山形県 通信制高校|公立2校・私立3校と拠点24か所。地域別の選び方【2026】

「山形県内で通信制高校を探しているけれど、どこがいいのか分からない」「不登校気味の子どもに合う学校を見つけたい」。そんな悩みを抱えていませんか。山形県は、山形市のある村山地方と、新庄の最上、米沢の置賜、酒田・鶴岡の庄内で、通える学校の数も、スクーリング(登校して受ける授業)の会場も大きく変わります。地域に合わせた学校選びが欠かせません。

先に結論を書きます。山形県内に本校がある通信制高校は、公立2校(霞城学園・庄内総合)と私立3校(惺山・和順館・羽黒)の5校です。さらに県内には、県外に本校がある通信制高校のキャンパスや学習センターなどの拠点が24か所あり、そのうちスクーリングまで受けられる施設を含むのは13か所です。残る11か所は学習の支援をする場所で、スクーリングは別の会場で受けます。

この記事は、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)、山形県の条例と支援制度のお知らせ、霞城学園・庄内総合の募集要項と学校案内、私立3校と主な拠点の公式サイトを2026年9月21日に実際に開いて確認して書いています。確認できなかったことは、確認できなかったと書きます。学校選びだけでは埋まりにくい「学びの伴走」を、サポート校がどう担うのかも紹介します。

山形市内の学校を詳しく知りたい方は、駅直結の県立霞城学園高校の受講料・入試・転入の時期と、山形駅周辺の拠点を公式で確かめた山形市 通信制高校をあわせてご覧ください。県境を越えて仙台方面の学校も候補にするなら、宮城県内の公立・私立と仙台駅周辺の拠点を公式資料で整理した宮城 通信制高校も参考になります。

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目次

結論:山形県の通信制高校の早見

  • 県内に本校があるのは5校。公立は霞城学園高校(山形市・JR山形駅直結)と庄内総合高校(庄内町)、私立は惺山高校(山形市)・和順館高校(酒田市)・羽黒高校(鶴岡市)です。
  • 県立の受講料は条例で1単位300円、入学料は500円。国の就学支援金の対象になれば、受講料は原則払わなくてよいと募集要項に書かれています。入試に学力検査はありません。
  • 県内の拠点は24か所。スクーリングまでできるのは13か所です。村山13・最上3・置賜2・庄内6と、半分以上が村山地方(ほとんどが山形市)に集まっています。
  • 遠い地域から公立に通う手段もあります。霞城学園は米沢・長井・新庄・寒河江で「支部共同学習会」を開き、そこで面接指導や試験を受けられます(令和7年度)。
  • 私立3校はスクーリングの形がまったく違います。惺山は夏と冬の集中型、羽黒は夏冬で計7日程度、和順館は酒田・天童・新庄の会場で月2〜3回です。
  • 国の支援金は、本校のある都道府県から出ます。県外に本校がある学校は、キャンパスやサポート校が山形県内にあっても、山形県の独自の補助の対象ではありません。
  • 家から出にくい時期があるなら、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)と通信制高校を組み合わせる方法もあります。
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山形県の通信制高校事情:県内に本校があるのは公立2校・私立3校。ほかは県外の学校の拠点です

山形県で通信制高校を探すと、たくさんの学校名が出てきます。ただ、中身は大きく3つに分かれます。

  • 県内に本校がある公立の学校:霞城学園高校(山形市)と庄内総合高校(庄内町)の2校。どちらも県立で、通信教育を行う区域は山形県内です。
  • 県内に本校がある私立の学校:惺山高校(山形市)、和順館高校(酒田市)、羽黒高校(鶴岡市)の3校。どれも決まった県だけを対象にする「狭域」の通信制です。
  • 県外に本校がある学校の拠点:本校は茨城・長野・沖縄などにあり、山形県内にキャンパスや学習センターを置いている学校です。山形駅の周りにある拠点の多くはこれにあたります。

文部科学省の掲載データでは、県内に本校がある5校の在籍者数(入学式の日時点)は、霞城学園652人、庄内総合499人、惺山256人、和順館66人、羽黒22人で、合わせて1,495人でした。公立2校だけで1,151人と、全体の約8割を占めています。

