通信制高校の入学後は何をする?|入学式から初回レポートまで6校で確認【2026】

通信制高校への入学が決まって、ほっとしたのもつかの間、「入学式はあるの?」「初日は何をするの?」「いつから勉強が始まるの?」と落ち着かなくなる方は少なくありません。毎日通う全日制と違って、入学後の毎日がどう動き出すのか、イメージしにくいのは自然なことです。

先に結論を書くと、通信制高校の入学後は「入学式・ガイダンス」「学習システムや教材の準備」「最初のレポート」「最初のスクーリング」がほぼ同じ時期に重なってやってきます。ただし、式の形(会場かオンラインか)、レポートの出し方(紙かオンラインか)、スクーリングの日程は学校ごとにまったく違います。この記事では、公立4校(東京都立一橋高校・神奈川県立横浜修悠館高校・京都府立朱雀高校・岐阜県立飛騨高山高校)と私立2校(NHK学園高等学校・N高等学校)の公式サイトや学校案内を実際に開いて、確かめられた範囲で「◯◯高校の例」として入学後の流れを整理しました。どの学校にも当てはまる決まりとしては書いていません。

入学前の手続きやお金の準備は通信制高校 入学前 準備の記事に、スクーリングそのものの中身は通信制高校 スクーリングの記事にまとめています。この記事は、入学してから最初の1か月ほどに絞って書きます。

入学後の毎日を一人で進められるか不安な場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:通信制高校の入学後の流れの早見

  • 初日が「登校日」とは限りません。公立の4校の資料には4月の入学式が載っていましたが、N高等学校はバーチャル空間での入学式(参加は任意)で、NHK学園高等学校は教材とログイン情報が届いて学習が始まる流れでした。
  • 入学式のあとに、ガイダンス・健康診断・学習システムの説明などが続く学校があります。横浜修悠館高校の年間行事では、4月に入学式・受講手続き・健康診断・オンラインレポート操作説明会が並んでいます。
  • 最初のレポートの提出が早めに来ることがあります。朱雀高校の学校案内に載っている1年間の例では、入学式から8日後の日曜日にレポート提出が入っていました。
  • 国の基準では、レポート(添削指導)は1単位につき3回が標準の科目が多く、文部科学省のガイドラインは年度末にまとめて出させたり、学期の初めに全回数分をまとめて出せるようにしたりする運用は行わないよう求めています。少しずつ出し続ける形が基本になります。
  • スクーリングは「何回・何時間出れば単位の条件を満たすか」を最初に確かめます。数え方も、欠席したときの振り替えの有無も学校ごとに違います。
  • 年度の途中で転入すると、流れは一人ずつ個別に始まります。NHK学園高等学校では、書類の到着から学習開始まで約3週間(書類に不備がない場合)と案内されています。
  • 一人で進めるのが不安なら、オンラインで人とつながりながら学べるサポート校(ニジ高など)を併用する方法もあります。ただしサポート校は高校ではなく、費用は在籍校の分と別にかかります。
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「初日に何をするか」より、「最初の1か月に何が来るか」を知ると落ち着きます

「入学初日」を調べる方の多くは、全日制の入学式のような1日を思い浮かべていると思います。ところが通信制高校では、入学式の日よりも、そのあとの数週間のほうが大事です。レポートの出し方を覚え、学習システムにログインし、最初のスクーリングの日程を自分で組み立てる。この準備がそろった時点で、はじめて「通信制の学び」が回り始めます。

京都府立朱雀高校(通信制)の学校案内には、入学生ガイダンスについて「通信制での学習の第一歩」と書かれています。通学制の学校とは違う学習の進め方を、ここでしっかり学んでおくように、という趣旨です。式そのものより、式のあとの説明の場に出ることが大切だと、学校自身が案内しているわけです。

もう1つ知っておきたいのは、通信制高校には、不登校を経験した生徒がたくさん入学していることです。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、2025年度の入学者77,998人のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒は44,461人(57.0%)でした。「久しぶりの学校で緊張する」「大勢の中に入るのが怖い」と感じるのは、あなただけではありません。

だからこそ、初日にうまく振る舞うことより、最初の1か月の予定表を手元にそろえることを目標にすると、気持ちが少し軽くなります。これから、その予定表がどんな中身になるのかを、学校の例で見ていきます。学校をこれから選ぶ段階の方は、通信制高校 選び方のページもあわせてご覧ください。

