「転入学と編入学って、何が違うの?」「今の高校をやめてから通信制を探しても同じ?」。高校を移ることを考え始めたとき、最初につまずきやすいのがこの2つの言葉です。どちらも「途中から別の高校に入る」ことなので、似たものに見えてしまいます。
先に結論を書きます。違いは「移る日に、今の高校に籍が残っているかどうか」の1点です。籍を残したまま次の高校へ移るのが転入学、いったん退学した人が入り直すのが編入学です。そしてこの1点の違いから、手続きの窓口、出願できる時期、在籍期間の数え方、必要な書類の差が生まれます。まだ退学届を出していないなら、先に転入学の道を調べてからでも遅くありません。
この記事は、学校教育法と学校教育法施行規則・単位制高等学校教育規程の条文(e-Gov)、文部科学省の説明ページ、東京都教育委員会・神奈川県教育委員会・茨城県の公立通信制の募集要項を実際に開いて確認した内容でできています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
今の高校に通い続けるのが難しい場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:転入学と編入学の違いの早見
- 転入学(転校)は、今の高校に在籍したまま別の高校へ移ること。前の高校の籍は、新しい高校が受け入れた日の前日まで続きます。
- 編入学は、高校を退学した人などが、1年の初め以外の時期や2年次以上に入り直すこと。前の高校と新しい高校の間に「籍のない期間」があります。
- 条文では、転学は学校教育法施行規則第92条、学年の途中や2年以上への入学(編入学)は同第91条。単位制の課程では単位制高等学校教育規程の第4条(編入学)・第5条(転入学)に定めがあります。
- 単位はどちらでも引き継げます。前の高校で修得した単位を卒業に必要な単位に加えるかは、新しい高校の校長が認めます。年度の途中までの学習は、単位になっていないことが多い点に注意です。
- 通信制の卒業には3年以上の在籍・74単位以上・特別活動30単位時間以上が必要です。在籍期間は前の高校の分も通算できますが、退学してから編入学するまでの空白は、在籍期間に数えられません。
- 時期は学校ごとに違いますが、転入学は受け付けの幅が広く、編入学は4月・10月など時期を区切っている例があります。公立では、たとえば神奈川県立の通信制(10月1日付け)で、退学後の再入学などの編入学の検査が転入学より約1か月早く行われます。
- オンライン中心で学びたい場合は、サポート校(NIJIN高等学院など)と提携する通信制高校へ転入・編入する方法もあります。卒業資格は提携校で取ります。
違いは1つだけ。「移る日に、今の高校の籍があるかどうか」です
転入学と編入学を分けるのは、学年や学校の種類ではありません。新しい高校に入る日に、どこかの高校に籍があるかどうかです。
文部科学省が示している指導要録(生徒の学籍の記録)の記入例では、転学する生徒について「転学先の学校が受け入れた日の前日」を、前の学校を去った日として記録することになっています。つまり転入学は、前の高校の籍が切れた翌日から新しい高校の籍が始まる、1日も途切れない移り方です。
一方、文部科学省の説明では、編入学は「異なる種類の学校や外国からの帰国者等が、第1学年当初の入学時期以外の時期又は第2学年以上に入学すること」とされています。いちばん多いのは高校を中退した人が、あらためて別の高校(または同じ高校)に入り直すケースですが、海外の学校からの帰国や、高等専門学校からの入学も編入学に含まれます。
読者のみなさんに当てはめると、次のように考えると分かりやすくなります。
- 今、高校に在籍している(休みがちでも、休学中でも) → 移るなら転入学
- すでに退学届が受理されている → 入り直すなら編入学
- 海外の学校や高専などから日本の高校へ → 編入学(学校や自治体によって扱いが分かれます)
「学校に行けていない」ことと「籍がない」ことは別です。欠席が続いていても、退学の手続きをしていなければ籍は残っています。転校を考えるきっかけが欠席の多さなら、先に高校 出席日数の数え方を確認しておくと、今の学校に残れる余地があるかも分かります。休学と転入・編入のどちらを選ぶかは、高校 休学の条件を学則で確認した記事が判断材料になります。

条文で見ると、転入学は施行規則第92条、編入学は第91条に書かれています
