呉市で通信制高校を探すと、検索結果には広島市の学校やキャンパスがたくさん並びます。けれど、知りたいのは「呉から通えるのはどこか」のはずです。呉駅の近くにあるのか、阿賀や安浦ならどうなるのか、広島市まで毎週通うことになるのか。そこが分からないまま、資料請求の画面で止まってしまう方は少なくありません。
先に結論を書きます。呉市に本校(学校そのもの)がある通信制高校は、安浦町のシンギュラリティ高等学校の1校です。そのほかに、よその高校が届け出た拠点が市内にのべ7件あり、同じ建物をまとめると5か所(本校を除く)。そのうちスクーリング(面接指導)を受けられるのは2か所で、残る3か所は学習を支える施設です。5か所のうち4か所は呉駅の周辺、1か所は阿賀にあり、音戸・倉橋・川尻や島の地区には1か所もありません。
この記事は、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ、広島県教育委員会と広島県のページ、各校・各施設の公式サイトを、それぞれ開いて確かめた事実だけで書いています。まとめサイトの学校リストは使っていません。
呉の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:呉市の通信制高校の早見
- 呉市に本校がある通信制高校は1校。2025年4月に開校した私立のシンギュラリティ高等学校(安浦町)で、募集の区域は広島県と岡山県です(文部科学省の掲載データ、2026年9月27日に取得して集計)
- 本校のほかの拠点は、のべ7件・建物でまとめて5か所。スクーリングができる面接指導等実施施設があるのは2か所(呉駅裏の宝町と、阿賀南)で、残る3か所は学習等支援施設です
- 5か所のうち4か所が呉駅周辺(中央・西中央・宝町)に集まっています(うち3か所は公式サイトで呉駅から徒歩1〜3分)。音戸・倉橋・川尻・安浦(本校を除く)や島の地区には拠点の届出がありません
- 公立の通信制は県内に2校。広島市中区の広島みらい創生高等学校と、福山市の広島県立東高等学校です。受講料はどちらも1単位330円。県立高校の受講料は、国の就学支援金の要件に当てはまれば無償化されると県教委が案内しています
- 県の授業料等軽減補助が付くのは、県内に本校がある私立だけ。呉市内の拠点のうち、精華学園・鹿島学園・鹿島朝日・明誠は県外に本校があるので、この補助の対象外です
- 家から出るのがまだ難しい場合は、オンライン中心で学ぶ方法もあります。ニジ高はその選択肢の1つですが、高校ではなくサポート校です
呉市に本校がある通信制高校は、安浦町のシンギュラリティ高校の1校です
通信制高校は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験の3つで単位を取ります。自宅でできないのはスクーリングだけなので、学校選びは実際には「スクーリングに通える場所があるか」を選ぶことになります。
文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(2026年9月27日取得)で、学校の所在地が呉市になっている通信制高校を探すと、シンギュラリティ高等学校の1校でした。設置者は学校法人幸和学園、在籍生徒は426人、「通信教育を行う区域」は広島県と岡山県です。広島県内に本校がある通信制高校は11校(公立2・私立9)で、呉市はそのうちの1校を持つ市、ということになります。
もう1つ押さえておきたいのが、「広島県から出願できる通信制高校」の数です。同じデータの「通信教育を行う区域」を文部科学省の検索と同じ判定で数えると、104校(公立2・私立88・株式会社立14)ありました。書類の上では、呉市に住んでいても104校から選べます。ただしその多くは、呉市内にスクーリングの会場を持っていません。出願できる学校の数と、通える場所の数は別の話です。
呉市内の拠点はのべ7件。建物でまとめると5か所で、スクーリングができるのは2か所です
文部科学省のデータは「どの高校が届け出たか」で1行になるので、同じ建物に2校が届け出ていれば2件と数えられます。この記事で「◯か所」と書くときは、同じ建物を1つにまとめた数です。
呉市内はのべ7件・建物でまとめて5か所(本校を除く。本校のシンギュラリティ高校を含めると6か所)。スクーリングができる面接指導等実施施設を含む建物が2か所、学習等支援施設だけの建物が3か所です。
| 施設(地区) | 施設の種類 | 届け出た高校(本校の所在地) | アクセス(公式の表記) |
