通信制高校で1年間に取れる単位の数には、上限があります。ただしその上限は、法律や国の省令で一律に決まっているものではなく、学校ごとに学則や規程で決まっています。公立・私立の3校の公式情報を確かめたところ、上限は年30単位が2校、年39単位が1校でした。卒業には74単位以上と3年以上の在籍が要るので、1年で取れる数と卒業までの年数は、セットで考える必要があります。
「1年でどれだけ取れば卒業に間に合うのか」「転入したら何年かかるのか」と、計算が合わずに不安になっている人もいると思います。この記事では、法令の条文と文部科学省の資料、各校の公式ページで確かめたことだけを使って、上限の決まり方と、卒業までの計画の立て方を順番に整理しました。
読み終えたときに、自分の場合は「1年に何単位ずつ取れば、何年の何月に卒業できそうか」を、紙1枚で計算できる状態を目指します。
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結論:通信制高校で1年間に取れる単位の上限の早見
- 1年間に取れる単位の上限は、学校ごとに決まっています。学校教育法や学校教育法施行規則には、通信制高校の1年あたりの上限を定めた条文はありません。
- 公式情報で確かめた3校では、年30単位が2校、年39単位が1校でした。埼玉県立大宮中央高校(単位制による通信制の課程)は半期15単位・年30単位、大阪府立桃谷高校(通信制の課程)は原則30単位、私立のNHK学園高校は39単位です。
- 卒業の条件は「74単位以上」「3年以上の在籍」「特別活動30単位時間以上」の3つ。上限いっぱいに取っても、在籍が3年に満たなければ卒業できません。
- 74単位を3年で割ると、1年あたり約25単位です。上限が年30単位の学校なら、毎年の計画に5単位ほどの余裕があります。
- 就学支援金が出るのは、1年度に30単位分まで、通算74単位分までです。単位ごとに授業料を払う学校では、30単位を超えて取った分が支援の対象から外れます。
- 転入・編入では、前の学校の単位と在籍期間を足して計算します。1年あたりの上限が30か39かで、卒業が1年変わる場合があります。
- オンラインで学ぶ場所を探しているなら、ニジ高のような通信制高校サポート校を併用する方法もあります。高校そのものではないため、単位と卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
1年に取れる単位の上限は、法令ではなく学校ごとに決まっています
「通信制高校は1年に何単位まで」という数字を、国が一律に決めているわけではありません。高校の卒業について定めている学校教育法施行規則第96条は、卒業を認めるのは「74単位以上を修得した者」と書いていますが、1年あたりに取れる単位の上限は書いていません。通信制の課程のルールを定めた高等学校通信教育規程も、教育は添削指導・面接指導・試験の方法で行う、と定めているだけで、年間の上限はありません。
では、上限はどこで決まっているのか。答えは、それぞれの学校の学則や履修の規程です。通信制高校には、学年で区切らずに単位を積み上げる「単位制」をとる学校があります。学校教育法施行規則第103条と単位制高等学校教育規程によって、学年による教育課程の区分を設けない学校をつくれる仕組みがあり、そうした学校では、1年にどれだけの科目を登録できるかを学校が決めています。
学校が上限を置く理由として考えられるのは、1単位を取るのに必要な学習の量です。あとの節で詳しく書きますが、通信制高校で1単位を取るには、決められた数のレポート(添削指導)の合格、スクーリング(面接指導)への出席、試験の合格の3つがそろう必要があります。登録する科目を増やすほど、レポートの数と登校する日が増えます。
比べるために、全日制の目安も見ておきます。高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編によると、1単位は50分の授業を35回(35単位時間)行うことが標準で、全日制の授業は年35週、週30単位時間が標準です。計算すると、全日制の標準は1年におよそ30単位になります(必要があれば週の時間数は増やせるとされています)。通信制高校の上限が年30単位前後の学校があるのは、この数字と近い水準です。
単位制と学年制の違いそのものを詳しく知りたいときは、単位制高校とはの記事にまとめています。

卒業の条件は3つ。単位の上限より先に「在籍3年」が効きます
