通信制高校への転校は高2からできる?|高1の単位と卒業・受験の逆算【2026】

高2になってから「今の高校を続けるのは難しいかもしれない」と感じ始めた。でも、高校生活はもう半分近くまで来ている。「今から通信制高校に移っても、同級生と同じ春に卒業できるのか」「高1で取った単位はどうなるのか」「修学旅行や進路の話が進む時期に動いていいのか」。高2の転校には、高1や高3とは少し違う迷いがあります。

先に結論を書きます。通信制高校への転校(転入学)は、制度の上では高2からでもできます(許可するのは転入先の校長です)。高1までに修得した単位と、今の高校に在学した期間は、転入先で数えてもらえるのが基本なので、高2の転校は「ゼロからやり直す」手続きではありません。気をつけたいのは、高2の途中で移る場合、今年度に履修している途中の科目がまだ単位になっていないことがある点です。卒業の時期は「74単位から修得済みの単位を引いた残り」を、残りの年度でどう積むかで見通しを立てます。大学受験を考えているなら、高3の秋の出願から逆算します。

この記事は、法令の条文と学習指導要領、文部科学省・教育委員会・各校の公式の資料を、2026年10月4日に開いて確かめた内容で書いています。確かめられなかったことは、そう書いています。

今の高校に通い続けるのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:高2から通信制高校へ転校するときの早見

  • 制度の上では、高2からでも通信制高校へ転校できます。学校教育法施行規則第92条は、転学先の校長が「教育上支障がない場合」に転学を許可できること、全日制・定時制・通信制の間の転学では「修得した単位に応じて」相当学年に転入できることを定めています。受け入れるかどうかと時期は、学校ごとに決まります。
  • 持って移れるのは、高1までに「修得した」単位と、今の高校に在学した期間です。退学を挟まない転入なら、どちらも数えてもらえるのが基本です。
  • 何年次に入るかの決め方は学校ごとです。東京都立の通信制は、2026年度第二学期の募集で修得単位14単位以上(新宿山吹高校は19単位以上)を第2学年相当以上とし、NHK学園高校は高校の在籍期間が1年以上なら2年次と案内しています。
  • 高2の途中で移ると、今年度に履修中の科目は単位になっていないことがあります。今の学校の単位の認定が学年末か学期ごとかを、先に確かめます。
  • 卒業の時期は「74単位−修得済みの単位」を、残りの年度で割って見通します。1年間に修得できる単位の上限は学校ごとで、NHK学園高校は年間最大39単位と案内しています。
  • 大学受験を考えるなら、高3の秋から逆算します。1学年上の令和9年度の実施要項では、総合型選抜の出願は9月1日以降、学校推薦型選抜は11月1日以降です。
  • ニジ高は高校ではなく、通信制高校サポート校です。何年次に入るか、何月付で移れるかは提携する通信制高校の決まりによるので、個別相談会でお尋ねください。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒

NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制サポート校です。全国どこからでも。カメラ・マイクはオフのままで大丈夫です。

体験説明会を見てみる →

高2からの転校は、学年だけで「遅い」とは決まりません。分かれ目は、高1の単位を引いた「残りの単位」です

「高2からではもう遅いのでは」という不安は、とても自然なものです。ただ、制度の上では、高2の転校は、高1までの積み重ねを持ったまま学ぶ場所を変える手続きです。通信制高校の卒業には、3年以上の在籍、74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上の3つが必要ですが、このうち在籍期間と単位は、前の高校の分を転入先で数えてもらえるのが基本です。

公式サイトで、高2からの転入について書いている学校もあります。NHK学園高等学校は、高1の1年間を他校に在籍して修得単位が0の生徒も2年次に入学となる例を挙げ、1年間に履修できる最大39単位の修得を2年続ければ、転入学後2年間の在籍で卒業することが可能だと書いています。N高等学校(N高グループ)も、「高校2年生からでも転入できますか?」という問いに「できます」と答え、受け入れている時期はコースによって異なると案内しています。

