インターナショナル 通信制高校とは?|区域に海外を含む31校と注意点【2026】

「インターナショナル 通信制高校」と検索すると、英語に力を入れた通信制高校、海外から入学できる通信制高校、インターナショナルスクールのオンライン校などが一緒に出てきて、何がどう違うのか分かりにくいと思います。海外で暮らしている家庭や、帰国を控えた家庭からは「日本の高校卒業の資格は取れるのか」「海外に住んだまま在籍できるのか」という疑問を持つ方も多いと思います。

先に結論を書きます。「インターナショナル通信制高校」という学校の種類は、法律にはありません。日本の高校卒業になるのは、学校教育法第1条の高等学校(一条校)に置かれた通信制の課程を卒業したときです。そのうえで、文部科学省のデータでは「通信教育を行う区域」に「海外」を含む通信制高校が31校あり、海外に住みながら在籍する道はあります。ただし、スクーリング(面接指導)は日本国内で受けることになり、就学支援金は日本国内に住所があることが条件です。

この記事は、学校教育法・同施行規則・高等学校通信教育規程・高等学校等就学支援金の支給に関する法律(いずれもe-Gov)、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ、就学支援金の新制度の概要、在外教育施設の概要、文部科学省IB教育推進コンソーシアムの認定校の統計を実際に開いて確かめた内容でできています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。インターナショナルスクールから日本の大学を受けるときの資格の細かい話は、別の記事に分けています。

海外にいながら日本の高校卒業をめざしたい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、帰国後はリアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:インターナショナル 通信制高校の早見

  • 「インターナショナル通信制高校」は法令上の区分ではありません。一条校の通信制高校なのか、インターナショナルスクール(多くは各種学校か無認可)なのか、海外の学校のオンライン校なのかで、得られる資格がまったく変わります。
  • 日本の高校卒業になるのは、一条校の通信制高校を卒業したときです。学校教育法第54条で、高等学校は通信制の課程を置くことができます。
  • 文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データでは、「通信教育を行う区域」に「海外」を含む学校が31校(私立26・株式会社立5、公立は0)ありました(2026年9月24日取得)。
  • スクーリングは日本国内で受けます。海外の住所で届け出られている協力施設は34か所ありましたが、すべて学習等支援施設で、面接指導等実施施設(スクーリングができる施設)はありませんでした。
  • 就学支援金は「日本国内に住所を有する者」が対象です(就学支援金法第3条)。海外に住所がある間は受けられません。
  • 日本の高校に在籍したまま外国の高校へ留学した場合、校長の判断で36単位まで高校の単位として認められることがあります(学校教育法施行規則第93条)。
  • 海外からもオンラインで学べるサポート校(NIJIN高等学院など)と、日本の通信制高校を組み合わせる形もあります。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒

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「インターナショナル通信制高校」という学校の種類は、法律にはありません

最初に押さえておきたいのは、学校の名前やキャッチコピーの「インターナショナル」「国際」「グローバル」は、法律上の区分を表していないということです。日本の法律で学校の種類を決めているのは学校教育法です。

  • 第1条:「学校」とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、高等専門学校。これを一条校と呼びます。
  • 第54条:高等学校には、全日制・定時制のほか通信制の課程を置くことができ、通信制の課程だけを置くこともできます。
  • 第134条:第1条以外で学校教育に類する教育を行うものは各種学校。

出典:学校教育法 第1条・第54条・第134条(e-Gov)(2026年9月24日確認)

インターナショナルスクールの多くは、この一条校ではなく、各種学校として認められているか、無認可です。つまり「インターナショナル」と名のつく学校を探すときは、名前より先に「その学校は法律上どれに当たるのか」を確かめる必要があります。検索で一緒に出てくる学校を、大きく3つに分けると次のようになります。

項目 一条校の通信制高校(国際・英語系のコースを含む) インターナショナルスクール(各種学校・無認可) 海外の学校のオンライン校
法律上の位置づけ 学校教育法第1条の高等学校 第134条の各種学校、または法令上の規定なし 日本の法律の学校ではない(その国の制度による)
卒業すると日本の高校卒業か なる ならない ならない
日本の大学入学資格 ある 評価団体の認定やIBなどの資格しだい その国の12年の課程を修了したかなどで個別に確認
就学支援金 対象(国内に住所がある場合) 新制度の対象校種には入っていない 法律の対象の学校に当たらない

