通信制高校は誰でも入れる?|条件は中学卒業だけ。年齢層と入り方3つ【2026】

「通信制高校って、誰でも入れるの?」。先に答えを書きます。入学の資格は「中学校を卒業していること(または、それと同じ学力があると認められること)」だけで、年齢の上限を定めた条文はありません。ただし、入学を許可するのはそれぞれの学校の校長で、面接や書類による選考があり、募集の時期や住んでいる地域の条件もあります。「資格の上では広く開いているけれど、どの学校にも、いつでも、無条件に入れるわけではない」というのが正確なところです。

この記事は、学校教育法と学校教育法施行規則(e-Gov)、文部科学省の学校基本調査(e-Statの令和7年度確定値と令和8年度速報)、「令和7年度 通信制高等学校実態調査」を2026年9月27日に実際に開き、年齢別の生徒数は表から数え直して書いています。入学の資格、新入学・転入学・編入学の違いと時期、実際の年齢層、選考の方法、そして「入れない」「続かない」場面まで、順番に整理します。急いで決める必要はありません。自分に当てはまるところから読んでください。

入学の条件は満たしていても、毎日の通学や人間関係が不安で一歩が出ない場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:通信制高校に誰でも入れるかの早見

  • 入学の資格は「中学校を卒業した人、または同等以上の学力があると認められた人」です(学校教育法第57条)。年齢の上限を定めた条文はありません。
  • 中学校を卒業していなくても、中学校卒業程度認定試験に合格すれば高校の入学資格が得られます。高校をすでに卒業した人の再入学も、法令上は禁止されていません。
  • 入り方は3つです。高校に入ったことがなければ新入学、今どこかの高校に籍があれば転入学、退学して籍がなければ編入学になります。
  • 実際の在籍者は30万5,197人で、15〜17歳が82.8%でした。20歳以上は6.9%(2万1,168人)で、その約8割は公立の学校にいます(令和7年度 学校基本調査)。
  • 選考は面接(323校中296校)と書類(230校)が中心で、学力検査をしている学校は91校です(令和7年度 通信制高等学校実態調査)。
  • それでも、募集の時期・住所の条件・書類の不備などで入れないことはあります。入学しても続かない人もいるため、「入れるか」と同じくらい「続けられる形か」を先に比べるのが近道です。
  • オンライン中心で学びたい場合は、通信制高校にサポート校を組み合わせる形もあります。ニジ高もその1つで、高校そのものではありません。
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「誰でも入れる」は半分正しい。資格は広く開いていますが、合否と続けやすさは学校ごとです

「通信制高校は誰でも入れる」という言い方には、正しい部分と、言い過ぎの部分が混ざっています。正しいのは、入学の資格が中学校卒業だけで、年齢も、過去に高校をやめた経験も、それだけで入口を閉ざす理由にはならないことです。学力検査をしない学校も多く、年度の途中から入れる学校もあります。

一方で、言い過ぎなのは「無条件に」「いつでも」の部分です。学校教育法施行規則第90条は、高校の入学を「調査書その他必要な書類」や「学力検査の成績等」を資料にした入学者の選抜にもとづいて、校長が許可すると定めています。同じ条文に、特別の事情があるときは学力検査を行わないことができるとも書かれていて、多くの通信制高校はこの形で、面接や書類を中心に選考しています。つまり、選考そのものが無いわけではありません。

よく言われること 実際のところ 根拠
年齢に関係なく入れる 正しい。入学の資格に年齢の上限は書かれていない 学校教育法第57条
学力が低くても入れる 学力検査がある学校は323校中91校。多くは面接と書類で見る 令和7年度 通信制高等学校実態調査
いつでも入れる 言い過ぎ。学期の区切りや募集回ごとに受け付ける学校が多い 学校教育法施行規則第104条第3項、各校の募集要項
どこに住んでいても入れる 学校による。対象の地域が限られる課程や、住所の条件がある公立がある 学校教育法第54条、同施行令第24条
入れば卒業できる 言い過ぎ。卒業には3年以上の在籍と74単位以上の修得などが要る 学校教育法第56条、学習指導要領

通信制高校の仕組みそのもの(リポート・スクーリング・試験で単位を取り、3年以上在籍して74単位以上を修得すると卒業できること)は、通信制高校とはの記事でまとめています。この記事では、その入口にあたる「入学の条件」に絞って見ていきます。

