山形市で通信制高校を探すとき、多くのご家庭が最初に気にするのは「通えるかどうか」です。体調に波があったり、朝の電車やバスが負担だったりすると、学校の中身より先に道のりが気になります。
その点で、山形市には珍しい条件の公立校があります。県立霞城学園高校の通信制は、JR山形駅の自由連絡通路から直結した建物の中にあります。さらに山形県全体で見ると、県内に本校がある通信制高校は公立2校・私立3校の5校で、そのうち霞城学園と惺山高校の2校が山形市にあります。市内には、県外に本校がある学校のキャンパスや学習センターが11か所あり、スクーリングまで受けられるのはそのうち6か所です。
この記事は、霞城学園の募集要項・学校説明資料・公式サイト、県内の私立3校の公式サイト、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)、山形県と山形市の支援制度のページを2026年9月22日に実際に開いて確認して書いています。確認できなかったことは、そう書いています。学校を決めるのは、材料がそろってからで大丈夫です。
通信制高校の選び方の全体像(通い方・費用・支え・進路の比べ方)は、通信制高校の選び方ガイドにまとめています。
山形市の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です(山形市内の会場で受けられる場合もあります)。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:山形市 通信制高校の早見(山形県内の公立・私立も)
- 山形県内に本校がある通信制高校は5校。公立は霞城学園高校(山形市)と庄内総合高校(庄内町)、私立は惺山高校(山形市)・和順館高校(酒田市)・羽黒高校(鶴岡市)です。
- 霞城学園はJR山形駅の2階自由連絡通路(アピカ)から直結する霞城セントラルの5〜9階にあります。
- 受講料は1単位300円、1年に登録できるのは30単位までで年9,000円以内。就学支援金の対象になれば、受講料は原則払わなくてよいと募集要項に書かれています。入試に学力検査はありません。
- スクーリングは日曜が原則月2回、水曜が補充で月1〜2回(年間36日程度)。卒業には出校70日以上が必要です。
- 市内の拠点は11か所。スクーリングまでできるのは6か所で、残る5か所は学習支援だけの施設です(文部科学省の掲載データを所在地で集計)。
- 山形市の私立高校の学費補助(年35,000円)は通信制が対象外。県外に本校がある学校の就学支援金は、本校のある都道府県から出ます。
- 家から出るのが難しい時期は、オンライン中心のサポート校と組み合わせる方法もあります(ニジ高もその1つです)。
山形市の公立は霞城学園。県立の通信制は庄内総合と合わせて2校だけ
山形県立高等学校ポータルサイトの学校一覧と文部科学省の掲載データで、通信制を置く県立高校を確認したところ、次の2校でした。
| 学校名 | 所在地 | 通信制の募集(令和8年度) |
|---|---|---|
| 霞城学園高等学校(Ⅳ部) | 山形市城南町1-1-1 霞城セントラル5〜9階 | 普通科120名/服飾科40名 |
| 庄内総合高等学校(Ⅲ部) | 東田川郡庄内町廿六木字三ツ車8 | 普通科80名 |
霞城学園の服飾科は、技能連携をしている白鷹高等専修学校(白鷹町)に入学予定の人に限った募集です。多くの場合、山形市から出願するのは霞城学園の普通科になります。庄内総合は庄内地方にあり、山形市から毎回のスクーリングに通う距離ではありません。
設置者が山形市の通信制高校は、文部科学省の掲載データには載っていませんでした。文部科学省のデータ(入学式の日時点)では、霞城学園の在籍者は652人で、県内に本校がある5校の中で最も多い学校です。
山形県内の公立・私立の通信制高校は5校。山形市に本校があるのは霞城学園と惺山です
「山形 通信制高校」で調べると、県内の学校と、県外に本校がある学校のキャンパスが混ざって出てきます。まず、山形県内に本校がある5校を1つの表にまとめます。所在地とスクーリングの形は各校の公式サイトと募集要項、在籍者数は文部科学省の掲載データ(令和8年4月1日時点・在籍は入学式の日時点)で確認しました。
| 学校名 | 所在地 | スクーリングの形 | 山形市からの通い方 |