出典:学校教育法 第1条・第54条・第90条・第134条、学校教育法施行規則 第150条、高等学校等就学支援金の支給に関する法律 第2条・第3条(e-Gov)、文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」(2026年9月24日確認)

「国際コース」「グローバルコース」「英語コース」を置いている一条校の通信制高校は、左の列に入ります。コースの名前が国際的でも、卒業すれば全日制と同じ高等学校の卒業です。反対に、授業がすべて英語で行われていても、一条校でなければ日本の高校卒業にはなりません。

インターナショナルスクールの法律上の位置づけと、そこから日本の大学を受ける道(評価団体の認定・国際バカロレア・高認など)は、インターナショナルスクール 大学受験の記事で条文ごとに整理しています。この記事では、そこには踏み込みすぎず、「国際的な学びと、日本の高校卒業を両立させるには、どの学校をどう選ぶか」に絞ります。

明るいダイニングテーブルで、母親と中学生の娘が並んでノートパソコンを見ながら、娘が画面を指さして学校の情報を説明している様子
「インターナショナル」と書かれた学校を見つけたら、まず日本の高校卒業になる学校かどうかを親子で確かめます

日本の高校卒業の学歴が要るなら、一条校の通信制高校が土台になります

家庭によって「日本の高校卒業」が要るかどうかは違います。まず、次の2つのどちらに近いかを考えてみてください。

  1. 将来、日本で就職したり、日本の資格試験を受けたりする可能性がある。履歴書に「高等学校卒業」と書ける状態にしておきたい。
  2. 進学先は海外の大学が中心で、日本の学歴よりも、IBディプロマや外国の卒業資格のほうが大事。

1に近いなら、一条校の通信制高校が土台になります。通信制の課程は、学校教育法第54条にもとづく高等学校の課程で、卒業の条件(3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上)を満たせば、全日制・定時制と同じ高等学校の卒業です。

2に近いなら、インターナショナルスクールや海外の学校で学び、必要に応じて日本の大学入学資格を別の形で確かめる道もあります。どちらが正しいということではなく、「最後にどの資格が手元に残っていてほしいか」で選ぶ順番が変わります。

迷う場合は、両方の要素を組み合わせる方法もあります。一条校の通信制高校で日本の高校卒業をめざしながら、在籍中に留学する、オンラインで英語や国際的なプロジェクトに取り組む、といった形です。通信制高校で英語をどう学べるかは、通信制高校 英語の記事で紹介しています。

なお、日本の高校卒業は「高卒認定試験(高認)に合格すること」とは別物です。高認に合格しても最終学歴は高校卒業になりません(文部科学省Q&A)。この違いも、上で紹介したインターナショナルスクールの記事で詳しく書いています。

海外に住みながら在籍できる通信制高校は、文部科学省のデータで31校ありました

通信制高校には、学校ごとに「通信教育を行う区域」が決められていて、どこに住む人を生徒にするかの範囲を表しています。学校がある都道府県のほか、2つ以上の他の都道府県に住む人も生徒にする学校を広域通信制高校と呼びます(学校教育法第54条・同法施行令第24条)。

文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトでは、学校ごとの「通信教育を行う区域」を見られます。掲載データ(2026年9月24日取得)を数えたところ、次のとおりでした。

区分 掲載されている学校 区域に「海外」を含む学校
公立 82校 0校
私立・株式会社立 267校 31校(私立26・株式会社立5)
合計 349校 31校

出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データより集計(2026年9月24日取得)

31校のうち29校は「47都道府県」と「海外」の両方を区域にしており、残りの2校は一部の都道府県と「海外」を区域にしていました。公立の通信制高校で、区域に「海外」を含む学校は、この掲載データでは見つかりませんでした。海外から日本の通信制高校を探すときは、私立か株式会社立の広域通信制高校が中心になります。

ただし、区域に「海外」が入っていることは、入学できる条件のすべてではありません。たとえばN高等学校の公式ページ「海外からの入学について」では、日本国籍か在留資格を持ち日本の高校入学資格を満たしていること、高校の学習を日本語で行えること、スクーリングと期末試験に参加できることが条件として挙げられ、映像学習やサポートはすべて日本語で行われると書かれています(2026年9月24日確認)。「海外から入学できる」と「英語で学べる」は別の話で、日本の通信制高校の授業や教材は日本語が基本になる、と考えておくと、学校選びでずれにくくなります。

