豊島区で通信制高校を探し始めると、多くのご家庭が最初につまずくのが「池袋には学校がたくさんあるはずなのに、どれが高校で、どれが高校ではないのか分からない」という点です。「池袋キャンパス」「学習センター」「高等学院」と似た名前が並び、サポート校なのか通信制高校なのかも、ぱっと見では区別がつきません。
結論から言うと、豊島区に都立の通信制高校はありません。区内にあるのは、他県などに本校がある私立の通信制高校の拠点とサポート校で、文部科学省の掲載データで数えると26校・所在地で35か所ありました。そのうち25か所が池袋駅の周り(池袋・西池袋・東池袋・南池袋)に集まり、残りは大塚・巣鴨・駒込・西巣鴨・高田にあります。スクーリング(面接指導)まで受けられる施設は20か所で、そのうち8か所は専門学校や大学の建物です。
この記事は、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)、東京都教育委員会・東京都生活文化局・豊島区の公式ページ、各校の公式サイトを2026年9月21日に開いて確認した内容でできています。まとめサイトの学校リストは使っていません。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
そもそもサポート校と通信制高校がどう違うのかは、通信制サポート校の記事で、文部科学省の全国調査をもとにまとめています。いま決めなくて大丈夫です。まずは「豊島区で何が選べて、何が選べないのか」を先に確かめましょう。
豊島区の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:通信制高校 豊島区の早見
- 豊島区に都立の通信制高校は無い。都立の通信制課程は一橋(千代田区)・新宿山吹(新宿区)・砂川(立川市)の3校だけで、池袋から地下鉄で通えるのは一橋と新宿山吹です。
- 区内に本校がある私立の通信制高校も0校。区内にあるのは他県などに本校がある26校の拠点で、所在地で数えると35か所です(文部科学省の掲載データ・令和8年4月1日時点)。
- 35か所のうち25か所が池袋駅の周り。大塚に3か所、巣鴨・駒込・西巣鴨に5か所、高田に2か所あります。
- スクーリングまで受けられる「面接指導等実施施設」は20か所。残る15か所は学習を支える施設で、スクーリングは別の会場へ行きます。
- 「豊島区 サポート校」「池袋 サポート校」で探すときは、提携している通信制高校とセットで確かめます。同じサポート校でも、在籍する高校によってスクーリングの場所と費用が変わります。
- 2026年度から就学支援金の所得制限は無くなり、私立通信制は年33万7,200円が上限です。サポート校の費用には使えません。
- 家から出にくい時期は、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)で、提携校の卒業をめざす方法もあります。
豊島区に都立の通信制高校は無い。都内3校はすべて区外にある
「まずは公立から」と考える方が多いのですが、豊島区内に都立の通信制課程を置く高校はありません。東京都教育委員会の都立高等学校一覧の通信制課程の表に載っているのは、次の3校だけです。この3校であることは、東京都立高等学校通信制課程入学者選抜実施要綱(令和8年度)にも「本実施要綱の対象となる通信制課程を設置する都立高等学校は、一橋高校、新宿山吹高校及び砂川高校である」と明記されています。
| 学校名 | 所在地 | 最寄り駅(学校の公式ページ) | 受講料 |
|---|---|---|---|
| 都立一橋高校 | 千代田区東神田1-12-13 | JR馬喰町駅 徒歩3分、都営新宿線 馬喰横山駅 徒歩4分、秋葉原駅 徒歩13分など | 1単位336円 |
| 都立新宿山吹高校 | 新宿区山吹町81 | 東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅 徒歩10分、東西線 神楽坂駅・早稲田駅 徒歩10分など | 1単位336円 |
| 都立砂川高校 | 立川市泉町935-4 | 多摩モノレール 泉体育館駅 徒歩3分 | 1単位336円 |
出典:各校公式サイトのアクセスページ、東京都教育委員会「授業料等」(2026年9月21日確認)
池袋から見ると、新宿山吹高校は有楽町線で江戸川橋駅まで乗り換えなしで行ける位置にあり、豊島区からいちばん通いやすい都立の通信制です。一橋高校は都心の東側、砂川高校は多摩地域なので、豊島区からは片道が長くなります。
費用はきわめて安く設定されています。東京都教育委員会の授業料等のページによると、通信制課程は入学料500円・通信教育受講料が1単位あたり336円。入学考査料や日本スポーツ振興センター共済掛金、実習教材費、レポートの郵送料が別にかかります。
