不登校の子のことで頭がいっぱいになり、ほかのきょうだいとの関わりが手薄になっていないか気になる。きょうだいが「なんであの子だけ休めるの」と言った。反対に、何も言わずに明るくふるまっているのが逆に心配。そんなふうに感じている保護者の方は少なくありません。
先に結論を書くと、きょうだいの反応は家庭ごと・子どもごとに違い、「こうなる」と決めつけることはできません。そのうえで親ができることは、一人ずつと話す時間をつくること、年齢に合わせて事情を説明すること、比べる言葉と「見守り役」「説得役」の任せすぎを避けること、そして親自身が相談先を持つことの4つにまとまります。この記事では、場面ごとに「できること」と「避けたいこと」を表にしました。
制度や数字は、文部科学省の通知・調査、こども家庭庁のページ、子ども・若者育成支援推進法(e-Gov)、厚生労働省の相談窓口のページを実際に開いて確かめた範囲だけで書いています。公的な資料で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
今の学校に通い続けるのが難しい場合や、本人も家族も少し楽になる学び方を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:不登校の子にきょうだいがいる家庭で、親が意識したいことの早見
- きょうだいの気持ちは「不公平感」「我慢」「心配」「周りに言えない」などの形で出ることがあります。ただし全部が出るとは限らず、目立った変化がない子もいます。まずは決めつけずに聞くことから始めます。
- 一人ずつと話す時間を、短くてもつくります。「あなたのことも大切」というメッセージは、言葉と行動の両方で伝わります。
- 事情の説明は、年齢に合わせて短く。文部科学省の通知にも、不登校の時期が「休養や自分を見つめ直す」意味を持つことがある、と書かれています。
- 避けたいのは、比べる言葉と、きょうだいへの役割の任せすぎです。子ども・若者育成支援推進法は、家族の世話を「過度に」行っている子ども・若者を、支援に努めるべき対象としています(第2条第7号・第15条)。
- 親が疲れているのは、関わり方が悪いからではありません。国の不登校対策(COCOLOプラン)も、保護者が一人で悩みを抱え込まないよう支援することを掲げています。
- 相談先は「誰の、何の悩みか」で選びます。学校のスクールカウンセラー、教育支援センター、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)、児童相談所相談専用ダイヤル(0120-189-783)などがあります。
- 本人の学びの場を見直すことが、家族全体の負担を軽くすることもあります。オンライン中心のサポート校(ニジ高など)も選択肢の1つです。
きょうだいが何も言わないのは、平気のサインとは限りません
不登校の兄弟姉妹がいる子の中には、「自分は我慢しなければ」「親にこれ以上心配をかけたくない」と感じて、本音を言わずにいる子もいます。表面上は問題なさそうに見えても、内側にストレスを抱えていることがあります。
もちろん、何も言わないのは本当に気にしていないから、という場合もあります。大事なのは、「言わない=平気」とも「言わない=無理している」とも決めつけず、話せる機会を用意しておくことです。
参考になる公的な調査があります。厚生労働省の補助事業として行われた「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」(令和2年度、三菱UFJリサーチ&コンサルティング)では、家族の世話をしていると答えた中高生に、世話について誰かに相談した経験を聞いています。「ない」と答えたのは、中学2年生で67.7%、全日制高校2年生で64.2%でした。相談しない理由で最も多かったのは「誰かに相談するほどの悩みではない」です。
出典:厚生労働省「ヤングケアラーの実態に関する調査研究について」(令和2年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業)(2026年9月確認)
この調査は家族の世話をしている子どもを対象にしたもので、不登校の子のきょうだいに限った調査ではありません。公立の中学校・全日制高校などから抽出した学校の生徒が対象です。それでも、「家族のことは、子どもは自分から相談しにくい」という傾向を知っておくことは、きょうだいへの関わりを考えるうえで役に立ちます。
話を聞くときは、「最近どう?」のような広い問いより、「朝、〇〇が家にいるのを見てどう思う?」のように場面を絞ると答えやすくなります。答えが返ってこなくても、「話したくなったらいつでも聞くよ」と伝えておけば、話せる機会を残しておけます。
国は、不登校の子だけでなく保護者への支援も求めています
まず、不登校をめぐる公的な位置づけを確認しておきます。きょうだいに説明するときにも、親自身が気持ちを整えるときにも、土台になる情報です。
| 資料 | 書かれていること(要点) | この記事での使い方 |
|---|---|---|
