江東区で通信制高校を探し始めると、「東陽町」「豊洲」「木場」と駅の名前のついたキャンパスがいくつも出てきます。ところが調べていくと、そのうちどれが高校で、どれがサポート校なのか、そしてスクーリング(面接指導)をどこで受けるのかが、ほとんどのページに書かれていません。
結論から言うと、江東区には都立の通信制高校も、区内に本校を置く私立の通信制高校もありません。区内にあるのは、他県などに本校がある通信制高校の拠点で、文部科学省の掲載データで数えると6校・所在地で5か所(森下・東陽町・木場・豊洲・有明)でした。しかも、スクーリングができる施設として届け出ているのは有明の1か所だけで、東陽町・木場・豊洲の教室は日々の学習を支える施設です。
この記事は、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)、東京都教育委員会・東京都生活文化局・江東区の公式ページ、各校の公式サイトを2026年9月21日に開いて確認した内容でできています。まとめサイトの学校リストは使っていません。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
「今の学校が合わない」「自分のペースで学びたい」と感じて調べ始めた方も、不登校が続いていて次の居場所を探している方もいると思います。いま決めなくて大丈夫です。まずは「江東区で何が選べて、何が選べないのか」を一緒に確かめましょう。
江東区の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:江東区の通信制高校の早見
- 江東区に都立の通信制高校は無い。都立の通信制課程は一橋(千代田区)・新宿山吹(新宿区)・砂川(立川市)の3校だけです。豊洲からは有楽町線、門前仲町・木場・東陽町からは東西線、大島・住吉・森下からは都営新宿線で、乗り換えなしで最寄り駅まで行ける都立があります。
- 区内に本校がある私立の通信制高校も0校。区内にあるのは6校の拠点で、所在地で数えると5か所です(文部科学省の掲載データ・令和8年4月1日時点)。
- スクーリングができる「面接指導等実施施設」は、有明の短期大学の1か所だけ。東陽町・木場・豊洲・森下の4か所は学習を支える施設で、スクーリングは別の会場へ行きます。
- 「江東区 サポート校」で探すときは、提携している通信制高校とセットで確かめます。同じ木場の教室でも、在籍する高校によってスクーリングが「23区内で年10日ほど」にも「神奈川県の本校で年1回・3泊4日」にもなります(公式の記載)。
- 亀戸・大島の近くには区内の拠点が無く、隣の錦糸町(墨田区)に私立の本校(立志舎高校)やキャンパスが集まっています。
- 2026年度から就学支援金の所得制限は無くなり、私立通信制は年33万7,200円が上限です。サポート校の費用には使えません。
- 家から出にくい時期は、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)で、提携校の卒業をめざす方法もあります。
江東区の通信制高校事情:区内に本校は無く、都立の通信制も区外の3校だけ
江東区は東陽町・木場・豊洲・大島など再開発が進んだ街が多く、東西線・有楽町線・都営新宿線の駅の近くに、私立の広域通信制高校のキャンパスやサポート校があります。ただし、区内に都立の通信制課程を置く高校はありません。東京都教育委員会の都立高等学校一覧の通信制課程の表に載っているのは次の3校だけで、東京都立高等学校通信制課程入学者選抜実施要綱(令和8年度)にも、対象は一橋高校・新宿山吹高校・砂川高校であると明記されています。
| 学校名 | 所在地 | 最寄り駅(学校の公式ページ) | 受講料 |
|---|---|---|---|
| 都立一橋高校 | 千代田区東神田1-12-13 | JR総武快速線 馬喰町駅 徒歩3分、都営新宿線 馬喰横山駅 徒歩4分、浅草橋駅 徒歩7分など | 1単位336円 |
| 都立新宿山吹高校 | 新宿区山吹町81 | 東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅 徒歩10分、東西線 神楽坂駅・早稲田駅 徒歩10分など | 1単位336円 |
| 都立砂川高校 | 立川市泉町935-4 | 多摩モノレール 泉体育館駅 徒歩3分 | 1単位336円 |
出典:各校公式サイトのアクセスページ、東京都教育委員会「授業料等」(2026年9月21日確認)
