通信制高校への転校を考え始めると、「何から手をつければいいのか」「前の高校にいた期間は、卒業までの3年に数えてもらえるのか」という2つの疑問に突き当たると思います。とくに高2・高3の途中で動く場合は、同級生と同じ時期に卒業できるかどうかが一番の心配ではないでしょうか。
先に結論を書くと、転校は「今の高校に籍を残したまま」進めるのが基本で、最初にやるのは転校先への「単位の照合」の相談です。そして、前の高校に在籍していた期間は、卒業に必要な「3年以上の在籍」に通算できます。ただし、休学した期間は在籍期間に数えない学校があり、退学してから入り直すまでの空白の期間は数えられません。
この記事は、学校教育法と同施行規則・単位制高等学校教育規程(e-Gov)、高等学校学習指導要領、高等学校等就学支援金の法令と文部科学省Q&A、東京都教育委員会と神奈川県の転入学の案内、通信制高校3校(N高等学校・NHK学園高等学校・神奈川県立厚木清南高等学校)の公式の案内を、2026年9月27日に実際に開いて確認した内容で書いています。確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
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結論:通信制高校への転校手続きと在籍期間の数え方の早見
- 手続きの順番は「相談→単位の照合→在籍校に書類を依頼→出願・面接→転入→就学支援金の申請」です。今の高校を先に退学しないことが一番大事です。
- 転校(転学)は法令上の手続きです。今の高校の校長が在学証明書などを転校先の校長に送り、転校先の校長が許可します(学校教育法施行規則第92条)。
- 卒業の条件は「3年以上の在籍」「74単位以上の修得」「特別活動30単位時間以上」の3つです。在籍期間と単位は前の高校での分を足せる仕組みがあり、特別活動も前の高校での活動を考慮する学校があります。
- 在籍期間は「高校に籍があった期間」の足し算です。単位制の通信制高校は、修得した単位と在学した期間に応じて受け入れます(単位制高等学校教育規程第5条)。
- 休学した期間は在籍期間に含めないと明記している通信制高校があります。退学してから編入するまでの空白も、どの高校にも籍がないので数えられません。
- 受け入れの時期は学校ごとに違います。私立の広域通信制には毎月1日や随時の例があり、都立高校は学期ごとに年3回の募集です。
- 就学支援金は、通信制だと在学48か月まで。転校すると受給資格がいったん消えるので、転校先で申請し直します。
転校は「在籍したまま」進めるのが基本。先にやめると、数え方も手続きも変わります
「転校」には、法令上2つの入り方があります。今の高校に籍があるまま移る「転入学(転学)」と、いったん退学してから別の高校に入り直す「編入学」です。
転入学のほうは、学校教育法施行規則第92条に手続きが書かれています。条文では、他の高校へ転学を希望する生徒がいるとき、今の高校の校長が「在学証明書その他必要な書類」を転学先の校長に送付し、転学先の校長は教育上支障がなければ転学を許可できるとされています。同じ条の第2項は、全日制・定時制・通信制の課程の間の転学について、修得した単位に応じて相当学年に転入できると定めています。
つまり転入学は、今の学校と転校先の学校が書類をやりとりして、籍を途切れさせずに移す手続きです。在籍期間は、今の学校を離れる日の翌日から転校先で続きます。一方、先に退学すると、次の学校に入るまでの間はどこにも籍がありません。この空白は在籍期間に数えられず、受け入れの時期も編入学の募集に合わせることになります。
通信制高校そのものの仕組み(レポート・スクーリング・試験で単位を取ること)は、通信制高校とはの記事でまとめています。転入学と編入学の違いをもっと詳しく知りたい場合は、通信制高校 編入の記事を読んでみてください。この記事は「手続きの順番」と「在籍期間の数え方」に絞ります。
出典:学校教育法施行規則 第91条・第92条(e-Gov、2026年9月27日確認)

手続きは6つの順番で進みます。最初にやるのは、出願ではなく「単位の照合」です
学校ごとに細かな違いはありますが、公式の案内を並べると、転入学の流れはおおむね次の6段階になります。
