学校には行ける。でも教室に入ると息が苦しくなって、気づくと保健室にいる。保健室登校が続くと、「これって出席になるの?」「高校だと単位はどうなるの?」と不安がふくらんでいくと思います。
先に結論を書きます。保健室登校は、学校に来て、学校にいる間は主に保健室で過ごす状態のことです。学校に来ている日なので、国の調査でいう「登校しなかった日」とは別に扱われます。ただし高校では、登校したかどうかと、授業に出て単位を修得できるかどうかは別の話です。ここが中学校といちばん違うところです。
この記事は、文部科学省の通知(令和元年10月25日「不登校児童生徒への支援の在り方について」、平成21年3月12日の高校向け通知、令和6年2月13日の高校向け通知)、学校教育法と同施行規則・学校保健安全法(e-Gov)、高等学校学習指導要領の解説、日本学校保健会の全国調査を実際に開いて確認して書いています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書きます。
保健室までは来られても、教室に入るのがつらい日が続く場合は、学び方そのものを変えるという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:保健室登校とは?出席の扱いと高校の単位の早見
- 保健室登校とは、常時保健室にいるか、特定の授業には出ても、学校にいる間は主に保健室にいる状態です(日本学校保健会の全国調査の定義)。保健室でなくても、養護教諭が主に対応していれば含めています。
- 全国調査では、保健室登校の生徒がいた高校は34.5%、中学校は35.1%、小学校は44.8%でした(令和3年10月〜令和4年9月)。
- 保健室登校の日は学校に来ている日です。国の不登校の統計は「年度間に30日以上登校しなかった」児童生徒を数えるもので、保健室登校は「登校しなかった日」とは別に数えられています。
- 中学校には、学校外の施設や自宅でのICT学習を、一定の要件で指導要録上の出席扱いにする国の仕組みがあり、欠席中の学習の成果を成績評価で考えられる規定もあります(施行規則第57条第2項)。
- 高校は74単位以上の修得が卒業の条件です。高校で学校外の施設での相談・指導を出席扱いにする場合も、文部科学省はそれが「科目の履修の認定に当たって考慮される授業への出席とは異なる」と書いています。保健室にいた時間が、そのまま授業の出席になるとは限りません。
- 2024年4月から、高校の全日制・定時制でも、不登校の生徒が保健室や別室から遠隔授業を受けたり、通信教育を受けたりして、合計36単位まで修得できる仕組みができました(実施は各学校長の判断)。
- 保健室登校が長く続くときは、別室での学び・休学・転校(通信制を含む)を並べて比べられます。オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)で通信制高校の卒業をめざす方法もあります。
保健室登校は「学校に来て、主に保健室で過ごす」状態。高校の約3校に1校にいました
「保健室登校」は法律の用語ではありません。いちばんはっきりした定義は、養護教諭の全国調査を続けている公益財団法人日本学校保健会のものです。
同会の「保健室利用状況に関する調査報告書(令和4年度調査結果)」は、保健室登校を「常時保健室にいるか、特定の授業は出席できても、学校にいる間は主として保健室にいる状態」としています。さらに、保健室でなくても養護教諭が主に対応している場合も保健室登校に含めています。つまり、相談室や空き教室で過ごす「別室登校」も、養護教諭が付いていればこの調査では同じ仲間です。なお、別室登校について国が統一して定めた定義は、今回確認できませんでした。
この調査は、全国から層化無作為抽出した小・中・高校各1,500校に行われ、高校は1,262校(84.1%)が回答しています。結果の主なものを並べます。
| 項目 | 小学校 | 中学校 | 高校 |
|---|---|---|---|
| 保健室登校の生徒がいた学校 | 44.8% | 35.1% | 34.5% |
| いた学校での1年間の平均人数 | 2.6人 | 3.8人 | 3.4人 |
| 1年のうちに教室へ戻った割合 | 47.2% | 26.0% | 45.2% |
| 教室へ戻るまでの平均日数 | 38.7日 | 39.0日 | 22.6日 |