|---|---|---|---|
| 霞城学園(県立)在籍652人 | 山形市城南町 | 日曜が原則月2回+水曜の補充。年間36日程度 | 山形駅から直結 |
| 惺山(私立)在籍256人 | 山形市城西町 | 8月と12月に3日間ずつの集中スクーリング | 市内。年間10日程度の登校 |
| 和順館(私立)在籍66人 | 酒田市南千日町 | 地区ごとの会場で。村山・置賜は天童市の県総合運動公園で半期8回 | 天童の会場へ。JR奥羽本線の天童南駅から歩く |
| 羽黒(私立)在籍22人 | 鶴岡市羽黒町 | 年2回(夏と冬に合計7日間程度) | 鶴岡の本校へ年2回 |
| 庄内総合(県立)在籍499人 | 東田川郡庄内町 | 日曜または木曜 | 庄内町の本校へ。毎回は遠い |
山形市に住んでいて、毎月少しずつ通うなら霞城学園、年に数回まとめて通うなら惺山か羽黒、というのが大まかな分かれ方です。和順館は、山形市からだと天童市の会場に通う形になります。どの学校も、日々の学習は家でのレポートが中心です。
最上・置賜・庄内の拠点の数や、霞城学園の支部共同学習会(米沢・長井・新庄・寒河江の会場)など、県全体の話は山形県 通信制高校の記事で詳しく整理しています。この記事では、山形市に住んでいる人が、市内のどこへ、何をしに通うのかに絞って書きます。

霞城学園は駅直結。ただし「分かりやすい」と「迷わない」は別
霞城学園の公式サイトの所在地(アクセス)によると、山形新幹線・奥羽本線・仙山線・左沢線の山形駅で降りて、2階の自由連絡通路(アピカ)からそのまま建物に入れます。バスなら「山形駅西口(霞城セントラル前)」で下車、東口の「山形駅前」で降りた場合は駅の東西地下道を通ります。
通信制に通う生徒にとって、これは小さくない利点です。雨や雪の日でも屋外をほとんど歩かずに登校でき、天童・上山・寒河江など山形市の外から電車で来る場合も、乗り換えが単純です。
ただ、建物は霞城セントラルという複合ビルで、学校は5〜9階にあります。公式の案内では、建物内はファミリーマートそばのBエレベーターを使い(高層階のエレベーターからは乗り降りできません)、5階の事務室で入校の手続きをするよう書かれています。初めての日に迷うと、それだけで気持ちが疲れてしまうことがあります。入学前に一度、スクーリングと同じ曜日に建物の中まで歩いてみることをおすすめします。駅からの徒歩の分数は、公式ページには書かれていませんでした。
受講料は1単位300円。支援金の対象なら原則払わなくてよい
霞城学園の令和8年度一般入学募集要項と普通科Q&A(令和8年度入学用学校説明資料)に書かれている費用は次のとおりです。受講料と入学料は、山形県立学校の授業料等徴収条例で決まっています。
- 入学者選抜手数料:300円
- 入学料:500円
- 受講料:1単位300円(1年に登録できるのは30単位までなので、最大で年9,000円)
- 諸会費など:9,600円程度(令和7年度の実績)
- 教科書・学習書・副読本:履修する科目で変わり、Q&Aでは15,000円〜20,000円程度、募集要項では最大で23,000円程度
受講料については、就学支援金の対象になる生徒は、原則として受講料の納付が要らないと募集要項に書かれています。ちなみに庄内総合も、同じ条例により入学料500円・受講料1単位300円です。他の都県の公立の受講料との比較は通信制高校 安いの記事にまとめています。
※金額は2026年9月に霞城学園の募集要項・学校説明資料と山形県の条例で確認した内容です。最新は公式でご確認ください。
入試に学力検査は無い。面談で聞かれるのは「通信制で学ぶ理由」
霞城学園の通信制の選考には、学力検査がありません。調査書などを主な資料にして、面談で通信制についての理解、志願理由、入学後の目標などを確認すると募集要項に書かれています。
令和8年度の一般入学の日程は、出願が2月24日〜3月23日、選考日は3月4日・3月16日・3月23日のうちいずれか1回、合格発表は3月26日でした。選考日が3回用意されているので、体調に合わせて日を選びやすいのが特徴です。気をつけたいのは次の2点です。
- 志願者説明会への出席が必要です。選考に必要な書類はこの説明会でだけ配られ、郵送や中学校を通じた配布はありません。令和8年度入学では説明会を11回開き、3月18日までに出席することとされていました。
