通信制高校の学費を調べると、「公立は年に数千円」「私立は年に数十万円」と、桁の違う数字が並びます。どちらが本当なのか、うちの子の場合はいくらになるのか。公立と私立の違いが分からないまま、パンフレットの金額だけを見比べて迷っているご家庭は少なくありません。
先に結論を書きます。公立と私立の学費の差は、まず「授業料の決まり方」から生まれます。公立の授業料は都道府県の条例で決まり、今回確かめた5つの都県では1単位180〜350円でした。私立は学校ごとに決まり、1単位10,000円の学校があります。2026年度からは国の就学支援金に所得制限がなくなり、1単位の授業料が支援金の上限以内の学校なら、公立も私立も授業料の部分はほぼ支援金で埋まります。そのため、比べるときに差が出るのは、支援金では消えない「授業料以外」と「通い方」の費用です。
この記事は、文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」と就学支援金のQ&A、高校生等奨学給付金の案内、東京都・神奈川県・茨城県・鳥取県の教育委員会の授業料のページ、私立の通信制高校2校の公式の学費ページを、2026年9月30日に開いて確かめた内容で書いています。学費の全体像と比べ方をまとめたページとして、細かい制度はそれぞれの詳しい記事へご案内します。
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結論:通信制高校の学費(公立と私立)の早見
- 公立の授業料は都道府県の条例で決まります。今回確かめた都県では、茨城県1単位180円、東京都と鳥取県336円、神奈川県350円(平日に登校して履修する場合は700円)でした。「全国一律336円」ではありません。
- 私立の授業料は学校ごとに決まります。八洲学園高校と飛鳥未来高校グループは、どちらも公式ページで1単位10,000円としていました。
- 国の就学支援金は2026年度から所得制限がありません。支給の上限は、公立の通信制が1単位336円、私立の通信制が1単位13,668円(年30単位まで)です。授業料が年額で決まっている私立なら、上限は年337,200円です。
- 支援金が充てられるのは授業料だけです。私立で支援金の後に残る額は、同じ学校でもコースで大きく変わり、八洲学園の通信クラスは年20,000円、飛鳥未来の3DAYスタイルは初年度405,000円でした。
- 教科書・教材費、スクーリングの交通費や宿泊費は、公立でも私立でもかかります。所得の条件に当てはまる家庭には、授業料以外を支える返さなくてよい奨学給付金があります。
- 公立は4年以上在籍している生徒が25.6%と多く、比べるときは「1年の額」ではなく「卒業までの年数×年額」でそろえると公平です。
- サポート校を併用すると、通信制高校の学費とは別の費用がかかり、その分に就学支援金は使えません。ニジ高もサポート校なので同じです(学費は学費のご案内)。
公立と私立の学費の差は、授業料を「誰が決めるか」の違いから生まれます
通信制高校には、都道府県などが設置する公立、学校法人が設置する私立、株式会社が設置する学校の3つがあります。文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2025年5月1日時点)では、通信制高校323校のうち公立は81校、私立は227校、株式会社立は15校です。学校基本調査(令和7年度)では、通信制の生徒のうち公立の学校にいるのは62,008人、私立は243,189人で、生徒の多くは私立の学校で学んでいます(この私立に株式会社立が含まれるかは確かめられませんでした)。
公立の授業料(通信制では「受講料」と呼ぶ県もあります)は、都道府県の条例で決まります。どの公立校も、同じ県なら同じ単価です。私立は、学校が学則などで自分で決めます。同じ私立でも、通う日数やコース、学習の支え方によって、授業料とは別に施設費やコースの費用を設けている学校が多く、年額の差はこの部分で大きく開きます。
| 比べる点 | 公立の通信制 | 私立の通信制 | サポート校を併用 |
|---|---|---|---|
| 授業料を決める人 | 都道府県(条例) | 学校(学則など) | 通信制高校の分は左と同じ。サポート校の分は運営会社 |
| 1単位の授業料の例 | 180〜350円(今回確かめた都県) | 10,000円(今回確かめた2校) | 通信制高校の分に加えて、サポート校の費用 |
