夜中の2時、3時になっても部屋の明かりがついていて、朝は声をかけても起きてこない。昼過ぎにようやく起きてきた我が子に、何と声をかければいいのか分からない。高校生のお子さんの昼夜逆転に悩む保護者の方は、決して少なくありません。心配と焦りと、ときには怒りも混ざって、つい強い言葉が出てしまった夜もあるかもしれません。
先に結論を書きます。高校生の昼夜逆転は、多くの場合「だらしなさ」だけでは説明できません。思春期には体内時計が後ろにずれやすく、そこに学校への不安や疲れ、ときには起立性調節障害や睡眠の病気が重なっていることがあります。親にできることは、無理に起こすことよりも、責めずに様子を見立て、必要なら医療機関につなぎ、単位や進路の心配を一人で抱え込まないことです。そして、生活リズムに波があっても学べる通信制という学び方があることも、知っておくと気持ちが少し楽になります。
朝起きられず今の高校に通い続けるのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:高校生の昼夜逆転で親にできることの早見
- 思春期は、もともと夜型にずれやすい時期です。厚生労働省の睡眠ガイドは、思春期が始まる頃から睡眠・覚醒リズムが後ろにずれ、朝起きるのが難しくなる傾向があると説明しています。
- 高校の不登校では「生活リズムの不調」は2番目に多く把握されています。令和6年度の文部科学省の調査で26.2%でした。お子さんだけに起きていることではありません。
- 病気が隠れていることがあります。睡眠・覚醒相後退障害や起立性調節障害があると、本人の意志だけでは起きられないことがあります。立ちくらみや頭痛などがあれば、医療機関に相談してください。
- 声かけは「起こす」より「責めない」が先です。叱って起こすより、起きてきたときに普通に迎えるほうが、話ができる関係を保てます。
- 整えるなら、朝の光と起きる時刻から少しずつ。一気に戻そうとせず、休日も起きる時刻を大きくずらさない工夫を一緒に考えます。
- 全日制では、欠席が続くと単位や進級に影響します。出席の基準は学校ごとの規程で決まるので、担任に早めに確かめます。
- 通信制高校は毎日の登校を前提にしない仕組みで、ニジ高のように授業のアーカイブ視聴に対応した学び方もあります。
高校生の昼夜逆転は、体のリズムと心の負担が重なって起きていることが多いです
「夜更かしをやめれば済む話でしょう」。そう思いたくなる気持ちは自然です。けれど、昼夜逆転は、本人が「わざと」選んでいるとは限りません。
厚生労働省の健康づくりのための睡眠ガイド2023(令和6年2月)のこども版は、思春期が始まる頃から睡眠・覚醒リズムが後ろにずれ、眠りにかかわるホルモン(メラトニン)の分泌が始まる時刻が遅れることで、夜寝る時刻が遅くなり、朝起きるのが難しくなる傾向があると説明しています。さらに、勉強や友人とのつきあい、デジタル機器の使用なども夜更かしに影響し、学校のない休日に起床時刻を遅らせると、午前中に日光を浴びられず、リズムはさらに後ろにずれやすくなるとしています。同ガイドは、思春期から社会人になるまでの時期は、夜更かし・睡眠不足・休日の朝寝坊が最も生じやすいとも書いています。
同じガイドは、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することを勧めています。高校生は大人より長い睡眠が必要な時期です。夜に眠れず朝に起きなければならない生活が続くと、睡眠不足が積み重なり、朝はますます起きられなくなります。
そこに学校のことが重なります。朝になると「今日も行けなかった」という気持ちと向き合わなければなりません。夜は、家族も周りの友達も学校のことを口にしない、静かで安心できる時間です。そうした気持ちから、夜に起きている時間が長くなることもあります。昼夜逆転は、体のリズムのずれと、心の負担の両方から見ていく必要があります。

高校の不登校で「生活リズムの不調」は2番目に多く把握されています
お子さんの昼夜逆転を「うちの子だけ」と思ってしまうこともあるかもしれません。けれど数字で見ると、同じ悩みを抱える家庭はたくさんあります。
文部科学省の令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要によると、高等学校の不登校生徒数は67,782人(前年度68,770人)、生徒1,000人当たり23.3人でした。学校が不登校の生徒について把握した事実は、次のとおりです。
