鹿児島市 通信制高校|市内の拠点23か所と公立開陽高校の入り方【2026】

鹿児島市で通信制高校を探し始めると、最初につまずくのは「市内に通える場所がいくつあるのか分からない」ことだと思います。まとめサイトを開くと、載っている学校の数は9校だったり15校だったりして、それが鹿児島市の全部なのか、ほかにもあるのかは、どこにも書かれていません。

この記事では、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データを取得して、鹿児島市内の拠点を住所で数え直しました。そのうえで、スクーリング(面接指導)まで受けられる場所と、学習の支援だけをする場所を分けて整理しています。あわせて、県内で唯一の公立である鹿児島県立開陽高等学校(通信制課程)の入り方を、学校が公開している令和8年度の日程と費用から読み解きました。学校名を並べるのではなく、鹿児島市に住んでいる人が次に何をすればいいかが分かる形にしています。

お子さんが学校に行けなくなっているご家庭も、今の高校を続けるか迷っている生徒さんも、進め方さえ見えれば気持ちは少し落ち着きます。急いで決めなくて大丈夫です。

鹿児島市の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です(鹿児島市内の会場で受けられる場合もあります)。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:鹿児島市の通信制高校選びの早見

  • 鹿児島市内に本校がある通信制高校は、鹿児島県立開陽高等学校(通信制課程)の1校です(鹿児島市西谷山1丁目2番1号)。私立は、市内に置かれているのは本校ではなくキャンパス・学習センターです。
  • 文部科学省の掲載データにある鹿児島市内の届け出は37件。同じ建物の表記ゆれをまとめると、実際の場所は23か所です。
  • そのうちスクーリングまで受けられるのは13か所。残る10か所は学習の支援などを行う施設で、スクーリングは別の会場に行くことになります。
  • 開陽高校のスクーリングは、本校なら日曜・月曜・水曜の3種類から選べます。県内14の協力校は日曜だけです。鹿児島市内に協力校は無いので、市内の人は本校に通い、そのかわり曜日を選べます。
  • 開陽高校の費用は、受講料が1単位310円(令和8年度)、諸会費が年6,450円〜9,500円で、教科書・学習書代が別にかかります。受講料は、就学支援金などの制度で納入が不要になる場合があります。
  • 私立は学校ごとに差が大きく、就学支援金は私立の通信制で1単位13,668円・年337,200円まで(2026年度から所得制限なし)です。
  • 毎日どこかに通うことが難しいなら、オンライン中心のサポート校(ニジ高もその1つ)という形もあります。ただし高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
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鹿児島市内に本校がある通信制高校は、県立開陽高校の1校だけです

鹿児島県に本校を置く通信制高校は3校ありますが、鹿児島市内にあるのは開陽高校だけです。残る2校は屋久島町といちき串木野市にあります。「鹿児島県の学校」と「鹿児島市から通える学校」は別だということを、最初に押さえておくと迷いが減ります。

学校名 設置者 所在地 在籍生徒数
鹿児島県立開陽高等学校(通信制課程) 公立(狭域) 鹿児島市西谷山1丁目2番1号 2,322人
屋久島おおぞら高等学校 私立(広域) 熊毛郡屋久島町平内34-2 10,374人
神村学園高等部通信制課程 私立(広域) いちき串木野市別府4460 791人

開陽高校の本校へは、JR九州指宿枕崎線の慈眼寺駅から徒歩10分。鹿児島市のコミュニティバス「あいばす」も使え、南部親子つどいの広場停留所から徒歩1分、開陽高校前停留所に停まる路線が谷山地域・谷山北部地域・谷山南部地域にあります(出典:鹿児島県立開陽高等学校 アクセス、2026年9月23日確認)。学科は普通科と衛生看護科の2つで、衛生看護科は准看護学校に通いながら高卒資格を取りたい人のための学科です(技能連携校は肝付町立高山准看護学校、出水郡医師会准看護学校)。

