全日制から通信制高校へ移ると決めかけているのに、「今動くべきか、区切りのいい4月まで待つべきか」で止まってしまう。そんな迷いを抱えている高校生と保護者の方は少なくありません。待てば単位が確定するかもしれない。でも待つ間に欠席が増えるかもしれない。どちらにも理由があるから決めにくいのだと思います。
先に結論を書くと、転入に「この月なら誰でも正解」という時期はありません。損得を分けるのは「単位が確定するタイミング」「在籍期間が途切れないか」「お金の月の数え方」の3つです。そして法令には、転学できる月を決めた規定が見当たりません。何月に移れるかは、転入先の学校が決めています。
この記事は、学校教育法・同施行規則・単位制高等学校教育規程・高等学校等就学支援金の法律と施行令(e-Gov)、高等学校学習指導要領、文部科学省のガイドラインと就学支援金Q&A、令和7年度の通信制高等学校実態調査を実際に開いて確認した内容でまとめています。学年ごとの期限や、学校ごとの受け入れ月の実例は別の記事に分けました。この記事は「いつ動くと何が得で、何が損か」に絞ります。
結論:全日制から通信制へ転入するタイミングの早見
- 法令に「何月まで」という転学の期限はありません。学校教育法施行規則第92条は、転学先の校長が「教育上支障がない場合」に許可できると定めるだけです。受け入れ月は学校ごとに決まっています。
- 単位がいちばんきれいに引き継げるのは、学年末(3月)に単位が確定してから4月に移る形です。1つの科目を2つ以上の年次にわたって履修するときは年次ごとに単位を認定するのが原則で、学期の区分ごとに認定する学校もあります。
- 年度の途中で移ると、その年度に履修中の科目は単位になっていないことが多いので、残りの単位が増えます。その代わり、欠席が積み重なる前に環境を変えられます。
- 退学してから探すと「転入」ではなく「編入」になり、空白の月は在籍期間に数えられません。退学届の前に転入先の見通しを立てるのが基本の順番です。
- 就学支援金は「月の初日に在学していた月」で数え、支給は申請した月から始まります。月の途中に転入すると、新しい学校での支給はたいてい翌月からです。
- 通信制はレポートを年度末にまとめて出すことが認められていないため、移るのが遅いほど、その年度に取れる単位は減ります。
- オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)で、転入後の学習を支えてもらう方法もあります。
「いつが正解か」は1つではありません。損得は「単位」「在籍期間」「お金」の3つで決まります
「全日制から通信制」と調べていると、「年度途中でも転入できる」「4月まで待ったほうがいい」と、正反対に見える情報が出てきます。どちらも間違いではありません。何を優先するかで、得になる時期が入れ替わるからです。
転入を決める前に、全日制に在籍したまま通信制の科目を取る方法(併修など)が使える場合もあります。通信制高校 全日制 併用の記事で、条文とあわせて整理しています。
たとえば、次の2人を考えてみてください。
- Aさん:高1の12月。欠席は増えてきたが、まだ出席は足りている。あと3か月通えそうなら、1年分の単位が確定する。
- Bさん:高1の12月。朝起きられない日が続き、この先も登校は難しい。このままでは学年末に単位が認められないかもしれない。
同じ高1の12月でも、Aさんは「学年末まで今の学校で単位を確定させてから4月に移る」ほうが損が少なく、Bさんは「年度の途中でも早めに移り、通信制で学び直す」ほうが損が少ない可能性があります。学年や月だけで決めず、自分がどちらに近いかを先に見るのが、この記事の考え方です。
そのうえで、損得を測る物差しは3つに絞れます。
| 物差し | 何が変わるか | 早く動くと | 待って区切りで動くと |
|---|---|---|---|
| 単位 | 転入先で数えてもらえる単位 | 履修中の科目が単位にならないことが多い | 学年末・学期末に確定した単位を持っていける |
| 在籍期間 | 卒業に必要な「3年以上」 | 転入なら途切れない | 転入なら途切れない(退学を挟むと途切れる) |
| お金 | 授業料・就学支援金の月 | 二重に払う月が出ることがある | 納付日の区切りと合わせやすい |
在籍期間は、退学を挟まない「転入」であれば、どの時期に移っても途切れません。つまり実際に揺れるのは「単位」と「お金」で、その間に「待つあいだに体と心がもつか」という、表には書けない物差しが入ります。保護者の方には、ここを本人と一緒に確かめてほしいと思います。
学年ごとに「高3の何月までなら3月卒業に間に合うか」を知りたい場合は、学校の受け入れ月の実例も含めて全日制から通信制はいつまでの記事にまとめています。

タイミングに関わるルールは5つ。どれも条文で確かめられます
時期の損得を考える前に、土台になるルールを公式の条文で並べます。
