「いまの高校に通い続けるのがつらい。通信制高校に移るには、どんな条件があって、何から手続きすればいいの?」。高1・高2・高3のどの時期でも、こうした相談は少なくありません。学年によって、気にするべき点も変わります。
先に結論を書きます。いまの高校に在籍したまま移る「転入」なら、それまでに修得した単位と在籍期間を引き継げます。これは学校教育法施行規則と単位制高等学校教育規程という省令に書かれている仕組みです。一方で、先に退学してから入り直す「編入」では、退学していた期間は在籍期間に数えられません。だから、手続きの順番は「転入先を決めてから、いまの学校の手続きを進める」が基本になります。
この記事では、e-Govの条文、東京都教育委員会・神奈川県教育委員会の転入学・編入学の募集要項、私立の広域通信制高校の公式の入学案内を実際に開いて、転入・編入の条件と手続きの流れを学年別に整理しました。確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
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結論:通信制高校への転入・編入の条件と手続きの早見
- 転入の条件は、いまどこかの高校に在籍していること(休学中を含む学校もあります)。修得した単位と在籍期間を引き継いで、途中の学年から入れます。
- 編入は、高校を退学した人が対象です。単位は引き継げますが、退学していた期間は在籍期間に入らないため、卒業の時期が後ろにずれることがあります。
- 卒業の条件は「3年以上の在籍」「74単位以上の修得」「特別活動30単位時間以上」。転入・編入の計画は、この3つから逆算して立てます。
- 選考は多くの学校で書類と面接、学校によって作文や学力検査です。公立の通信制は募集の時期が決まっていて、東京都立は学期ごと、神奈川県立は4月1日付・4月当初付・10月1日付の選抜があり、転入学はこれ以外の日程でも随時受け付けています。
- 必要な書類は在学証明書・単位修得証明書(成績証明書)・転学照会書が中心。編入では在籍期間の証明と単位修得証明書を使います。
- 学年別の目安は、高1は「在籍期間を途切れさせない」、高2は「単位を確かめて時期を選ぶ」、高3は「残りの単位で3月卒業に間に合うか」です。
- オンライン中心で学びたい場合は、通信制高校とサポート校(NIJIN高等学院など)を組み合わせる方法もあります。ただしサポート校は高校ではありません。
転入の条件は「高校に在籍していること」。選考のしかたは、受け入れる学校が決めます
通信制高校への転入で、最初に確かめたい条件は1つです。いま、高校に籍があるかどうかです。在籍していれば「転入学」、すでに退学していれば「編入学」として扱われます。
そのうえで、実際に入れるかどうかは受け入れる側の校長が判断します。学校教育法施行規則第92条には、転学先の校長は「教育上支障がない場合には、転学を許可することができる」と書かれています。つまり、全国一律の合格基準があるわけではなく、学校ごとに次のような条件を決めています。
- 募集の時期:公立は学期ごとや年に数回など決まった時期。私立は随時受け付ける学校もあります
- 住所の条件:公立は都道府県内に住んでいる(または勤めている)人が対象のことが多い
- 選考の方法:書類審査・面接・作文など
- スクーリングに出られるか:東京都立の通信制は、応募資格に「面接指導(スクーリング)に出席できること」を入れています
- 事前の相談:私立では「出願前に個別相談をしていること」を出願の条件にしている学校もあります
たとえば、私立の広域通信制高校であるワオ高等学校は、公式サイトで転入学の出願条件を「出願前に本校担当者と個別相談をしている者」かつ「出願時に高等学校に在学している者(休学中も含む)」としています(ワオ高等学校「転入学・編入学」、2026年9月22日確認)。学力検査ではなく、書類と面接で選ぶ形です。
転入学と編入学の違いそのもの(言葉の意味・向き不向き)をもっと詳しく知りたい方は、通信制高校の転入学と編入学の違いの記事にまとめています。この記事では、条件と手続きの流れに絞って説明します。
条件の土台は4つの条文。単位も在籍期間も「引き継げる」と省令に書かれています
「前の学校の単位は本当に使えるの?」という不安には、条文で答えられます。e-Govで公開されている法令のうち、転入・編入に関わるのは次の4つです。
| 条文 | 書かれていること(要約) | 転入・編入での意味 |
|---|---|---|