高2の転校で卒業の時期を左右するのは、多くの場合、在籍期間よりも単位です。高1で何単位を修得できているか、高2の途中の科目がどう扱われるか、残りの単位を高3の3月までに積めるか。この3つが分かれば、「間に合うかどうか」は数字で確かめられます。高1のうちに移る場合は通信制高校 転校 高1の記事で、高3になってから移る場合は通信制高校 転入 高3の記事で整理しています。

出典:NHK学園高等学校「転入・編入学をお考えの方」/N高等学校「通信制高校の転入・編入とは?単位の引き継ぎと時期を解説」(いずれも2026年10月4日確認)

秋のダイニングテーブルで、母親と高校生の娘が並び、ノートのチェック欄に書き込んでいる
高1で修得した単位を74単位から引くと、残りの単位が見えてきます。

制度の上では、高2の転校は「修得した単位に応じて相当学年に転入する」手続きです

高2の転校に関わる決まりを、条文で確かめておきます。

決まり 中身 根拠
転学の手続き 在籍校の校長が在学証明書などを転学先の校長に送り、転学先の校長は「教育上支障がない場合」に転学を許可することができる 学校教育法施行規則 第92条第1項
課程をまたぐ転学 全日制・定時制・通信制の間の転学は、修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる 同 第92条第2項
単位制の課程への転入 修得した単位と在学した期間に応じて、相当の期間を在学すべき期間として許可することができる 単位制高等学校教育規程 第5条
前の高校で修得した単位 単位制の課程の校長は、生徒が過去に在学した高校で修得した単位を、全課程の修了に必要な単位数に加えることができる 同 第7条

転学に関わる条文は、どれも「することができる」という形で、学校に判断の幅を残しています。何年次に入るか、どの単位を卒業に必要な単位として数えるかは、転入先の学校が決めます。高2の転校で最初にすることが「転入先に単位を見てもらうこと」になるのは、このためです。

卒業の3つの条件にも根拠があります。通信制の修業年限を3年以上とするのは学校教育法第56条、74単位以上の修得は学校教育法施行規則第96条第1項、特別活動を卒業までに30単位時間以上とするのは高等学校学習指導要領の総則(通信制の課程における教育課程の特例)です。また、同規則第24条は、生徒が転学した場合、校長は指導要録(学習や健康の状況を記録した書類)の写しを転学先の校長に送付しなければならないと定めています。

出典:学校教育法施行規則/単位制高等学校教育規程/学校教育法(いずれもe-Gov法令検索)/文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」

※2026年10月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

高1の単位は「修得済み」の分だけ数えます。何年次に入るかの決め方は学校ごとに違います

転入先がまず見るのは、高1で「授業を受けた」科目ではなく、単位の修得が「認定された」科目です。学習指導要領は、生徒が学校の定める指導計画に従って科目を履修し、その成果が目標からみて満足できると認められる場合に、単位を修得したことを認定するとしています。まず通知表か単位修得証明書で、高1の修得単位を科目ごとに確かめてください。

手元に書類がないときのために、計算上の目安も書いておきます。学習指導要領は、全日制の授業を週30単位時間・年間35週を標準とし、35単位時間の授業を1単位として計算することを標準としています。この標準どおりの時間割で、高1の科目をすべて修得した場合は、30単位前後になる計算です(ホームルーム活動は単位に数えません)。これは統計の数字ではなく、標準から計算した目安で、実際の数は学校の教育課程によって違います。

何年次に入るかの決め方を、公式の資料で示している例を並べます。

学校 2年次(第2学年相当以上)に入る条件 確かめた資料
東京都立 一橋高校・砂川高校(通信制) 修得単位数が14単位以上(13単位以下は第1学年相当) 令和8年度第二学期 都立高等学校転学・編入学募集の学校別一覧
東京都立 新宿山吹高校(通信制) 修得単位数が19単位以上(18単位以下は第1学年相当) 同上
東京都立の通信制(4月の後期選抜) 在籍していた期間が1年以上で、修得単位数が学校の定める数以上。第2学年相当以上の募集は、転学・編入学募集として行う 令和9年度 東京都立高等学校通信制課程入学者選抜実施要綱
NHK学園高等学校 高校への在籍期間が1年以上で2年次。2年以上で修得単位が35単位以上なら3年次 公式サイト「転入・編入学をお考えの方」