転入学と編入学は、ふだんの言葉として使われていますが、根っこは法令にあります。e-Govで条文を開いて、関係するところを整理しました。
| 法令と条 | 書かれていること(要約) | 関係するのは |
|---|---|---|
| 学校教育法施行規則 第92条第1項 | 転学を希望する生徒がいるとき、校長は在学証明書などを転学先の校長へ送る。転学先の校長は、教育上支障がなければ転学を許可できる | 転入学 |
| 学校教育法施行規則 第92条第2項 | 全日制・定時制・通信制の間の転学は、修得した単位に応じて相当学年に転入できる | 転入学(課程をまたぐ場合) |
| 学校教育法施行規則 第91条 | 1年の途中または2年以上に入学を許可されるのは、相当年齢に達し、その学年の生徒と同等以上の学力があると認められた者 | 編入学 |
| 単位制高等学校教育規程 第4条・第5条 | 単位制の課程では、編入学は相当年齢・相当の学力がある者に、転入学は修得した単位と在学した期間に応じて、それぞれ「在学すべき期間」を示して許可できる | 通信制に多い単位制の学校 |
| 単位制高等学校教育規程 第7条 | 過去に在学した高校で修得した単位を、卒業に必要な単位数に加えることができる | 単位の引き継ぎ |
| 学校教育法施行規則 第94条 | 休学や退学をするときは、校長の許可を受けなければならない | 退学(=編入学の前提) |
| 学校教育法 第56条 | 高校の修業年限は、全日制が3年、定時制・通信制は3年以上 | 在籍期間 |
ポイントは、転入学は「学校から学校へ」書類が送られる手続きだということです。第92条には、今の高校の校長が転学先の校長へ書類を送ると書かれています。これに対して編入学は、すでに籍のない人が自分で新しい高校に出願する形になります。
もう1つ大事なのが単位制高等学校教育規程です。通信制高校の多くは、学年で区切らない単位制をとっています。この規程では、転入学は「修得した単位及び在学した期間に応じて」在学すべき期間を決めるとされ、在学した期間がはっきり書かれています。編入学の条文(第4条)は「相当年齢」「相当の学力」で判断するとしていて、前の在学期間の扱いは条文では細かく決めておらず、学校の判断にゆだねられている部分があります。
出典:学校教育法施行規則(e-Gov)/単位制高等学校教育規程(e-Gov)/学校教育法(e-Gov)/文部科学省「高等学校への編入学について」
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
全日制から移ったあとで後悔しやすい点は、通信制高校 転入 後悔の記事で理由ごとに整理しています。
7つの項目で比べると、差が大きいのは「手続き」「時期」「空白期間」の3つです
転入学と編入学を、読者が気にする項目ごとに並べました。どちらも「途中から入る」点は同じでも、進め方はかなり違います。
| 項目 | 転入学(転校) | 編入学 |
|---|---|---|
| 入る日の籍 | 今の高校に在籍している | どこの高校にも在籍していない(退学後など) |
| 手続きの窓口 | 今の高校と新しい高校の間でやりとりがある | 本人(保護者)が新しい高校へ直接出願 |
| 主な書類 | 転学照会書・在学証明書・単位修得証明書など | 最後に在籍した高校の単位修得証明書など |
| 出願できる時期 | 受け付けの幅が広い学校がある | 4月・10月など時期を区切る学校がある |
| 単位 | 修得済みの単位を引き継げる | 修得済みの単位を引き継げる |
| 在籍期間 | 前の高校の期間が途切れずに続く | 前の高校の期間は通算できるが、退学後の空白は数えない |
| 同級生と同じ時期の卒業 | 単位がそろえば、ねらいやすい | 空白の長さによっては遅れることがある |
表の「主な書類」の行は、東京都教育委員会の都立高校(全日制・定時制)の転学・編入学募集で確かめた内容です。都の募集では、転学には「現在在籍する高等学校の校長が発行した」転学照会書が要り、編入学の扱いで出願する人は最終在籍校の単位修得証明書のみとされています。通信制や私立の学校では書類の名前や種類が違うことがあるので、志望校の募集要項で確かめてください。
「出願できる時期」「同級生と同じ時期の卒業」の行は、学校による違いが大きい項目です。学校ごとに違うため、次の節から具体的に見ていきます。

