小山市で通信制高校を探すと、検索結果には県外の大きな学校の名前や、宇都宮・大宮の「キャンパス」がたくさん出てきます。けれども、「小山から実際に通える場所はどこか」「スクーリングは小山で受けられるのか」「公立ならどこに行けばいいのか」は、なかなか見えてきません。
この記事は、小山市に住んでいて、通信制高校への進学や転校を考えている保護者の方と本人に向けて書いています。先に結論を書くと、小山市内に通信制高校の本校はありません。市内にあるのは他の学校の拠点5か所で、そのうちスクーリングまで受けられるのは3か所です。公立を選ぶなら、JR両毛線で乗り換えなしの栃木市・学悠館高校が最も身近な候補になります。
数字は、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)と、栃木県・各校の公式ページを2026年9月に確認したものです。栃木県全体の学校や制度は、栃木県 通信制高校|本校のある私立は1校のみ。学費と選び方でまとめています。
結論:小山市の通信制高校の早見
- 小山市内に、通信制高校の本校はありません。市内にあるのは、県外などに本校がある学校の拠点5か所です。
- 5か所のうち、スクーリングまで受けられるのは3か所。専門学校2か所と、昌平高校の小山学習センターです。残る2か所(KG高等学院・成美学園)は学習を支える施設です。
- 公立の通信制は、栃木県に2校。小山からは、JR両毛線で乗り換えなしの学悠館高校(栃木市・栃木駅から徒歩5分)が身近です。宇都宮高校(宇都宮市)はJR宇都宮線で行けます。
- 県立の授業料は1単位年320円、入学料500円、入学考査料は無料。スクーリングは日曜か火曜です。
- 宇都宮高校の通信制課程は2028年度末で閉課程。2029年度からは宇都宮清陵高校などに移ります。学悠館高校は、この移設の対象に入っていません。
- 私立の授業料には国の就学支援金。2026年度は所得制限がなく、私立通信制は1単位13,668円・年33万7,200円までです。サポート校の費用には使えません。
小山市内の通信制高校は、拠点5か所。本校はありません
通信制高校には、卒業資格を出す「本校」と、本校の外で学習やスクーリングを行う「拠点」があります。拠点は国の制度で「通信教育連携協力施設」と呼ばれ、各校の「キャンパス」「学習センター」や、サポート校の教室などがここに入ります。
文部科学省の掲載データで、住所が小山市のものを数えると、次の5か所でした。
| 施設(登録している通信制高校) | 種類 | できること |
|---|---|---|
| 国際テクニカルデザイン・自動車専門学校/国際TBC調理・パティシエ専門学校(翔洋学園・鹿島学園・科学技術学園) | 面接指導等実施施設 | スクーリングや試験まで |
| 中央福祉医療専門学校(鹿島学園・鹿島朝日) | 面接指導等実施施設 | スクーリングや試験まで |
| 東日本国際大学附属昌平高校 小山学習センター | 面接指導等実施施設 | スクーリングや試験まで |
| KG高等学院 小山キャンパス(鹿島学園・鹿島朝日) | 学習等支援施設 | 学習の支援。スクーリングは別の会場 |
| 成美学園 小山校(成美学園高校) | 学習等支援施設 | 学習の支援。スクーリングは別の会場 |
※出典=文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)を所在地で集計(2026年9月22日)。かっこ内は、その施設を拠点として登録している通信制高校です。
栃木県内の拠点は50か所あり、その半分近くの23か所が宇都宮市に集まっています。小山市の5か所は、鹿沼市・栃木市と並んで宇都宮市に次ぐ多さです。そして、スクーリングまで受けられる拠点が3か所あるのは、宇都宮市を除くと県内で小山市だけでした(足利市2か所、鹿沼市・栃木市各1か所)。
ただし、スクーリングができる施設として登録されていても、どの科目をそこで受けられるか、年に何日かは学校ごとに違います。見学のときには「この教室でスクーリングは何日受けられますか。残りはどこで受けますか」と聞いてみてください。

