豊島区・池袋 通信制高校|区内に本校は0校。拠点52か所と都立3校【2026】

池袋駅の周辺で通信制高校を探すと、キャンパスの名前が次々に出てきて、どこが学校の本体でどこが教室なのか分からなくなります。豊島区は、都内でもとくに通信制高校の拠点が集まっている区です。ただし、区内に本校を置く通信制高校は1校もありません。区内にあるのは、他の都県に本校がある高校の拠点です。

この記事では、文部科学省が公開している通信制高校のデータで豊島区内の拠点を数え直し、池袋駅から通える学校と、都立の通信制3校への行き方、そして豊島区に住んでいると使える相談窓口とお金の制度を整理しました。学校名・住所・日程は、東京都教育委員会の令和9年度入学案内、各校の公式サイト、豊島区の公式ページを開いて確かめたものだけを書いています。確かめられなかったことは、そのまま「確認できませんでした」と書きました。

先に結論を言うと、池袋は選択肢が多すぎて迷う街です。だからこそ「通える頻度」と「悪い日でも行ける場所か」を先に決めると、候補は3〜4校まで絞れます。急いで決めなくて大丈夫です。

豊島区の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:豊島区・池袋 通信制高校の早見

  • 豊島区内に本校を置く通信制高校は0校。区内にあるのは他県の高校の拠点です(文部科学省の掲載データで確認)
  • その拠点は52か所・26校。うちスクーリング(面接指導)ができる会場は29か所、日々の学習を支える拠点が23か所です
  • 52か所のうち36か所が池袋エリア(池袋・東池袋・南池袋・西池袋)。残りは巣鴨・大塚・駒込に13か所、高田に3か所
  • 都立の通信制課程は都内3校だけ(一橋・新宿山吹・砂川)。豊島区内にはなく、池袋から近いのは有楽町線で行ける新宿山吹です
  • 都立は通信教育受講料が1単位336円。令和9年度の前期選抜の学力検査は2月22日、後期選抜は4月上旬です
  • お金の支援は国・東京都・豊島区の3階建て。都には所得制限のない授業料軽減助成金があり、豊島区には貸付ではなく支給の形の奨学金があります
  • 池袋まで出るのがつらい日が続くなら、学校を決める前に豊島区教育センターの教育相談(18歳まで)が使えます。オンライン中心のサポート校を併用する形もあります
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豊島区に本校を置く通信制高校は無い。区内にあるのは他県の高校の拠点52か所です

最初に押さえたいのは、豊島区内の「池袋キャンパス」はほとんどが他県の高校の出先だということです。文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(2026年9月23日に取得して集計)で、通信制課程を置く高校の本校の所在地を調べると、豊島区にある学校は1校もありませんでした。東京都内に本校がある通信制課程は11校で、その所在地は千代田区・新宿区・立川市・国立市・荒川区・渋谷区・目黒区(目黒区 通信制高校)・世田谷区・墨田区・八王子市(八王子 通信制高校)です。

いっぽうで、豊島区内に届け出られている連携協力施設(拠点)は52か所あり、26校が届け出ています。内訳は次のとおりです。

エリア拠点の数うちスクーリング会場主な町名
池袋エリア36か所22か所南池袋・東池袋・池袋・西池袋
巣鴨・大塚・駒込13か所4か所巣鴨・南大塚・西巣鴨・駒込
高田(目白寄り)3か所3か所高田
豊島区の合計52か所29か所―

同じビルに複数の学校が入っていることもあり、住所の重複をまとめると35か所になります(掲載データの住所表記をそろえて数えたもの)。池袋駅の東口側に集まっているのが豊島区の特徴で、駅から徒歩2〜6分の範囲に、広域通信制高校のキャンパスとサポート校が並んでいます。

全国の状況と比べると、多さがはっきりします。文部科学省の令和7年度 通信制高等学校実態調査では、全国の連携協力施設は4,341か所、うち学習等支援施設は2,317か所です。全国で2,317か所の学習等支援施設のうち23か所が、この1つの区に集まっている計算になります。