単位は転入学でも編入学でも引き継げる。ただし「年度の途中までの学習」は単位になっていないことが多い
「編入学だと、それまでの単位がゼロになる」と思っている人がいますが、そうではありません。単位制高等学校教育規程第7条は、過去に在学した高校で修得した単位を、卒業に必要な単位数に加えることができると定めています。文部科学省の指導要録の記入例でも、編入学・転入学した生徒について、前の学校で修得した単位を校長が卒業に必要な単位として認める場合の記録のしかたが示されています。
ただし、引き継げるのはすでに「修得」した単位です。学年制の全日制高校では、単位の認定は学年末にまとめて行われることが多く、たとえば2年生の秋に移ると、2年生の授業はまだ単位になっていないことがあります。その場合、引き継げるのは1年生で修得した単位が中心になります。
また、「引き継げる」と「すべてが卒業単位に数えられる」は同じではありません。新しい高校の教育課程と照らし合わせて、どの単位をどう扱うかは校長が判断します。東京都の転学・編入学募集でも、出願の前に志願先の都立高校で単位の照合を行い、応募資格があるかを確かめる、とされています。
公立の通信制では、出願の目安に単位数が使われている例もあります。茨城県立水戸南高等学校(通信制課程。コースと日程は水戸 通信制高校)の令和8年度の入学者選抜実施要項には、高校での修得単位数の計が18単位以上の人は、転編入学試験に志願できると書かれていました。
| 移る時期(学年制の高校から) | 引き継ぎの中心になる単位 | 確かめること |
|---|---|---|
| 1年生の途中 | まだ単位が無いことが多い | 1年次相当として入れるか、入学時期はいつか |
| 2年生の途中 | 1年生で修得した単位 | 2年生の学習分が単位になるか(学期ごとの認定があるか) |
| 3年生の途中 | 1・2年生で修得した単位 | 残りの単位を3月までに取れる計画があるか |
| 学年末(3月)の修了後 | その学年までに修得した単位 | 4月入学に間に合うよう、証明書を早めに頼めるか |
単位を確かめる書類は、今(または最後に)在籍した高校が発行する単位修得証明書です。取り方や日数の目安は、単位修得証明書の記事にまとめています。卒業に必要な単位の全体像は、通信制高校 卒業 単位の記事で確認できます。
在籍期間は通算できる。ただし、退学してから編入学するまでの「空白」は数えられません
通信制高校を卒業するには、3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上が必要です(学校教育法第56条・同施行規則第96条ほか)。このうち「3年以上の在籍」は、前の高校にいた期間を通算できます。単位制高等学校教育規程第5条が、転入学では「在学した期間に応じて」在学すべき期間を決めるとしているのは、このためです。引き継げる単位の条件と、時期ごとの残り方は通信制高校 転校 単位で整理しています。
ここで転入学と編入学の差がはっきり出ます。転入学は籍が途切れないので、前の高校にいた期間がそのままつながります。編入学は、退学した日から新しい高校に入る日までは、どこにも籍がありません。この空白は在籍期間に数えられないため、卒業できる時期が後ろにずれることがあります。
たとえば通信制のNHK学園高等学校は、公式サイトの記事(2023年8月)で、修学期間は前の学校も含めてトータルで3年間と考えること、正式な休学の期間は修学期間に含まれないこと、退学してから編入学までの期間は修学期間にカウントされないことを説明しています。ほかの学校も同じ扱いかは学則によるため、志望校で確かめてください。
| ケース(考え方の例) | 前の高校での在籍 | 通算の考え方 |
|---|---|---|
| 高2の9月末まで在籍し、10月に転入学 | 1年6か月 | 1年6か月がそのまま続き、あと1年6か月で3年に届く |
| 高2の9月末に退学し、翌年4月に編入学 | 1年6か月 | 10月から3月までの6か月は数えない。3年に届くのは半年遅れる |
| 高1の3月に学年を修了して退学し、翌年4月に編入学 | 1年 | 空白の1年は数えない。新しい高校であと2年以上の在籍が必要 |
※表は在籍期間の数え方だけを示した例です。実際に卒業できる時期は、単位の修得状況と、その学校の卒業時期(3月だけか、9月もあるか)で変わります。