サイトでは、検索ページの「通信教育を行う区域」の欄で条件を選べます。気になる学校を見つけたら、学校の詳細ページで区域と協力施設の一覧を確かめてから、学校に直接問い合わせる流れが確実です。

文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトに掲載された349校のうち、通信教育を行う区域に海外を含む学校は31校(私立26・株式会社立5・公立0)で、海外の住所の協力施設34か所はすべて学習等支援施設であることを示す図
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データをもとに作成(2026年9月24日取得)

スクーリングは日本国内で受けます。海外の住所で届け出られた施設は、学習支援だけでした

通信制高校の単位は、添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験の3つで修得します(高等学校通信教育規程 第2条)。オンラインや映像で学べる部分が増えても、面接指導と試験を受ける場所は、学校が届け出た本校や協力施設になります。

高等学校通信教育規程 第3条は、学校と連携する施設を2種類に分けています。

  • 面接指導等実施施設:面接指導や試験の実施について連携協力する施設(分校・協力校が基本)
  • 学習等支援施設:進路や心身の健康の相談、添削指導に付随する事務など、学習活動の支援をする施設

出典:高等学校通信教育規程 第2条・第3条(e-Gov)(2026年9月24日確認)

先ほどの掲載データで、協力施設の住所を調べました。国内の住所の施設は4,598か所(面接指導等実施施設2,156・学習等支援施設2,442)でした。一方、海外の住所で届け出られている施設は34か所(3校分)で、34か所すべてが学習等支援施設でした。所在地は中国・韓国・パキスタン・モンゴル・タイ・スリランカ・ベトナムです。海外の住所の面接指導等実施施設は、1か所もありませんでした。

つまり、海外に住みながら日本の通信制高校に在籍する場合、スクーリングと試験のために日本へ来る日程を、あらかじめ年間の計画に入れておくことになります。先に紹介したN高等学校の海外からの入学のページでは、スクーリングは1・3年次で年間7〜8日程度、2年次で年間8〜10日程度(いずれも期末試験を含む)で、日本国内の本校または面接指導会場で行うと書かれています。日数や時期は学校ごとに違うので、候補の学校それぞれに確かめてください。

文部科学省の令和7年度 通信制高等学校実態調査では、通学頻度別のコースの生徒数のうち、まとまった日数で受ける集中スクーリング型が86,961人(28.9%)でした。海外から通う場合は、この集中型のほうが帰国の回数をまとめやすい、という見方ができます。

帰国のための航空券や宿泊費は、授業料とは別にかかります。スクーリングにかかる交通費・宿泊費の考え方は、通信制高校 スクーリング 費用の記事で整理しています。

就学支援金は「日本国内に住所があること」が条件です。海外に住所がある間は受けられません

授業料を支援する高等学校等就学支援金は、2026年4月から新しい制度になり、所得制限がなくなりました。私立の通信制課程の支給上限は年33万7,200円です。ここで、海外在住の家庭が見落としやすい条件があります。

高等学校等就学支援金の支給に関する法律 第3条は、受給資格を「高等学校等に在学する生徒又は学生で日本国内に住所を有する者」と定めています(あわせて、日本国籍を有する者・特別永住者・永住者など、国籍や在留資格の条件もあります)。

出典:高等学校等就学支援金の支給に関する法律 第2条・第3条(e-Gov)/文部科学省「高校生等への修学支援」・「高等学校等就学支援金・新制度の概要」(2026年9月24日確認)

そのため、海外に住所を置いたまま日本の通信制高校に在籍している間は、就学支援金の対象になりません。帰国して日本国内に住所を移せば、その時点から対象になりえます。帰国の時期が決まっている家庭は、在籍する学校と、学校がある都道府県の案内で、申請の時期を確かめておくと安心です。