ただし、都立の通信制には学力検査があります。令和8年度は2月22日(日)に実施され、検査は新宿山吹が国語・数学・英語を総合して70分、一橋と砂川が同じく総合して60分。前期の出願は1校に限られます。「試験がないから公立」という理解のまま出願準備を進めると、ここでつまずきます。公立の通信制の仕組み全般は公立 通信制高校の記事で整理しています。
だから豊島区の選択肢は「私立のキャンパス」と「サポート校」の2つになる
都立が区外にしかない以上、豊島区内で完結させたいなら選択肢は私立側になります。ここで最初に押さえるべきなのが、池袋にある校舎の多くは「高校の本校」ではないということです。
東京都生活文化局が公開している私立高等学校(通信制課程)一覧に載っている都認可の私立通信制高校のうち、豊島区に所在する学校は0校です。名前に「豊島」が入る北豊島高校も、通信制課程の本校は荒川区東尾久にあります(文部科学省の掲載データでも同じでした)。
では池袋にあるのは何かというと、次の3種類に分かれます。
| 種類 | 実体 | 高卒資格 | 費用のかかり方 |
|---|---|---|---|
| 広域通信制高校のキャンパス | 他県に本校がある高校の学習拠点 | その高校から出る | 高校の学費+コース費用 |
| サポート校 | 高校ではない民間の教育機関 | 提携する通信制高校から出る | 高校の学費+サポート校の費用 |
| 連携キャンパス・学習等支援施設 | 高校が指定した学習の場 | その高校から出る | 高校の学費+施設のコース費用 |
ここを混同したまま「池袋のA校とB校で迷っています」と比較すると、片方は高校の学費だけ、もう片方は高校+サポート校の合計、という条件の違う数字を並べることになります。見学の申し込みより先に、その校舎がどれに当たるのかを確かめてください。本校が他県にある学校の仕組みは広域通信制高校とはの記事で説明しています。

文部科学省のデータで数えると、豊島区内の拠点は26校・35か所。池袋だけでなく大塚・巣鴨にもある
通信制高校には、卒業資格を出す「本校」と、本校の外で学習やスクーリングを行う拠点があります。拠点は国の制度で「通信教育連携協力施設」と呼ばれ、各校の「キャンパス」「学習センター」、サポート校の教室などがここに入ります。
文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトには、全国の通信制高校349校と、その拠点のべ4,632件が載っています(令和8年4月1日時点)。この中から、所在地が豊島区のものを数えました。
| 地域(町名) | 所在地の数 | うちスクーリングができる施設 | 主な拠点(文科省データの名称) |
|---|---|---|---|
| 池袋駅の周り(池袋・西池袋・東池袋・南池袋) | 25か所 | 16か所 | N高・S高・R高、飛鳥未来、飛鳥未来きずな、ID学園、四谷学院、クラーク記念国際、ルネサンス、八洲学園、北海道芸術、精華学園、日本航空、駿台甲府、トライ式高等学院、中央高等学院、KG高等学院 など |
| 大塚(南大塚) | 3か所 | 1か所 | KG大塚通信制サポートキャンパス、bグローバル国際高等学院 大塚キャンパス、日本医療ビジネス大学校(会場) |
| 巣鴨・駒込・西巣鴨 | 5か所 | 1か所 | KG高等学院 留学館キャンパス、プラドアカデミー高等学院、興譲館高校 学習センター東京巣鴨校、大正大学(会場) など |
| 高田(目白・学習院下の近く) | 2か所 | 2か所 | 早稲田速記医療福祉専門学校、日本福祉教育専門学校(どちらも会場) |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト(掲載データは令和8年4月1日時点。2026年9月21日に所在地で集計)
学校ごとに数えると、豊島区内に拠点を届け出ているのは26校・のべ52件でした(N高・S高・R高は別の学校として数えています)。1つの建物を複数の高校が使っていることが多いため、所在地(建物)で数え直すと35か所になります。いちばん多いのは鹿島学園高校(茨城県鹿嶋市)の10件で、トライ式高等学院やKG高等学院などの教室が鹿島学園の拠点として登録されています。
まとめサイトが「池袋の通信制高校10校」「13校」と紹介するのは、池袋駅の近くで目立つ学校を選んでいるからです。豊島区全体で見ると、巣鴨や大塚にも通える拠点があります。北区・文京区寄りに住んでいる方は、池袋に出るより巣鴨・大塚の方が近いこともあります。
池袋駅の近くで通える主な15校を、公式サイトで住所と駅まで確認しました