|---|---|---|---|
| 精華学園高等学校 呉校(宝町・レクレ医療モール内) | 面接指導等実施施設 | 精華学園高校(山口県山口市) | 呉駅すぐ裏(徒歩1分程度) |
| 東林館高等学校 呉キャンパス/トポスの森(阿賀南6丁目) | 面接指導等実施施設と学習等支援施設(同じ建物) | 東林館高校(広島県福山市) | 安芸阿賀駅から徒歩で約20分(トポスの森のページでは約15分) |
| KG高等学院 呉(西中央1丁目) | 学習等支援施設 | 鹿島学園高校(茨城県)・鹿島朝日高校(岡山県) | JR呉駅から徒歩2分 |
| KCP学習センター KATEKYO呉校(中央1丁目) | 学習等支援施設 | 並木学院高校(広島市中区) | 呉駅から今西方面へ徒歩3分 |
| 呉SHIP(中央2丁目) | 学習等支援施設 | 明誠高校(島根県益田市) | 公式サイトでは確認できず(2026年4月開校) |
建物でまとめたのは2組です。KG高等学院 呉は、鹿島学園高校と鹿島朝日高校の両方から「西中央1-6-2 西村ビル5F」として届け出られていて、2件で1か所。阿賀南6丁目4-28は、東林館高校の「呉分校」(面接指導等実施施設)と「トポスの森」(学習等支援施設)が同じ住所で届け出られていて、これも2件で1か所です。
スクーリングができる2か所は、どちらも本校が呉市の外にある学校の施設です。精華学園高校は山口県、東林館高校は福山市に本校があります。どちらも複数の都道府県から生徒を募集する広域通信制で、「通信教育を行う区域」は精華学園が47都道府県と海外、東林館が広島県を含む18都府県です(文部科学省の掲載データ)。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

呉駅の周辺に4か所が集まり、阿賀に1か所。音戸・倉橋・川尻や島の地区には拠点がありません
5か所の分布は、はっきり呉駅に偏っています。中央1丁目・中央2丁目・西中央1丁目・宝町の4か所です。精華学園高等学校 呉校は公式サイトで「呉駅すぐ裏(徒歩1分程度)」、KG高等学院 呉は「JR呉駅から徒歩2分」、KATEKYO呉校は「呉駅から今西方面へ徒歩3分」と案内しています(いずれも2026年9月27日確認)。中央2丁目の呉SHIPは、公式サイトでアクセスの案内を確認できませんでした。
| 地区 | 建物の数 | スクーリング可 | 主な目印 |
|---|---|---|---|
| 呉駅周辺(中央・西中央・宝町) | 4か所 | 1か所 | 3か所は公式で呉駅から徒歩1〜3分 |
| 阿賀(阿賀南) | 1か所 | 1か所 | JR呉線 安芸阿賀駅 |
| 安浦 | 本校1校 | 本校 | シンギュラリティ高校 安浦キャンパス |
| 広・川尻・音戸・倉橋・島の地区ほか | 0か所 | なし | 拠点の届出なし |
呉市は、下蒲刈町・川尻町・音戸町・倉橋町・蒲刈町・安浦町・豊浜町・豊町の8町と合併して今の市域になっています(呉市公式「呉市合併20年記念行事」)。このうち、通信制高校の施設があるのは安浦町の本校だけです。呉市内にキャンパスがある、という案内が、旧町の地区に住んでいる人にとって「家から通える」を意味しないのが、呉の難しさです。
地区ごとに通い方が変わります。呉駅周辺は徒歩、阿賀は駅から歩き、安浦は送迎の案内があります
地区ごとに、公式サイトで確かめられた通い方を整理します。
呉駅の周辺。拠点の4か所がここに集まっていて、選択肢がいちばん多い地区です。ただしスクーリングまで受けられるのは精華学園の1か所だけで、ほかの3か所は学習等支援施設です。精華学園の呉校は、公式サイトで「いつもの校舎、いつもの先生と月〜金で毎日スクーリングが可能です」と案内しています。通う場所とスクーリングの場所を1つにしたい場合は、ここが呉駅周辺で唯一の形です。
阿賀・広の方面。阿賀南6丁目の東林館高校 呉キャンパスは、東林館高校のキャンパス紹介で「安芸阿賀駅から徒歩で約20分」です。同じ建物に入るトポスの森のページでは、JR呉線「安芸阿賀駅」下車で徒歩約15分、広電バスの「塩谷住宅」から徒歩約3分と書かれています。同じ住所でも、ページによって駅からの分数が違うので、見学の前に道順を学校へ確かめてください。広の地区そのものには拠点がないので、広方面から通う場合は、阿賀か呉駅周辺が候補になります。