インターナショナルスクールについても触れておきます。新制度の概要で対象になっている学校の種類は、高等学校・中等教育学校(後期課程)・特別支援学校(高等部)・高等専門学校(1〜3年)・専修学校の一部・各種学校のうち国家資格者養成課程を置くものなどで、外国人学校(インターナショナルスクールなど)は新制度の対象校種には入っていません。文部科学省のページには、外国人学校の生徒向けの申請・認定手続きの資料が別に置かれています。インターに通う場合の支援の有無は、在籍する学校に確かめてください。

通信制高校の就学支援金の金額や手続きの流れは、通信制高校 就学支援金の記事にまとめています。

在籍中の留学は、校長の許可があれば36単位まで高校の単位にできます

「日本の高校卒業」と「海外での学び」を両立させる、もう1つの方法が在籍中の留学です。学校教育法施行規則 第93条には、次のように書かれています。

  • 校長は、教育上有益と認めるときは、生徒が外国の高等学校に留学することを許可できる。
  • 許可された生徒について、外国の高等学校での履修を高等学校での履修とみなし、36単位を超えない範囲で単位の修得を認定できる。
  • 単位を認定された生徒は、学年の途中でも、各学年の課程の修了や卒業を認められることがある。

出典:学校教育法施行規則 第91条・第93条・第95条(e-Gov)(2026年9月24日確認)

ポイントは、どれも「できる」という書き方だということです。留学を許可するか、何単位を認めるかは、在籍する学校の校長の判断になります。通信制高校で留学の制度をどう運用しているかも学校ごとに違うので、入学前に確かめておきたい項目です。

海外で過ごす期間があるときの選び方を、よくある3つの形で比べました。

形 日本の高校の籍 海外での学びの扱い 先に確かめること
在籍したまま留学 残る 校長の判断で36単位まで高校の単位になりうる 留学の許可の条件、認められる単位数、帰国後の学年
休学して海外へ 残る 原則として単位にはならない(学校の規程による) 休学できる期間、在籍期間に数えるか
退学して海外の学校へ なくなる 帰国後に入り直すときの扱いは学校しだい 帰国後の編入学の条件、前の単位の扱い

※表は制度から見た一般的な目安です。休学や編入学の扱いは、それぞれの学校の学則で決まります。

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

海外から日本に帰ってきた家族。明るいリビングで、父親と高校生の息子が段ボール箱を開けて荷ほどきをしている。そばにスーツケースがある
帰国や海外への引っ越しに合わせて学校を選ぶときは、スクーリングの場所と住所の条件も一緒に確かめます

国際バカロレアの認定校等に載る一条校は95校。通信制で受けられるかは、一覧からは分かりませんでした

「インターナショナルな学び」を探す家庭から、国際バカロレア(IB)が気になる方も多いと思います。IBは国際バカロレア機構が提供する教育プログラムで、高校段階にあたるディプロマ・プログラム(DP)などがあります。

文部科学省IB教育推進コンソーシアムの「IB認定校・候補校」のページ(令和8年6月30日時点)によると、国内の認定校等はプログラム単位で273校、そのうちDPの認定校は80校(候補校6校)です。学校の種類で見ると、一条校が95校(小学校・中学校を含む。日本語DP実施校37校を含む)、非一条校が73校でした(2026年9月24日確認)。

同じページの一条校の一覧には、学校名・都道府県と実施しているプログラムが載っていますが、全日制か通信制かといった課程の区別は書かれていません。そのため、「通信制の課程でDPを受けられる学校がどれだけあるか」は、この一覧からは確かめられませんでした。IBを受けたい場合は、候補の学校に「どの課程の生徒がDPを受けられるか」を直接確かめてください。

IBのディプロマ資格を取ると、日本の大学入学資格も認められます。どの資格で日本の大学を受けられるかの詳しい条文は、インターナショナルスクールから日本の大学を受ける記事で整理しています。

もう1つ、「ダブルディプロマ」という言葉もよく見かけます。日本の高校と海外の高校の両方の卒業をめざすプログラムの呼び名として使われていますが、仕組み(どちらの学校にどう在籍するか、単位をどう数えるか、費用はどちらにいくらかかるか)は学校ごとに違います。この記事を書くにあたって、文部科学省の資料で共通の定義は見つけられませんでした。名前だけで判断せず、次の3点を学校に確かめると比べやすくなります。