全国の数字も確認しておきます。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、通信制高校は全国に323校、2025年3月31日時点の在籍生徒は30万6,711人でした。2025年度の入学者のうち57.0%は、中学3年生のときに不登校だった生徒です。通信制高校は、学校に行けなかった時期のある生徒が選ぶ「普通の選択肢」の1つになっています(出典:文部科学省 令和7年度 通信制高等学校実態調査)。

もう1つ押さえておきたいのは、パンフレットで「山形キャンパス」と書かれていても、本校は県外ということがよくある点です。その場合、卒業証書を出すのは県外の本校で、スクーリングの会場も本校や別の施設になることがあります。お金の支援の窓口も変わるので、後の節で詳しく説明します。

山形県内の通信制高校・サポート校 比較表:本校5校は、スクーリングの形も対象の地域も違います

まず、県内に本校がある5校を並べます。所在地とスクーリングの形は各校の公式サイト・募集要項、対象の地域は公式サイトと文部科学省の掲載データで確認しました。

学校名所在地スクーリングの形対象の地域
霞城学園高校(県立)山形市城南町1-1-1 霞城セントラル5〜9階日曜が原則月2回+水曜の補充。年間36日程度山形県
庄内総合高校(県立)東田川郡庄内町廿六木日曜・木曜。年間で日曜21日・木曜20日山形県内
惺山高校(私立)山形市城西町3-13-78月・12月の3日間の集中スクーリング山形県・宮城県(文部科学省データ)
和順館高校(私立)酒田市南千日町4-50酒田・天童・新庄の会場で月2〜3回山形県・秋田県に住む人
羽黒高校(私立)鶴岡市羽黒町手向年2回(夏と冬で合計7日間程度)山形県・新潟県(文部科学省データ)

同じ「通信制高校」でも、毎月少しずつ出る学校(霞城学園・庄内総合・和順館)と、年に数回まとめて出る学校(惺山・羽黒)に分かれます。毎月の外出が負担なら集中型、まとまった日数を続けて出るのが難しいなら月ごとの型、というように、お子さんの体調の波に合わせて考えるのが近道です。

ここに、県外に本校がある学校の拠点と、サポート校が加わります。サポート校は高校そのものではなく、提携する通信制高校と組み合わせて使う学習支援の場です。組み合わせ方は、後の「サポート校」の節で表にしています。

田んぼと山が見える和室の座卓で、手描きの地図を一緒に見る母親と高校生の息子
山形県内に本校がある5校は、スクーリングの形も対象の地域も違います。家から通える場所と出校の回数を、家族で地図を見ながら確かめておきましょう。

公立は霞城学園と庄内総合の2校。受講料は条例で1単位300円、入試に学力検査はありません

山形県立の通信制は、霞城学園高校(Ⅳ部)と庄内総合高校(Ⅲ部)の2校です。受講料と入学料は「山形県立学校の授業料等徴収条例」で決まっていて、受講料は1単位300円、入学料は500円、入学者選抜手数料は300円です(山形県立学校の授業料等徴収条例 第2条)。霞城学園の学校Q&Aによると、1年に登録できるのは30単位までなので、受講料は最大でも年9,000円です。

比べる点霞城学園(Ⅳ部)庄内総合(Ⅲ部)
学科と定員普通科120名・服飾科40名普通科80名(一般・編入・転入の合計)
最寄りJR山形駅の2階自由連絡通路(アピカ)から直結JR余目駅から徒歩20分・町営バス7分
スクーリング日曜(原則月2回)と水曜(補充・月1〜2回)日曜・木曜(月1〜3回。年間で日曜21日・木曜20日)
受講料以外の費用の目安諸会費約9,600円(令和7年度実績)、教科書など最大約23,000円生徒会・協力会・諸費約8,600円、教科書など約15,000円
4月入学の出願(令和8年度)2月24日〜3月23日。選考日は3月4日・16日・23日から1回2月24日〜3月23日。欠員があれば12月中旬まで受付
年度の途中に移る転入学は5月〜翌1月の各月1日付6・7・8・10・11・12月と12月31日付に入学の区切りあり(事前説明が必要)

霞城学園の服飾科は、技能連携をしている白鷹高等専修学校(白鷹町)の入学予定者に限った募集です。多くの場合、出願するのは普通科になります。選考は調査書などと面談で行い、面談では通信制への理解や志願の理由、入学後の目標などを確かめると募集要項に書かれています(霞城学園 令和8年度 一般入学募集要項)。