| 学校教育法 第56条 | 通信制の修業年限は3年以上 | 在籍期間は通算で3年以上が要る |
| 学校教育法施行規則 第92条 | 転学は在籍校の校長が書類を送り、転学先の校長が許可できる。全日制・定時制・通信制の間では、修得した単位に応じて相当学年に転入できる | 全日制から通信制へも、単位に応じた学年に入れる |
| 単位制高等学校教育規程 第5条 | 単位制の課程への転学は、修得した単位と在学した期間に応じて、在学すべき期間を決めて許可できる | 転入は単位と在籍期間の両方を引き継げる |
| 単位制高等学校教育規程 第4条・第7条 | 編入学は相当の学力がある人に許可できる。過去に在学した高校で修得した単位は、卒業に必要な単位数に加えられる | 編入でも単位は加えられる |
ここで大事なのは、どの条文も「できる」という書き方になっていることです。単位を加えるかどうか、どの科目をどう読み替えるかは、転入先の校長が教育課程と照らし合わせて決めます。多くの通信制高校は単位制なので、前の学校の単位を幅広く生かせることが多いのですが、「全部の単位がそのまま使える」とは限りません。出願の前に、転入先で単位の照合をしてもらうのが確実です。
もう1つ、卒業の条件である「74単位以上」は学校教育法施行規則第96条に書かれています。単位の数え方は高等学校学習指導要領で、50分の授業35回分(35単位時間)が1単位を標準とし、全日制の授業は週30単位時間を標準としています。標準どおりなら、全日制で1年間通うと30単位前後を履修する計算です(実際の数は学校によって違います)。
出典:e-Gov 学校教育法/e-Gov 学校教育法施行規則/e-Gov 単位制高等学校教育規程/文部科学省「授業時数等に関する学校教育法施行規則及び学習指導要領の規定」
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
転入と編入で変わるのは「在籍期間の数え方」と「受け付けの時期」です
条件と手続きに関わる違いだけを表にまとめます。
| 比べる点 | 転入学 | 編入学 |
|---|---|---|
| 対象 | いま高校に在籍している人 | 高校を退学した人 |
| 単位 | 修得した単位を加えられる | 修得した単位を加えられる |
| 在籍期間 | 前の学校の在籍期間を通算できる | 退学していた期間は数えない |
| 受け付けの時期(例) | ワオ高等学校は随時。公立は決まった時期 | ワオ高等学校は4月または10月。公立は決まった時期 |
| 主な書類(例) | 転学照会書・在学証明書・単位修得証明書 | 在籍期間の証明書・単位修得証明書 |
在籍期間の違いは、卒業の時期に直接ひびきます。たとえば、2024年4月に全日制に入学し、2025年9月末に退学した人がいるとします。在籍期間は1年6か月です。この人が半年あいて2026年4月に通信制高校へ編入すると、残りの在籍期間は1年6か月なので、単位がそろっていても卒業できるのは早くて2027年9月になります(秋に卒業できる学校の場合)。退学せずに転入していれば、2027年3月の卒業をめざせた計算です。
通信制の単位制の課程では、単位制高等学校教育規程第3条により、学期の区分に従って入学・卒業させることができます。9月卒業などの仕組みがあるかどうかは学校ごとなので、編入を考えるときは卒業の時期も一緒に確かめておきましょう。

手続きは6つのステップ。いまの学校の手続きは、転入先が決まってから進めます
転入の手続きは、いまの学校と転入先の学校の間で書類をやりとりしながら進みます。学校教育法施行規則第92条では、転学を希望する生徒がいるとき、在籍校の校長が在学証明書などの書類を転学先の校長に送ることになっています。家庭だけで完結する手続きではない、という点を押さえておくと流れがつかみやすくなります。
| ステップ | すること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 1. 情報を集める | 転入先の候補を2〜3校に絞り、募集の時期・スクーリングの場所・費用を調べる | 公立は募集の時期が決まっている |
| 2. 転入先に相談する | 説明会や個別相談で、いまの単位と在籍期間を伝え、卒業の見通しを聞く | 出願の前に相談を求める学校もある |
| 3. いまの学校に伝える | 担任に転学したいことを伝え、在学証明書・単位修得証明書・転学照会書を頼む | 発行には数日かかる |
| 4. 出願する | 願書と書類を出し、検定料(考査料)を払う | 書類は在籍校から直接送られる場合もある |