費用はきわめて安く設定されています。東京都教育委員会の授業料等のページによると、通信制課程は入学料500円・通信教育受講料が1単位あたり336円です。入学考査料や日本スポーツ振興センター共済掛金、教材費などは別にかかります。
ただし、都立の通信制には学力検査があります。令和8年度は2月22日(日)に実施され、検査は新宿山吹が国語・数学・英語を総合して70分、一橋と砂川が同じく総合して60分。出願は1校に限られます。「試験がないから公立」と考えて準備を進めると、ここでつまずきます。公立の通信制の仕組み全般は公立 通信制高校の記事で整理しています。
全国に目を広げると、通信制高校の在籍者は306,711人(2025年3月31日)で、2025年度の入学者のうち57.0%が中学3年のときに不登校を経験していました(文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」)。通信制を選ぶことは、もう珍しい選択ではありません。
だから江東区の選択肢は「私立のキャンパス」と「サポート校」の2つになる
都立が区外にしかない以上、江東区内で通う場所を決めたいなら、選択肢は私立側になります。ここで最初に押さえておきたいのが、区内にある校舎はどれも「高校の本校」ではないということです。東京都生活文化局が公開している私立高等学校(通信制課程)一覧にも、文部科学省の掲載データにも、江東区に本校を置く通信制高校はありませんでした。
江東区内の教室は、次の3種類のどれかに当たります。
| 種類 | 実体 | 高卒資格 | 費用のかかり方 |
|---|---|---|---|
| 広域通信制高校のキャンパス | 他県に本校がある高校の学習拠点 | その高校から出る | 高校の学費+コース費用 |
| サポート校 | 高校ではない民間の教育機関 | 提携する通信制高校から出る | 高校の学費+サポート校の費用 |
| スクーリングの会場 | 大学・短大などの建物を借りた会場 | 在籍する高校から出る | 交通費・宿泊費の有無は学校ごとに違うので確認 |
ここを混同したまま「東陽町のA校と豊洲のB校で迷っています」と比べると、片方は高校の学費だけ、もう片方は高校+サポート校の合計、という条件の違う数字を並べることになります。本校が他県にある学校の仕組みは広域通信制高校とはの記事で説明しています。

江東区内の通信制高校・サポート校 比較表:文科省データの5か所を、公式で住所と駅まで確認しました
通信制高校には、卒業資格を出す「本校」と、本校の外で学習やスクーリングを行う拠点があります。拠点は国の制度で「通信教育連携協力施設」と呼ばれ、各校の「キャンパス」「学習センター」、サポート校の教室などがここに入ります。文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトには、全国の通信制高校349校と、その拠点のべ4,632件が載っています(令和8年4月1日時点)。この中から、所在地が江東区のものを数えました。
| 拠点(地域) | 届け出ている通信制高校 | 施設の種類(文科省データ) | 住所/最寄り駅(公式) |
|---|---|---|---|
| N高・S高・R高 東陽町キャンパス(東陽町) | N高校・S高校・R高校 | 学習等支援施設 | 東陽3-23-24 VORT東陽町4階/東京メトロ東陽町駅 徒歩4分 |
| KG高等学院 江東キャンパス(木場) | 鹿島学園高校・鹿島山北高校 | 学習等支援施設(サポート校) | 木場3-18-15 木場コーポラス1階/東西線 木場駅3番出口 徒歩5分 |
| トライ式高等学院 豊洲キャンパス(豊洲) | 鹿島学園高校 | 学習等支援施設(サポート校) | 豊洲5-5-20 EARTHWIND TOYOSU BLDG. 2F/有楽町線・ゆりかもめ 豊洲駅 徒歩2分 |
| さくら国際高校 森下学習センター(森下) | さくら国際高校 | 学習等支援施設 | 森下2-19-8 谷ビル2F(文科省データ)/最寄り駅は公式で確認できず |
| 有明教育芸術短期大学(有明) | 鹿島学園高校 | 面接指導等実施施設(スクーリングの会場) | 有明2-9-2(短大の公式サイト) |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点。2026年9月21日に所在地で集計)、住所と最寄り駅は各校の公式サイト(2026年9月21日確認)
