練馬区には都立の通信制高校はありませんが、練馬区に住んでいれば都立の通信制3校(新宿山吹・一橋・砂川)に出願でき、なかでも新宿山吹高校は都営大江戸線や東京メトロ有楽町線で通いやすい学校です。私立の通信制高校やサポート校を選ぶ場合は、国の就学支援金(2026年度から所得制限なし)と東京都の授業料助成を組み合わせて費用を考えます。
この記事では、東京都教育委員会の入学案内や各校の学校案内など公式の資料をもとに、練馬区から通える都立通信制高校の場所・アクセス・学費・スクーリング、練馬・石神井公園・大泉学園・光が丘周辺で私立の通信制を探す方法、そして東京都の授業料支援までをまとめました。練馬区で通信制高校を探している高校生・中学生と保護者の方に向けて書いています。
結論:練馬区の通信制高校選びの早見
- 都立の通信制は3校。新宿山吹(新宿区)、一橋(千代田区)、砂川(立川市)です。都内に住所があれば、練馬区からどこにでも出願できます。
- 練馬区から通いやすいのは新宿山吹。大江戸線「牛込柳町駅」、有楽町線「江戸川橋駅」が最寄りで、練馬駅・光が丘駅・平和台駅などから乗り換えなしで行けます。
- 都立の学費はとても安い。受講料は1単位336円で、就学支援金の対象です。教科書代やタブレット端末代は別にかかります。
- 私立は「本校」と「近くのキャンパス・サポート校」を分けて確認。スクーリングをどこで受けるか、費用はどこにいくらかを必ず聞きましょう。
- 授業料は国と都の支援がある。国の就学支援金は私立通信制で年33万7,200円が上限。東京都の助成もありますが、サポート校の費用は対象外です。
練馬区から通える都立の通信制高校は3校
東京都教育委員会の「令和9年度 東京都立高等学校 定時制課程・通信制課程 入学案内」によると、都立高校で通信制課程を置いているのは一橋、新宿山吹、砂川の3校です。応募できるのは、都内に住所または勤務先がある人で、その高校のスクーリングに出席できる人です。学区はないので、練馬区在住なら3校のどこにでも出願できます。

| 学校 | 所在地 | 最寄り駅(学校案内より) | スクーリング |
|---|---|---|---|
| 新宿山吹高校 | 新宿区山吹町 | 有楽町線「江戸川橋」・東西線「早稲田」「神楽坂」各徒歩10分、大江戸線「牛込柳町」徒歩15分 | 土曜日(年間24週)。1年生相当で入学する人は夏季集中コースも選べる |
| 一橋高校 | 千代田区東神田 | 馬喰町・馬喰横山・岩本町・秋葉原など | 時間割に沿って登校。木曜日は質問デー |
| 砂川高校 | 立川市泉町 | 多摩モノレール「泉体育館」徒歩3分 | 土曜日(8:40〜15:50) |
※各校の学校案内(2025年度作成のR9年度向けパンフレット等)による。スクーリングの日程や時間は年度で変わることがあるので、必ず最新の学校案内で確認してください(2026年10月確認)。
新宿山吹高校|練馬区から通いやすい都立通信制
新宿山吹高校は、都立高校で初めての単位制高校として開校した学校です。通信制課程は無学年制で、用意された科目から自分の時間割を組めます。
練馬区からのアクセス
- 都営大江戸線:光が丘駅・練馬春日町駅・豊島園駅・練馬駅などから乗り換えなしで「牛込柳町駅」へ。駅から徒歩15分です。
- 東京メトロ有楽町線:平和台駅・氷川台駅などから乗り換えなしで「江戸川橋駅」へ。駅から徒歩10分です。西武池袋線の沿線(石神井公園・大泉学園など)からは、西武有楽町線経由で有楽町線に直通する電車も使えます。
- 都営バス:新宿駅西口から白61系統で「都立新宿山吹高校前」下車すぐ、という行き方もあります。
学び方と特徴
- 2つのスクーリングコース:年間24週ある土曜日に必要な時間数だけ出席する「土曜日スクーリングコース」と、7月末の約1週間に集中して出席する「夏季集中スクーリングコース(Web学習コース)」があります。夏季集中は1年生相当で入学する人のみが選べます。
- レポートはWebで提出:「eレポート」でオンライン提出します。
- 相談体制:担任がつき、スクールカウンセラーやユースソーシャルワーカーに相談できます。土曜日にはNPO法人による学習支援もあります。
- 進路:学校案内では、卒業生の44.2%が大学・短大に進学したと紹介されています。

