通信制高校の卒業に必要な単位数は74単位以上|卒業要件3つと1単位の重さ【2026】

「通信制高校を卒業するには、何単位取ればいいの?」「全日制より少なくて済むの?」。レポートやスクーリングのことを調べ始めると、単位の数え方がよく分からなくなる方も多いと思います。

先に結論を書きます。通信制高校の卒業に必要な単位数は74単位以上で、全日制・定時制と同じです。卒業の条件は「3年以上の在籍」「必履修科目を含む74単位以上の修得」「特別活動(通信制は卒業までに30単位時間以上)」の3つです。違うのは単位の取り方で、通信制は添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験の3つで1単位ずつ積み上げます。

この記事では、学校教育法・学校教育法施行規則・高等学校通信教育規程の条文(e-Gov)と、文部科学省の高等学校学習指導要領を実際に開いて、卒業要件と「1単位の重さ」を整理しました。卒業までの年数は文部科学省の調査の数字で確かめています。確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。

今の高校に通い続けるのが難しい場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:通信制高校の卒業単位数と卒業要件の早見

  • 卒業に必要な単位数は74単位以上です(学校教育法施行規則第96条・高等学校学習指導要領)。全日制・定時制・通信制で同じ基準です。
  • 卒業要件は「3年以上の在籍」「必履修科目を含む74単位以上」「特別活動の成果が認められること」の3つ。通信制の特別活動は、卒業までに30単位時間以上と決められています。
  • 74単位のうち、全員が学ぶ必履修科目と総合的な探究の時間は、標準の単位数で合計38単位ほど(理科を2科目で選んだ場合)。残りは学校や本人が選ぶ科目です。
  • 通信制の1単位は、レポートの回数とスクーリングの時間数で決まります。国語や数学なら1単位につきレポート3回・スクーリング1単位時間(50分)が標準です。
  • 1年間に取れる単位数に、国の法令の上限はありません。上限は各校が学則や履修の決まりで定めています。
  • 転入なら、前の学校で取った単位と在籍期間を引き継げます。3年で卒業できるかは、引き継げる単位の数で変わります。
  • 単位の積み上げ方が不安なら、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)と組み合わせる方法もあります。卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制サポート校です。全国どこからでも。カメラ・マイクはオフのままで大丈夫です。
体験説明会を見てみる →

卒業に必要なのは74単位以上。全日制・定時制と同じ基準です

「通信制は単位が少なくて済む」と思われがちですが、卒業に必要な単位数は変わりません。学校教育法施行規則第96条は、校長が高校の全課程の修了を認めるのは「高等学校学習指導要領の定めるところにより、七十四単位以上を修得した者」と定めています(e-Gov 学校教育法施行規則)。

学習指導要領(平成30年告示)も同じく、「卒業までに修得させる単位数は、74単位以上とする」としています。そのうえで各学校は、卒業までに修得させる単位数を自分で決めます。つまり74単位は「下限」で、学校によっては卒業に必要な単位数を74より多く設定していることがあります。

単位の数え方は、全日制と通信制で違います。

項目全日制・定時制通信制
卒業に必要な単位数74単位以上74単位以上(同じ)
1単位の標準50分の授業を35回(35単位時間)科目ごとのレポートの回数とスクーリングの時間数
単位が認められる条件授業に出て、成績が目標に届くことレポートの合格・スクーリングの出席・試験の合格
修業年限3年3年以上

※学習指導要領 第1章総則 第2款3(1)ア・5、学校教育法第56条より作成。

通信制の教育は、高等学校通信教育規程第2条で「添削指導、面接指導及び試験の方法により行う」と決められています(e-Gov 高等学校通信教育規程)。毎日の授業の代わりに、この3つで学んだ証拠を積み上げていく、というのが通信制の単位の考え方です。通信制高校の全体の仕組みから知りたい方は、通信制高校とはの記事にまとめています。