- ほかの山形県公立高校との併願はできません。ほかの山形県公立高校や霞城学園の定時制を受検する予定の場合や、受検して合格した場合は、通信制に出願できないと募集要項にあります。不合格だった場合は出願でき、その場合の選考日は最終日だけになります。
面談で大切なのは、立派な志望動機よりも「通信制でどうやって学習を続けるか」という具体的な見通しです。「日曜なら家族と一緒に来られる」「最初は月2回の日曜から慣れたい」など、生活に即した言葉で十分伝わります。
年度の途中で移りたい場合、霞城学園の転入学は4月1日付のほか、5月〜翌1月の各月1日付で受け付けています。対象は、転居で今の学校に通えなくなった人か、心身の理由や家庭の事情などの転学相当の理由があり、すでに1単位以上を修得している(または打診までに修得の見込みがある)人で、休学中の人は対象外です。事前相談と打診は在籍高校の教頭先生から行い、手続きには2か月程度かかります。一方、編入学は一般入学と同じ4月です。在籍中に移る「転入」と、退学後に入る「編入」の違いは通信制高校 転入 編入で説明しています。
※日程は令和8年度のものです。翌年度は最新の募集要項でご確認ください。
スクーリングは日曜が月2回、水曜が補充。卒業には出校70日以上が必要
通信制高校を続けられるかは、スクーリング(面接指導)に出続けられるかで大きく変わります。霞城学園の普通科Q&Aでは、次のような形です。
- 日曜:計画面接指導日。原則月2回(8:45〜16:05)
- 水曜:補充面接指導日。月1〜2回(9:15〜16:05)
- 年間:36日程度
卒業の条件は、3年以上の在籍、必履修科目の履修、74単位以上の修得、出校70日以上(そのうち半分以上は本校)、特別活動30時間以上です。在籍は最長10年までできます。前の高校で修得した単位がある人は、必要な在籍期間と出校日数が短くなります。
| 前の高校での修得単位 | 霞城学園で必要な在籍期間 | 必要な出校日数 | 必要な特別活動 |
|---|---|---|---|
| 0〜13単位 | 3年以上 | 70日以上 | 30時間以上 |
| 14〜43単位 | 2年以上 | 50日以上 | 20時間以上 |
| 44単位以上 | 1年以上 | 25日以上 | 10時間以上 |
出典:霞城学園 普通科Q&A(令和8年度入学用学校説明資料)
霞城学園には、本校以外の会場で面接指導や試験を受けられる「支部共同学習会」もあります。令和7年度は、山形支部(本校・木曜・年24回・5月〜12月)と、米沢・長井・新庄・寒河江の4支部(金曜・各9回・5月〜10月)で、時間はいずれも18:00〜19:40でした。学校に来ることが難しい場合、NHK高校講座を視聴して報告書を出すと、面接指導の時数の一部として認められる科目があることもQ&Aに書かれています。
「毎回きちんと出られるか不安」という場合は、通信制高校 スクーリングの記事で、欠席したときの考え方を先に読んでおくと安心です。
私立は山形市の惺山、鶴岡の羽黒、酒田の和順館。スクーリングの形がまったく違う
山形県内に本校がある私立の通信制を、各校の公式サイトで確認しました。3校とも、決まった県だけを対象にする「狭域」の通信制です。
- 惺山高等学校(山形市城西町3-13-7):公式サイトでは、登校は年間10日程度で、8月と12月に3日間ずつの集中スクーリングの形です。レポートはICTを使ったオンライン学習で、登校して学びたい人向けの希望参加型の学習室(スタディサポート)もあります。文部科学省のデータでは、対象の地域は山形県・宮城県です。
- 羽黒高等学校(鶴岡市):公式サイトでは、授業での登校は年2回(夏と冬に合計7日間程度)のスクーリングだけで、スクールバスも使えます。担任とは週1回程度のオンラインHRでつながります。
- 和順館高等学校(酒田市):入学できるのは山形県・秋田県に住む人です。公式サイトでは、村山・置賜地区の生徒のスクーリングは天童市の山形県総合運動公園で半期8回ずつ(おもに火曜)です。最寄りのJR天童南駅から公園の正面入口まで徒歩15分程度、そこから体育館まで10分程度と案内されています。片道50km以上を電車で通う生徒には、回数券の購入費の一部を学校が補助します。
