東京都 通信制高校|都立は3校だけ。私立の選び方【2026】

都立は、 3校だけ。

「東京なら通信制高校もたくさんあるはず」——そう思って調べ始めると、まず戸惑うはずです。私立の広域通信制がキャンパスを構えていて数だけは多いのに、肝心の「都立」がなかなか見つからない。

この記事では、東京都立の通信制課程が実際に何校あるのか、どこにあるのかを都の公式情報で確認したうえで、私立・サポート校をどう並べて選べばいいかを整理します。数ではなく、通える形で選べるようにするのが狙いです。

公立・私立の在宅中心・通学コースを3年間の総額で並べた実例は、通信制高校 学費 相場もあわせてご覧ください。

多摩地域、特に八王子から都立の通信制に通う場合の最寄り校と市内9拠点は八王子 通信制高校もあわせてご覧ください。

目次

結論:東京都の通信制高校の早見

  • 都立の通信制課程は3校だけです。一橋(千代田区)・新宿山吹(新宿区)・砂川(立川市)。東京全体をこの3校でカバーしています。
  • 3校は場所が分散しています。都心・新宿・多摩。どこに住んでいるかで現実的な選択肢が変わります。
  • 私立の広域通信制は数が多く、キャンパスも多いぶん、「学校の数」で比べると必ず判断を誤ります。
  • 「区で探す」と選択肢が狭くなります。東京は路線で動く街なので、区境よりも通学ルートで考えるほうが実態に合います。
  • 学費は高等学校等就学支援金の対象。ただし通信制は単位数に応じた支給で、定額ではありません。
  • サポート校は高校ではありません。費用は「通信制高校+サポート校」の合算になります。
朝の東京の駅のホーム。遠くに通勤する人の姿がぼやけて見える

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東京都立の通信制課程は3校だけ|千代田・新宿・立川

まず事実から確認します。東京都立高等学校で通信制課程を置いているのは、次の3校です。

学校 所在地 併設している課程
東京都立一橋高等学校 千代田区東神田1-12-13 定時制(単位制・昼夜間)、通信制
東京都立新宿山吹高等学校 新宿区山吹町81 定時制(単位制・昼夜間)、通信制
東京都立砂川高等学校 立川市泉町935-4 定時制(単位制・昼夜間)、通信制

※東京都教育委員会「だから都立高」各校ページで2026年9月時点に確認した内容です。募集要項・学費は必ず東京都教育委員会および各校の公式で最新をご確認ください。

ここで押さえておきたいのは、3校とも定時制と併設されているという点です。通信制だけの独立した学校ではなく、定時制の枠組みの中に通信制課程が置かれています。校舎も先生も、定時制と共有しています。

そして場所が分散しています。千代田・新宿・立川。東側、都心、多摩に1校ずつという配置です。23区の東部・南部・北部に住んでいる人にとっては、いちばん近い都立でも乗り換えが必要になることが珍しくありません。

3校はどう違うのか

3校は同じ「都立の通信制」ですが、成り立ちが違います。公式に書かれている特徴を並べます。

学校 公式に書かれている特徴 向いていそうな人
新宿山吹 都立で唯一、必履修科目を除いて自分で時間割を組み立てる無学年制 学びたい分野がはっきりしている。自分で設計したい
砂川 平日働きながら週末に学ぶ形が取れる 働きながら卒業を目指す。多摩地域在住
一橋 定時制(昼夜間)と併設。通信制の部活動・行事がある 都心へのアクセスを優先したい

※2026年9月時点で各校の公式ページに記載されている内容です。カリキュラムは年度で変わることがあります。

この3校を「近い順」だけで選ぶと後悔します。通信制はそもそも毎日通う学校ではないので、距離よりも「その学校の進め方が自分に合うか」のほうが、続くかどうかを左右します。

なぜ東京は「学校の数」で選ぶと失敗するのか

東京で調べていると、すぐに何十校というリストが出てきます。これは主に、本校が他県にある広域通信制高校が、東京都内にキャンパス(学習センター・分室)を置いているためです。

ここで起きる誤解が2つあります。

誤解1「キャンパスがある=その学校に通える」——キャンパスは日常の学習拠点ですが、卒業に必要なスクーリングは本校で行う学校があります。本校が遠方なら、年に数日、宿泊で移動することになります。学費の比較をするとき、この交通費と宿泊費が抜けていることが多いので注意してください。