| 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和7年10月29日) | 高校の不登校生徒数は約6万8千人。小・中学校の不登校児童生徒数は約35万4千人(過去最多) | 不登校は多くの家庭で起きていることを知る |
| 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日) | 支援は「学校に登校する」という結果のみを目標にしない。不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある。保護者が気軽に相談できる体制を整えることが重要 | きょうだいへの説明の土台にする |
| 文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」(令和5年3月31日) | 一人で悩みを抱え込まないよう保護者を支援。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが関係機関と連携して保護者を支援 | 親が相談してよい根拠として知る |
| 子ども・若者育成支援推進法 第2条第7号・第15条 | 家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者に、必要な支援を行う | きょうだいに役割を任せすぎないための目安にする |
出典:文部科学省 令和6年度調査結果の通知/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」/文部科学省「不登校対策(COCOLOプラン等)について」/子ども・若者育成支援推進法(e-Gov)(いずれも2026年9月確認)
令和元年の通知は、支援の目標について「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、社会的に自立することを目指すと書いています。同じ段落には、学業の遅れや進路選択上の不利益といったリスクがあることにも留意する、とあります。休むことを良いとも悪いとも言い切らず、両方を見ている書き方です。
家庭への支援については、「不登校児童生徒の保護者の個々の状況に応じた働き掛けを行うことが重要」とし、保護者が気軽に相談できる体制を整えることが重要だとしています。文部科学大臣が令和6年11月に保護者へ向けて出したメッセージにも、学校に行けない子どもを支えている家族も支えられるよう取り組む、という趣旨の言葉があります(文部科学大臣メッセージ~保護者の皆さまへ~)。
つまり、家族が疲れたり迷ったりするのは想定されていることで、相談すること自体が、国の方針に沿った動き方です。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

きょうだいに出やすい気持ちは4つ。ただし、どれが出るかは子どもによります
不登校の兄弟姉妹がいる子が抱えやすい気持ちを、4つに整理しました。これは考えられる気持ちを例として並べたもので、調査で割合を確かめたものではありません。「うちの子もこうに違いない」と当てはめるためではなく、言葉にならない気持ちに気づく手がかりとして使ってください。
| 気持ち | 言葉や行動に出るときの例 | 親の受け止め方の例 |
|---|---|---|
| 不公平感 | 「なんであの子だけ休めるの」「ずるい」。家の手伝いや約束ごとへの反発 | 気持ちはそのまま受け止め、扱いが違う理由を短く説明する |
| 我慢・後回しにされている寂しさ | 自分の相談ごとを言わなくなる。「いい子」でいようとする。行事や買い物の希望を引っ込める | その子のための時間を、短くても予定に入れる |
| 心配・責任感 | 不登校の子の様子を親に報告する。「自分が何とかしないと」と言う | 心配してくれることに感謝しつつ、「それは大人の役目」と伝える |
| 周りに言えない・恥ずかしさ | 友だちに兄弟姉妹のことを聞かれるのを避ける。家に友だちを呼ばなくなる | 「言いたくないことは言わなくていい」と伝え、答え方を一緒に考える |
1人の子が複数の気持ちを同時に持つこともあれば、時期によって入れ替わることもあります。たとえば最初は心配していた子が、数か月たって「ずるい」と言い始めることもあるでしょう。気持ちが変わるのは自然なことで、どれかが「悪い気持ち」というわけではありません。
ここで気をつけたいのは、きょうだいの気持ちを聞いたときに、それを不登校の子への評価に結びつけないことです。「お姉ちゃんがこう言っていたよ」と伝えると、両方の子が話しにくくなります。聞いた話は、基本的にはその子と親との間にとどめておくほうが安心です。
場面別に見ると、「できること」と「避けたいこと」ははっきり分かれます
毎日の生活の中で、きょうだいとの関わりが難しくなりやすい場面を表にしました。すべてを完璧にこなす必要はありません。今の家庭で一番気になっている場面から、1つずつ試してみてください。