霞城学園が「月2回の日曜」なのに対し、惺山は「夏と冬に3日間ずつまとめて」です。毎月少しずつ出るのが合うのか、年に数回まとめて出るのが合うのかは、お子さんの体調の波によって答えが変わります。3校の学費は、後の節で公表額だけを並べます。

山形市内の拠点は11か所。スクーリングまでできるのは6か所です
県外に本校がある通信制高校も、山形市内にキャンパスや学習センターを置いています。文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)で、山形市内の住所を1件ずつ確かめました。登録は18件ありますが、同じ建物に複数の学校が入っている場合を1か所にまとめると11か所です。
通信制高校の拠点には2つの種類があります。面接指導等実施施設はスクーリング(面接指導)や試験を受けられる場所、学習等支援施設は日々の学習を支える場所で、スクーリングはそこでは受けられません。山形市内の11か所では、スクーリングができる施設を含むのが6か所、学習支援だけの施設が5か所でした。
| 所在地 | 拠点の名前 | 登録している通信制高校(本校) | 種類 |
|---|---|---|---|
| 香澄町1-3-15(山形むらきさわビル) | 翔洋学園 山形キャンパス(4階)/トライ式高等学院 山形キャンパス(1階) | 翔洋学園(茨城)・鹿島学園(茨城)・鹿島朝日(岡山) | スクーリング可を含む |
| 城南町1-18-10 | 大原簿記情報ビジネス医療福祉専門学校 | 翔洋学園(茨城) | スクーリング可 |
| 十日町3-1-45 | 個別指導塾の教室(十日町) | 広域通信制高校 | スクーリング可 |
| 双葉町1-2-3 | 山形第2学習センター | 日本航空(山梨) | スクーリング可 |
| 片谷地515 | 東北文教大学 | 鹿島学園(茨城)・鹿島朝日(岡山) | スクーリング可 |
| 成沢西3-4-5 | 東海大学山形高等学校 | 東海大学付属望星(東京) | スクーリング可 |
| 十日町1-1-34 | 山形キャンパス | N高等学校(沖縄)・S高等学校(茨城)・R高等学校(群馬) | 学習支援 |
| 幸町8-26(丹野ビル) | エコール山形(2階)/チャレンジ高等学院(3階) | 鹿島朝日(岡山)・広域通信制高校(神奈川)・星槎国際(北海道) | 学習支援 |
| 幸町8-19 | 東北国際高等学院山形校 | 星槎国際(北海道) | 学習支援 |
| 香澄町3-6-25 | KG高等学院山形駅前キャンパス(公式サイトでは習学ゼミ高等学院 山形駅前キャンパス) | 鹿島朝日(岡山) | 学習支援 |
| 緑町3-16-5 | 山形CL学院学習センター | 鹿島朝日(岡山) | 学習支援 |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データを所在地で集計(2026年9月22日)。
スクーリングができる6か所の中には、大学(東北文教大学)、専門学校、高校(東海大学山形高校)のように、その学校の生徒がスクーリングの日に使う会場も含まれます。文部科学省のデータで登録されている在籍者が0人の会場もあり、毎日通う教室とは限りません。反対に、在籍者が多いのは翔洋学園の山形キャンパス(154人)や、N高等学校の山形キャンパス(41人)などでした。
見学のときは、「この建物でスクーリングを受けられますか。受けられないなら、会場はどこで、年に何日ですか」と聞いておくと安心です。スクーリングにかかる交通費や宿泊費の考え方は、通信制高校のスクーリング費用で説明しています。
駅から見ると、拠点は山形駅の東口側・十日町・西口側に集まっています
山形市内の拠点11か所を住所で分けると、7か所が山形駅の東口側(香澄町・幸町)・十日町・西口側(城南町)にあり、残る4か所はそのほかの町にあります。スクーリングができる施設と学習支援だけの施設の内訳は、東口側が1か所と3か所、十日町・西口側が2か所と1か所、そのほかの町が3か所と1か所です。公式サイトで徒歩の分数を確認できたものは、その分数を書いています。
- 山形駅の西口側(城南町):霞城学園は駅の自由連絡通路から直結です。翔洋学園のスクーリング会場の大原簿記情報ビジネス医療福祉専門学校も城南町にあります。