霞城学園の転入学は、いまの高校の先生(教頭)から霞城学園の教頭へ打診する流れで、手続きには2か月程度かかると案内されています。4月1日付で移りたい場合は、令和8年度の例で事前相談の期限が2月2日でした。まずは在籍している学校の担任の先生に相談するところから始まります。

庄内総合は、出願の前に「事前説明」を受けることが条件です。未成年は保護者と一緒に説明を受けます。令和8年度の事前説明は4月以降、原則毎週金曜に予約制で開かれ、6月・7月・8月・10月・11月・12月・12月31日付の入学のそれぞれに願書の受付期限が設けられています(9月入学の区切りはありません)(庄内総合高校 通信制)。県外から出願する場合は、出願の前に学校へ相談が必要です。

卒業の条件は、どちらも3年以上の在籍と74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上が基本です。霞城学園はこれに加えて出校70日以上(そのうち半分以上は本校)が条件で、在籍は最長10年までと学校のQ&Aに書かれています(霞城学園 普通科Q&A 令和8年度入学用)。

霞城学園の駅からの行き方や、山形市内から見た細かい比較は、山形市 通信制高校の記事で詳しく書いています。

山形県内の主要校をもっと詳しく:私立3校と、山形駅周辺の広域通信制の拠点

惺山高校(山形市):年2回の集中スクーリング。学費を公表しています

惺山高校の通信制は、8月と12月に行う3日間の集中スクーリングが中心です(公式サイトでは登校は年間約10日程度と案内)。専門教科のプログラミングや学校設定教科「メディア」があり、新入学・転入学・編入学に対応しています。

公式サイトの「募集要項・経費」には、入学金30,000円、教育後援費年30,000円、諸経費年40,000円、授業料年額438,000円(前期・後期に219,000円ずつ)と書かれています。国の就学支援金(年額最大337,200円)を差し引いた本人負担の授業料は年100,800円と、学校自身が試算しています(惺山高校 通信制 募集要項・経費)。

和順館高校(酒田市):地区ごとの会場で、月2〜3回のスクーリング

和順館高校は2004年に開校した私立の通信制・単位制高校で、入学できるのは山形県・秋田県に住んでいる人です。スクーリングは住んでいる地区で分かれ、酒田の本校(基本は月2回・日曜)は庄内・最上・秋田地区、天童市の山形県総合運動公園(半期8回ずつ・おもに火曜)は村山・置賜地区、新庄市のわくわく新庄(半期3回ずつ・おもに金曜)は最上地区の生徒が主な対象です。片道50km以上を電車で通う生徒には、回数券の購入費の一部を学校が補助すると案内されています(和順館高校 教育)。

費用は公式サイトに、入学検定料10,000円、入学金60,000円、施設設備費30,000円(入学時のみ)、授業料1単位12,000円、月額2,800円の会費類(教育充実費2,000円・維持協力会費500円・和順通心会費300円)、教材代約15,000円と公表されています。1単位12,000円は、国の就学支援金の1単位あたりの上限(13,668円)の範囲に収まります(和順館高校 入学案内)。

羽黒高校(鶴岡市):登校は夏と冬の計7日程度。週1回のオンラインHR

羽黒高校の通信制は、授業での登校が年2回(夏と冬に合計7日間程度)のスクーリングだけで、スクールバスも使えます。担任の先生とは週に1回程度のオンラインHRでつながり、レポートの作成や提出はオンラインでできると案内されています(羽黒高校 通信制課程)。学費の金額は、公式ページでは確認できませんでした。

山形駅周辺の広域通信制の拠点

県外に本校がある学校の拠点は、山形駅の周りに集まっています。公式サイトで所在地を確認できた主なものは次のとおりです。

  • N高等学校・S高等学校・R高等学校 山形キャンパス:山形市十日町1-1-34(JR山形駅から徒歩7分)。週5・週3、週1+、通学なしのネットコースがあります(N高グループ 山形キャンパス)。
  • 翔洋学園高等学校 山形キャンパス:山形駅東口から徒歩3分。本校は茨城県日立市で、学習のために週1〜3日程度登校できる日がある(希望制)と案内されています(翔洋学園 山形キャンパス)。
  • トライ式高等学院 山形キャンパス:山形市香澄町1-3-15。翔洋学園と同じビルの1階です。
  • さくら国際高等学校 米沢キャンパス:米沢市八幡原5丁目のテクノセンター内。本校は長野県上田市です(さくら国際 米沢キャンパス)。