| 学校が把握した事実 | 高等学校 | 小・中学校 |
|---|---|---|
| 学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった | 26.9% | 30.1% |
| 生活リズムの不調に関する相談があった | 26.2% | 25.0% |
| 不安・抑うつの相談があった | 16.0% | 24.3% |
| 学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた | 12.8% | 15.6% |
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(令和7年10月29日公表、令和8年1月16日一部修正)
高校では、「生活リズムの不調に関する相談」が「やる気が出ない等の相談」とほぼ同じ割合で、2番目に多く挙がっています。生活リズムの乱れは、学校から見ても、不登校の生徒によく見られることの1つだと分かります。
昼夜逆転の背景は1つではありません。4つの見立てで様子を見ます
昼夜逆転といっても、背景はお子さんによって違います。どれか1つに決めつけず、次の4つの見立てを頭に置いて様子を見てください。いくつかが重なっていることもよくあります。
| 見立て | よく見られる様子 | 相談先の例 |
|---|---|---|
| 思春期のリズムのずれと睡眠不足 | 寝つく時刻が遅く、休日はさらに遅く起きる。起きてしまえば日中はそれなりに過ごせる | 家庭での工夫から。続くならかかりつけ医 |
| 睡眠の病気(睡眠・覚醒相後退障害など) | 眠ろうとしても寝つけず、無理に起きると強い眠気やだるさが続く | かかりつけ医、睡眠の専門の医療機関 |
| 起立性調節障害 | 立ちくらみ・頭痛・朝の起床困難。午前中に調子が悪く午後に回復する | 小児科・かかりつけ医 |
| 気持ちの負担(不安・落ち込み・学校を避けたい) | 朝になると元気がなくなる。学校の話題を避ける。夜は落ち着いている | 担任・スクールカウンセラー、医療機関 |
厚生労働省の睡眠ガイドは、夜更かし・朝寝坊の習慣が長く続き、遅刻や登校の難しさにつながる状態を睡眠・覚醒相後退障害と呼ばれる睡眠障害の1つとして説明し、自分の意志だけでは睡眠・覚醒リズムの乱れや積み重なった睡眠不足にあらがえなくなった結果とも考えられている、と書いています。思春期や若い大人に多く見られ、無理に起きても強い眠気やだるさなどの不調が出ることがある、とも説明しています。
日本小児心身医学会の起立性調節障害の説明では、起立性調節障害(OD)は、立ち上がったときに頭痛やめまい、だるさなどが出る病気で、自律神経による血圧や心拍の調節の不調が原因とされています。症状は午前に強く午後に軽くなる傾向があり、夜に目がさえて寝られず、悪化すると昼夜逆転の生活になることもある、と書かれています。同じページは、中学生の約10%が該当し、不登校の約3〜4割にODが併存するとしています。睡眠ガイドも、睡眠・覚醒相後退障害の6割近くに起立性調節障害を合併すると報告されている、と紹介しています。
起立性調節障害の生活の工夫は起立性調節障害 高校生 生活リズムの記事に、睡眠の病気と不登校の関係は高校生 睡眠障害の記事にまとめています。発達特性のあるお子さんで、感覚の過敏さや寝る前の切り替えの難しさが眠りに影響している場合は、発達障害 高校生 夜眠れないの記事も参考にしてください。

立ちくらみ・強い眠気・気分の落ち込みがあれば、医療機関に相談するのが先です
昼夜逆転を「生活習慣の問題」として家庭だけで直そうとすると、病気が隠れていた場合に、本人も家族も疲れ切ってしまいます。次のような様子があるときは、生活リズムを整える工夫と並行して、医療機関に相談してください。
- 立ちくらみ、めまい、頭痛、腹痛、だるさなどが朝に強く、午後には軽くなる
- 眠ろうとしても何時間も寝つけない。無理に起きると、日中に強い眠気や不調が続く
- 気分の落ち込みが続く、好きだったことに興味がなくなった、食欲が大きく変わった
- 「消えたい」など、つらい気持ちを口にすることがある
- いびきや呼吸が止まるような様子がある、日中に急に眠り込んでしまう