都立の通信制は3校。池袋から一番近いのは有楽町線で行ける新宿山吹です

「公立のほうが学費が安いから、まず都立を見たい」という相談は多いです。ただ、東京都立で通信制課程を置いているのは一橋・新宿山吹・砂川の3校だけで、豊島区内にはありません。東京都教育委員会の令和9年度 東京都立高等学校 定時制課程・通信制課程 入学案内に載っている所在地と最寄り駅は次のとおりです。

学校所在地最寄り駅(案内の表記)池袋からの行き方
新宿山吹新宿区山吹町81東西線「早稲田」「神楽坂」、有楽町線「江戸川橋」徒歩10分有楽町線で乗り換えなし
一橋千代田区東神田1-12-13JR総武線「馬喰町」徒歩3分/都営新宿線「馬喰横山」徒歩4分JRか地下鉄で1回乗り換え
砂川立川市泉町935-4多摩モノレール「泉体育館」徒歩3分JRとモノレールで1回乗り換え

有楽町線の江戸川橋駅は、東京メトロの駅構内案内によると護国寺と飯田橋のあいだにある駅で、池袋から同じ路線でたどり着けます。乗り換えが苦手な人にとって、この差は小さくありません。砂川は立川市なので、豊島区からは片道1時間前後を見ておく必要があります。砂川については、入学案内に「前籍校での修得単位も活かして、合計74単位で卒業できます」という校長からのメッセージが載っています。

都立の定時制なら、豊島区内に1校あります

通信制ではありませんが、同じ入学案内には都立豊島高等学校の定時制課程(普通科・学年制)が載っていて、所在地は豊島区千早4-9-21、最寄りは有楽町線・副都心線「小竹向原」徒歩8分、「千川」徒歩8分、西武池袋線「江古田」徒歩12分です。定時制の授業料は学年制で年額32,400円と案内に書かれています。夕方から夜の時間帯に通う形が合う人には、区内に選択肢があるということです。

チャレンジスクールも、豊島区から通える範囲にあります

都立のチャレンジスクール(総合学科・単位制)も、同じ案内に載っています。入学案内では、小・中学校で不登校を経験した生徒などを主な対象とし、学び直しや学校生活への適応を支援することに力を入れている学校と説明されています。豊島区から近いのは、稔ヶ丘(中野区上鷺宮5-11-1)、桐ヶ丘(北区赤羽北3-5-22)、小台橋(足立区小台2-1-31。区内の拠点は足立区 通信制高校)です。入学者選抜は、学力検査や中学校からの調査書によらず、面接と作文による検査、出願時に提出された志願申告書などに基づいて行うと案内に書かれています。豊島区の教育支援センターでも、都立チャレンジスクールの面接の受け方や作文の書き方を支援していると区が説明しています。

朝の駅のコンコースを歩く高校生
池袋は複数の路線が集まるため、通いやすさは路線と時間帯で変わります

池袋駅の東口側に集まっている。公式サイトで住所と徒歩分数を確かめた4校

ここでは、学校の公式サイトを開いて住所・最寄り駅・通学の形を確かめられた学校を並べます。まとめサイトの表ではなく、学校自身が出している数字です(2026年9月23日確認)。

学校区内の所在地最寄りと徒歩(公式の表記)通学の形
四谷学院高等学校 池袋キャンパス東池袋1-12-3池袋駅東口より徒歩2分設置コースは進学・教養・個別の3つ
クラーク記念国際高等学校 池袋キャンパス東池袋1-30-6池袋駅東口から徒歩5分週1〜5日と、月1〜2日の単位修得
飛鳥未来きずな高等学校 池袋キャンパス南池袋2-19-11池袋駅東口より徒歩6分/東池袋駅1番出口より徒歩5分公式ページに頻度の記載なし
中央高等学院 池袋校(サポート校)東池袋1-12-8池袋駅東口から徒歩3分通信制高校サポート・大学入試など

四谷学院高等学校の池袋キャンパスの公式ページには、最寄りとしてJR線・西武池袋線・東武東上線・丸ノ内線・有楽町線・副都心線の池袋駅が並んで書かれています。池袋駅に乗り入れる路線の多さが、そのまま通学圏の広さになっているわけです。埼玉県方面からは東武東上線と西武池袋線、埼京線が池袋につながるため、県境をまたいで通う生徒がいるのもこのエリアの特徴です。埼玉側から比べたい場合は埼玉 通信制高校も合わせて見てください。