  1. 日本の高校の卒業資格は、どの学校から出るのか(一条校か)
  2. 海外の学校の卒業資格は、その国でどう位置づけられているのか
  3. 海外の学校で取った単位は、日本の高校で何単位として数えるのか(施行規則第93条などのどの仕組みを使うのか)

帰国して日本の高校に入るときは、「高校入学資格」と「学年の途中の入学」を分けて考えます

海外で暮らしたあと、日本の通信制高校に入る場合の関門は2つあります。

1つ目は高校入学資格です。学校教育法第57条と施行規則 第95条は、中学校を卒業した人と同等以上の学力があると認められる人として、外国で学校教育の9年の課程を修了した人や、文部科学大臣が中学校の課程と同等と認定した在外教育施設の課程を修了した人などを挙げています。

2つ目は学年の途中や2年生以上からの入学です。施行規則 第91条は、第1学年の途中または第2学年以上に入学を許可される人を、「相当年齢に達し、当該学年に在学する者と同等以上の学力があると認められた者」としています。どの学年に入れるか、海外で学んだ期間をどう数えるかは、学校の判断になります。

海外で日本の子どもが学ぶ場所には、次のような種類があります。文部科学省の在外教育施設の概要で確かめた内容です(2026年9月24日確認)。

学んでいた場所 どんな学校か 日本の高校入学との関係
日本人学校 国内の学校と同等の教育を行う全日制の施設。49か国・1地域に94校(令和6年4月15日現在) 中学部の卒業者は国内の高校の入学資格がある。高等部は上海日本人学校に開設
私立在外教育施設 国内の学校法人などが海外に置いた全日制の施設。6校(同) 中学部の卒業者は国内の高校の入学資格、高等部の卒業者は国内の大学の入学資格がある
補習授業校 現地校やインターに通う子が、土曜や放課後に国語などを日本語で学ぶ施設。51か国・1地域に242校(令和6年7月1日現在) 小中学校の一部の教科を学ぶ施設。入学資格は平日に通っている学校の扱いで確かめる
現地校・インターナショナルスクール その国の学校、または国際的な学校 外国で9年の課程を修了したかなど、施行規則第95条のどれに当たるかで確かめる

出典:文部科学省「在外教育施設の概要」/学校教育法 第57条・学校教育法施行規則 第91条・第95条(e-Gov)(2026年9月24日確認)

日本国内のインターナショナルスクールの中等部を修了した場合の高校入学資格は、扱いが分かれます。ここはインターナショナルスクール 大学受験の記事で、文部科学省のQ&Aをもとに詳しく書いています。

帰国の時期がはっきりしている場合は、帰国の半年ほど前から候補の学校に「海外での学歴で入学できるか」「何年生として入れるか」「提出する書類は何か」を問い合わせておくと、入学の時期を選びやすくなります。

海外から日本の通信制高校に在籍する前に確かめたい3つの条件として、スクーリングは日本国内で受けること、就学支援金は日本国内に住所がある人が対象であること、在籍中の留学は校長の判断で36単位まで単位になりうることを並べた図
出典:文部科学省の掲載データと、就学支援金法・学校教育法施行規則(e-Gov)をもとに作成

状況別に見ると、選ぶ順番は「どこに住むか」と「どの資格が要るか」で決まります

ここまでの制度を、よくある状況に当てはめました。あくまで制度から見た目安で、最後は候補の学校の入学条件で決まります。

今の状況 考えやすい道 先に確かめること
海外に長く住む予定で、日本の高校卒業もほしい 区域に「海外」を含む一条校の通信制高校 入学条件(国籍・日本語)、日本でのスクーリングの日数と時期、就学支援金が使えないこと
1〜2年以内に帰国する予定 海外にいる間から在籍し、帰国後は国内の協力施設も使う/帰国に合わせて入学・転入 帰国後に通える協力施設、住所を移した後の就学支援金の申請
日本に住んでいて、国際的な学びを増やしたい 一条校の通信制高校+在籍中の留学や、英語・国際的なプロジェクトに取り組める環境 留学の許可と単位の扱い(施行規則第93条)、英語の授業の中身
インターに通っていて、日本の高校卒業に切り替えたい 一条校の通信制高校への入学・編入学 高校入学資格、インターでの学びがどこまで数えられるか
海外の大学進学が中心で、日本の学歴は重視しない インターナショナルスクールや海外の学校(オンラインを含む) その学校の卒業資格が進学先の国で通用するか、日本に戻る可能性への備え

