全日制高校から通信制高校へ移ることは、制度の上では「転学(転入学)」と呼ばれる、ふつうの手続きです。今の高校に籍を置いたまま転入先を決めれば、それまでに修得した単位と、在籍した期間を引き継げるのが基本です(どう数えるかは転入先の校長が判断します)。いちばん避けたいのは、行き先が決まる前に退学届を出してしまうことです。
この記事では、「全日制から通信制へ転校するかどうかをどう決めるか」と、「相談を始めてから転入するまでの流れの全体図」をまとめました。細かい書類や時期の話は、テーマごとの記事へご案内します。つらい気持ちのまま調べている方もいると思います。今日すべてを決めなくてかまいません。順番が分かれば、落ち着いて選びやすくなります。内容は、2026年9月27日に学校教育法施行規則などの条文と、公立・私立の通信制高校の募集要項を実際に開いて確かめたものです。
今の全日制高校に毎日通い続けるのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、転入学は通年で受け付けています。全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:全日制から通信制へ転校する流れと判断基準の早見
- 全日制から通信制への転校は「課程をまたぐ転学」です。許可するのは転入先の校長で、許可されれば、修得した単位に応じて相当の学年に転入できます(学校教育法施行規則第92条)
- 決める前に「何がつらいのか」を1つに絞ります。通学・人間関係・授業のペースのどれが原因かで、合う学校の形が変わります
- 転校しない道(休学・在籍したままの併修・学校外の居場所を足す)も、同じ表の上で比べておきます
- 流れは7段階です。今の学校の籍は最後まで残し、転入先の合格が決まってから転学の手続きを終えます
- 受け入れの時期は学校ごとに違います。神奈川県立の通信制は(県外からの転居などの場合)4月・10月付けなど年に数回、私立でも「後期転入学は12月10日必着」のように締め切りがあります
- お金は「就学支援金の残りの月数」と「サポート校を使う場合の費用」を分けて考えます。全日制に20か月いた場合、通信制で受けられるのは22か月分です
- ニジ高は、全日制に在籍したままでも、通信制高校へ転入してからでも使える、オンライン中心のサポート校です(高校ではありません)
「転校したい」と思ったら、決める前に「何がつらいのか」を1つに絞ります
「全日制が合わないから通信制へ」と考えるとき、本当に合っていないのは「全日制という課程」そのものではなく、その中の一部であることが多いです。毎朝の満員電車なのか、クラスの人間関係なのか、授業の速さなのか、朝起きられない体調の波なのか。原因がどれかによって、通信制へ移って楽になる部分と、移っても残る部分が分かれます。
通信制高校は、全日制と同じ「高等学校」の課程の1つで、卒業すれば同じ高校卒業の資格になります。違うのは毎日通うかどうかより、単位の取り方です。レポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、試験の3つで単位を取ります(高等学校通信教育規程第2条)。仕組みの全体は通信制高校とはの記事にまとめています。
紙に書き出すときは、「いちばんつらいこと」を1行だけ書いてみてください。3つも4つもあるときは、「それが無くなったら学校に行けそうか」で順番をつけます。この1行が、あとで転入先を比べるときの物差しになります。
保護者の方へ:お子さんが「転校したい」と言い出したとき、理由をすべて言葉にできないことはよくあります。理由を詰めるより先に、「籍を残したまま調べられる」「今日決めなくていい」と伝えるだけで、話しやすくなることがあります。

転校で楽になりやすいつらさと、転校しても残りやすいつらさがあります
文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、通信制高校の生徒のうち、週5日通うコースの生徒は12.5%、集中スクーリングを前提としたコースは28.9%、月1〜2回や自由登校などのその他が33.2%でした。通い方の幅はかなり広いので、「どのつらさを減らしたいか」が決まれば、選ぶべき形も絞れます。
| いちばんつらいこと | 通信制へ移ると(学校・コースによる) | 転入先で確かめること |
|---|---|---|
| 毎日の通学・朝の登校 | 登校日の少ないコースを選べる(上の調査では、生徒の約6割が集中スクーリング型か「その他」のコース) | スクーリングの場所と日数、泊まりがあるか |
| クラスの人間関係 | 登校日の少ないコースなら、同じ教室で過ごす時間は減る | 同級生と話せる場があるか(無いと孤立を感じることがある) |