| 国の就学支援金の上限 | 1単位336円 | 1単位13,668円(年30単位まで)。年額で決まる授業料なら年337,200円 | サポート校の費用は対象外 |
| 支援金の後に残りやすいもの | 入学料、教科書・教材費、諸会費、スクーリングの交通費 | 入学金、施設設備費、補習費やコース費、教材費、交通費・宿泊費 | サポート校の入学金・授業料など |
「私立はサポートが充実しているから高い」と説明されることがありますが、もう少し正確に言うと、私立は授業料の外側に「通学やサポートの費用」をどれだけ乗せるかを学校ごとに決めている、ということです。何にお金を払っているのかを分けて見れば、公立と私立は同じ物差しで比べられます。公立と私立の違いを学費以外の面(通い方・支え・卒業までの年数)から比べたいときは、通信制高校 私立 公立 違いの記事にまとめています。

公立の授業料は都道府県で違い、今回確かめた5都県では1単位180〜350円でした
公立の通信制高校の授業料は、履修する単位の数に単価をかけて決まる県が多くあります。単価は県ごとに違います。2026年9月30日(島根県は9月27日)に各教育委員会のページで確かめた額は、次のとおりです。
| 都県 | 1単位の授業料(受講料) | 入学料 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 茨城県 | 180円 | 500円 | 茨城県教育委員会 |
| 島根県 | 330円 | 今回は確かめていません | 島根県教育委員会 |
| 東京都 | 336円 | 500円 | 東京都教育委員会(令和7年4月1日現在の額) |
| 鳥取県 | 336円 | 480円 | 鳥取県 |
| 神奈川県 | 350円(平日登校履修は700円) | 0円 | 神奈川県 |
たとえば東京都の都立の通信制で1年に24単位を履修すると、受講料は336円×24単位で8,064円です。東京都教育委員会のページには、就学支援金の受給が認められると授業料が無料になると書かれています。
ここで気をつけたいのが「1単位336円」という数字です。これは文部科学省の新制度の表にある、公立の通信制の就学支援金の支給限度額で、授業料そのものの額ではありません。東京都と鳥取県はたまたま授業料も336円ですが、茨城県は180円、神奈川県は350円と、県によって上にも下にもずれます。茨城県は、県立の通信制の就学支援金を受講料と同じ1単位180円としています(茨城県教育委員会)。336円より高い神奈川県は、就学支援金の対象になれば授業料を払う必要がなくなり、通信制は払った受講料を年度末に返金すると案内しています(神奈川県。350円と336円の差の扱いまでは書かれていません)。公立の授業料と支援金の関係は、住んでいる県の案内で確かめてください。
公立の授業料は、県を選べるわけではない点も大切です。公立の通信制高校は、住んでいる地域などの出願の条件が募集要項で決められています。ほかの県の単価を見ても、その県の学校に出願できるとは限りません。住んでいる都道府県の教育委員会のページで、単価と入学料を確かめるのが近道です。公立の中で授業料以外の費用がどのくらい違うかは、通信制高校 安いの記事で、県ごとに比べています。
私立の授業料は1単位1万円の学校があり、支援金の後に残る額はコースで大きく変わります
私立の通信制高校では、授業料を「1単位いくら」で決め、その上に施設費やコースの費用を足す形が多く見られます。公式ページで2026年9月30日に確かめた2校の例を並べます。どちらも、支援金を引いたあとの額を学校自身が示している例です。
| 学校・コース(1年次) | 支援金の前 | 支援金の後 | 学校のページの注記 |
|---|---|---|---|
| 八洲学園高校 通信クラス(24単位) | 260,000円 | 20,000円 | 授業料1単位10,000円。諸経費20,000円を含む。教材費(1科目1,200円程度)と入学年度のIDシステム利用料20,000円は別途。願書を出すときの入学登録料20,000円も別 |
| 八洲学園高校 ベーシッククラス(24単位) | 760,000円 | 520,000円 | 施設料20,000円・クラス費480,000円を含む |
| 飛鳥未来高校グループ ネットスタイル(26単位) | 485,000円 | 225,000円 | 初年度の目安。入学金・施設設備費60,000円・補習費100,000円・諸経費約55,000円を含む |