学校ごとに数えると、江東区内に拠点を届け出ているのは6校・のべ8件でした(N高・S高・R高は別の学校として数えています)。1つの建物を複数の高校が使っているため、所在地(建物)で数え直すと5か所です。
通学スタイルは、公式の記載では次のとおりです。
- N高・S高・R高 東陽町キャンパス:キャンパスのページに、週5・週3コース、週1+コース、ネットコース(通学なし)の案内があります。
- KG高等学院 江東キャンパス:鹿島学園の案内では週2日〜5日制。鹿島山北の案内では週2日〜5日制・週1日制・自宅学習制。新入生の受付は4月・10月の年2回、転入生・編入生の受付は毎月と書かれています。
- トライ式高等学院 豊洲キャンパス:通学・オンライン・在宅から選べ、鹿島学園の案内では週2日〜5日制・週1日制・個人指導制・自宅学習制。最初は週1〜2日から始める生徒が多いと公式に書かれています。
- さくら国際高校 森下学習センター:文科省データに載っている提携先の案内ページは、確認した時点で開けませんでした(404)。通学の形は学校に直接お問い合わせください。
※各校の住所・駅・通学スタイルは2026年9月21日に各校公式サイトで確認した内容です。最新の情報は各校の公式サイトでご確認ください。

区内でスクーリングができるのは有明の1か所だけ。日々の教室とスクーリングの会場は分けて考える
通信制高校の拠点には、国の制度で2つの種類があります。この違いは、まとめサイトではほとんど説明されていませんが、通い始めてからの負担を大きく左右します。
| 施設の種類 | できること | 江東区内の数 |
|---|---|---|
| 面接指導等実施施設 | スクーリング(面接指導)や試験を、その建物で受けられる | 1か所(有明教育芸術短期大学。鹿島学園高校の会場) |
| 学習等支援施設 | 日々の学習の支援。スクーリングは本校や別の会場へ行く | 4か所(東陽町・木場・豊洲・森下) |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト(掲載データ・令和8年4月1日時点)
全国で見ても、スクーリングができる施設は2,024か所、学習等支援施設は2,317か所あります(文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」)。江東区は、日々の教室はあってもスクーリングは区外で受ける形がほとんど、という地域です。
ここから分かるのは、「東陽町にキャンパスがある」と「東陽町でスクーリングを受けられる」は別の話だということです。有明の短期大学も、生徒が毎日通う教室かどうかは公式では確認できませんでした。スクーリングの会場として届け出られている建物だと理解してください。
見学のときは「この校舎はスクーリングの会場ですか。違うなら、スクーリングはどこで年に何日ありますか」と聞いてください。スクーリングに行けないとどうなるかは通信制高校 スクーリングの記事で説明しています。
江東区で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます
「江東区 サポート校」「豊洲 サポート校」で探している方が多いので、ここは厚めに書きます。サポート校は高校ではないので、高卒資格は提携する通信制高校から出ます。つまりサポート校を選ぶことは、同時に「どの通信制高校に在籍するか」を選ぶことでもあります。
それがいちばんよく分かるのが、木場のKG高等学院 江東キャンパスです。この教室は鹿島学園高校と鹿島山北高校の2校と提携していて、公式サイトには在籍する高校ごとの違いが書かれています。
| 在籍する高校 | 本校の所在地 | スクーリング(KG江東の公式の記載) | 単位認定試験 |
|---|---|---|---|
| 鹿島学園高校 | 茨城県鹿嶋市 | 23区内(千駄ヶ谷・西巣鴨など)で、年間合計10日ほどを2〜3回に分けて | 年2回 |
| 鹿島山北高校 | 神奈川県足柄上郡山北町 | 本校で年1回、3泊4日の宿泊合宿 | スクーリング中と年度末に1回ずつ |
出典:KG高等学院 江東キャンパス「鹿島学園高等学校/費用」、同「鹿島山北高等学校/費用」(2026年9月21日確認)、本校の所在地は文部科学省の掲載データ
同じ木場の教室に通っていても、スクーリングが「都内で何回かに分けて」なのか「年に1回、泊まりがけで」なのかは、在籍する高校で決まります。電車に長く乗るのがつらい人には短い期間で済む合宿型が合うこともあり、外泊が難しい人には都内で分けて受ける形が合うこともあります。どちらが良いかは本人の状態で変わるので、見学のときに両方の話を聞いてください。