市内の拠点は37件の届け出。住所でまとめると23か所です

私立の通信制高校は、本校を県外に置きながら、各地にキャンパスや学習センターを届け出ています。文部科学省の掲載データで鹿児島市内の届け出を数えると37件ありますが、1つの建物を複数の高校が使っている例がいくつもあります。たとえば鹿児島情報ビジネス公務員専門学校(東千石町)は4校が、鹿児島大学(郡元)は3校が、それぞれ同じ住所で届け出ています。全角と半角、丁目と番地の書き方をそろえて数え直すと、実際の場所は23か所でした。開陽高校の本校の建物は、別の高校のスクーリング会場としても届け出られているため、この23か所に含まれています。

そして、この23か所は同じ種類のものではありません。届け出には2つの区分があり、名前が似ているので見落とされやすいところです。

区分 鹿児島市内の数 そこでできること
面接指導等実施施設 13か所 スクーリング(面接指導)をその場所で受けられる
学習等支援施設 10か所 日々の学習の支援や相談。スクーリングは別の会場へ行く

出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データ(通信制高等学校情報発信サイト、2026年9月23日に取得して集計)。学校案内に「鹿児島キャンパス」と書かれていても、そこがどちらの区分かは案内だけでは分かりません。申し込む前に、スクーリングの会場がどこになるかを学校に直接聞いておくと安心です。

明るい部屋のダイニングで、母親と娘がノートパソコンとノートを見ながら話している様子
鹿児島市内の拠点は23か所。家から通える場所を、家族で一緒に確かめます。

開陽高校のスクーリングは日曜・月曜・水曜。協力校は日曜だけです

ここが、鹿児島市に住んでいる人にとっていちばん大きな違いです。開陽高校のスクーリングには4つの形があり、本校(鹿児島市西谷山)で行われるものは3種類、県内14か所の協力校で行われるものは日曜だけです。

種類 場所 前期・後期それぞれの回数
日曜スクーリング 本校(鹿児島市西谷山) 各8回
月曜スクーリング 本校(鹿児島市西谷山) 各5回
水曜スクーリング 本校(鹿児島市西谷山) 各6回(申請が要ります)
地区スクーリング 県内14の協力校 各7回(離島は8回)・日曜のみ

協力校は、頴娃高校・川辺高校・川内高校・出水工業高校・大口高校・志布志高校・鹿屋高校・種子島高校・屋久島高校・大島高校・喜界高校・徳之島高校・沖永良部高校・与論高校の14校です。見てのとおり、鹿児島市内には協力校がありません。つまり鹿児島市に住んでいる人は本校に通うことになりますが、そのかわりに日曜・月曜・水曜という選択肢を持てます。日曜に予定が入りやすい仕事をしている人や、人の多い日を避けたい人には、この差が効いてきます。

スクーリングの1日は、本校の場合9時から15時30分まで。1コマは90分(2時間連続)で、1・2限が9時00分〜10時30分、3・4限が10時45分〜12時15分、昼食とLHRをはさんで5・6限が13時45分〜15時15分です。受講している科目によって出席する時数が違うので、自分で時間割を組んで出席します。レポート提出とスクーリングは前期が5月・6月・7月、後期が10月・11月・12月に集中し、試験は前期が9月、後期が1月です(出典:開陽高校 通信制紹介、通信Q&A 学校生活編、入学から卒業まで、2026年9月23日確認)。

開陽高校の出願は年2回。転入は在籍校からの転学照会が先に要ります

公立の入口は前期(4月入学)と後期(10月入学)の年2回です。今の高校に在籍したまま移る「転入学」は、自分だけでは手続きできません。在籍している高校の校長から開陽高校長への「転学照会」が先にあって、そのあとに出願という順番になります。休学したままの転学照会は受け付けられない、という点も先に知っておきたいところです。

手続き 前期入学(4月) 後期入学(10月)
願書配布 2月中旬から(窓口9時〜16時30分) 7月下旬から
転学照会の期間 3月6日〜3月25日正午 8月3日〜8月19日正午
出願受付 3月9日〜3月27日正午 8月5日〜8月21日正午
選考通知の発送 4月1日〜2日 9月3日

いずれも令和8年度(2026年度)の日程で、選考は書類選考です。合格したあとに本校で「受講登録」があり、欠席すると入学が取り消されることがあります。出願資格は、志願者(20歳未満の場合は保護者も)が鹿児島県内に住所を有すること。新規入学は志願者本人が出願し、中学校で作成した調査書が要ります。編入学は高校に在籍したことがあって修得単位がある人が対象で、前に在籍していた高校の単位修得・成績証明書が要ります。作文と健康診断書は、どの区分でも提出書類に入っています(出典:開陽高校 入学者選抜日程、出願資格・出願方法、2026年9月23日確認)。