1年に何単位取れるかを考える前に、卒業の条件を確かめておきます。通信制高校の卒業に必要なのは次の3つです。
| 条件 | 中身 | 根拠 |
|---|---|---|
| 74単位以上の修得 | 必履修科目を含めて74単位以上 | 学校教育法施行規則 第96条 |
| 3年以上の在籍 | 定時制・通信制の修業年限は3年以上。前の高校の在籍期間も通算できる | 学校教育法 第56条 |
| 特別活動30単位時間以上 | ホームルーム活動を含めて、卒業までに30単位時間以上 | 高等学校学習指導要領 総則 |
出典:学校教育法、学校教育法施行規則、高等学校学習指導要領解説 総則編(いずれも2026年9月24日確認)
ここで大事なのは、2つ目の「3年以上の在籍」です。学校教育法第56条は、全日制の修業年限を3年とし、定時制・通信制は「3年以上」としています。つまり、上限が年39単位の学校で2年のうちに78単位を取っても、高校に在籍した期間が合計3年に届かなければ卒業にはなりません。上限は「早く卒業するための数字」ではなく、「3年の中で無理なく74単位に届くかを確かめるための数字」と考えると、計画が立てやすくなります。
3つ目の特別活動は、単位ではなく時間で数えます。学校によって数え方の細かい決まりがあり、たとえば埼玉県立大宮中央高校の「卒業に関するQ&A」では、入学者説明会・履修指導・文化祭・卒業式・ホームルームなどへの出席を時間として数え、前の高校で1年間活動していた場合は10時間の履修とみなす、と説明しています。
卒業要件そのものを詳しく確かめたいときは、通信制高校 卒業 単位数の記事で、74単位の内訳まで説明しています。
公式情報で確かめた3校では、上限は年30〜39単位でした
法令に上限が無い以上、自分が入る学校の上限は、その学校の公式情報で確かめるしかありません。ここでは、公立2校と私立1校の公式ページで、1年あたりの上限が書かれているところを確かめました。
| 学校 | 1年の上限 | 補足 |
|---|---|---|
| 埼玉県立大宮中央高校(単位制による通信制の課程・公立) | 原則として半期15単位、年30単位 | 58単位以上を修得した人は、半期に16単位まで履修できる特例あり |
| 大阪府立桃谷高校(通信制の課程・公立) | 1年間に受講できる上限は原則30単位 | 単位の認定は年2回(9月と3月) |
| NHK学園高校(私立・広域通信制) | 1年間に履修できるのは39単位まで | 高1の1年間を他校で在籍して0単位で転入しても、39単位を2年続ければ在籍3年で卒業できる例を学校が示している |
出典:埼玉県立大宮中央高等学校「卒業に関するQ&A」、大阪府立桃谷高等学校 通信制の課程「Q&A(よくある質問)」、NHK学園高等学校「よくあるご質問」と「転入・編入学をお考えの方」(いずれも2026年9月24日確認)
3校だけなので、「通信制高校の上限はだいたい30単位」と言い切ることはできません。ほかの学校がいくつにしているかは確認できませんでした。ただ、少なくとも公立の2校が年30単位を原則にしていること、私立には30を超える上限を置く学校もあることは、公式情報から分かります。
大宮中央高校の特例は、転入してくる人への配慮として説明されています。同校のQ&Aでは、公立高校から高3で転入・編入する人の多くが58単位を持っていることに触れ、58単位以上の人は半期に16単位まで履修できるようにしている、と書いています。58単位に16単位を足すと、ちょうど74単位です。このように、上限の数字の裏には「どんな生徒が、どの時期に入ってくるか」という学校の考えがあります。
学校を比べるときは、上限の数字だけでなく、次の3つも一緒に聞いておくと計画が具体的になります。
- 上限は「年」で決まっているのか、「半期」で決まっているのか
- 単位の認定は年1回(3月)か、年2回(9月と3月)か
- 転入・編入の人や、卒業が近い人への特例はあるか

就学支援金が出るのは1年度30単位分まで。上限を超えて取る前に確かめます
1年に取る単位の数は、お金にも関わります。高校の授業料を国が支援する高等学校等就学支援金は、授業料を単位ごとに決めている学校の場合、1年度に30単位分まで、通算で74単位分までしか合算されません。高等学校等就学支援金の支給に関する法律施行規則第7条第5項は、その年度に履修を始めた科目の単位数の合計が30を超える場合、超えた部分は合算できないと定めています。同じ条の第6項は、通算で74を超える部分も合算できないとしています。