明るいダイニングテーブルで、母親と高校生の娘が並んで座り、手書きの空欄だけの用紙を一緒に見ている
入学の資格は中学校を卒業していること。合否や続けやすさは学校ごとに確かめます。

入学の資格は「中学校を卒業していること」。年齢の上限を定めた条文はありません

学校教育法第57条は、高校に入学できる人を「中学校(またはこれに準ずる学校・義務教育学校)を卒業した者」「中等教育学校の前期課程を修了した者」「文部科学大臣の定めるところにより、これと同等以上の学力があると認められた者」と定めています。書かれているのは学歴の条件だけで、「何歳まで」という区切りはありません。中学校の卒業が満15歳になる年度の終わりなので、結果として入学は15歳の春からになりますが、条文が決めているのは年齢ではなく中学校の卒業です。

「同等以上の学力があると認められた者」の中身は、学校教育法施行規則第95条に並んでいます。

  • 外国で、学校教育における9年の課程を修了した人
  • 文部科学大臣が中学校と同等の課程があると認めた在外教育施設で、その課程を修了した人
  • 文部科学大臣が指定した人
  • 中学校卒業程度認定試験に合格した人
  • その他、高校が「中学校を卒業した人と同等以上の学力がある」と認めた人

中学校を卒業していない場合の入口が、中学校卒業程度認定試験(中卒認定)です。令和8年度は試験日が10月15日、出願期間は6月22日から8月21日まででした。科目は国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5つで、合格すると高校の入学資格が与えられます。受けられるのは、就学義務の猶予・免除を受けた人(年度末までに満15歳以上)、外国籍の人(年度末までに満15歳以上)、年度末までに満16歳以上になる人などです。

また、文部科学省の高等学校入学資格Q&Aは、一度高校を卒業した人の再入学を禁止する規定は法令に無く、卒業したことで入学資格が無くなるわけではない、と説明しています。単位制の高校では、校長の判断で、前に在学した高校で修得した単位を卒業に必要な単位に加えられることがある、とも書かれています。ただし、どちらの場合も入学を許可するかは各校の選抜で決まります。

いまの状況 入学の資格 最初にすること
中学3年生(卒業見込み) ある 春の新入学の募集要項を見る
中学校は卒業、高校には入っていない ある(何歳でも) 新入学の募集回と出願期間を確かめる
中学校を卒業していない 中卒認定に合格すれば得られる 中卒認定の受験資格と日程を確かめる
外国で9年の課程を修了した ある 修了を示す書類を志望校に相談する
高校をすでに卒業した 法令上は失われない 再入学を受け付けるかを志望校に聞く

法律に上限が無くても、学校ごとの学則で「在学できるのは◯年まで」と決めていることはあります。年齢の上限の話を条文と学則まで細かく追った記事は通信制高校 年齢 上限、15歳前後の下限の話は通信制高校 何歳からの記事にまとめています。

出典:e-Gov 学校教育法(第54条・第56条・第57条)/e-Gov 学校教育法施行規則(第90条〜第92条・第95条・第104条)/文部科学省「令和8年度 中学校卒業程度認定試験 受験案内」「高等学校入学資格Q&A」(いずれも2026年9月27日確認)

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

入り方は3つ。「今どこかの高校に籍があるか」で、新入学・転入学・編入学が決まります

同じ「入学」でも、どの区分で出願するかによって、出願できる時期も、必要な書類も、前の学校の単位の扱いも変わります。区分を決めるのは年齢ではなく、「高校に入ったことがあるか」と「いまその籍が残っているか」の2つです。

区分 あてはまる人 時期の目安 根拠の条文
新入学 中学校を卒業(見込み)で、高校に入ったことがない人 主に4月。学期の区切りで秋に受け付ける学校もある 施行規則第90条・第104条第3項
転入学 今どこかの高校に在籍している人(休学中も含む) 学校ごとに幅がある。年度の途中に受け付ける学校も多い 施行規則第92条
編入学 高校を退学して、今はどこにも籍が無い人 学期の区切りなど、時期を決めて受け付けることが多い 施行規則第91条

転入学については、施行規則第92条第2項が、全日制・定時制・通信制の課程の間で移るとき「修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」と定めています。転入学なら、前の学校で修得した単位と在籍した期間を引き継いで続けられます。編入学でも、前に修得した単位を卒業に必要な単位に加えられることがあります。ただし、退学してから編入学するまでの籍の無い期間は在籍期間に数えられません。また、年度の途中までの学習は、まだ単位として認定されていないことが多い点にも気をつけてください。