転入と編入の違い、単位や在籍期間の引き継ぎについては通信制高校 転入の記事に整理してあります。※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

鹿児島市内にある通信制高校の拠点は届け出37件を住所でまとめると23か所で、うちスクーリングができる面接指導等実施施設が13か所、学習等支援施設が10か所であることを示す比較表
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データ(2026年9月23日集計)

鹿児島中央駅・天文館・上荒田――エリアで通いやすい拠点が変わります

鹿児島市内の23か所は、市内にまんべんなくあるのではなく、大きく4つのかたまりをつくっています。鹿児島中央駅の周り、天文館の周り、鹿児島中央駅の南側(上荒田・荒田・郡元・田上)、そして谷山です。このほかに紫原と吉野町にも1か所ずつあります。通学の負担は「学校の名前」より「どこに何曜日に行くか」で決まるので、住んでいる場所から近いかたまりを先に見るほうが早く決まります。

場所 施設(届け出の名前) 区分
中央町10 キャンセビル5階 トライ式高等学院 鹿児島中央キャンパス 学習等支援施設
中央町12-2 明治安田生命ビル1階 かごしま中央高等学院 学習等支援施設
中央町4-42 山下事務器ビル3階 鹿児島学習センター(第一学院高等学校養父校) 学習等支援施設
中央町16-5 MackenBLDG.6階(届け出の表記は中央区) そよ風学舎 鹿児島校 学習等支援施設
武1-5-22 エスポワールリアンビル2階 学習センター 鹿児島キャンパス 学習等支援施設
西田1-15-10 東英ビル 東英並木高等学院 鹿児島中央KCP学習センター 学習等支援施設
西田2-28-6 個別指導塾の教室(西田)/広域通信制高校の会場 面接指導等実施施設
中町7-1 コアナ天文館4階 鹿児島キャンパス(ネットの通信制高校3校が同じ住所で届け出) 学習等支援施設
東千石町19-32 鹿児島情報ビジネス公務員専門学校(4校が届け出) 面接指導等実施施設
西千石町17-3 太陽生命鹿児島第2ビル5階 ヒューマンキャンパス高等学校 鹿児島学習センター 面接指導等実施施設
西千石町3-21 鹿児島学習支援センター/桜心高等学院(2校が届け出) 学習等支援施設

鹿児島中央駅の周りは、駅から徒歩3〜5分の範囲にサポート校型の施設が集まっています。トライ式高等学院 鹿児島中央キャンパスは鹿児島中央駅から徒歩3分、そよ風学舎 鹿児島校は鹿児島中央駅東口からデッキを通って歩けます。天文館の周りは市電が使えるのが強みで、ヒューマンキャンパス高等学校 鹿児島学習センターは市電「高見馬場」電停のかど、ネットの通信制高校のキャンパス(コアナ天文館4階)は市電「いづろ通」から徒歩3分、「天文館通」「朝日通」から徒歩4分です(出典:各校の公式サイト、2026年9月23日確認)。

場所 施設(届け出の名前) 区分
上荒田町6-18 クラーク記念国際高等学校 鹿児島キャンパス(別の高校も同じ住所で届け出) 面接指導等実施施設
上荒田町21-12 赤塚学園看護専門学校 面接指導等実施施設
上荒田町6-1 赤塚学園美容専門学校 面接指導等実施施設
荒田1-4-1 鹿児島学習センター(日本航空高等学校) 面接指導等実施施設
荒田2-60-15 かえる留学(代々木高等学校) 学習等支援施設
郡元1-21-24 鹿児島大学(3校が届け出) 面接指導等実施施設
郡元1-9-5 KCS鹿児島情報専門学校(3校が届け出) 面接指導等実施施設
郡元1-16-50 鹿児島学習センター(さくら国際高等学校) 学習等支援施設
田上3-4-8 鹿児島環境・情報専門学校(星槎国際高等学校) 面接指導等実施施設
西谷山1-2-1 開陽高等学校(公立の本校。別の高校の会場にもなっている) 面接指導等実施施設
紫原3丁目33-5 松陰塾 紫原校(萩明倫館高等学校) 面接指導等実施施設
吉野町2390-22 鹿児島松陰塾 吉野校(萩明倫館高等学校) 面接指導等実施施設