出典:日本学校保健会「保健室利用状況に関する調査報告書 令和4年度調査結果」(令和6年3月発行。調査期間は令和3年10月〜令和4年9月末。2026年9月確認)
高校で保健室登校が始まった学年は1年生が最も多く、始まった月は9月が最も多い結果でした。教室へ戻った割合は高校で45.2%。裏を返すと、半分以上は1年のうちに教室へ戻っていません。戻れないことは珍しくなく、戻れなかったからといって本人の努力が足りないわけではありません。戻るかどうかだけでなく、次の道も同じ机に並べて考えてよい状態です。

出席かどうかは「登校した日」と「授業に出た時間」を分けて考えます
「保健室登校は出席になるの?」という質問には、2つの意味が混ざっています。
- その日、学校に来たか(出席日数・欠席日数)
- その授業に出たか(高校なら科目ごとの授業時数・欠課)
1つ目について、文部科学省の不登校の統計(児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査)は、指導要録の欠席日数などをもとに「年度間に30日以上登校しなかった」児童生徒を長期欠席として数えています(同調査「用語の解説」)。保健室登校の日は学校に来ているので、この「登校しなかった日」には入りません。国立教育政策研究所の資料でも、小学校4〜6年の欠席状況から、中学校で支援が必要な子を早めに見つける目安として「欠席日数+保健室等登校日数+(遅刻早退日数÷2)」という式を示しており、欠席と保健室等登校を別々に数える前提になっています(国立教育政策研究所「不登校・長期欠席を減らそうとしている教育委員会に役立つ施策に関するQ&A」平成24年6月)。
一方で、出席簿や指導要録に保健室登校の日をどう付けるかを、国が全国一律に定めた文書は今回確認できませんでした。遅刻・早退の付け方も学校の規程によります。自分の学校での付け方は、担任か養護教諭に「保健室にいた日は、出席簿ではどう付いていますか」と聞くのがいちばん確実です。
2つ目の「授業に出たか」は、小中学校と高校で重みがまったく違います。次の2つの節で、中学校と高校を分けて説明します。
中学校には、学校外や自宅での学びを出席扱い・成績評価する国の仕組みがあります
中学校(義務教育段階)では、令和元年10月25日の文部科学省通知が、不登校の児童生徒への支援を次のように整理しています。
- 支援は「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す。
- 登校してきた場合は、温かい雰囲気で迎え入れ、保健室、相談室及び学校図書館等を活用しつつ、徐々に学校生活への適応を図っていけるような指導上の工夫が重要。
- 学校外の公的機関や民間施設で指導・助言を受けている場合(別記1)と、自宅でICT等を使って学習した場合(別記2)は、要件を満たせば指導要録上の出席扱いにできる。
出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日・元文科初第698号(2026年9月確認)
出席扱いの主な要件は、保護者と学校の十分な連携・協力、施設は教育支援センターなどの公的機関が基本(難しい場合は民間施設も考慮してよい)、ICT学習なら訪問などの対面指導が定期的・継続的にあること、などです。出席扱いにした日数は出席日数に数え、欠席日数からは除きます(文部科学省「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について」)。
さらに令和6年8月の施行規則改正で、学校生活への適応が困難で相当の期間欠席した児童について、欠席中に行った学習の成果を成績評価で考慮できることが明文化されました(学校教育法施行規則第57条第2項。中学校には第79条で準用)。
令和6年度の国の調査では、小・中学校で学校外の機関での相談・指導を出席扱いにした児童生徒は42,978人、自宅でのICT学習を出席扱いにしたのは13,261人、欠席中の学習の成果を指導要録に反映したのは81,467人でした(令和6年度 問題行動・不登校等調査 不登校抜粋版)。
もう1つ大事なのは、中学校には単位の仕組みがないことです。進級や卒業は「平素の成績を評価して」認めると定められています(施行規則第57条第1項、第79条で準用)。中学校の保健室登校で進級や卒業がどうなるかは、この枠組みで学校が判断します。

高校は「出席扱い」と「単位の修得」が別物です。保健室にいた時間は授業の出席になるとは限りません