修得した単位の数で分ける学校もあれば、在籍期間を先に見る学校もあるので、在籍期間と修得単位を両方書き出しておくと答えやすくなります。

単位の数と合わせて見ておきたいのが、必履修科目です。学習指導要領は、現代の国語・言語文化、地理総合・歴史総合、公共、数学Ⅰ、体育・保健、英語コミュニケーションⅠ、情報Ⅰなどを、すべての生徒に履修させる科目としています。高1で済んでいない必履修科目は、転入先で履修することになります。

全日制から東京都立の通信制へ移りたい高2の人には、もう1つ決まりがあります。都立高校の転学・編入学募集は、今と同じ課程・同じ学科への出願が原則です。今と違う課程(全日制から通信制など)へは、第1学年の第二学期の募集では出願でき、第1学年の第三学期以降の募集では、転学後に卒業に必要な単位の履修と修得ができると志願先の校長が認める場合に出願できるとされています(2026年度第二学期・2025年度第三学期の募集の案内)。高2の募集は後のほうに当たるので、出願の前に行う単位の照合のときに、出願できるかどうかを確かめてください。

出典:東京都教育委員会「令和8年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集」・学校別一覧(定時制・通信制課程)/同「令和9年度東京都立高等学校通信制課程入学者選抜実施要綱」/NHK学園高等学校「転入・編入学をお考えの方」(いずれも2026年10月4日確認)

高2で通信制高校に転入するとき2年次(第2学年相当以上)に入る条件は、東京都立の一橋高校・砂川高校が修得単位14単位以上、新宿山吹高校が19単位以上、NHK学園高校が高校の在籍期間1年以上と、学校によって決め方が違うことを比べた図
出典:東京都教育委員会「令和8年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集」、NHK学園高等学校「転入・編入学をお考えの方」(2026年10月4日確認)

高2の途中で移ると、今年度に履修している科目は単位になっていないことがあります

高2の4月に移る人は、高1の単位が確定してから動き、高2の科目は転入先で最初から学ぶので、話は比較的単純です。難しいのは、高2の夏・秋・冬に移る場合です。

高等学校学習指導要領(総則 第4款の1の(3))は、生徒が1科目を2以上の年次にわたって履修したときは、年次ごとにその科目について履修した単位の修得を認定することを原則とし、また、単位の修得の認定を学期の区分ごとに行うことができるとしています。学期ごとに認定している学校なら、学期の区切りまでの分が単位になっていることがあります。学年末にまとめて認定している学校から年度の途中で移ると、高2の科目はまだ単位として認定されていないことがあります。今の学校がどちらの方式かは、担任の先生に聞けば分かります。

2つ以上の年次にわたる科目の身近な例が、保健体育です。学習指導要領は「保健」を原則として入学年次とその次の年次の2か年にわたって履修させること、「体育」を各年次継続して履修できるようにすることを求めています。高1の分は、高1の終わりに認定されていれば修得済みの単位で、高2の分は今の学校の認定の時期によります。

途中まで学んだ分を転入先がどこまで考慮するかについて、一般的な扱いを示した公的な資料は、今回は確認できませんでした。東京都教育委員会の募集では、出願の前に志願先の都立高校で単位の照合を行い、転学後に卒業に必要な単位の履修と修得が可能かを確かめるとしています。NHK学園高校は、転入学を希望する日が9月1日以降の場合、今の学校に「科目別履修状況証明書」を頼むよう案内しています。文部科学省のガイドラインも、学期の途中に受け入れる際には前の学校での学習状況などを十分に確認するよう、学校に求めています。