安浦の方面。シンギュラリティ高校の安浦キャンパスは、公式のキャンパス紹介で「JR呉線『安浦駅』から呉市生活バス『安浦駅』へ乗車し15分、バス停『内平』で下車後、徒歩約17分」と案内され、「無料のバスやワゴンで送迎しています」とも書かれています。JR安登駅から徒歩20分という案内もあります。
川尻・音戸・倉橋・島の地区。通信制の拠点は0か所です。呉駅周辺か阿賀まで出るか、オンライン中心の学校を選ぶか、市内の定時制に通うか、という選び方になります。どれが現実的かは、バスや船の時刻と乗り換えの回数で決まるので、候補を絞る前に、実際の時刻表で片道の時間を確かめてください。

シンギュラリティ高校は、安浦と府中町(向洋駅前)の2つのキャンパスでスクーリングを受けられます
呉市に本校を置くシンギュラリティ高等学校について、公式サイトで確かめられたことをまとめます(2026年9月27日確認)。
| 項目 | 公式サイトに書かれている内容 |
|---|---|
| キャンパス | 安浦キャンパス(呉市安浦町大字中切330)と向洋駅前キャンパス(安芸郡府中町青崎南5番11号・JR山陽本線「向洋」駅から徒歩1分) |
| スクーリング | 年4回の集中スクーリング期間。合わない生徒や行けなかった生徒には個別に設定。教科によって会場がどちらかに決まる場合は、校舎間のシャトルバス(片道50分)を運行 |
| 登校 | 登校日は祝日を除く月曜日から土曜日、9時から17時。登校・下校の時刻は自分で決められる |
| 入学・転入 | 選考は書類選考と面接。転入学は随時受付で、毎月1日付の転・編入学が原則(前月の25日までにオンライン出願) |
学習は、オンラインでの映像学習やレポート提出が中心で、よくある質問のページには「タブレットもしくはパソコンは必須」と書かれています。定員は普通科・ソーシャルビジネス科で計1200名(新入生・転入生・編入生の全体)です。
安浦キャンパスは呉市の安浦町、向洋駅前キャンパスは府中町のJR向洋駅前にあります。文部科学省のデータでも、向洋駅前キャンパスは面接指導等実施施設として届け出られています。呉駅周辺に住んでいる人にとっては、どちらのキャンパスを普段の通学先にするかで、毎日の移動が大きく変わる学校です。見学のときは、両方のキャンパスまでの時間を比べてみてください。
呉で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます
「呉市 通信制サポート校」で探している場合、最初に押さえたいのは、サポート校は高校ではないということです。卒業資格は、提携する通信制高校のほうで取ります。費用も、サポート校の分と通信制高校の分の両方がかかり、国の就学支援金が使えるのは通信制高校の授業料の部分だけです。
呉市内で学習等支援施設として届け出られているのは、KG高等学院 呉、KATEKYO呉校、呉SHIP、トポスの森の4つです。公式サイトで確かめられた範囲で、中身を並べます。
- KG高等学院 呉(西中央1丁目):公式サイトでは、姉妹校のキャンパスを併設していて、2つの高校から希望の1つを選べると案内されています(文部科学省のデータでは、鹿島学園高校と鹿島朝日高校の2校がこの住所を届け出ています)。学習スタイルは週2日〜5日制・週1日制・個人指導制・ネット指導制が挙げられています
- KCP学習センター KATEKYO呉校(中央1丁目):並木学院高校の提携の学習センター。通学コースは週1日から(平日。授業の開始時間は10時〜15時)、外出が難しい場合は、教師が自宅に伺う在宅コースもあります。スクーリングは「年1~2度、計5~10日間程度広島本校または各地にある面接指導施設まで通学」と書かれ、入学可能都道府県は広島県です
- 呉SHIP(中央2丁目):島根県益田市に本校がある明誠高校の学習等支援施設で、明誠高校の通信制課程のサイトに「2026年4月開校」と載っています
- トポスの森(阿賀南6丁目):東林館高校の学習等支援施設で、東林館高校に同時に入学するコースです。東林館高校のページでは、スタッフはカウンセリングや心理学を学んだ心理士(カウンセラー)で、コミュニケーションコースでは全ての生徒に毎週1時間の個別の時間を設けると紹介されています
ここで大事なのは、通う建物でスクーリングまで受けられるとは限らないことです。KG高等学院 呉、KATEKYO呉校、呉SHIPは学習等支援施設なので、単位のための面接指導は、それぞれの高校の本校や別の会場で受けます。見学に行くときは「この教室に週何日通えるか」と同じくらい、「スクーリングはどこで、年に何日か」を聞いてください。サポート校の見分け方は通信制サポート校の選び方に、費用の二重構造はサポート校 学費にまとめています。スクーリングの日数の目安は通信制高校 スクーリング 日数の記事で比べています。