| 順番 | だれが | やること | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 1. 相談 | 本人・保護者 | 今の担任と、転校先の候補校に相談する | この時点では退学届を出さない |
| 2. 単位の照合 | 転校先 | これまでの修得単位で、何年次に入れるか・卒業の見込みを確かめる | 都立高校は出願前の照合を求めている |
| 3. 書類の依頼 | 今の高校 | 転学照会書・在学証明書・単位修得証明書などを作ってもらう | 発行に数日かかることがある |
| 4. 出願・選考 | 本人・転校先 | 願書と書類を出し、面接や作文などを受ける | 学校ごとの受付期間を確かめる |
| 5. 転入 | 両方の学校 | 今の高校の最終在籍日の翌日から転校先に在籍する | 在籍期間が途切れない日付にする |
| 6. 支援金の申請 | 本人・転校先 | 就学支援金の受給資格の認定を転校先で申請し直す | 支給は原則として申請した月から |
2番目の「単位の照合」が大事なのは、転校先がこれまでの単位を何単位まで認めるか、何年次で受け入れるかを決めるのは転校先の校長だからです。東京都教育委員会は、都立高校の転学・編入学について「出願する前に、単位の照合が必要です」と案内し、転学後に卒業に必要な単位を修得できると志願先の校長が認める場合に出願できる、としています。
5番目の日付も見落としがちです。N高等学校の2026年度の出願書類では、転入学の場合、今の高校の在籍期間の終了日を「転学希望日の前日」と書くよう指示されています。転校先の初日の前日まで今の高校に籍があれば、在籍期間は1日も途切れません。
全日制・定時制を含めた転校全体の条件や、公立の全日制に移る場合の都県ごとの違いは、高校 転校の記事で整理しています。
今の高校に頼む書類は4〜5種類。証明書の発行には数日かかるので、早めに頼みます
転入学で必要な書類は、大きく「今の高校に作ってもらうもの」と「自分で用意するもの」に分かれます。3つの学校・教育委員会の案内で、今の高校に頼む書類を比べました。
- N高等学校(2026年度の出願書類):成績・単位修得証明書、学籍・就学状況証明書、生徒の転学について(照会)、在籍証明書、在籍高校の教育課程表の写し。書類はどれも厳封して送る指定です。
- NHK学園高等学校:成績・単位修得及び学籍・就学状況証明書、転入学照会状(いずれも学校の指定様式)、修得単位と成績を証明する書類、教育課程表の写し(1単位以上修得している場合)。転入学希望日が9月1日以降の場合は、科目別履修状況証明書も加わります。自分で用意するのは学歴・志願理由記入シートと志願票です。
- 都立高校(東京都教育委員会):入学願書、住所などを証明する書類、転学照会書(今の高校の校長が発行)、在学証明書と単位修得証明書・成績証明書。定時制・通信制の入学考査料は950円です。
どの学校にも共通するのは、「転学照会(書・状)」と「単位修得の証明」の2つです。前者は、施行規則第92条にある「校長から校長へ書類を送る」手続きにあたります。後者は、転校先が単位を認めて何年次に入れるかを決める材料です。単位修得証明書の中身や取り方は単位修得証明書とはの記事でくわしく説明しています。
書類づくりには時間がかかります。神奈川県立厚木清南高校(通信制)は、編入学の案内の中で、成績単位修得証明書は前の高校に発行を頼むもので「発行には数日かかります」と書き、県立学校には8月に閉庁日があるので事前に確かめるよう呼びかけています。夏休みや年末年始をはさむ時期は、余裕を持って頼んでおくと安心です。
N高等学校の学籍・就学状況証明書には、在籍期間の中に休学や留学があったかを書く欄と、就学支援金の受給状況を書く欄もあります。在籍期間と支援金の月数は、この書類で次の学校に引き継がれていくということです。
出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校 出願書類(2026年度)/NHK学園高等学校「転入・編入学をお考えの方」/東京都教育委員会「都立高等学校の転学・編入学について」/神奈川県立厚木清南高等学校「通信制:入学希望者の方へ」(いずれも2026年9月27日確認)
受け入れの時期は学校で違います。私立は毎月・随時の例があり、公立は学期ごとが多いです
「通信制高校はいつでも入れる」と言われることがありますが、公式の案内で確かめると、学校や設置者によって受け入れ方はかなり違いました。