ダイニングで、母親と息子が付せんを貼った手帳を見て計画を立てている
74単位は、1年ごとの計画に分けると見通せます。

卒業要件は3つ。在籍3年以上・74単位以上・特別活動30単位時間以上です

通信制高校の卒業要件を、根拠の条文と一緒に並べると次のようになります。東京都教育委員会の都立高校の入学案内(令和9年度)も、通信制課程の卒業資格として同じ3つを挙げ、「全日制課程との卒業資格等の違いはありません」と書いています。

卒業要件決めている条文など通信制でのポイント
3年以上在籍する学校教育法第56条(通信制の修業年限は3年以上)転入なら前の学校の在籍期間も数える
必履修科目を全て履修し、74単位以上を修得する学校教育法施行規則第96条・学習指導要領各科目はレポート・スクーリング・試験で修得する
特別活動の成果が認められる学習指導要領 第1章総則 第4款2・第2款5(7)卒業までに30単位時間以上。ホームルーム活動を含む

学校教育法第56条は、高校の修業年限を「全日制の課程については、三年とし、定時制の課程及び通信制の課程については、三年以上とする」と定めています(e-Gov 学校教育法)。単位が早くそろっても、在籍が3年に満たなければ卒業はできません。

見落とされやすいのが特別活動です。全日制ではホームルーム活動を年間35単位時間以上行うのが原則ですが、通信制は学習指導要領の特例で「ホームルーム活動を含めて、各々の生徒の卒業までに30単位時間以上指導する」とされています。1単位時間は50分なので、30単位時間は1,500分です。入学式や学校行事、スクーリング日のホームルームなどが当たることが多く、何が特別活動に数えられるかは学校ごとに決まっています。詳しくは通信制高校 特別活動の記事も参考にしてください。

また、学校教育法施行規則第104条で準用する第57条により、課程の修了や卒業は「平素の成績を評価して」決めることになっています。単位の数だけでなく、学校が定めた指導計画に沿って学んだかどうかが見られます。

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

74単位のうち約半分は必履修科目。全員が学ぶ科目が決まっています

74単位は、好きな科目だけで集めればよいわけではありません。学習指導要領は、どの学科でも全員に履修させる「必履修教科・科目」を定めています。標準単位数で並べると次のとおりです。

教科全員が履修する科目標準単位数
国語現代の国語、言語文化2+2
地理歴史地理総合、歴史総合2+2
公民公共2
数学数学Ⅰ3
理科「科学と人間生活」と基礎を付した科目1つ、または基礎を付した科目3つ2+2(または2×3)
保健体育体育、保健7〜8+2
芸術音楽Ⅰ・美術Ⅰ・工芸Ⅰ・書道Ⅰから1つ2
外国語英語コミュニケーションⅠ3
家庭家庭基礎・家庭総合から1つ2または4
情報情報Ⅰ2
総合的な探究の時間全員が履修3〜6

※学習指導要領 第1章総則 第2款3(1)イ・(2)アより作成。

理科を2科目、体育を7単位、家庭を家庭基礎で数えると、必履修の教科・科目で35単位、総合的な探究の時間の下限3単位を足して38単位です(本記事での計算)。74単位の約半分が、全員に共通の部分ということになります。なお学習指導要領には、特に必要がある場合に「数学Ⅰ」と「英語コミュニケーションⅠ」を2単位にできるといった例外もあり、実際の単位数は学校の教育課程で決まります。

残りの36単位ほどは、各学校が開く選択科目や学校設定科目で埋めます。普通科など普通教育を主とする学科では、学校設定科目などで卒業単位に含められるのは合わせて20単位までという決まりもあります。転入を考えるときは、「何単位持っているか」だけでなく「必履修科目のどれが終わっているか」を確かめることが大切です。

通信制高校を卒業するには、3年以上の在籍、必履修科目を含む74単位以上の修得、卒業までに30単位時間以上の特別活動の3つがそろう必要があることを示す図
出典:学校教育法・学校教育法施行規則(e-Gov)、高等学校学習指導要領

