通信制高校に入ったら、学割や通学定期は使えるのか。サポート校に通う場合はどうなるのか。「サポート校は定期の対象外になった」という話を聞いて、交通費が心配になっている方もいると思います。
先に結論を書くと、通信制高校は学校教育法上の「高等学校」なので、JRの学割・通学用の回数券・通学定期の対象になり得ます。ただし、使えるのは主にスクーリング(面接指導)と試験のための移動です。サポート校は法令上「学習等支援施設」という別の区分で、2026年4月からは、文部科学省の要件を満たし、JRの手続きを済ませた施設に通う場合だけ、通学定期券などが発売される扱いになりました。どちらの場合も、証明書を出すのはサポート校ではなく在籍する通信制高校です。
この記事は、JR東海の旅客営業規則、JR西日本の学校及び救護施設指定取扱規則、JRグループが2025年12月19日に出したお知らせ、文部科学省の通知(令和7年12月18日)、高等学校通信教育規程(e-Gov)、私鉄・バス会社の公式の規則や案内を実際に開いて確かめた内容でできています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
毎日の通学や交通費が負担に感じる場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:通信制高校・サポート校の学割と通学定期の早見
- 通信制高校の生徒も、JRの学割の対象になり得ます。ただし通信制の課程は、学校がJRの指定を受けていることが前提です(JR西日本の学校及び救護施設指定取扱規則 第2条第1項第1号では、通信教育部は指定を受けた学校に限るとされています)。
- JRで使える割引は主に3つ。100kmを超える移動の学割(2割引)、スクーリング・試験のための通学用割引回数券(JR東日本の案内では通信制高校は5割引)、スクーリング・試験の会場までの通学定期です。
- 通信制の学割証は、スクーリングか試験の初日の10日前から、終了日の5日後までしか使えません(JR東海 旅客営業規則 第29条3項)。
- サポート校は高等学校通信教育規程で「学習等支援施設」に当たり、スクーリングを行う「面接指導等実施施設」とは別の区分です。
- 2026年4月1日から、サポート校などの学習等支援施設への通学定期券等は、文部科学省の通知の要件を満たし、JR各社で対象施設の手続きをした施設に通う場合に発売されます。2025年12月の時点で通学定期券等を使って通っていた生徒(卒業生を除く)には、基本的には継続して発売するとJRグループは案内しています。
- 証明書を出すのは在籍する通信制高校です。サポート校の学生証や、在学証明書だけでは、JRの学割や通学定期は買えません。
- 通学中心でないオンラインのサポート校(NIJIN高等学院など)なら、定期代の心配そのものが小さくなる場合もあります。
「サポート校だと定期が買えない」は半分だけ正しい。決め手は在籍校の証明と施設の区分です
「通信制高校のサポート校は通学定期の対象外になった」というニュースを覚えている方もいると思います。JRグループの2025年12月19日のお知らせによると、2022年(令和4年)の高等学校通信教育規程の改正に伴い、JR各社はサポート校などの学習等支援施設に通う場合の通学定期券等の取扱いを変更しました。ただし、2025年3月31日までにJR各社が指定していた施設に通う場合は、2026年3月31日まで発売を続けていました。
その後、文部科学省とJR各社が協議し、2026年4月1日からは、要件を満たした施設に通う場合に通学定期券等を発売するという形に落ち着いています。つまり、「サポート校だから一律に買えない」わけでも、「サポート校ならどこでも買える」わけでもありません。
分かれ目は2つです。
- 通う先が、法令上どの施設に当たるか(スクーリングの会場か、学習等支援施設か)
- 在籍する通信制高校が、その区間の証明書を出せるか(学校の指定、施設の要件、本人の対象要件)
このあと、JRの規則の文言に沿って、この2つを順に確かめていきます。サポート校そのものの仕組みは、サポート校とはの記事にまとめています。
通信制高校は学校教育法の「高等学校」。だからJRの指定学校になり得ます
学校教育法第1条は、高等学校を「学校」の1つに挙げています。第54条第1項は「高等学校には、全日制の課程又は定時制の課程のほか、通信制の課程を置くことができる」と定めています。通信制高校は、全日制と同じ「高等学校」です(出典:e-Gov 学校教育法)。
JRの割引は「指定学校」の学生・生徒が対象です。JR西日本の学校及び救護施設指定取扱規則 第2条第1項第1号は、指定学校を「学校教育法第1条の規定による小学校・中学校・義務教育学校・高等学校…」と定めたうえで、次のただし書きを置いています。
