通信制高校に偏差値はない?|学力検査は323校中91校。差は授業量で出る【2026】

「通信制高校には偏差値がないって本当?」「偏差値がないなら、入ってからちゃんと勉強できるの?」。高校選びの表を見て、通信制高校の欄だけ数字が空いていることに戸惑った方も多いと思います。

先に結論を書きます。通信制高校の多くに偏差値が付かないのは、学校が易しいからではなく、「学力検査の点数で順番をつけて選ぶ入試」をしている学校が少ないからです。文部科学省の調査では、全国323校のうち面接で選考する学校は296校、学力検査をする学校は91校でした。そして、入ったあとの学力の差は、偏差値ではなく「学校・コースごとの授業の量」と「学び直しの有無」で開きます。

この記事は、学校教育法施行規則(e-Gov)、高等学校学習指導要領、文部科学省が2026年8月31日に公表した「令和7年度 通信制高等学校実態調査」の科目別のデータを実際に開いて確かめた内容で書いています。偏差値そのものの意味や、偏差値以外の高校選び全般は別の記事にまとめ、ここでは「なぜ偏差値がないのか」と「学習の中身をどう見分けるか」に絞ります。確認できなかったことは、確認できなかったと書きます。

点数で選ぶ入試や、毎日の通学がつらいと感じている場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:通信制高校に偏差値がない理由と、学力の差が出るところの早見

  • 偏差値が付かないのは、点数で順番をつける入試が少ないからです。323校のうち面接296校・書類230校・作文154校に対し、学力検査は91校でした(複数回答)。
  • 法令も、学力検査を行わない入試を認めています。学校教育法施行規則第90条は、入学は調査書や学力検査の成績「等」を資料に校長が許可すると定め、学力検査は特別の事情があれば行わないことができるとしています。
  • 偏差値がなくても、卒業の基準は同じ高校の基準です。3年以上の在籍・74単位以上・特別活動30単位時間以上が要ります。
  • 違うのは「1単位の取り方」です。全日制は35単位時間の授業で1単位。通信制は、国語・数学なら1単位あたり添削指導3回・面接指導1単位時間(50分)が標準です。
  • 面接指導はさらに減らせます。放送やインターネットの学習を取り入れると6割まで(複数のメディアなら合わせて8割まで)免除でき、数学Ⅰでは235校が6割以内の減免をしていました。
  • 学力の差は、コースと学び直しで開きます。週5日通うコースの生徒は12.5%、集中スクーリング型は28.9%。中学内容の学び直しを数学Ⅰで行う学校は323校中130校でした。
  • 家から少しずつ学びを続けたい場合は、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)で通信制高校の卒業をめざす方法もあります。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制サポート校です。全国どこからでも。カメラ・マイクはオフのままで大丈夫です。
体験説明会を見てみる →

偏差値が付かないのは「難しいか易しいか」ではなく、「点数で順番をつける入試」が少ないからです

高校の偏差値は、学校が自分で出している数字ではありません。模試の会社などが、模試を受けた人の成績と、その学校に合格したかどうかの結果をもとに推計している「入りやすさの目安」です。つまり偏差値が付くには、多くの受験生が同じ模試を受けていて、入試の点数で合格・不合格の線が引かれていることが前提になります。

通信制高校の入試は、この前提に当てはまらないことが多いのです。

  • 面接と書類(調査書・志望理由書など)で選考し、学力検査をしない学校が多い
  • 4月だけでなく、10月入学や、年度の途中の転入・編入を受け付ける学校がある
  • 中学卒業の直後だけでなく、高校を中退した人や、社会人になってから入る人もいる

点数で並べる入試がなく、入る時期も年齢もばらばらなので、「この点数なら合格」という線を模試のデータから引くことができません。偏差値がないのは、学校が「数字にできない形」で選んでいるからです。