クラーク記念国際高等学校の池袋キャンパスは、スマートスタディコースが週1日から5日、単位修得コースが月1日から2日と公式ページに書かれています。通う日数を後から変えられるかは、学校ごとに扱いが違うので見学のときに聞いてください。

池袋で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます

池袋には、高校そのものではなく「サポート校」と呼ばれる施設も多くあります。サポート校は在籍する通信制高校の学習を支える民間の施設で、卒業資格を出すのは提携先の高校です。どの高校と組んでいるかは、文部科学省の掲載データで、その施設がどの高校の学習等支援施設として届け出られているかを見ると分かります。豊島区内の主なものを挙げます。

施設名拠点の種類届出元の通信制高校所在地
中央高等学院 池袋校学習等支援施設中央国際高等学校東池袋1-12-8
トライ式高等学院 池袋キャンパス学習等支援施設鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校南池袋1-19-4
KG高等学院 池袋キャンパス学習等支援施設鹿島学園高等学校南池袋1-25-11
プラドアカデミー高等学院学習等支援施設翔洋学園高等学校巣鴨1-14-5
bグローバル国際高等学院 大塚学習等支援施設鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校南大塚3-36-7

この表で見てほしいのは、同じ施設が複数の高校の届出に出てくることです。つまり「この施設に通うと、この高校の生徒になる」と1対1で決まっているわけではなく、施設のほうで在籍先を選べる場合があります。そのぶん、費用も高校の分と施設の分の両方がかかります。費用の内訳を分けて見積もってもらうところから始めてください。中央高等学院 池袋校の公式ページには、通信制高校サポートコースのほかに大学入試コース・ライフサポートコース・介護福祉就職コース・中等部フリースクール・自宅de高卒コースが並んでおり、提携先の高校名は公式ページでは確認できませんでした。

豊島区内にある通信制高校の拠点52か所のうち、スクーリング(面接指導)ができる会場は29か所で、残る23か所は日々の学習を支える学習等支援施設であることを示す比較表
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データより集計(2026年9月23日取得)

スクーリングを池袋で受けられるかは、拠点の種類で決まります

拠点には2種類あります。名前が似ているので見落とされやすいところです。

  • 面接指導等実施施設:そこでスクーリングを受けられると届け出られている会場。豊島区内に29か所
  • 学習等支援施設:日々の学習やレポートを支える拠点。スクーリングは本校か別の会場へ行く。豊島区内に23か所

見学のときに「ここに通えば卒業できますか」と聞くと、答えがあいまいになることがあります。聞き方を「スクーリングはどこで、年に何日ありますか」に変えると、はっきりした答えが返ってきます。

もう1つ、豊島区ならではの事情があります。区内でスクーリングができる29か所のうち15か所は、高校の校舎ではなく専門学校や大学の校舎です。池袋は専門学校が多い街なので、その校舎が会場として使われています。たとえば東京福祉保育専門学校(東池袋4-23-4)は4つの高校の会場として届け出られており、大正大学(西巣鴨3-20-1)は3つの高校の会場になっています。授業のある日だけ校舎を借りる形なので、日程が土日や長期休業中に集中することがあります。ここも先に確かめておくと、予定を立てやすくなります。

都立に出願するなら、令和9年度は前期が2月22日・後期が4月上旬です

都立の通信制3校の日程は、東京都教育委員会の入学案内に載っています。前期と後期で扱いが違うので、表にします。

区分願書の受付学力検査合格発表
前期選抜(3校共通)出願情報の入力は12月18日〜2月4日午後5時/書類提出は1月29日〜2月4日(郵送必着)2月22日3月1日
後期選抜 一橋4月1日・4月2日4月4日4月9日
後期選抜 新宿山吹4月1日・4月2日4月5日4月9日
後期選抜 砂川4月1日・4月2日4月6日4月9日