35か所のうち、生徒が日常的に通う教室として公式サイトにページがあり、住所と最寄り駅を確かめられたものを並べました。種別は文部科学省の掲載データの区分です。
| 校舎名 | 種別(文科省データ) | 住所/最寄り駅(公式) | 通学スタイル(公式の記載) |
|---|---|---|---|
| N高・S高・R高 池袋キャンパス | スクーリングができる施設 | 池袋4-32-8 サンポウ池袋ビル5階/JR池袋駅 徒歩10分 | 週5・週3/週1+/ネット(通学なし) |
| 飛鳥未来高校 池袋キャンパス | スクーリングができる施設 | 南池袋2-31-2/池袋駅東口 徒歩7分、東池袋駅 徒歩4分 | 公式ページで確認できず |
| 飛鳥未来きずな高校 池袋キャンパス | スクーリングができる施設 | 南池袋2-19-11 第14野萩ビル2階/池袋駅東口 徒歩6分 | 公式ページで確認できず |
| ID学園高校 池袋キャンパス | スクーリングができる施設 | 西池袋1-10-10 東武アネックス6F/池袋駅メトロポリタン口 徒歩1分 | オンライン学習コース/週3日コース・大学受験特化コース・総合進学コース |
| 四谷学院高校 池袋キャンパス | スクーリングができる施設 | 東池袋1-12-3 四谷学院ビル2F/池袋駅東口 徒歩2分 | 進学・教養・個別の3コース(学校全体ではほかにWebコース) |
| クラーク記念国際高校 池袋キャンパス | スクーリングができる施設 | 東池袋1-30-6 セイコーサンシャインビルⅫ 3F/池袋駅東口 徒歩5分 | オンラインと通学(週1〜5日)を組み合わせ |
| ルネサンス高校 池袋キャンパス | 学習等支援施設 | 東池袋1-30-6 セイコーサンシャインビルⅫ 5F/池袋駅 徒歩5分 | eスポーツコース |
| 八洲学園高校 池袋キャンパス | 学習等支援施設 | 南池袋3-11-10 ペリエ池袋4F/池袋駅 徒歩10分 | ベーシック・マイスタイル・少人数個別指導・通信の各クラス |
| 鹿島学園高校 DSC池袋キャンパス | 学習等支援施設 | 西池袋5-8-9 藤和池袋コープ205号室/池袋駅 徒歩約7分 | 週2〜5日/週1日/自宅学習/ネット指導 |
| 鹿島学園高校 池袋サンシャインキャンパス | 学習等支援施設 | 東池袋1-6-4/池袋駅東口 徒歩1分 | 週1日制 |
| 鹿島山北高校 池袋キャンパス(北口) | 学習等支援施設 | 池袋1-7-14 天心堂ビル3F/池袋駅北口 徒歩6分 | 週2〜5日/週1日/自宅学習 |
| 中央高等学院 池袋校 | 学習等支援施設(サポート校) | 東池袋1-12-8/池袋駅 徒歩3分 | 公式ページで確認できず |
| トライ式高等学院 池袋キャンパス | 学習等支援施設(サポート校) | 南池袋1-19-4 南池袋幸伸ビル8F/池袋駅東口 徒歩約3分 | 通学・オンライン・在宅から選択、週1回から |
| KG高等学院 池袋 | 学習等支援施設(サポート校) | 南池袋1-25-11 第15野萩ビル5階/JR池袋駅 徒歩約4分 | 週1・オンライン/週2・オンライン |
| 北海道芸術高校 東京池袋サテライトキャンパス | スクーリングができる施設 | 池袋4-1-12(文科省データ)/最寄り駅は公式で確認できず | 公式ページで確認できず |
※各校の住所・駅・通学スタイルは2026年9月21日に各校公式サイトで確認した内容です。最新の情報は各校の公式サイトでご確認ください。
ほとんどが池袋駅から徒歩10分以内にあります。豊島区のいちばんの利点は、学校の数そのものより「行ってみて合わなければ、その日のうちに別の校舎を見られる」密度にあります。とはいえ、1日に何校も回ると本人が疲れてしまいます。見学は1日2校までにしておくと、比べた内容を覚えていられます。
精華学園高校・駿台甲府高校・日本航空高校も、文部科学省のデータでは池袋駅の周りに「スクーリングができる施設」を届け出ています。ただ、公式サイトで池袋の教室のページを確認できなかったため、この表には入れていません。気になる場合は、学校に直接「池袋の施設は、日常的に通える教室ですか」と聞いてください。

スクーリングができる場所は区内20か所。ただしそのうち8か所は専門学校や大学の会場です
通信制高校の拠点には、国の制度で2つの種類があります。この違いは、まとめサイトではほとんど説明されていませんが、通い始めてからの負担を大きく左右します。
| 施設の種類 | できること | 豊島区内の数 |
|---|---|---|
| 面接指導等実施施設 | スクーリング(面接指導)や試験を、その建物で受けられる | 20か所(池袋16・大塚1・巣鴨方面1・高田2) |