偏差値そのものの意味(偏差値50は上位何%か、模試によって数字がずれる理由)は、偏差値50はどのくらいの記事で計算式から説明しています。

明るいリビングのテーブルで、母親と高校生の息子がノートを一緒に見ている
偏差値が無くても、入学の選び方は学校ごとに決まっています。

法令上、高校の入学は「書類や学力検査の成績等」で校長が決め、学力検査は行わないこともできます

高校の入学のしかたは、学校教育法施行規則第90条に書かれています。要点は次の3つです。

  • 高校の入学は、中学校から送られた調査書その他必要な書類、学力検査の成績「等」を資料として行う入学者の選抜にもとづいて、校長が許可する(第1項)。
  • 学力検査は、特別の事情のあるときは、行わないことができる(第2項)。
  • 調査書も、特別の事情のあるときは、選抜の資料にしないことができる(第3項)。

出典:学校教育法施行規則 第90条(e-Gov、2026年9月確認)

この条文は全日制にも通信制にも共通です。全日制の公立高校では学力検査を行うのがふつうですが、通信制では「学力検査をしない」側を選んでいる学校が多い、ということです。では実際に、どんな方法で選んでいるのか。文部科学省の実態調査で、設置者別に並べました。

入学者選抜の方法全体(323校)公立(81校)私立・株式会社立(242校)
面接による検査296校67校229校
調査書などの書類による選考230校56校174校
小論文・作文による検査154校33校121校
学力検査問題による検査91校15校76校

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(調査時点2025年5月1日、2026年8月31日公表)。1校が複数の方法を使っているため、合計は323校を超えます。私立・株式会社立の欄は、私立(227校)と株式会社立(15校)を足した数です。

この調査は1校が複数の方法を選べる形のため、学力検査をしている91校のうち何校が面接や書類と組み合わせているかは公表されていません。そのうえで、「学力検査がある=偏差値が付く」でもありません。受験者の数や合格ラインが公表されていなければ、模試のデータから偏差値を推計することはできないからです。ネットで見かける「通信制高校の偏差値」は、学校が出した数字とは限らない点に気をつけてください。

面接と書類の入試でも、書類の不備や面接での受け答えによっては合格にならないことがあります。どんなときに不合格になるかは、通信制高校 入試 落ちるの記事で整理しています。

「偏差値がない=勉強が簡単」ではありません。卒業の基準は全日制と同じ高校の基準です

偏差値がないと聞くと、「入りやすいなら、中身も簡単なのでは」と思うかもしれません。けれど、入り口の選び方と、卒業までに求められる学習は別の話です。

通信制高校は、学校教育法第54条にもとづく高校の「通信制の課程」です。卒業には、3年以上の在籍、74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上が要ります。修業年限は、全日制が3年、通信制は「3年以上」と学校教育法第56条に定められています。学ぶ科目も、全日制と同じ学習指導要領の科目(現代の国語・数学Ⅰ・英語コミュニケーションⅠなど)です。

では何が違うのか。違うのは「1単位をどうやって取るか」です。ここに、偏差値では見えない学力の差の出どころがあります。

全日制は、学習指導要領で「1単位時間を50分とし、35単位時間の授業を1単位として計算することを標準とする」と決められています。1週間に1コマの授業を1年間受けると、1単位になる計算です。

通信制は、授業の時間ではなく、添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験の3つで単位を取ります。学習指導要領には、1単位あたりの添削指導の回数と面接指導の時間数の「標準」が次のように定められています。

教科・科目添削指導(1単位あたり)面接指導(1単位あたり)参考:全日制の授業
国語・地理歴史・公民・数学3回1単位時間35単位時間
理科3回4単位時間35単位時間
芸術・外国語3回4単位時間35単位時間
保健体育のうち「体育」1回5単位時間35単位時間
保健体育のうち「保健」3回1単位時間35単位時間
家庭・情報2〜3回2〜8単位時間35単位時間

出典:文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」(高等学校学習指導要領 第1章第2款5)/文部科学省「高等学校学習指導要領比較対照表【総則】」(2026年9月確認)。1単位時間は50分として計算します。