押さえておきたい決まりが3つあります。

  • 検査は前期・後期とも、国語・数学・英語の3教科を総合した検査問題で行われます
  • 前期選抜は3校のうち1校にしか出願できず、出願後の志願変更もできません。全日制や定時制の第一次募集との併願もできません
  • 後期選抜は学力検査の日が3校で違うため、3校それぞれに出願できます

応募資格は、都内に住所または勤務先がある人(入学日までに確実な人を含む)で、その学校のスクーリングに出席できる人です。豊島区に住んでいれば、この住所の条件は満たします。費用は入学考査料950円、入学料500円、通信教育受講料が1単位336円です。転学(今の高校から移る)の募集は年3回(3月・8月・12月)、退学してから入り直す編入学は年1回(3月)と案内に書かれています。

学び方の目安も案内に出ています。30単位を登録した場合、年間およそ82〜86通の報告課題(レポート)を提出し、スクーリングは年間およそ20〜24日、原則として土曜日です。NHK高校講座やスタディサプリなどを使うWEB学習に取り組むことで、登校を年5日程度にする仕組みも案内されています。

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

窓辺の机でノートに書き込みながら勉強する高校生
通学日数が少ないコースでは、家での学習時間の使い方が大切になります

豊島区に住んでいると、お金の制度は国・都・区の3階建てになります

学費の話は、学校の金額表だけを見ると高く感じます。実際には3つの層が重なります。

どこの制度名前内容
国高等学校等就学支援金私立の通信制は1単位13,668円・年337,200円まで。2026年度から所得制限なし。公立の通信制は受講料が1単位336円
東京都私立高等学校等授業料軽減助成金生徒と保護者が都内在住であることが条件。通信制は最大で年33万7,200円(単位制は1単位13,668円)。国の就学支援金とは別に申請が必要
東京都私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金都内在住で、東京都以外の自治体が認可した私立通信制高校に在学する場合。国の制度と合わせて最大33万7,200円
豊島区奨学金(貸付ではなく支給)生活保護受給世帯は入学者5万円・在学者3万円、令和7年度住民税非課税の児童扶養手当受給世帯(区内に1年以上居住)は入学者6万円・在学者2万円

国の額は文部科学省の高校生等への修学支援、都の2つは東京都生活文化局と東京都私学財団、区の奨学金は豊島区「奨学金を支給します」で確認しました(いずれも2026年9月23日確認)。

区の奨学金は令和8年度の申請期限が6月10日と区のページに書かれており、対象者には4月中旬に申請書類が送られます。窓口は生活保護受給世帯が生活福祉課管理グループ、児童扶養手当受給世帯が子育て支援課児童給付グループです。豊島区のページに書かれている「高等学校等」に通信制課程やサポート校が含まれるかは明記されていないため、申し込む前に区へ確認してください。豊島区の奨学金制度のページには、ほかに東京都育英資金、日本学生支援機構の奨学金、私立高校の入学支度金の案内も載っています(学務課学事グループ 03-3981-1174)。

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

まとめサイトの住所は古いことがある。四谷学院の池袋は2026年2月に移りました

池袋は、拠点の入れ替わりが速いエリアです。調べるときに引っかかりやすい落とし穴を3つ挙げます。

1つ目は、住所が古いまま出回ること。文部科学省の掲載データでは、四谷学院高等学校の池袋キャンパスは南池袋2-27-8になっています。しかし学校の公式ページは東池袋1-12-3で、学校のブログには2026年2月24日に移転オープンしたと書かれています。データの更新より移転のほうが早いことがあるので、住所は最後に学校の公式ページで見てください。

2つ目は、届け出はあるのに公式のキャンパス一覧に無い拠点があること。たとえば日本航空高等学校は、豊島区内に東京豊島学習センター(東池袋1-20-10)と東京豊島第2学習センター(西池袋2-37-4)が届け出られています。いっぽう学校の公式サイトのキャンパス案内に載っている都内の拠点は東京キャンパス(目黒区下目黒2-14-14)だけで、豊島区の2か所は確認できませんでした。届け出があることと、いま生徒を募集していることは別です。気になる拠点は学校へ直接聞いてください。