高校は単位制で、卒業には74単位以上の修得が要ります(学校教育法施行規則第96条)。単位の考え方は高等学校学習指導要領が決めていて、1単位時間を50分とし、35単位時間の授業を1単位として計算することを標準とします。生徒が指導計画に従って科目を履修し、その成果が目標からみて満足できると認められたとき、学校は単位の修得を認定します(第1章総則第4款)。
高校にも、学校外の施設で相談・指導を受けた日を出席扱いにできる通知があります(平成21年3月12日・20文科初第1346号)。ただし、この通知ははっきりこう書いています。
- この指導要録上の出席扱いは、「科目の履修の認定に当たって考慮される授業への出席とは異なるもの」。
- 科目の履修の認定は、在籍校における履修要件に照らして適切に行う。
さらに令和6年2月13日の高校向け通知は、多くの高校の教務規程などで、慣例として授業への出席の回数を履修や単位認定の要件にしていると書いたうえで、生徒の実情に応じて柔軟に履修・単位修得を認めることが望まれる、としています。
つまり、保健室登校の日が「登校した日」になっても、保健室で過ごした時間の授業は、その科目の欠課として数えられることがあるということです。何時間欠課すると履修が認められないかは、学校の規程で決まります。欠席日数や欠課時数の上限の考え方は、高校 欠席日数と高校 出席日数の記事で詳しく整理しています。この記事では、保健室登校の人がどこを確かめればよいかに絞ります。
また、中学校で明文化された「欠席中の学習の成果を成績評価で考慮できる」規定(第57条第2項)は、高校には準用されていません。高校に準用されるのは第57条第1項だけです(施行規則第104条)。
| 項目 | 中学校 | 高校(全日制・定時制) |
|---|---|---|
| 卒業の決まり方 | 平素の成績を評価して認める(単位はない) | 74単位以上の修得と特別活動 |
| 学校外の施設での相談・指導 | 要件を満たせば出席扱い(別記1) | 要件を満たせば出席扱い。ただし授業の出席とは別 |
| 欠席中の学習の成果 | 成績評価で考慮できる(第57条第2項) | 同じ規定は準用されていない |
| 保健室・別室からの学び | 学校ごとの工夫 | 遠隔授業・通信教育で合計36単位まで(2024年4月から) |
出典:文部科学省「高等学校における不登校生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の対応について」平成21年3月12日/同「高等学校等における多様な学習ニーズに対応した柔軟で質の高い学びの実現について(通知)」令和6年2月13日/学校教育法施行規則 第57条・第79条・第96条・第104条(e-Gov)/高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編(2026年9月確認)
2024年4月から、高校でも保健室や別室から遠隔授業・通信教育で単位を取れる道が開きました
令和6年2月13日の通知で説明されている施行規則の改正(2024年4月1日施行)は、保健室登校の高校生にとって大事な変更です。
- 遠隔授業:不登校の生徒が、学修を続けるために自宅その他特別な場所で同時双方向型の遠隔授業を受けられる(施行規則第88条の3・第96条第2項第2号)。通知は「特別な場所」の例として、教育支援センター、校内教育支援センター、保健室、その他その高校の中の別室を挙げています。
- 通信教育:全日制・定時制の高校でも、不登校の生徒などに、授業に代えて通信教育(添削指導・面接指導・試験)を行える(第88条の4)。
- 上限:この遠隔授業と通信教育などで修得する単位は、合計36単位まで(第96条第3項)。病気の療養や障害のため、病院などで医療などの支援を受ける必要があり、長く欠席すると認められる生徒は、この上限によらないことができる(第96条第4項)。
- 実施するかどうかは各学校長の判断。通信教育で単位を認定した場合、出欠は学校長の判断で出席扱いにできる。
令和6年度の国の調査では、全日制・定時制の不登校生徒のうち、遠隔授業を実施した生徒は2,172人(うち単位修得者1,405人)、通信教育を実施した生徒は416人(うち単位修得者287人)でした(文部科学省 令和6年度調査結果の通知)。
