福島県 通信制高校|本校5つ・県内59拠点と公立8会場【2026】

福島県で通信制高校を調べ始めると、「郡山萌世」「尚志」「昌平」「翔洋学園」「トライ式」「おおぞら」と、たくさんの名前が出てきます。どれが高校で、どれがサポート校なのか。会津や相双に住んでいて、郡山まで通わないといけないのか。調べ始めたばかりだと、ここで手が止まってしまうと思います。

先に結論を書きます。福島県内に本校がある通信制課程は5つあります。県立の郡山萌世高校(郡山市)と、私立の尚志高校(郡山市)・東日本国際大学附属昌平高校(いわき市)・桜の聖母学院高校(福島市)・大智学園高校(双葉郡川内村)です。それとは別に、本校以外の拠点(キャンパス・学習センターなど)が県内に59か所(学校ごとの届け出でのべ76件・26校)ありました。そのうちスクーリングまでできる場所は35か所で、残りの24か所は学習を支える施設です。

この記事は、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)、福島県の公式ページ、各校の公式サイトを2026年9月23日に実際に開いて確認した内容で書いています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。

福島県の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です(福島市内の会場で受けられる場合もあります)。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:福島県の通信制高校の早見

  • 県内に本校がある通信制課程は5つ。県立の郡山萌世高等学校(郡山市駅前)と、私立の尚志高等学校(郡山市)・東日本国際大学附属昌平高等学校(いわき市)・桜の聖母学院高等学校(福島市)・大智学園高等学校(双葉郡川内村)です。
  • 公立は郡山萌世高校の1校だけ。ただしスクーリングは郡山の本校だけでなく、県内8か所の会場で行われています。福島・白河・会津若松・いわき・南相馬に会場があり、住んでいる地域の会場に通えます。
  • 郡山萌世は4年制が標準で、基準を満たした生徒には3年修了制もあります。レポートは月に7〜8枚、スクーリングは年間約20日、試験は年2回です。
  • 2026年4月、福島市に桜の聖母学院高校の通信制課程が開設されました。女子のみ・普通科定員30人で、スクーリングは水曜と土曜です。
  • 本校以外の拠点(キャンパス・学習センター)は県内59か所。うちスクーリングまでできるのは35か所で、残り24か所は学習等支援施設です。市別では郡山19・いわき11・福島9・会津若松7・白河4・南相馬3か所でした。
  • お金は、県立が入学料350円・授業料は一科目170〜680円。私立は公表額で1単位8,000〜12,000円です。福島県の私立授業料減免は、県内に本校がある私立学校の生徒が対象で、県外に本校がある広域通信制は対象外です。
  • 通えるかどうかは学校名ではなく、「週に何日、家を出られるか」から決めると迷いにくくなります。オンライン中心のサポート校(ニジ高など)も選択肢の1つです。
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福島県内に本校がある通信制課程は5つあります

「福島県の通信制高校は公立1校と私立3校」と書いている一覧ページが多いのですが、文部科学省の掲載データ(令和8年4月1日時点)で住所が福島県になっている通信制課程を数えると、5つありました。運営の主体も、置かれている地域もばらばらです。

学校名(所在地)設置者区域在籍(掲載データ)
福島県立郡山萌世高等学校(郡山市駅前2-11-1)公立福島県1,115人(定員1,600)
尚志高等学校(郡山市大槻町)私立福島県1,074人(定員1,000)
東日本国際大学附属昌平高等学校(いわき市平上片寄)私立福島県・栃木県772人(定員800)
桜の聖母学院高等学校(福島市野田町7-11-1)私立福島県・宮城県18人(定員90)
大智学園高等学校(双葉郡川内村)株式会社立(広域)13都県952人(定員1,500)

大智学園高校は内閣総理大臣認定の教育特区認可校で、本校は双葉郡川内村、ほかに東京都(新宿・高田馬場・日本橋)と埼玉県さいたま市に学習センター・学習支援センターがあります。対象区域は岩手・宮城・秋田・山形・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の13都県です(出典:大智学園高等学校、文部科学省の掲載データ/2026年9月23日確認)。