春のリビングで、母親と高校生の息子が手書きのマス目のカレンダーに予定を書き込んでいる様子
入学直後は、届いた案内の日付を家族でカレンダーに書き出しておくと安心につながります。

入学後の流れは「式・説明・道具・課題・登校」の5つ。順番と形が学校ごとに違います

6校の公式資料を並べると、入学後の最初の1か月に来るものは、おおむね次の5つにまとめられました。ただし、順番・形・時期は学校ごとに違います。下の表は「何を確かめればよいか」の目安です。

やってくるもの 中身の例 学校ごとに違う点
1. 入学式・始業式 式典、担任やクラスの紹介 会場か、オンラインか。参加が任意の学校もある
2. ガイダンス・手続き 学習の進め方の説明、受講(履修)手続き、健康診断 入学前に履修登録を済ませる学校と、入学後に行う学校がある
3. 道具の準備 教科書・学習書、生徒証、学習システムのID、端末 紙の教材中心か、オンライン中心か。端末の用意が必要か
4. 最初のレポート 教科書・学習書を見ながら解く課題を提出 紙で郵送・持参か、オンライン提出か。提出期限の間隔
5. 最初のスクーリング 登校して受ける面接指導、ホームルーム 毎週・月1〜2回・年数日の集中型など、頻度が大きく違う

※6校の公式資料から整理した目安です。すべての学校がこの順番とは限りません。

通信制高校の単位は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験の3つで修得します。卒業には3年以上の在籍、74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上が必要です。入学後の最初の1か月は、この3つの歯車を回し始める準備期間と考えると分かりやすくなります。レポートの中身や難しさは通信制高校 レポートの記事で詳しく書いています。

公立の4校では、4月の入学式のあとに健康診断や説明会などが続いていました

確かめた公立の4校の資料には、いずれも4月の入学式が載っていました(朱雀高校は学校案内の1年間の例の中で)。4校の例を並べます。

学校(都道府県) 入学後の最初の予定 学習の道具・出し方
一橋高校(東京都立) 4月に始業式・入学式、5月に定期健康診断 令和6年度から電子レポート(数学・芸術は紙)。タブレット端末を用意
横浜修悠館高校(神奈川県立) 4月に入学式・受講手続き・健康診断・オンラインレポート操作説明会 全講座でオンラインレポート。学習ポータルで時間割や提出状況を確認
朱雀高校(京都府立) 1年間の例では、入学式→入学生ガイダンス→健康診断→レポート提出 教科書・学習書とレポート。レポートは郵送(第四種郵便)も可
飛騨高山高校(岐阜県立) 令和8年4月7日に入学式。日曜日のスクーリングが中心 教科書・学習書とレポート。日曜に出られないときは翌週の水曜の特別スクーリング(体育は木曜)

出典:東京都立一橋高校(通信制)学校パンフレット(令和8年度入学生用)/神奈川県立横浜修悠館高校 学校案内/京都府立朱雀高校(通信制)学校案内(2026年8月転編入用)/岐阜県立飛騨高山高校通信制課程「飛驒通信」4月号(令和8年4月発行)(いずれも2026年9月確認)

朱雀高校の例:入学式から8日後には、最初のレポート提出

朱雀高校の学校案内には、ある生徒の入学1年目の予定が「一例」として載っています。4月は、土曜日の入学式の2日後に入学生ガイダンス(特別活動)、その後に健康診断が2回あり、入学式から8日後の日曜日には、健康診断と一緒にレポート提出が入っていました。5月以降は、スクーリングとレポート提出が月に数回ずつ続きます。

同じ案内では、1年間の標準的な24単位を修得するには30日〜40日程度の登校が必要で、およそ週1回程度と説明されています。例の生徒は、日曜の昼に19日、月曜か水曜の夜に16日、合わせて35日登校していました。

横浜修悠館高校の例:最初に覚えるのは「オンラインレポートの操作」

横浜修悠館高校では、全講座でレポートをオンラインで取り組んで提出します。学校案内の年間行事の4月の欄には、入学式・受講手続き・健康診断と並んでオンラインレポート操作説明会があります。レポートは1通目から順番に提出し、合格してから次を出すしくみです。学習ポータルでは、時間割、出席とレポート提出の状況、レポートの解説教材を確認できると紹介されています。

一橋高校の例:年度の初めに、教材と端末の費用をまとめて払う

一橋高校のパンフレットには、中学卒業後に1学年相当で入学する人の例として、入学料500円、受講料(東京都の場合1単位336円)が最大10,080円、教科書・学習書代が約25,000円、タブレット端末代の保護者負担が約30,000円などで、計約67,000円が年度の初めに必要と書かれています。年度の初めに教材と端末の費用をまとめて用意し、学習を始める形です。受講料は都道府県の条例で決まり、県によって違います。