| 授業の速さ・一斉授業 | レポートを自分のペースで進める時間が増える | レポートの締め切りと、質問できる先生の体制 |
| 体調の波・朝起きられない | 登校日の少ないコースなら、時間の使い方を自分で決めやすい | 医療の判断は主治医に。生活リズムを支える仕組み |
| 勉強の内容が分からない | 自学自習が中心なので、支えが無いと進みにくい | 学び直しの授業や、個別に聞ける人がいるか |
この表は、通信制の仕組み(通い方を選べる・レポートによる自学自習が中心)から見た目安で、どの学校でも同じになるわけではありません。表の下の2行は、通信制へ移っただけでは解決しにくいつらさです。同じ調査では、添削課題は出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)いて、その理由として学校が最も多く挙げたのは「心身に関すること」でした。転校は環境を変える手段ですが、家で学ぶ時間を支えてくれる人や仕組みがあるかどうかも、同じくらい大事です。
転校しない道もあります。休学・併修・学校外の居場所を先に比べます
「転校するか、このまま我慢するか」の2択で考えると苦しくなります。実際には、今の高校の籍を残したまま使える道が法令にいくつも書かれています。転校はその中の1つとして比べるほうが、あとで「ほかの道もあった」と後悔しにくくなります。
| 選び方 | どんなものか | 向いている場合 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 休学する | 校長の許可を受けて、籍を残したまま休む(施行規則第94条) | まず心と体を休めたい | 休学中は単位が増えない。卒業が遅れることがある |
| 在籍したまま通信制で一部の単位を取る(併修) | 全日制の生徒が通信制で修得した単位を、今の学校の校長が教育上有益と認めるときは、卒業に必要な単位に加えることができる(自宅での遠隔授業の単位などと合わせて36単位まで。施行規則第96条第3項・第97条) | 今の学校は続けたいが、一部の科目は別の形で学びたい | 実施するかは学校の判断。今の学校が認めるかを確かめる |
| 自宅などでの遠隔授業 | 学校生活への適応が難しく欠席が続く生徒に、学校が自宅などでメディアを利用した授業を受けさせたとき、その単位は卒業に必要な74単位のうち36単位まで数えられる(施行規則第96条第2項。併修の単位と合わせて36単位まで=同条第3項) | 学校には行けないが、今の学校の生徒でいたい | 学校が実施しているかしだい。担任に聞く |
| 学校外の居場所を足す | 籍と単位は今の高校のまま、サポート校などを併用する | 高校は辞めたくないが、ほかの居場所がほしい | 費用は別にかかる。出席や単位は今の高校の基準のまま |
| 通信制へ転校する | 課程をまたいで転学し、単位と在籍期間を持っていく | 通い方そのものを変えたい | 受け入れ時期・単位の見込み・費用を先に確かめる |
在籍したまま通信制と組み合わせる方法は、通信制高校 全日制 併用の記事で、二重に在籍できない理由と、併修の条件をくわしく書いています。休学から戻る道も残しておきたい場合は、休学の期間が卒業の時期にどう響くかを、先に担任に聞いておくと安心です。
制度の上では「課程をまたぐ転学」。修得した単位に応じて、相当の学年に転入できます
全日制から通信制への転校の根拠は、学校教育法施行規則第92条です。今の学校の校長は、転学を希望する生徒がいるとき、在学証明書などの書類を転学先の校長に送ります。転学先の校長は「教育上支障がない場合には、転学を許可することができる」とされています。つまり、転校を決めるのは今の学校ではなく、転入先の学校です。
同じ第92条の第2項には、「全日制の課程、定時制の課程及び通信制の課程相互の間の転学」は「修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」と書かれています。どちらも「できる」という書き方で、実際に何年次・何単位として受け入れるかは転入先の校長が判断します。学年による区分を設けない単位制の課程については、単位制高等学校教育規程第5条が「修得した単位及び在学した期間に応じて」転入学を許可することができると定め、第7条は、過去の高校で修得した単位を卒業に必要な単位数に校長が加えることができるとしています。
卒業の条件は、全日制から移っても変わりません。
| 卒業の条件 | 中身 | 全日制からの引き継ぎ | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 在籍期間 | 3年以上 | 転入学なら、前の学校の在学期間に応じて転入先で在学すべき期間が決まる | 学校教育法第56条、単位制高等学校教育規程第5条 |