上荒田・荒田・郡元は鹿児島中央駅の南側で、市電が通っているエリアです。クラーク記念国際高等学校 鹿児島キャンパス(上荒田町6-18)は、週5日通学の総合進学コース、オンラインと通学を組み合わせるスマートスタディコース、月1・2日通学の単位修得コースの3つを置いています(出典:クラーク記念国際高等学校 鹿児島キャンパス、2026年9月23日確認)。谷山には公立の開陽高校があり、市の南部に住んでいる人にとっては、公立がいちばん近い選択肢になることもあります。

なお、表記が食い違っているところが2つあります。1つは松陰塾で、文部科学省のデータでは所在地が「柴原3丁目33-5」ですが、塾の公式サイトでは「〒890-0082 鹿児島市紫原(むらさきばる)3丁目33-5」です。もう1つはそよ風学舎 鹿児島校で、文部科学省のデータもやまと高等学校の公式ページも住所欄は「鹿児島市中央区16-5」ですが、鹿児島市に中央区という行政区はなく、同じ公式ページの本文には「そよ風学舎鹿児島校は鹿児島市中央町にあります」と書かれています(郵便番号890-0053は鹿児島市中央町です)。表の中は、松陰塾は公式サイトの表記、そよ風学舎は公式ページ本文の町名に合わせました(出典:松陰塾 紫原校、そよ風学舎 鹿児島校、2026年9月23日確認)。

鹿児島市で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます

「通信制サポート校」は、高校そのものではありません。高卒資格は在籍する通信制高校で取り、サポート校はその学習や生活を支える役割です。鹿児島市内の23か所のうち10か所は学習等支援施設で、サポート校・学習センターと呼ばれているものの多くがここに当たります。

選ぶときに見るのは、次の3つです。1つめは、どの通信制高校と組んでいるか。卒業資格・単位・調査書は、その高校のものになります。2つめは、スクーリングをどこで受けるのか。学習等支援施設は、そこでスクーリングを受けられません。3つめは、費用が二重にかかること。高校の学費とサポート校の費用は別で、就学支援金が使えるのは高校の授業料の分だけです。サポート校の費用には使えません。

鹿児島市内では、同じ建物を複数の高校が使っている例が目立ちます。中町7-1のコアナ天文館4階にはネットの通信制高校3校が、東千石町19-32の専門学校には4校が、郡元の鹿児島大学には3校が、それぞれ同じ住所で届け出ています。パンフレットに書かれた「キャンパス」の名前が違っても、行く建物は同じということが起こります。見学の予約をするときに、建物の名前と部屋、そしてスクーリングの会場を確かめておくと、あとで慌てずに済みます。サポート校の仕組みそのものについては通信制高校 選び方のページにまとめてあります。

緑の山が見える郊外の駅のホームで、肩掛けかばんの高校生が電車を待っている様子
日曜のスクーリングに通う道のりも、選ぶときに確かめておきたい点です。

鹿児島県に本校がある学校でも、鹿児島市で通えるとは限りません

鹿児島県には、屋久島おおぞら高等学校と神村学園高等部通信制課程という、全国から生徒が集まる広域通信制高校の本校があります。ところが文部科学省の掲載データを見ると、屋久島おおぞら高等学校が届け出ている連携協力施設49か所のうち、鹿児島県内にあるものはありません。神村学園高等部通信制課程の14か所も同じです(2026年9月23日時点)。

屋久島おおぞら高等学校は、屋久島の本校で行う集中型のスクーリングを特色にしている学校です(出典:屋久島おおぞら高等学校、2026年9月23日確認)。「県内に本校がある=近くで通える」ではない、ということです。逆に、鹿児島市内でスクーリングまで受けられる13か所の多くは、本校が県外にある学校の会場です。本校がどこにあるかより、自分が実際に行く建物がどこかを先に確かめるほうが、判断を間違えません。