| 場面 | 親ができること | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 朝、きょうだいは登校し、本人は家にいる | きょうだいの「いってきます」にいつもどおり応える。朝の時間はきょうだいの支度を優先してよい | 玄関先で本人に「あなたも行けたらね」と声をかける |
| 「なんであの子だけ休めるの」と言われた | 「そう思うよね」と受け止めてから、休んでいる理由を年齢に合わせて説明する | 「あなたは元気なんだから我慢して」で話を終える |
| 食卓や家族の会話 | 学校以外の話題(好きなもの・食べもの・予定)を増やす | 食卓で不登校の話や将来の話を始める |
| きょうだいの受験・行事・部活 | 行事にはできる範囲で参加し、きょうだいの努力を言葉にする | 「今はそれどころではない」と後回しにし続ける |
| 友だちや親戚に聞かれた | 「言いたくないことは言わなくていい」と伝え、答え方の例を一緒に決める | 「恥ずかしいから言わないで」と口止めする |
| きょうだいが本人の世話や見守りをしている | 助かっていることを伝えたうえで、役割を減らす・大人に戻す | 「あなたがいるから安心」と見守り役を任せ続ける |
| ゲーム・スマホなど家のルール | 年齢や状況で違うルールにする場合は、理由を両方に説明する | 理由を言わずに片方だけを例外にする |
| 親が疲れて余裕がない | 「今日は疲れているから、明日ゆっくり聞かせて」と正直に伝える | 疲れをきょうだいへの強い口調でぶつけ、そのままにする |
※表は、家庭で取り入れやすい関わり方の例です。お子さんの年齢や性格、不登校の背景によって合う方法は変わります。
表の中で特に取り入れやすいのは、一人ずつの時間です。長い時間である必要はありません。買い物に2人で行く、寝る前に10分話す、送り迎えの車の中で話すなど、ほかの家族がいない時間が少しあるだけで、きょうだいは自分の話をしやすくなります。
また、きょうだいの受験や大事な行事の時期は、どうしても家の中の空気が気になるものです。そうした時期だけでも、きょうだいが落ち着いて過ごせる場所(図書館や祖父母の家など)を一緒に考えておくと、双方の負担が軽くなることがあります。

「ずるい」と言われたら、比べずに「扱いが違う理由」を伝えます
きょうだいから「ずるい」と言われると、親はつい、同じルールにそろえるか、「あなたは恵まれている」と説得するかのどちらかに向かいがちです。けれども、きょうだいが求めているのは同じ扱いそのものより、「自分の気持ちも分かってもらえている」という実感であることもあります。
1. まず気持ちを受け止める
「そう思うのは当然だよね」「あなたも毎日頑張っているもんね」と、気持ちの部分を先に受け止めます。ここで理由の説明から入ると、きょうだいには言い訳に聞こえやすくなります。
2. 扱いが違う理由を、年齢に合わせて短く伝える
説明の土台として、先ほどの文部科学省の通知が使えます。「学校を休む時期が、休んだり自分を見つめ直したりする意味を持つこともある、と国も書いている」という伝え方なら、不登校の子を悪者にせず、きょうだいの疑問にも答えられます。
| きょうだいの年代 | 伝え方の一例 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 小学校低学年 | 「〇〇は今、心と体を休ませている。お熱のときにお休みするのと同じように、今は休む時間なんだよ」 | 長い説明より、安心できる短い言葉にする |
| 小学校高学年〜中学生 | 「学校に行くのがとてもつらい時期がある。今は休みながら、どうするか家族で考えているところ」 | 理由を詳しく話すかは、本人の気持ちも確認してから |
| 高校生以上 | 「今は学び方を変えることも含めて考えている。あなたに負担が行っていたら教えてほしい」 | 相談相手にしすぎない。大人の悩みを背負わせない |
※伝え方は一例です。不登校の子本人が「知られたくない」と思っていることもあるため、どこまで話すかは本人の気持ちも大切にしてください。
3. 比べる言葉は、どちらの子にも重くなります
「お兄ちゃんは行っているのに」「妹はちゃんとしているのに」といった比較の言葉は、比べられた側だけでなく、比べる材料にされた側の子にも重荷になります。きょうだいにとっては「自分は頑張り続けないと認めてもらえない」というメッセージになりかねません。
言い換えの例を挙げます。
- 「お兄ちゃんは行っているのに」→「あなたには、あなたのペースがあるね」
- 「妹を見習って」→「今日できたことを教えて」
- 「あなたは手がかからなくて助かる」→「いつも気づいてくれてありがとう。あなたの話も聞きたいな」
最後の例のように、ほめ言葉のつもりでも「手がかからない」は、きょうだいに「困っていることを言ってはいけない」と受け取られることがあります。感謝の言葉と、話を聞きたいという気持ちをセットで伝えるのが一つの方法です。
きょうだいに「見守り役」「説得役」を任せすぎないことが大切です
