鳥取県で通信制高校を探すとき、見落とされがちな選択肢があります。県内に本校を置く通信制課程は、公立の鳥取県立鳥取緑風高等学校(鳥取市・東部)と鳥取県立米子白鳳高等学校(米子市・西部)の2校に加えて、私立の湯梨浜学園高等学校(東伯郡湯梨浜町・中部)にも通信制課程があり、あわせて3校です。鳥取県立の通信制は受講料1単位336円、入学料480円、入学選抜手数料なし(鳥取県教育委員会「県立高等学校の授業料について」で確認)。
この記事では、その3校の中身に加えて、県外に本校がある広域通信制の拠点を文部科学省のデータで数え直し、県内で通信制高校の学習ができる場所は所在地で数えて21か所、そのうち鳥取市に8か所、米子市に9か所あることを整理しました。鳥取市・米子市・倉吉市・境港市など、住んでいる市ごとの通い方、学費の公表額、鳥取県の支援制度も、2026年9月22日に公式サイト・公式資料を実際に開いて確かめています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
急いで決めなくて大丈夫です。まずは「鳥取には何があるのか」を正確に把握するところから始めましょう。
通信制高校の選び方の全体像(通い方・費用・支え・進路の比べ方)は、通信制高校の選び方ガイドにまとめています。
鳥取県の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です(鳥取市内の会場で受けられる場合もあります)。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:鳥取県 通信制高校の早見
- 県内に本校を置く通信制は3校。公立の鳥取緑風高校(鳥取市湖山町)と米子白鳳高校(米子市淀江町)、私立の湯梨浜学園高校(湯梨浜町)です。3校とも、生徒を受け入れる区域は鳥取県だけの「狭域」の通信制です。
- 公立2校は受講料1単位336円・入学料480円・入学選抜手数料なし。県内のどこに住んでいても、どちらの公立校にも出願できます(募集要項の学区は「鳥取県」)。
- 選抜方法は「面接・作文」ではなく「面接・書類審査」(学力試験なし)。公立2校は事前の説明会への参加が出願の条件で、転入学・編入学は4月と10月です。
- 県外に本校がある広域通信制の拠点も合わせると、県内で学べる場所は21か所(鳥取市8・米子市9・倉吉市1・湯梨浜町1・北栄町1・南部町1)。スクーリングができる場所は15か所で、残り6か所は学習を支える施設です。
- 鳥取県独自の「私立高等学校等総合支援金」は、県内の私立高校に在学し、年収の目安が270万円未満の世帯が対象です。本校が県外にある広域通信制の県内キャンパスが対象になるかは、学校または県への確認が必要です。
- 国の就学支援金は2026年度から所得制限が撤廃。私立の通信制は年33万7,200円(1単位13,668円)が上限です。
- 毎週通うのが難しい場合は、オンライン中心のサポート校(ニジ高など)で、提携する通信制高校の卒業をめざす方法もあります。
鳥取県内に本校がある通信制高校は3校。学べる場所は所在地で数えて21か所です
通信制高校には、卒業資格を出す「本校」と、本校の外で学習やスクーリングを行う拠点があります。拠点は国の制度で「通信教育連携協力施設」と呼ばれ、スクーリング(面接指導)までできる「面接指導等実施施設」と、学習を支えるだけの「学習等支援施設」に分かれます。いわゆるサポート校や学習センターの多くは、後者に当たります。
文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)で、本校の所在地が鳥取県なのは次の3校でした。
| 学校 | 本校の所在地 | 種類 | 定員と在籍(データ) |
|---|---|---|---|
| 鳥取県立鳥取緑風高校(通信制課程) | 鳥取市湖山町南三丁目 | 公立・定時制と併置・狭域 | 定員240人・在籍72人 |
| 鳥取県立米子白鳳高校(通信制課程) | 米子市淀江町福岡 | 公立・定時制と併置・狭域 | 定員240人・在籍247人 |
| 湯梨浜学園高校(通信制課程) | 東伯郡湯梨浜町田畑 | 私立・全日制と併置・狭域 | 定員120人・在籍72人 |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト(掲載データは令和8年4月1日時点。2026年9月22日に集計)