使えるお金の制度は3つ。就学支援金・奨学給付金・市の貸付です

お金の話は、制度の名前が似ていて混乱しやすいところです。鹿児島市の高校生が関わる可能性があるのは、おもに次の3つです。

制度 何に使えるか 額(2026年度) 手続き
高等学校等就学支援金 高校の授業料 私立の通信制は1単位13,668円・年337,200円まで。公立の通信制は1単位336円 在籍する高校を通じて申請。所得制限は2026年度から無し
鹿児島県の奨学給付金(私立) 授業料以外(教科書・教材費など) 通信制は非課税世帯52,100円、生活保護世帯52,600円、所得割105,500円未満17,370円、182,500円未満13,030円 令和8年9月25日が通常申請の期限
鹿児島市の奨学資金貸付 学びを続けるための貸付(無利子) 月額は国公立18,000円・私立30,000円。入学一時金は国公立40,000円・私立100,000円 在学する高校を通じて申し込み。奨学金は6月・9月の年2回(予定)、入学一時金は12月〜1月中旬の募集

国公立に通う場合の奨学給付金は県教育委員会の扱いで、通信制課程は非課税世帯で年額50,500円などとなっています(出典:鹿児島県教育委員会 国公立高等学校等奨学のための給付金、鹿児島県 私立高等学校等奨学給付金、2026年9月23日確認)。

鹿児島市の奨学資金貸付は、市のページで対象を「高等学校、中等教育学校の後期課程、高等専門学校(第1学年から第3学年)、特別支援学校の高等部、専修学校の高等課程」と書いており、通信制課程が含まれるかどうかは明記されていませんでした(出典:鹿児島市 奨学資金貸付制度、2026年9月23日確認)。使えるかどうかは市の教育委員会に確かめてください。

開陽高校そのものの費用は、令和8年度の学習のてびきによると、受講料が受講登録した単位数に応じて1単位310円です。諸会費は、前期入学生が9,500円、在校生が8,500円、後期入学生が6,450円(生徒会費・通信教育振興会費・諸費の合計)。受講料は、就学支援金・学び直し支援金・授業料免除の制度で全部または一部の納入が不要になる場合があり、就学支援金については「制度の改正が確定次第連絡します」と書かれています。教科書・学習書は書店に代金を送って購入し、学校の紹介ページでは16,000円程度が目安とされています。有職の生徒などに教科書・学習書を無償で給与する制度もあります。入学料は、同じ紹介ページで入学時に1回500円と案内されています(出典:開陽高校 令和8年度 学習のてびき、開陽高校 通信制紹介、2026年9月24日確認)。私立の学費の考え方は通信制高校 学費に整理しました。※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

開陽高校のスクーリングは本校で日曜8回・月曜5回・水曜6回、県内14の協力校では日曜のみ7回(離島8回)であることを示す図
出典:鹿児島県立開陽高等学校 通信制課程「通信制紹介」(2026年9月23日確認)

姶良市・日置市・霧島市から鹿児島市に通う場合の考え方

鹿児島市の拠点は、周辺の市からも通える距離にあります。文部科学省のデータで周りの市を数えると(届け出を住所でまとめた場所の数)、姶良市2か所、霧島市3か所、日置市1か所、薩摩川内市3か所です。数だけ見れば「近くにもある」のですが、中身を見ると事情が変わります。日置市の1か所は学習等支援施設で、そこではスクーリングを受けられません。

公立を選ぶ場合はもっとはっきりしています。開陽高校の協力校14校のなかに、姶良市・霧島市・日置市の高校はありません。つまりこの3市の人も、スクーリングは鹿児島市西谷山の本校に通うことになります。ここでも、市内の人と同じく日曜・月曜・水曜から選べるという仕組みは使えます。鉄道で通うならJR、市内に入ってからは市電やバスという組み合わせになりますが、所要時間は路線と時間帯で変わるので、出願前に一度、実際に乗って往復してみることをおすすめします。月に4〜8回、3年間続く移動になるからです。

県全体の学校や協力校の配置については鹿児島 通信制高校の記事を、九州のほかの県と比べたいときは宮崎 通信制高校や熊本 通信制高校の記事をご覧ください。宮崎市内の拠点は、宮崎市 通信制高校の記事で1つずつまとめています。公立だけを全国で見比べたい場合は公立 通信制高校 一覧があります。