いちばん大事なのは、今の高校を退学した日から、転入学ではなく編入学の区分に変わるということです。編入学は受け付けの時期が区切られていることが多く、次の募集まで数か月あくこともあります。今の学校が合わないと感じていても、籍があるうちに次の学校へ相談するほうが、選べる道は多いまま残ります。

転入学と編入学の違いを、書類・時期・単位・在籍期間の7項目で比べた記事は通信制高校 編入の記事です。退学するかどうか迷っている段階なら、先にそちらを読んでおくと、順番を間違えずに済みます。

通信制高校の入り方は新入学・転入学・編入学の3つで、高校に入ったことがなければ新入学、今の高校に籍があれば転入学、退学して籍が無ければ編入学になり、退学した日から転入学が編入学に変わることを示す図
出典:学校教育法施行規則 第90条〜第92条・第104条(e-Gov)

入学の時期は4月だけではありません。5月の調査日より後の入学は、1年で約3万3千人と計算できます

全日制の高校は4月にそろって入学するのが普通ですが、通信制高校は事情が違います。学校教育法施行規則第104条第3項は、特別の必要があって教育上の支障がないときは、学年の途中でも学期の区分に従って入学を許可できると定めています。通信制高校の多くは単位制で、前期・後期のように学期を分けているため、秋に入学を受け付ける学校があります。

実際にどれくらいの人が年度の途中に入っているのかを、学校基本調査の「入学者数・退学者数(本科)」の表で確かめました。

  • 令和6年度の1年間(2024年4月〜2025年3月)に通信制高校の本科に入学した人:11万9,699人(令和7年度調査の「前年度間の入学者」)
  • そのうち令和6年5月1日までに入学が決まっていた人:8万6,842人(令和6年度調査の「当該年度の入学者」)
  • 差にあたる3万2,857人(年間の入学者の27.4%)は、おおむね5月の調査日より後、年度の途中に入学した人と考えられます

数字の読み方には注意が要ります。文部科学省「学校基本調査の手引(高等学校)」の記入のしかたでは、5月1日時点の入学者は「5月1日までに入学の決定した者(転入した者は除く)」で、5月1日までに入学を取り消した人や退学した人は含めません。一方、年度間の入学者は「年度間に入学した者」とだけ書かれていて、転入した人を含むかどうかは明記されていません。そのため、差の3万2,857人には、4月に入学してすぐに退学した人なども少し含まれ、転入学・編入学・新入学の内訳もこの表からは分かりません。それでも、年間の入学者のおよそ4人に1人が5月の調査日より後に入学した計算になり、「4月を逃したらもう1年待つしかない」とは限らないことは読み取れます。

公立の例も1つ挙げます。神奈川県では、令和8年度も県立の通信制2校が、10月1日に受け入れる転入学・編入学の選抜を行います。検査日は、募集区分A・B(主に転入学)が9月16日〜30日、募集区分C(再入学などの編入学)が8月16日〜31日の間で、それぞれ校長が決めます。10月に入る点は同じでも、編入学の区分は検査が約1か月早く始まるということです(神奈川県「令和8年9月1日付け(全・定)及び10月1日付け(通)公立高等学校転入学・編入学者の選抜の実施について」と別紙1、2026年9月27日確認)。時期は学校と区分で大きく違うので、動き始める日は「入りたい月」から逆算して決めてください。

出典:文部科学省「学校基本調査」令和7年度確定値 表161「入学者数・退学者数(本科)及び単位修得者数」(e-Stat、2025年12月26日公開・2026年9月27日確認)/文部科学省「令和7年度 学校基本調査の手引(高等学校)」学校通信教育調査票 項目18・19

明るいリビングの机で、ボーダーの服の高校生がノートに書き込みながらノートパソコンで授業を受け、奥のソファで家族が本を読んでいる
入学の時期は4月だけではなく、年度の途中から学び始める人もいます。

実際の年齢層は15〜17歳が82.8%。この5年で、10代の割合はさらに高くなりました

上限が無いなら、実際にはどの年齢の人が多いのか。文部科学省の学校基本調査には、通信制課程の「年齢別生徒数」の表があります。2020年度(令和2年度)と2025年度(令和7年度)の2つの年を、e-Statの表から並べました(どちらも5月1日時点の在籍者で、年齢はその年の4月1日時点の満年齢)。

