「通信制高校に行ったら人生終わり」。通信制高校を調べ始めたときにこの言葉を見かけて、胸がざわっとした方は少なくないと思います。本人は「選んだら取り返しがつかないのでは」、保護者の方は「この子の将来を狭めてしまうのでは」と、それぞれの立場で不安になりやすいところです。
先に結論を書きます。通信制高校を卒業すれば、学歴は全日制と同じ「高等学校卒業」です。令和6年度に通信制を卒業した91,809人のうち、28.6%が大学等へ、22.9%が専門学校へ進みました。一方で、進学も就職もしていない卒業生が26.1%いること、1年間の中途退学率が全日制より高いことも事実です。数字を見ると、人生を左右しやすいのは「通信制か全日制か」よりも、「卒業まで続けられるか」と「卒業後の行き先を決めてから卒業できるか」の2つだと分かります。この記事では、なぜ「人生終わり」と言われるのかと、その2つの分かれ目を越えるために本人と保護者ができることを整理します。
この記事は、2026年9月27日に文部科学省の「学校基本調査」(令和7年度)、「通信制高等学校実態調査」(令和7年度)、「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(令和6年度)と、e-Govの学校教育法を実際に開いて確認した内容で書いています。確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
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結論:「通信制高校に行ったら人生終わり」は本当かの早見
- 通信制高校は学校教育法で定められた「高等学校」の課程の1つです。卒業すれば全日制・定時制と同じ高等学校卒業で、大学の入学資格も同じ条文(第90条)で得られます。
- 令和6年度の通信制の卒業生91,809人のうち、大学等28.6%・専門学校22.9%・就職14.1%。合わせて約66%が進学か就職に進んでいます。専修学校の一般課程などへの入学や、就職者に数えない短期の仕事まで含めると約74%です。
- 一方、進学も就職もしていない「左記以外の者」は26.1%で、全日制・定時制(4.7%)との差ははっきりあります。ただし海外の大学への進学なども、この区分に入ります。
- 令和6年度の1年間の中途退学率は、通信制3.5%、全日制1.0%。卒業まで続けられるかは、通信制で考えておきたい一番の点です。
- 「人生終わり」というイメージの背景には、通信制の役割の変化があります。もとは働く若者のための学校でしたが、今は2025年度の入学者の57.0%が中学3年のとき不登校だったように、学び直しの受け皿になっています。
- 分かれ目は「課程」より「卒業まで続く仕組みがあるか」「人とのつながりがあるか」「卒業後の行き先を在学中に決められるか」の3つで、入学前の確認と在学中の準備で変えられる部分が大きいところです。
- 1人で続けるのが不安な場合は、オンライン中心のサポート校(ニジ高など)を組み合わせる方法もあります。サポート校は高校ではないので、卒業資格は通信制高校で取ります。
「人生終わり」と感じるのは先が見えないからです。まず「決まること」と「決まらないこと」を分けます
「人生終わり」という言葉は強いのですが、中身を分けてみると、通信制高校を選んだ時点で決まってしまうことは、思っているより少ないはずです。逆に、選んだあとの過ごし方で大きく変わることがあります。
| 項目 | 通信制高校を卒業した場合 | 根拠 |
|---|---|---|
| 最終学歴 | 高等学校卒業(全日制と同じ) | 学校教育法 第4条・第54条 |
| 大学・短大の入学資格 | ある(全日制と同じ条文) | 学校教育法 第90条 |
| 卒業生の就職の割合 | 14.1%(全日制・定時制は13.7%) | 学校基本調査 令和7年度 |
| 大学等への進学率 | 28.6%(全日制・定時制は62.6%) | 学校基本調査 令和7年度 |
| 卒業できるかどうか | 在学中の過ごし方で変わる | 中途退学率は通信制3.5% |
| 卒業後に行き先があるか | 在学中の準備で変わる | 「左記以外の者」26.1% |
上の3行は、学校を選んだ時点で決まる「制度」の話です。ここで通信制が不利になることはありません。下の3行は、在学中の過ごし方や学校の支え方で変わる「結果」の話です。「人生終わり」という不安の正体は、この下の3行が見えないことにあります。
保護者の方へ:お子さんが「通信制でいい」と言ったとき、心配になるのは自然なことです。ただ、心配の中身が「学歴」なのか「卒業できるか」なのか「その先」なのかで、確かめることが変わります。まずはどこが心配なのかを、言葉にしてみてください。