- 山形駅の東口側(香澄町・幸町):翔洋学園 山形キャンパスは山形駅東口から徒歩3分(翔洋学園 山形キャンパス)。同じビルの1階にトライ式高等学院 山形キャンパス(鹿島学園 公式)があります。幸町にはエコール山形やチャレンジ高等学院など、学習支援の施設が集まっています。
- 駅から北へのびる十日町:N高等学校・S高等学校・R高等学校の山形キャンパスは十日町1-1-34で、JR山形駅から徒歩7分です(N高グループ 山形キャンパス)。週5・週3、週1+、通学なしのネットコースから選べると案内されています。
- そのほかの町:日本航空高校の学習センター(双葉町)、東北文教大学(片谷地)、東海大学山形高校(成沢西)、山形CL学院(緑町)の4か所と、本校の惺山高校(城西町)です。最寄り駅や徒歩の分数は各公式ページで確認していないので、見学の前に道順を確かめてください。
翔洋学園の公式ページでは、山形キャンパスに週1〜3日程度、学習のために登校できる日がある(希望制)と案内されています。「週に何日か家の外で学ぶ場所がほしい」のか、「スクーリングの日だけ出かけられればよい」のかで、候補の場所は変わります。

山形市で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます
「山形 通信制サポート校」で探すと、高等学院・学習センターなどの名前がたくさん出てきます。サポート校は、通信制高校の生徒の学習や生活を支える民間の教育施設で、サポート校だけでは高校卒業資格は取れません。卒業資格は、提携している通信制高校で取ります。だから、サポート校を選ぶことは、同時に「どの通信制高校に在籍するか」を選ぶことでもあります。
文部科学省の掲載データで、山形市内の拠点として登録されている主なサポート校・学習センターと、その提携先は次のとおりです。
| サポート校・学習センター | 所在地 | 提携先の通信制高校(本校) | スクーリング |
|---|---|---|---|
| トライ式高等学院 山形キャンパス | 香澄町1-3-15 | 鹿島学園(茨城)・鹿島朝日(岡山) | 提携校の会場で |
| 習学ゼミ高等学院 山形駅前キャンパス | 香澄町3-6-25 | 鹿島朝日(岡山) | 提携校の会場で |
| エコール山形 | 幸町8-26 | 鹿島朝日(岡山)・広域通信制高校(神奈川) | 提携校の会場で |
| チャレンジ高等学院/東北国際高等学院山形校 | 幸町8-26/幸町8-19 | 星槎国際(北海道) | 提携校の会場で |
| 山形CL学院学習センター | 緑町3-16-5 | 鹿島朝日(岡山) | 提携校の会場で |
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)。費用と最寄り駅は各校の公式サイトでご確認ください。
表の施設は、どれも文部科学省のデータでは「学習等支援施設」です。ここに通っても、スクーリングは提携先の通信制高校が決めた会場で受けます。たとえば鹿島朝日高校や鹿島学園高校は、市内の東北文教大学を面接指導等実施施設として届け出ています。サポート校を比べるときは、サポート校の雰囲気だけでなく、提携先の通信制高校のスクーリングがどこで・年に何日あるかをセットで確かめてください。サポート校と通信制高校の関係は、通信制サポート校とはで詳しく説明しています。
通信制高校とサポート校は別もの。県と市の補助も通信制では条件が違う
山形駅周辺の拠点を比べていると、高校とサポート校が混ざって見えてきます。違いを表で整理します。
| 比べる点 | 通信制高校 | サポート校 |
|---|---|---|
| 高校卒業資格 | その学校で取れる | 提携する通信制高校で取る |
| 主な役割 | 単位の認定・スクーリング・試験 | 学習の伴走・生活リズム・進路の支援 |
| 国の就学支援金 | 授業料が対象 | サポート校の費用は対象外 |
| 費用の考え方 | 高校の学費だけ | 高校の学費+サポート校の費用 |
サポート校を使う場合、費用は二段になります。仕組みはサポート校 学費で説明しています。
国の高等学校等就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなり、私立の通信制は1単位13,668円・年337,200円までです(文部科学省 高校生等への修学支援)。山形県と山形市の上乗せは、通信制では注意が必要です。