同じデータで、県外に本校がある高校の拠点も数えました。県内にある拠点は14校・のべ21件で、同じ建物に複数の高校が入っている所(米子市錦海町のYMCA米子医療福祉専門学校に3校、鳥取市永楽温泉町のトライ式高等学院に2校、米子市久米町の米子ファッションビジネス学園に2校・3件)を1か所にまとめると16か所です。これに本校3校と、公立2校がスクーリングの施設として届け出ている県立高校2校(米子東高校・倉吉東高校の定時制課程)を足すと、県内で通信制高校の学習ができる場所は21か所になります。
| 市町村 | 学べる場所 | スクーリングができる | 学習を支える施設だけ |
|---|---|---|---|
| 鳥取市 | 8か所 | 5か所(緑風の本校を含む) | 3か所 |
| 米子市 | 9か所 | 7か所(白鳳の本校・米子東高校を含む) | 2か所 |
| 倉吉市 | 1か所 | 1か所(倉吉東高校) | 0か所 |
| 湯梨浜町・北栄町 | 各1か所 | 各1か所 | 0か所 |
| 南部町 | 1か所 | 0か所 | 1か所 |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データを所在地で集計(2026年9月22日)。境港市・岩美町・八頭町・智頭町・琴浦町・大山町・日南町・日野町など、ここに無い市町村には拠点がありません。
インターネットの一覧サイトには、県内のキャンパス数をもっと多く書いているところもあります。ただ、その中には通信制高校の拠点ではなく、資料請求の窓口や県外のキャンパスが混ざっていることがあります。見学先を決める前に、学校の公式サイトと文部科学省のデータの両方で、所在地と「スクーリングができるか」を確かめると安心です。

鳥取県立鳥取緑風高等学校(東部)は1単位336円。スクーリングは日曜、事情があれば火曜も選べます
鳥取県教育委員会の「県立高等学校の授業料について」には、通信制課程の授業料(受講料)が「1単位につき336円」(平成26年度入学生は310円)、入学料が480円と書かれています。入学選抜手数料は、通信制には設定されていません。
鳥取緑風高校は鳥取市湖山町南にあり、定時制課程と通信制課程を併せ持つ学校です。県の学校案内では、JR湖山駅から徒歩約15分、JR鳥取大学前駅から徒歩約20分、バス停「湖山南三丁目」から徒歩約5分と案内されています(鳥取県 高等学校の学校案内「鳥取緑風高校 通信制課程」)。
スクーリングは週に1日、日曜日に登校するのが基本で、年24回です。仕事や育児などの特別な事情が認められた場合は、火曜日のスクーリングを受けられます。学校の公式サイトに載っている令和8年度の時間割にも、日曜日と火曜日の2つの枠があります。以前の記事では「日曜のみ」と書いていましたが、公式の資料どおり、火曜日の枠があることに直しました。
- 各科目のスクーリングへの出席は6分の5以上が必要です
- レポートを期日までに提出して合格し、学期ごと(前期4〜9月・後期10〜3月)の考査を受けて単位が認められます
- バス遠足・緑風祭などの学校行事、ロングホームルームもあります
お金は、受講料と入学料のほかに、学校が公開している「令和8年度 生徒必要経費」で、通信制課程の入学時に約44,150円(教科書・教材費約17,700円、学年費等約5,000円、体操服等15,650円、PTA入会金と会費5,800円)、2年次以降は毎年約23,800円が目安とされています。令和9年度の入学生からは、県が指定する端末(Chromebook)の購入費(令和8年度の参考額50,875円)が必要になり、奨学給付金を受けている世帯などには希望により無償で貸し出す、とも書かれています。
鳥取県立米子白鳳高等学校(西部)はスクーリングに日曜以外の選択肢も
米子白鳳高校は米子市淀江町福岡にあり、学費の仕組みは鳥取緑風と同じ県立の基準です。学校の公式サイトのアクセス案内では、JR山陰本線の淀江駅から徒歩約20分です。
学校の通信制課程のページによると、スクーリングは原則として日曜日に行われ、日曜日に通えない人のために、入学時に水曜日のスクーリングを認める場合があります。スクーリングは基本的に各科目年間12回です。令和2年度からは「学校内託児室」を設け、子育てをしながら高校卒業をめざす人を支えています。