家の中で不登校の子と一番近くにいるのが、きょうだいという家庭もあります。「様子を見ておいて」「学校に行くよう言ってみて」と頼みたくなるのは自然なことです。ただ、それが毎日続くと、きょうだいにとって負担が大きくなることがあります。
子ども・若者育成支援推進法は、令和6年6月の改正で、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」を、国や地方公共団体などが支援に努めるべき対象として明記しました(第2条第7号・第15条第1項)。こども家庭庁は、これをいわゆるヤングケアラーの位置づけとして説明しています。
出典:子ども・若者育成支援推進法 第2条・第13条・第15条(e-Gov)/こども家庭庁「ヤングケアラーについて」(2026年9月確認)
ここで押さえておきたいのは、法律の言葉が「過度に」となっている点です。きょうだいが兄弟姉妹を気づかったり、ときどき話し相手になったりすること自体が問題なのではありません。自分の時間や勉強、睡眠を削るほどになっていないかが目安になります。
前に紹介した令和2年度の調査では、家族の世話をしている中高生に、世話を必要としている家族を聞いています。「きょうだい」と答えたのは中学2年生で61.8%、全日制高校2年生で44.3%で、どちらも父母・祖父母より高い割合でした。ただし、世話の相手のきょうだいの状況は「幼い」が最も多く(中学2年生73.1%、全日制高校2年生70.6%)、不登校のきょうだいを見守っている子どもの数を示すデータではありません。「きょうだいの世話」は、家族の中で見えにくい役割になりやすい、という程度に受け止めてください。
見守り役・説得役になっているかどうかは、次のような様子から気づけることがあります。
- きょうだいが自分の予定より、家にいる兄弟姉妹の様子を優先している
- 「今日は部屋から出てきた?」など、親が毎日きょうだいに様子を聞いている
- きょうだいが兄弟姉妹に「学校に行きなよ」と言い、けんかになることが増えた
- きょうだいの睡眠や勉強の時間が減っている
当てはまるものがあっても、責める必要はありません。気づいた時点で「ありがとう。これからは大人がやるね」と伝え、役割を少しずつ大人に戻していくことから始められます。

親が疲れているのは、関わり方が悪いからではありません
不登校の子を支えながら、きょうだいの学校・習いごと・受験にも向き合い、仕事や家事もこなす。どこかで余裕がなくなるのは、当たり前のことです。疲れてきょうだいに強く言ってしまった日があっても、その1日だけで関係が決まるわけではありません。落ち着いたときに「さっきは言いすぎた、ごめんね」と伝えることも、きょうだいにとっては大切な経験になります。
文部科学省のCOCOLOプランは、柱の1つに「一人で悩みを抱え込まないよう保護者を支援」を掲げ、教育委員会の相談窓口の整備や、教育支援センター・相談機関・保護者の会・フリースクールなどの情報提供、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる保護者への支援を挙げています。親が相談することは、特別なことではありません。
親自身のための相談先としては、次のようなものがあります。
- 在籍校のスクールカウンセラー:学校教育法施行規則は、スクールカウンセラーを「小学校における児童の心理に関する支援に従事する」職と定め(第65条の3)、この規定を高校にも準用しています(第104条第1項)。保護者からの相談も受けているか、学校に確認してみてください。
- こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556):厚生労働省の「まもろうよ こころ」で案内されている窓口です。相談対応の曜日・時間は都道府県によって違い、通話料がかかります。
- 保護者の会:地域の教育委員会や教育支援センターが紹介していることがあります。同じ立場の人の話を聞くだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
出典:文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」/学校教育法施行規則 第65条の3・第104条(e-Gov)/厚生労働省「まもろうよ こころ」(2026年9月確認)
親の気持ちの整え方は、不登校 親 しんどいときの向き合い方の記事でも詳しく書いています。お子さんに発達特性がある場合は、発達障害 高校生 子育て 辛いときの相談先と休み方の記事に、親が休む時間をつくる制度もまとめています。

相談先は「誰の、何の悩みか」で選びます
相談先はたくさんありますが、きょうだい本人が使える窓口と、親が使う窓口は少しずつ違います。家族の誰の、どんな悩みかで選ぶと迷いにくくなります。
| 相談先 | 誰が相談できるか | こんなときに | 連絡のしかた |
|---|---|---|---|
| 在籍校の担任・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー | 生徒本人・保護者 | 学校での様子を知りたい。家庭の状況を学校と共有したい | 学校に連絡して予約する |