| ルール | 中身 | 根拠 |
|---|---|---|
| 転学の許可 | 在籍校の校長が在学証明書などを送り、転学先の校長が「教育上支障がない場合」に許可できる。月の定めはない | 学校教育法施行規則 第92条第1項 |
| 課程をまたぐ転学 | 全日制・定時制・通信制の間は、修得した単位に応じて相当学年に転入できる | 同 第92条第2項 |
| 単位制の課程への転入 | 修得した単位と在学した期間に応じて、残りの在学期間を決めて許可できる | 単位制高等学校教育規程 第5条 |
| 単位の認定の時期 | 2つ以上の年次にわたる科目は年次ごとの認定が原則。学期の区分ごとに認定することもできる | 高等学校学習指導要領 第1章総則 第4款 |
| 卒業の条件 | 通信制は3年以上の在籍、74単位以上、特別活動30単位時間以上 | 学校教育法 第56条/同施行規則 第96条/学習指導要領 |
出典:学校教育法施行規則/単位制高等学校教育規程/学校教育法(いずれもe-Gov)/文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」(2026年9月確認)
ここから読み取れることは3つあります。
- 「年度の途中は転入できない」という決まりは、法令にはありません。今回確認した条文には、転学できる月を限る規定は見当たりませんでした。できるかどうかは、転入先の校長の判断と学校の受け入れの仕組みで決まります。
- 前の学校の単位と在籍期間は、転入先で数えてもらえます。ただし数えられるのは「修得した単位」で、履修している途中の科目ではありません。
- 単位がいつ確定するかは、今の学校の決まりで変わります。年度末にまとめて認定する学校なら3月、学期ごとに認定する学校なら学期末が区切りです。今の学校がどちらかは、先生に聞けば分かります。
もう1つ、数字で見ておくと気持ちが少し軽くなる事実があります。文部科学省の令和7年度通信制高等学校実態調査では、2024年度の通信制高校の卒業生90,872人のうち、通信制に在籍した期間が3年未満の人が48.4%(1年未満6.4%・1〜3年未満42.0%)でした。卒業には3年以上の在籍が必要なので、多くは前の学校の期間を合わせて卒業した人たちだと考えられます。途中から移ることは、通信制では珍しいことではありません(文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」)。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
時期ごとの損得を並べると、「4月」「学期の区切り」「年度の途中」で性格がはっきり分かれます
ここからが本題です。1年のどの時期に移ると、何が得で何が損になりやすいかを表にしました。受け入れ月そのものは学校ごとに違うので、「その月に受け入れている学校があれば」という前提で読んでください。
| 移る時期 | 得になりやすいこと | 損になりやすいこと | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 4月(学年末の3月まで通ってから) | 1年分の単位が確定してから移れる。単位の照合が単純。新しい年度の履修登録に最初から乗れる | 3月まで今の学校に通い続ける必要がある。手続きは2〜3月に進める | あと少しなら通えそうで、単位を落としたくない人 |
| 学期の区切り(夏休み明け・冬休み明けなど) | 学期ごとに単位を認定する学校なら、その学期の分が残ることがある | 学年末認定の学校では、区切りで移っても履修中の科目は単位にならない | 今の学校が学期ごとに単位を認定している人 |
| 年度の途中(学期の途中) | 欠席が積み重なる前に環境を変えられる。通信制で早めに学習を始められる | 今年度に履修中の科目は、単位にならないことが多い。残り月数で取れる単位が限られる | 今の学校に通うこと自体が難しくなっている人 |
| 学年末の直前(1〜3月) | 4月入学に向けた準備期間にあてられる | 年度内に移ると、その年度の単位を積む時間がほとんどない | 4月からの計画を落ち着いて立てたい人 |
※表は制度から見た一般的な目安です。今の学校の単位認定の時期と、転入先の受け入れ月・履修登録の締め日によって答えは変わります。
表を見て「4月がいちばん得」と感じた方もいると思います。単位だけを見れば、その通りです。ただし、4月まで待つことが「単位を守ること」になるのは、3月まで出席して単位が認められる見込みがある場合だけです。欠席が増えて学年末に単位が認められなければ、待った数か月の分も含めて、その学年の単位は残りません。
高校の出席日数には国の統一基準がなく、授業時数の3分の2以上の出席を目安にしている学校が多いとされています。自分が今どのくらいの位置にいるかは、担任の先生に「このまま学年末まで通った場合、単位は認められそうか」と聞くのがいちばん確かです。