豊洲のトライ式高等学院は、文部科学省の掲載データでは鹿島学園高校の拠点として届け出られています。トライ式の公式には「連携する通信制高校において」就学支援金が使えると書かれていて、在籍する高校名は入学の相談で確かめる形です。
サポート校を比べるときは、次の3つを1セットで聞くと取り違えが起きません。
- 在籍する通信制高校はどこか(本校の所在地と、選べるなら何校から選べるか)
- スクーリングはどこで、年に何日か(都内で受けられるか、本校まで行くか、泊まりがあるか)
- 費用は高校の分とサポート校の分に分けて、それぞれいくらか(就学支援金が使えるのは高校の授業料だけ)
サポート校と通信制高校の違いは通信制サポート校の記事で、費用の構造はサポート校 学費の記事で、募集要項をもとに説明しています。

江東区ならではの通信制高校選びのポイントは、駅と路線で近い拠点が変わること
江東区は南北に長く、住んでいる駅によって「近い教室」も「乗り換えなしで行ける都立」も変わります。豊洲・門前仲町・亀戸・大島など、駅ごとに整理しました。所要時間は時間帯で変わるので載せていません。路線は各校公式の最寄り駅から、乗り換えなしで行けるものを挙げています。
| 住んでいる駅の周り | 区内で近い拠点 | 乗り換えなしで行ける都立 | 区外で近い拠点 |
|---|---|---|---|
| 豊洲・有明・新木場・辰巳(有楽町線・ゆりかもめ) | トライ式 豊洲(豊洲駅 徒歩2分)、有明の短大(鹿島学園のスクーリング会場) | 新宿山吹(有楽町線 江戸川橋駅 徒歩10分) | 晴海・月島(中央区)のN高等のキャンパス、さくら国際の学習センターなど |
| 門前仲町・木場・東陽町・南砂町(東西線) | KG江東(木場駅 徒歩5分)、N高等 東陽町(東陽町駅 徒歩4分) | 新宿山吹(東西線 神楽坂駅・早稲田駅 徒歩10分) | 東西線の西葛西(江戸川区)にある拠点 |
| 森下・清澄白河・住吉・大島・西大島(都営新宿線・大江戸線・半蔵門線) | さくら国際 森下(森下2丁目) | 一橋(都営新宿線 馬喰横山駅 徒歩4分) | 錦糸町(墨田区)の拠点。住吉・清澄白河からは半蔵門線で錦糸町へ |
| 亀戸(JR総武線・東武亀戸線) | 文科省データでは亀戸駅の周りに拠点は無い | 一橋(JR総武線 浅草橋駅 徒歩7分) | 隣の錦糸町(墨田区)に立志舎高校の本校やキャンパスがある |
出典:拠点は文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)、駅と徒歩分数は各校公式サイト(2026年9月21日確認)
地域ごとの特徴も、公式で確かめられた範囲で書いておきます。
- 東陽町エリア:N高・S高・R高のキャンパスがあり、東西線沿線から通いやすい場所です。ネットコースで家から学び、通える日だけキャンパスに行く、という使い方も公式の案内から選べます。
- 木場エリア:KG高等学院 江東キャンパスは、公式によると2014年に東陽町で開校し、いまは木場公園の入口の向かいにあります。提携先を2校から選べるのが特徴です。
- 豊洲エリア:トライ式高等学院 豊洲キャンパスは豊洲駅から徒歩2分。登校の頻度や時間を個別に調整できると公式に書かれています。
- 大島・亀戸エリア:区内の通信制の拠点は森下が最寄りで、亀戸・大島の周りにはありません。錦糸町まで出るか、都営新宿線で一橋高校へ行くか、オンラインを中心にするかで考えます。
もう1つ、駅の近さより先に見てほしいことがあります。
- 発達障害・グレーゾーンのお子さん:特性を理解して個別に対応できるスタッフがいるか、個別支援の実績があるかを最優先で確かめましょう。
- 不登校が長期化している場合:いきなり毎日の登校をめざすのではなく、まずは「人とつながる」段階的な支援があるかを確かめることが大切です。週1日から始められるか、オンラインで参加できる日があるかを聞いてください。
江東区の外に目を向けると、錦糸町・西葛西・晴海にも拠点がある
江東区は、墨田区・江戸川区・中央区と接しています。区境をまたげば、区内より近い拠点がある家庭も少なくありません。文部科学省の掲載データで、隣の区の拠点を所在地で数えました。
江戸川区内の拠点と、区の入学資金の融資あっせんは、江戸川区 通信制高校の記事で整理しています。