| 学校・自治体 | 転入学の時期 | 編入学の時期 | 確かめた資料 |
|---|---|---|---|
| N高等学校(私立・広域) | ネットコースは随時。転学希望日は毎月1日 | 4月・7月・10月・1月 | 学校公式のコラム(2025年3月10日付)と2026年度出願書類 |
| NHK学園高等学校(私立・広域) | 2026年度は3月1日〜7月31日と、8月1日〜12月10日の出願(必着) | 前期・後期の年2回 | 学校公式の出願スケジュール |
| 都立高校(東京都) | 学期ごとの年3回。第二・第三学期は転学のみ | 第一学期の募集のみ | 東京都教育委員会の案内 |
| 厚木清南高校通信制(神奈川県立) | 県内公立の在籍者は在籍校へ、それ以外は県の転編入学情報センターへ相談 | 2026年は10月1日付けの募集(8月に受付) | 学校公式の入学案内 |
都立高校の場合、第三学期の転学募集は、例年11月上旬に募集状況の発表、12月上旬に願書の受付と検査があり、第三学期の初めに入学します。通信制課程に出願できるのは、都内に住所か勤務先があり、その高校のスクーリングに出席できる人です。
神奈川県では、令和8年4月1日付けの公立高校の転入学・編入学者選抜で、通信制課程の検査日を3月16日から3月31日までの間で校長が定めるとしていました。公立は「決まった日付に入る」形、私立の広域通信制は「毎月や随時に入れる」形が目立つ、というのが今回確かめた範囲での傾向です。
秋から年度末にかけて動く場合は、候補の学校の受付期間が年内にあるか、次はいつかを最初に確かめておくと、今の学校で何月まで籍を置いておけばよいかが決まります。

卒業に必要なのは「在籍3年以上・74単位以上・特別活動30単位時間以上」。在籍と単位は前の高校の分を足せます
通信制高校の卒業の条件は、全日制と基本の考え方は同じで、3つそろって初めて卒業になります。根拠と、前の高校の分がどう扱われるかを表にしました。
| 条件 | 根拠 | 前の高校の分 |
|---|---|---|
| 在籍3年以上 | 学校教育法第56条(通信制の修業年限は3年以上) | 在学した期間に応じて通算(単位制高等学校教育規程第5条) |
| 74単位以上の修得 | 学校教育法施行規則第96条、学習指導要領 第1章第4款2 | 修得済みの単位を加えられる(同規程第7条) |
| 特別活動30単位時間以上 | 学習指導要領 第1章第2款5(7) | 前の高校での活動も考慮する学校がある |
在籍期間について、単位制高等学校教育規程第5条は「単位制による課程に係る転学又は転籍は、修得した単位及び在学した期間に応じて、相当の期間を在学すべき期間として、これを許可することができる」と定めています。単位制の通信制高校では、この条文が「前の高校にいた期間を足す」根拠になります。全日制・定時制・通信制の課程をまたぐ転学については、施行規則第92条第2項も「修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」と定めています。
単位については、同規程第7条が、過去に在学した高校で修得した単位を、卒業に必要な単位数に加えることができると定めています。ただし「できる」規定なので、どの科目を何単位認めるかは転校先の判断です。N高等学校の出願書類にも、前の学校の種別や履修状況によっては引き継げない可能性があり、書類が届くまで判断できない、という注意が書かれています。
特別活動は、学習指導要領で通信制の課程について「ホームルーム活動を含めて、各々の生徒の卒業までに30単位時間以上指導する」とされています。NHK学園高等学校は、転入生・編入生について前籍校での活動も考慮すると案内しています。
出典:学校教育法 第56条/単位制高等学校教育規程 第3条〜第5条・第7条/文部科学省 高等学校学習指導要領/文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」(2026年9月27日確認)
在籍期間は「高校に籍があった期間」の足し算です。休学した期間と、退学後の空白は入りません
在籍期間の数え方は、次の4つの場面に分けると整理しやすくなります。
| 場面 | 在籍期間に入るか | 理由・確かめたこと |
|---|---|---|