「学年末まで待つ」は、単位が確定する見込みがあるときだけ得になります
「せめて学年末までは」と考える気持ちには、はっきりした理由があります。学習指導要領は、2つ以上の年次にわたって履修する科目について年次ごとに単位を認定することを原則としています。学年末にまとめて単位を認定している学校なら、そこを越えると1年分の単位がまとめて「修得済み」になります。
この「修得済みの単位」は、転入先で卒業に必要な単位に加えてもらえます(施行規則第92条第2項、単位制高等学校教育規程第7条)。4月に移る人の単位の照合が単純になるのはこのためです。
一方で、待つことには見えにくいコストもあります。
- 単位が認められなかった場合、待った期間の努力は単位として残りません。出席が足りなければ、3月まで通ってもその学年の単位は認定されないことがあります。
- 在籍期間はどちらでも数えられます。待ったから在籍期間が得をする、ということはありません。
- 通信制で学び始めるのが遅れます。体調や気持ちが限界に近い場合、数か月の我慢が、その後の回復に響くこともあります。
反対に、学期ごとに単位を認定している学校もあります。学習指導要領は「単位の修得の認定を学期の区分ごとに行うことができる」としています。今の学校がこの形をとっている場合は、学年末まで待たなくても、前期の終わり(9月ごろ)に区切りが来ます。今の学校がどちらの方式かを聞くだけで、「いつまで待てば何が残るか」が見えてきます。
高3の途中で移る場合に、今年度履修中の単位がどう扱われるかは、通信制高校 転入 高3の記事で詳しく書いています。
年度の途中で移るなら、「今年度の単位は持っていけないかもしれない」と先に知っておきます
年度の途中の転入は、単位の面では損が出やすい選択です。それでも途中で移る人は多くいます。その理由と、損を小さくする考え方を整理します。
損が出る理由はシンプルで、転入先が数えるのは「修得した単位」だからです。学年末にまとめて認定する学校から秋に移ると、その年度の4月から学んできた科目は、まだ単位になっていません。途中まで学んだ分を転入先がどこまで考慮するかは学校ごとに違い、一般的な扱いを示した公的な資料は、今回は見つけられませんでした。
それでも途中で移る意味があるのは、次のような場合です。
- 今の学校で学年末に単位が認められる見込みが、すでに低い。
- 登校のたびに体調を崩している、眠れない日が続いているなど、通い続けることの負担が大きい。
- 単位は1年やり直しに近くなっても、在籍期間はつながるので、卒業までの年数は前の学校の分も数えてもらえる。
損を小さくするには、転入先に「修得済みの単位」と「今年度に履修中の科目」を分けて伝えることです。そのうえで、次の3つを聞いてください。
- 今年度は、何月からどの科目を登録できますか。
- 今年度中に取れる単位は、だいたい何単位ですか。
- このまま進んだ場合、卒業できる見込みの時期はいつですか。
この3つの答えがそろえば、「途中で移る損」が何単位分なのかが具体的な数字になります。数字になれば、4月まで待つ場合と比べて決められます。
退学を先にすると「転入」ではなく「編入」になり、空白の月は取り戻せません
タイミングの話でいちばん大きな分かれ道が、ここです。「先に今の学校をやめて、落ち着いてから通信制を探したい」と考えるのは自然なことですが、時期の面では不利になりやすいことを先にお伝えします。
| 項目 | 転入(在学中に移る) | 編入(退学してから入る) |
|---|---|---|
| 今の状態 | 高校に在学している | 高校を退学している |
| 手続きの起点 | 在籍校から転学先へ書類を送る(施行規則第92条) | 本人が入学先に出願する |
| 在籍期間 | 途切れずにつながる | 退学から入学までの月は在学していないので数えない |
| 受け入れの時期 | 学校ごと。転入のほうが機会が多い学校がある | 学校ごと。学期の区切りなどに限る学校がある |
単位制高等学校教育規程の第5条は、転入を「修得した単位及び在学した期間に応じて」許可するとしています。数えるのは在学した期間です。退学して家で過ごしていた月は、どれだけ勉強していても在学期間には入りません。その月数だけ、卒業に必要な3年の計算がうしろにずれます。
学校教育法施行規則第94条は、生徒が退学しようとするときは校長の許可を受けなければならないと定めています。退学の話が出たときは、その場で届を書く前に「通信制への転学を考えています」と伝えてください。それだけで、転入のルートを残せます。転入と編入のそれぞれの手続きや必要書類は、通信制高校の転入と編入の違いの記事で比べています。
なお、転校するかどうかをまだ決めていない段階で、今の学校との関係に悩んでいる方は、高校 転校の記事で、転校できる条件と手順の全体を先に見ておくと落ち着いて考えられます。