- 「通信による教育を行う学校の通信教育部にあつては、当社の指定を受けた学校に限る」
つまり、JR西日本の規則では、通信制高校の生徒がJRの割引の対象になるかは、在籍校がJRの指定を受けているかで決まります。全日制の高校は第1条の学校というだけで指定学校になりますが、通信制の課程は学校側の申請と指定が要る、という違いがあります(JR東海の旅客営業規則の学割証(通信教育学校用)の注意書きでも、対象は「旅客鉄道会社の指定学校のうち通信教育による学校」の学生・生徒とされています)。在籍校や入学を考えている学校が指定を受けているかは、学校に直接聞くのが確実です。
もう1つ大事なのが、サポート校そのものは、一般的には学校教育法上の学校ではないことです。規則上は、学校教育法第124条(専修学校)・第134条(各種学校)の私立学校でJRの指定を受けたものも指定学校になり得ますが、多くのサポート校は民間の学習支援の施設です。学割証を交付するのは「学校の代表者」と定められているので(同規則 第10条)、規則の上では、サポート校が自分の名前で学割証を出す仕組みはありません。
出典:JR西日本 学校及び救護施設指定取扱規則・同規則の一部改正(2025年4月1日施行)(2026年9月27日確認)

通信制で使えるJRの割引は3種類。どれも「スクーリングと試験」が軸です
JR東海の旅客営業規則と、JR東日本の案内で確かめた、通信制高校の生徒が使える主な割引は次の3つです。
| 割引の種類 | 使える区間 | 割引と条件 | 必要な書類 |
|---|---|---|---|
| 学割(普通乗車券) | 片道の営業キロが100kmを超える区間 | 大人の普通運賃の2割引(第92条)。割引証1枚で1人1回、2枚まで同時に買える(第28条) | 学割証(通信教育学校用)。有効期間はスクーリング・試験の初日の10日前から終了日の5日後まで |
| 通学用割引普通回数乗車券 | 学校(スクーリング・試験の会場を含む)の最寄り駅までの区間。1枚の区間は営業キロ200kmまでが原則 | スクーリング・試験のため。11枚で1組(第39条)。通信制高校の生徒は大人の普通回数運賃の5割引(第107条。JR東日本の案内でも5割引) | 学割証(通信教育学校用)に乗車区間などを学校が記入したもの。発行から1か月有効(第40条) |
| 通学定期乗車券 | 自宅の最寄り駅と、学校の最寄り駅(通信制はスクーリング・試験の会場を含む)の間。100km以内 | 1か月・3か月・6か月(第36条) | 学校が出す通学証明書(発行から1か月有効) |
出典:JR東海 旅客営業規則(第28条・第29条・第36条・第39条・第40条・第92条・第107条)/JR東日本 よくいただくお問い合わせ「通学用の割引回数券はありますか」(2026年9月27日確認)
表の中で、見落としやすい点が3つあります。
- 学割証の有効期間が、通信制と全日制で違います。全日制などの一般学校用は発行から3か月ですが、通信教育学校用は「面接授業又は試験期間の初日の10日前から終了日の5日後まで」です(第29条3項)。スクーリングのない時期の旅行には使えない作りです。
- 通学定期の通学証明書も、スクーリング・試験の期間に結びついています。JR西日本の学校及び救護施設指定取扱規則 第15条7項は、通信制の学生・生徒に出す通学証明書は「面接授業期間又は試験期間に有効なものに限る」とし、定期の有効期間は、その期間の終わりから1か月を超えないように書く決まりです。
- 2026年3月14日から、往復乗車券の発売が終わりました。学割については、同じ日から1枚の割引証で片道の割引乗車券を2枚まで同時に買える形に変わっています(JRグループ 2025年10月8日のお知らせ)。往復で使う場合も、割引証は1枚で足ります。
スクーリングの交通費や宿泊費を全体で見積もりたい場合は、通信制高校 スクーリング 費用の記事で、学校ごとの書き方と合わせて整理しています。
サポート校は法令上「学習等支援施設」。スクーリングの会場とは別の扱いです
高等学校通信教育規程 第3条第1項は、通信制高校が連携して使う施設(通信教育連携協力施設)を2つに分けています。
| 区分 | 規程の定め(要旨) | 主な例 | 全国の数(のべ) |
|---|---|---|---|
| 面接指導等実施施設(第1号) | 面接指導(スクーリング)や試験等の実施について連携協力を行う施設 | 本校以外のスクーリング会場、協力校など | 2,024施設 |