たとえば数学の科目を3単位取る場合、標準どおりなら全日制は授業105単位時間、通信制は面接指導3単位時間と添削指導9回です。通信制では、残りの学習を教科書・学習書・映像教材などを使った自学自習で補う仕組みになっています。

全日制は35単位時間の授業で1単位になるのに対し、通信制は国語・数学などで添削指導3回と面接指導1単位時間、理科・芸術・外国語で添削指導3回と面接指導4単位時間が1単位あたりの標準であることを比べた表
出典:高等学校学習指導要領(平成30年告示)第1章第2款

差が出るのは「授業の量」。国語・数学の面接指導は、放送や映像の学習で最大8割まで減らせます

面接指導の時間数には、もう1つ特例があります。学習指導要領は、学校がラジオ・テレビ・インターネットなど多様なメディアを利用した学習を計画的・継続的に取り入れ、生徒の成果が満足できると認められるときは、面接指導の時間数の10分の6以内を免除できると定めています。特に必要がある場合は、複数のメディアを使って、合わせて10分の8まで免除できます。

同じ学習指導要領には、免除するときは「本来行われるべき学習の量と質を低下させることがないよう十分配慮しなければならない」とも書かれています。ルールとしては減らせるけれど、その分の学習は別の形で確保しなさい、という意味です。

実際にどれくらいの学校がこの特例を使っているかを、実態調査の科目別のデータで見ました。

科目面接指導が標準どおりの学校6割以内の減免をしている8割以内の減免をしている
現代の国語(標準1単位時間)292校231校33校
数学Ⅰ(標準1単位時間)286校235校42校
英語コミュニケーションⅠ(標準4単位時間)314校247校45校

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」「9.通信教育の状況」(各科目323校が対象)。「標準どおり」は、各校が定めた1単位あたりの面接指導の時間数が標準と同じ学校の数です。

数学Ⅰで見ると、7割を超える235校が6割以内の減免を行い、42校は8割以内の減免も行っています。数学なら標準で1単位あたり50分の面接指導が、減免を受けた生徒ではさらに短くなることがあります。一方で、1単位あたりの面接指導を標準より多く定めている学校もあり、数学Ⅰでは1単位あたり2単位時間以上にしている学校もありました。

ここから分かるのは、「通信制高校」とひとくくりにしても、先生から直接教わる時間は学校によって大きく違うということです。同じ74単位で卒業しても、授業を多く受けて卒業する人と、ほとんどを自学自習で進めて卒業する人がいます。偏差値の表には、この違いが一切出てきません。

添削課題(レポート)の中身にも差があります。現代の国語では、添削課題1回あたりの設問数(平均)が「1〜9問」の学校が16校、「50問以上」の学校も16校あり、多くは10〜39問の間でした。課題を自校で作っているか、市販の教材を使っているかも学校によって分かれます。レポートの負担感とつまずきやすい点は、通信制高校 レポート 難しいの記事で書いています。

※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・e-Gov・各学校の公式ページでご確認ください。

同じ通信制でも、週5日通う生徒と年に数日の生徒がいます。学力の差は「どのコースか」で開きます

面接指導の最低限の時間とは別に、「通学コース」を用意している通信制高校もあります(週1日のコースは323校中128校、週5日のコースは90校が開いています)。週5日・週3日・週1日と通う日を選び、登校日に授業や個別の学習支援を受ける形です。このコースは、正規の教育課程の外の活動として開いている場合もあります。

実態調査では、通学頻度ごとのコースの開設校数と生徒数が公表されています。

通学頻度のコース開設している学校生徒数割合
週5日90校37,505人12.5%
週4日27校5,712人1.9%
週3日63校20,013人6.7%
週2日69校13,564人4.5%
週1日128校36,929人12.3%
集中スクーリング型113校86,961人28.9%
その他(月1〜2回・自由登校など)123校99,722人33.2%

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」「5.通学頻度別コースの開設状況及び生徒数」。生徒数の合計は300,406人で、正規の教育課程ではないコースも含みます。割合は合計に対する割合で、すべて記事内で計算しました(調査資料には割合の記載はありません)。