一橋高校と砂川高校|練馬区からの距離と特徴
一橋高校(千代田区東神田)
一橋高校は定時制課程も置いている学校で、通信制の生徒も併修で定時制の科目を履修できます。無学年制で、前の高校の単位を生かせます。木曜日は質問デーで、電話での質問もできます。学校案内では、2026年度の入学時に必要な費用は受講料(1単位336円、最大1万80円)や教科書代、タブレット端末代などを合わせて年約6万7,000円とされています。秋葉原・馬喰町エリアにあるため、練馬区からは乗り換えが必要です。
砂川高校(立川市泉町)
砂川高校は多摩地区で唯一の都立通信制高校で、「誰でも・いつでも・どこでも学べる学校」をモットーにしています。スクーリングは土曜日で、多摩モノレール「泉体育館駅」から徒歩3分です。練馬区からは3校のなかでいちばん遠くなりますが、区の西部から多摩地区方面へ移動しやすい人や、落ち着いた環境を求める人は見学してみてもよいでしょう。
都立通信制の学費・入試・転編入
都立の通信制高校は、学費の安さが大きな魅力です。3校の学校案内に共通する主な費用は次のとおりです。
| 費用 | 金額(学校案内より) | メモ |
|---|---|---|
| 入学考査料 | 950円 | 出願時 |
| 入学料 | 500円 | 入学時 |
| 受講料 | 1単位336円 | 就学支援金の対象 |
| 教科書・学習書など | 年約2万5,000円〜3万円 | 学校・履修科目で変わる |
| タブレット端末 | 約3万円 | 保護者負担。購入補助の制度あり |
受講料は国の就学支援金の対象なので、申請すれば受講料の負担はほとんどなくなります。一橋高校の学校案内では、教科書・学習書代についても条件付きの補助制度があると案内されています。費用面の不安が大きい場合は、入学前に学校へ問い合わせてみましょう。
入試は、前期選抜(2月)と後期選抜(4月)があります。令和9年度の入学案内では、どちらも国語・数学・英語を総合した学力検査と調査書などで選抜され、前期選抜は3校のうち1校にしか出願できません。住民票記載事項証明書など、都内在住を証明する書類も必要です。
高校を途中で転校・編入したい場合は、各校が学期ごとに転学・編入学の募集を行うことがあります(たとえば一橋高校は第二学期の転学・編入学募集を案内しています)。時期と条件は学校ごとに違うので、学校のWebサイトで確認しましょう。
ただし、都立の通信制は自分で計画を立ててレポートを進める力が求められます。教員による相談体制はありますが、毎日の声かけがある私立の通学コースとは違います。自分ひとりで続けられるか不安な場合は、私立の通信制や、毎日通う定時制のチャレンジスクールも比べてみてください。
練馬・石神井公園・大泉学園・光が丘で私立の通信制を探す方法
私立の通信制高校は、全国から生徒を受け入れる広域通信制高校が多く、練馬区周辺にもキャンパスや学習センター、提携するサポート校が置かれていることがあります。ただし、キャンパスの開設や移転は毎年のようにあるため、この記事では特定の施設を一覧にせず、確実に探して確かめる方法をお伝えします。
- 駅名で検索する:「練馬駅 通信制高校」「石神井公園 通信制」「大泉学園 サポート校」「光が丘 通信制」など、ふだん使う駅名と組み合わせて探します。
- 学校の公式サイトで所在地を確認する:まとめサイトの情報は古いことがあります。必ず学校の公式サイトで、キャンパスの住所と開設状況を確認します。
- 「どこが高校か」を確認する:近くのキャンパスが高校の施設なのか、提携するサポート校なのか、卒業資格はどの学校から出るのかを聞きます。
- スクーリングの場所を確認する:近くのキャンパスに通っていても、スクーリングは遠方の本校で、宿泊を伴う集中型という学校もあります。
- 費用を分けてもらう:高校分とサポート校分に分けて、卒業までの総額で見積もりをもらいます。
練馬区は西武池袋線・西武有楽町線・都営大江戸線・東京メトロ有楽町線・副都心線が通っているので、池袋・新宿・高田馬場など乗り換えの少ないエリアのキャンパスも候補に入れると、選択肢が広がります。