公立と私立を含めた費用の全体像は、通信制高校 学費の記事で整理しています。

通信制高校の入学後の最初の1か月に、入学式とガイダンス、教材と学習システムのログイン、最初のレポート、最初のスクーリングが続けてやってくることを、公立4校と私立2校の公式資料の例で示した図
出典:公立4校の学校案内等、NHK学園高等学校・N高等学校の公式サイト(2026年9月確認)

私立の2校では、「教材とログイン情報が届いた日」が実質のスタートでした

全国から生徒が集まる私立の広域通信制高校では、入学式に全員が集まるとは限りません。確かめられた2校の例です。

学校 入学後の始まり方 学習の道具 確かめられたこと
NHK学園高等学校 履修科目を決めて登録したあと、教材・生徒証などが届き、学習開始 ネット学習システム(N-gaku Online Space)。サインイン情報はメールで届く 保護者にもログインIDが発行され、学習の進み具合を確認できる
N高等学校 4月の入学式はバーチャル空間で行われ、生放送で視聴して参加(イベントの参加は任意) 学習システム「ZEN Study」でネット学習とレポート提出 ネットコースの入学時期は4月・7月・10月・1月

出典:NHK学園高等学校「出願から入学まで」・よくある質問・ネット学習/N高等学校「年間イベント」・最先端ツールを活用した学校生活・入学案内(2026年9月確認)

NHK学園高等学校の例:入学前に届く書類が、そのまま入学後の準備になる

NHK学園高等学校の「出願から入学まで」では、合格後に履修科目を電話などで相談して決め、学校が登録したあとに「履修登録確認表および誓約書」「入学のしおり」「就学支援金(WEB申請)の案内」などが送られます。確認表を返送すると、教材(教科書販売会社から別送)・生徒証・個人コード票・学納金の払込取扱票が届き、ネット学習システムのサインイン情報は出願時に登録したメールアドレスに別に届きます。学費を納めて、学習開始です。

よくある質問では、レポートは平均して1か月5〜7本の提出(履修科目数による)で、すべてネット学習システムから出すと案内されています。困ったときは、どのコースでも担任がつき、電話やシステムのチャットで相談できるとされています。つまりこの学校では、「メールと荷物が届いたら、ログインして最初の課題を開く」ところが、入学後の初日にあたります。

N高等学校の例:入学式は全国どこからでも参加できる形

N高等学校の年間イベントのページでは、4月の入学式はVR機器を使ってバーチャル空間で行われ、全国の新入生は生放送で視聴して参加すると紹介されています。ページには、イベントの参加は任意で、内容は年度ごとに異なると書かれています。高校卒業に必要な授業のネット学習(映像学習・レポート)は学習システム「ZEN Study」で行い、レポートはオンライン入力で提出するため郵送の必要がないと説明されています。

私立の通信制高校は、入学式の形も、教材の届き方も、最初にログインするシステムも学校ごとに違います。入学が決まったら、「入学のしおり」や学校からのメールを最初から最後まで読み、届く物と届く時期を書き出すことが、最初の1歩になります。

最初のレポートの提出期限は早めに来ることがあります。国のガイドラインも「まとめて出す」運用は行わないよう求めています

入学後にいちばん戸惑いやすいのが、最初のレポートです。高等学校学習指導要領では、通信制の課程の添削指導(レポート)の回数の標準が、1単位につき次のように決まっています(主なもの)。

  • 国語・地理歴史・公民・数学・理科・芸術・外国語の科目、保健:3回
  • 体育:1回(面接指導は1単位につき5単位時間と、ほかの科目より多い)
  • 家庭・情報の科目と専門教科の科目:科目の必要に応じて2〜3回
  • 理数の科目と総合的な探究の時間:1回以上を確保したうえで、各学校が定める

さらに文部科学省の「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」は、年度末や試験前にまとめてレポートを出させたり、学期の初めに全回数分をまとめて出せるようにしたりする運用は行わないこととしています。つまり多くの学校で、レポートは年間を通して区切られた提出期限ごとに、少しずつ出していく形になります。

出典:文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」(高等学校学習指導要領 第1章第2款5(1)、高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドラインを含む。2026年9月確認)

