新しい学びへの挑戦、思春期特有の体調不良、あるいは家庭の事情や人間関係やメンタルの不調など、様々な理由から通信制高校を選択する人が増えています。そして、その選択をするタイミングは、中学校を卒業するときに限らず、全日制高校に在学中の転校や社会人の方の通信制高校への入学なども珍しくないのです。
そこで今回は、通信制高校はどんな人でも入れるのか?何歳くらいの生徒が多いのかを解説していきましょう。どんな人が通信制高校に通っているのか気になっている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
通信制高校の対象年齢は?
通信制高校は、中学校を卒業したまたは卒業見込みの人であれば入学できます。年齢で言えば、15歳以上であれば入学可能ということです。そして、年齢に上限はありません。50代や60代であっても、合格すれば通信制高校に入学することができます。年齢を重ねるにつれて、「勉強をやり直したい!」という気持ちが強まる人も多く、働き方が多様化する時代において、学び方も多様化していると言えるでしょう。
通信制高校に入学するには?
通信制高校への入学の仕方は、3パターンがあります。順番に見ていきましょう。
(1)新入学
対象:中学校を卒業見込みの人・中学校をすでに卒業していて、これまで高校に入学していない人
全日制高校と同様、中学校を卒業後、4月に入学でき、最短で3年で卒業することができます。全日制高校とは異なる特色のある通信制高校。時間の使い方や登校頻度、コース選択など、自分に合った環境を選び、最高の高校生活を送りましょう。
(2)転入学
対象:在学中の高校から転校する人
ほかの高校から転入学(転校)することも可能です。空白期間なしで新しい学校に移ることができます。休学中の場合も、高校に籍があれば「転入学」という扱いになります。単位取得状況次第ではありますが、同級生と同時に卒業できる可能性が高いのも嬉しいところですね。高校卒業のためには単位取得以外にも、合計して3年間以上の在籍が必要です。
(3)編入学
対象:高校を中途退学した人
ほかの高校を中途退学したあとで、通信制高校に編入学することも可能です。どこの高校にも在籍していない期間であれば「編入学」という扱いになります。なお、引き継げる単位は前年度分までのため、高2の夏に中退した場合は、翌春にまた2年生からスタートする必要があります。
通信制高校には何歳が多い?
通信制高校は年齢の上限がないため、「同年代の友人ができるかな…」と心配している声も耳にします。通信制高校ではどの年齢層の生徒が多いのかを確認してみましょう。
全日制と同様に15〜17歳が多い
全国の通信制高校に通う生徒は15〜17歳の世代が多く、全体の75%以上を占めています。かつては「全日制を中退した人が、通信制に編入する」「就職していた人が、学び直すために通信制高校へ再入学する」というイメージを持たれることもありました。しかし、近年は自身の生活スタイルや特性から、通信制高校を積極的に選択する人が増えており、高校生のうち10人に1人が通信制高校を選んでいます。
注目すべきは、15歳生徒の数が増えている点です。文部科学省が発表している「高等学校通信教育の現状について」で5年ごとの「通信制高校の年齢別生徒数」が載っています。
| 年/世代 | 15歳 | 16歳 | 17歳 | 18歳 |
|---|---|---|---|---|
| 2005 | 18,714 | 28,852 | 39,870 | 22,819 |
| 2010 | 24,401 | 34,839 | 44,664 | 22,506 |
| 2015 | 27,088 | 39,022 | 49,106 | 17,927 |
| 2020 | 39,360 | 52,647 | 62,737 | 18,876 |
15歳の生徒数は、2005年は18,714人でしたが、2020年には39,360人、この15年の間に倍増しています。特に令和に変わるころから急激に生徒数が増えていることがこのデータからわかります。15歳の生徒が増えているということは、中学卒業時で通信制高校に入る決断をする人が増えているということでしょう。目標を叶えるため、自分が過ごしやすい環境を手に入れるため、通信制高校は中学卒業後の選択肢の1つとして重要な存在になってきているのです。
19歳以上の生徒は減少傾向
通信制高校全体の生徒数は、ここ15年で2万人以上も増えています。若年層が増加し続ける一方で、19歳以上の生徒数は軒並み減少しています。2005年に19歳が14,092人、20〜24歳が33,143人だったのに対し、2020年にはそれぞれ7,674人、14,569人にまで減少しています。通信制高校の存在や価値が大きくなり、何かしらの事情で全日制高校に通学できなかった人でも、以前よりも早い時期に通信制高校を選択できるようになったことの表れとも言えるでしょうか。ほかにも、高卒認定試験を受験してそのまま大学受験に挑戦する人が増えているのもあると考えられます。
まとめ
通信制高校は、中学校を卒業済の人または中学卒業見込みの人であれば入学できます。すでにほかの高校に通学している人の転入や、高校を中退した人の編入も可能です。学校によって選べるコースも様々ですから、自分の目的に合った高校生活を送ることができますよ。通信制高校に少しでも興味のある方は、まずは学校説明会に参加してみることをおすすめします。
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