公立の通信制は県内に2校。呉からは、広島市中区の広島みらい創生高校が近い候補です
広島県内で通信制課程を置く公立高校は、広島市立広島みらい創生高等学校(広島市中区大手町)と、広島県立東高等学校(福山市木之庄町)の2校です。どちらも「通信教育を行う区域」は広島県で、呉市に住んでいればどちらにも出願できます。呉市内には、公立の通信制のスクーリング会場は届け出られていません。
広島みらい創生高等学校は、平日登校コース(定時制の課程)と通信教育コース(通信制の課程)を併せて置く市立高校で、文部科学省のデータで通信制の在籍生徒は1,361人です。学校のQ&Aによると、通信教育コースは日・月・火・木曜日からスクーリング日を選べ、学級担任の代わりにチューターの教員が個別に履修や進路の相談にのります。アクセスは、広電「市役所前」から徒歩約4分です。呉から通う場合は、JR呉線で広島方面へ出てから路面電車かバスに乗り換える形になります。
出願の時期にも注意が要ります。同校の入学情報では、令和8年度の秋季の入学・転入学・編入学の選抜は9月11日に行われ、令和9年度春季の選抜要項と、転入学・編入学の要項は「令和8年11月末公表予定」とされています。同じページには、平日登校コースへの出願では本人だけでなく保護者も広島県内に住所を有していることが必要、という注意書きもあります。
広島県立東高等学校は福山市にある通信制の独立校です。呉からは距離があるので、スクーリングのたびに福山まで通えるかどうかが分かれ目になります。学校の詳しい中身は福山 通信制高校の記事で書いています。
転校の条件や手順は、今の学校の状況によって変わります。退学する前と後で扱いが違うので、通信制高校 転入の記事もあわせて読んでみてください。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

呉市内には県立呉工業高校の定時制があります。通信制の手前に、もう一段の選択肢があります
通信制に決める前に、定時制も比べておくと選択肢が広がります。広島県教育委員会の高等学校学科別リンク集(2026年9月27日確認)で呉市内の公立高校を見ると、定時制課程を置いているのは広島県立呉工業高等学校(呉市阿賀北二丁目10-1)でした。同じ一覧では、呉工業高校の定時制の機械科・電気科は夜間と書かれています。
同校の令和9年度の入試情報には、定時制の「機械・電気科、キャリアデザイン科」の選抜実施内容シートが載っています。定時制のアクセスは、JR呉駅から広島電鉄バスで約20分、または安芸阿賀駅からバスで約10分で、どちらも中畑バス停から徒歩10分です。
| 比べる点 | 定時制(呉工業高校) | 通信制 |
|---|---|---|
| 学ぶ場所 | 学校に登校して授業を受ける | 自宅でのレポートが中心。スクーリングで登校 |
| 時間帯 | 機械科・電気科は夜間(県教委の一覧) | 学校・コースによる |
| 呉市内の場所 | 阿賀北(呉駅からバス約20分) | 呉駅周辺4か所・阿賀1か所・安浦の本校 |
| 向いている人 | 決まった時間に通うリズムを作りたい人 | 登校の回数を少なくしたい人 |
「家から出られる日が週に何日あるか」が、定時制と通信制の大きな分かれ目です。通える日があって、先生や同級生と毎日顔を合わせるほうが続けやすいなら定時制、登校の回数を最小限にしたいなら通信制、というのが大まかな目安です。
学費は「公表されている額」だけで比べます。公立は1単位330円、私立は支援金を引いた後の額が学校で違います
学費は学校によって公表のしかたがばらばらです。ここでは、公式サイトや県のページに金額が書かれているものだけを並べます。
| 学校・施設 | 公表されている額 | 出典(2026年9月27日確認) |
|---|---|---|
| 広島みらい創生(通信教育コース) | 受講料1単位330円、入学料1,100円、入学者選抜料950円 | 同校の入学情報(広島市立学校条例) |
| 広島県立の通信制(県立東など) | 受講料1単位330円 | 広島県教育委員会「県立高等学校の授業料等」 |
| シンギュラリティ高校 | 国と県の制度を適用した後の学費(月額)は、世帯年収約350万円以下0円、約350万円から21,900円。入学金は0円・5,650円・60,000円の3区分。2年目の4月からは施設費・システム使用料・教育関連費が年50,000円 | 同校「学費について」(広島県在住の場合) |