| 学習等支援施設(第2号) | 進路選択や心身の健康等の相談、添削指導に附帯する事務などの学習活動等の支援を行う施設で、面接指導等実施施設以外のもの | いわゆるサポート校・学習センターの多く | 2,317施設 |
出典:e-Gov 高等学校通信教育規程 第3条/文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(施設数は学校ごとに数えた合計で、同じ建物を複数の学校が使っていればそれぞれ数えています)
JRの規則は、この区分をそのまま使っています。JR西日本の学校及び救護施設指定取扱規則は、2025年4月1日施行の改正で、通信制高校の「面接授業会場」を「高等学校通信教育規程第3条第1項1号に規定する面接指導等実施施設に限る」と書き加えました(第4条第2項第3号ヘ)。
JR東海の旅客営業規則の通学定期(第36条)や回数券(第39条)が対象にしているのは「指定学校(面接授業会場又は試験会場を含む)」です。JR西日本の規則の定義では、サポート校は面接指導等実施施設ではないので、この「面接授業会場」には入りません。JRグループのお知らせも、2022年の高等学校通信教育規程の改正に伴って、JR各社が学習等支援施設に通う場合の通学定期券等の取扱いを変えたと説明しています。
ただし、同じ建物がスクーリングの会場を兼ねている場合もあります。自分が通う建物が、在籍校にとってどちらの区分で届け出られているかは、在籍校に確かめてください。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

2026年4月から、サポート校への通学定期は「文部科学省の要件+JRの手続き」を満たす施設に通う場合に発売されます
サポート校への通学定期をめぐる流れは、公式の文書で次のように確かめられます。
| 時期 | 何が決まったか | 出典 |
|---|---|---|
| 2022年(令和4年) | 高等学校通信教育規程の改正。施設が「面接指導等実施施設」と「学習等支援施設」に分かれる | JRグループ 2025年12月19日のお知らせ |
| 2025年4月1日 | JR西日本の規則で、通信制高校の面接授業会場を「面接指導等実施施設に限る」と改正 | JR西日本 規則改正(2025年2月25日公表) |
| 2026年3月31日まで | 2025年3月31日までにJR各社が指定していた学習等支援施設に通う場合は、発売を継続 | JRグループ 2025年12月19日のお知らせ |
| 2026年4月1日から | 文部科学省の通知の要件を満たし、JR各社で対象施設の手続きを済ませた施設に通う場合に発売 | 同上/文部科学省 通知(令和7年12月18日) |
JRグループのお知らせには、「現在学習等支援施設に通学定期券等で通われている方(卒業生を除きます。)につきましては、基本的には継続して通学定期券等を発売いたします」と書かれています。また、「対象施設であるかどうかは、通われる通信制高校にご確認ください」とあり、問い合わせ先はサポート校ではなく在籍校とされています。
文部科学省の通知(7初参高第34号)が定める要件のうち、主なものは次のとおりです。
- 対象となる生徒:要件を満たす学習等支援施設で相談や学習支援を受けている生徒で、在籍する通信制高校の校長が、その支援が本人の社会的自立を助け、卒業に必要な本校での学びを続けるうえで適切だと認める生徒
- 施設の要件(主なもの):施設が学則に定められていること/施設に生徒が在籍していること/保護者と施設の連携・協力関係が保たれていること/進路選択や心身の健康の相談、学習支援を行っていること/支援が生徒に適切かを本校の校長が判断していること
- ガイドラインの順守:施設が本校であるかのように誤解させる勧誘をしないこと、授業料と施設独自の費用の区別を説明していること、定員や費用などをウェブサイトで公表していること、自己評価を公表していること など
通知は最後に「上記の要件等を満たさない学習等支援施設への通所に対して、通学定期乗車券等が発売されることはありません」と明記しています。
出典:JRグループ「通信制高校の『学習等支援施設』に通所する場合の通学定期券等の2026年度以降の取扱いについて」(2025年12月19日・JR西日本掲載)/文部科学省「通信制高等学校の生徒が学習等支援施設に通所する場合に通学定期乗車券等を発売する要件等について(通知)」(2026年9月27日確認)
なお、この新しい扱いで発売される通学定期に、スクーリングの定期と同じように期間の決まりがあるのか、割引率はどうなるのかは、公式の文書では確認できませんでした。