「在籍」の数は、文部科学省の掲載データに載っている数字です。学校が公表している数え方と違う場合があるため、志望校を決めるときは各校に直接確かめてください。

公立の郡山萌世高校は、県内8か所の会場でスクーリングを受けます

福島県で公立の通信制は郡山萌世高等学校(郡山市駅前)の1校だけです。ただし「郡山まで毎回行く学校」ではありません。学校公式のスクーリング・試験時間割のページに、会場と曜日が載っています。

会場所在地曜日
郡山萌世高校(本校)郡山市駅前二丁目11番1号土・日・月
福島東高校福島市浜田町12-21日曜
教育センター福島市瀬上町字五月田16月曜
白河高校白河市南登り町54番地日曜
会津工業高校会津若松市徒之町1-37日曜
会津大学会津若松市一箕町鶴賀字上居合90月曜
いわき翠の杜高校いわき市内郷綴町板宮2番地日曜
相馬農業高校南相馬市原町区三島町一丁目65日曜

県北・県南・会津・いわき・相双のそれぞれに会場があり、県土の広い福島県で通学の負担を減らす仕組みになっています。文部科学省の掲載データでも、福島東高校・白河高校・会津工業高校・相馬農業高校・いわき翠の杜高校の5校が、郡山萌世高校の面接指導等実施施設として届け出られていました。会場ごとの受講人数は、掲載データでは福島東51人・白河48人・会津工業50人・いわき翠の杜46人・相馬農業16人です(出典:郡山萌世高校 通信制/2026年9月23日確認)。

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公立の郡山萌世高校は、県内8か所の会場でスクーリングを受けられます。

郡山萌世は4年制が標準で、条件を満たすと3年修了制も選べます

郡山萌世高校の通信制課程は、4年制課程が標準です。学校の「単位修得について」のページには、次のように書かれています。

項目4年制課程3年修了制課程
卒業に要る単位74単位以上(総合的な探究の時間を含む)74単位以上
特別活動の出席40時間以上30時間以上
選べる条件―成績・レポート提出状況などの基準をすべて満たした生徒に許可

転入学・編入学の生徒の特別活動は「必要年数×10時間」が基準です。単位を取るには、レポートを期限内にすべて提出して評価を受け、スクーリングに決められた時間数以上出席し、年2回(前期・後期)の試験を受ける、という3つがそろう必要があります。レポートの枚数はひと月にのべ7〜8枚、スクーリングの出席日数は年間約20日が目安です。

「毎日通うのはつらいけれど、月に数回なら家を出られる」という段階の人には、この形が合うことがあります。逆に、日曜や月曜にまとまった時間を空けられない場合は、通学日を選べる私立や、オンライン中心の学校のほうが続けやすいこともあります。

私立4校は、住んでいる県と通える日数で候補が変わります

私立の4校は、入学できる区域が学校ごとに違います。まずここで候補がしぼれます。

学校入学できる区域入学の時期
尚志高等学校(郡山市)福島県4月・10月(前期・後期)。転入学・編入学は書類がそろってから面接日を決める流れ
東日本国際大学附属昌平高等学校(いわき市)福島県・栃木県に住所がある方前期2月1日〜4月10日、後期8月1日〜10月10日。転入学は12月第1週まで随時
桜の聖母学院高等学校(福島市)福島県・宮城県令和8年4月1日開設。転入・編入は2026年3月〜10月に随時(11月以降は相談)。新入学は一期2027年1月23日・二期3月25日
大智学園高等学校(川内村)岩手・宮城・秋田・山形・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨公式では確認できませんでした

尚志高校の通信制は、本校のほかに福島駅前・郡山駅前・会津若松駅前・白河駅前の4キャンパスがあり、どれも駅の近くです。募集は普通科250名で、学校の仕組みや学習方法について各キャンパスで個別相談・見学ができます(事前に電話が要ります)。昌平高校の通信制は、いわき・原町・白河・福島・会津若松の県内5か所と、栃木県の鹿沼・小山に学習センターがあります。選抜は新入学・転入学・編入学とも書類選考と面接(作文課題を含む)で、選考日のあと約10日以内に結果が郵送されます。