「急いで退学したほうが、すぐ次に進める」と感じるかもしれませんが、在籍期間の点では逆になることがあります。次の学校の入学日が決まるまで籍を残しておくほうが、同級生と同じ時期の卒業をねらいやすくなります。

時期は、転入学のほうが幅が広く、編入学は区切りがあることが多い。公立通信制の募集で確かめました
私立の通信制高校には、転入学を年間を通して受け付け、編入学は時期を区切って受け付ける学校があります。たとえばNHK学園高等学校は、公式サイトの記事(2023年8月)で、転入学は例年12月10日ごろまで、編入学は前期が4月30日まで・後期が8月1日〜9月30日と説明していました(年度で変わることがあります)。ここからは公立の通信制の募集を実際に開いて、具体的な日程を確かめました。
神奈川県:10月1日付けの県立通信制では、編入学の検査が先
神奈川県教育委員会は、県立の通信制2校で10月1日付けの転入学・編入学者の選抜を行うと公表しています(令和8年6月25日発表)。対象と日程は次のとおりです。
| 募集区分 | 主な対象 | 検査実施日(2026年) |
|---|---|---|
| A・B(転入学など) | 転居などで今の高校に通えなくなる人、在籍校と転入先の校長が特別の事情を認めた人、県内公立の在籍者で積極的な理由の進路変更を希望する人、海外帰国生徒 | 9月16日〜9月30日のうち校長が定める日 |
| C(編入学) | 高校に1年以上在籍して中途退学し、修得単位がある人(退学の理由が消えたと認められる、などの条件あり)、1年次相当の途中への編入学を希望する人など | 8月16日〜8月31日のうち校長が定める日 |
選抜のための検査は面接又は作文です。同じ10月1日付けの入学でも、退学後の再入学などの編入学(区分C)のほうが約1か月早く検査があることが分かります。「10月から通えればいい」と考えて9月に動き始めると、編入学の区分には間に合わないことがあります。神奈川県は、転居などによる転入学については上の日程以外でも随時受け付けているとしていて、県の「転編入学情報センター」が相談窓口です。
東京都:都立新宿山吹高校の通信制は、夏に第二学期の募集
都立新宿山吹高等学校の通信制課程は、第二学期の転学・編入学募集を行い、出願受付は2026年8月19日・20日、学力検査と合格発表は8月24日でした。第1学年相当・第2学年相当以上とも同じ日程です。募集案内は学校の窓口で配られる形でした。
出典:神奈川県「令和8年9月1日付け(全・定)及び10月1日付け(通)公立高等学校転入学・編入学者の選抜の実施について」/神奈川県「公立高等学校への転入学・編入学について」/都立新宿山吹高等学校「通信制課程 第二学期転学・編入学募集案内について」(いずれも2026年9月22日確認)
公立の通信制は、住んでいる都道府県(または勤務先)が条件になっていることが多く、募集の回数も限られます。私立の通信制は受け付けの幅が広い一方、学校ごとに入学日や出願期間が違います。どちらの場合も、「いつ入学できるか」から逆算して、今の高校に相談する日を決めるのが確実です。学年ごとの具体的な手続きの流れは、通信制高校 転入 編入 手続きの記事で高1・高2・高3別に整理しています。
書類は、転入学は「今の学校の校長が出す照会書」、編入学は「最後の学校の単位修得証明書」が軸です
必要な書類の差は、籍があるかどうかの差そのものです。転入学では、今の高校が「この生徒の転学を照会します」という書類を出し、学校間で情報が受け渡されます。編入学では前の高校とのつながりは終わっているため、本人が証明書を取り寄せて出願します。
- 転入学でよく求められるもの:転学照会書(在籍校の校長が発行)、在学証明書、単位修得証明書・成績証明書、入学願書など
- 編入学でよく求められるもの:最後に在籍した高校の単位修得証明書、入学願書、作文や志望理由書など
この記事の以前の版では、編入学の書類に「転入学照会書」を挙げていましたが、照会書は在籍校の校長が出すもので、退学後の編入学では使いません。東京都の募集要項でも、照会書は「転学のみ」と明記されています。お詫びして訂正します。
証明書は、学校の事務室に申請してから発行まで数日かかることがあります。すでに退学している場合は、郵送での申請になることもあります。出願期間から逆算して、早めに頼んでおくと慌てずに済みます。

