更新日:2026年8月4日

忘れ物が多い

授業中に集中できない・衝動的に行動してしまう
ADHD高校生はこうした特性から、学校生活で多くの困りごとを抱えがちです。この記事では、ADHD高校生の特徴・困りごと・効果的な対策を、国の公的資料をもとに詳しく解説します。
ADHD(注意欠如・多動症)とは
ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:注意欠如・多動症)は、厚生労働省が定める発達障害のひとつです。「不注意」「多動性」「衝動性」の3つを主な特徴とし、発達障害者支援法(2004年制定)においても支援対象として明記されています(参考:厚生労働省「発達障害者支援施策」)。ADHDは子どもに多いイメージがありますが、高校生・大人になっても症状が続くことが多く、適切な理解と支援が重要です。
ADHD高校生に多い特徴

①不注意の特徴
不注意優勢型のADHD高校生には、以下のような特徴が見られます。
- 忘れ物・なくし物が非常に多い
- 課題の締め切りを忘れたり、提出を先延ばしにしたりする
- 授業中に集中力が続かず、ぼーっとしてしまう
- 細かいミスが多く、テストで思うように点が取れない
- 複数のことを管理するのが苦手
②多動・衝動性の特徴
多動・衝動性が目立つADHD高校生には、以下のような特徴があります。
- 授業中じっとしていられず、手足をそわそわさせる
- 思ったことをすぐに口に出してしまい、場の雰囲気を壊すことがある
- 順番待ちや我慢が苦手
- 感情のコントロールが難しく、カッとなってしまうことがある
③高校生活での具体的な困りごと
ADHD高校生が特に苦労しやすい場面は以下があげられます。
- 提出物・定期テストの管理:スケジュール管理が苦手で単位を落とすリスク
- 友人・師弟関係:衝動的な発言でトラブルになりやすい
- 長時間の授業:集中力が続かず、内容が入ってこない
- 二次障害:失敗体験の積み重ねからうつ・不登校につながるケースも
ADHD高校生の勉強法・具体的な対策
ADHDの特性を踏まえた効果的な学習の工夫を紹介します。(参考:発達障害情報・支援センター)
- タイマー学習:25分集中・5分休憩の「ポモドーロ法」が有効
- 視覚化・リスト管理:ToDoリスト、カレンダーアプリで見える化する
- 環境の整備:スマホを遠ざけ、集中できるスペースをつくる
- 短い単位で区切る:長い課題を細かく分割して達成感を積み上げる
- 音楽・ノイズキャンセリング:雑音が苦手な場合は耳栓やBGMを活用
人間関係の困りごとと対策
ADHD高校生は、衝動的な行動や発言で友人関係がうまくいかないことがあります。
「悪気はないのに誤解される」という経験を重ねることで自己肯定感が下がりがちです。
対策としては、「発言の前に一呼吸置く練習(衝動のブレーキをかける)」「信頼できる大人(担任・カウンセラー)に相談する習慣をつける」「ソーシャルスキルトレーニング(SST)に参加する」などが挙げられます。
高校生になってから「もしかして」と気づくのはなぜか
「小学校のときは言われなかったのに、高校に入ってから困りごとが増えた」——検索でも「adhd 高校生 になってから」という言葉がよく使われます。特性そのものが急に現れたわけではなく、求められる自己管理の量が、高校で一段上がることが背景にあります。
| 中学までとの違い | 高校で起きること |
|---|---|
| 提出物の管理を自分でやる | 担任がまとめて確認してくれなくなり、未提出が積み上がる |
| 単位という仕組みが入る | 遅刻・欠席・未提出が、そのまま進級の判定に直結する |
| 科目と教室が増える | 時間割・持ち物・移動が複雑になり、抜けが起きやすい |
| 支援が薄くなる | 個別の声かけが減り、「自分で気づいて動く」前提になる |
| 生活範囲が広がる | バイト・スマホ・友人関係など、注意を引くものが一気に増える |
つまり、本人が怠けるようになったのではなく、環境が求める難度が上がったということです。ここを取り違えると、「高校生にもなって」という叱責だけが増えて、状況が動かなくなります。
「男子に多い」と言われるのはなぜか
「adhd 高校生 男子」という検索が多いことからも分かるように、ADHDは男子に多いという印象が広く共有されています。実際に診断を受ける割合は男子のほうが高い傾向があります。ただし、これは「女子にはADHDが少ない」という意味ではありません。
- 男子は多動・衝動性が目立ちやすく、授業中の行動として周囲に気づかれやすい
- 女子は不注意が中心に出ることが多く、静かに困っているため見落とされやすい
- そのため女子は、思春期以降に「自分だけできない」と感じて初めて受診につながることがある
見た目の落ち着きは、困っていないことの証明にはなりません。提出物が出せない、話が頭に入らない、忘れ物が続く——こうした静かな困りごとが続いているなら、性別に関係なく相談する価値があります。
勉強がはかどらないときの、困りごと別の対処
「adhd 勉強できない」「adhd 勉強法」で探している人向けに、症状ではなく場面ごとに整理します。自分に近い行を1つ選んで、そこだけ試してください。
| よくある困りごと | 起きていること | 試す価値のある対処 |
|---|---|---|
| 机に向かっても始められない | 最初の一歩の負荷が高い | 「5分だけ」と決めて、タイマーを押してから座る |
| 気づくと別のことをしている | 視界と通知に反応している | スマホを別の部屋へ。机の上は今やる1冊だけにする |
| 長時間やると集中が切れる | 一定時間で注意が落ちる | 15〜25分やって5分休む。休憩は必ず席を立つ |
| 何から手をつけるか決まらない | 課題が塊のまま見えている | 紙に書き出して、5分で終わるものから消していく |
| 提出を忘れる | 記憶に頼っている | 締切をその場でスマホのカレンダーに入れる。前日と当日に通知 |
| 読んでも頭に入らない | 目で追うだけになっている | 声に出す、要点だけ書き写す、音声で聞く |
共通するのは、やる気で解決しようとしないことです。仕組みのほうを変えると、同じ人でも結果が変わります。