| 転校前の高校に在籍していた期間 | 入る | 在学した期間に応じて通算(単位制高等学校教育規程第5条) |
| 留年して同じ学年をくり返した年 | 在籍はしている | ただし何年次に入れるかは修得単位でも決まる |
| 休学した期間 | 入らない学校がある | NHK学園・N高等学校は「在籍期間に含まれない」と案内 |
| 退学してから編入するまでの空白 | 入らない | どの高校にも籍がない期間のため |
休学の扱いは、法令に一律の条文があるわけではなく、学校の学則などで決まります。今回確かめた2校は、どちらも公式ページで休学期間は在籍期間に含まれないと書いていました。NHK学園高等学校は「『休学届』を提出しての『休学期間』は在籍期間に含まれません」、N高等学校は「休学期間中は在籍期間に含まれません」という書き方です。休学中の学費や支援金の扱いは通信制高校 休学の記事でまとめています。
留年した年は、高校に籍があったこと自体は変わりません。ただ、転校先で何年次に入るかは期間だけでは決まりません。NHK学園高等学校の入学年次の決まりは次のとおりです。
- 高校への在籍期間が1年未満 → 1年次
- 高校への在籍期間が1年以上 → 2年次
- 高校への在籍期間が2年以上で、修得単位が35単位以上 → 3年次
たとえば高1の1年間を別の高校で過ごし、修得単位が0の生徒が転入すると2年次になる、と同校は例を挙げています。期間は足りていても、単位が足りなければ上の年次には入れないということです。
出典:NHK学園高等学校「転入・編入学をお考えの方」/N高等学校「通信制高校への編入・転入の単位と時期は?」(2025年3月10日付、2026年9月27日確認)

高3の転校は「在籍が3年に届く時期」と「残りの単位を取り切れるか」で卒業の時期が決まります
同級生と同じ3月に卒業できるかは、次の2つを両方満たせるかで決まります。
- 在籍期間が3月末までに3年に届くか。高1の4月に入学し、休学せず、籍を途切れさせずに転校していれば、転校先で3年生の3月末を迎えた時点で3年になります。休学期間を在籍期間に含めない学校で、途中で3か月休学していれば、3年に届くのはその分あとになります。
- 残りの単位を転校先で取り切れるか。74単位から、転校先が認めた単位を引いた分が残りです。NHK学園高等学校の場合、1年間に修得できる単位は最大39単位と案内されています。
3月に間に合わない場合も、卒業の機会が3月だけとは限りません。学校教育法施行規則第104条第3項は、特別の必要があり教育上支障がないとき、学年の途中でも学期の区分に従って卒業を認めることができると定めています。単位制高等学校教育規程第3条にも、学期の区分に従って生徒を卒業させることができるとあります。実際に何月に卒業できるかは学校ごとに違うので、単位の照合のときに「自分の場合、最短で何年何月に卒業になるか」を聞いておくのが確実です。
途中から通信制高校に移って卒業する人は、めずらしくありません。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、2024年度に通信制高校を卒業した90,872人(2022年度以降に開校した73校を除く)のうち、その学校での在籍期間が1年以上3年未満の人が38,209人(42.0%)、1年未満の人が5,853人(6.4%)でした。卒業生のおよそ半数は、3年より短い期間でその学校を卒業しているということです。
出典:学校教育法施行規則 第96条・第104条(e-Gov)/文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年9月27日確認)
就学支援金も在学月数で数えます。通信制は48か月まで、転校先で申請し直しが必要です
在籍期間と並んで見落としやすいのが、国の高等学校等就学支援金の「月数」です。法律では、高校などに在学した期間が通算して36か月を超えた人には支給しないと定めています(高等学校等就学支援金の支給に関する法律 第3条第2項)。ただし、通信制の課程だけに在学していた月は、政令で1か月を4分の3か月として数えるため(同法施行令第1条第2項)、通信制だけなら48か月まで受けられる計算です。
| 場面 | 数え方 | 通信制で受けられる月数 |
|---|---|---|
| 最初から通信制に在学 | 1か月を4分の3か月として数える | 48か月 |
