通信制高校の入学を検討するにあたり、全日制高校との違いは気になるところです。中でも「学費に違いはあるのか?」「どのくらい学費が必要か?」という点は知っておくべきポイントと言えるでしょう。今回は、通信制高校の学費や無償化についても解説していきます。
この記事を読んでわかること:通信制高校の授業料は単位数で決まる、1単位当たりの相場は公立が圧倒的に安い、通信制高校でも就学支援金制度が対象になる、という3点です。
通信制高校の学費
通信制高校において、学費の内訳は「入学金」「授業料」「教材費・教育関連費」「施設設備費」「スクーリング参加費」となります。学校によって名称が若干異なります。このほかに高校によって、制服・体操服・通学のための交通費なども必要です。サポート校を利用する場合には、別途費用がかかります。
入学金
入学時に1回のみ支払う金額です。
授業料
通信制高校の多くは単位制を導入しており、授業料は1単位あたりで設定されています。公立は300〜400円程度、私立は7,000円〜12,000円程度となっています。
教材費など
教科書や参考書などの費用です。
施設設備費・システム利用料など
スクーリングで使用する施設(面接指導等実施施設)やインターネット等を利用した学習システムの利用費用です。公立の場合は、郵便での課題提出もあり、施設設備費はかかりませんが、切手代等の送料が必要です。
学費以外、サポート校利用費
通信制高校と同時にサポート校の入学を検討される方も多いかと思います。サポート校利用費用は就学支援金の対象ではありません。
サポート校で学習と生活を支援
通信制高校は自学自習が基本となります。そのため、一人で勉強を進められるか不安がある場合には、サポート校を利用するのが一般的です。通信制高校と同時にサポート校にも入学して、学習サポートを受けたり、友達作りの場にしたり、大学受験を目指したりと、様々な目的で活用されています。サポート校の学費は、通信制高校とは別途必要になります。
通信制高校の学費はいつ払う?
通信制高校の場合は単位制です。つまり、履修する単位数によって授業料が変わってきます。単位は1年かけて取得していきますから、まずは今年分の単位数を決めるところからスタートとなります。そこで、通信制高校は、1年間分の学費をまずは算出します。新年度の開始前に1年間分まとめて全納、もしくは半期ずつ年2回で支払うケースが多いようです。
通信制高校 学費の相場は?
通信制高校の学費の相場を見ていきましょう。同じ通信制高校でも、公立と私立では学費に差があります。
【東京都立一橋高等学校通信制課程の場合】
入学金:500円
授業料(25単位の場合):8,400円(1単位336円)
教科書・学習書:2〜3万円程度
その他必要経費:1,200円程度
年間で見ると4万円程度となっています。一方で、私立の通信制高校については以下の通りになっており、学校によってかなり差があります。
私立の通信制高校 学費例
【参考】飛鳥未来きずな高等学校(ベーシックスタイルの場合)
入学金:10,000円
授業料(26単位の場合):260,000円(1単位10,000円)
補習費・諸経費:360,000円
施設設備費:60,000円
【参考】ID学園高等学校(オンライン学習コースの場合)
入学金:50,000円
1年次学費合計:255,000円
2年次:234,300円
3年次:165,300円
【参考】八洲学園高等学校(マイスタイル・ホームサポートクラスの場合)
入学金:20,000円
授業料1単位:10,000円
IDシステム利用料:20,000円
諸経費:200,000円
施設設備費:20,000円
クラス費:280,000円
【参考】N高等学校・S高等学校・R高等学校(通学コース・週1日の場合)
入学金:100,000円
授業料(25単位の場合):280,000円(1単位12,000円)
施設・設備費:120,000円
通信制高校の就学支援金制度
ここまで見てきた学費は、高等学校等就学支援金制度を適用する前の金額となっています。就学支援金の受給によってご家庭での学費負担が0円となる場合もあります。
注意すべき点は、対象は「授業料のみ」という点です。入学金、施設設備費、教育関連諸費は対象外です。また、通信制高校の場合にはスクーリングにかかる費用などで対象外となるものがあります。
また、就学支援金は、高校が生徒本人に代わって就学支援金を受け取り、授業料に充てる仕組みです。生徒(保護者)本人に直接支給されるわけではありません。
▼詳しいお問い合わせ・相談先
公立高等学校における就学支援金(現行制度)の問合せ先(文部科学省)
私立高等学校における就学支援金(現行制度及び旧制度)の問合せ先(文部科学省)
通信制高校の奨学金制度
学費や生活費を貸与や給付する奨学金制度には、大きく2つの種類があります。
(1)貸与型:無利子または低利子で借り、将来返済する必要がある
(2)給付型:返済不要
代表的な奨学金制度は以下のものがあります。
高校生等奨学給付金
「全ての意志ある高校生等が安心して教育を受けられるよう、授業料以外の教育費負担を軽減するため、高校生等がいる低所得世帯を対象に支援を行う制度」となっています。ここで言う「授業料以外の教育費」とは、教科書費、教材費、学用品費、通学用品費、教科外活動費、生徒会費、PTA会費、入学学用品費、修学旅行費、通信費等で、就学支援金で対象になっていない分の必要な費用を、補助してもらうことが可能です。
自治体ごとの就学支援制度
教育費の負担軽減策として各自治体で就学支援を行っています。こうした制度は自治体ごとに内容が異なるため、お住まいの自治体等で相談してみるとよいでしょう。
【参考】東京都:公立は所得制限を撤廃(都内私立高校平均授業料相当額484,000円を上限に支援)、私立は私立高等学校等授業料軽減助成金の所得制限を撤廃。
通信制高校(公立・私立)学費の特徴と違いは?
公立の学費
・私立と比べて圧倒的に安い
・オンライン指導や映像授業などを導入している学校は少なく、紙でのレポート提出のため、送料が必要
・私立と比べて通学頻度が高く、交通費がかかる場合がある
・自宅から高校までが遠い場合、交通費が高い
私立の学費
・公立と比べて圧倒的に高いが、就学支援制度などを活用することも可能
・教育関連費や施設利用費などが必要
・専門的なカリキュラム、コースでは追加費用が必要
・各種イベントに参加する場合には別途費用が必要
学費の支払いについて
一般的に通信制高校の入学書類(願書)とともに、学費支払いについての案内も届きます。一括払い・分割払いなどは、高校によって異なりますので確認しておきましょう。
教育ローンの利用
高校によっては教育ローンを案内してくれる場合があります。分割支払いの場合には、利用を検討してもよいでしょう。
納入期限
学費には納入期限が定められています。指定期日までに入金が確認できない場合には、「入学辞退」となる場合もあります。指定期日までに必ず納入しましょう。
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