通信制の1単位は、レポートの回数とスクーリングの時間で決まります

全日制の1単位は「50分の授業を35回」が標準ですが、通信制は学習指導要領の「通信制の課程における教育課程の特例」で、1単位あたりの添削指導(レポート)の回数と面接指導(スクーリング)の時間数の標準が決められています。

科目のまとまりレポート(1単位あたり)スクーリング(1単位あたり)
国語・地理歴史・公民・数学3回1単位時間
理科3回4単位時間
保健体育のうち「体育」1回5単位時間
保健体育のうち「保健」3回1単位時間
芸術・外国語3回4単位時間
家庭・情報・専門教科2〜3回2〜8単位時間

※1単位時間は50分。出典:文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示) 第1章総則 第2款5(1)。理数の科目と総合的な探究の時間は、1単位につきそれぞれ1回以上・1単位時間以上を確保したうえで学校が定めます。

この表は「標準」なので、学校によって多少の違いはあります。それでも、国語や数学はレポート中心、理科・芸術・英語・体育はスクーリングが重めという傾向は、どの学校でも大きくは変わりません。

試験については、学習指導要領が「各教科・科目の履修につき適切な回数を確保した上で」学校が内容と時期を定めるとしています。多くの学校では、決められた数のレポートに合格し、スクーリングの時間数を満たした人が、単位認定試験を受けられる流れです。レポートの中身や試験の難しさが気になる方は、通信制高校 単位認定試験の記事も読んでみてください。

体育7単位ならスクーリングは35単位時間。科目で重さがかなり違います

1単位あたりの標準に、必履修科目の標準単位数を掛けてみると、科目ごとの負担の違いがはっきりします(本記事での計算。学校の実際の回数とは違うことがあります)。

科目(標準単位数)レポートの標準スクーリングの標準
数学Ⅰ(3単位)9回3単位時間(150分)
現代の国語(2単位)6回2単位時間(100分)
英語コミュニケーションⅠ(3単位)9回12単位時間(600分)
科学と人間生活(2単位)6回8単位時間(400分)
体育(7単位)7回35単位時間(1,750分)

体育は、レポートは少ないかわりにスクーリングの時間がいちばん長い科目です。スクーリングで体を動かすのが不安な方は、どの時期にどれくらい体育のスクーリングがあるのかを、入学前に確かめておくと安心です。

もう1つ知っておきたいのが、メディア学習によるスクーリングの免除です。学習指導要領は、ラジオやテレビ、その他の多様なメディアを使った学習を計画的に取り入れ、報告課題などで成果が認められれば、各科目の面接指導の時間数や特別活動の時間数のうち10分の6以内を免除できるとしています。特に必要がある場合は複数のメディアを使って免除でき、その場合も合わせて10分の8を超えることはできません。

実際の例として、東京都教育委員会の令和9年度の入学案内では、都立の通信制課程について次のように説明しています(東京都教育委員会 令和9年度 都立高等学校 定時制課程・通信制課程 入学案内)。

  • 30単位を登録した場合、報告課題(レポート)は年間約82〜86通を学校に送る
  • スクーリングは履修科目によって違い、年間約20〜24日登校する。面接指導日は原則として土曜日
  • 多様なメディアを使う「通信制高校WEB学習」では、スクーリングのための登校を年5日程度にする取り組みがある

スクーリングの日数は、学校やコースでかなり違います。日数の目安と通い方は、通信制高校 スクーリング 日数の記事で詳しく整理しています。

窓辺の机で高校生がノートに書き込み、奥で母親が洗濯物をたたんでいる
レポートは、決まった回数を出して単位につなげます。

1年間に取れる単位数に国の上限はありません。上限は学校が決めています

「1年で何単位まで取れるの?」という疑問もよく聞きます。今回、学校教育法施行規則・高等学校通信教育規程・単位制高等学校教育規程・学習指導要領を確認しましたが、通信制の生徒が1年間に修得できる単位数の上限を定めた条文は見当たりませんでした。