全国の高校の不登校生徒67,782人と比べると、まだ使われ始めたばかりの制度です。在籍校が実施していない場合もあります。保健室登校で授業に出られない科目があるなら、「遠隔授業や通信教育で単位を取る方法は、この学校でも使えますか」と聞いてみる価値があります。
※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・e-Gov・在籍校の規程でご確認ください。

保健室で支えるのは養護教諭、心の相談はスクールカウンセラー。役割は法律で分かれています
保健室登校では、誰に何を相談すればいいのかが分かりにくくなりがちです。法令と国の資料で、役割を整理しました。
| 人・場所 | 法令・国の資料での位置づけ | 保健室登校で頼れること |
|---|---|---|
| 養護教諭 | 「児童の養護をつかさどる」(学校教育法第37条。高校は第62条で準用)。健康相談や日常の観察で心身の状況を把握し、指導・助言する(学校保健安全法第9条) | 体調の確認、保健室で過ごす時間の見守り、担任や家庭とのつなぎ役 |
| スクールカウンセラー | 「心理に関する支援に従事する」(学校教育法施行規則第65条の3。高校は第104条で準用) | 気持ちの整理、不登校の要因の見立て(アセスメント) |
| 担任・学年の先生 | 支援シートづくりの中心の1人(令和元年通知) | 課題や授業の連絡、出欠や単位の確認 |
| 校内教育支援センター | 教室に入りづらい児童生徒が、学校内で自分に合ったペースで学習・生活できる場(COCOLOプラン) | 保健室より学習向きの居場所。あるかどうかは学校しだい |
出典:学校教育法/学校保健安全法 第7〜9条/学校教育法施行規則(e-Gov)/文部科学省「不登校対策(COCOLOプラン等)について」(2026年9月確認)
数字で見ると、令和6年度にスクールカウンセラーの配置実績がある高校は約96.2%です(国の調査)。日本学校保健会の令和4年度調査では、養護教諭とスクールカウンセラーが定期的に連絡・打ち合わせをしている高校は82.5%、保健室に付いた相談室がある高校は50.1%でした。
なお、学校教育法では、小・中学校には養護教諭を「置かなければならない」とされる一方、高校では「置くことができる」職員として書かれています(第37条・第49条・第60条)。学校によって保健室の体制が違うことは、知っておいてよい点です。
校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)は、教室と保健室の間の場所です
文部科学省の「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」(令和5年3月31日)は、自分のクラスに入りづらい児童生徒が落ち着いた空間の中で自分に合ったペースで学習・生活できる環境を学校内に置く「校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム等)」の設置を進めるとしています。クラスとつないでオンライン指導やテストを受け、その結果が成績に反映されるようにする、とも書かれています。
ただし、プランに載っている設置状況の数字(令和5年2月現在、全ての学校に設置している市町村228など)は市町村単位のもので、高校にどれだけ置かれているかは、今回見た国の資料では確認できませんでした。在籍校に「保健室以外に過ごせる部屋はありますか」と聞いてみてください。
保健室登校の一日は、学校と決めた「約束」で組み立てます
保健室登校の過ごし方に、国が決めた型はありません。多くの場合、本人・保護者・担任・養護教諭で相談して決めます。たとえば、次のような約束の形が考えられます(仮の例です。学校ごとに違います)。
- 来る時間と帰る時間:朝のホームルームの後に来る、午前だけ過ごすなど、無理のない幅で決める。
- 保健室でする学習:授業のプリントや課題を担任経由で受け取り、提出先を決めておく。
- 出る授業:人数の少ない選択科目だけ出る、など出られる科目から決める。
- つらくなったとき:横になる、早退するなどの合図と連絡先を決める。
ここで1つ、数字を知っておいてください。日本学校保健会の令和4年度調査では、保健室登校の生徒の教室復帰に向けて「個別の支援計画の策定」をした高校は9.3%にとどまりました(小学校23.6%、中学校24.4%)。「学級担任・保護者等との連携」は高校でも98.4%あります。高校では、計画を作ってもらえるかどうかを、家庭から学校に相談してみるのも1つの方法です。