小山の拠点は「専門学校」が多い。中身を確かめてから選ぶ
小山市のスクーリングまで受けられる3か所のうち、2か所は専門学校の建物です。県南(小山・栃木・足利・佐野・下野)で見ても、スクーリングまで受けられる6か所のうち4か所が専門学校でした。
専門学校が通信制高校の拠点を兼ねている場合、次のような形が考えられます。
| 形 | どういうことか | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| スクーリングの会場 | その通信制高校の生徒が、スクーリングの日にだけ行く場所 | 年に何日、どの科目をそこで受けるか |
| 専門分野と高校の両立 | 専門学校の授業を受けながら、高校の単位も取る形 | 高校の卒業資格はどの高校で取るか。専門の授業の費用 |
| 学習の拠点 | ふだんの学習やレポートの相談をする場所 | 週に何日通うか。担当の先生はいるか |
同じ建物でも、在籍する高校によって扱いが違うことがあります。たとえば国際テクニカルデザイン・自動車専門学校と国際TBC調理・パティシエ専門学校の建物は、翔洋学園・鹿島学園・科学技術学園の3校が登録しています。「どの高校に在籍するか」で、本校の場所もスクーリングの日数も変わります。説明会では、在籍する高校の名前と本校の所在地を必ず確かめてください。
KG高等学院と成美学園は、通信制高校と提携して学習を支えるサポート校の教室です。小山の教室に通いながら、スクーリングは本校や別の会場で受けます。KG高等学院は鹿島学園高校(茨城県)と鹿島朝日高校(岡山県)、成美学園は成美学園高校(千葉県)が提携先として登録されています。

公立なら、両毛線で乗り換えなしの学悠館高校
栃木県の公立の通信制は、県立宇都宮高校(宇都宮市)と県立学悠館高校(栃木市)の2校です。どちらも栃木県に住む人が対象の「狭域」の通信制で、授業料は同じです。
| 学校 | 場所・小山からの行き方 | スクーリング | 費用 |
|---|---|---|---|
| 県立学悠館高校(通信制課程) | 栃木市沼和田町。JR両毛線・東武日光線 栃木駅から徒歩5分。小山駅から両毛線で乗り換えなし | 日曜日・火曜日(週1回) | 授業料1単位年320円、入学料500円、入学考査料なし |
| 県立宇都宮高校(通信制課程) | 宇都宮市滝の原。JR日光線 鶴田駅から徒歩10分など。小山駅からはJR宇都宮線で宇都宮方面へ | 日曜日または火曜日 | 同上 |
※出典=栃木県「県立高等学校の授業料等について」、とちまな「県立学悠館高等学校 通信制課程」「県立宇都宮高等学校 通信制課程」、学悠館高校の学校案内(2026年9月確認)。生徒会費・PTA会費・教材費などは別にかかります。
学悠館高校は、通信制課程と、午前・午後・夜間の3部制の定時制課程を置く「フレックス・ハイスクール」です。学校案内では、日曜日に登校できない場合は火曜日に指導を受けられること、転入・編入を受け入れ、以前の高校で修得した単位も活かせることが紹介されています。火曜日にはスクールカウンセラーが常駐するとも案内されています。
宇都宮高校の通信制課程は、2028年度末で閉課程となり、在学生は2029年度から宇都宮清陵高校か、県北に新設されるフレックス・ハイスクールの通信制課程に移ると県が案内しています。小山から宇都宮高校を考える場合は、自分の卒業年度とこの移行の関係を、出願前に学校に確かめておくと安心です。学悠館高校は、この移設の対象に入っていません。
公立の通信制は、自学自習とレポートが学びの中心です。費用はとても低い一方で、レポートを自分で出し続けられるかが分かれ目になります。不安がある場合は、相談できる人や場所を先に確保しておきましょう。

小山ならではの選び方:栃木・宇都宮、どこまで出られるか
小山駅は、JR宇都宮線・両毛線・水戸線と東北新幹線が通る交通の要所です。市内の拠点が5か所と少ないぶん、「どの駅まで、週に何回出られるか」で選択肢が大きく変わります。
| 通える範囲 | 考えやすい形 | 確かめること |
|---|---|---|
| 小山市内だけ | 市内の拠点5か所から選ぶ。スクーリングは市内の3か所か、本校や別の会場 | 在籍する高校と、スクーリングの会場・日数 |