募集定員は普通科約80人(令和8年度)で、文部科学省のデータでは在籍247人と、県内に本校がある3校の中でいちばん多くの生徒が学んでいます。県の学校案内には、最短3年で卒業できるが4年での卒業が標準であること、スクーリング以外の日に登校して先生から個別に指導を受けられることも書かれています(鳥取県 高等学校の学校案内「米子白鳳高校 通信制課程」・令和5年度版)。
| 比べる点 | 鳥取緑風(東部) | 米子白鳳(西部) |
|---|---|---|
| 所在地と最寄り駅 | 鳥取市湖山町南。JR湖山駅から徒歩約15分 | 米子市淀江町福岡。JR淀江駅から徒歩約20分 |
| スクーリング | 日曜(年24回)。特別な事情があれば火曜 | 原則日曜(各科目年12回が基本)。入学時に水曜を認める場合あり |
| 受講料・入学料 | 1単位336円・480円 | 1単位336円・480円 |
| 出願できる人 | 鳥取県内に住んでいる人(入学後に住む予定を含む。10月転入学の募集要項) | 鳥取県全域から出願可 |
| 在籍(令和8年4月1日) | 72人 | 247人 |
出典:鳥取県教育委員会、各校公式サイト、文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト(2026年9月22日確認)
選抜方法は「面接・作文」ではなく「面接・書類審査」
米子白鳳高校の「新規入学」のページと、鳥取緑風高校の令和8年度の転入学・編入学の募集要項には、通信制課程の選考方法として「面接」と「書類審査」(緑風は「個人面接、書類選考」)が明記されています。学力試験も、作文もありません。「面接・作文」という情報を見かけることがありますが、公式資料からは確認できませんでした。
もう1つ、公立2校に共通する大事な点があります。出願の前に、学校の説明会へ参加することが条件になっていて、入学志願書はその説明会で配られます。緑風の10月転入学の募集要項では、説明会には保護者と一緒に参加するよう書かれています(18歳以上の人も、保護者に相当する人と同伴)。
| 入り方 | 鳥取緑風 | 米子白鳳 |
|---|---|---|
| 新入学(4月) | 公式サイトの入試情報で案内 | 令和8年度は出願3月3日〜27日。説明会は2月19日または3月27日(事前申込) |
| 10月の転入学・編入学 | 令和8年度は説明会の電話予約7月23日〜8月6日、説明会8月16日、出願8月26〜27日、試験9月4日 | 令和8年度は受付7月16日〜22日、説明会8月10日 |
| 転入学の出願 | 在籍している高校を通して申し込む | 在籍している高校を通して申し込む |
出典:鳥取緑風高校「令和8年度 2学期(10月)転入学試験・編入学試験 募集要項(通信制課程)」、米子白鳳高校「転編入試験」(2026年9月22日確認)
いま全日制の高校に在籍していて、年度の途中で移りたい場合は、公立なら4月か10月が区切りになります。令和8年度の10月入学の受付はすでに終わっているため、次は令和9年4月の募集になります。時期が合わないときは、随時の転入学を受け付けている私立(下の湯梨浜学園など)や、広域通信制も候補に入れて考えると、空白の期間を短くできます。
見落とされがちな私立の通信制——湯梨浜学園高等学校
鳥取県内に本校のある通信制は、公立2校だけではありません。東伯郡湯梨浜町にある湯梨浜学園高校にも通信制課程があります。学校の通信制カリキュラムのページでは、スクーリングは月に1〜2回(日曜日の午後)の登校で、2〜3週に1回レポートを提出し、後期末の単位認定試験に合格すると単位が認められる、と説明されています。卒業には74単位以上が必要で、転入・編入の人は前の学校の在籍期間と単位を引き継げます。
通信制の募集要項では、定員は各年次40人、選考は書類審査と面接です。新入学・編入学・転入学は前期(1月)と後期(3月)の試験があり、4月〜9月は随時の転入学を受け付けています(転入したい月の前の月の15日までに出願)。入試検定料は10,000円で、湯梨浜学園中学校からの進学者と、同校の全日制課程からの転籍者は免除です。以前の記事で「入学金は1万円」と書いていたのは、公式の募集要項では入試検定料の額でした。授業料などの額は、公式サイトでは確認できませんでした。
通い方は、学校のアクセス案内で、JR松崎駅からバス約5分・徒歩約17分、朝の通学時間帯の普通列車で鳥取駅から約48分、赤碕駅から約42分とされています。倉吉方面・羽合や北条方面・松崎駅からのスクールバスもあります(通信制の生徒が使えるかは学校にご確認ください)。