令和元年通知が作成を勧めている「児童生徒理解・支援シート」は、学級担任・養護教諭・スクールカウンセラーなどが本人や保護者と話し合って作るもので、転校先への引き継ぎにも使えます。高校でも、学習指導要領の解説が作成を望ましいとしています。
体調の波が大きいとき(朝起きられない、頭痛や腹痛が続くなど)は、学校だけで抱えず、医師に相談することも考えてください。起立性調節障害で悩む高校生の記事は起立性調節障害 高校にまとめています。

保健室登校が続くときの選択肢は4つ。比べる軸は「単位」と「毎日の通い方」です
保健室登校のまま学年末が近づくと、「このままで進級できるのか」が気になり始めます。国の令和6年度調査では、高校の不登校生徒67,782人のうち、中途退学に至った生徒が10,566人(15.6%)、原級留置(留年)になった生徒が2,963人(4.4%)でした。保健室登校の日は「登校しなかった日」には入らないため、この数字は保健室登校の生徒の状況をそのまま表すものではありませんが、授業に出られない状態が続けば、同じ心配に近づきます。選べる道を、表で並べます。
| 選択肢 | 単位・卒業への影響 | 向いている状態 | 確かめること |
|---|---|---|---|
| 保健室・別室で過ごしながら授業に少しずつ出る | 欠課が学校の上限を超えなければ履修が認められる | 出られる授業がある。学校にいること自体はできる | 各科目の欠課時数と上限 |
| 在籍校の遠隔授業・通信教育を使う | 合計36単位まで。実施は学校長の判断 | 教室は難しいが、保健室や自宅からなら学べる | 在籍校が実施しているか |
| 休学する | 休学中は単位が進まない。卒業が遅れることがある | まず心身を休ませたい | 休学の期間と復学の条件 |
| 転校する(通信制を含む) | 転入なら修得した単位と在籍期間を引き継げる | 今の学校の通い方が合わない | 単位修得証明書と転入の時期 |
※表は制度から見た一般的な整理です。欠課の上限・休学・転入の条件は、学校ごとに違います。
通信制高校は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験で単位を修得するので、毎日教室に通うことを前提にしない学び方です。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、2025年度の通信制の入学者のうち57.0%が中学3年生のときに不登校でした(同調査)。転校の手順や公立・私立の違いは高校 転入の記事、費用は通信制高校 学費の記事で詳しく書いています。就学支援金は2026年度から所得制限がなくなり、私立の通信制高校の上限は年337,200円(1単位13,668円)です。
休学を考えている場合は高校 休学の記事も参考になります。学校選びの全体像は通信制高校 選び方のページにまとめています。
よくある誤解を3つ、先にほどいておきます
- 「保健室にいれば、授業に出たことになる」:高校では、出席扱いと授業の出席は別と国の通知に書かれています。科目ごとの欠課は学校の規程で数えます。
- 「保健室登校は甘え」:国の通知は、登校してきた子を保健室や相談室も使いながら迎えることを「指導上の工夫」として勧めています。制度の中に置かれた支援の形です。
- 「教室に戻れなければ失敗」:令和元年通知は、登校という結果だけを目標にせず、社会的な自立をめざすとしています。高校の保健室登校で1年以内に教室へ戻ったのは45.2%で、戻らない道も普通にあります。
選択肢の1つとしてのオンライン通信制サポート校(正直な注意点)
保健室には来られる。人と少し話すこともできる。でも大人数の教室に座り続けるのは苦しい。そういう人には、教室という形そのものを変える学び方が合うことがあります。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、担任制で、カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べる設計で、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。小・中学生のお子さんのことで悩んでいる場合は、姉妹校のNIJINアカデミーという選択肢もあります。