2026年4月、福島市に桜の聖母学院高校の通信制課程ができました

福島県の通信制で、いちばん新しい選択肢です。桜の聖母学院高等学校(福島市野田町)の通信制課程は、令和8年4月1日に開設されました。学校公式の教育内容のページで確認できた内容は次のとおりです。

項目内容
募集人員普通科 定員30人(女子のみ)
スクーリング水曜日と土曜日。生徒が自分に合った時間割をつくる
卒業の条件合計3年間の在籍・74単位の修得・特別活動30時間への参加
公表されている学費授業料 1単位12,000円/入学料 70,000円(入学時1回)/施設充実費 年額60,000円

条件を満たせば全日制課程への転籍もでき、小学校の基礎からの学び直しにも対応すると書かれています。新しい課程なので、在籍者はまだ18人(文部科学省の掲載データ)です。人数が少ない環境が合う人には候補になりますし、逆に同級生の多い環境を求める場合は別の学校が向くこともあります(出典:桜の聖母学院高等学校 教育内容/2026年9月23日確認)。

福島県内にある通信制高校の拠点59か所のうちスクーリングができるのは35か所で、市別では郡山市19か所のうち10か所、いわき市11か所のうち8か所、福島市9か所のうち5か所、会津若松市7か所のうち5か所であることを示す比較表
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データ(令和8年4月1日時点)を所在地で集計・2026年9月23日確認

キャンパス・学習センターなどの拠点は、福島県内に59か所あります

福島県で見かけるキャンパス・学習センターの多くは、県外に本校がある通信制高校の拠点です。文部科学省の掲載データで、施設の住所が福島県になっているものを数えると、のべ76件・26校。同じ建物にいくつもの学校が届け出ている(同じフロアに3校が入っているなど)ので、住所でまとめると59か所になります。

市町村拠点(住所でまとめた数)うちスクーリング可学習等支援だけ
郡山市19か所10か所9か所
いわき市11か所8か所3か所
福島市9か所5か所4か所
会津若松市7か所5か所2か所
白河市・南相馬市・その他13か所7か所6か所

「その他」には須賀川市・伊達市・双葉郡大熊町・西白河郡西郷村・西白河郡矢吹町が入ります。この59か所には、郡山萌世高校のスクーリング会場や、尚志高校・昌平高校のキャンパス・学習センターも含まれています。

59か所のうちスクーリングができるのは35か所。残りは別の会場へ行く日があります

ここが、学校選びでいちばん誤解の起きるところです。文部科学省の届け出には2つの種類があります。

種類できること県内の数
面接指導等実施施設その場所でスクーリング(面接指導)を受けられる35か所
学習等支援施設レポートや学習の支援が中心。スクーリングは別の会場で受ける日がある24か所

たとえば福島市では、福島東高校(郡山萌世の会場)・尚志の福島キャンパス(早稲町)・昌平の福島学習センター(本町のビル3階)・NHK学園の有朋高等学院(松木町)・個別指導塾の教室(福島市栄町/広域通信制高校)の5か所でスクーリングができます。一方、KG高等学院 福島駅前(宮下町)・トライ式高等学院 福島キャンパス(栄町)・N高等学校/S高等学校/R高等学校の福島キャンパス(舟場町)・CAP高等学院(小倉寺)は学習等支援施設で、スクーリングは別の場所で受ける日があります。

いわき市では、いわき翠の杜高校・磐城高等芸術商科総合学園(クラーク記念国際)・星槎国際のキャンパス高等部(泉玉露)・昌平のいわき学習センター(平鎌田)・医療創生大学(つくば開成)・翔洋学園のいわきキャンパス(平字田町のラトブ8階)・Iwakiヘアメイクアカデミー(平谷川瀬)・さくら国際のいわきキャンパス(平字三町目)の8か所でスクーリングができます。

見学のときは「ここでスクーリングまで受けられますか。受けられない場合、どこへ何日行きますか」と聞いてみてください。交通費と移動時間が、3年間の負担を大きく変えます。通信制高校 スクーリング 費用の考え方もあわせてご覧ください。