| 飛鳥未来高校グループ 3DAYスタイル(26単位) | 665,000円 | 405,000円 | 初年度の目安。補習費280,000円を含む |
出典:八洲学園高等学校「募集要項・校納金(学費)」(就学支援金の額は2025年度の実績と記載)、飛鳥未来高校グループ「学費」(学費合計は目安・選考料を除く。年度の記載は確認できませんでした)。
この表から分かるのは、支援金で減るのは授業料の部分(24単位なら240,000円、26単位なら260,000円)で、どのコースでも減る額はほぼ同じだということです。支援金の後の額の差は、クラス費や補習費といった、通う日数やサポートにかかる費用の差です。同じ学校の中でも、在宅中心のコースと通学のコースでは、残る額が年に数十万円違います。
1単位の授業料が就学支援金の上限(13,668円)より高い学校では、上限を超えた分が毎年残ります。文部科学省のQ&Aでも、学校の授業料と就学支援金の差額は生徒本人(保護者)が払う必要があるとされています。学校を比べるときは、1単位の授業料が13,668円を超えていないかを最初に見ると、残る額の見当がつきます。学校ごとの3年間の総額の例は、通信制高校 学費 相場の記事で6校を比べています。

就学支援金は公立も私立も所得制限なし。違うのは上限額で、公立の通信制は1単位336円、私立は1単位13,668円です
国の高等学校等就学支援金は、2026年度から新しい制度になりました。文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」では、所得制限は「なし」とされ、通信制の上限は次のとおりです。
| 区分 | 授業料が定額の場合 | 単位ごとの授業料の場合 | 支給期間 |
|---|---|---|---|
| 公立の通信制 | 月520円 | 1単位336円 | 48月 |
| 私立の通信制 | 月28,100円(年337,200円) | 1単位13,668円 | 48月 |
| (参考)私立の全日制 | 月38,100円(年457,200円) | 1単位18,528円 | 36月 |
単位ごとの授業料の場合、支給の対象は通算74単位・年間30単位までです。年337,200円は、授業料が年額(定額)で決まっている場合の上限(月28,100円×12か月)で、単位ごとの授業料なら1単位13,668円×履修する単位数(年30単位まで)が上限になります。埼玉県の私立通信制向けのリーフレットでも、年額制は337,200円、単位制は1単位13,668円・年間30単位までと分けて書かれています。定額の場合で比べると、私立の通信制の上限は、私立の全日制(年457,200円)より年120,000円低く設定されています。
支援金は、家庭に振り込まれるお金ではありません。文部科学省の就学支援金のQ&Aによると、学校の設置者(都道府県や学校法人など)が生徒に代わって受け取り、授業料に充てます。多くの学校では授業料を払うときに差し引かれますが、先に授業料を全額払い、あとから差額が戻る方法をとる学校もあります。公立でも、神奈川県の通信制は、払った受講料を年度末に返金する形です。入学時にまとまったお金が一度出ていくかどうかは、学校に確かめておくと安心です。
手続きも、公立と私立で共通の注意があります。支援金は申請が必要で、原則として申し込んだ月から支給されます。対象は日本国内に住所がある生徒で、国籍・在留資格などの要件があります。また、在学期間が定時制・通信制で4年(48月)を超えた生徒や、すでに高校を卒業した人は対象になりません。申請の流れは就学支援金 手続きの記事、制度の全体は就学支援金の記事にまとめています。
さらに、都道府県が国の支援金に上乗せして独自の支援をしている場合があります。Q&Aでは、こうした支援は制度ごとに要件が違うので、住んでいる都道府県(または学校がある都道府県)に問い合わせるよう案内しています。たとえば大阪府の私立高校の授業料の補助は、授業料だけでなく、全員が一律に納める施設整備費などの納付金も対象にしています(大阪府)。国の制度とは対象が違うことがあるので、住んでいる都道府県の案内も合わせて見てください。東京都の助成は東京都 授業料助成の記事で扱っています。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
授業料以外の費用は公立でも私立でもかかり、所得に応じて奨学給付金で支えられます
文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトのよくある質問は、学費について、本校が行う通信教育の授業料とは別に、連携する施設が独自に行う活動などの費用が発生する可能性があると答えています。授業料が0円に近づいても、学費の全部が0円になるわけではありません。
