「東大阪市 通信制高校」で検索して、いちばん困るのは、ページごとに出てくる学校の数がまるで違うことだと思います。2件と書いてあるサイトもあれば、7件のサイトも、19校と出すサイトもあります。どれが東大阪市の中にあって、どれが大阪市のキャンパスなのかが分かりません。
先に結論を書きます。文部科学省の掲載データを住所でまとめ直すと、東大阪市内にある通信制高校の拠点はのべ11件、建物でまとめると6か所です。そのうちスクーリング(面接指導)まで受けられるのは4か所で、残る2か所は日々の学習を支える施設です。そして東大阪市内に本校を置く通信制高校は0校でした。公立の通信制も市内にはなく、いちばん近いのは大阪市生野区の府立桃谷高校です。
この記事は、文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト」の掲載データ、大阪府教育庁の授業料と支援制度のページ、府立桃谷高校と府立布施高校定時制の公式サイト、東大阪市の入学準備金と教育センターのページ、市内の各施設の公式サイトを、2026年9月26日に実際に開いて確認した内容でできています。確認できなかったことは、確認できなかったと書きます。大阪府全体の学校と制度は大阪 通信制高校の記事、梅田・天王寺・なんばの拠点は大阪市 通信制高校の記事で扱います。
東大阪市の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:東大阪市の通信制高校の早見
- 東大阪市内に本校がある通信制高校は0校です。大阪府内に本校がある15校は、大阪市に7校、堺市に2校、あとは茨木市・枚方市・岸和田市・貝塚市・阪南市・豊能郡能勢町に1校ずつでした。
- 市内の拠点はのべ11件、建物でまとめると6か所。うちスクーリング(面接指導)まで受けられるのは4か所で、2か所は学習等支援施設です(本校は市内に無いので、この数はすべて他市・他県の高校の拠点です)。
- 6か所のうち2か所が布施駅の徒歩圏(足代・足代北)に集まっています。残りは長瀬(小若江)、河内花園(花園東町)、河内永和(高井田元町)、中鴻池(西鴻池町)に1か所ずつです。
- 公立の通信制は市内にありません。大阪府内の公立通信制は大阪市生野区の府立桃谷高校だけで、授業料は1単位330円、入学料500円、入学検定料800円です。市内で完結する夜間の道としては、府立布施高校の定時制の課程があります。
- 大阪府の授業料支援補助金は、令和8年度から所得や子どもの人数の制限がありません。ただし要件は「受給する月の1日時点で、原則として生徒と保護者全員が大阪府内に在住」「就学支援推進校に在学」の2つです。通信制の推進校は令和8年度で15校でした。
- 東大阪市独自の制度は「入学準備金」で、これは給付ではなく無利子の貸付です。高校等は25万円・20人程度で、冬募集の出願期間は令和8年12月1日から12月24日まで。返した分が次の後輩に貸し出される仕組みです。
- 通うことが今は難しい場合、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)という形もあります。高校そのものではない点は、記事の後半で正直に書きます。
東大阪市内に本校がある通信制高校は0校。市内にあるのは、市外の高校の拠点6か所です
まず、東大阪市のいちばん大きな特徴から書きます。東大阪市内に、通信制課程の本校を置いている高校はありません。文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトで、本校の住所が大阪府にある通信制高校は15校ですが、その所在地に東大阪市は入っていませんでした。
| 本校のある市町村 | 学校(通信制の課程) | 種類 |
|---|---|---|
| 大阪市(7校) | 大阪府立桃谷・大阪つくば開成・天王寺学館・英風・YMCA学院・東朋学園・ルネサンス大阪 | 公立1・私立5・株式会社立1 |
| 堺市(2校) | 八洲学園・賢明学院 | 私立 |
| 茨木市・枚方市 | 向陽台・長尾谷 | 私立(広域) |
| 岸和田市・貝塚市・阪南市・豊能郡能勢町 | 神須学園・秋桜・近畿大阪・甲英 | 私立(狭域) |
| 東大阪市 | 本校なし | ― |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(2026年9月26日取得・集計)
本校が無いということは、「東大阪市の学校に入学する」という選び方ができない、という意味ではありません。通信制高校は、本校が遠くても入学できるように作られた制度です。東大阪市に住んでいる人が出願できる通信制高校は、文部科学省の掲載データで121校ありました(公立1・私立106・株式会社立14)。この121校は、通信教育を行う区域に大阪府を含む学校の数で、そのほとんどは本校が他県にあります。