| 並木学院高校+KATEKYO呉校 | 並木学院の入学金50,000円・学費月24,700円。これとは別にKATEKYO呉校の授業料27,500円・教室諸経費3,500円(KATEKYO呉校の額は、月額か年額かが公式ページの表に書かれていません) | 並木学院 KATEKYO呉校のページ |
公立の受講料について、広島県教育委員会の県立高等学校の授業料等のページは、県立高校は原則として授業料または受講料の納入が必要で、高等学校等就学支援金の要件に当てはまる場合は無償化される、と案内しています。受講料のほかに、学校ごとの諸費や教科書代がかかります。
シンギュラリティ高校の額は、国の就学支援金と広島県の授業料等軽減補助金を受けることを前提にした、広島県在住の場合の額です。同じページには、別途教科書代などが必要なこと、ノートパソコンの用意が必須なことも書かれています。学費のページは、詳しくは募集要項を確かめるよう案内しているので、出願の前に最新の募集要項で確かめてください。
東林館高校の学費のページでは、公表されている「通学コース」の額は福山本校に入学する生徒が対象で、福山本校以外の生徒は「スクーリングコース」として学費が異なり、学習等支援施設に問い合わせるよう書かれています。呉キャンパス・トポスの森の額は、公表ページでは確認できませんでした。精華学園の呉校、KG高等学院 呉、呉SHIPの学費も、今回開いたページには金額が載っていなかったので、ここには書いていません。
学費の全体の考え方は通信制高校 学費の記事で詳しく書いています。
国と県の支援は、「県内に本校がある学校か」と「保護者が県内に住んでいるか」で変わります
呉市の家庭が使える可能性がある支援を、国と広島県のページで確かめました。
| 制度 | 内容 | 条件・注意 |
|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金(国) | 私立通信制は1単位13,668円・年337,200円まで。県立は要件に当てはまれば受講料が無償化(県教委) | 2026年度から所得制限なし。対象は授業料だけで、サポート校の費用には使えない |
| 授業料等軽減補助金(広島県) | 就学支援金に上乗せして、授業料等と入学時納入金を軽減 | 県内の私立学校が対象。東林館・並木学院は保護者が県内在住の場合のみ。他県の学校に通う場合は対象外 |
| 高校生等奨学給付金(広島県) | 国公立の通信制は年額50,500円・16,830円・12,630円(世帯の区分による。生活保護受給世帯は32,300円) | 保護者が県内在住。返還不要。私立は県の学事課が担当 |
| 修学奨励金(広島県) | 月額14,000円の貸付 | 県内の公私立の定時制・通信制で働きながら学ぶ生徒。年間の勤労日数が原則90日以上など |
いちばん見落としやすいのは、県の授業料等軽減補助の範囲です。広島県「令和8年度 私立高等学校等授業料等の負担軽減について」(2026年4月27日掲載)の対象校一覧には、シンギュラリティ高校・東林館高校・並木学院高校が載っています。いっぽうで同じページのQ&Aは、他県の私立高校に通う場合、この補助は「対象外です」と答えています。呉市内の拠点でいえば、精華学園(山口県)・鹿島学園(茨城県)・鹿島朝日(岡山県)・明誠(島根県)は県外に本校があるので、国の就学支援金は受けられても、広島県の上乗せは付きません(県のページには、学校がある都道府県によって制度が異なり、他県にも同じような制度がある場合があると書かれています)。パンフレットの金額を比べる前に、「本校はどこの県ですか」と聞いておくと、見積もりのずれを防げます。
高校生等奨学給付金は、広島県教育委員会のページに、令和8年度から年収目安490万円未満の世帯まで広がったこと、毎年度の申請が必要なことが書かれています。修学奨励金は令和8年度の募集が終わっていて、入学後に学校からの案内で申請する仕組みです。無利息で借りる広島県高等学校等奨学金(自宅通学なら国公立月18,000円・私立月30,000円)もありますが、給付ではないので返還が必要です。修学奨励金など同じ種類の貸付を受けている場合は、この奨学金は借りられません。
呉市独自の高校生向けの奨学金は、今回、呉市の公式サイトの範囲では確認できませんでした。市の制度があるかは、呉市教育委員会に問い合わせてください。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