在籍校が出す証明でできること・できないことは、書類の種類で決まります
JRの割引は、どれも在籍する指定学校が出す書類が入口です。書類ごとに、できることを整理します。
| 書類 | 出す人 | できること | できないこと・注意 |
|---|---|---|---|
| 学割証(通信教育学校用) | 在籍する通信制高校 | 100km超の学割、通学用割引回数券の購入 | 有効期間はスクーリング・試験の時期だけ。サポート校は出せない |
| 通学証明書 | 在籍する通信制高校 | スクーリング・試験の会場や、要件を満たす学習等支援施設までの通学定期の購入 | 通信制はスクーリング・試験の期間に有効なものに限られる(JR西日本の規則) |
| 通学定期乗車券購入兼用の証明書(写真つきの生徒証) | 全日制などの指定学校 | 見せて、定期乗車券購入申込書を出せば通学定期を買える(通学証明書が要らない) | JR西日本の規則では、通信制高校の生徒には交付しないと定められている(第18条2項) |
| 学生証(生徒証)・在学証明書 | 在籍校 | 規則の様式に準じた学生証は、学割の切符や通学定期で乗るときに持ち歩く証明書になる(JR東海 旅客営業規則 第170条・第171条) | 在学証明書は、JRの規則で通学定期を買う書類としては挙げられていない。サポート校の会員証などは使えない |
特に大事なのは、学割の切符を使うときは、学生証などの証明書を持っていないと使えないことです。JR東海の旅客営業規則の学割証の様式には「所定の証明書を携帯しないときは使用できません」と注意書きがあります。
また、JR西日本の規則では、全日制の生徒のように「生徒証を見せて定期を買う」形は、通信制の生徒はとれません。定期を買うたびに、在籍校に通学証明書を出してもらうことになります。証明書の申し込み方や何日前までに頼むかは学校ごとに違うので、入学のときに確かめておくと慌てずにすみます。
出典:JR東海 旅客営業規則 第29条・第36条・第170条・第171条/JR西日本 学校及び救護施設指定取扱規則 第15条・第18条(2026年9月27日確認)

私鉄・バスは会社ごと。JRの指定に合わせる会社も、学生証で買える会社もあります
私鉄やバスの通学定期は、JRの規則とは別に、会社ごとの規則で決まります。公式で確かめられた例を挙げます(ほかの会社も同じとは限りません)。
| 例 | 通学定期の対象(公式の記載) | 通信制に関する記載 |
|---|---|---|
| 京浜急行電鉄(鉄道) | 「指定学校(JR東日本が指定した学校)」の学生・生徒(旅客営業規則 第36条・2026年3月14日一部改正版) | 通信制高校の生徒が面接授業・試験のために乗る場合の通学用割引普通回数乗車券あり(第40条) |
| 京王電鉄(鉄道) | 「指定学校(東日本旅客鉄道会社が指定した学校)」の学生・生徒(旅客営業規則 第36条) | 通信制高校の生徒向けの通学用割引回数乗車券あり(第40条) |
| 西鉄バス(バス) | 学校教育法第1条の学校、西鉄の指定を受けた学校など。高校生以上は、学校の証明印がある申込書か、証明印がない場合は申込書に加えて学生証・生徒手帳・在学証明書のいずれか1点 | 通信制高校やサポート校についての記載は、公式ページでは確認できませんでした |
出典:京浜急行電鉄 旅客営業規則/京王電鉄 旅客営業規則/西鉄バス「学生(通学)定期券」(2026年9月27日確認)
京急や京王のように、指定学校をJR東日本の指定に合わせている私鉄があります。この場合、在籍校がJR東日本の指定を受けているかが、私鉄の通学定期にも関わってきます。一方で、サポート校などの学習等支援施設への通学を、こうした私鉄が2026年4月以降どう扱っているかは、公式の規則では確認できませんでした。
バスでは、西鉄バスのように申込書と学生証・生徒手帳・在学証明書で買える形の会社もあります。ただし、どこへの通学として発売するかは発売窓口で確かめられることがあり(西鉄の案内に「学科・キャンパス名等を発売窓口にて確認させていただく場合があります」とあります)、サポート校への通学が対象になるかは、会社に聞くのが確実です。
自治体の補助が使える地域もあります。たとえば神戸市は、2026年度も市内に住む高校生等の通学定期券代を補助しています(市内の学校は全額、市外は半額)。対象の学校に通信制の高等学校も含まれますが、「定期券の有効期間のうち、1月あたりの通学日数が12日未満の場合」は対象外で、通信制の場合は「実際に通学しているサポート校やキャンパスの住所・名称を審査で確認」すると案内されています(出典:神戸市「高校生通学定期券の補助制度」・2026年9月27日確認)。お住まいの市町村に同じような制度があるかも、確かめてみる価値があります。