| 修得単位 | 74単位以上 | 前の学校で修得済みの単位を、転入先の校長が加えることができる | 施行規則第96条、同規程第7条 |
| 特別活動 | ホームルーム活動を含め30単位時間以上 | 前の学校の分をどう数えるかは転入先の判断 | 高等学校学習指導要領(平成30年告示) |
退学してから入り直すと、転入学ではなく編入学(施行規則第91条)になり、籍が無かった期間は在籍期間に数えられません。2つの違いは転入学と編入学の違いの記事で条文ごとに整理しています。
出典:e-Gov 学校教育法施行規則、e-Gov 単位制高等学校教育規程、e-Gov 学校教育法、文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示)、文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト「通信制高校とは?」(いずれも2026年9月27日確認)
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
流れは7段階。今の学校の籍は最後まで残し、合格が決まってから手続きを終えます
全日制から通信制への転校は、次の7段階で進みます。順番でいちばん大事なのは、第6段階より前に今の学校を辞めないことです。
- つらさを1行にして、家族と共有する
- 転校しない道も含めて、選び方を比べる
- 転入先の候補に相談し、受け入れの時期と単位の見込みを聞く
- 今の学校(担任)に転校を考えていると伝え、書類を頼む
- 転入先に出願し、面接や作文などの選考を受ける
- 合格したら、今の学校で転学の手続きをして籍を移す
- 転入後に、履修する科目の登録・就学支援金の申請・スクーリングの日程を確かめる
| 段階 | 主にやる人 | やること | つまずきやすい点 |
|---|---|---|---|
| 1〜2 決める前 | 本人と家族 | つらさの整理、転校しない道との比較 | 2択で考えて追い詰められる |
| 3 転入先に相談 | 本人と家族 | 受け入れ月、単位の見込み、スクーリング | 1校だけ見て決めてしまう |
| 4 今の学校に伝える | 本人・保護者と担任 | 在学証明書、成績と単位修得の証明書、転学照会の書類 | 書類の発行に日数がかかる |
| 5 出願と選考 | 本人 | 願書の提出、面接・作文など | 受け入れ月の締め切りに遅れる |
| 6 籍を移す | 今の学校と転入先 | 転学の手続き | 先に退学届を出して編入学になる |
| 7 転入後 | 本人と転入先 | 履修登録、就学支援金の申請、スクーリング日程 | 支援金の申請が遅れて受け取れない月が出る |
第4段階の書類は、学校によって名前が少しずつ違います。たとえば私立のルネサンス高等学校の募集要項では、転入学の書類として「生徒の転入学について(照会)」と「成績単位修得証明書」を在籍校から受け取るよう書かれています。神奈川県立横浜修悠館高校は、編入学(すでに高校を退学した人)の志願書類として成績単位修得証明書と教育課程表を挙げ、夏は多くの県立学校に閉庁日があるため「書類の依頼は、余裕をもって」と呼びかけています。転入学でも、前の学校に書類を頼むときの目安になります。書類の集め方は単位修得証明書の記事に、手順の細かい分かれ道は高校 転校の記事にまとめています。
第4段階で「先生に言いにくい」と感じるのは自然なことです。最初は「転校を考えているので、単位のことを教えてほしい」と、情報を聞く形で切り出すと話しやすくなります。転入先への出願には今の学校が出す書類が要るので、遅くとも第5段階の出願の前には、転校を考えていることを伝えることになります。

受け入れの時期は学校ごとに違います。公立は年に数回、私立も「いつでも」とは限りません
「通信制はいつでも入れる」とよく言われますが、実際の募集要項を開くと、学校ごとに入れる月や締め切りがはっきり決まっています。2026年9月27日に確かめた4つの例です。
| 学校(種類) | 全日制から移るときの時期 | 確かめた資料 |
|---|---|---|
| 都立高校(東京都・公立) | 学期ごとの募集。課程をまたぐ出願は、第1学年の第二学期募集ならでき、第三学期以降は「卒業に必要な単位の履修及び修得が可能」と志願先の校長が認める場合にできる。通信制は都内に住所か勤務先があり、スクーリングに出席できることが条件 | 東京都教育委員会「令和8年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集」(2026年6月30日) |