本人へ:「通信制に行く自分はダメなのでは」と感じているなら、それは制度の問題ではありません。卒業すれば、書ける学歴は全日制の人と同じです。気にしてよいのは、「ちゃんと続けられる形か」と「卒業したあと何をするか」の2つです。

通信制高校は法律上の「高等学校」です。卒業すれば全日制と同じ高校卒業になります
通信制高校の位置づけは、学校教育法にはっきり書かれています。学校の設置の認可を定めた第4条は、その中で高等学校の「全日制の課程」「定時制の課程」「通信による教育を行う課程(通信制の課程)」の3つを並べています。第54条は「高等学校には、全日制の課程又は定時制の課程のほか、通信制の課程を置くことができる」「通信制の課程のみを置くことができる」としています。
つまり通信制高校は、高校の「別物」ではなく、学び方の違う高等学校の課程です。卒業すれば、卒業証書も履歴書に書く学歴も「高等学校卒業」です。
大学に入れる人を定めた第90条も、「高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者」としていて、課程による区別はありません。高卒認定試験に合格した場合は「同等以上の学力がある」と認められる扱いで、最終学歴は高校卒業にはならないため、ここが通信制高校を卒業することとの大きな違いです。
通信制高校の卒業に必要なのは、3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上です。単位は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験の3つを組み合わせて取ります。「通信制なら何もしなくても卒業できる」わけではなく、決まった量の学習を積み上げる仕組みです。
通信制高校の仕組みを全日制との違いから一通り知りたい場合は、通信制高校とはの記事にまとめています。
出典:e-Gov 学校教育法 第4条・第54条・第90条(2026年9月27日確認)
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
「人生終わり」と言われるようになったのは、通信制の役割がこの数十年で大きく変わったからです
なぜ、法律上は同じ高校なのに「人生終わり」とまで言われるのでしょうか。文部科学省の資料を読むと、その背景が見えてきます。
中央教育審議会の部会に出された文部科学省の資料「定時制・通信制課程について」(2013年)は、定時制・通信制の教育は戦後、就業などのために全日制高校に進学できない青年に、学ぶ機会を届けるものとして制度化されたと説明しています。同じ資料によると、通信制で正社員やパートなど働きながら学ぶ生徒の割合は、昭和57年度の67.8%から平成23年度には35.4%まで下がりました。
代わりに増えたのが、全日制からの転入学・編入学をした生徒、中学校までに不登校を経験した生徒、過去に高校で学ぶ機会がなかった人です。資料は、定時制・通信制が「多様な学びのニーズへの受け皿」としての役割を増していると書いています。高校を一度やめて、同じ高校か別の高校に入り直した人のうち、約9割(90.8%・平成23年度)は定時制・通信制で学び直していました。
この流れは今も続いています。令和7年度の通信制高等学校実態調査では、2025年度の通信制の入学者77,998人のうち、中学3年のときに不登校だった生徒は44,461人(57.0%)でした。在籍する生徒は306,711人(2025年3月31日)で、学校数は323校です。
ここから、「通信制=何かでつまずいた人が行くところ」というイメージが生まれやすくなったと考えられます。けれど、数字が示しているのは逆のことでもあります。通信制高校は、つまずいた人を「終わり」にさせないために、もう一度高校卒業をめざせる場所として使われてきたということです。
もう1つの理由は、数字の一部だけが広まることです。たとえば大学進学率だけを全日制と比べれば、差は大きく見えます。進路の数字を全部並べると、見え方は少し変わります。次の節で確かめます。
中学生のうちから学校に通いづらい状態が続いている場合は、小中学生のためのオルタナティブスクールNIJINアカデミーのように、高校より前の段階で学びと居場所をつなぐ方法もあります。
出典:文部科学省 中央教育審議会初等中等教育分科会高等学校教育部会 資料2-1「定時制・通信制課程について」/文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(いずれも2026年9月27日確認)