| 隣の区 | 拠点の数(所在地) | うちスクーリングができる施設 | 江東区から近い例(文科省データの名称) |
|---|---|---|---|
| 墨田区(錦糸町・両国) | 11か所(このほか立志舎高校の本校) | 6件の届け出 | 立志舎高校(本校・太平2丁目)、トライ式 錦糸町、KG高等学院 錦糸町、N高等 錦糸町駅北口 |
| 江戸川区(西葛西・葛西) | 7か所 | 4件の届け出 | KG高等学院 西葛西、さくら国際 西葛西、滋慶学園高校の東京学習サポートコース |
| 中央区(晴海・月島・八重洲) | 6か所 | 1件の届け出 | N高等 晴海、さくら国際 月島、精華学園高校の晴海の学習センター |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点。2026年9月21日に所在地で集計。スクーリングができる施設は届け出の件数)
とくに亀戸・大島・住吉に住んでいる方にとっては、錦糸町が生活圏に入っていることが多いはずです。立志舎高校は墨田区太平に本校がある私立の通信制高校で、公式のアクセスガイドではJR総武線 錦糸町駅北口から徒歩5分、半蔵門線 錦糸町駅3番出口から徒歩5分です。トライ式高等学院の錦糸町キャンパスは、公式のサポート拠点一覧でJR錦糸町駅南口から徒歩約1分と案内されています。
注意したいのは、錦糸町の住所です。トライ式 錦糸町の所在地は「墨田区江東橋」で、町名に「江東」と入っていても墨田区です。まとめサイトの中には、錦糸町の教室を「江東区」として載せているものがありました。見学の前に住所を公式で確かめてください。
隣の区と東京都全体の選び方は、次の記事で同じ形で整理しています。
- 東京 通信制高校(都立3校と都内の私立の選び方)
- 墨田区 通信制高校(錦糸町・両国方面)
- 葛飾区 通信制高校(総武線・京成線の北側)
- 千代田区 通信制高校(都立一橋高校がある区)
学費は公表額で比べる。木場のKG江東は、本校とサポート校の概算を公式に出している
江東区内の教室の公式サイトを見て回ると、金額をページ上に載せている教室は多くありません。その中で、KG高等学院 江東キャンパスは、在籍する高校ごとに初年度の概算を公式に載せていました。
| 在籍する高校 | 本校の初年度費用(公式の表示) | 江東キャンパスのコース費用 | 初年度の概算 |
|---|---|---|---|
| 鹿島学園高校 | 82,252円(授業料は1単位12,000円、25単位を就学支援金の見込額で差し引いた表示) | 200,000円〜(通学回数で変わる) | 282,252円〜 |
| 鹿島山北高校 | 121,252円(授業料は1単位9,000円、25単位を就学支援金の見込額で差し引いた表示) | 200,000円〜(通学回数で変わる) | 321,252円〜 |
出典:KG高等学院 江東キャンパス「鹿島学園高等学校/費用」、同「鹿島山北高等学校/費用」(2026年9月21日確認)
この表から読み取れることが3つあります。
- 費用は2か所に払う。公式にも「学費の納入は江東キャンパス(サポート校)と、本校の両方で必要」と書かれています。
- 就学支援金で消えるのは授業料の部分だけ。施設費・システム管理費などは残り、コース費用(サポート校の分)は支援金の対象外です。
- 年度の表記が無い。ページ上に何年度の額かが書かれていないため、予算表にそのまま写さず、問い合わせのときに「何年度の額ですか」と確かめてください。
ほかの教室が金額を出していないのは、コース・通学日数・在籍する高校の組み合わせで総額が変わるためです。比べたいなら、同じ条件(週何日通うか、どの高校に在籍するか、何月に入るか)をこちらから指定して見積もりを取るのが確実です。通信制高校全体の費用の考え方は通信制高校 学費の記事にまとめています。

就学支援金は2026年度から所得制限が無くなった。私立通信制は年33万7,200円が上限
お金の前提が2026年度(令和8年度)に大きく変わりました。文部科学省の令和8年度 高等学校等就学支援金制度等に関する説明会資料には、所得制限を撤廃し、保護者等の収入の状況を問わないことにしたと明記されています。これまで年収の目安で対象外だったご家庭も、対象になります。
| 区分 | 定額授業料の場合 | 単位制授業料の場合 | 支給期間 |
|---|---|---|---|
| 公立・通信制 | 520円/月 | 336円/単位 | 48月 |
| 私立・通信制 | 28,100円/月 | 13,668円/単位 | 48月 |