1単位あたりの支給の上限額も、同じ第7条に書かれています。私立の通信制の課程は1単位13,668円、公立の通信制の課程は1単位336円です(授業料がそれより安い場合は、授業料の額まで)。2026年度からは、私立の通信制も含めて所得制限がなくなっています(文部科学省「高校生等への修学支援」)。
| 確かめること | 決まり | 気をつけたい場面 |
|---|---|---|
| 1年度に合算できる単位 | 30単位分まで | 上限が30を超える学校で、30単位より多く登録するとき |
| 通算で合算できる単位 | 74単位分まで | 単位を落として取り直すときや、74を超えて取るとき |
| 支給される期間 | 定時制・通信制は原則48月 | 前の高校の在学月数と通算される転入・編入のとき |
出典:高等学校等就学支援金の支給に関する法律施行規則第7条、文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」(2026年9月24日確認)
たとえば、授業料を単位ごとに決めていて、上限が39単位の学校で1年に39単位を取ると、30単位を超える9単位分は、その年度の就学支援金の合算に入りません。その分の授業料をどう扱うかは学校や都道府県の制度によって違うので、登録する前に学校の事務の窓口で確かめておくと安心です。支給期間は、文部科学省のQ&Aによると、全日制は36月、定時制・通信制は原則48月で、全日制で20月在学してから通信制へ移った場合は、通信制で22月分が支給される、という計算例が示されています。
なお、就学支援金が使えるのは高校の授業料です。サポート校の費用には使えません(同Q&A)。公立の通信制高校の1単位あたりの受講料は、通信制高校 安いの記事で都県ごとに比べています。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
1単位を取るには、レポート・スクーリング・試験の3つがそろう必要があります
上限の数字の重さを実感するために、1単位を取るのに何が必要かを見ておきます。高等学校学習指導要領は、通信制の課程で1単位を取るための添削指導(レポート)の回数と、面接指導(スクーリング)の時間の標準を、教科ごとに決めています。面接指導の1単位時間は50分として計算します。
| 教科・科目 | レポート(1単位あたり) | スクーリング(1単位あたり) |
|---|---|---|
| 国語・地理歴史・公民・数学 | 3回 | 1単位時間 |
| 理科 | 3回 | 4単位時間 |
| 保健体育のうち体育 | 1回 | 5単位時間 |
| 保健体育のうち保健 | 3回 | 1単位時間 |
出典:高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編、文部科学省「高等学校学習指導要領総則 新旧対照表(通信制の課程における教育課程の特例抜粋)」(2026年9月24日確認)。芸術・外国語は3回・4単位時間、家庭・情報と専門教科・科目は2〜3回・2〜8単位時間の範囲で各学校が定めます。
たとえば国語の4単位の科目なら、標準ではレポート12回とスクーリング4単位時間です。これを何科目も並べると、1年分の量が見えてきます。東京都教育委員会の都立高校の入学案内(通信制課程のページ)では、30単位を登録した場合、年間およそ82〜86通のレポートを学校に送り、スクーリングのために年間およそ20〜24日登校すると説明しています(東京都教育委員会「通信制課程」・令和5年度入学者向けの資料)。月に直すと、レポートは7通前後です。
単位の認定には、レポートの合格、決められた時間以上のスクーリングへの出席、試験の合格の3つが要ります。どれか1つが欠けると、その科目の単位は認定されません。上限いっぱいに科目を登録しても、レポートが提出期限に間に合わなければ、その年に取れる単位は減ります。用語の意味を先に確かめたいときは、通信制高校 用語の記事が役に立ちます。

年25単位で3年、年30単位なら毎年5単位の余裕。ペース別の卒業計画
ここからは、1年に取る単位の数と、卒業までの年数の関係を計算してみます。1年生の4月から入学し、前の高校の単位が無い場合の例です。必履修科目や特別活動の条件は別に満たすものとして、単位の数だけで計算しています。