卒業後の進路は大学等28.6%・専門学校22.9%・就職14.1%。合わせて約66%は進学か就職に進んでいます
文部科学省の学校基本調査(令和7年度)で、令和6年度に通信制高校を卒業した人の進路を見てみます。比べるために、令和7年3月に全日制・定時制を卒業した人の数字も並べました。
| 卒業後の状況 | 通信制(令和6年度の卒業者) | 全日制・定時制(令和7年3月の卒業者) |
|---|---|---|
| 卒業者の数 | 91,809人 | 929,157人 |
| 大学等に進学 | 28.6%(26,301人) | 62.6% |
| 専修学校(専門課程)に進学 | 22.9%(21,013人) | 14.8% |
| 就職者の割合 | 14.1%(12,989人) | 13.7% |
| 進学も就職もしていない(左記以外の者) | 26.1%(23,995人) | 4.7% |
出典:文部科学省「学校基本調査」令和7年度 卒業後の状況調査 高等学校(通信制)表297 状況別卒業者数/高等学校(全日制・定時制)表283 状況別卒業者数(e-Stat 2025年12月26日公開・2026年9月27日確認)
読み取れることは3つあります。
- 専門学校への進学は、通信制のほうが多い。22.9%で、全日制・定時制の14.8%を上回ります。
- 就職の割合は、ほぼ同じ。14.1%と13.7%で、「通信制だから就職できない」という数字にはなっていません。
- 大学等への進学率と「左記以外」は、差がはっきりある。ここは正直に見ておく必要があります。
通信制の卒業生で、大学等・専修学校(専門課程)に進学した人と就職者を合わせると60,289人で、卒業者の約66%です(進学しながら就職もしている14人は1回だけ数えています)。さらに、専修学校(一般課程)等・公共職業能力開発施設等に入学した人と、就職者には数えない短期・短時間の有期雇用や臨時の仕事に就いた人を加えると67,733人で、卒業者の約74%になります。「通信制に行った人の多くは行き場がない」というイメージとは違う数字です。
公立と私立でも差があります。通信制の公立の卒業者(9,443人)は大学等17.1%・就職18.5%、私立の卒業者(82,366人)は大学等30.0%・就職13.7%でした。通っている生徒の年齢や事情が学校によって違うため、数字の差は「学校の良し悪し」だけでは説明できません。
進路ごとの詳しい数字や、進学・就職それぞれの準備の時期は、通信制高校 卒業後の進路の記事で整理しています。大学を考えている場合は、通信制高校 大学進学の記事で入試の方式ごとの向き不向きを書いています。
差がはっきり出るのは「進学も就職もしていない」26.1%です。ここから目をそらさないことが大事です
通信制の卒業生のうち、23,995人(26.1%)は「左記以外の者」に入っています。学校基本調査の注には、「進学も就職もしていない者である(外国の大学等に入学した者、家事手伝いなど)」とあります。全日制・定時制では4.7%なので、割合では5倍以上の差です。
この数字には注意点が2つあります。
- 「全員が行き場のない人」ではありません。海外の大学に進んだ人、浪人して翌年の受験を準備している人、家の仕事を手伝っている人なども、この区分に入ります。
- ただし、内訳は公表されていません。何人が浪人で、何人が進路の決まらないまま卒業したのかは、この統計からは分かりませんでした。
そのうえで、入学者の57.0%が中学3年のとき不登校だったこと、スクーリングに1日も来られなかった生徒の理由で最も多いのが「心身に関すること」だったこと(通信制高等学校実態調査)を合わせて考えると、卒業の時点で次の準備が間に合わなかった人も、ある程度含まれていると考えるのが自然です。
ここが、「人生終わり」という不安が一番現実に近づく場所です。けれど、裏を返せば対策を打てる場所でもあります。卒業が見えてきた高2〜高3の時期に、「次にどこへ行くか」の候補を1つでも持っておくこと。そのために、在籍する学校に進路の相談ができる人がいるかを、入学前に確かめておくことです。
通信制に入った人がどんな点で後悔しやすいかは、通信制高校 後悔の記事で理由ごとに整理しています。

卒業できないリスクもあります。1年間の中途退学率は通信制3.5%、全日制1.0%です
もう1つの分かれ目は、卒業まで続けられるかどうかです。文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(令和6年度)で、課程ごとの中途退学の数字を見ます。