なお、文部科学省のデータでは、湯梨浜学園の通信制は生徒を受け入れる区域が鳥取県だけの「狭域」です。以前の記事では「狭域か広域かは公式資料で確認できなかった」と書いていましたが、データで確認できたので直しました。

県外に本校がある広域通信制は、鳥取市・米子市に分かれて拠点を持っている
文部科学省のデータ(令和8年4月1日時点)で、県外に本校がある高校が鳥取県内に届け出ている拠点を、市ごとに並べました。「スクーリング可」は面接指導等実施施設、「学習支援」は学習等支援施設です。学習支援の施設に通う場合、スクーリングは別の会場(本校や他県の会場など)で受けることになります。
| 市町村 | 施設(本校がある高校) | 所在地 | 種類 |
|---|---|---|---|
| 鳥取市 | あすなろ高等専修学校(クラーク記念国際高校) | 湖山町西2丁目(2026年4月から倭文の仮校舎) | スクーリング可 |
| 鳥取市 | 鳥取敬愛高校(NHK学園高校) | 西町1丁目 | スクーリング可(下の注を参照) |
| 鳥取市 | 個別指導塾の教室(西町・広域通信制高校) | 西町2丁目 | スクーリング可 |
| 鳥取市 | 鳥取市医療看護専門学校(滋慶学園高校) | 東品治町 | スクーリング可 |
| 鳥取市 | トライ式高等学院 鳥取キャンパス(鹿島学園高校・鹿島朝日高校) | 永楽温泉町 | 学習支援 |
| 鳥取市 | 鹿島朝日高校 連携 鳥取キャンパス | 富安2丁目 | 学習支援 |
| 鳥取市 | 第一学院高校 鳥取学習センター | 興南町 | 学習支援 |
| 米子市 | 若葉学習会専修学校(クラーク記念国際高校) | 錦町2丁目 | スクーリング可 |
| 米子市 | YMCA米子医療福祉専門学校(鹿島朝日高校・明誠高校・鹿島学園高校) | 錦海町3丁目 | スクーリング可 |
| 米子市 | よなご中央高等学院・米子ファッションビジネス学園(中央国際高校・沖縄中央高校) | 久米町 | スクーリング可(沖縄中央高校) |
| 米子市 | さくら国際高校 米子キャンパス | 皆生温泉2丁目 | スクーリング可 |
| 米子市 | 松陰高校 米子学習センター | 糀町1丁目 | スクーリング可 |
| 米子市 | 鹿島朝日高校 連携 米子キャンパス | 末広町 | 学習支援 |
| 米子市 | 鳥取SHIP(明誠高校) | 冨士見町1丁目 | 学習支援 |
| 北栄町 | 中央高等学園専修学校(星槎国際高校) | 由良宿 | スクーリング可 |
| 南部町 | 国立音楽院 鳥取南部校 高等部(開志創造高校) | 阿賀 | 学習支援 |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)を所在地で集計(2026年9月22日)。施設名はデータの表記です。
この表を使うときに、2点だけ補っておきます。1つは、クラーク記念国際高校の鳥取キャンパス(あすなろ高等専修学校)です。学校のお知らせによると、2026年4月1日から校舎の建て替えのため、鳥取市倭文65番地の仮校舎に2年間の予定で移っています。文部科学省のデータの住所は湖山町西のままなので、見学に行くときは学校にどちらの校舎かを確かめてください。もう1つは、NHK学園高校の鳥取敬愛高校です。文部科学省のデータでは面接指導等実施施設として届け出られていますが、NHK学園の全国のスクーリング会場の一覧に鳥取県の会場はありませんでした(中国地方は岡山県と広島県のみ)。鳥取県内でスクーリングを受けられるかは、学校に直接ご確認ください。
以前の記事では、星槎国際高校について「鳥取県内の拠点は見当たらない」と書いていましたが、文部科学省のデータでは北栄町の中央高等学園専修学校がスクーリングのできる施設として届け出られていたため、直しました。一方、N高等学校・S高等学校・飛鳥未来きずな高校・わせがく高校・ルネサンス高校は、このデータに鳥取県内の拠点がありませんでした(オンラインで学び、スクーリングは県外の会場で受ける形になります)。
鳥取市・米子市・倉吉市から通うなら、スクーリングの会場までの距離で考えます
鳥取県は東部・中部・西部で、通いやすい学校がはっきり分かれます。ポイントは「毎日通う場所」ではなく、年に何十回か行くスクーリングの会場まで、無理なく通えるかです。