「サポート校の学生証で学割」「在学証明書があれば定期」は、JRでは通りません
ここまでの規則から、よくある思い込みを整理します。
- 誤解1:サポート校の学生証を見せれば学割になる。JRの学割は、学割証を出して買う切符です。学割証を出せるのは指定学校の代表者で、一般的なサポート校はこれに当たりません。
- 誤解2:通信制高校の在学証明書があれば通学定期が買える。JRの旅客営業規則で通学定期を買うときに出す書類は、学校が出す通学証明書(または通学定期乗車券購入兼用の証明書)です。在学証明書は挙げられていません。
- 誤解3:通信制は学割が一切使えない。在籍校がJRの指定を受けていれば、スクーリング・試験のための学割、回数券、通学定期の対象になり得ます。
- 誤解4:サポート校への定期は、2026年4月から全部なくなった。要件を満たし、JRの手続きを済ませた施設に通う場合は発売するとJRグループは案内しています。2025年12月の時点で通学定期券等で通っていた生徒(卒業生を除く)にも、基本的には継続して発売するとしています。
- 誤解5:サポート校がJRに申請すれば済む。通知の要件には、施設が在籍校の学則に定められていることや、本校の校長の判断が含まれます。手続きの中心は在籍する通信制高校です。
「サポート校に通う前提で学校を選んだのに、定期が買えなかった」とならないよう、入学前に在籍予定の通信制高校へ「このサポート校(学習センター)への通学で通学定期は買えますか」と聞いておくのがおすすめです。学校選びで確かめることの全体は、通信制高校 選び方のページにまとめています。

定期・回数券・普通運賃のどれが合うかは、通う日数と通う先で分かれます
定期は日数が多いほど得になり、少なければ回数券や普通運賃のほうが安くすむことがあります。具体的な金額は区間ごとに違うので、ここでは「何を確かめるか」を場合分けします。
| 通い方 | 確かめたい割引 | 在籍校に聞くこと |
|---|---|---|
| 近くの会場へ月に数回スクーリング | 通学用割引回数券、スクーリング期間の通学定期 | 学校がJRの指定を受けているか。割引証・通学証明書の頼み方 |
| 遠くの本校へ年に数回まとめてスクーリング | 100km超の学割(2割引) | 学割証の有効期間(初日の10日前〜終了日の5日後)と受け取り方 |
| サポート校・学習センターへ週に何日も通う | 学習等支援施設への通学定期(2026年4月からの扱い) | その施設が対象施設か。自分が対象の生徒に当たるか |
| オンライン中心で、通うのはスクーリングだけ | 回数券・学割 | スクーリングの会場と日程 |
定期と回数券のどちらが安いかは、駅の窓口や鉄道会社のサイトで同じ区間の定期運賃と普通運賃を調べ、1か月に何往復するかを掛け算すると見当がつきます。回数券は11枚つづりなので、スクーリングが少ない時期は回数券のほうが合う場合があります。
交通費は、学費の比較表に出てこない「見えないお金」です。就学支援金は授業料に充てる制度で、交通費には使えません。学費全体の考え方は通信制高校 学費の記事で整理しています。
今の高校から通信制高校へ移る場合は、定期の区間も変わります。通学定期は在籍する学校への通学のためのものなので、転校の時期に合わせて、今の定期をどうするか(払い戻しができるかなど)を駅の窓口で確かめておきましょう。手続きの流れは高校 転入の記事で紹介しています。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任がつきます。カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。ふだんの学びが家からのオンラインなので、毎日の通学定期を前提にしない通い方ができます。
そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
- 提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。スクーリングへの移動の割引は、学割証や通学証明書を出す在籍の通信制高校の扱いによります。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
- ニジ高の生徒は、相談のうえで、NIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)の全国の教室に通うこともできます。教室への通学に通学定期が使えるかは、この記事の調査では確認できませんでした。教室に通う予定がある場合は、交通費の扱いも個別相談会でお尋ねください。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内をご覧ください。