年齢 2020年度 2025年度 5年での変化
15歳 39,360人 66,097人 約1.7倍
16歳 52,647人 86,695人 約1.6倍
17歳 62,737人 99,763人 約1.6倍
18歳 18,876人 23,511人 約1.2倍
19歳 7,674人 7,963人 ほぼ横ばい
20〜24歳 14,569人 11,978人 約2割減
25〜29歳 4,906人 3,181人 約3.5割減
30〜39歳 4,172人 3,551人 約1.5割減
40〜49歳 1,256人 1,687人 約1.3倍
50歳以上 751人 771人 ほぼ横ばい
合計 206,948人 305,197人 約1.5倍

数え直すと、15〜17歳は2020年度の15万4,744人(74.8%)から、2025年度は25万2,555人(82.8%)に増えていました。20歳以上は2万5,654人(12.4%)から2万1,168人(6.9%)へと、人数も割合も減っています。通信制高校は、中学校を卒業してすぐに選ばれる学校になってきている、と数字からは言えます。一方で、40代は5年で1,256人から1,687人に増えていて、50歳以上も700人台で続いています。大人の学び直しの場としての役割も、消えたわけではありません。

年上の人と同じ学校になるかどうかは、公立か私立かで大きく変わります。2025年度の在籍者のうち20歳以上は、公立では27.7%(6万2,008人中1万7,159人)、私立では1.6%(24万3,189人中4,009人)でした。20歳以上の在籍者の約8割(81.1%)が公立の学校にいる計算です。同年代の仲間を求めるなら私立、働きながら学ぶ大人と一緒に学ぶ環境も気にならないなら公立も、という見方ができます。

全体の規模も大きくなっています。令和8年度の学校基本調査の速報では、2026年5月1日時点の通信制高校の生徒は31万1,792人で、全日制・定時制の284万5,117人と合わせた高校生のうち約9.9%、およそ10人に1人が通信制で学んでいました。また、令和7年度の実態調査では、2025年度の入学者7万7,998人のうち4万4,461人(57.0%)が、中学3年生のときに不登校だったと報告されています。中学生のうちから学びの場を探しているご家庭には、小中学生向けのオルタナティブスクールNIJINアカデミーという選択肢もあります。

出典:文部科学省「学校基本調査」令和2年度・令和7年度 表158「年齢別生徒数」(通信制課程)、令和8年度速報 表9、(参考資料)年次統計「在学者数」(e-Stat)/文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(いずれも2026年9月27日確認)。生徒数には専攻科などの生徒も含みます。

通信制高校の在籍者30万5,197人のうち15〜17歳が82.8%を占め、2020年度の74.8%より高くなり、20歳以上の割合は12.4%から6.9%に下がったことを示す図
出典:文部科学省「学校基本調査」令和2年度・令和7年度 年齢別生徒数(通信制課程)

選考は面接・書類・作文が中心。学力検査をしているのは323校中91校です

「誰でも入れる」と言われる大きな理由が、選考の方法です。令和7年度の実態調査は、通信制課程のある高校323校に、入学者の選抜にどの方法を使っているかを聞いています(1校で複数の方法を使えます)。

選考の方法 実施校数(323校中) 割合 準備のしかた
面接 296校 約92% 志望理由と、入学後にどう続けるかを自分の言葉で話せるようにする
調査書などの書類 230校 約71% 中学校や前の高校に発行を早めに頼む
作文・小論文 154校 約48% 志望理由を400字程度で書く練習を1〜2回しておく
学力検査 91校 約28% 国語・数学・英語など、募集要項の科目を確かめる

学力検査をしている91校の内訳は、公立15校、私立72校、株式会社立4校でした。公立の通信制は81校中15校なので、公立だから学力検査がある、とも言い切れません。ただ、学力検査をする公立の例もあります。東京都立の通信制課程(一橋・新宿山吹・砂川)は、令和8年度の入学案内で、前期選抜に国語・数学・英語の3教科を総合した学力検査を行うとしていました(東京都教育委員会「令和8年度 東京都立高等学校 定時制課程・通信制課程 入学案内」、2026年9月27日確認)。私立も、学力検査をしない学校が多い一方で、面接と作文でしっかり話を聞く学校があります。