拠点は開設・移転・名称の変更があります。たとえば文部科学省の掲載データで「KG高等学院山形駅前キャンパス」と登録されている拠点は、鹿島朝日高校の公式サイトでは「習学ゼミ高等学院 山形駅前キャンパス」という名前で案内されていました。見学の前に、公式サイトで最新の情報を確かめてください。

山形県内にある通信制高校の拠点24か所を地域別に示した比較表。村山13か所(うちスクーリングができる施設7か所)、最上3か所(2か所)、置賜2か所(2か所)、庄内6か所(2か所)
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データ(令和8年4月1日時点)より集計

村山・最上・置賜・庄内で、通える場所の数はまったく違います

文部科学省の掲載データ(令和8年4月1日時点)から、山形県内にある通信制高校の拠点を所在地で数えました。登録は33件ありますが、同じ建物に複数の学校が入っている場合は1か所にまとめると、24か所になります(和順館高校のスクーリング会場4か所を含みます)。

地域拠点がある市拠点の数(うちスクーリング可)公立・私立の本校
村山山形市11・天童市1・寒河江市113か所(7か所)霞城学園・惺山(山形市)
最上新庄市33か所(2か所)なし
置賜米沢市22か所(2か所)なし
庄内酒田市3・鶴岡市36か所(2か所)庄内総合(庄内町)・和順館(酒田市)・羽黒(鶴岡市)

出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データを所在地で集計(2026年9月21日)。スクーリング可は「面接指導等実施施設」を含む所在地の数です。

村山地方(山形市・天童市・寒河江市など)

拠点の半分以上が集まる地域です。山形市内の11か所は、山形駅の東口側(香澄町・幸町)と、駅から北へのびる十日町に多くあります。公立の霞城学園も駅直結なので、村山地方に住んでいれば、電車やバスで山形駅まで出られるかどうかが最初の目安になります。天童市の山形県総合運動公園は和順館高校のスクーリング会場で、和順館の案内ではJR天童南駅から歩いて25分ほど(駅から公園の入口まで約15分、入口から体育館まで約10分)とされています。寒河江市にはさくら国際高校の学習センターがあり、霞城学園の支部共同学習会も寒河江(フローラ寒河江)で開かれています。

最上地方(新庄市など)

新庄市には3か所あります。和順館高校の新庄スクーリングの会場(わくわく新庄)、AOIKE高校の新庄コアカレッジ(スクーリング可)と新庄コア高等学院、さくら国際高校の新庄学習センターです。霞城学園の支部共同学習会も、新庄では最上広域交流センター「ゆめりあ」が会場でした(令和7年度)。

置賜地方(米沢市・長井市など)

拠点は米沢市の2か所で、どちらもスクーリングができる施設として登録されています。さくら国際高校の米沢キャンパスと、日本航空高校の山形学習センター(同じ所在地に自然学園高校の学習センター)です。公立の霞城学園に通う場合は、米沢(置賜総合文化センター)と長井(置賜生涯学習プラザ)の支部共同学習会が使えます。

庄内地方(酒田市・鶴岡市・庄内町など)

県内に本校がある5校のうち3校が庄内にあります。公立なら庄内総合、私立なら和順館(酒田)と羽黒(鶴岡)です。県外に本校がある拠点は6か所で、酒田市の2か所(酒田南高校・親子スポーツ会館)は和順館のスクーリング会場、ほかの4か所は学習支援の施設(さくら国際 酒田学習センター、鹿島朝日高校のエコール鶴岡、明誠高校の山形羽越SHIP、明蓬館高校の学習センター)です。庄内から山形市の拠点に毎週通うのは距離があるため、庄内の3校か、オンラインの学び方を先に比べるのが現実的です。

周辺の市町村から通う場合

上の表に名前が無い町や村に住んでいる場合も、選び方は同じです。まず「スクーリングの会場まで、月に何回行けるか」を考えます。霞城学園なら本校と4つの支部、和順館なら酒田・天童・新庄の3つの会場、庄内総合なら庄内町の本校が会場です。惺山・羽黒のように年に数回まとめて出る学校なら、遠くても通える日数に収まることがあります。家から出にくい時期が続いているなら、日々の学習はオンラインで進め、スクーリングの日だけ出かける組み合わせも考えられます。