公立でも私立でも、支援金で消えないお金は主に次のものです。
- 入学料・入学金(公立は今回入学料を確かめた4都県で0〜500円。私立は今回の例では、飛鳥未来高校グループが入学金10,000円、八洲学園高校が願書を出すときの入学登録料20,000円)
- 教科書・学習書・教材費(国の奨学給付金が対象にしている費用です)
- 施設設備費・諸経費・補習費・コース費(私立に多い)
- スクーリングに行く交通費。学校によっては宿泊を伴うスクーリングの宿泊費
- パソコンやタブレット、通信費(オンラインで学ぶ場合)
この授業料以外の費用を支えるのが、国の高校生等奨学給付金です。教科書費・教材費・学用品費・通信費などに充てる、返さなくてよい給付金で、2026年度(令和8年度)から対象が年収490万円程度の世帯まで広がりました。通信制の給付額は全日制より低く、公立(国公立)と私立で少し違います。
| 世帯の区分(年額・通信制) | 国公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 生活保護世帯 | 32,300円 | 52,600円 |
| 住民税非課税世帯(年収270万円未満の目安) | 50,500円 | 52,100円 |
| 所得割額が100円以上105,500円未満(年収270〜380万円の目安) | 16,830円 | 17,370円 |
| 所得割額が105,500円以上182,500円未満(年収380〜490万円の目安) | 12,630円 | 13,030円 |
出典:文部科学省「高校生等奨学給付金リーフレット」(令和8年度の給付額)。年収は両親のどちらか一方が働き、高校生1人・中学生1人の4人世帯の目安です。給付金は都道府県が行う事業で、住んでいる都道府県か学校への申し込みが必要で、就学支援金とは別に申し込みます。都道府県によって実施の状況が違うとも書かれています。申請の流れは奨学給付金の記事で説明しています。
スクーリングの交通費は、通う会場と回数で大きく変わります。学割や通学定期が使えるかは、在籍する高校や通う施設によって扱いが違います。詳しくは通信制高校 スクーリング 費用と通信制高校 学割の記事をご覧ください。

公立と私立は「1年の額」ではなく「卒業までの年数×年額」でそろえると公平に比べられます
通信制高校の卒業には、3年以上の在籍と74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上が必要です。ただ、実際に卒業までにかかる年数は人によって違います。実態調査では、2025年5月1日時点で4年以上在籍している生徒は、全体で6.8%、公立は25.6%、私立は1.9%、株式会社立は1.4%でした。公立は授業料が安い一方で、自分のペースで時間をかけて卒業する人が多い学校です(理由は調査からは分かりません)。
年数が延びたときの影響は、公立と私立で違います。公立は1年延びても授業料の単価が低いので、金額の増え方は小さくて済みます。私立は、1年延びると施設費やコース費がもう1年分かかる学校があります。また、就学支援金の支給は通信制で48月までなので、それを超えた期間の授業料は原則として自己負担になります(高校を中退して入り直した人には、48月を超えた後の学び直しの支援があるとQ&AのQ16にあります)。
そこで、学校を比べるときは、次の項目をそろえてから並べると、見かけの年額に惑わされにくくなります。
| そろえる項目 | 公立で確かめること | 私立で確かめること |
|---|---|---|
| 授業料の単価 | 県の条例の1単位の額 | 1単位の額が13,668円を超えていないか |
| 支援金の後の年額 | 入学料・教科書代・諸会費の合計 | 学校が示す「支援金の後」に何が含まれ、何が別か |
| 通い方の費用 | スクーリングの会場と回数、交通費 | コースの通学日数、補習費・コース費、宿泊の有無 |
| 卒業までの年数 | 3年で卒業できる履修の組み方か | 4年目に入ったときの費用の扱い |
| 支払いの形 | 納める時期(県で決まっている) | 一括か分割か、支援金は先に引かれるか後で戻るか |