日本小児心身医学会は、ODの症状のうち3つ以上、あるいは2つ以上でも症状が強ければODを疑う、としています。治療は、病気について親子に説明すること、水分や塩分・運動・生活リズムなどの工夫、学校との連携、環境の調整、必要に応じた薬や心理的な支援を組み合わせて行うと説明されています。同じページには、家族の多くがODの症状を気持ちの問題と考え、子どもが怠けていると受け取ってしまうことがある、とも書かれています。
どこに相談すればよいか分からないときは、まずかかりつけの小児科や内科に、朝の様子と寝る・起きる時刻を伝えてみてください。診断や治療が必要かどうかは、医療機関が判断します。つらい気持ちを口にしているときは、夜間でも相談できる窓口や医療機関に早めにつないでください。
親の声かけは「起こす」より「責めない・一緒に考える」が先です
朝、何度声をかけても起きてこない。昼過ぎに起きてきた姿を見て、つい「また昼まで寝て」と言ってしまう。その気持ちはもっともです。ただ、昼夜逆転が長く続いているとき、強い言葉で起こしても、それだけで翌日から起きられるようになるとは限りません。かえって、親子で話ができる関係が細くなってしまいます。
声かけで意識したいのは、「起きる時刻」ではなく「話ができる関係」を守ることです。次の表は、よく出てしまう言葉と、置きかえる言葉の例です。
| つい言ってしまう言葉 | 置きかえる言葉の例 | ねらい |
|---|---|---|
| いい加減に起きなさい | おはよう。ごはん、温めようか | 起きてきたことを普通に迎える |
| このままじゃ将来どうするの | 最近、夜はどんなふうに過ごしてる? | 不安をぶつけず、様子を聞く |
| 夜中にスマホばかりして | 夜は何をしていると落ち着く? | 夜に起きている理由を知る |
| みんなちゃんと学校に行ってるよ | 体がきつい感じはある?朝は頭が痛くない? | 体調の変化に気づく |
| 明日から6時に起きなさい | 起きる時刻、少しずつ一緒に考えてみない? | 目標を本人と決める |
声かけのコツを3つ挙げておきます。
1つ目は、起きてきた時刻を責めないことです。午後2時でも、起きてきたことをまず受け止めます。「起きられたね」の一言があるだけで、本人は家の中で居場所をなくさずにすみます。
2つ目は、夜の話を聞くことです。夜に何をしているか、なぜ眠れないのかを、責める調子ではなく聞いてみてください。「眠れないから動画を見ている」のか、「夜のほうが落ち着く」のか、「友達と話せるのが夜だけ」なのかで、手の打ち方が変わります。すぐに答えが返ってこなくても大丈夫です。
3つ目は、学校の話を朝に持ち出さないことです。朝は本人がいちばんつらい時間帯であることが多いものです。学校や進路の話は、本人の調子がよい午後や夕方に、短く話すほうが届きやすくなります。
保護者の方自身が疲れているときは、無理に完璧な声かけを目指さなくてかまいません。強く言ってしまった日は、あとで「さっきは言いすぎた」と伝えれば十分です。
生活リズムは「朝の光」と「起きる時刻をそろえる」ことから、少しずつ戻します
医療機関への相談と並行して、家庭でできる工夫もあります。厚生労働省の睡眠ガイドが勧めていることを、昼夜逆転の家庭向けに言いかえると、次のようになります。
- 朝の光を部屋に入れる。ガイドは、起きたあとに朝日の強い光を浴びることで体内時計がリセットされるとし、朝起きられない場合は家族がカーテンを開けるなどして、できるだけ太陽の光を浴びられるようにすることを勧めています。
- 休日も起きる時刻を大きくずらさない。ガイドは、休日の寝だめで起床時刻が大きく遅れると体内時計が混乱し、時差ぼけのような状態(社会的時差ぼけ)になると説明しています。
- 寝室にスマートフォンなどを持ち込まない工夫を話し合う。ガイドは、デジタル機器は寝室に持ち込まず、電源を切って別の部屋に置くことを勧めています。いきなり取り上げるのではなく、置き場所を本人と決めるほうが続きます。
- 日中に少し体を動かす。ガイドは、小・中・高校生は1日60分以上体を動かし、スクリーンタイムは2時間以下にすることが推奨されているとしています。まずは夕方に少し散歩するなど、できるところからで十分です。
注意したいのは、一気に戻そうとしないことです。ガイドは、重い例では明け方に眠りについて夕方近くに起きる場合があり、そのときは寝つく前の明け方の光で寝入るのがさらに遅れる可能性があるので、その時間帯の光を避けるよう注意しています。症状が改善しない場合は医師に相談するように、とも書いています。いきなり朝6時に起こすのではなく、起きる時刻を少しずつ前にずらしていく、その幅と進め方は、医療機関と相談しながら決めてください。