| 学習等支援施設 | 日々の学習の支援。スクーリングは本校や別の会場へ行く | 15か所 |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト(掲載データ・令和8年4月1日時点。1つの建物に両方の種類がある場合は面接指導等実施施設として数えました)
20か所のうち、8か所は施設名が専門学校や大学です(東京福祉保育専門学校、東京総合美容専門学校、武蔵野調理師専門学校、ミス・パリ・ビューティ専門学校、日本医療ビジネス大学校、早稲田速記医療福祉専門学校、日本福祉教育専門学校、大正大学)。これらは、提携する通信制高校のスクーリングの会場として届け出られているもので、生徒が毎日通う教室かどうかは公式では確認できませんでした。
ここから分かるのは、「池袋にキャンパスがある」と「池袋でスクーリングを受けられる」は別の話だということです。トライ式高等学院やKG高等学院、鹿島学園のDSC池袋のように、学習等支援施設として登録されている教室では、スクーリングは別の会場で受けます。その会場が都内なのか、本校のある県なのか、宿泊が要るのかは学校ごとに違います。
見学のときは「この校舎はスクーリングの会場ですか。違うなら、スクーリングはどこで年に何日ありますか」と聞いてください。スクーリングに行けないとどうなるかは通信制高校 スクーリングの記事で説明しています。

池袋で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます
「豊島区 サポート校」「池袋 サポート校」で探している方が多いので、ここは厚めに書きます。サポート校は高校ではないので、高卒資格は提携する通信制高校から出ます。つまりサポート校を選ぶことは、同時に「どの通信制高校に在籍するか」を選ぶことでもあります。
文部科学省の掲載データには、どの通信制高校がどの教室を拠点として届け出ているかが載っています。豊島区内のサポート校・学習の教室について、提携先を並べました。
| 教室の名前(文科省データ) | 提携先として届け出ている通信制高校 | 所在地 | 最寄り駅(公式) |
|---|---|---|---|
| トライ式高等学院 池袋キャンパス | 鹿島学園高校・鹿島朝日高校 | 南池袋1-19-4 | 池袋駅東口 徒歩約3分 |
| 中央高等学院 池袋校 | 中央国際高校 | 東池袋1-12-8 | 池袋駅 徒歩3分 |
| KG高等学院 池袋キャンパス | 鹿島学園高校 | 南池袋1-25-11 | JR池袋駅 徒歩約4分 |
| eスポーツ高等学院 ブクロeスタジアム | 沖縄中央高校 | 東池袋1-12-8 | 公式で確認できず |
| 吉本興業高等学院 東京校 | 滋慶学園高校 | 東池袋3-1-4 | 公式で確認できず |
| KG高等学院 留学館キャンパス | 鹿島学園高校・鹿島朝日高校・鹿島山北高校 | 巣鴨1-31-5 | 公式で確認できず |
| プラドアカデミー高等学院 | 翔洋学園高校 | 巣鴨1-14-5 | 公式で確認できず |
| KG大塚通信制サポートキャンパス | 鹿島学園高校 | 南大塚1-58-7 | 公式で確認できず |
| bグローバル国際高等学院 大塚キャンパス | 鹿島学園高校・鹿島朝日高校 | 南大塚3-36-7 | 公式で確認できず |
出典:提携先と所在地は文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)、最寄り駅は各校公式サイト(2026年9月21日確認)
表を見ると分かるとおり、池袋・巣鴨・大塚のサポート校の多くは鹿島学園高校(茨城県鹿嶋市)や鹿島朝日高校(岡山県岡山市)と提携しています。同じ教室が2〜3校と提携している場合は、入学の時に在籍する高校を選ぶことがあります。在籍する高校が変われば、スクーリングの会場・日数と、高校に払う学費が変わります。
サポート校を比べるときは、次の3つを1セットで聞くと取り違えが起きません。
- 在籍する通信制高校はどこか(本校の所在地と、選べるなら何校から選べるか)
- スクーリングはどこで、年に何日か(池袋の近くで受けられるか、本校まで行くか)
- 費用は高校の分とサポート校の分に分けて、それぞれいくらか(就学支援金が使えるのは高校の授業料だけ)
サポート校の費用の構造はサポート校 学費の記事で、募集要項をもとに説明しています。
サポート校を豊島区で選ぶなら、見るのは設備ではなく「担当者が替わるかどうか」
池袋のサポート校は、どこもきれいな校舎で、体験授業の雰囲気も悪くありません。だから設備で比べると差がつかず、決め手が見つからないまま時間だけが過ぎます。
差が出るのは、通い始めてから半年後です。具体的には次の4点で分かれます。