| 課程 | 中途退学者の数 | 中途退学率 |
|---|---|---|
| 全日制 | 29,121人 | 1.0% |
| 定時制 | 5,356人 | 7.4% |
| 通信制 | 10,094人 | 3.5% |
| 高校全体 | 44,571人 | 1.4% |
出典:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」令和6年度 6-5 課程・学科・学年別中途退学者数(中途退学率は在籍者数に占める中途退学者数の割合。2026年9月27日確認)
通信制は全日制の3倍以上です。通信制の中では、公立が5.0%、私立が3.2%でした。高校を中途退学すると、それまでの在籍では高校卒業にはならず、学歴は中学校卒業のままになります。数字で見る限り、将来に響きやすいのは「通信制を選んだこと」より「高校を卒業できなかったこと」のほうです。
通信制高等学校実態調査(令和7年度)には、続けることの難しさを示す数字もあります。
- レポート(添削課題)は出しているのに、スクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)。理由で最も多いのは「心身に関すること」(161校が回答)でした。
- 2025年5月1日時点で4年以上在籍している生徒は6.8%(公立25.6%・私立1.9%・株式会社立1.4%。2022年度以降に開校した73校を除く)。
- 2024年度の卒業生90,872人の在籍期間は、3年間が47.0%、1〜3年未満が42.0%、3年より長いのは4.6%でした。
つまり、多くの人は3年以内に卒業しています。ただ、スクーリングに行けない、レポートが止まる、という形でつまずく人が一定数いることも数字に出ています。次の節で、その防ぎ方を場面ごとに整理します。

本当の分かれ目は在学中の3つです。「続く仕組み」「人とのつながり」「卒業後の行き先」を先に用意します
ここまでの数字をまとめると、通信制で気をつけたいのは「卒業まで続かない」ことと「卒業後の行き先が決まらない」ことです。そして、その手前にあるのが「1人で抱えてしまう」ことです。よくある場面と、入学前・在学中にできることを表にしました。
| つまずきやすい場面 | 起きやすいこと | 入学前・在学中にできること |
|---|---|---|
| レポートが溜まる | 締め切り前に一気に出せず、単位を落とす | 締め切りの管理を学校や支援者と一緒にできるか確かめる |
| スクーリングに行けない | その科目の単位が取れず、卒業が延びる | 日数・会場・宿泊の有無を入学前に聞き、無理のない形を選ぶ |
| 人と話す機会がない | 相談できず、気づいたときには遅れている | 担任や同級生と定期的に話せる場があるか確かめる |
| 高3で進路が決まらない | 「左記以外」のまま卒業する | 高2のうちに進路の相談相手を決め、候補を1つ持つ |
| 費用が想定より増える | 続けたいのに経済的に続かない | 授業料とそれ以外に分けて、3年分を先に見積もる |
通信制高校は、学ぶ時間や場所を自分で選べるぶん、ペースを作る役目も本人に寄りやすい学び方です。全日制なら毎日の時間割と先生の声かけが自然に担ってくれていた部分を、通信制では別の形で用意する必要があります。
そのための方法は、学校によって違います。週に何日も通学するコースを選ぶ、学習センターやサポート校を併用する、家族が締め切りを一緒に確認する、などです。通信制の生徒の通い方を見ると、週5日通うコースの生徒が12.5%、集中スクーリング型が28.9%、月1〜2回や自由登校などその他が33.2%と、形はさまざまです(通信制高等学校実態調査)。
もう1つ、在学中に「社会とつながる経験」を持っておくことも、卒業後の行き先を考える助けになります。インターンシップが単位として認められる条件や探し方は通信制高校 インターンシップの記事でまとめています。
親ができることは「説得」より、候補の学校に同じ質問をして一緒に比べることです
保護者の方にとって一番つらいのは、「本当に大丈夫なのか」が分からないまま決めることだと思います。安心できる答えは、ネットの評判より、候補の学校に直接聞いた答えの中にあります。次の5つを、候補の学校すべてに同じように聞いてみてください。
- 卒業までの道筋:レポートの提出の仕方と締め切り、遅れたときに誰が声をかけてくれるか。
- スクーリング:年に何日で、会場はどこか。宿泊を伴うか。体調が悪いときの振り替えはあるか。
- 人との関わり:担任と話せる頻度、同級生と関わる場があるか。