| 栃木駅まで(両毛線) | 公立の学悠館高校。栃木市内の拠点5か所も候補 | 日曜か火曜に、週1回通えるか |
| 宇都宮駅まで(宇都宮線) | 宇都宮市の23か所(スクーリングまで14か所)と宇都宮高校 | 宇都宮高校の再編と、自分の卒業年度の関係 |
| 家から出るのが難しい | ネット中心の通信制高校や、オンラインのサポート校 | 年に数日の集中スクーリングの場所と日数 |
小山は埼玉県や茨城県とも近い場所です。ただし、公立の通信制は、その都道府県に住んでいる人(や勤めている人)が対象のことが多く、県外の公立に入れるとは限りません。私立の広域通信制なら、県外の学校のキャンパスや本校も候補になります。宇都宮市内の拠点は宇都宮市 通信制高校、隣の県は茨城 通信制高校・埼玉 通信制高校の記事で、同じ文部科学省のデータで数えています。

小山市で通信制高校を選ぶときの5つの確認
説明会や見学では、次の5つを、どの学校にも同じ形で聞いてみてください。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 在籍する通信制高校の名前と本校の所在地 | 小山の教室は、すべて県外などに本校がある学校の拠点 |
| その教室でスクーリングを受けられるか | 5か所のうち2か所は学習支援の施設 |
| スクーリングの場所・日数・宿泊の有無 | 本校が茨城・岡山・千葉などにある学校もある |
| 週に何日通うか。担当の先生は固定か | 通い方と、相談できる人の体制で続けやすさが変わる |
| 入学・転入の時期と、入学できる人の条件 | 学校ごとに受け入れの月や、住んでいる地域の条件が違う |
見学は、同じ日に2校くらいまでにしておくのがおすすめです。帰り道に「どこがいちばん落ち着けそうだった?」と本人に聞いておくと、比べるときの手がかりになります。途中の学年から移る場合は、前の高校で取った単位や在籍期間を引き継げるかも確かめましょう。
小山市から通う場合の学費と、栃木県の支援制度
公立の通信制は、授業料が1単位年320円です。国の就学支援金(公立の通信制は1単位336円まで)の範囲に収まるので、申請すれば授業料の負担はなくなる計算です。生徒会費や教材費などは別にかかります。
私立の通信制の授業料には、国の就学支援金が使えます。2026年度から所得制限がなくなり、私立の通信制は1単位13,668円・年33万7,200円までです。栃木県には、このほかに次のような制度があります。
| 制度 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 栃木県 奨学のための給付金(私立・令和8年度) | 授業料以外の教育費に。住民税非課税世帯は年5万2,100円、生活保護(生業扶助)受給世帯は年5万2,600円など | 保護者が栃木県に住んでいること。県外の私立に通う場合は県へ直接申請 |
| 私立高等学校等入学料減免事業 | 非課税世帯5万円など | 県内に設置者がある私立高校が対象。県外に本校がある学校は対象外の可能性が高い |
| サポート校の費用 | ― | 就学支援金・県の制度とも対象外 |
※出典=栃木県「私立高等学校等に通学される場合の支援制度について」「栃木県奨学のための給付金(私立)」「私立高等学校等入学料減免事業」、文部科学省「高等学校等の修学支援」(2026年9月確認)。令和8年度の給付金の受付期限は9月30日(家計急変世帯は令和9年1月22日)と案内されています。
小山市の拠点は、すべて県外などに本校がある学校のものです。その場合でも、保護者が栃木県に住んでいれば、奨学のための給付金は申請の対象になり得ます。一方で、入学料の減免は学校の設置者が県内にあるかどうかで扱いが分かれます。学費は「年額」ではなく「3年間の総額」で、授業料とそれ以外に分けて比べると、あとで驚かずに済みます。
もし、いま読んでいるのが本人なら
ここまで保護者向けに書いてきましたが、自分でこの記事を読んでいる人もいると思います。その人に向けて、短く書きます。