学校ごとの本数の例も見ておきます。

  • 朱雀高校:「現代の国語」は年間6本、「数学Ⅰ」は年間9本。1本はおよそ5〜8枚程度のプリントからなる問題集のようなもの、と案内されています。
  • 横浜修悠館高校:数学Ⅰは12通、公共は6通。
  • 飛騨高山高校:「飛驒通信」4月号の教務部の案内で、空欄が1つでもあるレポートは再提出になること、返ってきたレポートはすぐに見直してテストに備えることが呼びかけられています。

最初の1か月でつまずかないコツは、1本目を「完璧に仕上げる」より、空欄を残さずに「期限の前に出す」ことです。分からない問題は、学習書や教科書で調べ、それでも分からなければ学校に質問します。一橋高校では電話(9:00〜16:45)で質問したり、木曜日の「質問デー」に登校して直接聞いたりできると案内されています。飛騨高山高校では、電話・登校・個別スクーリング・学習会(第1回は6月2日)が案内されていました。1日の中でレポートの時間をどう取るかは、通信制高校 1日の過ごし方の記事で例を紹介しています。

明るい部屋でノートパソコンを使って課題に取り組む女子高校生と、ソファで本を読む妹
入学後の最初の1か月は、学習システムへのログインやレポートの出し方に慣れる時期です。

最初のスクーリングの前に、「何回・何時間出れば足りるか」を確かめます

スクーリング(面接指導)は、単位を取るために決められた回数や時間以上に出席する必要があります。全日制の出席日数の考え方とは違い、科目ごとに数えるのが特徴です。全日制の数え方と比べたい方は高校 出席日数の記事も参考になります。

学校 数え方の例 入学後に知っておきたい決まり
朱雀高校 義務出席時間:数学Ⅰは年間3時間、生物基礎は年間8時間 週1〜2回の夜間と月1〜2回の日曜昼間にスクーリング
横浜修悠館高校 出席回数:数学Ⅰは4回以上、公共は2回以上、体育Ⅰは10回以上 準備ができていないと出席に数えられない。タブレット・教科書・筆記用具がないと出席できない
飛騨高山高校 日曜のスクーリングが基本 日曜に出られなかったときは、翌週の水曜特別スクーリング(体育は木曜)で出席と認められる(前日16:30までに予約)
N高等学校 1年次は全国拠点に7〜8日(期末のテストを含む) 標準履修でネット学習の状況により適用される日数

出典:各校の学校案内・公式ページ(上の表の出典と同じ。N高等学校「スクーリングについて」を含む。2026年9月確認)

横浜修悠館高校の学校案内には「基本ルール」として、校門で生徒証を見せること、時間を守ること、学習の道具を持ってくることが挙げられています。初回のスクーリングの前日に、生徒証・教科書・端末・筆記用具をかばんに入れておくだけで、当日の不安がひとつ減ります。服装や持ち物の一般的な目安は通信制高校 スクーリングの記事にまとめています。

先ほどの文部科学省の実態調査では、レポートは出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)いて、その理由として最も多く挙がったのは「心身に関すること」(161校が回答)でした。最初のスクーリングに行きにくいと感じたら、当日になってからではなく、事前に担任へ相談しておくと、振り替えの方法や別の日程を一緒に探しやすくなります。

※2026年9月時点の情報です。最新は各校・文部科学省の公式ページでご確認ください。

年度の途中で転入すると、流れは「一人ずつ個別に始まる」形になります

ここまでは4月の新入学を中心に見てきました。年度の途中で転入・編入する場合は、同じ日に全員が入学式を迎えるのではなく、手続きがそろった人から一人ずつ学習が始まることが多くなります。確かめられた例です。

比べる点 4月の新入学 年度の途中の転入・編入
入学の日 4月の入学式の日(飛騨高山高校は4月7日) NHK学園高等学校は募集要項の期間内なら随時。朱雀高校は8月1日入学の募集がある
学習が始まるまで 入学式のあとのガイダンスから NHK学園高等学校は書類の到着から約3週間(書類に不備がない場合)
前の学校の単位 中学卒業後の新入学なら、基本的に引き継ぐ単位はない 在籍校・前籍校で認定された単位は引き継げる(NHK学園高等学校の案内)
スクーリングの日数 朱雀高校の例では約70日の設定日から選ぶ 朱雀高校の8月入学では約50日の設定日から35日登校する例

出典:NHK学園高等学校 よくある質問/京都府立朱雀高校・岐阜県立飛騨高山高校の資料(上記。2026年9月確認)

