「高校 行かない 生き方」——この言葉で検索して、ここにたどり着く人が毎月たくさんいます。
先に結論を書きます。高校に行かない生き方は、選べます。そして選んだあとの道も、一本ではありません。
ただし「どれを選んでも同じ」ではありません。学歴として何が残るか、お金がどう動くか、あとで進路を変えられるか——ここは進路ごとにはっきり違います。この記事では、その違いを隠さずに書きます。
まず、3つの言葉を分けます
混同されやすい3つを先に分けておくと、選択肢の地図が見えます。
| 選んだ道 | 学歴として残るもの | 大学を受験できるか |
|---|---|---|
| 全日制・定時制・通信制のいずれかを卒業 | 高校卒業(3つとも同じ扱い) | できる |
| 高認(高等学校卒業程度認定試験)に合格 | 中学校卒業のまま | できる |
| どれも取らない | 中学校卒業 | 原則できない |
見落とされやすいのが真ん中です。高認に合格しても、学歴が「高卒」になるわけではありません。「高等学校を卒業した者と同等以上の学力がある」と認められ、大学・短大・専門学校の受験資格が得られる——それが高認です。進学するには十分に機能しますが、履歴書の学歴欄は中学校卒業のままになります。ここは先に知っておいてください。
高校に行かない生き方|4つの進路
①通信制高校に移る(高校卒業の資格が残る)
いまの高校を辞めるか休むかして、通信制高校に移る道です。卒業すれば全日制と同じ「高校卒業」になります。
- 毎日の通学は不要。スクーリング(登校日)は年に数日〜週1が中心
- 学力試験を行わず、作文と面接で選考する学校が多い
- 今の高校で修得した単位を引き継げる(在籍を残したまま移る「転入」なら手続きも軽い)
- 費用は学校差が大きい。高等学校等就学支援金の対象になるかを必ず確認する
「高校に行かない」と考えている人にとって、いちばん現実的な選択肢がここです。毎日の登校をやめても、高卒の資格は残せます。
②高認を受ける(大学受験の資格だけを取る)
- 受験できるのは、その年度の終わりまでに満16歳以上になる人
- 試験は年2回(8月と11月)
- 科目は8〜9科目。科目ごとに合否が出るので、一度で全部そろえなくてよい
- 合格すると大学・短大・専門学校を受験できる
学校という場所に通わずに進学ルートを確保したい人に向いています。一方で学歴は中学校卒業のままなので、「高卒以上」を条件にする求人には応募しにくい場面が出てきます。
③働く・学校の外で技能を身につける
高校に行かずに働く道もあります。ここは正直に書きます。
- 「高卒以上」を応募条件にする求人が多く、選べる仕事の幅は狭くなります
- 資格や実技で評価される分野(調理、美容、建設、IT、創作、eスポーツなど)では、学歴より実績を見られる場面もあります
- あとで学歴が必要になったときは、通信制高校や高認で取り直せます。どちらにも上限年齢はありません
「働くと決めたら終わり」ではありません。ただ、選択肢が狭まるのは事実です。それを知ったうえで選んでください。
④今の高校に在籍したまま、通い方を変える
辞める前に確認してほしい道です。
- 別室登校・保健室登校(教室に入らずに出席が認められる場合がある)
- 休学(在籍を残して学校を離れる)
- 自分の学校の出席日数・欠課時数の基準を確認する
在籍を残したまま休むほうが、あとで選べる幅が広くなることがあります。辞める決断は、あとからでもできます。出席日数の数え方は高校は何日休める?出席日数の目安と数え方にまとめています。
「行かない」と決めたあと、実際に何が変わるか
時間
1日6時間の授業と通学が、そのまま手元に戻ってきます。最初の数週間は解放感があり、そのあと手持ち無沙汰になる人が多いです。何をするかを先に決めておくと、この時期が楽になります。
人間関係
教室の人間関係から離れられます。同時に、自動的に人と会う機会もなくなります。ここを自分で作らないと、孤立が進むことがあります。
お金
通信制高校やサポート校に移ると費用がかかります。逆に、いまの高校に払っている費用は止まります。単年ではなく3年間の総額で比べてください。
いま苦しいなら、順番はこうです
- 学校を辞めるかどうかは、今日決めなくていい
- まず休む。朝、体が動かないのは気持ちの問題ではありません
- 家族が動ける状態なら、情報集めは保護者が代わって構いません
- 決めるのは、少し回復してからで間に合います
進路の締切より、回復のほうが先です。通信制高校は4月入学のほかに10月入学があり、年度途中の転入・編入も受け付けている学校が多いので、「今月決めないと終わり」という状況にはなりにくいです。
よくある質問
高校に行かないと、大学には行けませんか
行けます。通信制高校を卒業する道と、高認に合格する道の2つがあります。どちらも大学の受験資格になります。
高認と通信制高校、どちらがいいですか
学歴として「高校卒業」を残したいなら通信制高校、大学受験の資格だけを最短で取りたいなら高認です。就職で高卒以上を求められる場面を考えると、迷うなら通信制高校のほうが後々つぶしが効きます。
いま高校1年です。辞めたら3年で卒業できなくなりますか
そうとは限りません。通信制高校への転入なら、今の高校で修得した単位を引き継いで同学年のまま卒業できることが多いです。ただし在籍期間の数え方に条件があるので、個別に確認してください。
何歳からでもやり直せますか
やり直せます。通信制高校にも高認にも、上限年齢はありません。
NIJIN高等学院(ニジ高)の場合
ニジ高は、オンラインを中心とした通信制サポート校です。毎日通わなくても学べる形をとっていて、中学や高校で学校に行けなくなった生徒が多く在籍しています。
自宅から入れるメタバースキャンパスのほか、通えるキャンパスや全国のリアル教室があり、その日の状態で居場所を選べるようにしています。実際の一日の流れはニジ高の一日をご覧ください。
まとめ
- 高校に行かない生き方は選べる。進路は4つある
- 高認に合格しても学歴は中学校卒業のまま。「高校卒業」が残るのは高校を卒業したときだけ
- 働く道は選べる仕事の幅が狭まるが、あとから取り直せる。上限年齢はない
- 辞めるかどうかは、回復してから決めていい
出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」