福島県で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます

「通信制サポート校」は高校ではありません。高校の卒業資格は、提携している通信制高校のほうで取ります。サポート校が担うのは、レポートの進め方、通える居場所、生活のリズム、相談相手といった部分です。くわしくは通信制サポート校とはをご覧ください。

福島県内で、文部科学省のデータに学習等支援施設として届け出られている主な拠点は次のとおりです(在籍数は掲載データの数字)。

施設(所在地)提携している通信制高校種類
KG高等学院 福島駅前(福島市宮下町)/白河駅前(白河市大手町)/いわき(いわき市平字白銀町)鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校ほか学習等支援施設
トライ式高等学院 福島キャンパス(福島市栄町)/郡山キャンパス(郡山市駅前)鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校学習等支援施設
N高等学校・S高等学校・R高等学校の福島キャンパス(福島市舟場町)・福島郡山キャンパス(郡山市駅前)/N高等学校・R高等学校のいわきキャンパス(いわき市平小太郎町)N高等学校・S高等学校・R高等学校学習等支援施設
第一学院高等学校 郡山学習センター(郡山市清水台)第一学院高等学校高萩校学習等支援施設

このほか、エコール郡山・アカデミア高等学院・門馬学園(郡山・須賀川・矢吹)・CAP高等学院(福島市)・寺子屋方丈舎(会津若松市)・スペースサイエンスアカデミー福島ベース(いわき市)などが届け出られていました。サポート校を検討するときは、提携先の通信制高校がどこか、スクーリングはどこで何日受けるのか、費用は高校の分とサポート校の分の合計でいくらかの3つを、はじめに確かめてください。サポート校 学費に、費用が二段構えになる理由をまとめています。

窓辺の机で、生徒がノートパソコンでオンラインの授業を受けている
サポート校を使うときは、在籍する通信制高校とセットで確かめます。

郡山市は県内でいちばん拠点が多く、駅前に集まっています

郡山市には、公立の郡山萌世高校(駅前二丁目)と私立の尚志高校の本校があり、さらに他県に本校がある学校の拠点が19か所あります。県内で最も選択肢の多い街です。市内の一覧と地区ごとの通い方は、郡山 通信制高校の記事にまとめています。

スクーリングまでできる場所は10か所で、星槎国際の郡山学習センター(島)、尚志の郡山キャンパス(中町)、つくば開成の郡山校(図景)、日本大学工学部(田村町徳定)、国際医療看護福祉大学校(方八町)、郡山女子大学(開成)、国際アート&デザイン大学校(方八町)、帝京第三の福島・安積校(安積町)、さくら国際の福島郡山キャンパス(喜久田町)、おおぞら高等学院 郡山(中町)です。大学や専門学校を会場にしているものが多いのが郡山の特徴で、スクーリングの日だけその建物へ行く形になります。

学習等支援施設は9か所で、翔洋学園の郡山学習センター、エコール郡山、トライ式高等学院 郡山キャンパス、N高等学校・S高等学校・R高等学校の福島郡山キャンパス、第一学院の郡山学習センターなどが郡山駅前の徒歩圏に集まっています。

いわき市と福島市は、それぞれ別の記事でくわしく書いています

いわき市は、市内に昌平高校の本校があり、拠点は11か所。平(たいら)地区に集中しています。福島市は拠点9か所で、2026年4月に桜の聖母学院高校の通信制課程ができました。どちらも市内の駅からの通い方まで書いた記事があります。

県境をまたいで探す場合は、宮城 通信制高校、山形 通信制高校、栃木 通信制高校、茨城 通信制高校、新潟 通信制高校もあわせてご覧ください。ただし、多くの学校には入学できる区域(住所の条件)があります。県外の学校を選べるかどうかは、先に募集要項で確かめてください。

お金の話:福島県立は一科目170〜680円。私立は1単位8,000〜12,000円です

福島県立高等学校の入学料・授業料は、県が金額を公表しています(2025年11月4日更新)。

区分金額
入学料(通信制課程)350円
授業料(一科目の単位数が1単位)一科目につき170円
授業料(2単位/3単位)一科目につき340円/510円
授業料(4単位以上)一科目につき680円