| 5. 選考を受ける | 書類審査・面接・作文など | 面接をオンラインで行う学校もある |
| 6. 入学の手続き | 合格後、履修する科目を決めて入学書類を出す。いまの学校の転学の手続きを完了する | 籍が空く日を作らない |
いちばん避けたいのは、気持ちが追いつかないまま先に退学届を出してしまうことです。退学すると、次の学校には「編入」でしか入れず、在籍期間が途切れます。つらい気持ちが強いときは、まず休学や欠席のまま相談を進められないか、いまの学校と転入先の両方に聞いてみてください。
全日制から移る場合の時期ごとの損得(4月・学期の区切り・年度の途中)は、全日制から通信制の転入タイミングの記事で詳しく比べています。
必要な書類は「在学証明書」「単位修得証明書」「転学照会書」が中心です
書類の名前は学校によって少しずつ違いますが、公式の募集要項を見ると、中身はほぼ共通しています。東京都立高校の転学・編入学募集と、ワオ高等学校の入学案内に書かれている書類を並べました。
| 書類 | 何を証明するか | 転入 | 編入 |
|---|---|---|---|
| 在学証明書 | いま高校に在籍していること | 要る | 要らない |
| 単位修得証明書・成績証明書 | どの科目で何単位を取ったか | 要る | 要る(最後に在籍した学校のもの) |
| 転学照会書 | 在籍校の校長から転学先への照会 | 要る | 要らない |
| 在籍期間の証明書 | いつからいつまで在籍したか | 学校による | ワオ高等学校では要る |
| 住所を証明する書類 | 公立の応募資格(都内在住など) | 公立で要る | 公立で要る |
| 自己PRシートなど | 志望の理由や考え | 私立で求める学校がある | 私立で求める学校がある |
東京都立の場合、出願には入学願書、住所を証明する書類、転学照会書(転学のみ)、在学証明書と単位修得証明書・成績証明書が要り、編入学として出願する人は、最終在籍校の単位修得証明書のみとされています。定時制・通信制の入学考査料は950円です(東京都教育委員会「令和8年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集」)。
ワオ高等学校は、転入学で「自己PRシート」「生徒の転入学について(照会)/在学証明書」「成績・単位修得証明書」、編入学で「自己PRシート」「在籍期間証明書」「成績・単位修得証明書」を挙げています。入学検定料は10,000円(事務手数料500円が別)です(2026年9月22日確認)。
編入の場合、単位修得証明書は退学した高校に自分で頼みに行く必要があります。神奈川県立厚木清南高校の案内では、発行には数日かかり、夏休みには学校の閉庁日もあるので、余裕を持って依頼するよう書かれています。証明書の取り方は単位修得証明書とはの記事でも説明しています。

公立の通信制は募集の時期が決まっている。東京は学期ごと、神奈川は4月・10月付けに加えて転入学は随時です
公立の通信制高校は授業料が安い一方で、転入・編入を受け付ける時期が決まっています。2つの都県の公式発表を開いて確かめました。
| 地域・学校 | 受け付けの時期 | 主な条件・選考 |
|---|---|---|
| 東京都立(一橋・新宿山吹・砂川の通信制) | 学期ごとに転学・編入学募集。令和8年度第二学期は3校で206名 | 都内に住所か勤務先があり、スクーリングに出席できる人。出願前に志願先で単位の照合。選抜は国語・数学・英語の学力検査 |
| 神奈川県立の通信制 | 4月1日付・4月当初付・10月1日付。転入学はこれ以外の日程でも随時受け付け | 在籍中の転入は、県内の公立高校に在籍なら在籍校、それ以外は県の転編入学情報センターに相談(厚木清南の案内)。厚木清南の10月1日付け編入学は作文で選考 |
| 私立の例(ワオ高等学校) | 転入学は随時。編入学は4月または10月 | 出願前の個別相談。書類審査と面接(原則オンライン) |
東京都教育委員会の発表(学校別一覧)では、令和8年度第二学期の通信制の募集は、砂川高校が8月18日・19日、新宿山吹高校が8月19日・20日、一橋高校が8月21日・22日に出願を受け付け、選抜と合格発表はそれぞれ8月21日・24日・25日でした。通信制の選抜は国語・数学・英語の学力検査で行うとされています。出願の前に志願先の都立高校で単位の照合を受け、応募資格があるかを確かめることも求められています。