東京都の授業料支援|国の就学支援金と都の助成
練馬区に住んでいる人が私立の通信制高校に通う場合、授業料には国の就学支援金と東京都の助成が使えます。
| 制度 | 実施 | 内容 |
|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金 | 国 | 2026年度から所得制限なし。私立の通信制課程は年33万7,200円、公立は年11万8,800円が上限 |
| 私立高等学校等授業料軽減助成金 | 東京都 | 都内在住の生徒が都内の私立高校(都認可)に通う場合、就学支援金と合わせて都内私立高校の平均授業料相当額まで助成。所得制限なし |
| 私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金 | 東京都 | 都内在住で、都以外の自治体が認可した私立通信制高校に通う場合の助成 |
※文部科学省「高等学校等就学支援金等」(2026年6月)、東京都私学財団「私立学校をめざす都民のみなさまへ(令和8年度版)」、東京都生活文化局の案内による。都の制度は年度ごとに金額や条件が変わるため、最新の内容は東京都私学財団で確認してください。いずれも入学金、施設費、交通費、サポート校の受講料は対象外です(2026年10月確認)。
注意したいのは、全国から生徒を受け入れる広域通信制高校の多くは、東京都以外の県などが認可した学校だということです。その場合は「都認可外通信制」の助成の対象になるかを確認します。どちらの制度も毎年申請が必要です。東京都の学費と支援制度は東京都の通信制高校の学費でくわしく解説しています。
通学スタイル別:練馬区の高校生に合う選び方
どの学校が合うかは、「どのくらい通えるか」「どんな支えがほしいか」で変わります。練馬区から考えられる主な選択肢を比べてみましょう。

| こんな人 | 候補になりやすい選択肢 |
|---|---|
| 費用を抑えたい、自分で計画を立てて進められる | 都立の通信制(新宿山吹・一橋・砂川) |
| 週に何日か通って、先生や友だちと関わりたい | 練馬区周辺や池袋・新宿方面にキャンパスがある私立の通学コース |
| 今は外に出るのがつらい、家から学びたい | オンライン中心の私立通信制やサポート校 |
| 毎日通いたいが、全日制は合わなかった | 定時制のチャレンジスクールなども比較 |
練馬区から通う場合に見落としやすいのが、移動の負担です。スクーリングが土曜日の朝からある学校では、区の西部(大泉学園・石神井公園方面)から都心まで、乗り換えを含めて余裕をもって出る必要があります。見学のときは、実際にスクーリングと同じ曜日・時間帯に家から行ってみると、続けられるかどうかの感覚がつかめます。
学校の比べ方全体は通信制高校の選び方でチェックリストにしています。オンライン中心の学び方のイメージはオンライン中心の通信制高校の1日も参考にしてください。
練馬区で相談できるところ
学校選びの前に、「そもそも今の学校を続けるか」「通信制がいいのか」から迷っている場合は、練馬区の窓口に相談することもできます。
つむぎフォローアップ(高校生年代の進路相談・学習支援)
練馬区教育委員会のリーフレットによると、光が丘第一分室の「つむぎフォローアップ」は、練馬区在住の15〜18歳で不登校等の悩みがある人と保護者を対象に、進路相談や学習支援を行っています。対象には、高校に行きづらい高校生、高校を中退した人、中学卒業後に進路が決まらなかった人も含まれます。
- 相談できること:今の高校を続けるか、再受験・編入、高卒認定試験、就職などの進路相談。学習支援、ソーシャルスキルトレーニング、発達障害などに関する相談、保護者相談
- 場所:練馬区光が丘3-3-1-102(都営大江戸線「光が丘駅」A5出口から徒歩8分)
- 申し込み:電話(03-6385-8692)。つながらないときは練馬区教育委員会 学校教育支援センターへ
区の教育相談室
練馬区では区内4か所の教育相談室で、心理の専門職などが話を聞き、一緒に対応を考える教育相談を行っています。メールやアプリでの相談もできるので、外に出るのがつらい時期でも利用しやすくなっています。
通信制高校の説明会に行く前に、こうした中立的な窓口で気持ちや状況を整理しておくと、学校に聞くべきことがはっきりします。