- 進路の支援:進路の相談ができる担当者がいるか。卒業生の進路の数字を公表しているか。
- 費用:授業料と、施設費・教材費・スクーリングの交通費や宿泊費などに分けた3年分の見積もり。
費用については、国の高等学校等就学支援金があります。2026年度は、私立の通信制で1単位13,668円・年間337,200円までが支給の上限で、所得制限はなくなりました。ただし対象は授業料だけで、サポート校の費用には使えません(文部科学省 高校生等への修学支援、2026年9月27日確認)。
お子さんが「どうせ人生終わりだし」と口にしたときは、言い返したくなるかもしれません。そのときは、「終わりじゃない」と説得するより、「何が一番心配?」と聞いて、上の5つのどれに当たるかを一緒に探すほうが、話が前に進みやすくなります。不安の中身が分かれば、確かめることも決まるからです。
よくある誤解:「通信制は楽」「通信制は就職できない」「全日制に残れば安心」は、どれも言い切れません
誤解1:通信制は楽に卒業できる
卒業には、全日制と同じく74単位以上が必要で、3年以上の在籍と特別活動30単位時間以上も求められます。毎日の登校が無いぶん、レポートとスクーリングと試験を自分の力で積み上げる必要があり、「楽」かどうかは本人の状況と学校の支え方で大きく変わります。中途退学率が全日制より高いことは、その裏返しでもあります。
誤解2:通信制だと就職できない
卒業者に占める就職者の割合は、通信制14.1%、全日制・定時制13.7%で、ほぼ同じです。ただ、学校を通じて求人を受け取る仕組みは学校によって違うため、就職を考えるなら、入学前に就職の支援があるかを確かめておくと安心です。
誤解3:全日制に残っていれば安心
全日制に在籍し続けられるなら、それも大切な道です。ただ、心や体がつらいのに無理を重ね、最終的に中途退学になった場合、学歴は中学校卒業のままになります。高校を一度やめて入り直した人の約9割が定時制・通信制で学び直していたように(平成23年度)、通信制は「逃げ場」ではなく、卒業までの道をつなぎ直す選択肢として使われてきました。転入なら、今の学校の単位と在籍期間を引き継げます。
誤解4:どの通信制高校でも同じ
通う日数、スクーリングの形、先生との関わり方、進路の支援は、学校によって大きく違います。「通信制かどうか」より「どの学校のどの形か」で比べることが大切です。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまでの「続く仕組み」「人とのつながり」「卒業後の行き先」を、オンラインで用意したい人のための選択肢の1つとして、NIJIN高等学院(ニジ高)を紹介します。
ニジ高は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも通え、担任がつきます。カメラ・マイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるように、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。対人不安が強い場合は、希望すればスタッフが1対1で伴走します。
校長の星野達郎は起業家で、校長の方針として「社会に一番近い学校」をめざしています。公式ページでは、企業インターンとして出社できること、提携企業・自治体が100以上あることが紹介されています。生徒が企業や地域と関わる社会共創プロジェクトや、生徒会・サークル・学園祭、生徒が企画する行事もあります。大学進学を考える人に向けては、総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座に力を入れて取り組んでいます。不登校の生徒を650名以上サポートしてきた実績があります(グループ全体)。
そのうえで、先に知っておいてほしい注意点があります。
- ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- 提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。スクーリングには宿泊型のものもあり、ニジ高のスタッフは付き添いません。ニジ高がするのは、日程の調整と準備の支援です。
- 費用は、通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金は通信制高校の授業料が対象で、ニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内をご覧ください。