神奈川県は、県内の公立高校への転入学・編入学の相談を「転編入学情報センター」(電話045-210-8235)で受け付けています。県外からの一家転住などによる転入学・編入学の選抜の日程として、通信制の課程は4月1日付、4月当初付、10月1日付の3回が示されています。転入学はこれ以外の日程でも随時受け付けているので、転居などが決まったら転編入学情報センターに問い合わせるよう案内されています(神奈川県「公立高等学校への転入学・編入学について」)。厚木清南高校(市内の拠点は厚木 通信制高校)の令和8年10月1日付けの編入学は、募集期間が8月13日〜19日のうち平日の5日間、検査は8月21日に作文でした(神奈川県立厚木清南高校「通信制:入学希望者の方へ」)。
ほかの道府県の公立通信制の時期は、この記事では確かめていません。住んでいる地域の教育委員会や、公立通信制高校のホームページで「転入学」「編入学」の募集案内を探してみてください。公立と私立の違いをもっと知りたい方は、高校の転校は可能かの記事で、都県ごとの条件の違いを整理しています。
高1の転入:単位はまだ少なくても、在籍期間を引き継げば同級生と同じ春の卒業をめざせます
高1で転入を考える人は、「まだ単位をほとんど取っていないから、最初からやり直しになるのでは」と心配しがちです。でも、卒業に要る3年の在籍期間は、転入なら前の学校の分も数えられます。高1の途中で移っても、その後の3年目の3月に卒業できる見通しを立てやすい学年です。
高1で気をつけたいのは次の3つです。
- 年度の途中で移ると、その年度の科目は単位になっていないことが多い:単位は科目の履修を終えたときに認められるため、学年の途中で抜けると、履修中だった科目は転入先で取り直すことになるのが一般的です
- 籍を途切れさせない:高1の途中で退学してしまうと、編入扱いになり在籍期間が止まります
- 1年目は「慣れる」を優先してよい:3年あれば74単位は届きやすいので、無理に詰め込まず、レポートとスクーリングのペースをつかむことが大切です
文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、2025年度に通信制高校へ入学した77,998人のうち、中学3年のときに不登校だった生徒が44,461人(57.0%)でした(文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」)。高1でつまずいたことは、珍しいことではありません。

高2の転入:いちばん動きやすい学年。持っている単位を確かめてから時期を決めます
高2は、1年分の単位(標準どおりなら30単位前後)を持っていて、卒業まで1年半〜2年の時間もある学年です。転入の時期の選び方で、卒業の見通しがいちばん変わりやすい学年ともいえます。
高2で確かめたいのは次の3点です。
- 高1の単位がすべて修得できているか:欠席が多くて一部の科目が未修得になっていると、その分を転入先で取り直す計画が要ります
- 高2の年度末まで待つか、途中で移るか:年度末まで通えそうなら、高2の単位も確定させてから4月に移る方が単位の面では得です。通えないなら、単位より心身を優先して早めに移る方が、次の学校で落ち着いて取り組めます
- 次の学校のスクーリングの形:年に数日の集中型から週5日通うコースまであります。実態調査では、通学頻度別のコースの生徒のうち、集中スクーリング型が28.9%、週5日型が12.5%でした
高2の転入は、進路の準備とも重なります。大学や専門学校を考えている場合は、転入先の進路指導や、受験に必要な調査書の扱いも聞いておくと安心です。
高3の転入:3月卒業に間に合うかは「残りの単位」と「転入の時期」で決まります
高3は、在籍期間の条件(3年以上)をもうすぐ満たす学年です。転入なら、在籍期間は途切れないので、3月に卒業できるかどうかは、ほぼ「74単位まであと何単位か」と「残りの月数で取りきれるか」で決まります。
たとえば、全日制で高2までの単位を標準どおり修得していれば60単位前後を持っている計算になり、残りは14単位前後です。ただし、高3の途中で移ると、その年度に履修していた科目は単位になっていないことが多く、転入先で取り直す科目が出ます。何単位を、どのスクーリングの日程で取れるかは学校によって大きく違うため、転入先に単位修得証明書を見せて、具体的なスケジュールを出してもらうことが欠かせません。
高3で気をつけたいこと:
- 転入の時期が遅いほど、その年度に取れる単位は少なくなる:スクーリングや試験の日程が過ぎていると、3月の卒業には間に合わないことがあります