小山市内の通信制高校の教室は、多くはありません。でも、小山駅から乗り換えなしで行ける場所まで広げると、選べる道はぐっと増えます。
- 週に何回なら家を出られそうか、考えてみる。0回でも構いません。それも大事な手がかりです。
- 小山・栃木・宇都宮のうち、行けそうな駅を1つ選ぶ。その駅の近くの学校から調べてみてください。
- 家から出るのがつらい時期なら、オンラインで学ぶ形もある。見学に行けなくても、オンラインの説明会があります。
ニジ高という選択肢と、正直な注意点
「小山の近くに合う教室が見つからない」「今は週に何日も外に出るのがつらい」。そう感じた方もいるかもしれません。私たちNIJIN高等学院(ニジ高)は、通信制高校と連携して学びを支える通信制サポート校です。「オンラインで青春」を合言葉に、小山からも、全国・海外からも自宅で参加できます。
元不登校の生徒や、自分のペースで学びたい生徒など、さまざまな背景を持つ生徒が在籍しています。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。マイプロジェクトという一人ひとりの興味に合わせた学びや、オンラインのイベント、リアルで集まる行事も大切にしています。
ニジ高は、不登校の小中学生のためのオンラインオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の高等部です。
正直な注意点も書いておきます。ニジ高そのものは高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校に在籍して取り、学院内でのスクーリングはないため、提携校のスクーリングへの参加が必要です。費用は提携校の分とニジ高の分がかかり、ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内で公開しています。


小山から通える学校と、家から学ぶ形を比べてみませんか
個別相談会では、お子さんの様子や通える日数をうかがいながら、小山周辺の学校と、オンラインで学ぶ形の違いを一緒に整理します。保護者の方だけの参加もできます。
よくある質問
小山市内に通信制高校の本校はありません。市内にあるのは、県外などに本校がある学校の拠点5か所です。そのうち、専門学校2か所と東日本国際大学附属昌平高校の小山学習センターの3か所は、スクーリングまで受けられる施設として登録されています(文部科学省の掲載データ・令和8年4月1日時点)。
栃木県の公立の通信制は、県立学悠館高校(栃木市)と県立宇都宮高校(宇都宮市)の2校です。学悠館高校は栃木駅から徒歩5分で、小山駅からJR両毛線で乗り換えなしで行けます。どちらも授業料は1単位年320円、入学料500円、入学考査料は無料です。
教室と在籍する高校によって違います。市内の5か所のうち3か所はスクーリングまで受けられる施設、KG高等学院と成美学園の2か所は学習を支える施設です。どの科目を何日受けられるかは、説明会で確かめてください。
県の案内では、宇都宮高校の通信制課程は2028年度末で閉課程となり、在学生は2029年度から宇都宮清陵高校か、県北に新設されるフレックス・ハイスクールの通信制課程に移ります。学悠館高校は、この移設の対象に入っていません。
授業料には国の就学支援金(2026年度は所得制限なし)が使えます。授業料以外には、保護者が栃木県に住んでいれば栃木県の奨学のための給付金の対象になり得ます。入学料の減免は、県内に設置者がある私立高校が対象です。
小山は「どこまで出られるか」で選択肢が変わる街
小山市内には通信制高校の本校はなく、拠点は5か所です。けれども、小山駅から乗り換えなしで行ける栃木駅には公立の学悠館高校があり、宇都宮まで出れば選択肢はさらに広がります。
やることはシンプルです。通える駅と日数を決めること。その教室が「どの高校の、どの種類の施設か」を確かめること。そして、学費を3年間の総額で比べること。今日すべてを決めなくて大丈夫です。
家から学ぶ形も含めて考えたくなったときのために、入口だけ置いておきます。

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