4月に、新入生と同じ時期に転入・編入する人もいます。飛騨高山高校の「飛驒通信」4月号(入学式の号)では、校長が令和8年度に入学した新入生22名・転入生14名・編入生2名に向けて、入学を祝うことばを寄せていました。一方、一橋高校のパンフレットでは、転学・編入学の募集は8月と12月にあります。「途中から入ると、自分だけ説明を受けられないのでは」と心配な場合は、転入後の最初の説明がいつ・どんな形であるのかを、出願の段階で聞いておくと安心です。

就学支援金は、転校すると転校先で申請し直しが必要です。支給期間は前の学校に在学した月数と通算されます。転入の手続きの順番は高校 転入の記事と、通信制高校 年度途中 転入の記事で詳しく書いています。

NHK学園高等学校に年度の途中で転入学する場合、出願書類の到着から履修科目の決定、教材の送付を経て学習を始めるまで、書類に不備がなければ約3週間かかることを示す図
出典:NHK学園高等学校「よくある質問」(2026年9月確認)

入学前の1週間に本人と保護者で確かめておきたいのは、この6つです

最初の1か月を落ち着いて迎えるために、入学前の1週間でそろえておきたいものを、6校の例から逆算してまとめました。

確かめること なぜ要るか(学校の例) 主に誰が
1. 入学式・ガイダンスの日時と形 会場かオンラインか、参加が任意かは学校ごとに違う 本人と保護者
2. 学習システムのIDとパスワード NHK学園高等学校はメールで別に届く。届いたらログインを試す 本人
3. 端末と通信環境 一橋高校はタブレットを用意。NHK学園高等学校は動画が再生できる端末が必要 保護者
4. 最初のレポートの提出期限 朱雀高校の例では入学式から8日後に提出があった 本人
5. 最初のスクーリングの日と場所 出席の数え方と、欠席したときの振り替えの有無 本人と保護者
6. 困ったときの連絡先 電話の受付時間、質問できる曜日、チャットの有無 本人と保護者

保護者の方の役割は、中身を管理することより「期限と連絡先を一緒に見える場所に置く」ことです。NHK学園高等学校のように保護者にもログインIDを出す学校では、進み具合を画面で確かめられます。ただ、毎日確認して声をかけすぎると、本人にとっては監視のように感じられることもあります。確認するのは週に1回、決めた曜日だけ、のように家庭で約束しておくと、お互いに気持ちが楽になります。

お金の手続き(学費の納入、就学支援金の申請など)は、入学前後に集中します。私立の通信制高校の授業料に対する就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなり、年337,200円(1単位13,668円)が上限です。申請の流れは通信制高校 入学前 準備の記事で整理しています。

最初の数週間でつまずきやすいのは、分からないことを一人で抱え込むことです

入学直後によく聞く思い込みと、公式資料から見た実際を並べます。

  • 「入学式でうまく話せないと、友達ができない」:スクーリングや行事は1年を通してあり、初日だけで人間関係が決まるわけではありません。朱雀高校の学校案内や横浜修悠館高校の年間行事を見ると、5月以降に生徒総会・部活動紹介・遠足・文化祭などが続きます。
  • 「レポートはあとでまとめてやればいい」:上で見たとおり、国のガイドラインはまとめて出す運用を行わないよう求めています。横浜修悠館高校のように、1通目に合格しないと次に進めない学校もあります。
  • 「通信制は放っておかれる」:公立の4校とも、質問の方法や相談の窓口が案内されていました。NHK学園高等学校は、担任のほか教育相談室の先生やスクールカウンセラーなどが電話相談を受けると案内しています。
  • 「初日に行けなかったら、もう遅い」:飛騨高山高校の水曜特別スクーリングのように、欠席したときの振り替えを用意している学校もあります。ただし振り替えの有無や条件は学校ごとに違うので、早めに担任へ連絡してください。

飛騨高山高校の「飛驒通信」4月号では、先生の1人が新入生に向けて、4月は希望と不安が入り混じる時期なので、不安がふくらみそうなときは早めに相談してほしい、という趣旨のメッセージを寄せていました。「分からない」と伝えることは、通信制の学び方の一部です。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

ここまで読んで、「レポートの期限を一人で管理できるか不安」「スクーリング以外の日に、誰とも話さない毎日になりそう」と感じた方もいると思います。そうした場合の選択肢の1つとして、NIJIN高等学院(ニジ高)をご紹介します。