その121校のうち、東大阪市内に通える拠点(面接指導等実施施設や学習等支援施設)を置いているのが、これから見ていく6か所です。
市内の拠点はのべ11件・6か所。スクーリングまで受けられる建物は4か所です
数え方を先に書きます。文部科学省の掲載データは、学校ごとの届け出の行です。同じ建物に3校が届け出ていれば3件になります。そこで、住所の表記ゆれ(丁目と数字、全角と半角、ビル名や階の有無)をそろえてから建物でまとめ直しました。
| 数え方 | 東大阪市 | 中身 |
|---|---|---|
| のべ件数(届け出の行) | 11件 | 面接指導等実施施設5件・学習等支援施設6件 |
| か所(建物でまとめた数) | 6か所 | 面接指導等実施施設を含む建物4か所・学習等支援だけの建物2か所 |
| 市内の本校 | 0校 | 上の6か所に本校は含まれません |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データより集計(2026年9月26日)。本校を除く拠点の数です。
「11件」と「6か所」は、どちらも正しい数字です。11件のほうが多く見えるのは、1つの建物に複数の高校が届け出ているからです。たとえば布施駅前のトライ式高等学院布施キャンパスには、鹿島学園・鹿島朝日・近畿大阪・高松中央の4校が届け出ていて、4件と数えられます。通える場所として数えるなら、建物の数である6か所のほうが実感に近いはずです。
そして大事なのは、その6か所のうちスクーリングまで受けられるのが4か所だという点です。残る2か所は学習等支援施設で、日々の学習を支える場所ではありますが、単位に必要な面接指導はここでは受けられません。別の会場へ行くことになります。

6か所を、施設の区分と届け出ている学校つきで一覧にしました
市内の6か所を、文部科学省のデータと各施設の公式サイトで確かめた内容で並べます。「スクーリング可」と書いてある4か所が、面接指導等実施施設として届け出られている建物です。
| 施設(所在地) | 区分 | 届け出ている高校 | 最寄り駅(公式表記) |
|---|---|---|---|
| 近畿大学(小若江3-4-1) | スクーリング可 | 瑞穂MSC高等学校(本校 沖縄県石垣市) | 近鉄 長瀬駅 10分 |
| さくら国際高等学校 東大阪キャンパス/にじのねスコーラ(花園東町1-6-31) | スクーリング可 | さくら国際高等学校(本校 長野県上田市) | 近鉄 河内花園駅(徒歩分数は公式に記載なし) |
| 鴻池学園高等専修学校(西鴻池町1-5-4) | スクーリング可 | 徳風高等学校(本校 三重県亀山市)と技能連携 | 公式に記載なし |
| おおぞら高等学院 大阪東キャンパス(足代北2-2-18) | スクーリング可 | 屋久島おおぞら高等学校・みえ大台おおぞら高等学校 | 近鉄大阪線/奈良線 布施駅 徒歩5分 |
| トライ式高等学院 布施キャンパス(足代2-3-6 橋本ビル2F) | 学習等支援 | 鹿島学園・鹿島朝日・近畿大阪・高松中央 | 近鉄 布施駅 東南出口より徒歩約1分 |
| KG高等学院 東大阪キャンパス(高井田元町1-12-2 新星ビル永和301) | 学習等支援 | 鹿島学園・鹿島朝日 | 近鉄 河内永和駅・JR 河内永和駅から徒歩5分 |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ/瑞穂MSC高等学校 キャンパス・スクーリング会場/にじのねスコーラ/鴻池学園高等専修学校 本校の特色/おおぞら高等学院 大阪東キャンパス/トライ式高等学院 布施キャンパス/KG高等学院 東大阪(いずれも2026年9月26日確認)
この表から見えることが3つあります。1つ目は、スクーリングができる4か所のうち3か所は、大学・専修学校・学習塾系の校舎だという点です。通信制高校の建物がそこに建っているわけではありません。近畿大学は瑞穂MSC高等学校の大阪会場として登録されていて、同校の案内では年1回5日程度の通学です。
2つ目は、鴻池学園高等専修学校だけが、仕組みの違う学校だという点です。ここは高等専修学校で、三重県の徳風高等学校と技能連携をしています。学校の案内では、普通科・ファッション科・総合福祉科があり、取得できるものとして本校の卒業証書と高校普通科の卒業証書の両方が挙げられています。高等専修学校なので、通信制高校のキャンパスとは通い方が違います。週に何日通うのかは学校の公式サイトでは確認できなかったので、学校に直接確かめてください。