呉市内で見つからないときは、府中町・海田町・東広島市・広島市も候補になります
呉市内で通える形が見つからないときの、周辺の市町の拠点の数です。文部科学省のデータを、呉市と同じ方法(同じ建物は1か所)で数えました。
| 市町 | 拠点(のべ件数・建物の数) | スクーリング可の建物 | メモ |
|---|---|---|---|
| 安芸郡府中町 | のべ3件・2か所 | 1か所 | シンギュラリティ高校の向洋駅前キャンパス(同じ建物に学習等支援施設も) |
| 安芸郡海田町 | のべ4件・3か所 | 2か所 | 専門学校の会場とキャンパス |
| 東広島市 | のべ12件・11か所 | 4か所 | うち2か所は少年院の中の会場 |
| 安芸郡熊野町 | のべ2件・2か所 | なし | 学習等支援施設だけ |
| 江田島市・安芸郡坂町・竹原市 | 0件 | なし | 拠点の届出なし |
広島市内には、のべ66件の拠点があります(同データ)。区ごとの分布や最寄り駅は広島 通信制高校にまとめています。呉からは、JR呉線で広島駅方面へ出るか、府中町の向洋駅前まで出るかで、候補が大きく変わります。
通う距離が長くなるほど、スクーリングのたびの移動が負担になります。「県内で有名だから」「キャンパスがきれいだから」で決める前に、スクーリングの会場までの片道の時間と、年に何日通うのかを掛け合わせてみてください。それが、続けられるかどうかの大事な目安になります。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまで、呉市内で通える場所を数えてきました。音戸や倉橋、川尻に住んでいて、呉駅まで毎週出るのが難しい場合や、人の多い場所に通うのがまだつらい場合は、オンライン中心という選び方もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)はその1つです。
先に、正直な注意点を書きます。ニジ高は高校ではありません。通信制高校サポート校なので、卒業資格は提携する通信制高校で取ります。その高校のスクーリングへの参加は必要で、スクーリングの形や日程は個別相談会で詳しくご案内しています。学院の中でのスクーリングはありません。費用も、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかり、国の就学支援金はニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内をご覧ください。
そのうえで、呉のように地区が広い市に住む人にとっての意味を書きます。ニジ高はオンライン中心で、全国どこからでも通えます。担任制で、1クラスは8人。カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。メタバースの校舎で担任や同級生と集まるクラス会議があり、毎週火曜日の12:30からは全校ホームルームもあります。生活リズムに波があっても学べるよう、中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応しています。
行事は、生徒が企画・運営する側になります。種目も、集める人も、場所も、自分たちで決める。オンラインでも青春はできるし、面白いこともできる、という考え方です。企業や地域と関わるプロジェクトがあり、校長の方針として、社会に一番近い学校をめざしています。総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座にも力を入れて取り組んでいます。リアルの行事は任意参加で、修学旅行などの費用は学費とは別の実費です(イベント・行事。内容や日程は年度によって変わります)。
途中からの入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。NIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)全体では、累計入学者は約1,000名、現在の在籍は460名。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体の数字です)。個別相談会はオンライン(Zoom)で30分、参加は無料で、保護者の方だけでも参加できます。

呉で迷ったときの進め方(3ステップ)