移る時期 高2の科目の単位 確かめること
高2の夏〜秋(学期の区切り) 今の学校が学期ごとに認定していれば、区切りまでの分が単位になっていることがある。学年末の認定なら、単位になっていないことがある 今の学校の認定の方式。転入先で後半から登録できる科目の数
高2の冬(年度の後半) 高2の科目は単位になっていないことがある。転入先でその年度に積める単位も少なくなる その年度に取れる単位の見込み。高3で取る単位の数
高2の学年末まで在籍して、高3の4月 学年末に認定されれば、高2の単位も持って移れる 学年末まで通えるか。今の出席と成績で認定の見込みがあるか

※表は考え方の整理です。実際の扱いは、今の学校の認定の方式と、転入先の単位の照合で決まります。

年度の後半に移るほど、その年度に転入先で積める単位は少なくなりがちです。文部科学省のガイドラインが、年度末や試験前にまとめて添削課題を提出させる運用を行わないこととしていて、レポートをあとからまとめて出すことができないためです。「学年末まで今の学校にいる」か「今移る」かは、学年末に単位が認定される見込みがあるかどうかで変わります。時期ごとの損得は通信制高校 転入 タイミングの記事で、単位の引き継ぎで確かめる点は通信制高校 転校 単位の記事で詳しく扱っています。

出典:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」/文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(令和5年2月一部改訂)

受け入れの時期は、高2でも学校ごとに決まっています。東京都立は年に数回の募集で、私立にも受付の期限や最終の月を決めている学校があります

公式の資料にある、高2に関わる受け入れの時期の例を並べます。

学校 高2に関わる受け入れと時期(公表の例) 気をつける点
東京都立の通信制 2026年度第二学期:第2学年相当以上は3校で計148名、受付は8月18日〜22日の間で学校ごと。2025年度第三学期:第2学年相当以上は一橋・砂川の2校で計52名、受付は12月9日・10日。令和9年度の後期選抜:出願は4月1日・2日 都内に住所か勤務先があり、スクーリングに出席できること。選抜は国語・数学・英語の学力検査。2026年度第三学期の募集は10月4日時点で未発表
神奈川県立の通信制 4月1日付・4月当初付・10月1日付(2026年度)。10月1日付の検査は9月16日〜30日の間で校長が定める日(募集区分A・B)、受付は原則として検査の前々日 本人の住所か勤務先が県内にあること。県内の公立高校からの積極的な理由による進路変更の区分は、原則として異なる学科間で1年次相当
NHK学園高等学校 転入学は毎年3月〜12月に随時。2026年度の出願は3月1日〜7月31日必着、後期転入学は8月1日〜12月10日必着 対象は高校在学中の1年生〜3年生。選考は出願書類と面接
N高等学校(N高グループ) ネットコースは随時で、受け入れ日は毎月1日が基本。週5・週3・週1+コースは4月・7月・10月・1月。1・2年次の最終転入学受け入れ月は1月 原則として2年次に本校スクーリングに参加する(事情がある場合は個別に相談)。出願は入学希望月の約1か月前が目安

東京都立のように募集の時期が決まっている学校は、出願の期間を過ぎると次の募集を待つことになります。私立にも、受付の期限や年次ごとの最終の月を決めている学校があります。候補の学校には「高2の何月付で入れますか」「受付の期限はいつですか」と、日付で聞いてください。2年次に本校でのスクーリングを予定している学校もあるので、スクーリングの時期と日数も一緒に聞いておくと予定が立てやすくなります。

東京都立の場合は、在籍校の校長が出す転学照会書、在学証明書、単位修得証明書・成績証明書などが必要で、入学考査料は通信制で950円です。こうした書類を作るのは今の高校なので、退学届を出す前に、在籍したまま「通信制への転学を考えています」と相談してください。

公立・私立の受け入れ月を1年の流れで見たい場合は通信制高校 年度途中 転入の記事を、学年ごとの期限の目安は全日制から通信制 いつまでの記事を、相談から入学までの流れは全日制から通信制 転校の記事をご覧ください。