3つ目は、トライ式高等学院とKG高等学院は、高校ではなくサポート校(学習等支援施設)だという点です。在籍する高校は、鹿島学園・鹿島朝日・近畿大阪・高松中央など、施設ごとに違います。この2つの区別は、後の「落とし穴」の節でもう一度書きます。

布施駅に2か所。長瀬・河内花園・河内永和・中鴻池に1か所ずつという偏りがあります
東大阪市は東西に長い街で、近鉄奈良線・近鉄大阪線・JRおおさか東線・近鉄けいはんな線が通っています。6か所がどう散らばっているかを、駅で並べ直します。
| 駅・地区 | 拠点(建物) | うちスクーリング可 |
|---|---|---|
| 布施(足代・足代北) | 2か所 | 1か所 |
| 長瀬(小若江) | 1か所 | 1か所 |
| 河内花園(花園東町) | 1か所 | 1か所 |
| 河内永和(高井田元町) | 1か所 | 0か所 |
| 中鴻池(西鴻池町) | 1か所 | 1か所 |
| 若江岩田・八戸ノ里・河内小阪・新石切・瓢箪山など | 0か所 | 0か所 |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データを施設の住所で集計(2026年9月26日)。駅は各施設の公式サイトの表記によります。
いちばん集まっているのは布施です。近鉄大阪線と近鉄奈良線が交わる駅なので、市内のどこからでも出やすく、足代のトライ式高等学院布施キャンパスと足代北のおおぞら高等学院大阪東キャンパスが、どちらも駅から徒歩圏にあります。
いっぽうで、若江岩田・八戸ノ里・河内小阪・新石切・瓢箪山のあたりには、文部科学省の掲載データに東大阪市の届け出として載っている拠点がありませんでした。市域の東半分(近鉄奈良線の東花園より東、近鉄けいはんな線の沿線)は、河内花園の1か所を除くと空白に近い状態です。この地域に住んでいる場合、市内の拠点へ出るか、大阪市内や生駒市の拠点へ出るかを比べることになります。
1つ補足があります。トライ式高等学院は公式サイトに「新石切キャンパス(東大阪市西石切町1丁目11-30 新石切駅前ビル6F)」を載せていますが、文部科学省の掲載データには東大阪市の届け出として見つかりませんでした。通信教育連携協力施設としての届け出が無くても、学習塾のような形で教室を開くことはできます。このキャンパスに通う場合、単位に必要な面接指導をどこで受けるのかは、学校に直接確かめてください。
公立を選ぶなら、大阪市生野区の桃谷高校。授業料は1単位330円です
東大阪市には公立の通信制高校がありません。それどころか、大阪府内の公立の通信制は1校だけです。桃谷高校のQ&Aにも「大阪府内の公立の通信制高校は、桃谷高校だけです」と書かれています。
| 項目 | 大阪府立桃谷高等学校 通信制の課程 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪市生野区勝山南3-1-4。JR大阪環状線 桃谷駅から約1km |
| 授業料 | 1単位あたり年額330円。入学料500円・入学検定料800円 |
| 1年の上限 | 原則30単位まで。330円×30単位で年間9,900円が上限 |
| 初年度の概算 | 教科書代や諸費用を含めて4万円ほど(学校のQ&A) |
| 入学者選抜 | 書類と個人面接。学力検査はありません |
| 在籍できる年数 | 最長8年間まで |
| 通信教育を行う区域 | 大阪府(文部科学省の掲載データ。東大阪市は区域の中です)。府外に住んでいる場合の扱いは学校にご確認ください |
出典:大阪府立桃谷高等学校 通信制の課程 Q&A/大阪府 府立高等学校の授業料と就学支援金について(更新日2026年9月9日)/大阪府立学校条例(2026年9月26日確認)
東大阪市から見たとき、いちばん気になるのは「何曜日に、どのくらい通うのか」だと思います。桃谷高校は部によってスクーリングの日が違います。
| 部 | スクーリングの曜日と時間 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 昼間部 | 月曜・水曜・金曜の10時30分から6時間 | 平日の昼に動ける。週に複数日でも通える |
| 日夜間部 | 月曜・金曜の夜間(18時から3時間)と日曜(9時30分から6時間) | 平日の昼は仕事や別の予定がある |
出典:大阪府立桃谷高等学校 通信制の課程 Q&A(2026年9月26日確認)
東大阪市からだと、近鉄で鶴橋や天王寺方面へ出て、大阪環状線に乗り換えるのが一般的な経路になります。乗り換えの回数と所要時間は家の場所で変わるので、経路検索で確かめてください。なお学校の生徒心得では、バイク通学は登録制、自動車通学は原則認められていないと案内されています。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