通信制高校は自分でレポートを進める時間が長く、分からないところを相談できないまま課題を後回しにしてしまうと、その続けにくさがそのまま在籍年数と費用に表れます。安い学校で4年かかるのと、少し高い学校で3年で卒業するのと、どちらが合うかは、お金だけでは決まりません。「このやり方なら続けられそうか」を先に考え、そのうえで年数×年額を比べるのがおすすめです。選び方の全体の手順は、通信制高校 選び方のページで8つの項目に整理しています。
サポート校を併用すると、通信制高校の学費とは別の費用がかかり、その分に支援金は使えません
通信制高校の学習を支える民間の教育施設が、サポート校です。サポート校は高校ではないので、卒業資格は在籍する通信制高校で取ります。そのため、サポート校を併用すると、通信制高校の学費とサポート校の費用の2つを払うことになります。
文部科学省の就学支援金のQ&Aは、サポート校(サポート施設)は就学支援金制度の対象ではなく、通信制高校の授業料は対象になると答えています。つまり、公立の通信制高校に在籍してサポート校を使う場合も、私立に在籍して使う場合も、サポート校の費用は支援金で埋まりません。公立と私立の比較にサポート校の費用を足すと、順位が入れ替わることもあります。
サポート校の費用の仕組みと、見積もりのときに聞くことはサポート校 学費の記事で、費用に見合うかの考え方はサポート校 費用の記事で説明しています。
よくある誤解は4つ。「336円は全国共通」「無償化で0円」「安い学校が総額も安い」「支援金は自動でもらえる」
誤解1:公立の授業料は全国どこでも1単位336円
336円は国の就学支援金の、公立の通信制への支給の上限です。授業料は都道府県の条例で決まり、今回確かめただけでも180円から350円まで幅がありました。
誤解2:高校無償化で、私立の通信制も学費は0円になる
支援金が充てられるのは授業料だけです。今回の例でも、私立で支援金の後に残る額は年20,000円から405,000円まで開きがありました。「実質無償」と書かれていたら、何が含まれていないかを確かめてください。
誤解3:年額が安い学校は、卒業までの総額も安い
卒業までの年数が延びれば、総額も増えます。支援金の支給は48月までです。1年ごとの額ではなく、卒業までの見込みの年数で比べてください。
誤解4:就学支援金は入学すれば自動でもらえる
支援金は申請が必要で、原則として申し込んだ月から支給されます。奨学給付金は就学支援金とは別の申し込みです。転校するときは、転校先で申請し直しが必要です(転校の費用は通信制高校 転校 費用の記事)。
知りたいことが決まっていれば、学費の詳しい記事から近道で調べられます
このサイトには、通信制高校のお金について、テーマごとに詳しく書いた記事があります。この記事で全体像をつかんだら、知りたいことに合わせて読み進めてください。
| 知りたいこと | 読む記事 |
|---|---|
| 自分の場合の年額を計算したい | 通信制高校 学費 いくら |
| 無償化の後に残る費用と、2026年度の上限額 | 通信制高校 学費 無償化 |
| 3年間の総額を学校ごとに比べたい | 通信制高校 学費 相場 |
| 公立の安さと、県ごとの違い | 通信制高校 安い |
| サポート校の費用の仕組み | サポート校 学費 |
| ひとり親家庭で使えるお金 | ひとり親 通信制高校 学費 |
制度の手続き(就学支援金・奨学給付金・東京都の助成)、スクーリングの費用、学割、転校の費用は、上の各節の中でご案内した記事にまとめています。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。校長は星野達郎です。全国どこからでも、海外からも通え、担任制で、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。中学の内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応していて、生活のリズムに波があっても学べるように設計しています。
学費の記事なので、お金に関わる注意点を先に正直に書きます。
- ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングへの参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。
- 費用は、提携する通信制高校の学費とニジ高の費用の両方がかかります。ニジ高の費用に就学支援金は使えません。提携校の授業料には、条件を満たせば就学支援金が充てられます。
- ニジ高の学費の額は、学費のご案内のページでご確認ください。