移るのが遅いほど、その年度に取れる単位は減ります。レポートは「まとめ出し」ができないからです
「通信制なら、入ったあとに頑張ってまとめてレポートを出せば取り返せる」と思われることがあります。けれど、制度はそうなっていません。
通信制の単位は、レポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、試験を積み重ねて認定されます。学習指導要領は、1単位あたりの標準を次のように決めています。
| 科目 | 添削指導(1単位あたり) | 面接指導(1単位あたり) |
|---|---|---|
| 国語・地理歴史・公民・数学 | 3回 | 1単位時間 |
| 理科 | 3回 | 4単位時間 |
| 保健体育のうち体育 | 1回 | 5単位時間 |
| 保健体育のうち保健 | 3回 | 1単位時間 |
| 芸術・外国語 | 3回 | 4単位時間 |
※1単位時間は50分として計算します。出典:文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」(高等学校学習指導要領 第1章総則「通信制の課程における教育課程の特例」を収録。2026年9月確認)
さらに、同じ資料に収められた文部科学省の「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」は、年度末や試験前にまとめて添削課題を提出させる運用や、学期の初めに全回数分をまとめて出せるようにする運用は行わないことと定めています。また、学期の途中に転入を受け入れるときは、前の学校での学習状況を十分に確認したうえで適切な教育を行うよう求めています。
つまり、レポートは年間の計画に沿って少しずつ進むものです。秋に入れば秋からの分、冬に入れば冬からの分しか、その年度の単位として積めません。これが、年度の後半に移るほど「今年度に取れる単位」が少なくなる理由です。
この仕組みは、急いで移る人にとっては厳しく聞こえるかもしれません。けれど裏を返せば、4月に移れば1年分の計画に最初から乗れるということでもあります。途中で移る場合も、今年度はペースをつかむ期間と割り切り、翌年度に単位を積む計画にすれば、無理のない形になります。
お金のタイミング:就学支援金は「月の1日」に在学していたかで数えます
時期の損得には、お金も関わります。高等学校等就学支援金の法律と施行令を開くと、月の数え方がはっきり書かれています。
- 在学期間は「その月の初日に在学していた月」を1月として数え、通算36月を超えると支給されません。初日に通信制だけに在学していた月は、4分の3月として数えます(法第3条、施行令第1条)。
- 支給は、申請が学校の設置者に届いた月から始まります。ただし、その月の初日に新しい学校に在学していないときや、その月に前の学校で支給を受けられるときは、翌月からです(法第6条第2項)。
- 文部科学省のQ&Aは、全日制に20月在学してから通信制に移った場合、48月−20月×4/3(端数切り捨て)で、通信制では22月分が支給されるという計算を示しています。20月×4/3=26.66…の端数を切り捨てて26月とし、48月−26月=22月という計算です。
出典:高等学校等就学支援金の支給に関する法律/同施行令(e-Gov)/文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」(2026年9月確認)
これを転入の日付に当てはめると、次のようになります。
| 転入の日付 | その月の数え方 | 新しい学校での支給 |
|---|---|---|
| 月の1日付 | 初日に通信制に在学しているので、4分の3月 | その月に申請すれば、その月から |
| 月の途中 | 初日は前の学校に在学しているので、前の学校の月として数える | 原則として翌月から |
| 申請が翌月にずれた | 在学している月は、申請していなくても通算に入る | 申請した月から。さかのぼらない |
※やむを得ない理由で申請できなかった場合、理由がやんでから15日以内に申請すれば、元の日に申請したものとみなす特例があります(法第6条第3項)。
2026年度から、私立の通信制の就学支援金は所得制限なしで年337,200円が上限(1単位13,668円)、公立の通信制の授業料は都道府県の条例で決まり、東京都の場合は1単位336円です。タイミングで気をつけたいのは、転入の書類と一緒に、就学支援金の申請書類ももらって、転入した月のうちに出すことです。「落ち着いてから」と後回しにすると、支援の出ない月ができます。
今の学校にすでに払った授業料が戻るか、次の納付日はいつかも、動く時期の目安になります。納付日の直前に移ると、同じ期間の授業料を二重に払う形になることがあるためです。前の学校に払ったお金や転入時の一時金まで含めた計算は、通信制高校 転校 費用の記事で詳しく整理しています。サポート校を併用する場合、その費用は就学支援金の対象外です。