- 担当者が1人で固定されるか、シフトで替わるか。話せるようになるまでに時間がかかる子ほど、担当が替わる体制は負担になります。「担任はつきますか。年度の途中で替わることはありますか」と聞いてください。
- 来られなかった日にどう動くか。連絡が来るのか、来ないのか。来るとしたら本人にか、保護者にか。ここは学校の方針が最もはっきり出る質問です。
- 本体校のレポートを、どこまで一緒に進めてくれるか。サポート校の中心的な役割はここです。「レポートの提出が遅れている生徒には、どんな順番で声をかけますか」と聞くと、実際の運用が見えます。
- 合わなかったときに抜けられるか。年間契約なのか、途中でコースを下げられるのか。週5で始めて週1に落とせる学校と、落とせない学校があります。
この4つは、パンフレットにはまず書かれていません。けれど、続くかどうかを決めているのは実質この4つです。見学のときに聞きにくければ、資料請求のあとの電話で聞いても構いません。答えづらそうにするかどうかも含めて、判断材料になります。
もう一点。池袋は繁華街でもあります。学校の帰りに寄り道ができるのは良いことですが、生活リズムが崩れている状態で通い始めると、放課後の過ごし方まで含めて考えないと、通学そのものが続かなくなることがあります。ここは学校選びというより家庭内の合意の話なので、通い始める前に本人と一度話しておくことをおすすめします。
学費を公式で公開している学校は少ない。載っていても年度と支援金の扱いを確かめる
池袋の校舎の公式サイトを見て回って気づくのが、金額をページ上に書いている学校が少ないことです。はじめに調べた10校のうち、金額を載せていたのは2校でした。
- 鹿島学園高校 池袋サンシャインキャンパス:年間サポート費用188,188円(公式に「21年間据え置き」「鹿島学園学費別途」と記載)
- KG高等学院 池袋:週1・オンラインが年間158,400円/週2・オンラインが年間297,440円(サポート校の費用)
この2つの金額には、公式ページ上に年度の表記がなく、就学支援金との関係も書かれていませんでした。そのまま予算表に写さないでください。問い合わせのときは「これは何年度の額ですか」「高校に払う学費は別にいくらですか」の2点を確かめます。
ほかの学校が金額を出していないのは、コース・通学日数・在籍する高校の組み合わせで総額が変わるためです。悪いことではありませんが、比較したいなら、同じ条件(週何日通うか、どの高校に在籍するか)をこちらから指定して見積もりを取るのが確実です。通信制高校全体の費用の考え方は通信制高校 学費の記事にまとめています。

就学支援金は2026年度から所得制限が無くなった。私立通信制は年33万7,200円が上限
お金の前提が2026年度(令和8年度)に大きく変わりました。文部科学省の令和8年度 高等学校等就学支援金制度等に関する説明会資料には「所得制限を撤廃し、就学支援金の支給に当たって保護者等の収入の状況を問わないこととした」と明記されています。これまで年収の目安で対象外だったご家庭も、対象になります。
| 区分 | 定額授業料の場合 | 単位制授業料の場合 | 支給期間 |
|---|---|---|---|
| 公立・通信制 | 520円/月 | 336円/単位 | 48月 |
| 私立・通信制 | 28,100円/月 | 13,668円/単位 | 48月 |
| (参考)公立・全日制 | 9,900円/月 | 4,812円/単位 | 36月 |
| (参考)私立・全日制 | 38,100円/月 | 18,528円/単位 | 36月 |
単位制で受け取る場合は、年間30単位・在学中の合計74単位までという上限があります。私立通信制の年間の支給上限は33万7,200円です。
ここで大事な注意点が2つあります。
1つ目。就学支援金が充てられるのは「授業料」だけです。サポート校の費用や、キャンパスのコース費用には使えません。池袋で週5日通うコースを選んだとき、支援金で軽くなるのは高校側の授業料の部分だけだと考えてください。
2つ目。東京都には都独自の制度があります。都内に住み、東京都以外が認可した私立の通信制高校(N高・ルネサンス・飛鳥未来・鹿島学園など、池袋にある拠点の多くが該当します)に通う場合は、私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金の対象になることがあります。都のページの記載では「国の制度『就学支援金』と合わせて、最大で33万7,200円まで」とされ、その範囲内で在学校の授業料額(保護者が負担した金額)が上限でした。対象は卒業に必要な単位のための授業料で、サポート校・技能教育施設等の受講料は対象外と明記されています。令和8年度の内容は、2026年9月21日時点のページでも「詳細が決まり次第」ご案内する段階でした。金額を当て込んだ資金計画は、確定してから立ててください。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