| 住んでいる地域 | 公立の候補 | 市内・近くの拠点 | 考え方 |
|---|---|---|---|
| 鳥取市(東部) | 鳥取緑風(湖山町) | 市内8か所。スクーリングができる所は湖山町南(緑風)・西町・東品治町と、建て替えで倭文の仮校舎に移っている1か所 | 鳥取駅周辺と湖山地区に集まっています。湖山は鳥取大学前駅・湖山駅が最寄り |
| 岩美町・八頭町・智頭町など東部の町 | 鳥取緑風 | 町内に拠点なし | JRやバスで鳥取市内へ出る前提で、日曜の朝に着ける便があるかを確かめます |
| 倉吉市・湯梨浜町・北栄町・琴浦町(中部) | 鳥取緑風または米子白鳳(学区なし) | 湯梨浜学園(本校)、北栄町の中央高等学園(星槎国際)、倉吉東高校 | 公立の本校は東西の端にあるので、湯梨浜学園の月1〜2回のスクーリングや、中部の施設が現実的な候補になります |
| 米子市(西部) | 米子白鳳(淀江町) | 市内9か所。スクーリングができる所は7か所 | 県内でいちばん拠点が多い市です。米子駅周辺と皆生温泉・錦海町に分かれています |
| 境港市・日吉津村・大山町・南部町・日野郡など西部 | 米子白鳳 | 南部町に学習支援の施設が1か所 | 境港市には拠点がありません。米子市内の拠点か、淀江の白鳳へ通う形になります |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ、各校公式サイトのアクセス案内(2026年9月22日確認)。所要時間は季節やダイヤで変わるため、実際の便で確かめてください。
公立2校は学区がないので、たとえば中部に住んでいて、日曜の朝に鳥取へ出るほうが楽なら緑風、米子のほうが楽なら白鳳、という選び方ができます。緑風の火曜日、白鳳の水曜日の枠は、どちらも「事情がある場合」「入学時に認める場合」の扱いなので、平日を希望する場合は説明会で相談してみてください。
雪の多い冬は、山陰本線や路線バスが遅れる日もあります。スクーリングを休むと出席が足りなくなる科目もあるので、冬の予備の通い方(家族の送り、早めの便)まで考えておくと安心です。スクーリングにかかる交通費の考え方は通信制高校のスクーリング費用の記事にまとめています。
米子市は島根県の安来市・松江市とも近く、県境を越えて島根県内の学校を検討する家庭もあります。島根県の状況は島根 通信制高校、南の岡山県は岡山 通信制高校、東の兵庫県は兵庫 通信制高校の記事で整理しています。ただし、県外の公立通信制は、その県に住んでいることが出願の条件になるのが一般的です。

鳥取で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます
「鳥取 通信制サポート校」で探している方に、先にお伝えしたいことがあります。サポート校は高校ではありません。卒業資格を出すのは、サポート校が提携している通信制高校です。そのため、サポート校を選ぶときは「どの通信制高校と組むのか」「スクーリングはどこで受けるのか」をセットで確かめる必要があります。
文部科学省のデータで、鳥取県内にある「学習等支援施設」(サポート校・学習センターの多くが当たる区分)は6か所でした。
| 施設 | 市町村 | 提携先の通信制高校(データ) | スクーリングの会場 |
|---|---|---|---|
| トライ式高等学院 鳥取キャンパス | 鳥取市 | 鹿島学園高校・鹿島朝日高校 | 施設では受けない(別の会場) |
| 第一学院高校 鳥取学習センター | 鳥取市 | 第一学院高校(兵庫県養父市の養父校) | 施設では受けない(別の会場) |
| 鹿島朝日高校 連携 鳥取キャンパス・米子キャンパス | 鳥取市・米子市 | 鹿島朝日高校 | 鹿島朝日は米子市錦海町の施設でも受けられる |
| 鳥取SHIP | 米子市 | 明誠高校 | 明誠は米子市錦海町の施設でも受けられる(データ上) |
| 国立音楽院 鳥取南部校 高等部 | 南部町 | 開志創造高校 | 施設では受けない(別の会場) |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)。米子市久米町のよなご中央高等学院は、中央国際高校の学習等支援施設で、同じ建物が沖縄中央高校の面接指導等実施施設にもなっています。なお、米子市錦海町のYMCA米子医療福祉専門学校を会場として使えることは、文部科学省のデータには載っていますが、鹿島学園高校・鹿島朝日高校・明誠高校それぞれの公式サイトでは確認できませんでした。スクーリングの会場は、入学前に学校へ直接ご確認ください。