- N高等学校・ルネサンス高等学校・クラーク記念国際高等学校など、提携校以外の通信制高校に在籍したまま、ニジ高を併用することもできます。その場合、卒業資格・スクーリング・評定は在籍する高校のもので、費用は両方にかかります。
- オンライン中心なので、毎日通う場所がほしい人には合わない場合があります。全国にNIJINアカデミーのリアルの教室があり、相談のうえで通学に使うこともできます。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 今の状況を紙に書き出す。高校生なら、今の学校で取れている単位と、在籍している期間。中学生なら、出席の状況と、どんな通い方なら続けられそうか。これで、転入・編入・新入学のどれになるかと、卒業までの見通しが分かります。
- 候補の学校に「卒業まで」と「卒業後」を同じ質問で聞く。親ができることの節の5つの質問を、候補の学校すべてに聞いて、答えを横に並べます。答えがはっきりしない点は、そこが入学後につまずきやすい点です。
- 1人で抱えず、話しながら整理する。家族だけで決めきれないときは、学校の個別相談を使ってください。どこにするか決まっていない段階で相談して構いません。
ニジ高の個別相談会は、オンライン(Zoom)で30分、参加は無料です。ご本人が同席できなくても保護者の方だけでも参加できます。日程は体験説明会・個別相談のページから選べます。


「卒業まで続く形」を、オンラインで一緒に考えませんか
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、担任がつきます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。個別相談会はZoomで30分・無料、保護者の方だけでも参加できます。
よくある質問
Q. 通信制高校に行ったら、本当に人生終わりですか?
A. 制度の面では、通信制高校を卒業すれば学歴は全日制と同じ「高等学校卒業」で、大学の入学資格も同じです。令和6年度の卒業生の約66%は、大学等・専門学校への進学か就職に進んでいます。一方で、進学も就職もしていない卒業生が26.1%いること、中途退学率が全日制より高いことも事実です。将来に響きやすいのは、通信制を選んだことより、卒業まで続けられるかと、卒業後の行き先を在学中に準備できるかです。
Q. 履歴書に「通信制」と書かなければいけませんか?
A. 通信制高校も学校教育法上の高等学校なので、学歴は「◯◯高等学校 卒業」と書けます。課程まで書く必要があるかの公式な決まりは、今回は確認できませんでした。書き方に迷うときは、在籍校の進路の先生に相談してください。
Q. 通信制高校から大学に行けますか?
A. 行けます。学校教育法第90条の大学入学資格は、課程を問わず高校卒業で得られます。令和6年度の通信制の卒業生では、28.6%(26,301人)が大学等に進みました。全日制・定時制の62.6%より低いため、大学を考えるなら、入試の方式に合わせた準備ができる学校かを入学前に確かめておくと安心です。
Q. 通信制高校に行くと、就職で不利になりますか?
A. 卒業者に占める就職者の割合は、通信制14.1%、全日制・定時制13.7%で、ほぼ同じです。ただ、学校を通じた求人の紹介や面接練習などの支援は学校によって差があります。就職を考えている場合は、入学前にその学校の就職支援を聞いておいてください。
Q. 親として、子どもが通信制を希望したら反対すべきですか?
A. 反対か賛成かを先に決めるより、何が心配なのかを分けてみてください。学歴が心配なら、卒業すれば全日制と同じです。卒業できるか、卒業後が心配なら、それは学校選びと在学中の支え方で変えられる部分です。候補の学校に同じ質問をして、答えを一緒に比べるところから始めるのがおすすめです。
通信制高校は「人生の終わり」ではなく、卒業までの道をつなぎ直すための選択肢です
通信制高校に行くかどうかで、あなたの価値が決まるわけではありません。卒業すれば、書ける学歴は全日制の人と同じです。その先の道も、大学・専門学校・就職と、数字の上で幅広く開かれています。
そのうえで、通信制には「卒業まで続けること」と「卒業後の行き先を決めること」に、自分から手を伸ばす必要がある面もあります。そこを1人で抱えずに、家族や学校、支えてくれる人と分け合えれば、選んだ道を自分のものにしていけます。
今日すべてを決めなくて構いません。まずは、何が一番不安なのかを言葉にするところから始めてみてください。
何が不安なのかを整理するところから、一緒に考えます
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