市内で完結するもう1つの道は、府立布施高校の定時制の課程です
「毎日は無理だけれど、夜なら通える」「市内で完結させたい」という場合、通信制の手前に定時制という選択肢があります。東大阪市内には、大阪府立布施高等学校(下小阪3丁目14番21号)に定時制の課程が置かれています。
公式サイトで確認できたのは、次の内容です。定時制の課程は原則4年間で卒業し、3年制コース(定通併修制度)は、定時制と通信制をあわせて学習して3年間で卒業できる仕組みです。1年次はコース分けをせず全員が同じ科目を履修し、2年次になるときに本人の希望・成績・出席状況をあわせて判断してコースが分かれます。授業は1日4限で1限45分、0限が17時から17時45分、1限から4限が18時35分から21時5分。登校は17時以降、下校は21時30分まで(クラブ活動がある生徒は22時完全下校)と案内されています。
出典:大阪府立布施高等学校 定時制の課程 3年制コースと4年制コースについて/同 1日の授業・登下校の時間(2026年9月26日確認。所在地は全日制の公式サイトで確認)
| 課程 | 入学検定料 | 入学料 | 授業料 |
|---|---|---|---|
| 全日制 | 2,200円 | 5,650円 | 年118,800円(月額9,900円) |
| 定時制 | 950円 | 2,100円 | 年32,400円(月額2,700円) |
| 通信制 | 800円 | 500円 | 1単位あたり年額330円 |
出典:大阪府 府立高等学校の授業料と就学支援金について(更新日2026年9月9日・2026年9月26日確認)。いずれも国の就学支援金の認定を受ければ授業料は無償になります。
定時制は「決まった曜日・決まった時間に学校へ行く」形なので、通信制よりも生活のリズムが要ります。そのかわり、担任や同級生と顔を合わせる時間が多くなります。通信制は登校日が少ないぶん、自分で進める部分が多くなります。どちらが良いかではなく、今の体力と生活に合うのはどちらか、で考えると選びやすくなります。
なお、東大阪市立の高校は日新高等学校(日下町7-9-11)の1校で、公式サイトに載っているのは普通科・商業科・英語科の3学科です。通信制の課程の案内はありませんでした。
東大阪市で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます
東大阪市内の6か所のうち、高校そのものではない「サポート校」にあたるのは、トライ式高等学院布施キャンパスとKG高等学院東大阪キャンパスの2つです。おおぞら高等学院大阪東キャンパスも、屋久島おおぞら高等学校と連携する形です。
サポート校は、高校の卒業資格を出す学校ではありません。卒業資格は在籍する通信制高校から出ます。そのため、選ぶときには2つをセットで見ることになります。
| 施設 | 在籍できる通信制高校(文部科学省データ) | この建物でスクーリングまで受けられるか |
|---|---|---|
| トライ式高等学院 布施キャンパス | 鹿島学園・鹿島朝日・近畿大阪・高松中央 | 受けられません(学習等支援施設) |
| KG高等学院 東大阪キャンパス | 鹿島学園・鹿島朝日 | 受けられません(学習等支援施設) |
| おおぞら高等学院 大阪東キャンパス | 屋久島おおぞら・みえ大台おおぞら | 受けられます(面接指導等実施施設) |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(2026年9月26日確認)
費用の見方にも注意が必要です。国の就学支援金と大阪府の授業料支援補助金の対象になるのは、在籍する通信制高校の授業料です(府の補助では、すべての生徒が一律で納める施設整備費などの経常的納付金も対象に入ります)。サポート校に払うお金は、どちらの制度でも対象外になります。見積もりをもらうときは、「高校に払う分」と「サポート校に払う分」を分けて書いてもらうと比べやすくなります。
大阪府の授業料支援は、令和8年度から所得制限がなくなりました。要件は府内在住と推進校です
大阪府には、国の就学支援金に上乗せする府独自の「私立高等学校等授業料支援補助金」があります。令和8年度からは、所得や世帯の子どもの人数に制限がなくなりました。ただし、だれでも自動的に受けられるわけではありません。
| 要件 | 中身 |
|---|---|
| 国の制度を受けていること | 高等学校等就学支援金を受給、または高校生等新修学支援金を申請していること |
| 住んでいる場所 | 受給する月の1日時点で、原則として生徒と保護者全員が大阪府内に在住していること |
| 学校 | 受給する月の1日時点で、大阪府教育長が指定する「就学支援推進校」に在学していること |
