義務教育である小中学校とは異なり、高校を卒業するためには成績や出席日数などの条件を満たす必要があります。全日制の高校では学年ごとに進級のための条件が定められており、それを満たせない場合には留年してしまいます。今回は、高校での成績不振や体調不良を理由に留年が決まった場合、選択できる進路について詳しくみていきます。
留年するかどうかは出席日数と成績で決まる
進級のための主な条件は「出席日数」と「成績」の2つです。両方が必要なので、皆勤でも成績不振であれば進級できませんし、成績が良くても出席日数が足りなければ進級できません。
必要な出席日数
進級に必要な出席日数の基準は学校ごとに異なりますが、一般的には年間の全授業日の3分の1以上欠席すると留年になるとされています。保健室登校などの扱いも学校によって異なるため、確認が必要です。
必要な成績
定期テストや通知表の成績が基準に満たない、いわゆる「赤点(落第点)」を取ると留年につながります。赤点の基準や頻度は学校により異なり、授業態度や提出物の状況が考慮されることもあります。多くの高校では、1回の赤点だけで即座に留年になることはなく、同じ教科で繰り返し赤点を取る、追試験でも基準点を下回る、補習や追加課題に取り組まないといった場合に留年へつながります。
留年の救済措置
ほとんどの高校では、いきなり留年が通知されることはありません。「留年しそうだ」と見受けられる場合、担任の先生から本人や保護者へ注意を促す連絡が入るのが一般的です。そこから出席を増やしたり成績を上げたりすることで留年を免れられることもあります。体調不良で出席日数が足りないケースでは長期休暇中の補習や保健室登校のカウントなど、赤点が多い場合は追試・補習・追加課題といった救済措置が取られることもあります。
留年後に考えられる3つの進路
やむを得ず留年してしまった場合の進路としては、主に「(1)高校に残って卒業を目指す」「(2)他の高校へ転入する」「(3)高卒認定試験を受ける」の3つが考えられます。
(1)高校に残って卒業を目指す
もう1年高校に留まり、必要な単位を取得すれば進級・卒業できます。卒業年度は1年ずれますが、卒業資格自体に影響はありません。ただし全日制高校の多くは学年制のため、その学年の単位をすべて取り直すことになる点には注意が必要です。年下のクラスメイトに馴染めない、先輩になった同級生と顔を合わせるのがつらいといった理由で、通いづらくなり退学に至るケースもあります。
(2)他の高校へ転入する
他の高校に転入して環境を変え、進級・卒業を目指す方法です。全日制高校への転入は条件が厳しく手続きも大変なことが多いため、転入先の第一候補になりやすいのが通信制高校です。通信制高校の多くは単位制のため、これまで取得した単位を引き継ぐことができます。レポート・スクーリング・定期テストで単位を取得でき、学習時間の融通が利くため、取得単位数によっては卒業までの期間を短縮でき、同級生と同じタイミングで卒業できる可能性が高まります。ただし通信制高校でも「スクーリング」と呼ばれる対面指導には必ず出席する必要があるため、通える範囲に校舎(キャンパス)があるかどうかは事前に確認しておきましょう。通信制高校は生徒の年齢層も幅広く、一度社会に出てから学び直す人や働きながら在籍する人も多いため、留年による遅れを気にせず過ごしやすいという特徴もあります。
(3)高卒認定試験を受ける
高等学校卒業程度認定試験(高認)に合格するという選択肢もあります。高認に合格すると高卒同等とみなされ、進学や就職で不利になることはまずありません。試験は年2回実施され、1年かけて高校を卒業しなくても最短4か月ほどで取得可能です。在学中でも受験でき、必要科目に合格してから中退するか、そのまま留年して卒業するかを考えることもできます。ただし高認資格はあくまで資格であり「高校卒業」にはならない点には注意が必要で、最終学歴は「◯◯高校中退、高認資格取得」となります。その後大学に進学して卒業すれば、最終学歴は「大卒」になります。
まとめ:自分が納得できる進路を選ぼう
高校を留年してしまった場合の進路の選択肢は、主に「高校に残って卒業を目指す」「通信制高校に転入する」「高認試験を受ける」の3つです。留年の理由によって選択肢は変わってきます。そもそも今の高校が合っていなかったのかもしれませんし、体調不良で行きたくても行けなかったのかもしれません。それぞれの状況の中で、自分が納得できる道を選んでみましょう。
通信制高校について、もっと詳しく知りたい方へ
NIJIN高等学院のTOPページを見る
個別相談会に申し込む
「通信制高校って何?」という初めての方にはオンライン学校説明会もおすすめです。お気軽にご参加ください。