| 全日制に20か月在学してから通信制へ | 48か月−20か月×4/3(端数切捨て) | 22か月(文部科学省Q&Aの例) |
| 休学中に支給停止を申し出た | 停止した月は期間の計算も止まる | 減らない |
| 休学中に申し出なかった | 休学した期間も差し引かれる | 休学した分だけ減る |
転校するときの手続きは、東京都生活文化局の案内が分かりやすく書いています。転校すると受給資格がいったん消滅するので、転校先の学校で改めて受給資格の認定を申請する必要があります。転校前の学校で受給していた場合は、後日「受給資格消滅通知」が届くので、それを転校先に提出します。
法律では、支給は原則として認定を申請した月から始まります(同法第6条第2項)。転校先での申請が遅れると、その間の月の分を受けられないおそれがあるので、転入が決まったら転校先の事務の方に、申請の時期を確かめておきましょう。
2026年度からは所得制限がなくなり、私立の通信制高校では1単位13,668円・年337,200円まで(通算74単位、年30単位まで)が授業料にあてられます。対象は授業料だけで、サポート校の費用には使えません。
出典:高等学校等就学支援金の支給に関する法律 第3条・第6条・第8条/同法施行令 第1条(e-Gov)/文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」(Q13〜Q15)/東京都生活文化局「高等学校等就学支援金(私立高等学校等)について」/文部科学省 高等学校等就学支援金制度(いずれも2026年9月27日確認)
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

よくある落とし穴は「先に退学」「証明書待ち」「支援金の申請忘れ」の3つです
ここまでの内容から、手続きの途中でつまずきやすい場面を3つにまとめます。
1. 気持ちが限界で、先に退学届を出してしまう
今の学校に行けない状態が続くと、「とにかく籍を抜きたい」と感じることがあります。ただ、退学すると転入学ではなく編入学になり、次の学校に入るまでの空白は在籍期間に入りません。編入学の募集は年2回や4回など区切りがある学校も多く、空白が長引くことがあります。登校できなくても、籍を残したまま手続きを進めることはできます。まず担任か転校先の候補校に、今の状態を伝えてみてください。
2. 証明書が届かず、希望の転入日に間に合わない
転学照会書や単位修得証明書は、今の学校に作ってもらう書類です。成績が確定してからでないと作れないものもあり、N高等学校の出願書類でも、成績が確定していない場合は確定後に送るよう指示されています。受付期間の最終日から逆算して、2〜3週間前には依頼しておくと余裕があります(この日数は目安で、公式の基準ではありません)。
3. 転校先で就学支援金の申請をし忘れる
支援金は転校で受給資格がいったん消えるため、転校先で申請しないと支給が止まったままになります。前の学校から届く「受給資格消滅通知」をなくさないように保管し、転校先に出しましょう。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
転校先を考えるときに、「通信制高校に移っても、家で一人でレポートを続けられるか不安」と感じる人もいます。在籍期間や単位をきちんと引き継げても、転校先で学習が止まってしまえば卒業は遠のきます。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、担任がつきます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。
そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。卒業資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。この記事で書いた転学の手続き・単位の照合・在籍期間の判断は、在籍する通信制高校が行います。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。形や日程は個別相談会で詳しくご案内しています。
- 提携校以外の通信制高校に在籍したまま、ニジ高を併用する形もあります。その場合も、卒業資格・単位・スクーリングは在籍する高校のものです。