スクーリングまでできる拠点は24か所のうち13か所。「キャンパス」の看板だけでは分かりません

通信制高校の拠点(通信教育連携協力施設)には、高等学校通信教育規程で決められた2つの種類があります。1つは面接指導等実施施設で、スクーリング(面接指導)や試験を受けられる場所です。もう1つは学習等支援施設で、日々の学習の相談や支援はしますが、スクーリングはそこでは受けられません。どちらも「キャンパス」「学習センター」と呼ばれることがあるので、名前だけでは見分けられません。

山形県内の24か所では、スクーリングができる施設を含むのが13か所、学習支援だけの施設が11か所でした。スクーリングができる13か所の中には、大学(東北文教大学)、専門学校(大原簿記情報ビジネス医療福祉専門学校)、高校(東海大学山形高校・酒田南高校)、運動公園や公民館のような会場も含まれています。これらは、その学校の生徒がスクーリングの日に使う会場で、毎日通う教室とは限りません。

見学や相談のときは、次の3つを聞いておくと安心です。

  • この建物でスクーリングを受けられますか。受けられない場合、会場はどこで、年に何日ですか。
  • 本校で受けるスクーリング(宿泊を伴うものを含む)はありますか。その費用はいくらですか。
  • この拠点に登録されている生徒は何人くらいですか。

スクーリングにかかる交通費や宿泊費の考え方は、通信制高校のスクーリング費用の記事で説明しています。

霞城学園の支部共同学習会を使えば、米沢・長井・新庄・寒河江からも公立に通いやすくなります

文部科学省の掲載データでは、霞城学園に協力校などの連携協力施設は登録されていませんが、代わりに支部共同学習会という仕組みがあります。本校以外の会場で、面接指導や試験を受けられる学習会です。学校のQ&Aに載っている令和7年度の会場は次のとおりです。

支部会場(令和7年度)曜日と回数時期と時間
山形支部本校木曜・年24回5月〜12月・18:00〜19:40
米沢支部置賜総合文化センター金曜・各9回5月〜10月・18:00〜19:40
長井支部置賜生涯学習プラザ(長井市民文化会館)金曜・各9回5月〜10月・18:00〜19:40
新庄支部最上広域交流センター「ゆめりあ」金曜・各9回5月〜10月・18:00〜19:40
寒河江支部フローラ寒河江金曜・各9回5月〜10月・18:00〜19:40

出典:霞城学園 普通科Q&A(令和8年度入学用学校説明資料)。会場と回数は年度で変わることがあります。

ただし、卒業には出校70日以上のうち半分以上を本校で満たす必要があります。支部だけで卒業まで進めるわけではない点に気をつけてください。学校に来ることが難しい場合、NHK高校講座を視聴して報告書を出すと、面接指導の時数の一部として認められる科目があることも、Q&Aに書かれています。

自分の部屋の机でノートパソコンのオンライン授業を受ける高校生と、床で本を読む弟
家で学ぶ時間の長い形を選ぶときも、在籍する通信制高校のスクーリングの会場と日数は合わせて確かめましょう。

山形県で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます

「山形 サポート校」で探すと、高等学院・学習センターなどの名前がたくさん出てきます。サポート校は、通信制高校の生徒の学習や生活を支える民間の教育施設で、サポート校だけでは高校卒業資格は取れません。卒業資格は、提携している通信制高校で取ります。だから、サポート校を選ぶことは、同時に「どの通信制高校に在籍するか」を選ぶことでもあります。

