通信制高校から大学進学を目指すために「進学コース」を選ぶべきかどうか、検討中の方も多いのではないでしょうか。進学コースから大学受験は難しいのか、勉強内容はどんな感じなのか——気になる疑問に、この記事ではお答えします。
通信制高校では「授業」は行われない
全日制高校は、生徒が学校に通って授業を受けます。一方で通信制高校は、自宅での学習が基本です。スクーリングと呼ばれる対面指導もありますが、全日制のような授業形式ではなく、テストや体験活動が中心になることもあります。そのため、通信制高校には教科ごとに教える「先生」という存在がいないケースが一般的です。
どのように学習するのか
通信制高校は、教科書を使った自宅学習が基本です。近年は多くの学校でオンライン授業や動画視聴による学習が導入されており、わからないことはメールなどで質問できる仕組みもあります。レポートなどの課題は問題集のような形式で、教科書を参考にしながら自分で解いて提出し、添削指導を受けます。分量は学校や科目によって異なりますが、週に数枚程度が一般的です。
勉強のレベルはどのくらいか
学習内容は教科書がベースになっており、高卒資格を取得するための課程であるため、基礎レベルの内容が中心です。暗記中心ではなく、教科書を見ながら取り組めるものが多いのが特徴です。
大学進学コースのレベルは?
大学進学を目指すコースを別途設けている通信制高校もあります。大学受験対策が行われてはいますが、学校によっては学力レベルの引き上げまでは十分にカバーしきれないケースもあります。
特に注意したいのは、「質問サポートがあるから安心」とだけ謳っているコースです。通信制高校での学習と大学受験対策の間には大きなレベル差があり、質問サポートだけでそのギャップを埋めるのは簡単ではありません。「どう質問すればいいかわからない」「結局あまり活用できなかった」という声が聞かれることもあり、進学コースだけに頼らず、外部の塾や予備校を併用するのが現実的な選択肢になることが多いです。
どんな人が大学進学を目指すのか
大学進学コースに在籍する生徒には、いくつかの共通したパターンがあります。
中高一貫校などからの転入生。もともと大学受験を目指していた生徒が通信制高校に転入するケースで、すでにある程度の基礎学力を身につけていることが多く、独学や予備校併用で受験勉強を進めます。
推薦入学(指定校制)を希望している生徒。通信制高校にも学校推薦型選抜があり、面接や小論文をメインとした選抜が行われるため、一般選抜ほどの学力は要求されません。ただし「受験が楽だから」という理由だけで安易に指定校推薦を選ぶのではなく、大学卒業後の将来まで見据えて進学先を検討することが大切です。
学力的には問題ないが、通学が難しい生徒。体調面や環境面の事情から全日制への通学が難しいものの、勉強に苦手意識がないケースです。比較的スムーズに勉強が進むため、志望校のランクを上げて受験することも珍しくありません。
勉強の面白さに目覚めて大学を目指す生徒。中学時代は勉強に苦手意識があったり、あまり勉強した経験がなかったりした生徒が、高校入学後に勉強の面白さに気づき、新しい目標を見つけて大学進学を目指すケースです。意外に思われるかもしれませんが、実はこのパターンは少なくありません。
まとめ
通信制高校は時間の制約が少なく、自分のペースで勉強できます。その分、目標を持って学習スケジュールを立てて進めていくことが欠かせません。特に大学受験を目指すのであれば、早めに準備を始めることをおすすめします。
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