出典:大阪府 令和8年度以降の授業料支援制度について(更新日2026年9月11日・2026年9月26日確認)
東大阪市に住んでいれば、2つ目の在住要件は満たせます。問題は3つ目です。令和8年度に通信制で推進校に指定されているのは15校でした。府内が12校(英風・大阪つくば開成・近畿大阪・賢明学院・神須学園・秋桜・天王寺学館・東朋学園・長尾谷・八洲学園・ルネサンス大阪・YMCA学院)、府外が3校(滋賀のECC学園・兵庫の第一学院養父校・和歌山の慶風)です。
言い換えると、東大阪市内の6か所で在籍先として出てくる高校のうち、鹿島学園・鹿島朝日・高松中央・屋久島おおぞら・みえ大台おおぞら・さくら国際・徳風・瑞穂MSCは、令和8年度の推進校の一覧に入っていませんでした。近畿大阪高等学校だけが推進校です。推進校でない学校を選ぶことが悪いわけではありませんが、府の上乗せは付かず、国の就学支援金だけになります。
もう1つ大事なのは、この一覧が年度ごとに入れ替わることです。令和7年度の通信制は19校(府内13校・府外6校)でしたが、令和8年度は15校(府内12校・府外3校)に減りました。府内では向陽台高等学校が、府外では京都長尾谷・相生学院・高野山の3校が、令和8年度の一覧から外れています。去年の情報や、まとめサイトの一覧をそのまま信じないでください。志望校が入っているかは、入学する年度の一覧の原本で確かめてください。
金額の目安も書いておきます。国の就学支援金は、私立の通信制で1単位あたりの授業料を設定する学校が1単位13,668円、月額で設定する学校が月28,100円(年間337,200円)まで。公立の通信制は1単位336円までです。大阪府の標準授業料は通信制で1単位12,030円で、国と府を合わせてこの額までが補助の上限になります。授業料がこれを超える学校では、超えた分を学校が負担する仕組みです。
出典:文部科学省 高校生等への修学支援/大阪府 私立高校生等就学支援推進校の一覧【令和8年度】(更新日2026年6月5日)/同【令和7年度】(更新日2025年7月15日。いずれも2026年9月26日確認)
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

東大阪市の入学準備金は「貸付」です。給付は大阪府の奨学のための給付金のほうです
市独自の制度を調べると、東大阪市には「入学準備金」があります。ただし、この制度には知っておきたい性質があります。
| 制度 | 性質 | 金額 |
|---|---|---|
| 東大阪市 入学準備金 | 無利子の貸付(返す義務があります) | 高校等25万円・20人程度(募集ページの区分は「高校等」で、通信制が含まれるかの明記はありません) |
| 大阪府 奨学のための給付金 | 給付(返す必要はありません) | 非課税世帯52,100円/所得割105,500円未満17,370円/182,500円未満13,030円 |
| 大阪府 授業料支援補助金 | 授業料に充てる補助 | 国と合わせて1単位12,030円まで(推進校のみ) |
出典:東大阪市 入学準備金募集のご案内(更新日2026年7月15日)/大阪府私立高等学校等奨学のための給付金について(更新日2026年9月10日・2026年9月26日確認)
東大阪市の入学準備金は、冬募集の出願期間が令和8年12月1日から12月24日まで。在学している学校を通して出願書類を提出します。返還は借りた翌年度から始まり、高校等25万円なら年2万5千円を10年間です。在学中は申請すれば猶予できます。「返さなくてよいお金」と思って申し込むと、あとで困ります。なお、募集ページの区分は「大学等」と「高校等」で、通信制高校が「高校等」に含まれるかは書かれていませんでした。問い合わせは東大阪市教育委員会学事課(06-4309-3271/3272)で、対象に入るかもここで確かめられます。
いっぽう、大阪府の奨学のための給付金は返す必要がありません。授業料以外の教育費(教科書・教材・通学費など)に充てるためのお金で、令和8年7月1日時点で保護者等全員が大阪府内に在住し、市町村民税と道府県民税の所得割の合算額が182,500円未満であることなどが要件です。通信制は全日制より額が小さく、非課税世帯で52,100円でした。申請は在学する学校の事務室を通します。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
よくある落とし穴:駅前の教室でも、スクーリングまで受けられるとは限りません
東大阪市で学校を探すときに、つまずきやすいところを4つ挙げます。