生活リズムの整え方の具体的な手順は、不登校 昼夜逆転 治し方の記事で詳しく書いています。長期休みの夜型からの戻し方は、中学生向けですが夏休み 昼夜逆転 中学生の記事も参考になります。

全日制では、欠席が続くと単位や進級に影響します。基準は学校ごとの規程で確かめます
昼夜逆転が続くと、保護者の方がいちばん心配になるのは「このままで進級できるのか」「卒業できるのか」ではないでしょうか。ここは、分かっていることと、学校ごとに違うことを分けて考えます。
学年制の全日制高校では、授業に出て単位を修得することが進級の条件になります。高校の出席日数について、国の統一的な基準はありません。何日休むと単位が認められないかは、それぞれの学校の規程で決まります。授業時数の3分の2以上の出席を目安にしている学校が多いとされますが、お子さんの学校がどうなっているかは、担任に確かめるのが確実です。欠席日数の数え方と留年の基準は、高校 欠席日数の記事で詳しく整理しています。
文部科学省の同じ調査では、令和6年度に高校で不登校だった67,782人のうち、中途退学に至った生徒は10,566人(15.6%)、原級留置(留年)になった生徒は2,963人(4.4%)でした。裏を返せば、その年度に退学や留年にならなかった生徒も多くいます。ただ、単位や進級の区切りは学校の年間の予定で決まり、本人の回復のペースを待ってはくれません。だからこそ、欠席が増えてきた段階で、学校に「あと何時間休むと単位が危ないか」を聞いておくことが、次の選択肢を考える時間をつくります。
| 比べること | 全日制高校(学年制の場合) | 通信制高校 |
|---|---|---|
| 単位の取り方 | 授業への出席と成績で認定 | レポート・スクーリング・試験で認定 |
| 毎日の登校 | 毎朝の登校が前提 | 毎日の登校は前提にしない。通う頻度はコースで違う |
| 欠席が続いたとき | 単位を落とし、進級できないことがある | レポートの提出とスクーリングへの出席で単位を積み上げる |
| 昼夜逆転との関係 | 朝の登校が最初の壁になりやすい | 学ぶ時間帯を調整しやすいが、スクーリングの日は出る必要がある |
通信制高校は、毎日の登校を前提にせず、レポート・スクーリング・試験で単位を取る仕組みです
生活リズムに波があるお子さんにとって、通信制高校はどんな学び方なのか。制度の土台を確かめておきます。
高等学校通信教育規程の第2条は、通信制の課程の教育を、添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験の方法で行うと定めています。放送やインターネットなどのメディアを利用した指導は、それに加えて行うことができます。高等学校学習指導要領(平成30年告示)の総則は、メディアを利用した学習で面接指導の時間数の原則10分の6以内を免除できる(特に必要な場合でも合わせて10分の8まで)としています。つまり、スクーリングは減らせても、無くなりはしません。
卒業の条件は、学校教育法第56条で3年以上の在籍、学校教育法施行規則第96条で74単位以上の修得、学習指導要領で特別活動30単位時間以上です。今の高校で修得した単位と在籍期間は、在籍したまま移る「転入」なら引き継げます。退学してから入り直すと「編入」になります。
文部科学省の令和7年度 通信制高等学校実態調査では、2025年度の通信制高校の入学者77,998人のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒が44,461人(57.0%)でした。通学頻度別のコースの生徒数では、集中スクーリングを前提としたコースが28.9%、「その他」のコースが33.2%でした。
ここから分かるのは、通信制高校は昼夜逆転を「そのままでよい」とする学校ではなく、毎朝の登校という壁を外して、回復のペースに合わせて単位を積み上げられる学校だということです。学ぶ時間帯は選びやすくなりますが、スクーリングや試験の日には起きて出かける必要があります。その日に向けて、少しずつ生活リズムを整えていく目標にもなります。不登校から通信制高校で卒業をめざす道筋は、通信制高校 不登校の記事でまとめています。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
「寝だめで取り戻す」「転校すれば治る」は、よくある思い違いです
昼夜逆転について、よく聞く思い違いを4つ挙げます。