サポート校の費用は、提携する通信制高校の学費とは別にかかり、国の就学支援金はサポート校の費用には使えません。仕組みは通信制サポート校とは、費用の二重の構造はサポート校 学費の記事で詳しく書いています。
見学のときは、次の3つを聞いておくと比べやすくなります。
- 在籍する通信制高校の名前と、本校の所在地(県の支援金の対象になるかに関わります)
- スクーリングの会場と、年に何日・何泊か
- サポート校の費用と、高校の学費の内訳を別々に
学費は、公立なら年数万円、私立・広域通信制は学校ごとに公表額で比べます
学費は、公式に公表されている額だけを並べます。公表されていないものは「公式で確認できず」としました。
| 学校 | 受講料・授業料 | そのほかの費用(公表分) | 出典 |
|---|---|---|---|
| 鳥取緑風(公立) | 1単位336円(就学支援金の対象) | 入学料480円。入学時の教材費などの目安約44,150円、2年次以降は毎年約23,800円 | 県教委・学校の生徒必要経費 |
| 米子白鳳(公立) | 1単位336円(就学支援金の対象) | 入学料480円。教材費などは公式サイトで確認できず | 県教委 |
| 湯梨浜学園(私立) | 公式サイトで確認できず | 入試検定料10,000円(湯梨浜学園中学校からの進学者・同校全日制課程からの転籍者は免除) | 学校の募集要項 |
| 広域通信制・サポート校 | 学校・コースごとに違う | サポート校の費用は就学支援金の対象外 | 各校の募集要項 |
公立の受講料は、たとえば1年に25単位を取ると8,400円です(336円×25単位)。国の就学支援金は、公立の通信制では受講料の分(1単位336円)が支給されるため、申請すれば受講料の負担は実質なくなります。残るのは入学料や教材費・学年費などです。私立は授業料の額が学校で大きく違うので、通信制高校 学費の記事で、就学支援金を引いた後に残る費用の考え方を確認してみてください。
鳥取県独自の学費支援制度——広域通信制の県内キャンパスへの適用は未確認
鳥取県には「鳥取県私立高等学校等総合支援金」という独自の支援制度があります。県の制度概要リーフレット(令和8年6月)によると、鳥取県内にある私立高等学校と専修学校高等課程に在学する人を対象に、国の就学支援金に上乗せして支給する制度で、返還は不要です。学校が代わりに受け取り、授業料と同じように毎月払う「その他の納付金」に充てます。
- 受給資格:鳥取県内の私立高校または専修学校高等課程に在学し、鳥取県で高等学校等就学支援金を受給している人
- 年収の目安が270万円以上の世帯(4人家族の目安)は支給されません
- 支給額:生活保護受給世帯は月7,200円、年収目安270万円未満の世帯は月3,600円(いずれも学校が定める額のほうが低ければその額)
- 申請は、入学時などに学校から案内があります
正直にお伝えすると、本校が県外にある広域通信制(クラークや第一学院など)の鳥取・米子の拠点に通う生徒が対象になるかは、リーフレットの文言だけでは判断できませんでした。受給資格に「鳥取県で就学支援金を受給している人」とあるため、県内に本校がある湯梨浜学園は対象の学校に当たると読めますが、県外の高校の生徒がどうなるかは明記がありません。この点は、学校、または鳥取県総務部教育学術課へ直接ご確認ください(問い合わせ先は鳥取県「私立学校等の授業料等支援制度」のページにあります)。
就学支援金は2026年度から所得制限が撤廃。鳥取県の奨学金・給付金も使えます
国の高等学校等就学支援金は、2026年度(令和8年度)から所得制限が撤廃されました。文部科学省の新制度の概要では、支給の上限は私立の全日制が年45万7,200円、私立の通信制が年33万7,200円(1単位13,668円)です。国の制度なので、鳥取県内の学校でも県外の学校でも対象になります(文部科学省 高校生等への修学支援)。
大事な注意点を1つ。就学支援金が充てられるのは「授業料」だけです。サポート校の費用、コース費用、教材費、施設設備費には使えません。支給を受けるには申請が必要です。
授業料以外の負担には、鳥取県の制度があります(鳥取県教育委員会 育英奨学室「奨学金制度」)。