豊島区には区独自の奨学金がある。ただし通信制が対象かは区に確認する
意外と知られていませんが、豊島区は区として高校生への奨学金を用意しています。豊島区の公式ページによると、令和8年度は次の2区分です。
| 対象 | 入学者 | 在学者 |
|---|---|---|
| 生活保護を受給していて高等学校等に入学・在学する生徒 | 5万円 | 3万円 |
| 令和7年度住民税非課税の児童扶養手当受給者に監護・養育されている生徒(区内に1年以上住所を有する方) | 6万円 | 2万円 |
基準日は令和8年4月1日、申請書類は4月中旬に発送され、申請期限は6月10日(水)でした。来年度も同じ時期になるかは、区のページで確かめてください。
ただし、区のページには「高等学校等」としか書かれておらず、通信制高校やサポート校が対象に含まれるかどうかは明記されていません。ここは推測で判断せず、区の担当窓口に直接確認してください。生活保護世帯の分は生活福祉課管理グループ、児童扶養手当の分は子育て支援課児童給付グループが窓口です。
まとめサイトに載っている「池袋キャンパス」が、公式には存在しないことがある
調べていて、いちばん気をつけたほうがいいと感じたのがここです。通信制高校の比較サイトには池袋の校舎として紹介されているのに、学校の公式サイトを開くと見つからないものがいくつかありました。
- 第一学院高校の池袋キャンパス:比較サイトが載せている池袋のキャンパスページ(/campus/ikebukuro/)は404でした。公式のキャンパス一覧の「池袋キャンパス」は、第一学院グループの学びの場「第一学院 managaraBASE」のBASE池袋(東池袋1-9-1、公式の区分は「その他の施設」)につながっています。文部科学省の掲載データには、第一学院の豊島区内の拠点(連携協力施設)はありません。スクーリングや日々の学習がそこでできるのかは、学校に確かめてください。
- 星槎国際高校の池袋学習センター:公式のキャンパス一覧に池袋はありません。
- ヒューマンキャンパス高校の池袋:公式の学習センター一覧に池袋はありません。なお、別の学校であるヒューマンキャンパスのぞみ高校は、池袋・南池袋・東池袋・高田の専門学校をスクーリングの会場として届け出ています(文部科学省の掲載データ)。名前が似ているので混同しないでください。
- 大原学園高校が西池袋にある:校名も所在地も変わっています。同校は大原学園美空高校になり、本校は千代田区神田神保町です。
- おおぞら高等学院 池袋キャンパス:住所は南池袋3-9-7ですが、公式ページに2027年4月開校予定と書かれています。2026年9月時点ではまだ開いていません。
公式サイトと文部科学省のデータで住所が違う例もありました。鹿島学園高校のDSC池袋キャンパスは、公式では西池袋5-8-9、文部科学省のデータでは池袋1-7-14(鹿島山北高校の池袋キャンパスと同じ建物)です。四谷学院高校の池袋キャンパスも、公式は東池袋1-12-3、文部科学省のデータは南池袋2-27-8でした。移転や届け出の時期の違いと思われますが、見学の前に公式サイトで住所を確かめると安心です。
各校が悪いのではなく、比較サイトの情報が更新されていないだけです。ただ、見学の予定を組んだ日に「そこには校舎がなかった」となると、その1日は本人にとってかなり重い体験になります。見学予約は学校の公式サイトから入れてください。これだけで防げます。
通学頻度を先に決めると、池袋の候補は3〜4校まで絞れる
池袋は選択肢が多いぶん、条件を決めずに探すと決められなくなります。実際に効くのは「学校名から選ぶ」のではなく「通学頻度から選ぶ」順番です。
| 通学の形 | 向いている状態 | 池袋で該当する例(公式の記載) |
|---|---|---|
| 週5日 | 生活リズムが安定していて、毎日の居場所がほしい | N高・S高・R高 池袋(週5コース)、鹿島学園DSC池袋(週2〜5日制)、クラーク池袋(週1〜5日) |
| 週2〜3日 | 外出はできるが、毎日は体力がもたない | N高・S高・R高 池袋(週3コース)、鹿島山北 池袋、KG高等学院 池袋(週2) |
| 週1日 | まず外に出る回数を1回つくりたい | 鹿島学園 池袋サンシャイン、トライ式池袋(週1から)、KG高等学院 池袋(週1) |
| オンライン中心 | 今は家から出るのが難しい | N高・S高・R高(ネットコース)、鹿島学園(自宅学習・ネット指導)、四谷学院(Webコース) |