- オンライン中心なので、毎日通う場所がほしい人には合わない場合があります。全国にNIJINアカデミーのリアルの教室があり、相談のうえで通うこともできます。
そのうえで、ニジ高が大切にしているのは、オンラインでも仲間とつながり、生徒が自分たちで行事やプロジェクトをつくっていけることです。生徒会・サークル・学園祭・企業コラボがあり、不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。学費を比べる候補の1つとして、ほかの学校と同じ物差しで見ていただければと思います。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 公立の単価を確かめる。住んでいる都道府県の教育委員会のページで、公立の通信制の1単位の授業料と入学料を見ます。これが比べるときの基準になります。
- 私立の候補の「支援金の後」の中身を書き出す。1単位の授業料、入学金、施設費、コース費、教材費、スクーリングの交通費・宿泊費を、この記事の比べる項目の表に書き写します。サポート校を併用するなら、その費用も同じ表に足します。
- 卒業までの年数で掛け算して、説明会で空欄を聞く。3年で卒業する場合と4年かかる場合の両方で総額を出し、分からなかったところは学校の説明会や個別相談で聞きます。就学支援金と奨学給付金の申請の時期も、そこで確かめておきます。
ニジ高の場合は、学費や就学支援金のこと、提携する通信制高校の選び方を、体験説明会・個別相談(オンライン・所要30分・参加は無料)で相談できます。


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よくある質問
Q. 学費は安いほうがいいのでしょうか?
A. 安さは大切な条件ですが、それだけで決めると、続けにくくて在籍が延び、かえって総額が増えることがあります。公立は授業料が安い一方で、4年以上在籍している生徒が25.6%います。「このやり方なら続けられるか」と「卒業までの年数×年額」の両方で比べるのがおすすめです。
Q. 就学支援金は誰でももらえますか?
A. 2026年度から所得制限はなくなりました。日本国内に住所があり、国籍・在留資格などの要件に当てはまる生徒が対象です。ただし申請が必要で、原則として申し込んだ月から支給されます。在学期間が48月を超えた場合や、すでに高校を卒業している場合は対象外です。サポート校の費用には使えません。
Q. 公立と私立で、就学支援金の額はどれくらい違いますか?
A. 単位ごとの授業料の場合、上限は公立の通信制が1単位336円、私立の通信制が1単位13,668円です(年間30単位・通算74単位まで)。授業料が年額で決まっている場合は、公立の通信制が月520円、私立の通信制が月28,100円(年337,200円)です。公立は授業料がもともと低いので、支援金で授業料の部分はほぼ埋まります。
Q. スクーリングは何回くらい行くのですか?費用は変わりますか?
A. 学校とコースによって違います。実態調査の通学のしかた別の生徒数では、週5日のコースが12.5%、数日間にまとめて行う集中スクーリング型が28.9%、月1〜2回や自由登校などのその他が33.2%でした。この記事の2校の例でも、通学の日数が多いコースほど、支援金の後に残る額が高くなっていました。
Q. 通信制高校から大学に進学できますか?
A. できます。文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトによると、令和6年度に通信制高校を卒業した人のうち約29%が大学等へ進学しています。受験のために塾や予備校を併用すると、学費とは別の費用がかかる点は、全日制と同じです。
学費の違いは、学び方の違いです。何にお金を払うのかが見えれば、落ち着いて選べます
公立と私立の学費の差は、学校の良し悪しの差ではなく、授業料の決まり方と、授業料の外側にどんな学び方の費用が乗っているかの差です。2026年度からは所得制限がなくなり、授業料の部分はどちらもほぼ支援金で埋まるようになりました。残る費用が何のためのお金なのかを一つずつ分けていけば、金額の大きさに振り回されずに比べられます。
数字を並べてみても迷うのは、それだけお子さんのことを真剣に考えているからです。分からないところは、候補の学校に遠慮なく聞いてください。一つずつ確かめていけば、ご家庭に合う学び方と費用の形は少しずつ絞り込めます。
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