※表は制度から見た一般的な目安です。

表の2行目のように、帰国前から在籍しておく形を考えるときは、帰国後に通える協力施設が近くにあるかも見ておくと、生活が変わっても学びを続けやすくなります。

よくある誤解は3つ。「英語で授業」「海外にスクーリング会場」「支援金は国内と同じ」

誤解1:「インターナショナル」と書いてあれば、授業は英語で受けられる

海外からの入学を受け入れている日本の通信制高校でも、教材やサポートが日本語で行われることがあります。本記事で紹介したN高等学校の公式ページも、映像学習やサポートはすべて日本語で行われると明記しています。英語で学びたいのか、日本語で日本の高校卒業をめざしながら英語の力も伸ばしたいのかを分けて考えると、学校選びのずれが減ります。

誤解2:海外に住んでいても、スクーリングは現地で受けられる

文部科学省の掲載データで、海外の住所の面接指導等実施施設は0か所でした。海外の住所の協力施設34か所は、すべて学習等支援施設です。スクーリングと試験は日本国内で受ける前提で、帰国の日程と費用を計画に入れておきましょう。

誤解3:就学支援金は、どこに住んでいても同じように受けられる

就学支援金法第3条は「日本国内に住所を有する者」を対象にしています。海外に住所がある間は対象になりません。年間の費用を比べるときは、支援金を差し引かない金額で見積もっておくと安心です。

学校に聞く質問は7つ。答えを文書でもらうと、比べやすくなります

説明会や個別相談では、次の7つを聞いてみてください。「インターナショナル」「グローバル」という言葉の中身が、ここではっきりします。

聞くこと なぜ聞くか
1. 学校は一条校の高等学校ですか。卒業資格はどの学校から出ますか 日本の高校卒業になるかが、ここで決まる
2. 通信教育を行う区域に「海外」は入っていますか。入学の条件は何ですか 国籍・在留資格・日本語力などの条件は学校ごとに違う
3. スクーリングと試験は、どこで、年に何日、いつありますか 帰国の回数・時期・費用が決まる
4. 授業・教材・サポートは何語ですか。時差のある地域からの受講はどうなりますか 英語で学べるのか、日本語が基本なのかが分かる
5. 在籍中の留学は認めていますか。何単位まで認めていますか 施行規則第93条をどう運用しているかが分かる
6. 海外に住所がある間の学費は、いくらになりますか 就学支援金が使えない期間の負担を見積もれる
7. 帰国後に通える協力施設は、どこにありますか 帰国した後も同じ学校で学び続けられるかが分かる

答えは、学校のパンフレットや募集要項、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの学校ページと照らし合わせると、確かめやすくなります。国際的な学びに限らず、通信制高校を比べるときの見方は、通信制高校 選び方のページで8つの項目に整理しています。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からもオンラインで参加できます。担任制で、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。授業のアーカイブ視聴にも対応しているので、生活の時間帯が日本とずれる地域からでも、学び直しや復習に使えます。

ニジ高が大事にしているのは「オンラインで最高の青春を」という考え方です。全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画・運営する行事に挑戦できます。メタバースの校舎で、担任や同級生と集まる時間もあります。海外で暮らしていて、日本語で話せる同世代の仲間がほしい、という相談も、個別相談でうかがえます。

姉妹事業として、NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)というオンラインのインターナショナルスクールが2027年9月に開校予定です。ニジ高とは別の事業なので、NGAの内容は公式サイトでご確認ください。

