通信制高校の卒業率は?中途退学しやすいって本当?

「通信制高校って、家で一人で勉強しなきゃいけないから、続けられるか不安…」という方も多いと思います。通信制高校の卒業率は、全日制の高校よりも高いと思いますか?それとも低いと思いますか?入学しても続けられず、結局やめてしまう人が多いならば、通信制高校はやめておいた方がいいのかな?と考えてしまいますよね。

今回の記事では、通信制高校の卒業率について詳しく見ていきます。

目次

通信制高校の中途退学率は?

まずは、高校の中途退学率を見ていきましょう。文部科学省の調査によると、高校全体の中途退学率は1.4%です(「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」より)。

中途退学率
全日制 → 公立0.8%・私立1.4%
通信制 → 公立5.0%・私立3.2%
定時制 → 公立7.6%・私立2.8%

公立の通信制高校を中退する人は5.0%で、100人いたらそのうち5人は中退するということです。中退する人が最も少ないのは、公立の全日制高校で0.8%です。

通信制高校の在籍卒業率

次に「在籍卒業率」を見ていきましょう。「在籍卒業率」とは、在籍生徒数に対する卒業者数の割合です。簡単に言えば、高校1年生から3年生までいるとして、在籍卒業率が33.3%であれば、3年生全員卒業したと見なすことができます。学年制ではなく、単位制の通信制高校の場合には、33.3%以上になることも珍しくありません。高校に4年以上在籍していることもあるためです。

文部科学省のデータによると、公立通信制高校の卒業率は14.5%、私立通信制高校の卒業率は33.9%となっており、私立通信制高校の方が在籍卒業率は高いことがわかります。

公立通信制 私立通信制
生徒数(H30.5.1時点) 57,285人 129,217人
H30年度途中入学者数 2,207人 20,658人
H30年度間退学者数 4,669人 7,526人
H30年度間卒業者数 7,982人 48,301人
年度間在籍卒業率 14.5% 33.9%

※卒業率の算出方法:年度間在籍卒業率=H30年度間卒業者数 ÷(生徒数+H30年度途中入学者数-H30年度間退学者数)
※出典:令和2年学校基本調査「参考資料1 高等学校通信教育の現状について」(文部科学省)

まとめ

データからわかったこととして、全日制よりも通信制の方が中退率は高く、また私立より公立の方が中退率は高いという傾向があります。また、通信制高校の在籍卒業率は私立の方が高くなっています。

私立の通信制高校の場合、高卒の資格を得るためという目的だけでなく、大学進学や芸術、スポーツ等を学ぶために選ばれるケースもあります。生徒一人ひとりに将来の目標があり、そのためのコースを選んで入学しているため、中途退学の割合が低くなっているのかもしれません。また、私立高校の方が公立高校よりも学習や通学のためのサポート体制が整っていたり、スクーリングに通う日数が少ないなど負担が少なく通いやすかったりといった理由も考えられます。

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