| 制度 | 中身 | 通信制で押さえる点 |
|---|---|---|
| 鳥取県高校生等奨学給付金(返還不要) | 令和8年7月1日時点で、生活保護世帯や、保護者の住民税の所得割が一定額未満(年収目安490万円未満)の世帯で、保護者が県内に住んでいる人 | 通信制の非課税世帯は年額 国公立50,500円・私立52,100円。令和8年度の申請期限は9月30日(最終11月30日)。原則電子申請 |
| 鳥取県育英奨学資金(無利子の貸与) | 県内に住所がある人の子などが対象。通信制課程も含む | 月額 国公立は自宅通学18,000円、私立は自宅通学30,000円 |
| 定時制課程及び通信制課程修学奨励金(無利子の貸与) | 県内の定時制・通信制に在学し、職業に就いていて、ほかの奨学金を受けていない人などが対象 | 月額14,000円。年間18単位以上の履修が条件で、卒業すると返還が免除されます |
出典:鳥取県高校生等奨学給付金、鳥取県育英奨学資金、修学奨励金(2026年9月22日確認)
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

発達障害や不登校で選ぶなら、確認するのは施設ではなく担当者です
学校見学に行くと、どこもきれいで、対応も丁寧です。だから施設や雰囲気で比べようとすると差がつかず、決められないまま時間が過ぎます。差が出るのは通い始めて半年後で、そこを決めているのは次の4点です。
- 担当者が固定されるか、シフトで替わるか。話せるようになるまで時間がかかるお子さんほど、担当が替わる体制は負担になります。「担任はつきますか。年度の途中で替わることはありますか」と聞いてください。
- 来られなかった日にどう動くか。連絡が来るのか来ないのか、来るとしたら本人にか保護者にか。学校の方針が最もはっきり出る質問です。
- レポートが遅れたときの手順があるか。「提出が遅れている生徒には、どんな順番で声をかけますか」と聞くと、実際の運用が見えます。
- 合わなかったときにコースを変えられるか。頻度の高いコースで始めて変えられる学校と、変えられない学校があります。
診断の有無を最初に聞かれるかどうかも、判断材料になります。診断がなくても相談できるかを、見学のときに聞いておくとよいでしょう。服薬や診断など医療の判断は、主治医や専門機関に相談してください。
鳥取県の公立2校は、どちらも定時制と同じ学校の中にある通信制で、米子白鳳はスクーリング以外の日に登校して個別に指導を受けられると案内しています。一方で、公立の通信制はレポートを自分で進める力が求められ、緑風の学校案内にも「自分自身の生活習慣をコントロールすることができ、高校を卒業するという強い意志のある生徒」を待っていると書かれています。自分で進めるのが不安な場合は、見学のときに「レポートが止まったとき、学校から声をかけてもらえるか」を聞いてみてください。
「通信制高校+サポート校」という組み合わせ方もあります
ここまでの整理でも決めきれない場合、通信制高校に在籍しながらサポート校を併用するという形があります。私たちNIJIN高等学院(ニジ高)は、この通信制高校サポート校にあたります。
先に、正直な注意点から書きます。
- ニジ高は高校ではありません。高卒資格は、提携する通信制高校から出ます。在籍は2つ、費用も提携校の分とニジ高の分の両方がかかり、ニジ高の分に就学支援金は使えません。
- 学院内でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です(鳥取市内の会場で受けられる場合もあります)。ここは避けられない部分です。
- 費用は学費のご案内でご確認ください。
そのうえで、次のような場合には検討する価値があります。
- 鳥取緑風・米子白鳳・湯梨浜学園や、広域通信制に在籍しながら、スクーリング日以外の学習の伴走や、仲間とのつながりが欲しい場合。ニジ高は、提携校以外の通信制高校に在籍したままでも併用できます。卒業資格・スクーリング・単位は在籍する高校のものです。
- 県内の拠点まで毎週通うのが難しく、家から学びたい場合。オンライン中心なので、鳥取県のどこに住んでいても同じように参加できます。
- まず人とつながるところから始めたい場合。カメラとマイクをオフにして、チャットだけの参加から始められます。