全国の説明でよく見る「公立通信制は1単位336円」とは金額が違います。福島県は県の条例で決めているため、この額になります。私立の公表額は、尚志高校が授業料1単位8,000円、桜の聖母学院高校が授業料1単位12,000円・入学料70,000円・施設充実費 年額60,000円です。ほかの学校の学費は、各校の募集要項でご確認ください。

国の高等学校等就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなりました。私立の通信制は1単位13,668円・年間337,200円までが上限で、支給されるのは授業料の分だけです。サポート校の利用料には使えません。通信制高校 学費に、無償化で残る費用をまとめています。

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

福島県立郡山萌世高校の通信制スクーリング会場が県内8か所にあり、本校は土日月、福島東高校・白河高校・会津工業高校・いわき翠の杜高校・相馬農業高校は日曜、教育センターと会津大学は月曜であることを示す図
出典:福島県立郡山萌世高等学校 通信制 スクーリング・試験時間割・2026年9月23日確認

福島県の私立の減免は、県内に本校がある学校の生徒だけが対象です

ここは、福島県で広域通信制(県外に本校がある学校)を選ぶ人が見落としやすい点です。福島県の私学・法人課のページには、はじめに「福島県内に本校がある私立学校の生徒を対象としていますので、ご注意ください」と書かれています。

制度内容通信制の扱い
私立高等学校等授業料減免(授業料支援)生活保護世帯は年額546,000円、生活保護世帯を除く年収450万円以下の世帯等は年額471,000円が上限対象。支援月数48月。ただし県内居住者に限る。登録単位数により支給額が変わる
入学料支援生活保護・非課税世帯 50,000円/年収590万円未満の世帯 25,000円対象学校種は全日制と大学入学資格付与校。通信制は含まれていない
1人1台端末購入費用の支援生活保護・非課税世帯 60,000円/年収620万円以下の世帯 20,000円対象学校種は全日制。リース料金は対象外

つまり、県内に本校がある尚志高校・昌平高校・桜の聖母学院高校に通う場合は、就学支援金の上限を超える授業料について県の減免を申請できる可能性があります。一方、N高等学校やクラーク記念国際高等学校のように県外に本校がある学校に在籍する場合、この制度の対象にはなりません。同じ「私立の通信制」でも、使える制度が変わります(出典:福島県 高校生等に対する修学支援について/2026年6月15日更新・2026年9月23日確認)。

奨学給付金と、郡山市・いわき市の奨学金があります

授業料以外のお金(教材費・通学費など)を支える制度もあります。福島県の高校生等奨学給付金は、通信制課程の場合、次の額です(2026年9月10日更新)。

世帯の区分国公立(年額)私立(年額)
生活保護受給世帯(専攻科以外)32,300円52,600円
住民税所得割 非課税世帯50,500円52,100円
所得割の合算額が105,500円未満の世帯16,830円17,370円
所得割の合算額が182,500円未満の世帯12,630円13,030円

令和8年度は基準日が令和8年7月1日、書類の提出期限は令和8年10月30日(必着)で、令和9年1月末までに給付の予定と案内されています。令和8年1月以降に家計が急変した世帯向けの扱いもあります。

市町村の制度では、郡山市の(篤志)奨学資金が月額12,000円の給与(返還不要。令和8年4月施行)で、中学3年生には11月上旬までに在学中学校を通じて案内が配られます。いわき市の奨学資金は高等学校・中等教育学校(後期課程)・専修学校(高等課程)が月額20,000円の貸与で、利息は付かず、貸与終了月の6か月後から10年以内に返還します。募集は一次が前年度3月ごろ、二次が当該年度7月ごろです。福島県奨学資金(貸与)の在学採用は、令和8年4月1日から12月11日まで随時の募集で、第1回7月1日・第2回10月26日・第3回12月11日の区切りがあります。