選ぶときのコツは、いまの状態ではなく「悪い日」に合わせることです。調子のいい日を基準に週5を選ぶと、崩れたときに通えなくなり、そこで自信を失います。週1から始めて増やすほうが、結果的に通学日数は多くなることがあります。
通学頻度とあわせて確かめたいのが、年に数日ある面接指導(スクーリング)の会場です。池袋のキャンパスに通っていても、スクーリングは本校のある県で行われることがあります。宿泊を伴う集中スクーリングなのか、近隣で受けられるのかは、前の節の「スクーリングができる施設」の話とつながっています。
通信制高校とサポート校は別物。費用が二重にかかることを先に知っておく
ここまで見てきたとおり、豊島区で候補になる教室の中にはサポート校がいくつもあります。サポート校は高校ではないので、高卒資格は提携する通信制高校から出ます。つまり在籍は2つ、費用も原則2つです。
| 比べる点 | 通信制高校(本体) | サポート校 |
|---|---|---|
| 役割 | 単位認定と卒業資格 | 日々の学習の伴走・居場所 |
| 高卒資格 | ここから出る | 単独では出ない |
| 就学支援金・都の授業料助成 | 授業料に充てられる | 対象外 |
| スクーリング | 必要(本校の定めによる) | 本体校のスクーリングに参加する |
「二重にかかるなら損では」と感じるかもしれません。ただ、通信制高校は原則として自分でレポートを進める仕組みなので、ひとりで進めるのが難しい状態のときに、伴走がないと卒業まで届かないことがあります。サポート校の費用は、そこに対する費用だと考えると判断しやすくなります。反対に、ひとりでレポートを進められる見込みがあるなら、通信制高校だけで学ぶ形も十分に選択肢です。
豊島区で「通える範囲」に見つからないなら、隣の区と東京都全体に広げる
通学時間や体調を条件に入れると、選べる学校は一気に減ります。片道30分なら通えるはずでも、朝起きられない日がある人にとっては別の話です。週5日通える前提で数えた学校数は、その人にとっての選択肢の数とは限りません。
池袋は、JR・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線が集まる駅なので、豊島区の外から通ってくる生徒もいます。反対に、豊島区の北側や西側に住んでいるなら、隣の区の拠点の方が近いこともあります。隣の区の学校と都立3校の違いは、次の記事で同じ形で整理しています。
- 東京 通信制高校(都立3校と都内の私立の選び方)
- 練馬区 通信制高校(西武池袋線・有楽町線の沿線)
- 板橋区 通信制高校(東武東上線・都営三田線の沿線)
- 北区 通信制高校(王子・赤羽方面)
- 新宿 通信制高校(都立新宿山吹高校がある区)
そしてもう1つ、豊島区という条件そのものを外す選び方もあります。通信制高校は、もともと毎日通うことを前提にしていない学校です。単位はレポート・スクーリング(面接指導)・試験で認定されるので、日々の出席日数で進級が決まるわけではありません。オンライン中心のサポート校を選べば、住んでいる場所で選択肢が決まらなくなります。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
私たちNIJIN高等学院(ニジ高)も、この「サポート校」にあたります。運営は株式会社NIJINです。豊島区の読者に対して、正直にお伝えしておきたいことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。高卒資格は提携する通信制高校で取ります。在籍は提携校とニジ高の2つになります。
- 豊島区内に校舎はありません。オンライン中心で、担任がつく形で全国から通えます。ニジ高の生徒は、相談のうえでNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)の全国の教室に通うこともできます。近くの教室や通える曜日は、体験説明会でお確かめください。
- 学院内でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要で、ニジ高はその準備と当日を支える立場です。ここは他のサポート校と同じで、避けられない部分です。
- 費用は提携校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金が使えるのは提携校の授業料だけで、ニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内のページをご覧ください。
そのうえで、ニジ高にできることも書きます。カメラとマイクをオフにして、チャットだけの参加から始められます。生活リズムに波があっても続けられるよう、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。これまでグループ全体で650名以上の不登校の生徒をサポートしてきました。転入・編入もでき、出願にかかる費用は無料です。