「うちの子の場合はどうか」を、具体的に相談できます
同じADHDでも、つまずく場面は一人ひとり違います。個別相談会では、いま困っている場面を聞いたうえで、どんな環境なら続けられそうかを一緒に整理します。診断がまだでも構いません。ニジ高がサポート校であることや、合わないと思ったときの選び直し方も、その場で正直にお話しします。保護者の方だけのご参加でも大丈夫です。
個別相談会を見てみる →学校に配慮をお願いするときの伝え方
2024年4月から、私立を含む事業者にも合理的配慮の提供が法的に義務づけられました。学校に相談することは、特別扱いのお願いではなく、制度として認められた手続きです。
伝えるときは、診断名ではなく「どの場面で、何に困っているか」から話すと通りやすくなります。
- ×「ADHDなので配慮してください」
- ○「口頭だけの連絡だと抜けてしまうので、提出物を紙かメールでもいただけませんか」
- ○「板書を書き写すのが追いつかないので、写真を撮らせてもらえませんか」
- ○「長時間だと集中が切れるので、試験で別室と時間延長を検討いただけませんか」
診断がまだ出ていなくても相談はできます。まず担任、次にスクールカウンセラーや特別支援教育コーディネーターが窓口になります。
高校のタイプ別に見た、向き・不向き
学校選びは「良い学校」ではなく「特性とぶつかりにくい形」で選びます。
| 高校のタイプ | 向いている場合 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| 全日制 | 決まった時間に通えて、周囲の刺激に耐えられる | 提出物と時間割の管理量が多い。刺激も多い |
| 定時制 | 少人数で、通う時間帯を選びたい | 毎日決まった時間に通う必要がある |
| 通信制高校(単独) | 自分のペースで進められる。家庭で管理できる | 締切の管理が全部自分に来る |
| 通信制+サポート校 | 締切の管理や声かけを外から支えてほしい | 費用が二重にかかる |
ADHDの特性がある生徒にとって、いちばん差が出るのは「締切が守れなかったときに、どう扱われるか」です。未提出のまま放置される学校と、声がかかって一緒に手をつける学校では、3年間の結果がまったく変わります。見学や個別相談では、必ずここを具体的に聞いてください。
ADHD高校生に向いている学校の特徴
全日制高校の画一的な環境がADHD高校生に合わないことは珍しくありません。ADHD高校生に向いている学校の特徴は次のとおりです。
- 自分のペースで学べる(登校日数・時間を柔軟に設定できる)
- レポート・課題の進め方を個別に相談できる
- オンラインで学習できる(通学の負担が少ない)
- 担任やスタッフが少人数で目が届く
- 好き・得意を伸ばせる選択肢が豊富
こうした条件を満たしやすいのが、通信制高校・サポート校です(参考:文部科学省「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン」)。
NIJIN高等学院(ニジ高)ならADHD高校生も輝ける
NIJIN高等学院(ニジ高)の校長・タツロー先生は「人と異なる君は、この国の宝だと思う」と語ります。「不登校・引きこもり・発達障害を治すべきものではなく、その子の輝く個性」をコンセプトに、ADHDを含む多様な特性を持つ高校生900人以上が、全国41校+オンラインで自分らしく学んでいます。
- ✅ 完全オンライン対応で登下校ストレスなし
- ✅ 少人数ホームルームで安心してコミュニケーションを練習できる
- ✅ 個別の学習サポートで提出物・単位管理をフォロー
- ✅ 自分の「好き」を深めるプロジェクト学習で強みを発揮
「ADHD高校生でも卒業できる学校を探している」「子どもが通いやすい環境を知りたい」という方は、まず無料の個別相談会へ!
生活面でつまずきやすい3つと、その手当て
①スマホが止まらない
意志で止めるのは、いちばん難しい方法です。届く前に減らします。
- 通知を切る(全部でなくてよい。通知が多い2つだけでも効きます)
- 勉強中は別の部屋か、家族に預ける
- 時間で区切るより「充電器のある場所でしか触らない」と場所で区切る
うまくいかない日があっても、失敗ではありません。ADHDの特性がある人にとって、スマホは「意志が弱いから負ける相手」ではなく、そもそも注意を奪うように作られた道具です。勝てなかった日を責めるより、次の日に手の届かない場所へ置くほうが効きます。
②朝起きられない・遅刻が続く
起きられないことと、起きたあと動けないことは別の問題です。まず、どちらで詰まっているかを1週間メモしてください。起床時刻がバラバラなら、就寝時刻より起床時刻を先に固定します。遅刻が単位に響く仕組みは学校ごとに違うので、早めに担任に確認しておくと、焦りが減ります。
③アルバイトが続かない
悪いのは本人ではなく、仕事との相性であることが多いです。
- 向きやすい:同時に1つのことをする仕事、体を動かす仕事、手順が決まっている仕事
- つまずきやすい:複数の注文を同時に覚える、長時間じっと立つ、電話対応が多い
シフトを詰めすぎると、レポートが止まって卒業が遠のきます。週2回から始めて、続いたら増やすほうが確実です。
面接の段階で「一度に複数の指示を受けるのが苦手です」と伝えておくと、配置を考えてもらえることがあります。言いにくければ、働き始めてから信頼できる人に一人だけ伝える形でも構いません。