いずれも、通信制課程が対象に含まれるかどうかを明記していないページがあります。申し込む前に、学校の事務室か市町村の教育委員会に確かめてください。

会津・県南・相双から通う場合は、スクーリング会場の場所で決まります

福島県は東西に広く、浜通り・中通り・会津で移動の事情がまったく違います。住んでいる地域別に、候補の考え方を整理します。

地域県内で通える主な場所考え方
会津(会津若松・喜多方ほか)郡山萌世の会津工業高校(日)・会津大学(月)会場、尚志の会津若松駅前キャンパス、昌平の会津学習支援センター、翔洋学園の会津キャンパスなど7か所会津若松市内で完結する道がある。郡山まで出る必要はない
県南(白河・西郷・矢吹ほか)郡山萌世の白河高校(日)会場、尚志の白河駅前キャンパス、昌平の白河学習センター(白河駅の目の前)など4か所白河駅周辺に集まっている。矢吹・西郷にも学習等支援施設がある
相双(南相馬・双葉郡ほか)郡山萌世の相馬農業高校(日)会場、昌平の原町学習センター(原ノ町駅 徒歩15分ほど)、大熊町の会場など拠点は少ないが、南相馬市の3か所はいずれもスクーリングができる
県北(福島・伊達ほか)福島市内9か所、伊達市1か所福島駅の周辺に集まっている。くわしくは福島市の記事へ

どの地域からでも、オンライン中心の学校を選べば通学の距離は問題になりません。ただし、どの通信制高校でもスクーリングの日はあります。「年に何日、どこへ行くのか」を先に確かめておくと、あとで慌てずにすみます。

よくある誤解:「キャンパス」の看板があっても、そこが高校とは限りません

福島県内で見かける「〇〇キャンパス」「〇〇学習センター」の多くは、県外に本校がある通信制高校の拠点か、サポート校です。学校の本校がそこにあるわけではありません。ここを取り違えると、次のようなずれが起きます。

  • スクーリングの場所が違った。学習等支援施設だと、スクーリングは別の会場で受ける日があります。県内59か所のうち24か所がこれにあたります。
  • 費用が思っていたより増えた。サポート校の場合、通信制高校の学費とサポート校の利用料の両方がかかります。就学支援金はサポート校の分には使えません。
  • 県の減免が使えなかった。福島県の私立授業料減免は、県内に本校がある私立学校の生徒が対象です。
  • 住所の条件で入学できなかった。尚志は福島県、昌平は福島県・栃木県、桜の聖母学院は福島県・宮城県が対象区域です。

パンフレットの写真ではなく、募集要項と文部科学省の掲載データで、その場所が何なのかを確かめてください。

福島県での選び方は「週に何日、家を出られるか」から決めます

学校名から探すと迷います。いまの体調と生活から考えると、候補は自然にしぼれます。

いまの状態合いやすい形福島県での例
週に数日は家を出られる通学型のキャンパス・学習センター尚志の4キャンパス、昌平の学習センター、郡山・いわき・福島の各拠点
月に数回なら出られる公立の通信制郡山萌世高校(最寄りの会場で日曜か月曜)
いまは家から出るのが難しいオンライン中心+スクーリングの支援広域通信制のネットコース、オンラインのサポート校(ニジ高など)
いまの高校に在籍したまま様子を見たい在籍はそのままで併用在籍校を変えずにサポート校を使う形

転入と編入では、引き継げる単位と在籍期間の扱いが変わります。退学の前に動くほうが選べる道は広いので、通信制高校 転入を先に読んでおくと判断しやすくなります。比べ方の全体像は通信制高校 選び方にまとめています。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。福島県のどの地域からでも、引っ越さずに使えます。正直なところを先に書きます。

  • ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
  • 提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。福島市内の会場で受けられる場合もあります。日程の調整と準備は支援しますが、宿泊型のスクーリングにスタッフが付き添うことはありません。
  • 費用は、提携校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内をご覧ください。

そのうえでの特徴です。カメラ・マイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。担任制で、メタバースの校舎に担任や同級生と集まる時間があります。学びのほかに、企業や地域と関わるプロジェクト、生徒が自分たちで企画する行事、サークルがあります。種目も、集める人も、場所も自分たちで決める――そんな学校のつくり方をしています。総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座にも力を入れています。発達特性や障害については、本人を変えるのではなく、学びの構造や環境を変えることで支援するという考え方を取っています(診断や服薬の判断は主治医・専門機関へご相談ください)。