面接で聞かれやすいのは、話のうまさではなく、「なぜこの学校なのか」と「レポートやスクーリングを続けられそうか」です。作文の型と例文、面接でよく聞かれる質問は通信制高校 面接の記事で、準備の段取りまで具体的にまとめています。

中学校の欠席が多いことを心配している人もいると思います。文部科学省は令和6年2月13日の通知(高等学校等における多様な学習ニーズに対応した柔軟で質の高い学びの実現について)で、高校入試について、学ぶ意欲や能力のある不登校経験の生徒を、在籍する学校での出席の状況だけで不利益に扱わない(たとえば欠席日数だけで出願を制限しない)ようにすることが望まれる、としています。学校への義務ではなく配慮のお願いで、合格を約束するものでもありませんが、欠席の多さだけで入口を閉ざさないという国の考え方が示されています。

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」7.入学者選抜の方法(2026年8月31日公表・2026年9月27日確認)

「誰でも入れる」と言われる理由は4つ。定員に余裕のある学校が4割あることも関係しています

ここまでの事実を並べると、「誰でも入れる」という言葉が広まった理由が見えてきます。

  1. 資格が広い。条件は中学校の卒業(または同等)だけで、年齢の上限も、過去の在籍歴による制限も、法令にはありません。
  2. 学力検査をしない学校が多い。323校のうち学力検査をしているのは91校で、残りの多くは面接と書類で選考しています。
  3. 年度の途中から入れる。年間の入学者のおよそ4人に1人(27.4%)は5月の調査日より後に入学した計算で、春を逃しても次の機会があります。
  4. 定員に余裕のある学校が多い。実態調査で収容定員を定めている309校のうち、在籍者が定員の50%に届いていない学校が131校(42.4%)ありました。私立では227校中106校(46.7%)です。

4つめは誤解されやすいところです。定員に余裕があるのは学校全体の話で、募集回ごとの枠や、コースごとの定員は別に決まっていることがあります。人気のある通学コースが早く埋まることや、募集回の途中で受け付けを終えることもありえます。実態調査自体も、充足率が50%を満たせばよいというものではない、と注記しています。「定員に余裕がある学校が多い」ことと「自分の行きたい学校に空きがある」ことは、別の話として確かめてください。

それでも入れない場面は4つ。多くは出願の前に確かめれば防げます

通信制高校で不合格や出願できない状況になるのは、学力の不足よりも、条件の見落としのほうが多いというのが実際のところです。代表的な4つを挙げます。

1. 資格の時期がずれている

中学校の卒業(見込み)が前提なので、中学2年生の段階では出願できません。中学校を卒業していない場合は、中卒認定の合格が先になります。高校を退学したばかりの人は、転入学ではなく編入学の区分で出す必要があります。

2. 住んでいる地域が対象になっていない

通信制の課程には、広域と狭域があります。学校教育法施行令第24条は、学校のある都道府県のほかに、2つ以上の都道府県に住む人も生徒にする課程を広域の通信制としています。それ以外の課程は、対象になる地域が限られます。実態調査の323校では、広域が133校、狭域が190校でした。公立の通信制には、住所の条件がある例もあります。たとえば都立の通信制課程は、都内に住所か勤務先がある(入学日までに確実になる場合を含む)ことを応募資格にしていました(前出の東京都の入学案内)。入学できる都道府県の範囲による違いは、広域通信制高校とはで整理しています。

3. 募集の時期や枠を逃す

「いつでも入れる」と思い込んで出願期間を過ぎてしまう、定員に達して受け付けが終わる、というケースです。募集要項は年度ごとに変わるので、去年の情報ではなく、今年度の要項で受付期間を確かめます。

4. 書類や面接で「続けられるか」が確かめられない

書類の不足や期限切れ、面接で入学後の過ごし方がまったく見えないときは、合格にならないことがあります。上手に話す必要はありませんが、スクーリングに参加する意思と、困ったときに相談する気持ちがあることは伝えられるようにしておきます。

不合格になる場面と、その前にできる対策は、公立の条件の実例も含めて通信制高校 落ちるの記事で詳しく整理しています。受かるかどうかが心配な方は、あわせて読んでみてください。

入れても続かないことがある。退学や転学で籍を離れる人は1年に1万4千人あまり

入口が広いということは、入ってからの過ごし方は自分で組み立てる部分が大きい、ということでもあります。通信制高校は、毎日決まった時間に登校する仕組みではない分、リポートの提出やスクーリングへの参加を自分のペースで続けられるかどうかが、卒業までの道のりを左右します。