| 1年に取る単位 | 3年間の合計 | 74単位に届く時期 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 30単位(上限いっぱい) | 90単位 | 3年目の途中で届く計算 | 体力と時間に余裕があり、落とした科目の取り直しに備えたい人 |
| 25単位 | 75単位 | 3年目の終わり | 3年での卒業を目指す標準的なペース |
| 20単位 | 60単位 | 4年目(残り14単位) | 体調や仕事と両立しながら進めたい人 |
| 15単位 | 45単位 | 5年目(4年で60単位、残り14単位) | 生活リズムを整えるところから始めたい人 |
表の中の数字は、74単位と1年あたりの単位数から計算したものです。74を3で割ると約24.7なので、3年で卒業するには、毎年25単位前後を落とさずに取る計算になります。上限が年30単位の学校なら、毎年5単位ほどの余裕があり、1科目を落としても翌年に取り返せる幅が残ります。
4年以上かけて卒業する人もいます。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」によると、令和6年度(2024年度)の卒業生90,872人(2022年度以降に開校した73校を除く)のうち、在籍期間が3年間だった人は42,667人(47.0%)、3年より長かった人は4,143人(4.6%)でした。1〜3年未満の人は38,209人(42.0%)でした。また、2025年5月1日の時点で4年以上在籍している生徒は全体の6.8%で、公立では25.6%でした。
ゆっくり進めること自体は、制度上の問題ではありません。ただし、就学支援金の支給期間は定時制・通信制で原則48月なので、4年を超えて在籍すると、原則として、それ以降の授業料は支援の対象外になります。何年まで在籍できるかも学校ごとに決まっていて、在学年限の上限は法令には書かれていません。在籍の年数が気になるときは、高校の留年は何年までの記事も参考になります。
転入・編入では、前の学校の単位と在籍期間を足して計画します
今の高校から通信制高校に移る人は、前の学校で取った単位と、在籍していた期間を足して計算します。単位制高等学校教育規程第5条は、単位制の課程への転入学は「修得した単位及び在学した期間に応じて」許可できると定め、第7条は、過去に在学した高校で修得した単位を、卒業に必要な単位数に加えることができるとしています。どの科目を何単位として数えるかは、入る学校が教育課程と照らし合わせて決めます。
在籍期間については、転入学なら前の学校の期間がそのまま続きます。いったん退学してから入る編入学では、退学していた期間は在籍に数えられません。大宮中央高校のQ&Aは、前の高校で休学していた期間も在籍期間として認める、と説明しています。転入と編入の違いは、転入と編入の違いの記事で詳しく比べています。
次の表は、前の学校の状況ごとに、上限が年30単位の学校と年39単位の学校で、卒業までの見通しがどう変わるかを計算したものです。単位の数だけで計算した目安で、実際に何単位を引き継げるかは学校の判断です。
| 前の学校の状況 | あと必要な単位 | 年30単位の学校 | 年39単位の学校 |
|---|---|---|---|
| 1年在籍・単位0(高1を終えて転入) | 74単位 | 2年で60単位。3年目が要り、在籍は合計4年 | 2年で78単位。在籍は合計3年 |
| 2年在籍・40単位(高3の4月に転入) | 34単位 | 1年で30単位。残り4単位のため、在籍は4年目に入る | 1年で34単位を取れれば在籍3年で卒業 |
| 2年在籍・58単位(高3の4月に転入) | 16単位 | 1年で届く。在籍3年で卒業 | 1年で届く。在籍3年で卒業 |
| 2年半在籍・59単位(高3の10月に転入) | 15単位 | 半期15単位の学校なら、3月に卒業できる計算 | 半期ごとの上限を学校に確認 |
1行目の例(1年在籍・単位0で転入し、39単位を2年続けて在籍3年で卒業)はNHK学園高校が、4行目の例(高2を終えて59単位で10月に転入し、半年で15単位を取って卒業)は大宮中央高校が、それぞれ公式ページで示している例です。ほかの行は、同じ考え方で計算した目安です。
表から分かるのは、前の学校で取った単位が少ないほど、1年の上限の違いが卒業の時期に響くということです。反対に、前の学校で単位をある程度取っているなら、上限が30単位の学校でも3年での卒業に届きやすくなります。高2や高3で移る人の考え方は、通信制高校 転校の記事で、転入する月と単位の関係まで詳しく書いています。