途中入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきた実績があります(グループ全体)。小中学生の場合は、姉妹事業のNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)があります。ほかの通信制高校に在籍したままでも併用できますが、卒業資格・単位・評定は在籍する高校のものになります。

福島県で迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. いまの状態を紙に書く。週に何日、何時に家を出られるか。人の多い場所は大丈夫か。移動できる範囲はどこまでか。ここが決まると候補が半分になります。
  2. 候補を3つに絞って、同じ質問をする。スクーリングはどこで年に何日か。費用は高校の分とサポート校の分で合計いくらか。入学できる区域に自分の住所は入っているか。転入の時期はいつか。同じ質問を3校にすると差が見えます。
  3. 見学か相談を1つ入れる。建物の雰囲気、人の話し方、帰りの道のりは、資料では分かりません。オンラインの学校なら、画面ごしの様子を体験で見られます。

迷っている段階でも大丈夫です。資料を読むだけ、話を聞くだけでも、進む先は少しずつ見えてきます。

明るい相談室で、生徒と2人の大人が丸テーブルで話している
迷ったら、候補を2〜3校に絞って同じ質問をしてみます。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

福島のどこに住んでいても、オンラインで青春する形があります

ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校です。全国の仲間と、企業や地域と関わるプロジェクトや、種目も場所も自分たちで決める行事に挑戦できます。カメラ・マイクをオフにして参加するところから始められます。学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。授業の様子を体験説明会で見てみませんか。

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よくある質問

Q. 福島県の公立の通信制は1校だけですか。郡山まで通わないといけませんか。

A. 公立は福島県立郡山萌世高等学校の1校です。ただしスクーリングは郡山の本校だけでなく、福島東高校・教育センター(福島市)・白河高校・会津工業高校・会津大学・いわき翠の杜高校・相馬農業高校でも行われています。本校を含めて県内8か所です。曜日は会場によって日曜か月曜が決まっているので、学校公式のスクーリング・試験時間割でご確認ください。

Q. 県外の通信制高校にも入れますか。

A. 学校によります。広域通信制(複数の都道府県を対象区域にしている学校)なら、福島県が区域に入っていれば入学できます。一方で、尚志高校は福島県、昌平高校は福島県・栃木県、桜の聖母学院高校は福島県・宮城県と、区域が決まっている学校もあります。募集要項の「出願資格」の住所の条件を先に見てください。

Q. 福島県の私立の授業料減免は、N高などでも使えますか。

A. 福島県の私立高等学校等授業料減免制度は、福島県内に本校がある私立学校の生徒が対象です。県外に本校がある広域通信制に在籍する場合は、この制度の対象外になります。国の就学支援金は、学校の所在地に関わらず対象です。くわしくは在籍する学校の事務室にご確認ください。

Q. いま通っている高校を辞めずに、通信制の準備だけできますか。

A. できます。在籍したまま転入先を探すほうが、引き継げる単位と在籍期間の面で有利なことが多いです。退学してから入り直すと編入の扱いになり、空白の期間が生まれます。動く前に、いまの学校の担任か、転入先の候補に相談してみてください。

Q. 人と話すのが苦手でも続けられますか。

A. 通信制高校のスクーリングは、集団での活動が中心の学校もあれば、個別の対応が手厚い学校もあります。見学のときに「人数は何人くらいか」「話さないで参加してもよいか」と聞いてみてください。オンラインのサポート校では、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められる形もあります。

福島県で「合う場所がない」と感じても、道はいくつもあります

会津から郡山は遠い。相双には学校が少ない。福島市には公立の本校が無い。福島県で高校を探していると、そう感じる場面があると思います。それでも、調べてみると、県内には本校が5つ、拠点が59か所あり、公立のスクーリング会場は8か所に分かれていました。ひとつの街の中だけで探していると見えない道が、県全体で見ると残っています。

いま動けなくても大丈夫です。制度は変わりますし、学校も増えています。2026年4月には福島市に新しい通信制課程ができました。今日は「どこへ何日行くのか」を1校だけ調べる、それくらいで十分です。お子さんが元気になったときに選べる道を、いまのうちに1つか2つ用意しておく。それが、いちばん確かな準備になります。

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