- 費用は、通信制高校の分とニジ高の分がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内に載せています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 今の在籍状況を紙に書き出す。入学した年月、休学した期間があればその期間、今年度までに修得した単位数(分からなければ「分からない」と書く)。これだけで、在籍期間がいつ3年に届くかの見当がつきます。
- 候補の通信制高校2〜3校に「単位の照合」を頼む。聞くことは「何年次に入れるか」「最短で何年何月に卒業できるか」「次の受付期間はいつか」「休学期間の扱い」の4つです。
- 今の学校に書類を依頼し、退学はしないまま出願する。転入日が決まったら、就学支援金の申請の時期も転校先に確かめておきます。
どの学校にするか決まっていない段階でも、1と2は進められます。ニジ高についての話を聞きたい場合は、体験説明会・個別相談で状況を聞かせてください。


籍を残したまま、転校先の候補として話を聞けます
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。授業はカメラやマイクをオフにして参加するところから始められ、転入・編入の途中入学もでき、出願費用は無料です。ただしニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。
よくある質問
Q. 全日制から通信制高校に転校しても、3年で卒業できますか?
A. 籍を途切れさせずに転入学し、休学がなく、転校先で残りの単位を取り切れれば、3年で卒業できる可能性があります。前の高校の在籍期間は、単位制高等学校教育規程第5条などにより、在学した期間に応じて通算されます。何単位が認められるかは転校先の判断なので、出願前に単位の照合を頼んでください。
Q. 休学していた期間は在籍期間に入りますか?
A. 入らない扱いの学校があります。NHK学園高等学校とN高等学校は、公式ページで休学期間は在籍期間に含まれないと案内しています。法令に一律の定めがあるわけではないので、転校先の学校に確かめてください。
Q. 通信制高校への転校手続きには、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 公式に決まった日数はなく、学校の受付期間と書類の準備で変わります。私立の広域通信制には毎月1日に転入できる例があり、都立高校は学期ごとの年3回です。証明書の発行には数日かかることがあるので、受付期間から逆算して早めに動くと安心です。
Q. 転校すると就学支援金はどうなりますか?
A. 受給資格がいったん消えるので、転校先で改めて申請します。前の学校から届く受給資格消滅通知を転校先に出してください。通信制だけに在学する場合は48か月まで受けられ、全日制で20か月在学してから通信制に移った場合は22か月分になる、と文部科学省のQ&Aに例があります。
Q. 高3の秋や冬からでも転校できますか?
A. 受け入れている学校はあります。NHK学園高等学校の2026年度の後期転入学は12月10日必着まで、都立高校は第三学期の転学募集が例年12月上旬に受付です。ただし3月に卒業できるかは、在籍期間と残りの単位で決まるので、照合のときに最短の卒業時期を聞いてください。
籍と単位は、これまでの時間の証拠です。順番どおりに進めれば、次の学校に引き継ぐ道があります
学校に行けない日が続いていると、「今までの時間がむだになったのでは」と感じてしまうかもしれません。でも、高校に籍があった期間も、取った単位も、特別活動に参加した時間も、手続きの順番を守れば、転校先に引き継げる仕組みがあります(どこまで認めるかは転校先が決めます)。
いちばん大切なのは、先にやめてしまわないことです。今の籍を残したまま、単位の照合を頼むところから始めれば、卒業までの見通しは数字ではっきりしてきます。
一人で決めきれないときは、家族や今の学校の先生、転校先の候補の学校に、そのまま相談してみてください。迷っている段階の相談も、手続きの大事な一歩です。
転校を決める前の段階でも、体験説明会で話を聞けます
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