  • 令和6年度の1年間に通信制高校(本科)の退学者として数えられた人は1万4,302人でした(学校基本調査 令和7年度 表161)。調査の手引により、この数にはほかの高校へ転学した人も含まれます。
  • 令和6年度の1年間に、添削課題は出しているのにスクーリングに1日も参加しなかった生徒が8,097人いました(2025年3月31日時点の在籍者30万6,711人の2.6%)。学校が答えた理由でもっとも多かったのは「心身に関すること」です(令和7年度 実態調査)。
  • 2024年度の卒業生9万872人のうち、3年間で卒業したのは47.0%、3年未満が48.5%、3年より長くかかったのは4.6%でした(同調査。2022年度以降に開校した73校を除く集計)。

学校教育法第56条が通信制の修業年限を「3年以上」としているとおり、3年で終わらなくても卒業の道はあります。ただ、「入れたから大丈夫」と考えて入学後の支えを決めずに始めると、1人でリポートを抱えて止まってしまうことがあります。入学前に、次のことを確かめておくと安心です。

入学前に確かめること なぜ大事か 学校への聞き方の例
スクーリングの回数と会場 通えない会場だと、単位が取れず止まりやすい 年に何日、どこで受けますか
リポートが遅れたときの支え 止まったときに声をかけてもらえるかで続けやすさが変わる 提出が遅れたら、誰から連絡がありますか
体調や不安への配慮 心身の理由で来られなくなる生徒が多い 別室や時間の配慮は相談できますか
在学できる年数の上限 ゆっくり進める場合に効いてくる 学則で在学は何年までですか
学費と支援の対象 就学支援金は授業料だけが対象で、サポート校の費用は対象外 授業料以外にかかる費用は何ですか

高等学校等就学支援金は、2026年度から私立の通信制で所得制限が無くなり、1単位13,668円・年間337,200円が上限です(文部科学省 高校生等への修学支援、2026年9月27日確認)。ただし対象は授業料だけで、サポート校の費用には使えません。

よくある誤解は「入れる学校=自分に合う学校」。入口より、続けられる形かを先に比べます

入学の条件がそろっていると、「入れるところに入ればいい」と考えがちです。けれど、入れるかどうかは多くの学校で大きく変わらない分、差が出るのは入学してからです。よく見かける誤解を3つ挙げます。

誤解1:誰でも入れるから、準備はいらない

面接をする学校は323校中296校で、作文や書類を求める学校も多数あります。準備をしすぎる必要はありませんが、志望理由と、入学後にどう学ぶかを一度言葉にしておくと、面接でも入学後でも役に立ちます。

誤解2:20歳を過ぎたら浮いてしまう

私立では在籍者の98%以上が10代ですが、公立では4人に1人以上が20歳以上です。年上の人がいる環境のほうが気が楽だという人もいます。年齢そのものより、どんな人と、どんな形で学ぶかで選ぶほうが、入学後のずれは小さくなります。

誤解3:サポート校に申し込めば、高校にも入ったことになる

サポート校は学校教育法上の高校ではありません。高卒資格を取るには、通信制高校に入学(または転入学・編入学)して在籍する必要があり、高校側の出願と選考は別に行われます。サポート校の仕組みと選び方は通信制サポート校とはの記事で詳しく説明しています。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校です。校長は星野達郎です。最初に正直な注意点を書きます。

  • ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングへの参加が必要です。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
  • ニジ高の中でのスクーリングはありません。
  • 費用は、在籍する通信制高校の分と、ニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金を使えません。ニジ高の費用は学費のご案内をご覧ください。

そのうえで、ニジ高の特徴を紹介します。授業はオンライン中心で、全国どこからでも、海外からも参加できます。担任制で、1クラスは8人。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるよう、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。

学びは画面の前だけではありません。「孤独を、青春に」「退屈を、わくわくに」を合い言葉に、メタバースの校舎で担任や同級生と集まるクラス会議があり、企業や地域と関わるプロジェクト、生徒会・サークル・学園祭など、生徒が自分たちで企画して運営する行事もあります。公式ページでは「平均3日で友達ができる」とも紹介しています。