- 支援金を出すのは、本校のある都道府県です。山形県の「授業料等の支援のお知らせ」(令和8年3月現在)には、山形県外に本校がある通信制高校は、サポート校が山形県内にあっても、本校のある都道府県から就学支援金が支給されると書かれています。
- 山形県の独自の授業料軽減補助:県の就学支援金のページでは、対象は山形県内の私立高校に在学する生徒です。惺山高校の公式サイトには、同校は狭域通信制で、広域通信制では使えない「山形県授業料軽減補助金制度」を使える学校だと案内されています。
- 山形県の通信制課程教科書等給与事業:働きながら県内の私立高校の通信制で学ぶ生徒(定職、または年150日以上かつ500時間以上のパート・アルバイト)に、教科書と学習書を給与する県独自の制度です。
- 山形市の私立高等学校生徒学費補助金(年35,000円):山形市のページでは、対象は私立高校(通信制を除く)に在学する生徒の保護者で、所得の条件もあります。通信制は対象外です。
全日制の友だちの家庭の話を聞いて「うちも補助が出るはず」と見積もると、ずれることがあります。お金全体の考え方は通信制高校 学費にまとめています。
※制度の内容は2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

学費は公表額だけで比べます。県立は受講料が1単位300円、私立は授業料の決まり方が学校で違います
山形県内に本校がある5校のうち、公式に費用が公表されているものを並べます。まとめサイトの概算は使っていません。
| 学校 | 授業料・受講料 | 入学時の費用 | そのほか |
|---|---|---|---|
| 霞城学園(県立) | 受講料1単位300円(年30単位まで) | 入学料500円・選抜手数料300円 | 諸会費9,600円程度、教科書など |
| 惺山(私立) | 授業料 年額438,000円(前期・後期に219,000円ずつ) | 入学金30,000円・教育後援費30,000円・諸経費40,000円で合計100,000円 | 学校の試算では、支援金を引いた授業料の本人負担は年100,800円 |
| 和順館(私立) | 授業料1単位12,000円(年30単位まで) | 入学検定料10,000円、入学金60,000円、施設設備費30,000円 | 会費類が月2,800円、教材代約15,000円 |
| 羽黒(私立) | 通信制の金額は、公式ページでは確認できませんでした | ||
出典:霞城学園 令和8年度一般入学募集要項/惺山高校 通信制 募集要項・経費/和順館高校 入学案内(費用について)(2026年9月22日確認)
惺山は「フレックス登校の定額制」で、授業料が年額で決まっています。和順館は1単位ごとの授業料で、1単位12,000円は就学支援金の1単位あたりの上限(13,668円)の範囲に収まります。和順館の公式サイトには、支援金の対象になる人が半期に14単位を登録した場合、入学時の半期の負担は106,800円(教材代を除く)というモデルも載っています。同じ「私立」でも計算のしかたが違うので、1年目の総額を、支援金を引く前と後の両方で学校に聞くのが確実です。
天童・上山・寒河江など周辺の市町村からは、JRで山形駅に出られるかが目安です
山形市のまわりの市町村に住んでいる場合も、選び方の軸は同じです。霞城学園の公式サイトでは、山形駅には山形新幹線・奥羽本線・仙山線・左沢線が乗り入れていると案内されています。
- 天童市・東根市・上山市など奥羽本線の沿線:山形駅まで出られれば、霞城学園と駅前の拠点が候補になります。和順館を選ぶ場合、村山・置賜地区の生徒のスクーリング会場は天童市の県総合運動公園です。
- 寒河江市・中山町など左沢線の沿線:霞城学園の支部共同学習会は寒河江(フローラ寒河江)でも開かれています(令和7年度)。寒河江市には、さくら国際高校の学習センター(学習支援の施設)もあります。
- 仙山線の沿線や宮城県側:惺山高校は文部科学省のデータで宮城県も通信教育の対象地域です。仙台市内の学校も候補にするなら仙台 通信制高校の記事が参考になります。
米沢・長井・新庄など、山形市から離れた地域の拠点と会場は山形県 通信制高校で地域別にまとめています。家から出にくい時期が続いているなら、日々の学習はオンラインで進め、スクーリングの日だけ出かける組み合わせも考えられます。