出典:東京都教育委員会「令和8年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集」/同「令和7年度第三学期都立高等学校転学・編入学募集」/神奈川県「公立高等学校への転入学・編入学について」・「令和8年9月1日付け(全・定)及び10月1日付け(通)公立高等学校転入学・編入学者の選抜の実施について」/NHK学園高等学校「出願スケジュール」/N高等学校「よくある質問」(いずれも2026年10月4日確認)

窓辺の机でノートに書き込む高校生と、奥のソファで本を読む保護者
受け入れの時期や受付の期限は、学校ごとに決まっています。

卒業の時期は「74単位−修得済みの単位」から逆算できます(仮の数字による説明の例)

高3の3月に卒業できるかどうかは、残りの単位を、残りの年度で積めるかどうかで決まります。計算の骨組みは「74単位−転入先が卒業に必要な単位として認めた数=残りの単位」です。下の表は、仮の数字を置いた説明の例です。

高1までの修得単位(仮) 転入の時期 残りの単位 高3の3月に卒業するための目安
30単位 高2の4月 44単位 高2と高3で、平均して年22単位ずつ
30単位 高2の10月(高2の科目が単位になっていない場合) 44単位 高2の後半と高3の1年半で44単位。高2の後半に取れる数が少ないほど、高3で取る数が増える
20単位 高2の4月 54単位 高2と高3で、平均して年27単位ずつ
0単位 高2の4月 74単位 高2と高3で、平均して年37単位ずつ。1年間の上限が37単位以上の学校でないと届かない

※仮の数字による説明の例です。転入先が認める単位の数、その年度に登録できる科目、1年間の上限は、単位の照合で確かめてください。

高1の単位が少ない人や高2の後半に移る人は、高3で取る単位が多くなります。1年間に修得できる単位の上限は学校ごとに決まっているので(NHK学園高校は年間最大39単位)、残りの単位と合わせて聞いてください。

在籍期間のほうは、高1の4月に入学し、休学や退学を挟まずに転入した人なら、高3の3月でちょうど3年になります。NHK学園高校は「前籍校での在籍が含まれます」と案内し、同校とN高等学校は、休学の期間は在籍期間に含まれないと案内しています。休学した期間がある人は、最初の相談のときに伝えてください。特別活動について、NHK学園高校は「転入生・編入生の場合は、前籍校での活動も考慮されます」と書いています。

高3の3月に届かない見通しになった場合は、学期の区切りでの卒業があるかを学校に尋ねる道があります。学校教育法施行規則第104条第3項と単位制高等学校教育規程第3条は、学期の区分に従って卒業を認めることができると定めています。「できる」という決まりなので、実際に行っているかは学校ごとです。詳しくは通信制高校 卒業時期の記事で扱っています。

大学受験を考えるなら、高3の秋の出願から逆算します。調査書には在学中の全学年の記録が載ります

今の高2が受けるのは令和10年度(2028年4月入学)の大学入学者選抜で、その実施要項は2026年10月4日時点でまだ公表されていません(令和9年度の要項は2026年5月に公表されました)。ここでは、1学年上の令和9年度の実施要項の日程を、目安として並べます。

選抜・試験 令和9年度の実施要項の日程 高2のうちに確かめておくこと
総合型選抜 入学願書の受付は2026年9月1日以降、結果の発表は11月1日以降 高3の夏までに、活動の記録や志望理由の材料を用意する時間が取れるか
学校推薦型選抜 入学願書の受付は2026年11月1日以降、結果の発表は12月1日以降 出身高校の校長の推薦に基づく選抜なので、転入先の高校の推薦の条件
大学入学共通テスト 本試験は2027年1月16日・17日 受験に使う科目を、転入先で履修できるか
各大学の教科・科目の個別テスト 2027年2月1日〜3月25日の間 高3の3月に卒業の見込みが立つか