池袋まで通える日がある方は、池袋の教室とオンラインを比べてみてください。通えない日が多い方は、まずオンラインで学ぶ形がどういうものかを知っておくだけでも、選択肢の見え方が変わります。転入と編入の違いは通信制高校 転入 編入の記事で整理しています。
豊島区・池袋で迷ったときの進め方(3ステップ)
池袋は選択肢が多いので、順番を決めないと決まりません。次の順で進めると、候補を3つ前後まで絞れます。
ステップ1:通える頻度と場所を、悪い日基準で決める
週5か、週2〜3か、週1か、オンライン中心か。本人が「調子の悪い日でもこれならできる」と言える頻度を選びます。あわせて、池袋まで出るのか、巣鴨・大塚の方が近いのかも決めておきます。ここが決まると、検討対象は3〜4校になります。
ステップ2:その3〜4校に、同じ条件で見積もりを依頼する
「週◯日で、◯年◯月に転入した場合の、初年度にかかる総額」と条件をそろえて聞きます。高校に払う分とサポート校・コースに払う分を分けてもらい、就学支援金を引く前か後かも確かめます。金額を公開していない学校でも、条件を指定すれば数字は出してもらえます。
ステップ3:見学は1日に2校まで。同じ3つの質問をする
比べられるのは、同じ質問をしたときだけです。①この校舎は高校ですか、サポート校ですか(サポート校なら提携先はどこですか)。②スクーリングはどこで何日ありますか。③調子が悪くて来られない日は、どう扱われますか。この3つで学校の姿勢はかなり分かります。


池袋まで出られない日がある方へ、家で学ぶ形も聞いてみる
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。池袋の教室と比べたい方も、体験説明会でご相談ください。
よくある質問
A. 通えます。豊島区内に校舎が無いだけで、住んでいる区による制限ではありません。新宿山吹高校(新宿区)は有楽町線の江戸川橋駅から徒歩10分、一橋高校(千代田区)はJR馬喰町駅から徒歩3分です。2月の前期選抜は出願が1校のみで、学力検査があります。今の高校から移る転学・編入学は、4月1日・2日に出願する後期選抜(第2学年相当以上の募集)が入口です(東京都教育委員会 令和8年度 東京都立高等学校通信制課程入学者選抜実施要綱・2026年9月23日確認)。
A. 学校によって違います。豊島区内の35か所のうち、スクーリングができる施設として届け出ているのは20か所で、残る15か所は学習の支援だけの施設です。見学のときに「スクーリングはどこで、年に何日ありますか」と確認してください。
A. 文部科学省の掲載データでは、トライ式高等学院 池袋キャンパスは鹿島学園高校・鹿島朝日高校、中央高等学院 池袋校は中央国際高校、KG高等学院 池袋キャンパスは鹿島学園高校の拠点として届け出られています。複数と提携している場合は、どの高校に在籍するかで条件が変わるので、入学前に確かめてください。
A. そうとは限りません。コースと在籍校の組み合わせで総額が変わるため、公開していない学校のほうが多いのが実情です。条件をそろえて見積もりを依頼すれば数字は出ます。
A. 無理ではありません。オンライン中心のコースや、週1日から始める形があります。巣鴨・大塚にも拠点があるので、家からの近さで選び直すこともできます。通えない日をどう扱うかは学校ごとに大きく違うので、そこを見学時に聞いてください。
A. できます。転校を前提にしない相談で構いません。今の学校を続ける方向で整理して終わることもあります。
池袋まで出られない日があっても、進路は閉じません
豊島区で通信制高校を探し始めると、池袋の校舎の多さに圧倒されて「こんなに選択肢があるのに決められない自分」を責めてしまうご家庭が少なくありません。けれど、決められないのは選択肢が多いからで、それ以上の意味はありません。
この記事で確かめたことは、3つにまとめられます。豊島区に都立の通信制は無いこと。区内には26校・35か所の拠点があり、スクーリングまで受けられるのはそのうち20か所であること。そして、サポート校は提携先の通信制高校とセットで選び、通学頻度を先に決めれば候補は3〜4校になること。順番さえ決まれば、あとは1つずつ聞いていくだけです。
今日決めなくて大丈夫です。学校を決める前に、まず「何を聞けばいいか」を決めるところから始めてください。

豊島区で通う場所を決める前の相談から受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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