1つ目は「休日に寝だめをすれば取り戻せる」という思い違いです。厚生労働省の睡眠ガイドは、寝だめのために休日の起床時刻が大きく遅れると、体内時計が混乱して時差ぼけのような状態になると説明しています。平日に眠れていない分を休日に長く眠って補おうとすると、かえってリズムが後ろにずれやすくなります。
2つ目は「無理にでも朝起こせば、そのうち慣れる」という思い違いです。睡眠・覚醒相後退障害や起立性調節障害があると、本人の意志だけでは起きられないことがあります。無理に起こし続けると、体調が悪くなるうえに、親子の関係がこじれてしまいます。
3つ目は「転校すれば昼夜逆転は治る」という思い違いです。通信制高校などに移ると、朝の登校の重圧は軽くなります。それで気持ちが楽になり、生活が落ち着いていくお子さんもいます。けれど、リズムのずれや病気そのものは、転校だけでは治りません。学び方を変えることと、体と心のケアは、別々に進めるものと考えてください。
4つ目は「昼夜逆転を直してからでないと、進路は考えられない」という思い違いです。生活リズムが戻るまで何も決めずに待っていると、全日制では欠席が積み重なり、選べる道が減ってしまうことがあります。リズムを整えることと、進路の情報を集めることは、並行して進めてかまいません。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまで、昼夜逆転の見立てと、親にできることをお伝えしてきました。そのうえで、生活リズムに波があっても学べる場所の1つとして、私たちNIJIN高等学院(ニジ高)のことも、判断の材料として書いておきます。
ニジ高は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも学べます。授業はアーカイブでも見られ、生活リズムに波があっても学べるように作っています。最初はカメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。担任制で、公式サイトでは1クラス8人の少人数クラスを紹介しています。中学の内容からの学び直しにも対応しています。
夜型の生活から少しずつ戻していく時期に、「決まった時間に誰かと会う予定」は、無理のない目標になります。ニジ高には、メタバースの校舎で担任や同級生と集まるクラス会議の時間があります。生徒会やサークル、学園祭、企業とのコラボもあり、「オンラインで最高の青春を」という言葉のとおり、生徒が自分たちで行事を企画し、学校をつくっていく側に回れます。
発達特性のあるお子さんについて、ニジ高は、本人を変えるのではなく、学びの構造や環境を変えることで支援するという新しいアプローチを取っています。睡眠や体調について、診断や服薬など医療の判断は、主治医や専門の医療機関にご相談ください。
正直にお伝えしておきたい注意点もあります。
- ニジ高は高校ではありません。卒業資格・単位・評定は、提携する通信制高校(在籍校)のものです。
- 提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。地元の会場で受けられる場合もあります。スクーリングにニジ高のスタッフは付き添いませんが、日程の調整と準備の支援をします。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
- 費用は、在籍する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。高等学校等就学支援金は高校の授業料に充てられるもので、ニジ高の分には使えません。ニジ高の費用は学費のご案内をご覧ください。
- 提携校以外の通信制高校に在籍したままでも併用できます。N高等学校・ルネサンス高等学校・クラーク記念国際高等学校などに在籍しながら、ニジ高を使うこともできます。その場合も、卒業資格・スクーリング・評定は在籍する学校のものです。
- 転入・編入ができ、出願費用は無料です。今の高校に在籍したまま相談できます。
弟や妹が小中学生で、同じように朝起きられず学校に行きづらくなっているご家庭には、姉妹事業のNIJINアカデミーもあります。
迷ったときの進め方(3ステップ)
ステップ1:1〜2週間、寝た時刻と起きた時刻を記録します。責めるための記録ではなく、医療機関や学校に様子を伝えるための記録です。本人が書けそうなら本人に、難しければ保護者が気づいた範囲でかまいません。朝の体調(頭痛・立ちくらみ・だるさ)や、調子がよかった時間帯もメモしておくと、相談のときに役立ちます。