| 神奈川県の公立(通信制の課程) | 県が行う転入学の選抜(県外からの一家転住などが対象)は、通信制の課程で4月1日付・4月当初付・10月1日付。転居が決まった場合はほかの日程でも随時受け付け。県内の公立高校に在籍している場合は在籍校に相談 | 神奈川県「公立高等学校への転入学・編入学について」(2026年6月25日更新) |
| NHK学園高等学校(私立・広域) | スタンダードコース・ライフデザインコースの2026年度の転入学(一般)は3月1日〜7月31日必着、後期転入学は8月1日〜12月10日必着 | 同校「出願スケジュール」 |
| ルネサンス高等学校(私立・広域) | 転入学は随時入学可(編入学は4月・10月の年2回) | 同校「募集要項について」 |
神奈川県の横浜修悠館高校の「令和8年10月1日付け」の案内では、県内の公立高校に在籍している人の転入学は在籍校に、それ以外の人は県の転編入学情報センターに問い合わせるよう書かれています。公立は、学校に直接ではなく今の学校や県の窓口を通す仕組みになっていることがあるので、最初に確かめておくと迷いません。
私立の広域通信制には、ルネサンス高校のように転入学を随時受け付ける学校がある一方で、NHK学園のように年度の後半に締め切りを置く学校もあります。高2・高3の場合は、何月に移るかで3月に卒業できるかが変わることがあります。学年ごとの期限は全日制から通信制 いつまで、時期ごとの損得は全日制から通信制 転入 タイミングの記事で、実例を並べて説明しています。
出典:東京都教育委員会、神奈川県、神奈川県立横浜修悠館高等学校、NHK学園高等学校、ルネサンス高等学校(いずれも2026年9月27日確認)

単位と在籍期間は引き継げるのが基本です。ただし年度の途中の科目は、まだ単位になっていないことがあります
転入学なら、前の学校で修得した単位と在籍した期間は引き継ぐのが基本です(どう数えるかは転入先の校長が判断します)。ただし、引き継げるのは「修得済み」の単位です。高等学校学習指導要領(平成30年告示)の総則では、1つの科目を2つ以上の年次にわたって履修したときは年次ごとに単位の修得を認定することを原則とし、また、単位の修得の認定を学期の区分ごとに行うこともできる、とされています。認定の時期は学校ごとに決めるため、学年の終わりにまとめて認定する学校では、年度の途中で移ると、その年度に学んでいた科目がまだ単位になっていないことがあります。
ここで大事なのは、今の学校に「今年度の科目は、何月の時点で単位になるのか」を聞くことです。学期ごとに認定している学校なら、学期の区切りで移ると損が小さくなります。学年末にまとめて認定する学校なら、学年末まで通えるかどうかで判断が変わります。
もう1つ、学年制の「学年」と、単位制の課程の「年次」は考え方が違います。単位制の課程は学年による区分を設けないため、学年ごとの留年という考え方がありません。転入先が単位制かどうかも、相談のときに確かめておきます。何年次に入るかより、「卒業までにあと何単位必要で、1年に何単位取れるか」で見るほうが、卒業の時期を正確に見積もれます。転入後の科目の取り方は通信制高校 転入の記事で、高2の途中で移る場合は高2 転校の記事で、具体的な数え方を紹介しています。
転入先に相談するときは、成績と単位修得の証明書(写しでもよいか学校に確認)を見せて、「何単位が認められる見込みか」「卒業は何年何月の見込みか」を聞き、できれば紙やメールで受け取っておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。

お金は「就学支援金の残りの月数」と「サポート校の費用」を分けて考えます
高等学校等就学支援金は、全日制から通信制へ移っても、転入先で申請し直せば、残りの期間の分を受け取れる制度です。2026年度は、私立の通信制で1単位13,668円・年間337,200円までが上限で、所得制限はありません。公立の通信制の授業料は都道府県の条例で決まり、県によって額が違います。
気をつけたいのは、支給の期間です。就学支援金は、高校に在学した期間が通算で36か月を超えると支給されません(高等学校等就学支援金の支給に関する法律第3条)。通信制に在学した月は、1か月を4分の3か月として数えます(同法施行令第1条)。このため通信制だけなら実質48か月ですが、全日制にいた月は1か月として数えられます。文部科学省のQ&Aでは、全日制に20か月在学してから通信制に転学した場合、「48月-20月×4/3(端数切捨て)」で、通信制では22か月分が支給されると説明しています。
| 全日制にいた月数 | 通信制で受けられる月数の目安 | 当てはまりやすい時期 |
|---|---|---|
| 6か月 | 40か月 | 高1の秋に移る |
