発達障害のある大学生、10年で約4倍に増加|高校までとの「合理的配慮」の違いを知って後悔しない進路選び

発達障害の診断を受けている大学生・短大生・高専生の数は、この10年でおよそ4倍に増えたと報じられています。診断や支援制度への理解が広がったことの表れである一方で、「高校まではサポートしてもらえていたのに、大学に入った途端に何もかも自分で動かなければならず戸惑った」という声も少なくありません。この記事では、高校までの合理的配慮と大学の合理的配慮の違いを整理し、進路選びの段階で準備しておきたいことを解説します。

高校までに受けられる配慮と、大学入学共通テストの配慮の違いは、学習障害 高校もあわせてご覧ください。

目次

発達障害のある大学生が10年で約4倍に

大学・短大・高専に在籍する発達障害のある学生数は、10年前と比べておよそ4倍に増加したと報じられています。背景には、発達障害そのものが増えたというより、診断基準の整備や社会全体の認識の広がり、学校現場での早期発見・早期支援体制の充実といった要因があると考えられています。高校生の段階で診断や特性理解が進んでいることも多く、「自分の特性を知った上で大学進学を目指す」という生徒が着実に増えているのが現状です。

高校までの「合理的配慮」と大学の「合理的配慮」、何が違うのか

高校までは、担任やスクールカウンセラー、特別支援コーディネーターなど、周囲の大人が本人の様子に気づき、配慮につなげてくれる場面が多くあります。ところが大学では、次のような違いが本人に大きな負担としてのしかかることがあります。

  • 申請の主体が「本人」に変わる:大学では基本的に、学生自身が支援室へ出向き、必要な配慮を自分の言葉で申請しなければ支援が始まらない
  • 「見つけてもらう」から「自分から動く」へ:高校では周囲が気づいて声をかけてくれることも多いが、大学は基本的に自己申告が前提
  • 配慮の内容を毎学期・毎科目ごとに調整する必要がある:担当教員が変わるたびに、配慮内容を伝え直すケースも多い
  • 生活面のサポートが手薄になりやすい:一人暮らしや通学など、学業以外の生活面は基本的に自己管理が前提となる

つまり大学進学後に必要になるのは、「配慮してもらう」ための土台となる、自分の特性や困りごとを自分の言葉で説明できる力です。これは一朝一夕に身につくものではなく、高校生のうちから練習しておくことで、大学入学後のギャップを大きく減らすことができます。

進学前の高校生のうちに準備しておきたいこと

  • 自分がどんな場面で困りやすく、どんな配慮があれば力を発揮しやすいのかを言語化しておく
  • 高校のうちに、担任やカウンセラーに「配慮をお願いする」という経験を実際にしておく
  • 志望校選びの段階で、障害学生支援室の有無や支援実績をオープンキャンパス等で確認しておく
  • 通院している場合は、診断書や支援に必要な書類の準備方法を主治医に確認しておく

通信制高校だからこそできる「進路準備」

NIJIN高等学院では、自分のペースで学べる環境の中で、生徒一人ひとりが自分の特性や得意・不得意と向き合う時間を大切にしています。企業や社会と直接つながるプロジェクト型の学びを通じて、「自分はどんな環境なら力を発揮できるのか」を実践的に言語化していく機会があります。これは、大学進学後に自分から配慮を申請し、必要な支援を自分の言葉で伝えていく力の土台になります。

NIJIN高等学院への相談

「大学進学後にちゃんとやっていけるか不安」「今のうちから何を準備すればいいか分からない」という方は、まず無料の個別相談会でご相談ください。お子さんの特性や状況を踏まえて、進路準備の進め方を一緒に考えます。

参考文献・出典

  • 発達障害のある大学生・短大生・高専生の増加に関する報道各社の報道(2026年)
  • 厚生労働省「発達障害の理解のために」厚生労働省
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