- 秋の卒業という選択肢もある:3月に間に合わなくても、半年延ばして9月に卒業できる学校があります(単位制高等学校教育規程第3条)
- 受験と手続きが重なる:大学の総合型選抜や学校推薦型選抜は秋に出願が始まるため、転入の手続きと同時に進めることになります
実態調査では、2024年度の通信制高校の卒業生90,872人(2022年度以降に開校した73校を除く)のうち、その学校での在籍期間が3年未満だった人が44,062人(約48.5%)いました(1年未満5,853人、1〜3年未満38,209人)。前の学校の在籍期間を通算して卒業した人、つまり転入・編入で入った人が多いと考えられます。途中から移って卒業するのは、通信制高校ではごく普通の道です。卒業時期の考え方は通信制高校は何月に卒業できるかの記事も参考にしてください。
学年別の早見表:持っている単位の目安と、確かめること
| 転入する学年 | 持っている単位の目安 | 在籍期間 | 先に確かめること |
|---|---|---|---|
| 高1の途中 | 0単位のことが多い | 引き継げる | 籍を途切れさせない。1年目のペース |
| 高1の年度末 | 30単位前後 | 1年を引き継げる | 高1の単位が全部取れているか |
| 高2の途中 | 30単位前後 | 引き継げる | 待つか移るか。スクーリングの形 |
| 高2の年度末 | 60単位前後 | 2年を引き継げる | 進路の準備と調査書 |
| 高3の途中 | 60単位前後 | 引き継げる | 残り単位と3月卒業の可否 |
| 退学後(編入) | 退学までに取った単位 | 退学していた期間は数えない | 卒業の時期と受け付けの時期 |
※単位の目安は、全日制で1年に30単位前後を標準どおり修得した場合の計算です。実際の単位数は、いまの学校の単位修得証明書で確かめてください。

つまずきやすいのは「先に退学する」「単位を照合しない」「スクーリングの場所を見ない」の3つです
転入・編入の相談で、後から困ることが多いポイントをまとめます。
1. 先に退学してしまう
「もう行けない」と感じて、次の学校を決める前に退学届を出してしまうケースです。退学すると編入扱いになり、在籍期間が止まります。公立の編入学は受け付けの時期が限られていることもあり、次の募集まで数か月あくこともあります。
2. 単位の照合をしないまま決める
「前の学校の単位は全部使える」と思い込んで決めると、転入してから取り直す科目が思ったより多いことがあります。東京都立のように、出願前に単位の照合を求めている学校もあります。私立でも、個別相談で単位修得証明書を見せると、卒業までの見通しを具体的に出してもらえます。
3. スクーリングの場所と日数を見ない
通信制高校は家で学ぶ時間が長い一方で、スクーリング(面接指導)への出席は卒業に欠かせません。本校が遠い地域にあって宿泊を伴う集中スクーリングになる学校もあります。通える場所と日数かを、出願前に確かめておきましょう。転入後に後悔しやすい点は通信制高校 転入 後悔の記事でも詳しく取り上げています。
4. 就学支援金の申請をし直していない
高等学校等就学支援金は、転校先で申請し直しが要ります。申請した月から支給され、さかのぼりません。支給期間は在学月数で数え、通信制は実質48か月です。2026年度から私立の通信制は1単位13,668円・年間337,200円まで、所得制限なしで支給されます(文部科学省「高校生等への修学支援」)。前の学校で受けた月数との関係など、転校と費用の話は通信制高校 転校 費用の記事にまとめています。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
「転入するなら、家からオンラインで学べる形がいい」。そう考えた方の選択肢の1つとして、NIJIN高等学院(ニジ高)を紹介します。
ニジ高は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任がつきます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。中学の内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応していて、生活リズムに波があっても学べるように設計しています。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。
そのうえで、次の点は正直にお伝えします。
- ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- そのため、転入・編入の条件や単位の引き継ぎは、在籍する通信制高校のルールに沿います。いまの単位で卒業の見通しがどうなるかは、個別相談で確かめてください。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高はその準備と参加を支えます。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
よく寄せられる質問はよくある質問にもまとめています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- いまの単位と在籍期間を把握する:担任に、いま何単位を修得しているかを聞くか、単位修得証明書を出してもらいます。休学中なら、休学の期間も確かめておきます。
- 転入先の候補を2〜3校に絞って相談する:公立なら募集の時期、私立なら受け付けの時期と出願前の相談の要否を確かめます。単位の照合をしてもらい、卒業の時期の見通しを聞きます。
- 転入先が決まってから、いまの学校の手続きを進める:在学証明書・単位修得証明書・転学照会書をそろえ、籍が空く日を作らないように日程を合わせます。
相談の段階では、まだ移ると決めていなくてかまいません。ニジ高の体験説明会・個別相談でも、転入・編入の流れや卒業までの見通しを一緒に整理しています。


いまの単位で卒業まで届くか、一緒に整理してみませんか
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、途中からの入学(転入・編入)もできます。カメラオフ・チャット参加から始められます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。まだ移ると決めていない段階の相談からどうぞ。
よくある質問
A. 多くの学校で、書類審査と面接が中心です。学校によって作文があります。たとえば神奈川県立厚木清南高校の10月1日付けの編入学は作文で選考し、ワオ高等学校は書類審査とオンラインの面接で選考しています。東京都立の通信制の第二学期募集のように、学力検査を行う学校もあるので、志望校の募集要項で確かめてください。
A. 休学中も高校に在籍しているので、転入の対象になりえます。ワオ高等学校は、転入学の出願条件に「休学中も含む」と明記しています。ただし、休学していた期間を在籍期間にどう数えるかは学校によって扱いが違う可能性があるため、転入先に確かめてください。
A. 学校教育法施行規則第92条では、全日制・定時制・通信制の間の転学は「修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」とされています。単位制の通信制高校では学年の区分がない学校も多く、在籍期間と修得した単位から、卒業までに必要な期間と単位を決めます。
A. 入れます。編入学として出願します。前の学校で修得した単位は、卒業に必要な単位数に加えられます(単位制高等学校教育規程第7条)。ただし退学していた期間は在籍期間に入らないため、卒業の時期は転入より後になることがあります。受け付けの時期は、ワオ高等学校なら4月または10月など、学校ごとに決まっています。
A. 残りの単位と、転入先で年度内に取れる単位の数によります。高3の途中で移ると、その年度に履修していた科目は単位になっていないことが多いため、取り直す科目も含めて計算します。3月に間に合わない場合でも、9月などに卒業できる学校があります。単位修得証明書を持って、転入先に具体的なスケジュールを出してもらいましょう。
転入は「やり直し」ではなく、これまでの学びを持って次の場所へ移ることです
いまの学校に通えなくなったとき、「ここまでの時間が無駄になった」と感じる方は少なくありません。でも、転入なら修得した単位も、在籍していた期間も、次の学校へ持っていけます。条文にも、そう書かれています。
大切なのは、急いで退学を決めないことと、転入先に単位を見てもらって卒業までの道のりを具体的にすることです。順番さえ守れば、学年の途中からでも、卒業をめざす道は開けています。
ひとりで抱えずに、いまの学校の先生や、転入先の候補の学校に相談してみてください。話を聞くだけでもかまいません。

転入するか迷っている段階の相談から、受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
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