動き出す時期は、4月入学なら冬、転入なら「毎月1日」が区切り
霞城学園の日程を1年の流れに並べると、準備の目安は次のようになります。
- 4月に入学・編入する場合:令和8年度は出願が2月24日〜3月23日で、その前に志願者説明会への出席が必要でした。冬休みのうちに説明会の日程を確かめておくと、選考日を体調に合わせて選ぶ余裕ができます。
- いまの高校から転入する場合:4月1日付のほか、5月〜翌1月の各月1日付です。4月1日付の場合、令和8年度は事前相談の期限が2月2日、転入学打診の期限が2月6日でした。手続きに2か月程度かかるので、移りたい月の2か月前には在籍校の担任の先生に相談を始めておくと安心です。
「今月はもう間に合わない」と感じても、翌月の1日という次の区切りがあります。慌てて決めるより、必要な書類と単位の確認を落ち着いて進めるほうが、結果的に早く新しい学校に移れることもあります。
落とし穴は「駅直結なら続く」「県外の拠点でも補助が出る」と思うこと
山形市で通信制高校を選ぶときに、気をつけたい思い込みを3つ挙げます。
1つめは「駅直結だから、きっと続けられる」。通いやすさは大きな助けですが、続くかどうかを決めるのは、家でレポートを進められるかどうかでもあります。霞城学園の卒業には出校70日以上が必要で、登校日以外の学習は自分で進めます。
2つめは「山形市内のキャンパスなら、山形県の補助が使える」。拠点が山形市内にあっても、本校が県外なら、就学支援金は本校のある都道府県から出て、県独自の上乗せも対象外になるのが基本です。山形市の学費補助は、通信制がそもそも対象外です。
3つめは「スクーリングが少ない学校ほど楽」。年に数回まとめて出る形は、その数日に体調を合わせる必要があります。月に数回少しずつ出る形とどちらが合うかは、お子さんによって違います。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点):学院内のスクーリングは無く、提携校への参加が必要です
私たちNIJIN高等学院(ニジ高)についても、良いところと注意点を正直にお伝えします。ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、山形市からでも全国どこからでも、家から授業に参加できます。「孤独を、青春に」「退屈を、わくわくに」を掲げ、全国の仲間とつながりながら、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画・運営する行事に挑戦できます。
- 担任制で、学習と生活のリズムを一緒に整えます。1クラスは8人です。
- カメラ・マイクはオフのまま、チャットだけでの参加から始められます。オンライン上のメタバース校舎もあり、その雰囲気は体験説明会で見たり相談したりできます。
- 生活リズムに波があっても学べるよう、中学の内容の学び直しや、授業のアーカイブ視聴に対応しています。総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座にも取り組んでいます。
- 転入・編入による途中からの入学ができ、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきた実績があります(グループ全体)。
- 全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。
注意点もあります。ニジ高そのものは高校ではなく、学院内でのスクーリングはありません。高校卒業資格は提携する通信制高校で取るため、提携校のスクーリングには参加が必要です(日程の調整や準備の支援は私たちが行います)。提携校以外の通信制高校に在籍したまま、ニジ高を併用することもできますが、その場合の卒業資格・スクーリング・単位は在籍する学校のものです。費用は高校の学費とニジ高の費用の両方がかかり、ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。よくある疑問はよくある質問にもまとめています。
山形市で迷ったときの進め方(3ステップ):「毎月少しずつ」か「年に数回まとめて」かを決める
