通信制なのに毎日通える?全日型通信制高校と全日制高校の違いをわかりやすく解説

通信制高校といえば「自宅学習中心で登校は年に数回」というイメージを持つ人も多いでしょう。ところが最近は、「全日型通信制高校」(登校型通信制高校)も増えており、毎日学校に通う学び方も選ぶことができます。今回の記事では、全日型通信制高校(登校型通信制高校)は全日制高校とどう違うのか、それぞれの特徴や選び方を見ていきましょう。

目次

通信制高校に「全日型(登校型)」が登場した背景

通信制高校の本来の仕組みは、レポート提出や単位制をベースにした自宅学習型でした。しかし、近年は生徒の多様なニーズに応えるため、全日型・登校型の通信制高校が増加しています。「自宅だけでは勉強のリズムが作りにくい」「毎日通うほうが安心」「家以外に自分の居場所が欲しい」こうした声を受け、学校での学びを重視するスタイルが注目されています。生徒からは「通信制でも高校生らしく過ごしたい」「学校のイベントや行事を友達と一緒に楽しみたい」「学校に通いたい」という声が、保護者からは「自宅に閉じこもらず、毎日学校に通ってほしい」「友達との時間を大切にしてほしい」「勉強習慣を身につけてほしい」という声が聞かれます。

全日型通信制高校の基本的な仕組み

全日型通信制高校では、平日はほぼ毎日登校し、教室で授業を受けます。規則正しく学校に通うというスタイルで、ホームルームや休み時間があるため、友達も作りやすく、憧れの高校生活を通信制高校の中でも経験することができます。ただし、制度上は通信制高校ですから、単位修得の仕組みはレポート提出やスクーリング、単位認定試験によるものです。出席日数に厳しい制限がない分、病気や家庭の事情があっても柔軟に対応できるのが特長です。

高校ではなく、通信制高校のサポート校に毎日通うという選択肢もあります。厳密には全日型通信制高校ではないのですが、サポート校がスクーリング会場に認定されている場合には、通信制高校の校舎ではなくサポート校のキャンパスに通うことで高校卒業資格の取得が可能な場合もあります。高校と同じく、イベントや行事、部活なども行われていることが多く、サポート校でも充実した高校生活を送ることができます。ただし、高校とサポート校は別のものなので、手続きなどが煩雑になる場合もあるため注意が必要です。

全日型通信制高校と全日制高校の違い

全日制高校では、1日6限前後の授業が固定され、欠席が続くと進級や卒業が難しくなります。一方、全日型通信制高校では、出席が柔軟に扱われるため、欠席があっても補習や課題提出で単位を取得できます。また、時間割も一人ひとりに合わせて調整できることが多く、自分のペースを保ちながら通学することが可能です。

全日制高校ではクラス単位で進む集団授業が中心ですが、全日型通信制高校は少人数・個別指導形式が多く、理解度に応じたサポートを受けられます。特に苦手科目の克服や大学進学に向けた学習指導など、目的別にカリキュラムを選べる点が魅力です。

全日制高校では、学期ごとに中間テスト・期末テストなどが実施されます。点数が基準点に満たない場合には、追試や補講などがあり、休んでしまうと留年や卒業できないこともあります。一方、全日型通信制高校では、多くの場合、定期テストは実施されません。その代わりに、レポート課題の提出や単位認定試験が実施されます。

全日型通信制高校でも、文化祭や遠足などの行事を実施している学校が多く、仲間との交流機会もあります。全日制のような「全員参加型」ではなく、自分のペースで関わり方を選べるのが特徴です。人付き合いに不安がある生徒も、安心して学校生活に慣れていけます。

全日型通信制高校の注意点

「全日型」といっても、週5日登校する学校もあれば、週3日など柔軟な設定の学校もあります。通信制高校は、授業内容も大学進学を目指す学校から、資格取得・キャリア教育重視の学校までさまざま。志望校を選ぶ際には、通学スタイルや目標に合っているかをしっかり確認することが大切です。

まとめ:全日型通信制高校は「新しい選択肢」

毎日通いたいけれど、全日制のペースには合わないという生徒にとって全日型通信制高校は理想的な選択肢です。全日制と通信制の良いところを合わせた“新しい学びの形”として、全日型通信制高校への注目は今後ますます高まっていくでしょう。なお、登校スタイル、カリキュラム、サポート体制などは学校ごとに異なるため、資料を取り寄せて比較することが大切です。

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