偏差値の高い通信制高校は?通信制高校から難関大学にも進学できる?

高校受験の際には、偏差値を気にする受験生も多いのではないでしょうか。中学生が進学先の高校等を決める時に見る資料には、学校の名前や所在地とともに偏差値の欄が必ずあります。この記事では、高校の偏差値の算出方法をわかりやすく解説します。そして、通信制高校の偏差値や入試の難易度、大学進学についても合わせて解説していきます。

目次

偏差値とは

偏差値とは、ある試験の受験生の中で自分がどのくらいの位置(順位)にいるかを示す値です。計算式は「偏差値=(個人の得点-平均点)÷標準偏差×10+50」となります(標準偏差とはデータのばらつきを表す数字です)。簡単に言えば、偏差値50は上位50%でちょうど真ん中、偏差値70は平均点よりもかなり上回っており、上位約2%というところです。高校の偏差値は、合格可能性を判断するための指標となっていて、模試などの受験結果から算出されます。

偏差値が高い高校とは

偏差値が高い高校は、総じて受験生のレベルも高く、入学してくる生徒たちはさらにそこを勝ち抜いてきた生徒ばかりということになります。多くは大学進学を希望しており、高偏差値の難関大学や医学部の受験を目指す生徒の割合も多くなります。周りの生徒レベルが高いので、中学校では成績1位でも高校では10位にも入れない、ということもあり得ます。また授業の難度も高く、進度も早いため、授業についていくのが大変だと感じる生徒も少なくありません。

偏差値が低い高校とは

偏差値が低い高校には、学校の勉強以外に得意なことや好きなことがある生徒、多様な個性を持つ生徒が集まっている場合もあります。そのため卒業後の進路については、大学進学のほか専門学校や留学、就職など進路も多様になっています。

通信制高校には偏差値がない

偏差値を調べるために進学雑誌などを確認してみると、数字が記載されておらず、偏差値欄が「―」となっている高校があります。偏差値とは筆記試験(学力検査)による得点をもとに算出されます。したがって、入試に筆記試験がなければ偏差値という概念はなくなります。なお、一部の学力試験を実施する通信制高校では偏差値が算出されていますから、すべての通信制高校が偏差値がないというわけではありません。

通信制高校の入試内容とは

通信制高校の入試は面接や作文が一般的で、得点をつけることはありません。そのため学校情報の偏差値の欄は「―」となっています。

偏差値がない=学力が低い?

偏差値がないからと言って一概に学力が低いとは言えません。実際、通信制高校から難関大学や医学部へ進学している生徒もいます。一方で、勉強が苦手で通信制高校を選んだという生徒もいます。中学時代の模試偏差値が30という子から70という子まで、通信制高校には広い成績帯の生徒が在籍しています。

勉強が得意な生徒も通信制高校を選ぶ

一般的な高校入試では、点数の高い生徒から順に合格が決まります。「その高校に合格した生徒の点数がこのくらい」という積み重ねが偏差値になるわけですが、通信制高校にはこの考え方が当てはまりません。「偏差値がない=勉強が苦手な子が通う学校」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際には成績の高い生徒から低い生徒まで、幅広い学力層が在籍しています。全日制高校では、クラス全員が同じペースで授業を受けるため、授業の難易度をある程度そろえる必要があります。一方、通信制高校では個別指導や習熟度別クラス、映像授業などを通じて、一人ひとりが自分のペースで学習を進められます。そのため生徒の学力に幅があっても、学校生活に支障が出ることはありません。

偏差値が高い生徒さんたちが通信制高校を選ぶ理由は色々ありますが、主な4つの理由をご紹介します。

理由①体調が不安。自宅で学べる通信制高校へ

勉強は得意で学校の成績もよく、模試では偏差値60を超えることもあったものの、体調を崩して学校を長期にわたって休んでしまい、身体はまだ本調子ではなく高校への通学に不安を持っていることから、自宅で学べる通信制高校を選んだというケースがあります。

理由②不登校で内申点が足りず通信制高校へ

中学校で人間関係がうまくいかず不登校になり、出席日数など内申点が足りず受験する高校を迷っていたものの、心身ともに不安定さは残りながらも将来大学で学びたい分野があり、自分のペースで勉強できる通信制高校を選んだというケースもあります。

理由③起立性調節障害。体調最優先で通信制高校へ

起立性調節障害で朝がつらく、午前中はほとんど横になって過ごしていたものの、夢中になれる趣味がきっかけとなり少しずつ前向きになり、昼から授業を受けられるカリキュラムの通信制高校でマイペースに学ぶことを選んだというケースもあります。

理由④勉強した経験なし。学び直せる通信制高校へ

小学校・中学校と不登校で勉強はほとんどしたことがなく、勉強の仕方そのものがイメージできない状態だったものの、将来の夢は大きく「勉強し直そう」と決意し、基礎から勉強をやり直せる通信制高校への入学を決めたというケースもあります。

通信制高校の大学進学のためのコース・クラスとは?

「偏差値の高い通信制高校があればいいのに」という声もよく聞かれます。しっかり勉強ができる通信制高校というイメージかと思いますが、通信制高校の中にも、大学進学に特化した「特進クラス」や「進学コース」を設置している学校が増えてきています。通常の単位取得のための授業に加えて大学受験対策が行える学校や、専門のアドバイザーがついて複雑化する大学入試情報を整理してくれる学校もあります。気になる場合は、学校説明会や個別相談会で進学実績やサポート体制を具体的に確認してみるとよいでしょう。

まとめ

通信制高校には偏差値という指標がないため、成績の高低に関わらず幅広い層の生徒が学んでいます。偏差値がないことと学力が低いことはイコールではなく、通信制高校からでも難関大学への進学は十分に可能です。

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