ニジ高は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、担任制で、1クラス8人のクラスで行事やプロジェクトを話し合う「クラス会議」が毎週あります。体験説明会・個別相談のページでは、メタバースの校舎で担任と生徒が集まるクラス会議の様子も紹介しています。毎週火曜日12:30からは、NIJINアカデミーの小中学生とニジ高生が集まる全校ホームルームがあり、YouTubeのLIVE配信を見るだけの参加もできます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められ、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。希望する生徒には、スタッフが1対1で伴走する支援もあります。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。

すでに別の通信制高校への入学が決まっている方も、在籍する学校はそのままで、ニジ高を併用するという形があります。その場合、卒業資格・スクーリング・単位は在籍する通信制高校のものです。

そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。

  • ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校(または在籍している通信制高校)で取ります。
  • 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高は日程の調整と準備を支援しますが、スクーリングの会場にスタッフは付き添いません。
  • 費用は、通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内に載せています。
  • オンライン中心なので、毎日通う場所がほしい方には合わない場合があります。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 学校から届いた書類とメールを、最初から最後まで読む。「入学のしおり」「学習の手引き」などに、入学式・ガイダンス・最初のレポート・最初のスクーリングの日付が載っていることがあります。見つけた日付を、1枚のカレンダーに書き写します。
  2. 学習システムに一度ログインしてみる。IDが届いていれば、入学前でもログインできるか試しておきます。動かないときは、入学式の前に学校へ問い合わせておくと、最初の週に慌てずに済みます。
  3. 分からないことを3つだけ書き出して、担任か学校に聞く。「最初のレポートの期限は」「スクーリングを休んだらどうなるか」「質問はどこにすればよいか」の3つが分かると、最初の1か月の見通しが立ちやすくなります。

入学後の毎日を一人で進められるか不安な場合は、ニジ高の個別相談会で状況を聞かせてください。オンライン(Zoom)で所要30分、参加は無料で、保護者の方だけでも参加できます。

教室で数人の生徒が先生の説明を聞いている様子
入学後のガイダンスやオリエンテーションの形は、学校によって違います。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

入学後の毎日を、オンラインで人とつながりながら始める形もあります

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。担任制で、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。入学後の過ごし方の不安は、個別相談会でお聞かせください。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 通信制高校にも入学式はありますか?

A. 多くの学校にあります。今回確かめた公立の4校の資料には、いずれも4月の入学式が載っていました。N高等学校のように、バーチャル空間で行い、参加を任意としている学校もあります。形は学校ごとに違うので、入学前に届く案内で確認してください。

Q. 入学式に出られなかったら、困りますか?

A. 入学式そのものより、そのあとのガイダンスや手続きのほうが学習には大切です。朱雀高校は入学生ガイダンスを通信制の学習の第一歩と案内しています。出られない場合は、説明の資料をもらえるか、別の日に説明を受けられるかを担任に相談してください。

Q. 入学してから最初のレポートまで、どれくらいありますか?

A. 学校によって違います。朱雀高校の学校案内の1年間の例では、入学式から8日後にレポート提出が入っていました。NHK学園高等学校は、平均して1か月5〜7本の提出と案内しています。入学が決まったら、最初の提出期限を真っ先に確かめてください。

Q. 年度の途中で転入した場合も、オリエンテーションはありますか?

A. 学校によって違います。飛騨高山高校のように4月に新入生と一緒に転入生・編入生を迎える学校もあれば、NHK学園高等学校のように手続きがそろった人から順に学習が始まる学校もあります。転入後の最初の説明がいつあるのかは、出願の段階で聞いておくと安心です。

Q. 保護者は、入学後にどこまで関わればいいですか?

A. 期限と連絡先を一緒に見える場所に置き、週に1回など決めたタイミングで様子を聞く程度から始めるのがおすすめです。NHK学園高等学校のように保護者にもログインIDを出す学校もありますが、中身の管理は学校と本人に任せ、困ったときの相談先を知っておくことが大切です。

最初の1か月は、「慣れるための期間」にしてかまいません

通信制高校の入学後は、入学式・ガイダンス・学習システム・最初のレポート・最初のスクーリングが、短い期間に次々とやってきます。全部を最初からうまくこなそうとしなくていいのです。予定表をそろえ、ログインを試し、分からないことを学校に聞く。その3つができれば、最初の1か月としては十分な一歩です。

緊張したり、思うように進まなかったりする日があっても、それは新しい学び方に体と気持ちが慣れていく途中です。一人で抱え込まず、担任や学校、家族、そして必要なら外の相談先も頼りながら、自分のペースで始めてください。

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