単位制で受け取る場合は、年間30単位・在学中の合計74単位までという上限があります。私立通信制の年間の支給上限は33万7,200円です。申請した月から支給され、さかのぼっては受け取れません。転校したときは、転校先で申請し直す必要があります。
ここで大事な注意点が2つあります。
1つ目。就学支援金が充てられるのは「授業料」だけです。サポート校の費用や、キャンパスのコース費用には使えません。東陽町や豊洲で週5日通うコースを選んだとき、支援金で軽くなるのは高校側の授業料の部分だけだと考えてください。
2つ目。東京都には都独自の制度があります。都内に住み、東京都以外が認可した私立の通信制高校に通う場合は、私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金の対象になることがあります。江東区内に拠点がある6校(N高・S高・R高・さくら国際・鹿島学園・鹿島山北)は、どれも本校が東京都の外にあります。令和7年度は「国の制度『就学支援金』と合わせて、最大で33万7,200円まで」とされ、その範囲内で在学校の授業料額(保護者が負担した金額)が上限でした。対象は卒業に必要な単位のための授業料で、サポート校・技能教育施設等の受講料は対象外と明記されています。令和8年度の内容は、2026年9月21日時点のページでも「詳細が決まり次第」案内する段階でした。金額を当て込んだ資金計画は、確定してから立ててください。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
江東区奨学資金は中学3年で申し込む給付型。転入・編入のときは使えない前提で考える
江東区は区として、高校に進む生徒への給付型の奨学金を用意しています。江東区の公式ページによると、令和8年度生の内容は次のとおりでした。
| 項目 | 内容(令和8年度生) |
|---|---|
| 対象 | 中学3年生・義務教育学校9年生。保護者が区内に1年以上住んでいること |
| 金額 | 学資金 月額1万円(年額12万円)、入学準備金 10万円 |
| 主な要件 | 中3前期の評定平均3.5以上、世帯収入の合計600万円以下など |
| 募集 | 50名程度。令和8年度生の募集は令和7年12月9日で終了 |
就学支援金や授業料軽減助成とは併用できますが、奨学給付金や、学校・団体の給付型奨学金とは併用できないと書かれています。
この制度は中学3年の秋に申し込むものなので、高校に入ってから通信制へ転入・編入する場合には、同じ年度に新しく申し込む道はありません。また、区のページと募集要項には「高等学校等」としか書かれておらず、通信制高校やサポート校が対象に含まれるかどうかは明記されていませんでした。中学3年で通信制への進学を考えている方は、推測で判断せず、教育委員会事務局 庶務課 庶務係に直接確認してください。
まとめサイトの江東区の一覧には、区外の教室や高校ではない学校が混ざっている
調べていて、いちばん気をつけたほうがいいと感じたのがここです。通信制高校の比較サイトで江東区の学校として紹介されているのに、公式サイトや文部科学省のデータと合わないものがありました。
- トライ式高等学院「門前仲町キャンパス」:比較サイトには江東区の拠点として載っていましたが、トライ式の公式のサポート拠点一覧で江東区内にあるのは豊洲キャンパスでした(2026年9月21日確認)。門前仲町のページを探しても一覧に戻されます。
- 錦糸町の教室が江東区として載っている:KG高等学院 錦糸町キャンパス(錦糸3丁目)やトライ式 錦糸町(江東橋3丁目)は、どちらも墨田区です。通う距離は近いので候補にしてかまいませんが、区の制度などを調べるときに取り違えないようにしてください。
- 高等専修学校や専門学校が通信制と並んでいる:東陽の江東服飾高等専修学校は、学校教育法にもとづく高等専修学校で、通信制高校の拠点ではありません(文部科学省の掲載データにも江東区の拠点としては載っていません)。服飾などを専門に学びたい人には別の道になりますが、高校の卒業資格がどう扱われるかは学校ごとに違うので、直接確かめてください。
- 公式の案内ページが開けない拠点:さくら国際高校の森下学習センターは、文科省データに載っている案内ページが確認時に404でした。見学の予約は学校の代表窓口から入れると確実です。