| 12か月 | 32か月 | 高2の4月に移る |
| 18か月 | 24か月 | 高2の秋に移る |
| 20か月 | 22か月(Q&Aの例) | 高2の12月ごろに移る |
| 24か月 | 16か月 | 高3の4月に移る |
表は、文部科学省のQ&Aの計算式にあてはめた目安です。休学して支給停止の申し出をした月などは数え方が変わるので、実際の月数は転入先で確かめてください。支給は原則として申し込んだ月からなので、転入先で早めに申請し直すことも大切です。
もう1つの落とし穴は、サポート校を使う場合の費用です。就学支援金は高校の授業料に対する支援で、サポート校の費用には使えません。通信制高校とサポート校の両方を使うと、費用は2つの合計になります。サポート校の仕組みは通信制サポート校とはの記事でくわしく説明しています。
出典:文部科学省 高校生等への修学支援、文部科学省 高等学校等就学支援金制度に関するQ&A、e-Gov 高等学校等就学支援金の支給に関する法律、同法施行令(いずれも2026年9月27日確認)
後悔につながりやすいのは、この5つを確かめないまま移ったときです
「全日制から通信制へ転校して後悔した」という話の多くは、学校そのものより、転校の前に確かめなかったことから生まれます。次の5つは、どれも転校の前に確かめられます。
- 先に退学してしまう:編入学になり、籍の無い期間は在籍期間に数えられません。受け入れの月も限られることがあります
- 単位の見込みを口頭だけで済ませる:「何単位認められて、卒業は何年何月か」を紙やメールで受け取っておきます
- スクーリングの場所と日数を見ない:通信制でもスクーリングは卒業に欠かせません。遠い会場や泊まりの日程が負担にならないかを確かめます
- 家で学ぶ時間の支えを考えない:レポートは自分で進めます。質問できる人や、同級生と話せる場があるかで、続けやすさが変わります
- 費用を1校分だけで見積もる:サポート校を使うなら、高校の分とサポート校の分の合計で考えます
転入したあとに効いてくる見落としは通信制高校 転入 後悔の記事で、実際によく聞く声と対策を並べています。「やっぱり全日制に戻りたい」と思ったときの道は、通信制から全日制の記事にまとめました。戻る道はありますが、募集の時期や単位の条件があるので、移る前に知っておくと安心です。
細かい手続きや時期は、知りたいことごとの記事で確かめられます
この記事は「決め方と流れの全体図」です。1つひとつの段階をもっとくわしく知りたいときは、次の記事が役に立ちます。
| 知りたいこと | くわしい記事 |
|---|---|
| 転校できる条件と、公立・私立ごとの手順 | 高校 転校 |
| 転校が難しいと言われる理由と、通るための順番 | 高校 転校 難しい |
| 公立・私立・通信制で違う受け入れ条件 | 高校 転校 受け入れ条件 |
| 転入学と編入学のどちらになるか | 転入学と編入学の違い |
| 急いで移るときの書類の集め方 | 単位修得証明書 |
| 学校の選び方と比べる項目 | 通信制高校 選び方 |
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営する、オンライン中心の通信制高校サポート校です。校長は星野達郎です。全国どこからでも、海外からも通え、担任制です。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。
全日制から通信制への転校を考えている方には、合い方が2つあります。1つは、今の全日制高校に在籍したまま、ニジ高を学校外の居場所として併用する形です。もう1つは、提携する通信制高校へ転入し、ニジ高を毎日の居場所にする形です。転入学は通年で受け付けていて、出願の費用はかかりません。ほかの通信制高校に在籍している生徒が、在籍校はそのままでニジ高を使うこともできます。
ニジ高が大切にしているのは、「孤独を、青春に」「退屈を、わくわくに」という考え方です。全国の仲間とオンラインでつながり、メタバースの校舎で担任や同級生と集まる時間があります。生徒会・サークル・学園祭があり、企業や地域と関わるプロジェクトもあります。行事は生徒が企画・運営する側になり、「種目も、集める人も、場所も、自分たちで決める」ことを大事にしています。学校理念は「Be HAPPY, Do HAPPY」です。
正直にお伝えしておきたい注意点もあります。
- ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングへの参加が必要です(地元の会場で受けられる場合もあります)。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています
- 全日制に在籍したまま使う場合、出席や単位、卒業の条件は今の高校の基準のままです
- 費用は、在籍する高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内をご覧ください
ニジ高はNIJINアカデミー(小中学生のオルタナティブスクール)の高等部でもあります。中学生のきょうだいがいるご家庭は、NIJINアカデミーの案内もあわせてご覧ください。
迷ったときの進め方(3ステップ)
ステップ1:つらさを1行にする。「いちばんつらいこと」を1つ書き出し、上の表で「転校で楽になりやすいつらさ」かどうかを見ます。休学や併修で足りそうなら、転校はいったん保留にしてかまいません。
ステップ2:今の学校に「数字」を聞く。いま修得済みの単位、今年度の科目が単位になる時期、全日制に在学した月数の3つです。転校を決めていなくても聞けます。この3つがあれば、転入先で卒業の時期と就学支援金の残りを見積もれます。
ステップ3:転入先を2校以上比べる。受け入れの月と締め切り、スクーリングの場所と日数、家で学ぶ時間の支え、費用の合計を同じ表に並べます。説明会や個別相談で、単位の見込みを書面でもらえるかも聞いておきます。ニジ高の話も聞いてみたい場合は、体験説明会・個別相談で、授業の様子や転入の流れを見られます。


今の高校に籍を残したまま、次の居場所を見てみませんか
ニジ高は「孤独を、青春に」を掲げるオンライン中心のサポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入学は通年で受け付けています。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。体験説明会で、授業の様子や転入の流れを見てみませんか。
よくある質問
Q. 全日制から通信制へ転校したら、学年は下がりますか?
A. 施行規則第92条第2項では、修得した単位に応じて相当の学年に転入することができるとされ、何年次として受け入れるかは転入先の校長が判断します。転入先が単位制の課程なら学年ごとの留年がないため、「何年生か」より「卒業までにあと何単位か」で考えます。年度の途中で移ると、その年度の科目がまだ単位になっていないことがあるので、今の学校で単位になる時期を確かめてください。
Q. 今の学校に転校のことを言い出しにくいです。
A. 転学の手続きでは、今の学校の校長が在学証明書などを転入先に送るため、どこかの段階で担任に伝えることになります。最初は「単位のことを教えてほしい」と情報を聞く形で切り出すと話しやすくなります。転入先の候補に先に相談し、どう伝えるとよいか聞いてからでもかまいません。
Q. 高3の途中でも間に合いますか?
A. 残りの単位を年度内に取り切れるかと、転入先の受け入れ月で決まります。私立でも年度の後半に締め切りを置く学校があり、たとえばNHK学園高等学校(スタンダードコース・ライフデザインコース)の2026年度の後期転入学は12月10日必着です。学年ごとの期限は全日制から通信制 いつまでの記事で確かめられます。
Q. 学校を休んでいる今の状態でも、転入はできますか?
A. 今の高校に籍があれば、欠席が続いていても転入学に出願できる学校があります。たとえばルネサンス高等学校の募集要項では、転入学の出願資格は「現在、他の高等学校に在籍中の方(休学中の方も含む)」とされています。大事なのは、行き先が決まる前に退学しないことです。
Q. 通信制へ移ったあと、全日制に戻ることはできますか?
A. 法令上の仕組み(施行規則第92条第2項の課程をまたぐ転学)はありますが、転入先の校長の許可が要り、公立では都道府県ごとの募集の条件があり、単位がそろわないと学年が下がることもあります。戻る可能性が少しでもあるなら、移る前に通信制から全日制の記事で条件を確かめておくと安心です。
転校は「逃げ」ではなく、合う環境を選び直すための手続きです
全日制から通信制へ移ることを、「負け」や「逃げ」のように感じてしまう人は少なくありません。けれど制度の上では、転学は単位と在籍期間を持ったまま、学ぶ場所を選び直すための仕組みです。法令にわざわざ課程をまたぐ転学の決まりがあるのは、そういう選び直しが必要な人がいるからです。
今日できることは、「いちばんつらいこと」を1行書くことと、今の学校の籍を残しておくことの2つだけで十分です。そこから先は、この記事の7段階を1つずつ進めます。籍を残しておけば、途中で立ち止まっても、次の受け入れ時期に向けて考え直せます。あなたに合う場所を、焦らずに探してください。
全国の仲間と、オンラインで最高の青春を。まずは体験説明会へ
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