いちばん多いのは、年に数日まとめてスクーリングを受ける「集中スクーリング型」と、月に1〜2回や自由登校の「その他」で、合わせて6割を超えます。週5日通うコースの生徒は8人に1人ほどです。

通う日数が多いほど良い、という話ではありません。体調や生活リズムの面で、週5日の通学が合わない人も多くいます。大事なのは、通う日数が少ないコースでは、自学自習の割合がそのぶん大きくなることを知っておくことです。集中スクーリング型を選ぶなら、「ふだんの日に、誰が、どうやって勉強を見てくれるのか」を確かめる必要があります。

同じ学校でもコースによって授業の量が違うため、「学校名」ではなく「自分が入るコース」の中身で比べるのが正確です。通学頻度を含めた学校選び全体の物差しは、高校選び 偏差値以外の記事で10項目のチェック表にしています。

中学の内容からやり直す「学び直し」は、数学Ⅰで323校中130校が行っています

偏差値がないということは、入学してくる生徒の学力の幅がとても広いということでもあります。実態調査では、2025年度の入学者77,998人のうち44,461人(57.0%)が、中学3年生のときに不登校でした。中学の授業を受けられなかった時期がある人が、半数を超えています。

そこで実態調査は、各科目の中で義務教育段階(小中学校)の学習内容を確実に身につけるための指導、いわゆる学び直しをしているかを調べています。

科目学び直しをしている学校指導内容に占める割合が1〜2割3割以上
現代の国語96校(29.7%)64校32校
数学Ⅰ130校(40.2%)87校43校
英語コミュニケーションⅠ122校(37.8%)66校56校

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」「9.通信教育の状況」⑤学び直しの状況(各科目323校が対象。割合は記事内で計算)

数学と英語では4割前後の学校が学び直しを行っていますが、6割前後の学校は行っていません(現代の国語では約7割の学校が行っていません)。行っている学校でも、多くは指導内容の1〜2割です。英語コミュニケーションⅠでは、学び直しが指導の7割以上を占める学校も8校ありました。

中学の内容に不安がある人にとっては、ここがとても大事な分かれ目です。偏差値がないからといって、中学の内容からていねいに教えてくれるとは限りません。反対に、大学受験に向けて先へ進みたい人には、学び直しの比重が大きい授業は物足りなく感じることもあります。自分がどちら側にいるかで、合う学校が変わります。

自宅の机で高校生がノートに書き込み、奥で家族が本を読んでいる
通信制では、自分で進める学習の時間がとても大切になります。

学校の学習の中身は、この6つの質問で見分けられます

偏差値の代わりに、学習の中身を比べる質問をまとめました。説明会や個別相談で、候補の学校すべてに同じ質問をすると、違いがはっきり見えてきます。

聞くことなぜ聞くのか答えの見方
1. 数学や英語の面接指導は、1単位あたり何時間ですか先生から直接教わる最低限の時間が分かる標準(数学1・英語4単位時間)と比べる
2. 放送や映像の学習で、面接指導を何割減らしていますか実際にスクーリングに出る時間が分かる減らす分をどんな課題で補うか
3. 私が入るコースでは、週に何日、どんな授業がありますか同じ学校でもコースで授業の量が違う授業か、自習の見守りか
4. 中学の内容の学び直しはありますか科目によって6〜7割の学校は行っていないどの科目で、どのくらいの割合か
5. レポートが分からないとき、誰に聞けますか自学自習の割合が大きいほど大事になる聞ける時間と方法(対面・オンライン)
6. 大学受験をめざす人は、単位の学習とは別に何をしていますか卒業の学習と受験の学習は別物講座の有無、模試の受け方

1と2の数字は、学校によってはすぐに答えられないかもしれません。その場合も、「数学のスクーリングは年に何回ありますか」と聞き直せば、おおよその量が分かります。

答えを聞いたら、数字の多い少ないで良し悪しを決めないでください。授業が少なくても、映像教材がていねいで、分からないときにすぐ聞ける仕組みがあれば、しっかり学べる人はいます。反対に、授業が多くても、体調の波で通えなくなれば学習は止まります。自分の今の状態で続けられる量かどうか、という目で見てください。