ステップ1:お子さんの体調の波を、家族で振り返る。「週末は比較的元気」「夏は調子がいい」など、出やすい時期を書き出します。これで、霞城学園のような月2回の日曜型が合うか、惺山や羽黒のような集中スクーリング型が合うか、週に何日か通うキャンパス型が合うかの見当がつきます。
ステップ2:候補を2〜3校に絞り、スクーリングの形・会場・費用・使える補助を1枚の表にする。サポート校を使うなら、提携先の通信制高校のスクーリングの会場も同じ表に入れます。
ステップ3:説明会や個別相談で、すべての学校に同じ質問をする。次の表をそのまま使ってください。
| 聞くこと | 質問の例 |
|---|---|
| スクーリング | 「年に何日、どの会場に行きますか。この建物で受けられますか」 |
| 費用 | 「就学支援金を引く前と後の両方で、1年目の総額を教えてください」 |
| 県の補助 | 「山形県の授業料軽減補助は、この学校で使えますか」 |
| 休んだとき | 「スクーリングの日に体調を崩したら、振り替えはありますか」 |
| 転入の時期 | 「年度の途中の何月から転入できますか。手続きに何か月かかりますか」 |
学校とは別に、公的な相談先もあります。山形市では、小・中学生とその保護者からの、主に不登校に関する相談を、山形市総合学習センターが無料・匿名でも受け付けています(平日10〜16時。山形市 教育相談)。中学生のうちから学びの場を探している場合は、小・中学生のオルタナティブスクールのNIJINアカデミーという形もあります。


山形市から通う日を減らしたいとき、オンラインの青春も比べてみる
ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げるサポート校。全国の仲間とつながり、行事は生徒が自分たちで企画します。カメラオフ・チャット参加から始められます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングが必要です。体験説明会で、授業の様子や山形からの通い方を見てみませんか。
よくある質問
A. 県内に本校があるのは5校です。公立は霞城学園(山形市)と庄内総合(庄内町)、私立は惺山(山形市)・和順館(酒田市)・羽黒(鶴岡市)です。このほかに、県外に本校がある学校のキャンパスや学習センターがあり、山形市内だけで11か所あります。
A. 転入学は4月1日付のほか、5月〜翌1月の各月1日付で受け付けています。転居で今の学校に通えなくなった人か、心身の理由などの転学相当の理由があり、すでに1単位以上修得している(または打診までに修得の見込みがある)人が対象で(休学中は不可)、手続きは在籍高校の先生を通して行います。編入学(退学後に入る場合)は一般入学と同じ4月です。
A. スクーリングは日曜が原則月2回で、水曜は補充として月1〜2回です。年間では36日程度になります。卒業までに出校70日以上(半分以上は本校)が必要です。
A. 拠点によります。文部科学省の掲載データでは、山形市内11か所のうち、スクーリングができる施設を含むのは6か所です。学習支援だけの施設に通う場合、スクーリングは本校や別の会場で受けます。
A. 山形市の私立高等学校生徒学費補助金は通信制が対象外です。県の授業料軽減補助は県内の私立高校の生徒が対象で、惺山高校の案内では広域通信制では使えないとされています。県外に本校がある学校の就学支援金は、本校のある都道府県から出ます。学校ごとに確認してください。
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駅までたどり着けた日を、ちゃんと数えていきましょう
山形市には、駅から直結の建物で学べる霞城学園という、通いやすさの面でとても心強い公立の通信制があります。一方で、年に数回まとめて通う県内の私立や、駅前のキャンパス、家から学べるサポート校という道もあります。
どれが正しいということはありません。お子さんが「このペースなら続けられそう」と感じる形を、同じ表に並べて比べてみてください。話を聞いてみるだけでも、次に何を確かめればいいかが見えてきます。

孤独を、青春に。山形からオンラインでつながる体験説明会へ
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