1つ目は、施設の区分です。市内6か所のうち2か所は学習等支援施設で、単位に必要な面接指導はここでは受けられません。パンフレットに「キャンパス」と書いてあっても、区分までは書かれていないことがあります。見学のときに「この建物は面接指導等実施施設ですか、学習等支援施設ですか」と1つ聞くだけで、はっきりします。
2つ目は、スクーリングの会場と日数です。たとえば近畿大学で行われる瑞穂MSC高等学校のスクーリングは、同校の案内で年1回5日程度とされています。年に数日の集中型なのか、週1回通うのかで、生活への負担はまったく違います。「年に何日、どこで」を先に聞いておくと比べやすくなります。
3つ目は、府の補助の有無です。東大阪市内の拠点で名前が挙がる高校の多くは、令和8年度の就学支援推進校の一覧に入っていませんでした。学費の見積もりを比べるときは、府の上乗せがある前提で計算していないかを確かめてください。
4つ目は、サイトによって数が違うことです。「東大阪市の通信制高校は2校」と書くサイトもあれば「19校」と書くサイトもあります。前者は自社に掲載のある学校だけ、後者は大阪府内のキャンパス全体を東大阪市の検索結果として出している、というだけのことが多いです。数を比べるときは、その数が何を数えたものかを確かめてください。この記事の6か所は、文部科学省の掲載データで東大阪市の住所に届け出がある建物の数です。
東大阪市の相談窓口は、概ね18歳までの子ども本人も使えます
学校を選ぶ前に、「今の状態をだれに相談すればいいか」で止まっている家庭も多いと思います。東大阪市の窓口は、高校生の年齢でも使えるものがあります。
| 窓口 | 電話 | 対象・受付 |
|---|---|---|
| 東大阪市教育センター 来所相談(予約制) | 06-6727-0113 | 市内在住の3歳6か月児健診を終えた幼児から概ね18歳までの子どもとその保護者。日新高等学校に在籍する生徒と保護者も対象。月〜金と第2・第3土曜の9時から17時30分 |
| 子どもの悩み相談(保護者・市民) | 06-6720-7867 | 月〜金の9時から17時30分 |
| いじめ・悩み110番(子ども本人) | 06-6732-0110 | 月〜金の9時から17時30分 |
出典:東大阪市 教育センターが行っている相談支援(2026年9月26日確認)
相談の内容として、市のページには「発達について」「学習、進路について」「対人関係、いじめについて」「不登校について」が挙げられています。進路の相談も入口として使えます。本人が動けないときは、保護者だけで相談してかまいません。
なお、教育支援センター(ふれあいルーム)と「ふれあいオンラインルーム」は、市立の小・中学校の児童生徒が対象です。高校生の年齢になっている場合は、上の教育センターの相談が入口になります。市の教育委員会は「不登校支援ガイド」も公開していて、どの段階でどこに相談できるかがまとめられています。
生駒市・奈良市・八尾市と行き来するときは、府県をまたぐかどうかで補助が変わります
東大阪市は、近鉄奈良線で生駒市・奈良市とつながり、近鉄大阪線で八尾市・柏原市の方向へ、けいはんな線で大東市・門真市の方向へつながっています。市内に拠点が少ない地域では、隣の市へ出ることも現実的な選択です。八尾市側から見た拠点と通い方は八尾 通信制高校の記事にまとめています。
| 市 | 拠点(建物) | うちスクーリング可 |
|---|---|---|
| 大阪市 | 114か所(のべ167件) | 72か所 |
| 堺市 | 17か所 | 7か所 |
| 奈良市(奈良県) | 12か所 | 6か所 |
| 松原市 | 2か所 | 1か所 |
| 八尾市・柏原市・大東市・門真市・寝屋川市・四條畷市 | 各1か所 | 八尾・柏原のみ各1か所 |
| 生駒市(奈良県) | 3か所 | 0か所 |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データを施設の住所で集計(2026年9月26日)。本校は含めていません。
大阪市内へ出る場合、東大阪市在住のままなら大阪府の授業料支援補助金の在住要件は満たせます。詳しくは大阪市 通信制高校の記事に、区と駅で整理しています。南へ向かう場合は堺 通信制高校の記事があります。
気をつけたいのは、生駒市や奈良市の拠点を選ぶ場合です。府の授業料支援補助金の要件は「生徒と保護者全員が大阪府内に在住」なので、東大阪市に住んだまま奈良県の学校に通う場合、その学校が大阪府の就学支援推進校に指定されていなければ府の上乗せは付きません。令和8年度に指定されている府外の通信制は、滋賀・兵庫・和歌山の3校だけでした。奈良県側の学校と制度は奈良市 通信制高校の記事にまとめています。府全体の学校と制度は大阪 通信制高校の記事です。