多くの通信制高校は、1年間に登録(履修)できる単位数の上限を学則や履修の決まりで定めています。上限を設けるのは、レポートやスクーリングの量が一定の範囲に収まるようにするためです。上限の数字は学校によって違うため、この記事では特定の数字を書きません。志望校の募集要項や説明会で確かめてください。

目安として、74単位を3年で割ると1年あたり25単位前後になります。先ほどの都立の例では、30単位を登録すると年間約82〜86通のレポートになります。1年に取る単位を増やすほど、レポートの通数とスクーリングの日数も増えることは覚えておきましょう。

卒業までの年数1年あたりの単位の目安(74単位の場合)向いている状況の例
3年約25単位生活リズムが安定していて、毎月レポートを出せる
4年約19単位体調に波がある、アルバイトや療養と両立したい
転入して残りの年数で(74−引き継げる単位)÷残りの年数前の学校の単位があり、同級生と同じ時期に卒業したい

※単純に割り算した目安です。実際には学校の上限や、必履修科目の配置で変わります。

年ごとの計画の立て方は、通信制高校 年間 単位 上限の記事で、3年・4年のモデルに分けて紹介しています。

転入なら、前の学校の単位と在籍期間を引き継げます

全日制や定時制から通信制に移る場合、これまでの単位と在籍期間はむだになりません。学校教育法施行規則第92条第2項は「全日制の課程、定時制の課程及び通信制の課程相互の間の転学又は転籍については、修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」と定めています。単位制の課程では、単位制高等学校教育規程第5条が「修得した単位及び在学した期間に応じて」転入を許可できるとし、第7条で過去に在学した高校で修得した単位を卒業に必要な単位数に加えられるとしています。

ほかにも、校長の判断で卒業単位に加えられる学修があります。

単位に加えられる学修根拠上限
他の高校で修得した科目の単位(併修など)施行規則第97条第98条の分と合わせて36単位まで(第99条)
大学などでの学修、技能審査、ボランティア活動など(文部科学大臣が定めるもの)施行規則第98条第97条の分と合わせて36単位まで(第99条)
高卒認定試験で合格した科目施行規則第100条この条文には上限の定めなし
外国の高校への留学施行規則第93条36単位まで

※どれも「校長は、教育上有益と認めるときは」などの形で、認めるかどうかと何単位分かは学校が決めます。

注意したいのは、転入と編入の違いです。今の学校に籍があるうちに移るのが転入、退学してから入り直すのが編入です。退学から入学までに空白の期間があると、その期間は在籍期間に数えられません。引き継ぎの実例は通信制高校 転校 単位 引き継ぎの記事にまとめています。

通信制高校の1単位あたりの標準は、国語・地理歴史・公民・数学がレポート3回とスクーリング1単位時間、理科・芸術・外国語がレポート3回とスクーリング4単位時間、体育がレポート1回とスクーリング5単位時間、保健がレポート3回とスクーリング1単位時間であることを示す比較表
出典:文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示)

卒業生の約半分は同じ学校に3年間在籍。4年以上かけて卒業する道も用意されています

「通信制高校の卒業率」を示す公式の統計は、今回の調査では見つけられませんでした。代わりに、文部科学省の2つの調査から、卒業までの年数と卒業した人の数を確かめました。

文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年8月31日公表)によると、2024年度の卒業生90,872人(2022年度以降に開校した73校を除く)の在籍期間は次のとおりでした。

その学校での在籍期間卒業生の人数割合
1年未満5,853人6.4%
1年以上3年未満38,209人42.0%
3年間42,667人47.0%
3年より長い4,143人4.6%