誤解2「学校が多い=選択肢が多い」——通学時間や体調を条件に入れると、選べる学校は一気に減ります。朝起きられない日がある人にとって、片道1時間の学校は選択肢ではありません。数ではなく、通える形で数え直す必要があります。

東京の住まいのダイニングで、保護者と高校生が学校資料と路線図を並べて見ている

区で探すと、かえって選択肢が狭くなります

「豊島区の通信制高校」「世田谷区の通信制高校」——こうした探し方をする方は多いのですが、東京では区で区切ると実態に合いません。東京は区境ではなく路線で動く街だからです。

たとえば池袋のキャンパスは、豊島区の生徒だけが通う場所ではありません。埼玉県南部、練馬、板橋、北区からのほうが近いこともあります。逆に、同じ区内でも路線がつながっていなければ遠くなります。

おすすめは、区ではなく「自分が使う路線の乗り換えなしで行ける範囲」で並べ直すことです。そのうえで、通学の頻度(週1回か、週5回か)を掛け合わせると、現実的な候補が見えてきます。

もうひとつ、区で探すときに知っておいてほしいことがあります。「〇〇区の通信制高校」と検索して出てくるのは、多くの場合その区にキャンパスがある私立の広域通信制です。その区に本校がある高校、という意味ではありません。だから区を変えて検索しても、出てくる学校の顔ぶれはあまり変わらない、ということが起こります。

逆に言えば、区にこだわらずに探しても、選べる学校はほとんど減りません。減らないどころか、路線で探したほうが増えます。区名で絞り込んでいるつもりが、実際には検索結果の見え方が変わっているだけ、という場面は少なくありません。

お住まいの区ごとの状況は、通信制高校 豊島区に都立は無い|池袋の10校を公式で確認しましたのような区別の記事にもまとめています。

東京は「通わない選択」がいちばん機能する場所でもあります

意外に思われるかもしれませんが、東京こそオンライン中心の学び方が効く地域です。理由は2つあります。

1つは通学そのものの負荷です。東京の通学は、距離が短くても混雑という負荷が乗ります。朝の満室の電車は、感覚の過敏さがある生徒や、体調に波がある生徒にとって、授業そのものより重い関門になることがあります。「学校には行きたいが、電車が無理」という相談は実際に多く届きます。

もう1つは選択肢の多さが逆に決められなさを生むことです。候補が30校ある状態から選ぶのは、3校から選ぶより難しくなります。「通学する前提を外す」と、この2つが同時に解けます。住んでいる場所で選択肢が決まらなくなり、比較の軸が「通えるか」から「続けられるか」に変わります。

もちろん、通学することで生活のリズムが整う生徒もいます。どちらが良いかではなく、いまの体調と特性でどちらが続くかで決めてください。

向いている人・慎重に考えたい人

正直に、両方書きます。

通信制が機能しやすい 慎重に考えたい
登校 毎日の登校が体調的に難しい 家にいると生活リズムが崩れる
学習 自分のペースなら進められる 誰かに見られていないと手が止まる
人間関係 大人数の教室がつらい 友人と会うことが支えになっている
目的 やりたいことに時間を使いたい まだ何をしたいか決まっていない

右の列に多く当てはまった場合でも、通信制が不向きという意味ではありません。その場合は「伴走の厚い学校」を選ぶ、という方向で条件を変えてください。週に何回か決まった時間に顔を合わせる場があるか、担任が変わらないか。ここが右列の人にとっての分かれ目になります。

転入・編入はいつからでも|ただし時期で変わるものがある

「もう9月だから、来年まで待つしかない」と考えている方へ。私立の通信制高校は、年度の途中でも随時の転入を受け付けている学校が多くあります。都立は募集時期が限られるため、こちらは早めの確認が必要です。

ただし、時期によって変わるものが2つあります。

  • 単位の引き継ぎ——前の学校で修得済みの単位は引き継げることがありますが、在籍途中の科目は「履修中」のまま扱われる場合があります。学期の区切りで動くほうが無駄が出にくくなります。
  • 卒業時期——引き継げる単位数によって、3年で卒業できるか、半年ずれるかが変わります。これは個別に計算しないと分かりません。相談のときに「いまの単位で、いつ卒業できますか」と必ず聞いてください。