そのうえで、正直な注意点を書きます。

  • ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
  • 提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。スクーリングは日本国内で行われます。海外にお住まいのまま提携校に入学・在籍できるかは提携校の入学条件によるため、スクーリングの形や日程とあわせて、個別相談会でご確認ください。
  • 提携校のスクーリングに、ニジ高のスタッフは付き添いません。ニジ高がお手伝いするのは、日程の調整と準備の支援です。
  • 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。また、海外に住所がある間は、通信制高校の分についても就学支援金の対象になりません。ニジ高の費用は学費のご案内をご覧ください。
  • 提携校以外の通信制高校に在籍したまま、ニジ高を併用することもできます。その場合、卒業資格・スクーリング・評定は在籍する通信制高校のものになります。
  • 途中入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。帰国の時期に合わせた入学の相談もお受けしています。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 「最後に手元に残したい資格」を決める。日本の高校卒業か、海外の卒業資格やIBか。両方ほしいなら、どちらを土台にするか。この記事の最初の表を見ながら、家族で話してみてください。
  2. 住む場所の予定を、年単位で書き出す。いつまで海外にいるか、帰国後はどの地域に住むか。これで、区域に「海外」を含む学校が必要か、帰国後に通える協力施設が要るかが決まります。
  3. 候補の学校に7つの質問をする。一条校か、区域、スクーリングの場所と日数、言語、留学の扱い、海外在住中の学費、帰国後の協力施設。答えを文書でもらい、比べます。

ニジ高の体験説明会・個別相談はオンラインで参加できるので、海外からでも授業の雰囲気や通い方を確かめられます。

明るい相談室の丸いテーブルで、母親と高校生の息子が並んで座り、向かいのスタッフの説明を聞いている
海外在住のまま在籍できるか、スクーリングの日程をどう組むかは、学校の個別相談で具体的に聞けます
オンラインで学ぶニジ高の生徒

海外からでも、オンラインで仲間と青春をつくる学び方も

ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、海外からもオンラインで参加でき、全国の仲間と企業や地域と関わるプロジェクトに挑戦できます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングには日本国内での参加が必要です。体験説明会で、授業の様子や通い方を見てみませんか。

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よくある質問

Q. インターナショナル通信制高校を卒業すると、日本の高校卒業になりますか?

A. その学校が学校教育法第1条の高等学校(一条校)で、その通信制の課程を卒業すれば、日本の高校卒業になります。「インターナショナル」は法令上の区分ではないので、名前ではなく、一条校かどうかを学校に確かめてください。各種学校や無認可のインターナショナルスクール、海外の学校のオンライン校を卒業しても、日本の高校卒業にはなりません。

Q. 海外に住んだまま、日本の通信制高校に入学できますか?

A. できる学校があります。文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データでは、「通信教育を行う区域」に「海外」を含む学校が31校ありました(2026年9月24日取得)。ただし、国籍や在留資格、日本語で学べることなどの入学条件があり、スクーリングと試験は日本国内で受けることになります。

Q. 海外に住んでいても、就学支援金はもらえますか?

A. 就学支援金の支給に関する法律 第3条は、対象を「日本国内に住所を有する者」としています。海外に住所がある間は対象になりません。帰国して国内に住所を移した後の申請の時期は、在籍する学校に確かめてください。

Q. 日本の通信制高校に在籍したまま、海外の高校に留学できますか?

A. 学校教育法施行規則 第93条で、校長は外国の高等学校への留学を許可でき、外国での履修を36単位まで高校の単位として認めることができます。どれも「できる」という規定なので、実際に留学を認めるか、何単位を認めるかは学校ごとに違います。入学前に確かめておくと安心です。

Q. ニジ高には海外から入れますか?スクーリングはどうなりますか?

A. ニジ高はオンライン中心のサポート校で、海外からも参加できます。ただしニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには日本国内で参加する必要があります。海外にお住まいのまま提携校に入学・在籍できるかは、提携校の入学条件によります。費用は提携校の分とニジ高の分の両方がかかり、ニジ高の分に就学支援金は使えません。日程や準備については、個別相談でご案内しています。

海外で育つ時間も、日本の高校卒業も、どちらかをあきらめる話ではありません

海外での暮らしや国際的な学びは、それ自体がお子さんにとって大きな財産です。一方で、日本の高校卒業という学歴を手元に残しておきたいという気持ちも、とても自然なものです。制度を見ていくと、この2つは、選び方しだいで両立できる場面が多いことが分かります。

大事なのは、「インターナショナル」という言葉の響きで決めるのではなく、一条校かどうか、住む場所の予定、スクーリングの場所、支援金の条件といった、確かめられる事実で比べることです。分からないことは、学校に聞いてかまいません。

家族で話し合う材料がそろったら、候補の学校に1つずつ質問してみてください。ニジ高も、その相談先の1つとして、海外からのご相談をお待ちしています。

オンラインで学ぶニジ高の生徒

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全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付

通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。


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