大学進学をめざすなら、偏差値は学校に付くものではなく、模試で自分に付けるものです

「偏差値がない学校から大学に行けるのか」と心配する方もいます。制度の上では、心配はいりません。学校教育法第90条は、大学に入学できる者を「高等学校を卒業した者」などと定めていて、全日制・定時制・通信制の区別はありません。通信制高校を卒業すれば、大学の受験資格は全日制の卒業と同じです。

大学受験で問われるのは、出身高校の偏差値ではなく、受験する本人の学力と、書類・面接で示す学びの中身です。通信制高校の生徒も、外部の模試を受ければ自分の偏差値が出ます。それを目安に、志望校までの距離を測ることになります。

注意したいのは、上で見たとおり、通信制の単位の学習だけでは、大学入試に必要な学習量には足りないことが多い点です。面接指導が1単位あたり50分の科目もあるのですから、受験に向けた勉強は、単位の学習とは別の時間で積む前提で計画を立てます。通信制の「空いた時間」をそこに回せるかどうかが分かれ目です。

入試の方式ごとの向き不向き(総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜)や、共通テストの出願、学年ごとの学習計画は、通信制高校から大学進学の記事で詳しくまとめています。

よくある誤解:「偏差値がない学校は学力が低い」「ネットの偏差値表は信じてよい」は、どちらも違います

誤解1:「偏差値がない=生徒の学力が低い」

偏差値がないのは、入試で点数の順番をつけていないからで、生徒の学力を表しているわけではありません。入学者の中には、中学の内容から学び直したい人も、難しい大学をめざす人もいます。幅が広いことが、通信制高校の特徴です。

誤解2:「ネットに載っている通信制高校の偏差値は正しい」

通信制高校の偏差値を学校や教育委員会が公表している例は、確認できませんでした。ネットの数字には、どの模試の、どんな受験者のデータをもとにしたのかが分からないものがあります。比べるなら、公式の募集要項に書かれた「選考の方法」を見てください。

誤解3:「偏差値がないなら、勉強しなくても卒業できる」

卒業には74単位以上が要り、単位はレポート・スクーリング・試験を終えてはじめて認められます。レポートの提出が止まれば、入試の難しさとは関係なく卒業は遠のきます。入り口が面接中心でも、出口の基準は高校の基準です。

誤解4:「どの通信制高校でも、学習の量はだいたい同じ」

この記事で見たとおり、面接指導の時間、メディアによる減免、通学コース、学び直しの有無は学校とコースによって大きく違います。「通信制だから」でひとくくりにせず、入るコースの中身で比べてください。

通信制高校323校のうち、数学Ⅰで中学の内容の学び直しをしている学校は130校、英語コミュニケーションⅠは122校、現代の国語は96校で、数学と英語では6割前後、国語では約7割の学校が学び直しをしていないことを示す図
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

「偏差値で選ぶより、中学の内容に戻れて、家から続けられる形がいい」。そう考えた方の選択肢の1つとして、NIJIN高等学院(ニジ高)を紹介します。

ニジ高は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任がつきます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。中学の内容の学び直しや、授業のアーカイブ視聴にも対応していて、生活リズムに波があっても学べるように設計しています。大学受験をめざす人に向けては、総合型選抜で使う小論文・面接・自己PRの講座にも力を入れて取り組んでいます。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。

そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。

  • ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。単位・レポート・試験・スクーリングは、在籍する通信制高校のものです。
  • 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高は日程の調整と準備を支えます。
  • この記事で見た面接指導の時間数や減免の扱いは、在籍する通信制高校の定めによります。ニジ高の授業は、その学習を支える位置づけです。
  • 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。