※令和9年度(2027年4月入学)の日程です。今の高2が受ける令和10年度の日程は、公表されたら文部科学省と各大学の募集要項で確かめてください。

調査書は、在籍する高校が指導要録に基づいて作ります。「各教科・科目等の学習の記録」の欄は高校在学中の全学年について記入し、転入学の場合は、その学年を記入することになっています。「全体の学習成績の状況」(評定平均と呼ばれることが多い数字)は、すべての教科・科目の評定の合計を、すべての評定の数で割って出します。全学年について記入する決まりなので、高2で転校しても、高1の学習の記録は調査書の対象になると読めます。前の学校の評定がどう載るかの細かい扱いは、転入先の学校に確かめてください。

実施要項は、大学が教科・科目を指定して、単位の修得や一定水準以上の評定を出願の要件として求めることができるともしています。志望に必要な科目が転入先で開講されているかを、相談のときに聞いてください。

大学に入学できるのは高校を卒業した人などと学校教育法第90条で定められていて、この条文は全日制・定時制・通信制を区別していません。通信制高校からの進学の全体像は、通信制高校 大学進学の記事でまとめています。

出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」・「大学入学者選抜関連情報」(2026年10月4日確認)

高2から通信制高校へ転校するときは、74単位から修得済みの単位を引いた残りの単位、転入先の受け入れの月と受付の期限、高3の秋の大学入試の出願時期(令和9年度は総合型選抜が9月1日以降、学校推薦型選抜が11月1日以降)の3つから逆算することを示す図
出典:学校教育法施行規則第96条、NHK学園高等学校・N高等学校の公式サイト、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

修学旅行や文理選択の時期と重なるときは、「行事」と「科目」を分けて考えます

高2は、学校によっては修学旅行があり、高3で学ぶ科目の希望を出す時期でもあります。

今の学校の修学旅行が高2に予定されている場合、修学旅行に参加するかどうかは、74単位の計算には入りません。文部科学省の高等学校学習指導要領解説 特別活動編は、修学旅行を特別活動の学校行事(旅行・集団宿泊的行事)の例に挙げていて、教科・科目の単位とは別だからです。単位に関わるのは、参加するかどうかではなく、移る月のほうです。友達との思い出として行っておきたいなら、旅行のあとの受け入れ月を候補校に聞く。行くこと自体が負担なら、その前の受け入れ月を聞く。どちらも、理由として十分です。

お金の面では、修学旅行の積立金や申込金が、転校や不参加の場合にどう扱われるかを定めた一般的な決まりは、公的な資料では確認できませんでした。今の学校の事務室に「いつまでに申し出れば、いくら戻りますか」と日付と金額で聞くのが確かです。

転入先の通信制高校の行事は、種類や数、参加が任意かどうかが学校ごとに違います。卒業に関わるのは、特別活動を卒業までに30単位時間以上という決まりのほうです。実例は通信制高校 行事の記事でまとめています。

文理選択については、今の学校で希望調査の時期が近い場合でも、転校を理由に答えを急ぐ必要はありません。転入後は、転入先で開講されている科目の中から、残りの必履修科目と進路に必要な科目を組み合わせて履修を登録します。転入先に「志望に必要な科目を履修できるか」を聞いてください。

お金は、就学支援金の「残りの月数」と「年30単位まで」を先に確かめます

高2の転校では、授業料を支える高等学校等就学支援金の数え方も変わります。就学支援金は、高校に在学した期間が通算36月を超えると支給されません(高等学校等就学支援金の支給に関する法律 第3条)。通信制だけに在学していた月は4分の3月として数えるので(同法施行令 第1条)、通信制では実質48月です。転校した場合に通算されるのは、前の高校に「在学した月数」です。

文部科学省のQ&Aは、全日制に20月在学してから通信制に移った場合、「48月−20月×4/3(端数切捨て)」で、通信制では22月分が支給されると説明しています。この式に、高2で移る場合を当てはめると次のようになります(高1の4月から休学せずに全日制に在学していた場合の計算の例です)。