文部科学省の掲載データで、通信制高校の拠点として登録されている山形県内の主なサポート校・学習センターと、その提携先を並べます。

拠点の名前所在地登録している通信制高校(本校)施設の種類
トライ式高等学院 山形キャンパス山形市香澄町鹿島学園(茨城)・鹿島朝日(岡山)学習支援
習学ゼミ高等学院 山形駅前キャンパス(データ上はKG高等学院)山形市香澄町鹿島朝日(岡山)学習支援
エコール山形山形市幸町鹿島朝日(岡山)・鹿島山北(神奈川)学習支援
山形CL学院 学習センター山形市緑町鹿島朝日(岡山)学習支援
チャレンジ高等学院/東北国際高等学院山形校山形市幸町星槎国際(北海道)学習支援
新庄コア高等学院・新庄コアカレッジ新庄市十日町AOIKE(福井)学習支援+スクーリング可
エコール鶴岡鶴岡市泉町鹿島朝日(岡山)学習支援
山形羽越SHIP鶴岡市温海明誠(島根)学習支援
みんなのそら高等学院鶴岡市茅原町明蓬館(福岡)学習支援

出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)。最寄り駅と費用は各拠点の公式サイトでご確認ください。

表の多くは「学習支援」の施設です。ここに通っても、スクーリングは提携先の通信制高校が決めた会場(本校や別の施設)で受けます。サポート校を比べるときは、サポート校の雰囲気だけでなく、提携先の通信制高校のスクーリングがどこで・年に何日あるかをセットで確かめてください。サポート校と通信制高校の関係は、通信制サポート校とはで詳しく説明しています。

山形県で通信制高校に使えるお金の支えを3枚のカードで示す図。国の就学支援金は私立の通信制で年337,200円まで所得制限なし、県立の受講料は1単位300円で支援金の対象なら原則納付不要、山形県の独自の補助は県内の私立高校の生徒が対象で入学時納付金の補助と働く通信制生への教科書給与がある
出典:文部科学省、山形県(2026年9月確認)

お金:国の支援金は年337,200円まで。山形県の上乗せは「本校が山形県内の私立か」で変わります

通信制高校の授業料には、国の高等学校等就学支援金が使えます。2026年度から所得制限がなくなり、私立の通信制は1単位13,668円・年337,200円までです(文部科学省 高校生等への修学支援)。公立の通信制は、受講料(山形県立は1単位300円)が対象になります。

注意したいのは、支援金を出すのが「本校のある都道府県」だという点です。山形県のお知らせ(令和8年3月現在)には、山形県外に本校がある通信制高校は、サポート校が山形県内にあっても本校のある都道府県から就学支援金が支給される、と書かれています。山形県の独自の補助の多くも「山形県内の私立高校に通う生徒」が対象です。

制度対象内容(令和8年度)注意
国の就学支援金公立・私立の通信制私立の通信制は年337,200円(月28,100円)まで。所得制限なし授業料だけが対象。サポート校の費用には使えない
入学時納付金の補助(県独自)県内の私立高校に通う、生活保護世帯・所得割が非課税の世帯など入学金や施設整備費などを補助(世帯で額が違う)申込みは入学後に学校へ
通信制課程の教科書等の給与(県独自)働きながら県内の私立高校の通信制で学ぶ生徒履修に必要な教科書と学習書を全部給与定職、または年150日以上かつ500時間以上のパート・アルバイト
山形県高等学校奨学金(貸与)経済的理由で修学が難しい生徒無利子。月額は公立の自宅通学18,000円、私立の自宅通学30,000円など返済が必要。募集は入学後の4月〜6月中旬

出典:山形県 授業料等の支援のお知らせ(私立高校の生徒・保護者向け、令和8年3月現在)、山形県私立高等学校就学支援金制度について

授業料以外の教育費には、返済のいらない「奨学のための給付金」があります。こちらは学校の場所ではなく、保護者が住んでいる都道府県から出ます。山形県に住んでいる場合の通信制の給付額(年額)は次のとおりです。

世帯の区分公立の通信制私立の通信制
生活保護(生業扶助)受給世帯32,300円52,600円
保護者の所得割が非課税の世帯50,500円52,100円
所得割の合計が105,500円未満の世帯16,830円17,370円
所得割の合計が105,500円以上182,500円未満の世帯12,630円13,030円

出典:山形県 奨学のための給付金について(国公立高等学校等)(2026年7月29日更新)、山形県 授業料等の支援のお知らせ(私立、令和8年3月現在)。公立は令和8年7月1日の状況で判断されます。

サポート校を使う場合、費用は「通信制高校の学費」と「サポート校の費用」の二段になり、就学支援金はサポート校の分には使えません。仕組みはサポート校 学費、学費全体の考え方は通信制高校 学費にまとめています。