在籍が3年未満で卒業した人が半分近くいるのは、転入・編入で途中から入った人が前の学校の在籍期間と単位を合わせて卒業しているためと考えられます(調査は「その学校での在籍期間」を数えたものです)。同じ調査では、2025年5月1日時点で4年以上在籍している生徒が全体の6.8%で、公立では25.6%、私立では1.9%でした。公立の通信制では、自分のペースで4年以上かけて卒業をめざす人が珍しくありません。

学校基本調査(令和7年度・確定値)でも、通信制を置く学校のうち修業年限を4年以上とする学校が62校(うち公立47校)あり、修業年限3年の学校は296校でした。また、令和6年度間に通信制高校を卒業した人は91,809人で、そのうち28.6%が大学・短大などへ、22.9%が専門学校へ進んでいます(文部科学省 学校基本調査(e-Stat))。在籍する生徒は、令和8年度の速報値で311,792人と過去最多になっています。

「通信制は卒業が難しいのでは」と心配な方は、通信制高校 卒業 難しいの記事で、つまずきやすい場面と対策をまとめています。

今の状況によって、74単位までの組み立て方は変わります

同じ74単位でも、どこから始めるかで道のりが違います。よくある5つの状況で、最初に確かめたいことを整理しました。

今の状況持っている単位の目安最初に確かめたいこと
中学3年生で、通信制に新しく入学する0単位から1年目に登録できる単位数と、スクーリングの日数・場所
全日制の1年生の途中で転入を考えているその年度の単位はまだ修得前のことが多い転入の時期によって、今年度の単位がどう扱われるか
全日制の2年・3年で転入を考えている前の学年までに修得した単位単位修得証明書の中身と、残りの必履修科目
高校を退学していて、入り直したい(編入)退学前に修得した単位引き継げる単位と、在籍期間の数え方
体調に波があり、3年で卒業できるか不安—4年以上かけて卒業する計画を学校が認めているか

どの状況でも共通するのは、「あと何単位」と「どの必履修科目が残っているか」を紙に書き出すことです。前の学校の単位修得証明書があれば、転入先の学校はそれをもとに残りの計画を一緒に考えてくれます。

よくある誤解:「74単位あれば卒業」「落とすと留年」「レポートだけで単位」

  • 誤解1:「74単位そろえば卒業できる」
    74単位は下限です。必履修科目を全て履修していること、3年以上在籍していること、特別活動の成果が認められることもそろって、初めて卒業になります。学校が卒業単位を74より多く決めている場合もあります。
  • 誤解2:「単位を落としたら留年になる」
    通信制の多くは学年の区分を設けない単位制です(学校教育法施行規則第103条・単位制高等学校教育規程)。学校基本調査(令和7年度)でも、通信制を置く358校のうち339校が単位制による課程でした。落とした科目を次の年度に取り直す形になり、全日制のような「学年ごとの留年」とは仕組みが違います。ただし卒業が遅れることはあります。詳しくは通信制高校 留年の記事で説明しています。
  • 誤解3:「レポートさえ出せば単位が取れる」
    単位には、レポートの合格に加えて、決められた時間数のスクーリングへの出席と試験の合格が必要です。文部科学省の実態調査では、2024年度にレポートは出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)いました。
  • 誤解4:「オンラインなら学校に一度も行かなくていい」
    メディア学習でスクーリングの一部を免除できても、上限は面接指導の時間数の10分の8までです。登校がゼロになるわけではありません。

単位を落としてしまったときの取り直し方は、通信制高校 卒業できないの記事で具体的に紹介しています。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

「単位の仕組みは分かったけれど、ひとりでレポートを出し続けられるか不安」。そう感じた方の選択肢の1つとして、NIJIN高等学院(ニジ高)を紹介します。

ニジ高は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任がつきます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。中学の内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応していて、生活リズムに波があっても学べるように設計しています。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。

そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。

  • ニジ高そのものは高校ではありません。卒業に必要な74単位は、提携する通信制高校に在籍して修得します。
  • 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高はその準備と参加を支えます。
  • 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。