逆に言えば、この2つさえ確認しておけば、動き出す時期そのものは大きな問題になりません。「待つ」という判断が、単位の面で有利に働くことは多くありません。

チャレンジスクール・エンカレッジスクールとの違い

東京特有の選択肢として、チャレンジスクールエンカレッジスクールがあります。通信制と混同されやすいので整理します。

通信制課程 チャレンジスクール エンカレッジスクール
通学 スクーリング中心(頻度は低い) 三部制(午前・午後・夜間)で毎日通う 全日制として毎日通う
想定する生徒 自分のペースで学びたい 不登校・中途退学を経験した人 学び直しが必要な人
選抜 学力検査によらない選抜 学力検査を課さない(志願申告書・作文・面接) 学力検査を課さない学校がある

※2026年9月時点の一般的な位置づけです。実施内容は年度・学校で異なるため、必ず各校の募集要項で確認してください。

「毎日通いたいが、学力に自信がない」ならチャレンジスクールやエンカレッジスクール、「毎日通うこと自体が難しい」なら通信制、という切り分けが現実的です。詳しくはチャレンジスクールとは?不登校・中退経験のある人の進路の選択肢にまとめています。

学費はどう見ればいいか

費用は制度の部分だけ、正確に押さえておきます。高校の授業料には国の高等学校等就学支援金があり、通信制高校も対象です。ポイントは、通信制は履修する単位数に応じて支給されるという点で、全日制のような定額ではありません。

費目 かかる先 就学支援金
入学料・入学考査料 高校 対象外
授業料(単位ごと) 高校 対象(履修単位数に応じる)
施設費・教材費 高校 対象外(学校により有無が異なる)
サポート校の費用 サポート校 対象外
スクーリングの交通費・宿泊費 実費 対象外

制度の詳細と所得の要件は文部科学省「高等学校等就学支援金制度」で確認してください。東京都には都独自の授業料助成もあります(東京都の授業料助成制度について|通信制高校も対象になります)。

比較するときは「年額いくら」ではなく「3年で総額いくら」で並べてください。入学料は初年度だけ、単位の授業料は履修数で変わり、スクーリングの実費は毎年かかります。年額だけを並べると順番が逆転することがあります。

サポート校という組み合わせ方

東京で調べていると必ず出てくるのが「サポート校」です。サポート校は高校ではありません。学校教育法上の高等学校ではないので、サポート校だけでは卒業資格は出ません。

通信制高校 サポート校
位置づけ 学校教育法上の高等学校 民間の支援機関
卒業資格 ここから出る 単独では出ない
役割 単位認定・卒業認定 レポートの伴走、居場所、進路相談
就学支援金 対象 対象外

では、なぜこの仕組みがあるのか。通信制高校は「自分で学習を進める」設計なので、そこが続かない人が一定数いるからです。レポートが止まったときに誰かが気づくかどうかで、卒業できるかが変わります。不登校を経験した生徒にとっては、この伴走の有無が結果を大きく左右します。

東京の部屋の窓辺の机。ノートパソコンとノートが置かれ、外に街並みが見える

オンラインで学ぶニジ高の生徒

「うちから現実的に通える範囲」を、一緒に並べられます

個別相談会では、お住まいの場所と体調から、どの通い方なら続きそうかを一緒に整理します。転校を決めていない段階でも、保護者の方だけでも構いません。

個別相談会を見てみる →

東京で選ぶときに実際に効く5つの質問

パンフレットにはどの学校も良いことが書いてあります。個別相談で、次の5つをそのまま聞いてください。

確認すること そのまま使える聞き方 見るポイント
スクーリングの場所 「スクーリングは都内ですか、本校ですか」 本校が遠方だと毎年の実費が乗る
担任 「担当は固定ですか、交代制ですか」 毎回違う人だと関係が積み上がらない
つまずいたときの動き 「レポートが2週間止まったらどうなりますか」 放置か、連絡が来るか
参加の形 「カメラ・マイクはオフでも参加できますか」 顔出し必須だと初期の負担が大きい
3年間の総額 「3年間で支払う合計額を出してもらえますか」 年額表示だけの学校は要注意