| 教育支援センター(地域の教育委員会が開設) | 不登校の児童生徒と保護者。中学卒業後の進路の相談にも応じることが望ましいとされる(高校生を受け付けるかは地域による) | きょうだいも学校に行きづらい。地域の学びの場を知りたい | 住んでいる地域の教育委員会に問い合わせる |
| 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省) | 子ども・保護者など | 夜間・休日に、今の気持ちを誰かに聞いてほしい | 0120-0-78310(所在地の教育委員会の相談機関につながる) |
| 児童相談所相談専用ダイヤル(こども家庭庁) | 子ども・保護者など | ヤングケアラーのことを含め、子どもの福祉について相談したい | 0120-189-783(近くの児童相談所につながる) |
| チャイルドライン | 子ども(こども向けの電話窓口として紹介) | きょうだい本人が、家族に言いにくいことを話したい | 0120-99-7777(毎日午後4時〜午後9時) |
| 子ども・若者総合相談センター | 子ども・若者に関する相談をしたい人 | どこに相談すればよいか分からない | 設けている自治体に問い合わせる(法律上は自治体の努力義務) |
出典:文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」/こども家庭庁「関連サービスの相談窓口」/厚生労働省「まもろうよ こころ」/文部科学省「教育支援センター整備指針(試案)」/文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」(2026年9月確認)
教育支援センターについて、文部科学省の整備指針(試案)は、センターが不登校児童生徒の保護者に対して、不登校の態様に応じた適切な助言・援助を行うものとしています。きょうだいが小・中学生で、同じように学校へ行きづらくなっている家庭では、特に身近な相談先になります。ただし対象や開いている時間は地域ごとに違うため、住んでいる地域の教育委員会で確かめてください。
また、不登校の子に障害や病気がある場合には、そのきょうだいを支える民間の団体もあります。たとえば、障害のある人の兄弟姉妹が集まる全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会(全国きょうだいの会)や、病気のある子どものきょうだいを支えるNPO法人しぶたねです。どちらも不登校そのものを対象にした団体ではないため、活動の内容はそれぞれの公式サイトで確認してください。
きょうだいが小・中学生で学校に行きづらい場合は、小中学生向けのオルタナティブスクールNIJINアカデミーという選択肢もあります。
本人の学びの場を見直すことが、家族の負担を軽くすることもあります
きょうだいへの関わりを工夫しても、家の中の緊張が続くことはあります。その背景に、不登校の子本人が「このままでいいのか」と先の見えない不安を抱えている、という事情がある場合もあります。
そうしたときは、本人の学び方そのものを見直すことが、結果として家族全体の負担を軽くすることがあります。高校生であれば、今の学校で欠席の扱いを確かめる、転校や転入を考える、通信制高校を調べるといった道があります。
- 今の学校を続けるか迷っている場合は、まず高校 欠席日数の考え方を確認しておくと、欠席の目安が分かります。
- 学校を変えることを考えるなら、高校 転入の条件と手順を先に押さえておくと慌てずに済みます。
- 通信制高校を比べる場合は、通信制高校 選び方の記事で比べる項目を整理しています。費用が気になる家庭は、通信制高校 学費の記事で支援金のあとに残るお金の出し方をまとめています。
文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、2025年度に通信制高校へ入学した77,998人のうち、中学3年のときに不登校だった生徒は44,461人(57.0%)でした(出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」)。不登校を経験した生徒にとって、通信制高校は珍しい進路ではありません。
ただし、学校を変えれば家族の問題が片づく、というわけではありません。本人が納得していないまま環境だけを変えると、かえって負担が増えることもあります。本人の気持ちを確かめながら、選択肢を一つずつ見ていくのが安全です。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまで読んで、「本人がもう少し家で落ち着いて学べる形があれば、家族みんなが楽になるかもしれない」と感じた方もいると思います。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、担任制で、カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるよう、中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応しています。生徒会・サークル・学園祭・企業コラボなど、仲間と関わる機会もあります。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。