よくある誤解は「先に退学したほうが早い」。空白期間と書類の手間で、かえって遠回りになることがあります
転入学・編入学で後悔が起きやすいのは、制度そのものより、動く順番を間違えたときです。よく聞く誤解を5つ挙げます。
誤解1:「退学してから次の学校を探せばいい」
退学すると、次に入る方法は編入学になります。空白の期間は在籍期間に数えられず、編入学は時期が区切られていることも多いので、半年以上待つこともあります。退学は校長の許可が必要な手続きです(学校教育法施行規則第94条)。次の学校の入学日が決まってから、今の学校と相談して手続きを進めるのが基本です。順番と必要な書類は通信制高校 転校 手続きで整理しています。
誤解2:「編入学だと単位がリセットされる」
されません。修得済みの単位は、編入学でも卒業単位に加えることができます(単位制高等学校教育規程第7条)。リセットされるのは、単位になっていない途中の学習です。
誤解3:「転入学ならいつでも、どこへでも移れる」
受け入れるかどうかは、転入先の校長が「教育上支障がない場合」に許可します(同施行規則第92条)。公立は住所の条件や募集の時期が決まっていることが多く、募集を行う学校や学年が限られる回もあります。
誤解4:「編入学なら試験は無い」
学校によります。神奈川県立の通信制では面接又は作文、都立新宿山吹高校の通信制では学力検査がありました。私立でも書類と面接で選ぶ学校、作文を課す学校があります。
誤解5:「就学支援金は前の学校のまま使える」
高等学校等就学支援金は、転校すると転校先で申請し直しが必要です。支給期間は在学した月数で数え(通信制は実質48か月)、申請した月から支給されてさかのぼりません。私立の通信制は1単位13,668円・年間337,200円までで、2026年度から所得制限がなくなりました(文部科学省)。制度の詳しい流れは通信制高校 就学支援金の記事で確認できます。
自分がどちらに当てはまるかは、「今の籍」と「退学の予定」で決まります
状況ごとに、転入学・編入学のどちらになるか、最初にやることを並べました。いちばん近い行を探してみてください。
| 今の状況 | 移るときの形 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 在籍中で、休みがちになっている | 転入学 | 退学届を出す前に、今の担任に転校の相談をする |
| 休学中 | 転入学 | 休学の期間が在籍期間にどう数えられるか、今の学校と転入先の両方に聞く |
| 退学届を出したが、まだ受理されていない | 転入学にできる可能性がある | 今の学校に、手続きの状況と転学への切り替えができるかを確かめる |
| すでに退学している | 編入学 | 最後の高校に単位修得証明書を頼み、編入学の出願時期を調べる |
| 海外の学校から帰国する | 編入学(扱いは自治体や学校で違う) | 在籍年数の証明を用意し、帰国先の教育委員会や志望校に相談する |
高校をやめた後の入り直し方をもっと詳しく知りたい人は、高校 中退 再入学の記事も参考になります。通信制に限らず、全日制・定時制への転校の条件は高校 転校の記事で都県ごとの違いを整理しています。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
転入・編入先を考えるときに、「毎日の通学がつらい」「人の多い教室に入るのが不安」という理由で、オンラインで学べる場所を探す人も多いと思います。その候補の1つとして、NIJIN高等学院(ニジ高)を紹介します。
- オンライン中心のサポート校で、全国どこからでも、海外からも学べます。担任制です。
- カメラ・マイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。
- 生活リズムに波があっても学べる設計で、中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応しています。
- 途中入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。
- 不登校の生徒を650名以上サポートしてきた実績があります(グループ全体)。
そのうえで、正直な注意点も書いておきます。
- ニジ高は高校ではありません。提携する通信制高校と連携し、卒業資格はその提携校で取ります。転入・編入で高校としての籍を置くのも、ニジ高ではなく通信制高校の側です(提携校のほか、ほかの通信制高校に在籍したままニジ高を併用する形もあります)。