上限いっぱいに詰め込むと、かえって卒業が遅れることがあります
「上限まで取れば早く終わる」と考えたくなりますが、実際の計画では注意したい点がいくつかあります。よくある思い込みと、公式情報から分かる実際を並べます。
思い込み1:上限まで登録すれば、その分の単位が取れる
登録した科目の単位が認定されるのは、レポート・スクーリング・試験の3つがそろったときだけです。30単位の登録で年80通を超えるレポートが要るという東京都の説明のとおり、登録を増やすほど、1か月にこなす量が増えます。体調に波がある時期や、アルバイトと両立する時期に上限いっぱいで登録すると、提出が遅れて複数の科目をまとめて落とすことがあります。
思い込み2:上限が大きい学校ほど、早く卒業できる
卒業には3年以上の在籍が要るので、1年生の4月から入る人にとっては、上限が30でも39でも、卒業は最短で3年後です。上限の大きさが卒業の時期を変えるのは、前の学校で取った単位が少ない状態で転入・編入する場合などに限られます。
思い込み3:3月にしか卒業できない
単位制の課程では、学期の区分に従って入学や卒業をさせることができます(単位制高等学校教育規程第3条)。桃谷高校は単位の認定を9月と3月の年2回行うと説明しており、大宮中央高校も、修得した単位の数によって卒業の年月が変わると書いています。9月の卒業ができるかどうかは学校ごとなので、入学前に確かめておくと、計画の選択肢が増えます。
思い込み4:前の学校の単位は、全部そのまま使える
前の学校で取った単位を加えることはできますが、どの科目を何単位として数えるかは、入る学校が決めます。桃谷高校は、学校設定教科・科目の単位には本校で認定できる上限がある、と説明しています。単位修得証明書を持って相談すると、具体的な数が分かります。
授業以外の学びでも、単位を増やせる場合があります
1年の上限とは別に、学校の外での学びを単位として認める仕組みがあります。どれも校長が教育上有益と認めたときに使える仕組みで、学校によって扱いが違います。
- 高卒認定試験の合格科目:学校教育法施行規則第100条により、入学前に合格したものも含めて、在学する高校の科目の単位として認めることができます。大宮中央高校・桃谷高校とも、認定できる科目や単位数にはルールや上限があると説明しています
- 他の高校での履修、大学などでの学修、技能審査、ボランティア活動など:学校教育法施行規則第97条・第98条の仕組みで、合計36単位までと決まっています(第99条)
- 定時制と通信制の併修:通信制の生徒が、定時制の課程や他校の通信制の課程で一部の科目を修得した場合も、卒業に必要な単位に含めることができます。学習指導要領解説によると、この定通併修には上限が設けられていません
出典:学校教育法施行規則第97条〜第100条、高等学校学習指導要領解説 総則編(2026年9月24日確認)
これらの単位が、その学校の1年の上限の中に数えられるのかどうかも学校ごとです。たとえばNHK学園高校は、高卒認定試験の合格科目を単位として認定して履修を免除する場合、免除できる単位数は申請した年度に履修している単位数と合わせて39単位以下、と説明しています。高卒認定と通信制高校の関係を詳しく知りたいときは、高卒認定と通信制高校どっちの記事にまとめています。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまで読んで、「単位を取るための計画は分かったけれど、1人で毎月のレポートを続けられるか心配」と感じた人もいると思います。通信制高校は自分で学習を進める時間が長い分、生活リズムが崩れた時期に、提出が止まりやすい面があります。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任制をとっています。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるように設計していて、中学内容の学び直しや、授業のアーカイブ視聴にも対応しています。生徒会・サークル・学園祭・企業とのコラボもあり、単位を取るための学習だけで終わらない高校生活をつくれます。転入・編入による途中からの入学もでき、出願費用は無料です。
そのうえで、正直にお伝えしておきたい点があります。
- ニジ高は高校ではありません。単位の認定と卒業資格は、提携する通信制高校で取ります。1年に何単位まで取れるか、前の学校の単位をいくつ引き継げるかも、在籍する通信制高校の規程で決まります