偏差値で比べられない分、学習の中身が自分に合うかどうかは、話を聞いて確かめるしかありません。上の6つの質問を、ニジ高にもほかの学校にも同じように聞いて、比べる候補の1つにしていただければ十分です。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 自分が「学び直し側」か「先へ進みたい側」かを決める。中学の数学や英語で止まっているところがあるか、大学受験に向けて先へ進みたいか。どちらかで、見るべき学校の中身が変わります。
  2. 候補の学校の募集要項で「選考の方法」と「コース」を確かめる。面接・作文・書類・学力検査のどれがあるか。通学コースは何日で、正規の授業か、学習支援か。偏差値の表ではなく、公式の募集要項で見ます。
  3. 説明会や個別相談で、6つの質問を同じ順番で聞く。面接指導の時間、減免の割合、コースの授業、学び直し、質問できる仕組み、受験の学習。答えを表にして並べると、学校ごとの違いが見えてきます。

3つとも、どの学校にするか決まっていなくても進められます。話を整理しながら考えたい場合は、体験説明会・個別相談で状況を聞かせてください。

明るい相談室で、保護者と高校生の娘が職員の説明を聞いている
学習の中身は、説明会や個別相談で質問すると見えてきます。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

偏差値では見えない「学習の中身」を、話を聞いて確かめる

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。中学内容の学び直しやアーカイブ視聴に対応し、カメラオフ・チャット参加から始められます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。記事の6つの質問も、そのままご相談ください。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 通信制高校に偏差値はないって本当ですか?

A. 多くの通信制高校には、模試の会社が出すような偏差値が付いていません。文部科学省の令和7年度の調査では、全国323校のうち学力検査を行う学校は91校で、面接(296校)や書類(230校)で選考する学校が多く、点数で合格ラインを引く入試が少ないためです。

Q. 偏差値がないのは、法律で決まっているのですか?

A. 偏差値について定めた法令はありません。学校教育法施行規則第90条は、高校の入学を調査書や学力検査の成績等を資料に校長が許可すると定め、学力検査は特別の事情があれば行わないことができるとしています。通信制では、この仕組みの中で面接や書類中心の選考をしている学校が多い、ということです。

Q. 通信制高校で、ちゃんと勉強できますか?

A. できます。ただし授業の量は学校とコースで大きく違います。国語・数学の面接指導は1単位あたり50分が標準で、多くの学校は放送や映像の学習で一部を免除しています。先生から教わる時間が少ない分を、どんな教材と質問の仕組みで補っているかを確かめてください。

Q. 中学の勉強がほとんど分からなくても大丈夫ですか?

A. 学び直しをしている学校を選ぶことが大切です。実態調査では、数学Ⅰで中学の内容の学び直しをしている学校は323校中130校、英語コミュニケーションⅠでは122校で、6割前後の学校は行っていません。説明会で、どの科目でどのくらい学び直しをするかを聞いてください。

Q. 偏差値がない通信制高校から、偏差値の高い大学をめざせますか?

A. 受験資格は全日制の卒業と同じです(学校教育法第90条)。大学入試で見られるのは本人の学力と書類・面接の中身なので、外部の模試で自分の偏差値を測りながら準備します。単位の学習とは別に、受験の勉強の時間を確保する計画が要ります。

偏差値の数字がなくても、「どれだけ学べる場所か」は自分で確かめられます

高校選びの表で、通信制高校の欄だけ偏差値が空いていると、置いていかれたような気持ちになるかもしれません。でもそれは、学校が「点数の順番」以外の方法で入る人を迎えているというだけのことです。

数字がない分、比べる手間は少し増えます。けれど、面接指導の時間、コースの授業、学び直しの有無は、質問すれば答えてもらえることばかりです。偏差値より、ずっと自分の毎日に近い情報です。

今日すべて決めなくて大丈夫です。まずは「自分は学び直したいのか、先へ進みたいのか」を考えるところから始めてみてください。

オンラインで学ぶニジ高の生徒
オンラインで、青春する。

学び直したいのか、先へ進みたいのか、整理する相談から

全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付

通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

あわせて読みたい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次