よくある誤解:キャンパスがある=そこでスクーリングできる、ではありません

相談でいちばん多い行き違いがこれです。学校のサイトに「鹿児島キャンパス」と書いてあると、そこに通って授業を受け、そこで単位が取れると読めてしまいます。けれども鹿児島市内の23か所のうち10か所は学習等支援施設で、スクーリングの会場ではありません。会場が県外の本校になる学校もあります。

確かめ方は3つです。1つめ、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトで、その施設の区分を見る。2つめ、学校に「スクーリングはどの建物で、年に何日ありますか」と聞く。3つめ、宿泊をともなう集中スクーリングがあるかどうかを聞く。3つめは、体調や不安の強さによっては通えるかどうかを分ける条件になるので、遠慮せずに聞いて大丈夫です。

もう1つの誤解は「サポート校に通えば高校を卒業できる」というものです。サポート校は高校ではないので、卒業資格は在籍する通信制高校から出ます。パンフレットに大学進学の実績が並んでいても、在籍する高校がどこなのかは別に書かれていることがあります。申し込みの前に、在籍先の高校名を確かめてください。

不登校から進路を考えるとき、鹿児島市には相談できる窓口があります

学校選びの前に、まず話を聞いてもらいたいということもあると思います。鹿児島市教育相談室は、山下町6-1の教育総合センター1階にあり、学習・進路・不登校・いじめ・子育てについて、面接と電話で相談できます。電話は099-226-1345。受付は月曜から金曜が面接10時〜16時30分・電話9時30分〜20時、土曜は面接も電話も9時〜12時で、日曜と12月29日〜1月3日は休みです。相談は無料で、面接を希望する場合は事前の申し込みが要ります(出典:鹿児島市 教育相談室、2026年9月23日確認)。

正直に書いておくと、市が置いている教育支援センター「フレンドシップ」(長田・南・谷山・鴨池・城西の5か所)は、原則として市立の小・中・義務教育学校に在籍する児童生徒が対象で、高校生は含まれていません(出典:鹿児島市 不登校児童生徒の支援、2026年9月23日確認)。中学生のうちに使える場所と、高校生になってから使える場所は別だということです。小中学生の居場所をお探しの場合は、オルタナティブスクールのNIJINアカデミーのような民間の選択肢もあります。

開陽高校も、本校の職員による教育相談を案内しています(在校生と保護者が対象で、申込書の提出か電話で申し込みます。出典:開陽高校 開陽通信制教育相談のご案内、2026年9月23日確認)。入学してからの相談先があるかどうかは、通信制を続けられるかどうかに直結します。学校説明会や見学のときに、担任がつくのか、レポートが止まったときにどう連絡が来るのかを聞いておくと、入学後の景色が想像しやすくなります。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

ここまで鹿児島市の中の選択肢を見てきましたが、「市内のどこかに定期的に通う」こと自体が難しい場合もあります。そのときの選択肢の1つが、オンライン中心のサポート校です。NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校で、校長は星野達郎。オンライン中心で、全国どこからでも、海外からも通えます。担任制で、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。メタバースの校舎で担任や同級生と集まる時間もあります。

生活リズムに波があっても学べる設計で、中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応しています。生徒会・サークル・学園祭があり、行事は生徒が企画・運営する側に回ります。種目も、集める人も、場所も、自分たちで決めるという形です。企業や地域と関わるプロジェクトもあり、総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座にも力を入れて取り組んでいます。不登校の生徒をグループ全体で650名以上サポートしてきました。途中入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。

正直な注意点も書いておきます。ニジ高は高校そのものではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取ることになり、その高校のスクーリングへの参加が要ります(鹿児島市内の会場で受けられる場合もあります)。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。また、費用は提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかり、ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内をご覧ください。NIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)の全国のリアルの教室に、相談のうえで通うこともできます。

鹿児島市で迷ったときの進め方(3ステップ)

ステップ1:通える日と通える頻度を、先に決める。学校を先に選ぶと、条件が合わないときに全部やり直しになります。日曜なら行けるのか、平日のほうが楽なのか、月に何回までなら続けられそうか。開陽高校なら日曜・月曜・水曜から選べますし、私立なら週5日から月1・2日まで幅があります。ここが決まると、候補は自然に絞られます。