転入の時期(全日制に在学した月数) 通信制で支給される月数(Q&Aの式で計算) 高3の3月までの月数
高2の4月(12月) 48−12×4/3=32月 24月
高2の10月(18月) 48−18×4/3=24月 18月
高2の1月(21月) 48−21×4/3=20月 15月

※文部科学省のQ&Aの式に当てはめた計算の例です。実際の残りの月数は、転入先の学校で確かめてください。

計算の例では、支給される月数は高3の3月までの月数を上回ります。月数が問題になりやすいのは、卒業が高3の3月より後に延びたときです。

2026年度の私立の通信制の上限は、授業料が年額で決まる学校では年337,200円、履修する単位数に応じて決まる学校では1単位13,668円で、年30単位・通算74単位までです。単位数に応じて決まる学校で1年に30単位を超えて履修する年は、超えた分が支給額の計算に入りません(同法施行規則 第7条)。

就学支援金の対象は高校の授業料だけで、サポート校の費用には使えません。転校したら転入先で申請し直します。支給は原則として申請が届いた月から始まるので(同法 第6条。その月の初日に転入先に在学していないときは翌月から)、申請書類は転入した月のうちに出してください。お金の全体は、通信制高校 転校 費用の記事で整理しています。

出典:高等学校等就学支援金の支給に関する法律/同施行令/同施行規則(e-Gov法令検索)/文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」/文部科学省「高校生等への修学支援」

よくある誤解は3つ。「高2はもう遅い」「途中までの授業も単位になる」「退学してから探しても同じ」

誤解1「高2からではもう遅い」

遅いかどうかは学年ではなく、残りの単位と、それを積む時間で決まります。

誤解2「高2の途中まで受けた授業は、そのまま単位になる」

転入先が数えるのは、修得が認定された単位です。学期の区切りや学年末まで待つと何が単位として残るかを、今の学校に先に確かめてください。

誤解3「いったん退学してから探しても、同じように移れる」

退学してから入り直すと、転入学ではなく編入学になり、退学から入学までの月は在学した期間になりません(単位制高等学校教育規程第5条が数えるのは「在学した期間」です)。受け入れの機会も変わることがあり、NHK学園高校は編入学を前期・後期の年2回の募集、N高等学校は編入学の入学月を4月・7月・10月・1月と案内しています。退学の話が出たときは、届を書く前に、転学として進められないかを相談してください。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営する、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任制です。生活リズムに波があっても学べるよう、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。途中からの入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座や、企業や自治体と関わるプロジェクトにも取り組んでいます。生徒が自分たちで企画する行事があり、行事・イベントのページで紹介しているとおり、国内修学旅行(2泊3日)や海外のスタディツアーもあります(リアルの行事は任意参加で、費用は学費とは別にかかります。内容と日程は年度によって変わります)。

ただし、高2からの転入について、正直にお伝えしておくことがあります。

  • ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。そのため、何年次に入るか、何月付で転入できるか、高1の単位や在籍期間がどう数えられるかは、提携する通信制高校の決まりによって決まります。個別相談会でお尋ねください
  • 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。スクーリングの形や日程も、個別相談会でご案内しています
  • 費用は、提携する通信制高校の分と、ニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内をご覧ください
  • 総合型選抜の講座はありますが、合格を約束するものではありません。調査書や推薦は、在籍する通信制高校が扱います
  • オンライン中心なので、毎日通う場所がほしい人には合わない場合があります