公立を全国で比べたい場合は公立 通信制高校 一覧、今の高校から移る場合の時期は転入学と編入学の違いの記事が参考になります。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまで東大阪市内と周辺の通い方を整理してきました。それでも、「どこかへ定期的に通う」という形が今は難しい、という場合もあると思います。その場合の選択肢の1つが、オンライン中心のサポート校です。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校です。全国どこからでもオンラインで学べて、担任がつきます。カメラとマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。メタバースの校舎で担任や同級生と集まる時間もあります。生活のリズムに波があっても続けられるように、中学内容の学び直しや、授業のアーカイブ視聴にも対応しています。
正直な注意点を先に書きます。
- ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
- 提携する通信制高校のスクーリングには、参加が必要です。地元の会場で受けられる場合もあります。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に国の就学支援金は使えません。金額は学費のご案内をご覧ください。
- ニジ高の中でのスクーリングはありません。
そのうえで、東大阪市の読者にお伝えしたいのは、オンラインでも人とつながれる設計になっている、という点です。公式ページでは、通信制に足りなかった「対人感性・コミュニケーション」をプラスすることを掲げていて、1クラスは8人です。生徒会・サークル・学園祭があり、行事は生徒が企画して運営する側に回ります。種目も、集める人も、場所も、自分たちで決めます。校長は起業家で、社員・教員には100を超える業種のプロフェッショナルがいます。校長は「社会に一番近い学校をめざしています」と話しています。総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座にも力を入れて取り組んでいます。
途中入学(転入・編入)ができて、出願費用は無料です。全国にはNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室もあり、相談のうえで通うこともできます。小中学生のきょうだいがいる場合はNIJINアカデミーという選択肢もあります。
東大阪市の6か所と比べたうえで、「今は家から少しずつ始めたい」という方の候補の1つに入れていただければうれしいです。

東大阪市で迷ったときの進め方(3ステップ)
ステップ1:「週に何日、何曜日なら家を出られるか」を先に決めます。週に複数日なら、布施の2か所や、府立布施高校の定時制も候補に入ります。週1日程度なら桃谷高校の昼間部・日夜間部、年に数日なら近畿大学で行われるような集中型のスクーリング、登校そのものが難しければオンライン中心、と候補が自然に分かれます。学校名から選ぶより、こちらから決めるほうが早く絞れます。
ステップ2:候補に3つ聞きます。1つ目は「この建物は面接指導等実施施設ですか、学習等支援施設ですか。スクーリングはどこで、年に何日ですか」。2つ目は「令和8年度の大阪府の就学支援推進校ですか」。3つ目は、サポート校なら「在籍する通信制高校の名前と、高校の分とサポート校の分の費用の内訳」です。この3つを書面でもらえば、比べる作業はほとんど終わります。
ステップ3:時期とお金の手続きを逆算します。東大阪市の入学準備金は冬募集が令和8年12月1日から24日まで、在学している学校を通しての出願です。大阪府の奨学のための給付金は令和8年7月1日時点の状況で判定され、在学する学校の事務室を通して申請します。今の高校から移る場合は、やめる前に転入の時期を確かめてください。相談先が決まっていなければ、東大阪市教育センター(06-6727-0113)に先に電話しておくのも1つの手です。
この3つは、どの学校にするか決まっていなくても進められます。話を整理しながら考えたい場合は、体験説明会・個別相談で状況を聞かせてください。候補の比べ方は通信制高校 選び方のページにもまとめています。

東大阪市から通うのが難しい日も、オンラインで青春できます
ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校です。種目も場所も自分たちで決める行事を、生徒が企画して運営します。総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座もあります。高校ではないため卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。