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

山形県ならではの通信制高校選びのポイントは、「会場までの距離」と「スクーリングの形」を先に決めることです

山形県は、住んでいる地域によって通える会場が大きく変わります。学校の名前から探すより、次の順番で考えると迷いにくくなります。

  • 山形市エリアか庄内エリアか、最上・置賜かの確認:スクーリングの会場まで、電車やバスで無理なく行けるかを先に確かめます。村山は選択肢が多く、庄内は県内本校の3校が中心、最上・置賜は拠点が2〜3か所です。
  • スクーリング頻度と自学自習のバランス:公立は月に数回の登校と、家でのレポートが中心です。毎月少しずつ出る形か、年に数回まとめて出る形かを選びます。
  • 不登校・発達特性への理解:学校によって、学び直しの科目や相談の体制は違います。庄内総合は学校設定科目「ベーシック」で義務教育段階の学び直しに対応し、霞城学園にはNHK高校講座を使った仕組みがあります。見学や説明会で、自分の状況を話してみてください。
  • 進路サポートの手厚さ:霞城学園の令和6年度の卒業生63名は、進学30名・就職5名・その他28名でした。大学進学や就職を見据える場合は、進路の支援がどこまであるかも比べます。

状況ごとに、向いている候補を整理すると次のようになります。

いまの状況候補になりやすい形先に確かめること
費用をできるだけ抑えたい県立の霞城学園・庄内総合自学自習でレポートを進められるか
月に何度も出かけるのは難しい惺山・羽黒などの集中型、県外本校の集中スクーリングまとまった日数を続けて出られるか。宿泊の有無
週に何日か通う場所がほしい山形駅周辺の通学型キャンパス・サポート校スクーリングの会場と、サポート校の費用
いまの高校から年度の途中で移りたい霞城学園(各月1日付)・庄内総合(年7回の区切り)・私立各校いまの学校の単位と、移る月の手続きの期限
家から出にくい時期が続いているオンライン中心のサポート校+通信制高校提携校のスクーリングの日数と会場

いまの高校から移る場合の、転入と編入の違いや単位の引き継ぎは、通信制高校 転入の記事で説明しています。

通信制高校だけでは足りない部分を、「+サポート校」という選択で補う家庭もあります

通信制高校は「学籍を置く場所」としては十分でも、日々の学習管理や心のケア、居場所づくりまでを1校だけでまかなうのは簡単ではありません。特に山形県のように、公立校のスクーリングが月に数回で、それ以外の日は自学自習が基本になると、その間を埋める支えがあるかどうかで、続けやすさが大きく変わります。

そこで選択肢になるのが、通信制高校に在籍しながら使う「サポート校」です。卒業資格は通信制高校で取り、学習面・生活面の伴走をサポート校が担います。「通信制高校+サポート校」という組み合わせで、無理なく学び続けている生徒もいます。

一方で、費用は二段になり、サポート校の分には就学支援金が使えません。また、公立の霞城学園・庄内総合には、文部科学省の掲載データ上、連携する学習支援の施設が登録されていません。サポート校と組み合わせる場合は、そのサポート校が提携している通信制高校に在籍する形が基本です。「どの通信制高校に在籍するか」と「どのサポート校を使うか」を、セットで考えてください。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

私たちNIJIN高等学院(ニジ高)についても、良いところと注意点を正直にお伝えします。ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、村山でも庄内でも、最上・置賜でも、家から授業に参加できます。

  • 担任制で、学習と生活のリズムを一緒に整えます。
  • カメラ・マイクはオフのまま、チャットだけでの参加から始められます。
  • 生活リズムに波があっても学べるよう、中学の内容の学び直しや、授業のアーカイブ視聴に対応しています。
  • 転入・編入による途中からの入学ができ、出願費用は無料です。
  • 不登校の生徒を650名以上サポートしてきた実績があります(グループ全体)。

注意点もあります。ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業資格は提携する通信制高校で取り、学院の中でのスクーリングはありません。提携校のスクーリングには参加が必要で、その準備や当日までの支援を私たちが行います。費用は提携校の分とニジ高の分の両方がかかり、ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。

「山形県内に通える場所はあるけれど、毎日は出られない」「地域の拠点までが遠い」という場合に、家で学ぶ時間の支えとして組み合わせる、という使い方が合うことがあります。よくある疑問はよくある質問にもまとめています。

