通信制高校は楽そう?ずるい?本当のところは?メリットと誤解を解説します

通信制高校というと、登校日数が少なく、時間の使い方も自由。制服がなかったり、校則が厳しくなかったりと、どこかのびのびした印象を受ける人も多いかもしれません。学校のスタイルが多様化する中で、”自分の時間を大切にできる場所”として通信制高校が注目されるようになってきました。一般的な高校のイメージとは少し違う、その自由で柔軟な学び方に、ひそかに憧れを抱いている人もいるようです。SNSなどでも、「そんな高校生活、うらやましいな」「いいな、ずるい〜」というコメントも目にしますよね。

そこで今回は、「通信制高校が楽そう・楽しそうに見える」と言われる理由をもとに、その魅力や過ごし方を紹介していきます。

目次

この記事でわかること

◆通信制高校が「楽そうに見える」と言われる理由
◆実際の学習スタイルとその難しさ
◆通信制高校に向いている人の特徴
◆通信制高校のメリットと注意点

通信制高校が「楽そうに見える」と言われる理由

通信制高校に対して「自由」「登校しなくていい」「勉強が簡単そう」といったイメージを持つ人は多くいます。このような印象は、主に通信制高校の以下の特長から生じていると言えるでしょう。

  • 毎日通学しなくてよい(スクーリングが少ない)
  • 制服や校則が厳しくない学校も多い
  • 自由な時間が多く、アルバイトや趣味との両立がしやすい

こうした通信制高校の特徴は、一見「楽そう」に見えますが、その裏には自己管理の難しさや責任感の重さが隠れています。

学習スタイルはどう違う?

通信制高校では、主に「レポート課題の提出」「スクーリング」「単位認定試験」という3つの方法で学習が進められます。これらすべてを自分の力で計画・管理しながらこなしていく必要があるため、「楽」どころかむしろ大変に感じる人もいます。実際、課題をこなすことができず通信制高校を中退してしまう人もいます。

レポート課題の提出

教科・科目ごとに、学習課題(レポート)を決められた期限内に提出します。分量が多かったり、内容が難しかったりして苦労している生徒も少なくないようです。定期的に課題が課されるため、学習ペースを自分で管理する力が求められます。

スクーリング

年に数回から月1〜2回程度、校舎や会場に実際に通学して、対面の授業に出席する必要があります。誤解されているケースもあるかと思いますが、完全在宅学習で通信制高校を卒業することはできません。

単位認定試験(テスト)

レポート課題を提出し、決められたスクーリングに参加することで、単位認定試験を受けることができます。これをクリアすることで卒業に必要な単位が認定されます。

通信制高校のメリットと注意点

メリット

☑ 学校に拘束される時間が非常に少ないので、自由度が高く、やりたいことに時間を使うことができる。
☑ 不登校経験や人間関係に悩んだ人でも、自宅で勉強を進めることができ、通学(スクーリング)の頻度も自分で決めることができる。
☑ 通学負担が少なく、遠方からでも学べる(ただし、スクーリングには参加が必要です)。
☑ 集団授業を教室で受ける必要がなく、自分に合った学び方を選べる学校が増えている。
☑ 学校以外で自分らしく活躍することができる。

注意点

☑ サポート体制も学校により差があり、自分に合った学習スタイルを選べるかどうかで、学習の質に差が出る。
☑ 進学・受験対策は積極的に情報収集が必要。予備校や塾を併用している場合も多い。
☑ スクーリングや試験など、最低限の日数は登校しなければならない。
☑ 原則自宅学習のため、友達とのつながりが希薄になりがちな場合もある。

通信制高校に向いている人とは?

通信制高校は、自由度の高い学び方ができるぶん、自分自身のペースを大切にしたい人にとってとても適した環境です。また、学校の人間関係に悩んだ経験がある人や、集団生活に疲れてしまった人にとっても、通信制高校は無理のない形で学びを続けられる場所となります。

自分で考え、選び、進んでいく――そうした力を育みたいと願う人にとって、通信制高校は、きっと力強い味方になってくれるはずです。学習の伴走役となる先生やコンサルタントがいる学校を選べば、「通信制高校で勉強を続けられるかな?」と不安に思っている人でも、無理なく計画的に進めていくことができます。

まとめ|通信制高校は「楽」ではないけれど「自分らしく学べる場所」

「通信制高校は楽そうに見えるけど…」という声の多くは、自由=気楽=簡単というイメージから来ているかもしれません。でも実際には、自由なぶんだけ、自分で考えて動く力が求められます。そのため、通信制高校でサボってしまい、卒業できない人もゼロではありません。学びのモチベーションを持ち続けられるサポート体制があるかどうかが、学校選びの大きなポイントです。主体的にそして自律的に学ぶ力は、高校で身につけておけば、将来に向けた大きな武器にもなるでしょう。

通信制高校は、ただ楽をしたい人のための学校ではありません。自分のやりたいことに向かって、自分のスタイルで進んでいきたい――そんな思いを持った人にこそ、選ばれています。

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