個別相談会はオンライン(Zoom)で30分、参加は無料で、保護者の方だけでも参加できます。高1の修得単位と在籍期間を手元に用意しておくと、時期や卒業の見通しについての質問がしやすくなります。よく寄せられる質問は、よくある質問のページにもまとめています。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 今の学校で「高1の修得単位」「在籍期間」「単位の認定の方式」を確かめる。通知表か単位修得証明書で、高1の修得単位を科目ごとに書き出します。担任の先生に「高2の単位は学年末にまとめて認定ですか、学期ごとですか」と聞きます。休学した期間があれば、その月も書き添えます。
  2. 候補の学校2〜3校に、同じ質問を数字と日付で聞く。「私の単位だと何年次に入りますか」「卒業に必要な単位として何単位が認められますか」「高2の何月付で入れますか。受付の期限はいつですか」。大学受験を考えている人は、志望に必要な科目を履修できるかも聞きます。
  3. 修学旅行・学年末・受験の予定を並べて、移る月を決める。今の学校の予定(修学旅行、学期の区切り、学年末)と、候補校の受け入れ月を1枚の紙に並べます。そのうえで、今の学校に「退学」ではなく「転学」として相談します。

1つ目と2つ目は、転校するかどうかを決めていなくても進められます。数字と日付が手元にあると、家族の話し合いも学校との相談も進めやすくなります。

明るい相談室の丸いテーブルで、母親と高校生が職員の説明を聞いている後ろ姿
数字と日付が手元にあると、学校との相談も家族の話し合いも進めやすくなります。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

高2からでも、オンラインで最高の青春をつくれます

ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校です。チャットだけの参加から始められ、総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座もあります。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。体験説明会で、授業の様子を見てみませんか。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 通信制高校への転校は、高2からでもできますか?

A. 制度の上ではできます。学校教育法施行規則第92条は、転学先の校長が教育上支障がない場合に転学を許可できると定めていて、今回確かめた条文に学年で区切る規定は見当たりませんでした。受け入れの月と受付の期限は学校ごとなので、候補校に日付で確かめてください。

Q. 高2から転校して、同級生と同じ高3の3月に卒業できますか?

A. 残りの単位を高3の3月までに積めるかどうかで決まります。目安は「74単位−転入先が認めた修得済みの単位」です。在籍期間は、休学や退学を挟まなければ、前の学校の分も数えてもらえるのが基本です。単位の照合のときに、卒業の見込みの時期を聞いてください。

Q. 高1で取った単位は、すべて引き継げますか?

A. 修得が認定された単位は、転入先で数えてもらえるのが基本です。ただし、どの単位を卒業に必要な単位として認めるかは転入先が決めます。認定されなかった科目や、高2の途中で履修中の科目は、単位として持っていけないことがあります。

Q. 高2の修学旅行に行ってから転校してもいいですか?

A. かまいません。修学旅行は特別活動の学校行事で、教科・科目の単位とは別なので、参加するかどうかは74単位の計算に入りません。ただ、移る月が変わると、その年度に転入先で取れる単位が変わることがあるので、旅行のあとの受け入れ月と、その月に入った場合の卒業の見込みを候補校に確かめてください。

Q. 高2で通信制高校に移ると、大学受験で不利になりますか?

A. 通信制高校への転校が有利か不利かを示した公的な資料は、今回は確認できませんでした。確かめられたのは、大学の入学資格を定める学校教育法第90条が課程を区別していないこと、調査書は在籍する高校が作り、高校在学中の全学年の学習の記録が載ることです。受験に使う科目を転入先で履修できるか、推薦の条件はどうかを、転入の相談のときに聞いてください。

高2の今だから、数えられることがあります

高2で「このままでは続けられないかもしれない」と感じるのは、苦しいことです。高校生活の半分まで来たからこそ、今から変えていいのか、ためらう気持ちも大きいと思います。

けれど、高2の転校は、ここまでの1年あまりを手放すことではありません。高1で修得した単位と在籍した期間は、数えてもらえるのが基本です。残りの単位がいくつで、どの月に移れて、高3の秋までに何を準備できるか。数字と日付を並べると、卒業までの道も、その先の進路も、見通しを立てやすくなります。

まずは、高1の単位を書き出すところから。移るかどうかを決めていない段階で相談してもかまいません。

オンラインで学ぶニジ高の生徒

オンラインで、青春する。

退屈を、わくわくに。高2からの一歩を体験説明会で

全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付

通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次