手続きは「受け入れ月」から逆算します。相談を始めるのは1〜2か月前が目安です
移る時期が決まったら、次は「いつ何をするか」です。転学は、在籍校の校長が在学証明書などを転学先に送り、転学先の校長が許可する流れです(施行規則第92条)。学校によっては、在籍校の先生から転学先へ事前の問い合わせ(転学照会)が必要なこともあります。書類の発行や面接の日程を考えると、思い立った翌日から通える、とはなりにくいのが実際です。
| いつ | やること | 聞く相手 |
|---|---|---|
| 受け入れ月の2か月前ごろ | 修得済みの単位と在籍期間を書き出す。候補校に受け入れ月と出願時期を聞く | 担任の先生・候補校 |
| 1か月前ごろ | 今の学校に「退学」ではなく「転学」の相談をする。在学証明書・単位修得証明書などを依頼する | 担任の先生・事務室 |
| 出願〜面接 | 転入先の出願・面接など。就学支援金の申請書類ももらう | 転入先 |
| 転入した月 | 就学支援金を申請する。履修登録とレポートの計画を立てる | 転入先 |
※期間は目安です。出願から入学までの日数や必要書類は、学校ごとに違います。
ここで覚えておきたいのは、「受け入れ月」と「その月から入って今年度に取れる単位」は別の話だということです。受け入れていても、その年度の履修登録の期間が終わっていれば、今年度は単位を積めないことがあります。候補校には、受け入れ月と一緒に「その月から入ったら、今年度は何単位まで取れるか」を聞いてください。
公立の通信制には学期の区切りなどに受け入れ月を決めている学校があり、私立の広域通信制には月ごとに受け入れる学校もあります。実際に公式サイトで受け入れ月を確かめた学校の例は、全日制から通信制はいつまでの記事に載せています。ここでは断定せず、候補の学校それぞれに確認してくださいとお伝えしておきます。
よくある誤解は「いつでも入れる=いつ入っても同じ」。落とし穴は4つあります
通信制高校は年度の途中でも入れる、という情報はよく目にします。それ自体は多くの学校に当てはまりますが、そこから次のような思い込みが生まれやすいので、整理しておきます。
誤解1「いつでも入れるなら、急がなくていい」
受け入れの機会が多いことと、いつ入っても同じ条件で卒業に向かえることは別です。年度の後半に入るほど、その年度に積める単位は少なくなります。
誤解2「年度の途中で移っても、今年の分は引き継げる」
引き継げるのは「修得した単位」です。学年末にまとめて認定する学校から年度途中に移ると、履修中の科目は単位になっていないことが多くあります。
誤解3「一度やめてから探しても同じ」
退学を挟むと編入になり、空白の月は在籍期間に入りません。受け入れの機会も、転入より少ない学校があります。
誤解4「3月に間に合わなければ、また1年待つしかない」
学校教育法施行規則第104条第3項と単位制高等学校教育規程第3条は、学期の区分に従って卒業を認めることができると定めています。9月などに卒業の機会を設けている学校もありますが、実際に行っているかは学校ごとなので、候補校に直接確かめてください。
転入したあとに「こんなはずでは」とならないための確認点は、通信制高校 転入 後悔の記事にもまとめています。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
全日制から移る先として通信制高校が選ばれやすいのは、ここまで見てきたとおり、前の学校の単位と在籍期間を数えてもらえて、年度の途中にも移る道があるからです。一方で、74単位という卒業の条件は変わらず、レポートとスクーリングを計画どおりに積み重ねる力が求められます。途中で移った人ほど、最初の数か月でペースをつかめるかが大切になります。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任制で学習を支えます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるよう、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。途中からの入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。これまでに不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。