NIJIN高等学院(ニジ高)は練馬区からも参加できます
私たちNIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制サポート校です。練馬区のご自宅からオンラインで授業やホームルームに参加でき、担任がつき、レポートや生活のペース、進路の相談を一緒に進めます。全国の仲間とのプロジェクトや行事もあり、カメラとマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。
正直な注意点も書いておきます。ニジ高そのものは高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取り、提携校のスクーリングへの参加が必要です。費用は提携校の分とニジ高の分がかかり、ニジ高の分には国の就学支援金も東京都の授業料助成も使えません。金額は学費のご案内で公開しています。都立の通信制とも比べたうえで、ご検討ください。

練馬区からの通信制選び、一緒に整理しませんか
個別相談では、いまの在籍状況や単位、通える量をうかがいながら、都立の通信制も含めた選択肢と、スクーリングや費用の見通しを事実ベースでお伝えします。保護者の方だけの参加もできます。
よくある質問
練馬区内にはありません。都立の通信制は新宿山吹(新宿区)、一橋(千代田区)、砂川(立川市)の3校で、都内に住所があれば練馬区からどこにでも出願できます。
新宿山吹高校が候補になりやすいです。都営大江戸線の牛込柳町駅(徒歩15分)や、東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅(徒歩10分)が最寄りで、光が丘駅・練馬駅や平和台駅などから乗り換えなしで行けます。
学校案内によると、受講料は1単位336円で、入学考査料950円、入学料500円などがかかります。教科書代やタブレット端末代は別です。受講料は就学支援金の対象です。
使えます。国の就学支援金(2026年度から所得制限なし、私立通信制は年33万7,200円が上限)に加え、東京都の授業料軽減助成金や都認可外通信制の授業料助成金があります。サポート校の費用は対象外です。
駅名と「通信制高校」「サポート校」を組み合わせて検索し、学校の公式サイトで所在地を確認します。近くのキャンパスが高校の施設かサポート校か、スクーリングをどこで受けるか、費用の内訳を必ず確認しましょう。
まとめ:練馬区の通信制選びは「通いやすさ」と「支え」で比べる
練馬区に都立の通信制高校はありませんが、新宿山吹・一橋・砂川の3校に出願でき、なかでも新宿山吹は大江戸線・有楽町線で通いやすい学校です。都立は費用を抑えられる一方、自分で学習を進める力が必要です。私立の通信制やサポート校は、支えが手厚いぶん費用がかかるので、国と東京都の支援を確認しながら、総額で比べましょう。
大切なのは、本人が「ここなら続けられそう」と思える学校を見つけることです。気になる学校があれば、ふだんの日の様子を見学してみてください。

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参考:東京都教育委員会「令和9年度 東京都立高等学校 定時制課程・通信制課程 入学案内」/東京都立新宿山吹高等学校(通信制課程)・東京都立一橋高等学校(通信制)・東京都立砂川高等学校(通信制課程)学校案内/文部科学省「高等学校等就学支援金等」(2026年6月)/東京都私学財団「私立学校をめざす都民のみなさまへ(令和8年度版)」/東京都生活文化局「私立中学校・高等学校等に係る東京都の学費負担軽減制度」/練馬区「不登校支援」・「つむぎフォローアップ」リーフレット(いずれも2026年10月確認)