単位を取る仕組みそのものは、どの通信制高校でも同じです。違うのは「レポートを出し続けるための支え」があるかどうか。ほかの学校やサポート校と並べて比べる候補の1つにしていただければ十分です。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 「あと何単位」と「残りの必履修科目」を書き出す。転入なら、今の学校で単位修得証明書を出してもらうと正確です。新しく入学するなら0単位から、1年あたり25単位前後が3年卒業の目安です。
  2. 候補の学校の「1年に登録できる単位数」と「スクーリングの日数・場所」を確かめる。同じ74単位でも、年間の上限や体育・理科のスクーリングの組み方で、通いやすさが大きく変わります。
  3. 3年で卒業するか、4年以上かけるかを決めておく。体調や生活に合わせて卒業の時期を選べるのが通信制の良さです。説明会や個別相談で「この単位数なら何年で卒業できますか」と同じ質問をすると、学校ごとの違いが見えてきます。

3つとも、どの学校にするか決まっていなくても進められます。状況を整理しながら考えたい場合は、体験説明会・個別相談で話を聞かせてください。

教室で生徒たちが机に向かい、先生が見回っている
スクーリングでは、先生から直接教わる時間があります。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

単位や卒業の条件が心配なとき、別の通い方も聞いてみる

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、担任制です。ただし学院は高校ではなく、卒業に必要な単位は提携する通信制高校で修得し、そのスクーリングへの参加が必要です。単位の数え方の相談からどうぞ。引き継げる単位の条件と、時期ごとの残り方は通信制高校 転校 単位で整理しています。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 通信制高校の卒業に必要な単位数は何単位ですか?

A. 74単位以上です。学校教育法施行規則第96条と高等学校学習指導要領で決められていて、全日制・定時制と同じ基準です。学校によっては卒業に必要な単位数を74より多く定めていることがあるので、志望校の学則や募集要項で確かめてください。

Q. 通信制高校の卒業要件は単位数だけですか?

A. 単位数だけではありません。3年以上の在籍、必履修科目を全て履修して74単位以上を修得すること、特別活動の成果が認められることの3つが必要です。通信制の特別活動は、ホームルーム活動を含めて卒業までに30単位時間以上と決められています。

Q. 1年で取れる単位に上限はありますか?

A. 国の法令には、1年間に修得できる単位数の上限は見当たりませんでした。多くの学校が学則や履修の決まりで年間の登録単位数の上限を定めています。74単位を3年で取るなら、1年あたり25単位前後が目安です。

Q. 全日制で取った単位は通信制で使えますか?

A. 使えます。学校教育法施行規則第92条第2項などにより、転入では修得した単位に応じて受け入れてもらえ、在籍期間も通算されます。ただし、どの科目をどう読み替えるかは転入先の学校が決めるので、単位修得証明書を持って相談してください。

Q. 3年で卒業できなかったらどうなりますか?

A. 通信制の修業年限は「3年以上」なので、4年以上かけて卒業することもできます。文部科学省の調査では、2025年5月1日時点で4年以上在籍している生徒は6.8%(公立は25.6%)でした。在籍できる年数の上限は学校ごとに決まっているので、入学前に確かめておくと安心です。

74単位は、1単位ずつ積み上げた先にあります

74単位と聞くと遠く感じるかもしれません。でも、その中身は「レポートを1通出す」「スクーリングに1回出る」「試験を1つ受ける」の積み重ねです。国語や数学なら、1単位はレポート3回とスクーリング50分が標準でした。

今日すぐに決めなくて大丈夫です。まずは、自分があと何単位必要で、どの必履修科目が残っているのかを書き出すところから始めてみてください。数字がはっきりすると、3年で進むか、4年かけて進むか、自分に合うペースも見えてきます。

オンラインで学ぶニジ高の生徒
オンラインで、青春する。

あと何単位かを一緒に数えるところから、相談を受け付けています

全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付

通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

あわせて読みたい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次