ステップ2:候補を3つに絞って、スクーリングの会場を確かめる。公立(開陽高校)を1つ、市内でスクーリングまで受けられる私立を1つ、オンライン中心のところを1つ、という組み合わせにすると比べやすくなります。それぞれに「スクーリングはどの建物で、年に何日ありますか」「宿泊はありますか」と聞いてください。

ステップ3:お金の見通しを、2年目以降まで出す。初年度だけ安く見える設計もあります。就学支援金が使える分と使えない分を分け、奨学給付金と市の貸付を足し引きして、3年間の合計で比べます。公立を考えているなら、前期は3月、後期は8月という出願の期間から逆算して、転学照会に要る時間を見ておきます。

明るい相談室で、制服の生徒と相談員が手書きの表を見ながら話している様子
公立・私立・サポート校の違いは、個別相談で一つずつ確かめられます。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

鹿児島市から通う日を決める前に、オンラインの青春も見てみませんか

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。孤独を、青春に。退屈を、わくわくに。行事は生徒が企画・運営する側に回り、種目も場所も自分たちで決めます。カメラオフ・チャット参加から始められ、総合型選抜に向けた小論文や面接の講座もあります。ただし高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が要ります。体験説明会で、授業の様子や通い方を見てみませんか。

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よくある質問

Q. 鹿児島市内に公立の通信制高校は何校ありますか。

A. 鹿児島県立開陽高等学校(通信制課程)の1校です。鹿児島市西谷山1丁目2番1号にあり、JR指宿枕崎線の慈眼寺駅から徒歩10分です。県内14の協力校でもスクーリングと試験を受けられますが、協力校はすべて鹿児島市外にあります。

Q. 鹿児島市に住んでいると、スクーリングの曜日は選べますか。

A. 開陽高校の場合、本校で行われる日曜(前期・後期各8回)、月曜(各5回)、水曜(各6回。申請が要ります)から選べます。協力校で行われる地区スクーリングは日曜だけなので、本校に通える鹿児島市の人のほうが選択肢は多くなります。

Q. 「鹿児島キャンパス」と書いてあれば、そこでスクーリングを受けられますか。

A. そうとは限りません。鹿児島市内の23か所のうち、スクーリングを受けられる面接指導等実施施設は13か所で、残る10か所は学習等支援施設です。学校のサイトの言葉ではなく、文部科学省の掲載データの区分と、学校への確認で判断してください。

Q. 通信制高校の学費は、公立と私立でどれくらい違いますか。

A. 開陽高校は、受講料が1単位310円(令和8年度)、諸会費が年6,450円〜9,500円で、教科書・学習書代が別にかかります。受講料は、就学支援金などの制度で納入が不要になる場合があります。私立は学校とコースで幅があり、たとえばクラーク記念国際高等学校が公表している2027年度新入生のモデルは、月1・2日通学の単位修得コース(25単位履修)が年額30,000円、オンラインと通学を組み合わせるコースが年額162,800円からです(いずれも就学支援金を充てたあとの額。教科書代は別)。

Q. サポート校だけに通えば、高校を卒業できますか。

A. できません。サポート校は高校ではないため、卒業資格は在籍する通信制高校から出ます。費用も高校の分とサポート校の分の両方がかかり、就学支援金が使えるのは高校の授業料の分だけです。申し込む前に、在籍先の高校名とスクーリングの会場を確かめてください。

焦らなくて大丈夫です。鹿児島市から選べる道は、思っているより多い

鹿児島市には、公立が1校と、スクーリングまで受けられる場所が13か所、学習を支える場所が10か所あります。鹿児島中央駅の周り、天文館、上荒田から郡元、そして谷山。どのかたまりにも、通っている人がいます。いま学校に行けていなくても、途中でやめていても、入り口は閉じていません。

決め方の順番だけ、もう一度。通える日を決めて、候補を3つに絞って、スクーリングの会場を確かめて、3年間のお金を出す。この順でいけば、たいていの迷いはほどけます。うまくいかなければ、転入という形でやり直すこともできます。

今日は、パンフレットを1つ取り寄せるだけでもかまいません。動き出した分だけ、選べるものは増えていきます。

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