答えにくそうにしている項目があれば、そこがその学校の弱い部分だと考えて構いません。この5つは、本人が同席できなくても保護者だけで聞けます。

NIJIN高等学院(ニジ高)という選択肢と、正直な注意点

選択肢の1つとして、私たちNIJIN高等学院(ニジ高)のことも書いておきます。オンライン中心の通信制サポート校で、東京都内はもちろん全国どこからでも参加できます。担任がつき、カメラもマイクもオフのまま、チャットだけの参加から始めても構いません。これまでに650名以上の不登校の生徒を支えてきました。転入・編入は随時受け付けていて、出願費用は無料です。

正直な注意点も書きます。学院内でのスクーリングはありません。高卒資格のためには提携する通信制高校のスクーリングに参加する必要があり、私たちはその準備と当日を支える立場です。毎日通う学校と同じ体験になるわけでもありません。学費は学費のご案内で公開しています。

運営は株式会社NIJINです。小中学生の場合は、同じグループが運営するNIJINアカデミーという選択肢もあります。

この5つを聞いたあとに、もう1つだけ確認しておくと差が出ます。「在籍している生徒のうち、実際に何割が3年で卒業していますか」です。入学のしやすさを説明する学校は多いのですが、卒業まで見ている学校かどうかは、ここで分かれます。答えを持っていない学校もあります。

迷ったときの進め方(3ステップ)

ステップ1:都立3校の位置を地図で見る。千代田・新宿・立川。自分の家から乗り換えなしで行けるかを確認します。行けるなら、都立は最初に検討する価値があります。

ステップ2:私立を3校、路線で選ぶ。区ではなく、使う路線で並べます。スクーリングが都内で完結するかを必ず聞いてください。

ステップ3:個別相談で前述の5つを聞く。ここまで保護者だけで進められます。選択肢が2〜3校に絞れてから、本人に見せてください。

よくある質問

Q. 東京都立の通信制は、都内在住でないと入れませんか?

A. 都立高校の入学者選抜には在住・在勤などの要件があります。年度によって扱いが変わることがあるので、必ず最新の募集要項で確認してください。

Q. 都立と私立で卒業資格は変わりますか?

A. 変わりません。どちらも高等学校ですので、卒業すれば高校卒業資格が得られ、大学受験の資格も同じです。

Q. 学力に自信がなくても入れますか?

A. 通信制課程の選抜は学力検査によらない方法が中心です。ただし選抜がないわけではないので、募集要項で方法を確認してください。

Q. 年度の途中からでも入れますか?

A. 私立の通信制高校は随時の転入・編入を受け付けている学校が多い一方、都立は募集時期が限られます。時期の確認は早めに。

Q. 都立3校のうち、どこがいちばん入りやすいですか?

A. 「入りやすさ」で選ぶことはおすすめしません。3校は進め方が違うので、合わない学校に入ると続きません。選抜方法・募集人員は年度で変わるため、最新の募集要項で確認したうえで、進め方が合うかで選んでください。

Q. 中学が不登校でも、都立の通信制に出願できますか?

A. 通信制課程の選抜は学力検査によらない方法が中心です。出席日数が直接の合否基準になるとは限りませんが、扱いは年度の要綱によります。中学校の先生か、各校の相談窓口に確認してください。

Q. 通信制からでも大学に進めますか?

A. 進めます。ただし受験対策をどこまで学校がするかは学校差が大きいので、進学を考えているなら入学前に確認してください。

オンラインで学ぶニジ高の生徒

オンラインで、青春する。

東京にいても、住んでいる場所で選択肢が決まらない学び方があります。

全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付

通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

数えるのは学校の数ではなく、通える日の数です

東京は選択肢が多い街です。ただ、多いことがそのまま「選べる」ことにはなりません。都立は3校。私立はキャンパスの数だけ見れば多いけれど、スクーリングの場所と伴走の有無で実態は分かれます。

だからこそ、「何校あるか」ではなく「週に何日なら通えるか」から逆算してください。その条件で並べ直すと、候補はぐっと減り、代わりに現実味のあるものだけが残ります。

私たちの個別相談会は、転校を決めていない段階でも、保護者の方だけでも構いません。「いま住んでいる場所から、どこまでが現実的に通える範囲なのか」を一緒に並べるだけの使い方もできます。

近隣エリアの通信制高校ガイド

お住まいの地域や、通える範囲で探している方はこちらもご覧ください。

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