各校が悪いのではなく、比較サイトの情報が更新されていないだけです。ただ、見学の予定を組んだ日に「そこには校舎がなかった」となると、その1日は本人にとってかなり重い体験になります。見学予約は学校の公式サイトから入れてください。これだけで防げます。
通信制高校だけでは足りないときは「+サポート校」という選択がある
通信制高校は「高校卒業資格の取得」という点では優れた仕組みですが、学校によっては日々の学習の伴走や、居場所づくり・仲間づくりまではカバーしきれないこともあります。原則として自分でレポートを進める仕組みなので、ひとりで進めるのが難しい時期には、伴走がないと卒業まで届かないことがあります。
| 比べる点 | 通信制高校(本体) | サポート校 |
|---|---|---|
| 役割 | 単位認定と卒業資格 | 日々の学習の伴走・居場所 |
| 高卒資格 | ここから出る | 単独では出ない |
| 就学支援金・都の授業料助成 | 授業料に充てられる | 対象外 |
| スクーリング | 必要(本校の定めによる) | 本体校のスクーリングに参加する |
「費用が二重にかかるなら損では」と感じるかもしれません。サポート校の費用は、ひとりでは続けにくい部分を人が支えることへの費用だと考えると判断しやすくなります。反対に、ひとりでレポートを進められる見込みがあるなら、通信制高校だけで学ぶ形も十分に選択肢です。
そしてもう1つ、「江東区で通える場所」という条件そのものを外す選び方もあります。通信制高校は、もともと毎日通うことを前提にしていない学校です。単位はレポート・スクーリング・試験で認定されるので、日々の出席日数で進級が決まるわけではありません。オンライン中心のサポート校を選べば、住んでいる駅で選択肢が決まらなくなります。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
私たちNIJIN高等学院(ニジ高)も、この「サポート校」にあたります。運営は株式会社NIJINで、小中学生のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の高等部でもあります。江東区の読者に対して、正直にお伝えしておきたいことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。高卒資格は提携する通信制高校で取ります。在籍は提携校とニジ高の2つになります。
- オンライン中心です。担任がつく形で、全国どこからでも通えます。ニジ高の生徒は、相談のうえでNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)の全国の教室に通うこともできます。近くの教室や通える曜日は、体験説明会でお確かめください。
- 学院内でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要で、ニジ高はその準備と参加を支える立場です。ここは他のサポート校と同じで、避けられない部分です。
- 費用は提携校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金が使えるのは提携校の授業料だけで、ニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内のページをご覧ください。
そのうえで、ニジ高にできることも書きます。カメラとマイクをオフにして、チャットだけの参加から始められます。生活リズムに波があっても続けられるよう、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。これまでグループ全体で650名以上の不登校の生徒をサポートしてきました。転入・編入もでき、出願にかかる費用は無料です。
なお、NIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)全体では、全国に53キャンパスがあります。
東陽町や豊洲まで通える日がある方は、区内の教室とオンラインを比べてみてください。通えない日が多い方は、まずオンラインで学ぶ形がどういうものかを知っておくだけでも、選択肢の見え方が変わります。転入と編入の違いは通信制高校 転入 編入の記事で整理しています。
江東区で迷ったときの進め方(3ステップ)
区内の拠点は5か所と多くない一方、隣の区まで広げると候補は一気に増えます。次の順で進めると、候補を3つ前後まで絞れます。
ステップ1:通える頻度と方面を、悪い日基準で決める