ステップ1:家から通える範囲を、時刻表で先に決める。学校名を調べる前に、「片道何分まで」「乗り換えは何回まで」を決めます。呉駅まで出られるのか、阿賀までなのか、それとも家から出る回数を最小限にしたいのか。ここが決まると、呉市内の5か所と本校のうち、候補は1〜2か所に絞れます。
ステップ2:候補ごとに「スクーリングはどこで、年に何日か」を聞く。呉駅周辺の4か所のうち3か所は学習等支援施設で、スクーリングは別の場所です。見学を申し込むときに、この1問を先に聞いておくと、行く前に絞り込めます。あわせて「本校はどこの県ですか」も聞くと、県の補助が付くかどうかも分かります。
ステップ3:公立の要項の時期に合わせて、私立も同じ時期に比べる。広島みらい創生高校の令和9年度春季の選抜要項は令和8年11月末に公表の予定です。私立は転入を随時受け付けているところが多いので、公立の要項が出る時期に合わせて見学の予定を組むと、同じ物差しで比べやすくなります。定時制と迷うなら、呉工業高校の定時制も同じリストに入れてください。
どの道を選んでも、学校選びの物差しは同じです。通信制高校 選び方に、比べる項目をまとめています。

呉から通える場所が見つからないときは
オンラインで最高の青春を。全国の仲間とつながり、行事は生徒が企画・運営します。カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。体験説明会で授業の様子を見てみませんか。
よくある質問
Q. 呉市に本校のある通信制高校はありますか。
A. 1校あります。安浦町のシンギュラリティ高等学校(私立・2025年4月開校)です。文部科学省の掲載データ(2026年9月27日取得)で、呉市に所在地を置く通信制高校はこの1校でした。募集の区域は広島県と岡山県です。
Q. 呉駅の近くでスクーリングまで受けられる場所はありますか。
A. 文部科学省のデータで、呉駅周辺の4か所のうち面接指導等実施施設として届け出られているのは、宝町の精華学園高等学校 呉校の1か所です。公式サイトでは、呉駅すぐ裏(徒歩1分程度)にあり、月〜金で毎日スクーリングが可能と案内されています。
Q. 音戸や倉橋、川尻から通える通信制高校はありますか。
A. これらの地区には、通信制高校の拠点の届出がありません。呉駅周辺か阿賀まで出るか、オンライン中心の学校を選ぶことになります。登校できる日があるなら、阿賀北にある県立呉工業高校の定時制も候補です。
Q. 呉市内の私立の通信制でも、広島県の補助は受けられますか。
A. 本校が広島県内にある私立なら対象になります。広島県の対象校一覧には、シンギュラリティ高校・東林館高校・並木学院高校が載っています(東林館・並木学院は保護者が県内在住の場合のみ)。精華学園・鹿島学園・鹿島朝日・明誠は本校が県外なので、県の授業料等軽減補助は対象外です。国の就学支援金は、どの学校でも条件に当てはまれば受けられます。
Q. 通信制高校に通っているのは、不登校だった人ばかりですか。
A. 文部科学省の令和7年度 通信制高等学校実態調査によると、2025年度の入学者77,998人のうち、中学3年のときに不登校だった生徒は44,461人(57.0%)でした。半分を少し超える数で、残りの約4割は、中学3年のときに不登校ではなかった生徒です。小学生・中学生のうちから学校に行きづらい場合は、小中学生向けのオンラインのオルタナティブスクールNIJINアカデミーという選択肢もあります。
学校の名前より先に、続けられる通い方を決めるところから始めましょう
呉市には通信制高校の本校が1校、拠点が5か所あります。数だけを見ると少なく感じるかもしれませんが、そのうち4か所は呉駅の周辺にまとまっていて、阿賀と安浦にも通う先があります。まずは「自分の家から、どうやって、週に何回通うのか」を決めることが、ほかのどの情報よりも役に立ちます。
迷いが晴れないのは、選択肢が無いからではなく、自分の暮らしにどれが合うかが見えないからだと思います。それはパンフレットには書かれていません。呉駅周辺か、阿賀か、安浦か、それともオンラインか。時刻表と地図を前にして逆算していくと、候補は自然に絞れていきます。
いま決められなくても構いません。通信制高校は途中からでも入れますし、転入を随時受け付けている学校もあります。今日は「どこまでなら通えそうか」を紙に書き出すところまでで、じゅうぶんです。
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