- ニジ高の中でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要で、ニジ高はその参加を支えます。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金が使えるのは高校の授業料の部分だけで、ニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内で確認してください。
- 前の高校の単位や在籍期間がどこまで引き継げるかは、籍を置く通信制高校の判断になります。相談のときに、単位修得証明書を手元に用意しておくと話が早く進みます。
迷ったときの進め方(3ステップ)
転入学か編入学か、どこに移るかで迷ったら、次の順番で進めると大きく外しません。
- 今の籍を確かめる。在籍中なら、退学届はいったん保留にして、転入学の道を先に調べます。すでに退学しているなら、最後の高校に単位修得証明書を頼みます。
- 単位と在籍期間を数える。修得済みの単位数と、前の高校にいた期間(空白期間は除く)を書き出し、あと何単位・何か月で卒業の条件に届くかを見ます。
- 候補校の「入学日」から逆算して相談する。候補の学校の募集要項で、出願期間・検査の日・入学日を確かめ、今の学校(在籍中の場合)と候補校の両方に相談する日を決めます。
3つ目の相談の段階では、オンラインの個別相談や説明会を使うと、家から出られない時期でも話を聞けます。ニジ高の体験説明会・個別相談でも、転入・編入の時期や単位の考え方から質問できます。


転入か編入か迷う段階から、時期と単位の相談ができます
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、転入・編入での途中入学ができ、出願費用は無料です。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。退学を決める前の相談からどうぞ。
よくある質問
A. 在籍期間の点では、籍が途切れない転入学のほうが、同級生と同じ時期に卒業しやすくなります。編入学は退学してからの空白が在籍期間に数えられないためです。ただし、すでに退学している人には編入学しか道はなく、単位は編入学でも引き継げます。今の状況に合った形を選べば大丈夫です。
A. ほぼ同じです。法令では、今の学校から見て「転学」、新しい学校から見て「転入学」と呼ぶことが多く、ふだんの言葉ではまとめて「転校」と言います。
A. 休学中も籍はあるので、形としては転入学になります。ただし、休学の期間を在籍期間に数えない学校がある(NHK学園高等学校の説明など)ため、卒業の時期への影響は、今の学校と転入先の両方に確かめてください。
A. 退学からの年数だけで一律に断られる決まりは、法令では確認できませんでした。修得した単位は引き継げる可能性があります。ただし、公立では「退学の理由が消えたと認められる」「学業を続ける目的意識が明確」などの条件を示している例(神奈川県の募集)があります。志望校に、最後の高校の単位修得証明書を持って相談してください。
A. 学校教育法施行規則第92条第2項は、全日制・定時制・通信制の間の転学について「修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」としています。通信制の単位制の学校では学年の区切りがなく、在学すべき期間と残りの単位で卒業の時期が決まります。
籍が残っているうちなら、選べる道は多いまま。焦らず、順番だけ間違えないでください
転入学と編入学の違いは、「移る日に籍があるかどうか」の1点でした。その1点が、手続きの窓口、時期、在籍期間の数え方まで変えていきます。だからこそ、今の学校がつらくても、退学の手続きを急ぐ前に、次の学校の入学日を確かめることが、いちばんの近道になります。
すでに退学している人も、道が閉じたわけではありません。修得した単位は引き継げる可能性があり、編入学を受け付けている学校は公立にも私立にもあります。まずは最後の高校の単位修得証明書を1枚取り寄せるところから、始めてみてください。

退学を決める前でも、移る時期と単位の相談から受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