週5か、週2〜3か、週1か、オンライン中心か。本人が「調子の悪い日でもこれならできる」と言える頻度を選びます。あわせて、東西線・有楽町線・都営新宿線・総武線のどの方面なら出られるかを決めます。調子のいい日を基準に週5を選ぶと、崩れたときに通えなくなり、そこで自信を失います。週1から始めて増やすほうが、結果的に通学日数が多くなることもあります。
ステップ2:候補の教室に、同じ条件で見積もりとスクーリングを聞く
「週◯日で、◯年◯月に入った場合の、初年度にかかる総額」と条件をそろえて聞きます。高校に払う分とサポート校・コースに払う分を分けてもらい、就学支援金を引く前か後かも確かめます。あわせて「在籍する高校はどこで、スクーリングはどこで年に何日か」を聞きます。
ステップ3:見学は1日に2校まで。同じ3つの質問をする
比べられるのは、同じ質問をしたときだけです。①この校舎は高校ですか、サポート校ですか(サポート校なら提携先はどこですか)。②スクーリングはどこで何日ありますか。③調子が悪くて来られない日は、どう扱われますか。この3つで学校の姿勢はかなり分かります。


東陽町や豊洲まで出られない日がある方へ、家で学ぶ形も聞いてみる
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。区内の教室と比べたい方も、体験説明会でご相談ください。
よくある質問
A. 通えます。江東区内に校舎が無いだけで、住んでいる区による制限はありません。豊洲からは有楽町線で新宿山吹高校の最寄りの江戸川橋駅へ、大島・住吉・森下からは都営新宿線で一橋高校の最寄りの馬喰横山駅へ、乗り換えなしで行けます。2月の前期選抜は出願が1校のみで、学力検査があります。今の高校から移る転学・編入学は、4月1日・2日に出願する後期選抜(第2学年相当以上の募集)が入口です(東京都教育委員会 令和8年度 東京都立高等学校通信制課程入学者選抜実施要綱・2026年9月23日確認)。
A. 文部科学省の掲載データでは、東陽町・木場・豊洲・森下の4か所はどれも学習等支援施設で、スクーリングができる施設として届け出ているのは有明の短期大学(鹿島学園高校の会場)の1か所だけです。スクーリングの場所と日数は在籍する高校で決まるので、見学のときに確認してください。
A. 文部科学省の掲載データでは、KG高等学院 江東キャンパス(木場)は鹿島学園高校・鹿島山北高校、トライ式高等学院 豊洲キャンパスは鹿島学園高校の拠点として届け出られています。KG江東の公式では、鹿島学園なら23区内で年10日ほど、鹿島山北なら本校で年1回3泊4日のスクーリングと案内されています。
A. 文部科学省の掲載データでは、亀戸・大島の駅の周りに通信制高校の拠点はありません。区内なら森下、区外なら隣の錦糸町(墨田区)に立志舎高校の本校やキャンパスがあります。都立なら、大島から都営新宿線で一橋高校へ行けます。
A. 江東区奨学資金は中学3年生が申し込む給付型で、区のページには「高等学校等」としか書かれておらず、通信制が対象かは明記されていませんでした。教育委員会事務局 庶務課 庶務係に確認してください。国の就学支援金と東京都の授業料助成は、通信制高校の授業料に使えます(サポート校の費用には使えません)。
A. できます。転校を前提にしない相談で構いません。今の学校を続ける方向で整理して終わることもあります。
まとめ:江東区の通信制高校選びは「学校」と「サポート」の両方から
江東区で通信制高校を探していると、「区内に学校が少ない」「スクーリングがどこなのか分からない」と、調べるほど不安になるかもしれません。けれど、それは区の事情であって、あなたの選択肢が少ないという意味ではありません。
この記事で確かめたことは、3つにまとめられます。江東区に都立の通信制は無く、区内の拠点は6校・5か所で、スクーリングができるのは有明の1か所だけであること。サポート校は提携先の通信制高校とセットで選び、同じ教室でも在籍する高校でスクーリングと費用が変わること。そして、駅と路線で考えれば、錦糸町・西葛西・晴海や都立の3校まで候補に入ること。順番さえ決まれば、あとは1つずつ聞いていくだけです。
今日決めなくて大丈夫です。学校を決める前に、まず「何を聞けばいいか」を決めるところから始めてください。

江東区で通う場所を決める前の相談から受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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