担任がつき、生活リズムに波があっても学べる設計にしています。生徒会・サークル・学園祭や企業とのコラボもあり、生徒が行事を企画して運営する側にも回れます。総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座にも力を入れています。転入・編入もでき、出願にかかる費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。小中学生の段階から相談したい場合は、姉妹事業のNIJINアカデミー(小中学生のオルタナティブスクール。ニジ高はその高等部にあたります)があります。どんな雰囲気かはよくある質問でも確かめられます。

鳥取で迷ったときの進め方(3ステップ)
- スクーリングの会場まで通えるかを確かめる:東部なら鳥取緑風、西部なら米子白鳳、中部なら湯梨浜学園や中部の施設。公立は学区がないので、日曜の朝に着きやすいほうを選べます。
- 入る時期を決める:公立の転入学・編入学は4月と10月で、説明会への参加が条件です。時期が合わなければ、随時の転入学がある私立や広域通信制も候補に入れます。いまの高校に在籍している場合は、通信制高校 転入の記事で、退学する前に動いたほうがよい理由を確認してください。
- 学費を同じ条件で聞く:就学支援金を引いた後の授業料、授業料以外の費用、サポート校の費用を分けて聞き、県の総合支援金の対象かどうかも確かめます。

鳥取から通わずに学ぶ形も、体験説明会で見てみませんか
ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げるサポート校です。全国の仲間とつながり、行事も自分たちで企画します。通信制に足りなかった「対人感性・コミュニケーション」を、1クラス8人のオンライン授業で育てます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。授業の様子や通い方を、体験説明会で見てみませんか。
よくある質問
A. 本校を置く学校は、公立2校(鳥取緑風・米子白鳳)と私立1校(湯梨浜学園)の計3校です。県外に本校がある高校の拠点も含めると、文部科学省のデータ(令和8年4月1日時点)で県内21か所になります。
A. ありません。面接と書類審査で、作文もありません。ただし、出願の前に学校の説明会へ参加する必要があります。
A. 学区はないので、自宅からの通いやすさで決めて大丈夫です。東部(鳥取市)は鳥取緑風、西部(米子市)は米子白鳳が近く、中部の人はどちらも選べます。平日のスクーリングを希望する場合、緑風は火曜、白鳳は水曜の枠があるか、説明会で相談してください。
A. 公式資料の文言だけでは判断できません。対象は「鳥取県内にある私立高等学校」に在学し、鳥取県で就学支援金を受けている人と書かれています。広域通信制の県内キャンパスが該当するかは、学校または鳥取県教育学術課への確認が必要です。国の就学支援金は、どちらの学校でも対象です。
A. 倉吉市内には、公立の緑風がスクーリングの施設として届け出ている倉吉東高校(定時制)があるほか、近くに湯梨浜学園(湯梨浜町)と、星槎国際高校のスクーリングができる施設(北栄町)があります。倉吉東高校で実際にどの科目のスクーリングを受けられるかは、公式サイトで確認できなかったため、緑風高校にお問い合わせください。
まとめ:鳥取県の通信制高校選びは「学校」と「サポート」の両方から
鳥取県の通信制高校は、東部・西部に公立校が分かれているうえに、見落とされがちな私立の選択肢(湯梨浜学園)もあります。県外に本校がある高校の拠点は鳥取市と米子市に集まっていて、中部や境港市には少ないのが実情です。まずは自宅からスクーリングの会場まで通えるかを確かめ、公立・私立・広域通信制のどれが合うかを順番に検討することが近道です。
そのうえで、日々の学習の伴走や仲間とのつながりに不安がある場合は、NIJIN高等学院のようなサポート校を組み合わせるという選択肢もあります。どの道を選んでも、いまの時点で全部を決める必要はありません。気になる学校の説明会や相談の場で、今のお子さんの様子をそのまま話すところから始めてみてください。

鳥取にいても、全国の仲間と青春できる。ニジ高の体験説明会へ
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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