通信制高校から大学進学を目指すうえで、近年注目されている入試方式の一つが「総合型選抜(旧AO入試)」です。学力試験だけでなく、これまでの活動や意欲を総合的に評価するこの選抜方式は、通信制高校の生徒にとって有利に働くケースが多くあります。
総合型選抜とは
総合型選抜は、大学が定める「アドミッション・ポリシー(求める学生像)」に合致する生徒を、学力試験だけでなく、志望理由書や面接、小論文、課外活動の実績などを通じて総合的に評価する入試制度です。学力一辺倒ではなく、生徒の個性や意欲、これまでの経験が重視されます。
評価される3つの要素
総合型選抜で特に重視されるのは、次の3つの要素です。
評定平均。高校での成績(内申点)は、出願条件や評価の一部として見られることが多くあります。
英語資格・検定試験のスコア。英検やTOEFLなどの資格・スコアは、出願資格や加点要素として活用されることがあります。
課外活動の実績。ボランティア活動、留学経験、資格取得、探究活動など、学業以外の取り組みも評価対象になります。
通信制高校が総合型選抜に有利な2つの理由
理由1:評定平均が取りやすい。通信制高校は自分のペースで学習を進められるため、レポート課題や試験にじっくり取り組むことができ、結果として安定した評定平均を維持しやすい傾向があります。
理由2:準備のための時間を確保しやすい。通学時間や拘束時間が少ない分、資格取得や課外活動、志望理由書の作成といった総合型選抜特有の準備に、まとまった時間を充てやすいという特徴があります。
対策はいつから始めるべきか
総合型選抜は、出願の数か月前から準備を始めるのでは間に合わないケースがほとんどです。志望校研究や自己分析、課外活動の実績づくりには時間がかかるため、高校2年生のうちから情報収集を始め、遅くとも出願を予定する年の前年には具体的な準備に着手するのが望ましいでしょう。
エントリーと出願の違い
総合型選抜では、大学によって「エントリー」と「出願」が別のステップとして設けられていることがあります。エントリーは正式な出願の前段階として、大学とのマッチングを確認する手続きであることが多く、出願とは異なるスケジュールで進む場合があるため、志望大学の募集要項を早めに確認しておくことが大切です。
塾・予備校でできるサポート
総合型選抜の対策では、定期テスト対策に加えて、小論文の書き方、志望理由書の添削、面接対策など、独学では難しい実践的なサポートが役立つ場面が多くあります。学校の先生だけでなく、外部の専門的なサポートを併用することで、より充実した準備が可能になります。
まとめ
総合型選抜は、通信制高校ならではの時間の使い方や学び方の強みを活かせる入試方式です。学力試験だけにとらわれず、自分の経験や個性を評価してもらえる進路として、早めの情報収集と準備を心がけましょう。
NIJIN高等学院では、通信制高校に関する個別相談会を実施しています。「通信制高校って何?」という初めての方にはオンライン学校説明会もおすすめです。お気軽にご参加ください。