ただし、はじめに正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内に載せています。
- きょうだいのことを含めた家庭の状況について、どんな関わり方ができるかは、個別相談会・体験説明会でお聞きください。
全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室もあり、相談のうえで通うこともできます。よくある質問はよくある質問のページにまとめています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- きょうだい一人ひとりと、10分だけ話す時間をつくる。話題は学校のことでなくてかまいません。「最近どう?」より、場面を絞った問いかけのほうが答えやすくなります。
- 家の中の「役割」を見直す。きょうだいが見守り役・説得役・親の相談相手になっていないかを確かめ、なっていれば少しずつ大人に戻します。
- 親自身の相談先を1つ決めておく。学校のスクールカウンセラー、教育支援センター、電話の相談窓口など、表の中から使いやすいものを1つ選び、連絡先を控えておきます。
3つとも、今日決めなくても少しずつ進められます。本人の学び方の選択肢を知っておきたい場合は、個別相談会で状況をお聞かせください。


本人の学び方を見直すことが、家族の負担を軽くすることも
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。きょうだいを含めた家庭の状況も、個別相談会でお聞かせください。
よくある質問
Q. 不登校の子のきょうだいも、不登校になりやすいのでしょうか?
A. 今回確認した文部科学省・こども家庭庁・厚生労働省の資料には、きょうだいの間で不登校が続くかどうかを示すデータは見当たりませんでした。不登校のきっかけは子どもによって違うため、「うつる」「続く」と決めつけず、きょうだい一人ひとりの様子を見ていくことが大切です。きょうだいも学校に行きづらそうなときは、早めに学校や教育支援センターに相談してください。
Q. きょうだいに、不登校の理由をどこまで話せばいいですか?
A. 年齢に合わせて、短く伝えるのが一つの方法です。「今は心と体を休ませている時期」「どうするか家族で考えているところ」程度で十分なことも多いです。不登校の子本人が知られたくないと思っていることもあるため、詳しい理由を話すかどうかは本人の気持ちも確かめてから決めてください。
Q. きょうだいが「自分も学校を休みたい」と言い出しました。
A. まずは、休みたい理由を責めずに聞いてみてください。疲れや不公平感から出た言葉のこともあれば、学校で困りごとを抱えていることもあります。理由が分からないまま様子が続くときは、担任やスクールカウンセラーに相談できます。夜間・休日なら24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)もあります。
Q. きょうだいが不登校の子の面倒を見てくれて、正直助かっています。問題でしょうか?
A. 気づかいそのものは悪いことではありません。目安は、きょうだいの睡眠・勉強・友だちとの時間が削られていないかです。子ども・若者育成支援推進法も「過度に」世話を行っている子ども・若者を支援の対象としています。助かっていることを伝えたうえで、役割を少しずつ大人に戻していくのが一つの方法です。
Q. 疲れて、きょうだいにきつく当たってしまいます。
A. 余裕がなくなるのは、それだけ多くのことを抱えているからです。落ち着いたときに「さっきは言いすぎた、ごめんね」と伝えることが、関係を立て直すきっかけになります。親自身の相談先として、学校のスクールカウンセラーや、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などがあります。
家族の誰かが我慢し続けなくていい形は、少しずつ見つけられます
不登校の子のことも、きょうだいのことも大切に思っているからこそ、どちらにも十分に向き合えていない気がして苦しくなるのだと思います。その迷いは、家族を大事にしている証拠です。
全部を一度に整える必要はありません。きょうだいと10分話す、役割を1つ大人に戻す、相談先を1つ控えておく。小さな一歩でも、家の中の空気は少しずつ変わっていきます。
本人の学び方を見直すことも、家族みんなが楽になる道の1つです。迷っている段階のご相談も受け付けています。
家族の状況も含めて、決める前の段階から個別相談で聞けます
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