3つ目は、名前に豊島が付いていても区内ではないこと。私立の北豊島高等学校は通信制課程を置いていますが、本校は荒川区東尾久です。名前で判断せず、住所で確かめてください。区内の拠点を網羅した一覧は豊島区 通信制高校にまとめています。23区全体から比べたい場合は東京 通信制高校が早いです。

池袋で通信制高校を調べるときの3つの落とし穴として、住所が古いまま出回ること、届け出はあるのに学校の公式キャンパス一覧に無い拠点があること、校名に豊島と付いていても本校が区外にあることを並べた図
出典:各校の公式サイト/文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データ(2026年9月23日確認)

池袋まで出られない日が続くときは、豊島区の窓口が先に使えます

学校を決める前に、話を聞いてもらえる場所があります。豊島区教育センターの教育相談は、区内に在住・在学の幼児から18歳(高校卒業)までの子どもとその家族が対象です。相談は予約制で、受付は月曜から土曜の9時から12時と13時から17時(日曜・祝日・年末年始は休み)、申し込みは03-3971-7440です。匿名でかけられる電話相談(03-3983-0094)も同じ時間で開いています。高校生本人でも保護者でも使えるのが、この窓口の大きいところです。

小中学生の場合は、区の教育支援センター柚子の木教室(適応指導教室)があります。東京メトロ副都心線の雑司が谷駅直結(2番出口)で、JR目白駅から徒歩8分、JR池袋駅から徒歩15分です。区の説明によると、午前と午後に自分のペースで学習を進め、水曜日は精神保健福祉士や心理士によるソーシャルスキルトレーニング、火曜日はギター教室があります。中学3年生には進路相談があり、夏休みの進路懇談会では都立チャレンジ校・通信制高校・サポート校の先生の話や、卒業生の受験体験談を聞けると書かれています。東京都教育委員会と連携した仮想空間「バーチャル柚子の木」もあり、家庭からタブレットで参加できます。小中学生の段階で迷っている場合は、NIJINアカデミーのようなオンラインの学びの場もあわせて見てみてください。

区立中学校の中には、西池袋中学校のチャレンジクラス(登校支援学級)や、校内教育支援センターを置く学校もあります。都の窓口としては、都立高校入試相談コーナー(03-5320-6755・平日9時〜17時)と東京都教育相談センター(03-3360-4175・平日と土曜の9時〜17時)が入学案内に載っています。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

ここまで読んで「池袋に通うのは難しそうだけれど、家からなら続けられそう」と思った場合の選択肢として、ニジ高のことも書いておきます。ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、担任制です。カメラとマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べる設計で、中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応しています。生徒会・サークル・学園祭があり、企業や地域と関わるプロジェクトでは、種目も集める人も場所も自分たちで決める形の行事を生徒が企画しています。メタバースの校舎で、担任や同級生と集まるクラス会議の時間もあります。

正直な注意点も書きます。ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。費用は提携する高校の分とニジ高の分の両方がかかり、ニジ高の分に就学支援金は使えません。学費は学費のご案内に載っています。総合型選抜については、小論文・面接・自己PRの講座に力を入れて取り組んでいますが、合格の実績を約束するものではありません。

ニジ高は、提携先ではない通信制高校に在籍しながら使うこともできます。すでに池袋のキャンパスに在籍していて、通うのがつらくなってきた場合でも、在籍校はそのままでニジ高を併用する形が取れます。その場合、単位・評定・スクーリングの扱いは在籍する高校のものになります。発達特性や障害については、本人を変えるのではなく、学びの構造や環境を変えることで支援するという考え方を取っています。診断や服薬の判断は、主治医や専門機関にご相談ください。

駅近くのカフェでタブレットを見ながら話す親子
見学の前に、住所と通学日数を家族で確かめておくと迷いにくくなります

豊島区・池袋で迷ったときの進め方(3ステップ)

ステップ1:通える頻度を、良い日ではなく悪い日で決める

池袋の学校は週1日から週5日まで幅があります。ここで「調子が良い日なら行ける頻度」で選ぶと、後で苦しくなります。この1か月で一番しんどかった週を思い出して、その週でも行けた回数を書き出してください。週1回なのか、月2回なのか、家から出るのが難しいのか。それだけで候補は3〜4校まで絞れます。全国の統計でも、通信制高校の生徒で一番多いのは月1〜2回や自由登校などの形(99,722人・33.2%)で、週5日通っている生徒は12.5%です。