ただし、はじめに正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携校のスクーリングには参加が必要です。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
- 今の高校で修得した単位をどこまで引き継げるかは、転入先の通信制高校が判断します。前の学校の単位修得証明書をもとに確かめます。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内に載せています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 「出席簿でどう付いているか」と「科目ごとの欠課時数」を聞く。担任か養護教諭に、保健室にいた日と時間がどう記録されているかを確かめます。高校なら、欠課の上限まであと何時間あるかを科目ごとに出してもらうと、焦りの正体がはっきりします。
- 在籍校で使える支えを確かめる。校内教育支援センターや別室はあるか、遠隔授業・通信教育(合計36単位まで)を実施しているか、支援シートや個別の支援計画を作ってもらえるか。3つをまとめて聞いてかまいません。
- 今の学校を続ける案と、ほかの道を同じ表に並べる。続ける・休学・転校のどれにするかは、単位修得証明書を取り寄せてから考えても遅くありません。話を整理しながら考えたい場合は、よくある質問を読んでから、個別相談会で状況を聞かせてください。


保健室登校の次の一歩を、オンラインで家から選ぶ形もあります
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。今の高校の単位の引き継ぎも含めて、個別にご相談ください。
よくある質問
Q. 保健室登校は出席になりますか?
A. 保健室登校の日は学校に来ている日なので、国の不登校の統計でいう「登校しなかった日」とは別に数えられています。ただし、出席簿への付け方を国が全国一律に定めた文書は確認できませんでした。高校では、授業に出たかどうか(欠課)は別に数えるので、担任に確かめてください。
Q. 高校で保健室登校だと単位はもらえますか?
A. 保健室にいるだけでは、その時間の授業の単位にはならないことがあります。単位は、科目を履修して成果が認められたときに学校が認定するもので、多くの高校は授業への出席の回数を履修の要件にしています。2024年4月からは、保健室や別室から遠隔授業を受けたり、通信教育を受けたりして合計36単位まで修得できる仕組みもあります(実施は学校長の判断)。
Q. 中学で保健室登校だったら、高校受験で不利になりますか?
A. 出欠の書き方や入試での扱いは、都道府県や学校の入学者選抜の要項で決まります。文部科学省は令和6年2月の通知で、不登校経験のある生徒について、入学者選抜で、欠席日数のみをもって出願を制限するような不利益な扱いをしないことが望まれる、としています。志望校の募集要項と、中学校の先生に確かめてください。
Q. 保健室登校の期間はどのくらいが普通ですか?
A. 決まった期間はありません。日本学校保健会の令和4年度調査では、高校で教室へ戻った生徒の、戻るまでの平均は22.6日でした。一方で、1年のうちに教室へ戻った高校生は45.2%で、半分以上は戻っていません。長さより、今の過ごし方で単位や体調がどうなっているかを見てください。
Q. 保健室登校から通信制高校へ転校できますか?
A. できます。在籍したまま手続きをする「転入」なら、今の高校で修得した単位と在籍期間を引き継げます。どの単位を認めるかは転入先の学校が判断し、受け入れの時期も学校ごとに違います。まず今の高校から単位修得証明書を取り寄せると、話が具体的になります。
保健室は「逃げ場」ではなく、次を選ぶための足場です
保健室まで来られている毎日は、それだけで小さくない力を使っています。教室に入れないことを責める必要はありません。国の通知も、保健室や相談室を使いながら少しずつ学校に慣れていくことを、支援の形として書いています。
ただ、高校では時間とともに単位の問題が近づいてきます。だからこそ、気持ちが少し落ち着いている今のうちに、欠課の数を確かめ、使える制度を聞き、ほかの道も並べておくと安心です。どの道を選んでも、学び続ける方法はあります。
家から少しずつ学ぶ形を知りたくなったら、決める前の段階でも気軽に話を聞きに来てください。
保健室登校のまま迷っている段階の相談も受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