ただし、時期の話で正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。そのため、何月付で転入できるか、前の学校の単位がどう認められるかは、提携する通信制高校の決まりによって決まります。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携校のスクーリングへの参加は必要です。その参加を支援します。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金は高校の授業料に充てられるもので、ニジ高の費用には使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
「年度の途中で移るか、4月まで待つか」を決める前の段階でも、修得済みの単位と今の出席の状況を伺いながら、一緒に整理することができます。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 今の学校で「修得済みの単位」と「単位が認定される時期」を確かめる。成績通知表などで学年ごとの修得単位を書き出し、担任の先生に「単位は学年末にまとめて認定ですか、学期ごとですか」「このまま通った場合、今年度の単位は認められそうですか」と聞きます。これで「待つと何が残るか」が分かります。
- 候補の学校2〜3校に、同じ質問をする。「何月付で入れますか」「その月から入ると今年度は何単位まで取れますか」「卒業の見込みはいつですか」。修得済みの単位と履修中の科目を分けて伝えると、答えが具体的になります。
- 「4月まで待つ場合」と「途中で移る場合」を並べてから、家族で決める。単位の差、お金の差、そして本人の体と心の余力を並べます。見通しが立ってから、今の学校に「退学」ではなく「転学」の相談をします。
1つ目と2つ目は、転校するかどうかを決めていなくても進められます。数字が手元にあるだけで、学校との話も家族の話し合いも、ずっと落ち着いたものになります。


4月まで待つか、今動くか。単位を並べて一緒に考えます
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。何月付で移れるかは提携校の決まりによるため、修得済みの単位と今の出席の状況を伺って一緒に整理します。
よくある質問
A. 法令には転学できる月の期限は書かれておらず、受け入れ月は転入先の学校が決めています。公立は学期の区切りなどに限っている学校があり、私立には月ごとに受け入れる学校もあります。同級生と同じ3月に卒業したい場合は、残りの単位と受け入れ月の組み合わせで決まるので、候補校に修得単位を伝えて確認してください。学年別の目安は全日制から通信制はいつまでの記事にまとめています。
A. 学年末まで通って単位が認められる見込みがあるなら、4月に移るほうが単位の面では損が少なくなります。学年末にまとめて単位を認定する学校では、年度の途中で移ると、その年度の科目がまだ単位になっていないことがあるからです。ただし、出席が足りず単位が認められない見込みなら、待っても単位は残りません。その場合は早めに移って通信制で学び始めるほうが、結果的に負担が小さいこともあります。
A. 転入先で数えてもらえるのは修得した単位です。学年末にまとめて認定する学校から途中で移ると、履修中の科目はまだ単位になっていないことが多くあります。途中まで学んだ分をどう扱うかは転入先によって違うので、「修得済みの単位」と「今年度に履修中の科目」を分けて伝え、確認してください。
A. 就学支援金の面では、月の1日付のほうが分かりやすくなります。在学期間は月の初日に在学していた学校で数え、月の途中に移ると新しい学校での支給はたいてい翌月からになるためです。ただし転入日は学校が決めることが多いので、候補校に確認したうえで、転入した月のうちに支援金を申請してください。
A. できますが、その場合は転入ではなく編入になり、退学から入学までの月は在籍期間に数えられません。卒業の時期がその分うしろにずれやすくなります。退学届を出す前に、今の学校に「転学を考えている」と伝えると、転入のルートを残せます。
「いつ動くか」は、数字を並べれば落ち着いて決められます
「早く決めなきゃ」と焦っているときほど、4月まで待つか、今動くかの二択が重く感じられます。けれど、損得を分けるのは、単位が確定する時期、在籍期間が途切れないか、お金の月の数え方の3つだけです。そのどれも、今の学校と候補校に聞けば数字になります。
数字がそろえば、「待つ」も「今動く」も、どちらも筋の通った選択になります。大切なのは、本人の体と心がもつ範囲で選ぶことです。高校卒業への道は、どの時期に移っても閉じるわけではありません。
まずは、今の単位を書き出すところから。移るかどうか決まっていない段階の相談も、受け付けています。

移るかどうか決める前の「時期を比べる」段階から相談できます
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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