特性は変えられなくても、環境は選び直せます。
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
まとめ

ADHD高校生は、不注意・多動・衝動性という特性から、学業・人間関係の両面で困難を抱えやすいですが、適切な環境と支援があれば大きな可能性を発揮できます。特性を「弱点」としてではなく「個性」として受け入れること、一人ひとりに合った学習環境を選ぶことが大切です。通信制高校・サポート校を上手に活用して、充実した高校生活を目指しましょう。
ADHD特性のある高校生一人ひとりに合った学びの環境について、NIJIN高等学院とは?のページでさらに詳しくご紹介しています。学校選びに迷ったら、まずはNIJIN高等学院のトップページもあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
- Q. ADHDの高校生は通信制高校に向いていますか?
- A. 一律には言えませんが、自分のペースで学べる・刺激をコントロールしやすいという点で、通信制高校やサポート校が合っているケースは多くあります。まずは無料の個別相談会で、お子さまの特性に合った環境かどうかをご相談ください。
- Q. ADHDの診断がなくても相談できますか?
- A. はい。診断の有無にかかわらず、「集中が続かない」「忘れ物が多い」といった困りごとの段階でもご相談いただけます。
- Q. 通信制高校でもADHDの子は友達を作れますか?
- A. スクーリングやオンラインのイベント、プロジェクト活動などを通じて、同じペースで安心して過ごせる仲間と出会えるケースが多くあります。
- Q. 学費についても相談できますか?
- A. はい。学費や制度の詳細はご家庭の状況によって大きく異なるため、無料の個別相談会で一緒に確認しながらご案内しています。
- Q. オンラインだけで参加することはできますか?
- A. はい。NIJIN高等学院は全国どこからでもオンラインで参加できます。通学スタイルと組み合わせることも可能です。
参考文献
- 厚生労働省「発達障害者支援施策」
- 国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害情報・支援センター」
- 文部科学省「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン」
- 発達障害者支援法(厚生労働省)
\ 「先生から傷つくことを言われて、それで学校に行けなくなった…」 /
通信制高校とNIJIN高等学院の2つに通う高校3年生のリアルストーリーを公開中!

INTERVIEW ゆうた 「友達をつくりたい」――。 その想いをきっかけに、ニジ高へやってきた高校3年生。 そして現在は別の通信制高校と両立しながら、自分のペースで学校生活を…