山形県で迷ったときの進め方(3ステップ)

  • ステップ1:住んでいる地域から、スクーリングの会場を書き出す。村山なら霞城学園の本校と山形駅周辺、最上・置賜なら支部共同学習会と地域の拠点、庄内なら庄内総合・和順館・羽黒。家から会場まで、実際に何分かかるかを調べます。
  • ステップ2:「月に何回・年に何日なら出られるか」を家族で決める。毎月少しずつ出る形か、年に数回まとめて出る形か。いまの体調で無理のない方を選びます。サポート校を使うなら、提携先の通信制高校のスクーリングの日数も一緒に確かめます。
  • ステップ3:2〜3校の説明会や相談に出てから決める。公立は募集要項と事前説明、私立とサポート校は見学や個別相談で、費用・会場・転入の時期を同じ項目で比べます。いまの高校から移るなら、担任の先生への相談も同時に始めます。

いま全部を決めなくて大丈夫です。庄内総合は年7回、霞城学園は各月1日付と、年度の途中にも次の区切りがあります。

山が見えるガラス張りの連絡通路を歩く高校生と通勤の人たち
通う場所を決める前に、駅から校舎やスクーリング会場までの道のりを一度歩いてみると安心です。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

山形のどこに住んでいても、家で学ぶ形も比べてみませんか

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。会場までの距離も含めた山形からの通い方を、体験説明会でご相談ください。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 山形県に公立の通信制高校はいくつありますか?

A. 2校です。山形市の霞城学園高校(Ⅳ部・通信制の課程)と、庄内町の庄内総合高校(Ⅲ部・通信制の課程)です。受講料はどちらも条例で1単位300円、入学料は500円で、入試に学力検査はありません。

Q. 山形県内に本校がある私立の通信制高校はどこですか?

A. 惺山高校(山形市)、和順館高校(酒田市)、羽黒高校(鶴岡市)の3校です。惺山は8月・12月の集中スクーリング、羽黒は夏と冬の計7日程度、和順館は酒田・天童・新庄の会場で月2〜3回と、スクーリングの形が違います。

Q. 山形駅の近くのキャンパスに通えば、スクーリングもそこで受けられますか?

A. 拠点によります。文部科学省の掲載データでは、山形県内24か所の拠点のうち、スクーリングができる施設を含むのは13か所です。学習支援だけの施設の場合、スクーリングは本校や別の会場で受けます。見学のときに会場と日数を確かめてください。

Q. 県外に本校がある通信制高校でも、山形県の補助は使えますか?

A. 国の就学支援金は、本校のある都道府県から支給されます。山形県のお知らせでも、県外に本校がある通信制高校は、サポート校が山形県内にあっても本校の都道府県から支給されると案内されています。山形県独自の上乗せは、主に県内の私立高校の生徒が対象です。一方、奨学のための給付金は保護者が住んでいる都道府県から出ます。

Q. 年度の途中でも公立の通信制高校に移れますか?

A. 令和8年度の案内では、霞城学園は5月〜翌1月の各月1日付で転入学を受け付け、庄内総合は6・7・8・10・11・12月と12月31日付に入学の区切りがあります。どちらも、いまの高校を通した手続きや事前の説明が必要なので、まず在籍している学校の担任の先生に相談してください。

近隣エリアの通信制高校ガイド

お住まいの地域や、通える範囲で探している方はこちらもご覧ください。

まとめ:山形県の通信制高校選びは「学校」と「サポート」の両方から考えれば大丈夫です

山形県は、山形市のある村山と、最上・置賜・庄内で、通える会場の数がまったく違います。だからこそ、学校の名前より先に、「どこへ、月に何回行けるか」を決めることが大切です。霞城学園・庄内総合のような公立校、惺山・和順館・羽黒のような県内の私立、山形駅周辺の広域通信制の拠点、それぞれに合う人がいます。

そのうえで、日々の学習の伴走や居場所づくりに不安がある場合は、サポート校を組み合わせるという選択肢もあります。どの形を選んでも、高校卒業という同じゴールにたどり着けます。いまは材料を集める時期と考えて、1つずつ確かめていきましょう。

オンラインで学ぶニジ高の生徒
オンラインで、青春する。

山形で通う場所を決める前の相談から受け付けています

全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付

通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

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