ステップ2:医療機関と学校に、それぞれ相談します。体の症状があれば、記録を持ってかかりつけ医に相談します。並行して担任やスクールカウンセラーに、今の出席の状況と「あと何時間休むと単位が危ないか」を確かめます。次の表のように、誰に何を聞くかを分けておくと、話がまとまりやすくなります。
| 相談先 | 聞くこと・伝えること |
|---|---|
| かかりつけ医など | 寝る・起きる時刻の記録、朝の体調、気分の変化。起立性調節障害や睡眠の病気の可能性はあるか |
| 担任 | 今の欠席時数と、単位が認められなくなる基準。課題や補習で補えるか |
| スクールカウンセラー | 本人の気持ちの負担。家庭での関わり方 |
| 通信制高校・サポート校 | 転入の時期と単位の引き継ぎ、スクーリングの日数、授業のアーカイブの有無 |
ステップ3:学び方の選択肢を、本人と一緒に知っておきます。今の高校を続けるか変えるかを、すぐに決める必要はありません。ただ、「朝起きられなくても学べる方法がある」と知っているだけで、本人の焦りが少し和らぐことがあります。在籍したままでも説明会や相談には参加できます。ニジ高の体験説明会・個別相談でも、今の高校に在籍したまま学び方を聞けます。よく聞かれることはよくある質問にもまとめています。


朝起きられない時期も、仲間と学べる通い方を聞いてみる
ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げるサポート校です。授業はアーカイブでも見られ、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加できます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。迷っている段階でも、体験説明会で通い方を見てみませんか。
よくある質問
Q. 高校生の昼夜逆転は、どのくらい続いたら病院に行くべきですか。
A. 期間で一律に決まるものではありません。立ちくらみや頭痛、朝の強いだるさ、無理に起きても続く強い眠気、気分の落ち込みなどがあるときは、期間にかかわらず医療機関に相談してください。厚生労働省の睡眠ガイドも、夜更かし・朝寝坊で登校が難しくなった状態について、できるだけ早く医師に相談することが重要だとしています。
Q. 朝、何度起こしても起きません。起こすのをやめてもいいですか。
A. 大声で何度も起こすことは、やめてかまいません。代わりに、決まった時刻にカーテンを開けて部屋に光を入れる、声を一度だけかけるなど、責めない形で朝の合図を続ける方法があります。ただし、明け方に寝ついたばかりの時間帯の光は寝つきをさらに遅らせることがあると睡眠ガイドにあるので、重い昼夜逆転のときは進め方を医療機関と相談してください。
Q. 昼夜逆転のままで、通信制高校を卒業できますか。
A. 通信制高校は毎日の登校を前提にしていないので、学ぶ時間帯は調整しやすくなります。ただし、スクーリング(面接指導)と試験は制度上なくならず、その日は起きて出かける必要があります。スクーリングの日を1つの目標にして、少しずつリズムを整えていく考え方もあります。
Q. 今の高校を休学したり、転校したりする前に、何をしておくとよいですか。
A. 今の欠席時数と修得している単位を、担任に確かめておきます。在籍したまま通信制高校へ移る転入なら、修得した単位と在籍期間を引き継げます。退学してから入り直すと編入になるので、退学届を出す前に、転入先の候補に相談してください。
夜に起きている我が子も、きっと朝のことを気にしています
昼過ぎに起きてくるお子さんを見ると、「このままで大丈夫だろうか」という不安が押し寄せてくると思います。けれど、夜に起きているお子さん自身も、朝起きられない自分を責めているかもしれません。親が責めなくても、本人はもう十分に苦しんでいることがあります。
昼夜逆転は、一晩で戻るものではありません。体のリズムを少しずつ整え、必要なら医療の力を借り、学び方の選択肢も知っておく。そのどれもが、お子さんが「また明日」と思える毎日への小さな一歩です。起きてきたお子さんに「おはよう」と声をかける。今日はそれだけで十分です。
生活リズムに波があっても、オンラインで青春できる。ニジ高の体験説明会へ
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