途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。交通費も含めて、1年間にどんなお金がかかるかを具体的に知りたい場合は、体験説明会・個別相談会でお聞きください。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 通う先と回数を書き出す。スクーリングの会場、サポート校・学習センター、教室など、実際に通う場所と、1か月に何日通うかを紙に書きます。オンライン中心なら、通うのはスクーリングだけかもしれません。
- 在籍校(在籍予定の学校)に3つ聞く。「JRの指定を受けていますか」「通学定期や回数券の証明書はどう頼みますか」「通うサポート校(学習センター)は、2026年4月からの通学定期の対象施設ですか」。サポート校ではなく、在籍する通信制高校に聞くのがポイントです。
- 使う鉄道・バス会社と自治体を確かめる。私鉄・バスは会社ごとに扱いが違います。駅やバス会社の窓口で、通信制の生徒が買える定期・回数券を確かめ、住んでいる市町村に通学費の補助がないかも調べます。


通学の回数や交通費も含めて、通い方を相談できます
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、毎日の通学を前提にしない学び方ができます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。スクーリングの形や日程は個別相談会で詳しくご案内しています。交通費のことも、あわせてお尋ねください。
よくある質問
Q. 通信制高校の生徒でも、JRの学割は使えますか?
A. 在籍する通信制高校がJRの指定を受けていれば、学割の対象になり得ます。片道の営業キロが100kmを超える区間で、大人の普通運賃の2割引です。ただし通信制の学割証は、スクーリングか試験の初日の10日前から終了日の5日後までしか使えません。学割証は在籍校に発行を頼み、切符を使うときは学生証などを持ち歩きます。
Q. サポート校に通うための通学定期は、今も買えますか?
A. 2026年4月1日からは、文部科学省の通知の要件を満たし、JR各社で対象施設の手続きをした学習等支援施設に通う場合に発売されます。2025年12月の時点で通学定期券等で通っていた生徒(卒業生を除く)には、基本的には継続して発売するとJRグループは案内しています。対象かどうかは、在籍する通信制高校に確かめてください。
Q. サポート校の学生証や、在学証明書で定期は買えますか?
A. JRの規則では買えません。JRの通学定期は、在籍する指定学校が出す通学証明書が必要で、JR西日本の規則では、見せて定期を買える兼用の証明書は通信制高校の生徒には交付しないと定められています。バス会社には、申込書と在学証明書などで通学定期を買える会社もあります(例:西鉄バス)。
Q. スクーリングの交通費を安くする方法はありますか?
A. JRでは、スクーリング・試験のための通学用割引回数券(通信制高校の生徒は5割引)、スクーリング期間の通学定期、100km超の学割があります。京急や京王のように、通信制高校の生徒向けの回数券を規則に定めている私鉄もあります。どれが合うかは、会場までの距離と回数で変わります。
Q. オンラインのサポート校でも定期代はかかりますか?
A. 家から学ぶのが中心なら、毎日の定期代はかからない場合が多くなります。ただし在籍する通信制高校のスクーリングには参加が必要なので、その移動の交通費はかかります。ニジ高の場合も、提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。
交通費の不安は、「どこへ・何日・誰の証明で」を確かめれば小さくできます
「サポート校は定期が使えなくなるらしい」と聞くと、学校選びそのものが不安になるかもしれません。けれど、ここまで見てきたように、決め手は通う先の区分と、在籍する通信制高校の証明です。聞く相手と聞くことが分かれば、答えは前もって確かめられます。
毎日通うのがしんどいなら、通う日を減らす学び方を選ぶこともできます。交通費も含めて、1年間の通い方を確かめたいときは、話を聞くところから始めてみてください。
交通費も含めた1年間の通い方を、話を聞くところから確かめられます
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