- 提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金が使えるのは通信制高校の授業料で、ニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内をご覧ください
サポート校の費用の仕組みは、サポート校の学費の記事で詳しく説明しています。ほかの学校と比べながら考えたいときは、通信制高校 選び方のページも使えます。
迷ったときの進め方(3ステップ)
ステップ1:今の単位と在籍期間を書き出す。今の高校(または前の高校)で取った単位の数と、在籍した月数を確かめます。分からなければ、単位修得証明書を学校に頼みます。これが、どの学校に相談するときにも計算の出発点になります。
ステップ2:卒業したい時期から逆算して、1年に取る単位を決める。「あと何単位」を「卒業したい時期までの年数」で割ると、1年に取る単位の目安が出ます。その数が年30単位を超える場合は、上限が大きい学校を探すか、卒業の時期を半年〜1年ずらすかを考えます。無理のない数に、落としたときの予備を少し足しておくと安心です。
ステップ3:候補の学校2〜3校に、同じ質問をする。「1年(半期)の上限は何単位か」「私の単位はいくつ引き継げるか」「最短でいつ卒業できるか」「単位の認定は年何回か」「30単位を超えた分の授業料はどうなるか」を聞き、答えを同じ表に並べます。数字で比べると、自分に合う学校が見えてきます。


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よくある質問
Q. 通信制高校で1年間に取れる単位に、法律上の上限はありますか?
A. 学校教育法や学校教育法施行規則、高等学校通信教育規程に、1年あたりの上限を定めた条文はありません。上限は各学校の学則や規程で決まっています。公式情報で確かめた3校では、年30単位が2校、年39単位が1校でした。入りたい学校の上限は、その学校の募集要項や説明会で確かめてください。
Q. 1年で74単位を取って、1年で卒業することはできますか?
A. できません。卒業には74単位以上に加えて、高校に3年以上在籍していることが必要です(学校教育法第56条)。1年生から入学した場合、どれだけ単位を取っても卒業は最短で3年後です。前の高校の在籍期間は通算できるので、転入・編入の場合は合計で3年になるかを確かめます。
Q. 1年に何単位取れば、3年で卒業できますか?
A. 74単位を3年で割ると約24.7なので、毎年25単位前後を取る計算です。上限が年30単位の学校なら、毎年5単位ほどの余裕を持って計画できます。必履修科目と特別活動30単位時間以上の条件も別に満たす必要があるので、学校の履修モデルと合わせて確かめてください。
Q. 上限より多く単位を取ると、就学支援金はどうなりますか?
A. 単位ごとに授業料を決めている学校では、就学支援金が合算されるのは1年度に30単位分まで、通算74単位分までです(高等学校等就学支援金の支給に関する法律施行規則第7条)。上限が30を超える学校で多く登録するときは、超えた分の授業料の扱いを学校に確かめておきましょう。
Q. 4年以上かけて卒業しても大丈夫ですか?
A. 制度上は問題ありません。令和6年度の通信制高校の卒業生のうち、在籍期間が3年より長かった人は4.6%で、2025年5月時点で4年以上在籍している生徒は全体の6.8%でした。ただし就学支援金の支給期間は定時制・通信制で原則48月で、何年まで在籍できるかは学校ごとに決まっています。
1年に取る単位は、自分の生活に合わせて決めていい数字です
「上限まで取らないと遅れてしまう」と焦る必要はありません。上限は学校が決めた目安であり、卒業に必要なのは74単位と3年の在籍です。毎年25単位前後なら3年で届き、体調や生活に合わせて20単位ずつ進めても、4年目で届きます。実際に、令和6年度の通信制高校の卒業生でも、3年より長く在籍して卒業した人が4.6%いました。
今日できるのは、今の単位と在籍した月数を紙に書き出すことです。数字が手元にあれば、学校に相談したときに「あなたの場合は、1年に何単位で、いつ卒業できます」という答えを具体的にもらえます。自分のペースで、1つずつ計画を立てていきましょう。
今の単位と在籍期間から、卒業までの道のりを一緒に確かめられます
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