ステップ2:その3〜4校に、同じ3つを同じ言い方で聞く

聞くことは3つで足ります。①スクーリングはどこで年に何日か、②高校の学費とサポート校の費用を分けるといくらか、③担当の先生は年度で替わるか。3校に同じ言い方で聞くと、答えの差がそのまま学校の差になります。メールや電話で先に聞いておくと、見学の日に本題から話せます。

ステップ3:見学は1日2校まで。池袋駅から実際に歩く

池袋駅は出口が多く、東口と西口では体感がかなり違います。徒歩5分と書かれていても、人の多い道を通るかどうかで疲れ方が変わります。見学の日は、実際に駅から歩いてみてください。1日に3校以上まわると記憶が混ざるので、2校までにしておくと比べやすくなります。隣の区も含めて比べたい場合は、中野区 通信制高校や練馬区 通信制高校も見てみてください。

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ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校です。全国の仲間とつながり、行事の種目も場所も自分たちで決める側になれます。カメラ・マイクはオフのまま、チャットだけで始められます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。

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よくある質問

Q. 豊島区に公立の通信制高校はありますか?

A. ありません。東京都立で通信制課程を置いているのは一橋(千代田区)・新宿山吹(新宿区)・砂川(立川市)の3校で、豊島区内にはありません。ただし都立豊島高等学校の定時制課程は豊島区千早にあります。都立の通信制は、都内に住所か勤務先があれば応募できるので、豊島区在住なら3校とも対象になります。

Q. 池袋のキャンパスに通えば、スクーリングも池袋で受けられますか?

A. 拠点の種類で変わります。面接指導等実施施設として届け出られている会場(豊島区内に29か所)ならそこで受けられますが、学習等支援施設(同23か所)の場合は本校や別の会場へ行くことになります。区内でスクーリングができる29か所のうち15か所は専門学校や大学の校舎なので、日程が土日や長期休業中に寄ることもあります。学校に「どこで、年に何日か」を先に聞いてください。

Q. 埼玉県から池袋の学校に通えますか?

A. 池袋駅にはJR線・西武池袋線・東武東上線・東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線が乗り入れていると各校の公式ページに書かれており、埼玉方面からも通いやすい駅です。ただし私立の学校は、都県をまたいでも就学支援金の対象になりますが、東京都の授業料軽減助成金は生徒と保護者が都内在住であることが条件です。埼玉県在住の場合は、埼玉県の制度を確認してください。

Q. 都立の通信制は、途中から入ることもできますか?

A. できます。東京都教育委員会の入学案内では、今の高校から移る転学の募集が年3回(3月・8月・12月)、退学してから入り直す編入学の募集が年1回(3月)とされています。どちらも都内に住所か勤務先があることが条件で、単位修得証明書などの書類が必要です。詳しい扱いは志望する学校に直接問い合わせる形になっています。

Q. 今の高校に在籍したままでも相談できますか?

A. できます。豊島区教育センターの教育相談は18歳(高校卒業)までが対象なので、在籍中の高校生も使えます。ニジ高の体験説明会・個別相談も、在籍中のまま話を聞く段階から受け付けています。転校するかどうかを決めてから来る必要はありません。

池袋の人の多さに疲れる日があっても、進路は閉じません

豊島区は、通信制高校の拠点が全国でも多い区です。それは選択肢が多いということでもあり、比べるのが大変だということでもあります。52か所という数を見て、自分に合う場所が1つも無いように感じたなら、それは数のせいです。あなたに合う形がないわけではありません。

決め方はいつも同じです。悪い日でも行ける頻度を決める。3校に同じことを聞く。駅から歩いてみる。この順番なら、池袋のにぎやかさに引っぱられずに選べます。今日1つ調べただけでも、進んでいます。

そして、池袋まで出るのがどうしても難しい日が続くなら、家からオンラインで学びながら、行ける日だけリアルの場所に行く形もあります。どの形が合うかは、話してみないと分からないことが多いです。まだ決めていない段階で、話を聞くだけでもかまいません。

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