途中入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。提携する通信制高校以外の通信制高校に在籍したまま、ニジ高を組み合わせて使う形もあります。その場合も、卒業資格・スクーリング・単位は在籍している高校のものです。不登校の生徒を650名以上サポートしてきた実績(グループ全体)があり、在籍する高校の選び方や、どの区分で出願するのがよいかも、個別相談会で聞くことができます。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 自分の区分を確かめる。中学校を卒業しているか、いま高校に籍があるか、の2つを紙に書きます。これで新入学・転入学・編入学のどれになるかが決まります。籍があるなら、退学を決める前に次の学校へ相談します。
  2. 今年度の募集要項で4つを確かめる。出願の資格(住所の条件を含む)、受付の時期、選考の方法(面接・作文・学力検査)、必要な書類です。分からないところは、学校に電話やメールで聞いて構いません。
  3. 続けられる形を比べる。スクーリングの回数と会場、困ったときの支え、費用の内訳を、2〜3校で並べます。オンラインで仲間と学ぶ形も比べたい場合は、ニジ高の体験説明会・個別相談で、授業の様子や通い方を見ることができます。
明るい相談室の丸いテーブルで、保護者と高校生が並んで座り、手前の職員と話している
自分の区分(新入学・転入学・編入学)は、個別相談で一緒に確かめられます。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

入口の先の毎日を、オンラインで「最高の青春」に

通信制高校の入口は広く開いています。ニジ高は「孤独を、青春に」を掲げ、全国の仲間とオンラインでつながる通信制高校サポート校です。カメラオフで始められます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。体験説明会は日程を選ぶだけで申し込めます。

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よくある質問

Q. 中学校の成績が悪くても、通信制高校に入れますか?

A. 成績だけで決まるとは限りません。学力検査をしている通信制高校は323校中91校で、多くの学校は面接と書類で選考しています。ただ、調査書を使う学校は230校あり、公立の中には学力検査をする学校もあります。成績だけで決まると考えず、志望校の選考方法を募集要項で確かめてください。

Q. 中学校にほとんど通えていませんでした。それでも入れますか?

A. 入学の資格は中学校の卒業なので、出席日数そのものは資格の条件ではありません。2025年度の入学者の57.0%は、中学3年生のときに不登校だった生徒です。文部科学省も、高校入試で不登校経験のある生徒を出席の状況だけで不利益に扱わないようにすることが望まれる、と通知しています。面接で欠席の理由を長く話す必要はなく、今の状況とこれからの学び方を短く伝えれば十分です。

Q. 30代・40代でも入れますか? 同級生は10代ばかりですか?

A. 年齢の上限はなく、2025年度には30歳以上の生徒が全国で6,009人在籍していました。年上の生徒が多いのは公立で、在籍者の27.7%が20歳以上です。私立は10代が中心なので、どんな環境で学びたいかで学校を選ぶとよいでしょう。就学支援金には支給の期間などの条件があるので、過去に高校に在籍していた人は、その月数も志望校に伝えて相談してください。

Q. 高校を中退して何年もたちます。前の高校の単位は使えますか?

A. 編入学の区分になり、前に修得した単位を卒業に必要な単位に加えられることがあります。文部科学省のQ&Aでも、単位制の高校では校長の判断で前籍校の単位を加えられると説明されています。前の高校に単位修得証明書を請求し、それを持って志望校に相談すると話が具体的になります。

Q. サポート校に入学すれば、高卒資格が取れますか?

A. サポート校だけでは取れません。サポート校は高校ではないため、高卒資格は在籍する通信制高校で、単位を修得して卒業することで得られます。ニジ高も同じで、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングへの参加が必要です。

入れるかどうかの次は、「どう続けるか」をゆっくり決めていきましょう

通信制高校の入口は、法律の上では中学校の卒業だけという、とても広い形で開いています。年齢も、過去に高校をやめた経験も、欠席の多さも、それだけで道を閉ざすものではありません。数字で見ても、令和6年度には1年間で約12万人が通信制高校に入学し、そのうち4人に1人あまりは5月の調査日より後に入学した計算になります。

そのうえで、本当に比べてほしいのは、入ってからの毎日を続けられる形かどうかです。区分を確かめ、今年度の募集要項を読み、続けやすさを2〜3校で並べる。この順番で進めれば、「入れるところ」ではなく「続けられるところ」を選べます。迷っている段階の相談も、どうぞ遠慮なく使ってください。

オンラインで学ぶニジ高の生徒

オンラインで、青春する。

入口の先は、オンラインで最高の青春を。ニジ高の体験説明会へ

全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付

通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。


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