よくある質問
Q. 東大阪市内に通信制高校の本校はありますか?
A. ありません。文部科学省の掲載データで、通信制課程の本校が大阪府内にあるのは15校ですが、東大阪市はその所在地に入っていませんでした。市内にあるのは、市外・県外に本校がある高校の拠点6か所(のべ11件)です。そのうちスクーリングまで受けられるのは4か所でした(2026年9月26日確認)。
Q. 東大阪市に公立の通信制高校はありますか?
A. ありません。大阪府内の公立の通信制は大阪市生野区の府立桃谷高校だけで、学校のQ&Aにも「大阪府内の公立の通信制高校は、桃谷高校だけです」と書かれています。授業料は1単位330円で、1年に受講できるのは原則30単位までなので年間9,900円が上限です。東大阪市に住んでいれば出願できます。市内で完結する道としては、府立布施高校の定時制の課程があります。
Q. 布施のキャンパスに通えば、スクーリングもそこで受けられますか?
A. 施設によって違います。文部科学省のデータでは、足代北のおおぞら高等学院大阪東キャンパスは面接指導等実施施設として届け出られていますが、足代のトライ式高等学院布施キャンパスは学習等支援施設です。学習等支援施設では、単位に必要な面接指導は受けられません。見学のときに「この建物の区分」と「スクーリングの会場と日数」を確かめてください。
Q. 東大阪市に住んでいると、大阪府の授業料の補助は受けられますか?
A. 在住の要件は満たせます。大阪府の授業料支援補助金は、受給する月の1日時点で原則として生徒と保護者全員が大阪府内に在住していることが要件なので、東大阪市在住なら対象です。ただし、もう1つ「大阪府教育長が指定する就学支援推進校に在学していること」という要件があります。令和8年度に通信制で指定されているのは15校(府内12校・府外3校)だけなので、志望校が入っているかを一覧で確かめてください。
Q. 東大阪市の奨学金は、返さなくてよいお金ですか?
A. 東大阪市の入学準備金は無利子の貸付で、返す義務があります。高校等は25万円・20人程度で、返還は借りた翌年度から年2万5千円を10年間です(在学中は申請により猶予できます)。募集ページの区分は「高校等」で、通信制高校が含まれるかの明記はなかったので、学事課(06-4309-3271)で確かめてください。返さなくてよいお金は、大阪府の奨学のための給付金のほうです。こちらは授業料以外の教育費に充てるもので、通信制は非課税世帯で52,100円でした。どちらも所得の基準があります。
Q. 若江岩田や八戸ノ里の近くには、通える場所がありませんか?
A. 文部科学省の掲載データには、その周辺の届け出は見つかりませんでした。近いのは河内花園(花園東町)の1か所、次に布施の2か所です。近鉄奈良線なら、どちらも数駅です。市の東側からは、生駒市の3か所(いずれも学習等支援施設)も距離としては近いのですが、奈良県の学校を選ぶと大阪府の授業料支援補助金の対象から外れる場合があるので、先に確かめてください。
東大阪市は、選択肢が少ないのではなく、見つけにくいだけです
東大阪市には通信制高校の本校がありません。公立の通信制もありません。そう書くと、選択肢が乏しい街のように見えるかもしれません。
でも、実際に数えてみると、市内には通える場所が6か所あり、そのうち4か所ではスクーリングまで受けられます。鶴橋まで出れば大阪市内の100か所を超える拠点が使えて、府の授業料の補助も東大阪市に住んだままで受けられます。定時制も、桃谷高校も、東大阪市から通える距離にあります。足りないのは選択肢ではなく、「どれが何なのか」を並べた一覧のほうだったのだと思います。
比べる軸は、多くなくて大丈夫です。週に何日なら家を出られるか。その日にスクーリングを受けられる場所はどこか。そして、府の補助が使える学校か。この3つが決まれば、候補は2つか3つに絞れます。決まらないうちは、決めなくてかまいません。まずは市の教育センターでも、学校の見学でも、話せるところから始めてみてください。
オンラインでも青春できる。ニジ高の体験説明会へ
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

