「通信制高校にも修学旅行や体育祭はあるの?」「行事に出られないと卒業できないの?」。通信制高校を調べ始めると、勉強やスクーリングと同じくらい、行事のことが気になると思います。友達と思い出をつくりたい人もいれば、大人数の行事がつらくて通信制を選びたい人もいるはずです。
先に結論を書きます。通信制高校にも、入学式・卒業式・文化祭・遠足・修学旅行などの行事はあります。ただし卒業に関わるのは、1つ1つの行事への参加ではなく、学習指導要領が定める「特別活動を卒業までに30単位時間以上」という決まりです。行事の数、参加が任意かどうか、どの行事を特別活動に数えるかは、学校によってまったく違います。
この記事は、高等学校学習指導要領とその解説、文部科学省の「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」、「令和7年度 通信制高等学校実態調査」、そして公立3校・私立5校の公式サイトを実際に開いて確認した内容でまとめています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
行事に出たいけれど毎日の通学は難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:通信制高校の行事と特別活動の早見
- 通信制高校にも入学式・卒業式・文化祭・遠足・修学旅行などの行事があります。ただし種類と数は学校ごとに大きく違い、体育祭や球技大会のような運動系の行事が無いと公式に書いている公立校もあります。
- 卒業に関わるのは個々の行事ではなく、特別活動(ホームルーム活動・生徒会活動・学校行事)を卒業までに30単位時間以上という決まりです。1単位時間は50分として計算します。
- 今回確認した8校のうち5校は、行事や修学旅行に出るかどうかを本人が選べる(任意・自由参加・出たい行事を選ぶ)と公式に書いていました。行事への参加は任意でも、特別活動の時間そのものは必要です。
- 修学旅行は「行事の一覧にある」「修学旅行にあたる交流旅行を隔年・任意で行う」「参加は任意で、特別活動には数えない」と、学校によって扱いが分かれます。
- メディアを使った学習で、特別活動の時間を10分の6まで(病気や心因的な事情などで特に必要な場合は10分の8まで)免除できる仕組みがあります。10分の6の減免を行う学校は、全国323校中122校でした。
- オンラインの入学式や遠足を開く学校もありますが、どれを特別活動の時間に数えるかは学校が決めます。説明会では「特別活動を何で何時間満たすのか」を聞くのが近道です。
- オンライン中心で、生徒が自分たちで行事を企画するサポート校(NIJIN高等学院など)もあります。卒業に必要な特別活動は、在籍する通信制高校の決まりで数えます。
「行事に出ないと卒業できない?」の答えは、行事ではなく「特別活動の時間」で決まります
全日制の高校では、文化祭も体育祭も修学旅行も、基本的には学年全員で参加するものとして組まれています。その感覚のまま通信制高校を見ると、「行事に出られなかったら卒業できないのでは」と心配になるのは自然なことです。
通信制高校で押さえておきたいのは、行事は「特別活動」という大きな枠の一部だということです。特別活動は、ホームルーム活動・生徒会活動・学校行事の3つでできています。国が卒業の条件として決めているのは「この特別活動を、卒業までに30単位時間以上指導する」ことで、「文化祭に出ること」「修学旅行に行くこと」ではありません。
そのため、学校によって時間の積み方がまったく違います。たくさんの行事の中から自分で選んで時間を積む学校もあれば、スクーリングの日にホームルームを行い、そこで時間を積んでいく学校もあります。行事は「特別活動の時間を積む手段の1つ」という位置づけの学校が、今回確認した中にも複数ありました。
ですから、学校を比べるときに聞くべきなのは「行事は必須ですか」よりも、「特別活動の30単位時間を、何で、どのくらいずつ満たしますか」という質問です。この答えがわかると、行事を楽しみたい人は行事の量と種類が、集団が苦手な人は選べる幅と代わりの方法が、それぞれ見えてきます。
特別活動そのものの基本は通信制高校 特別活動の記事にもまとめています。この記事では、行事との関係と、学校ごとの違いに絞って見ていきます。

国の決まりは「卒業までに特別活動30単位時間以上」。行事はその中身の1つです
通信制高校の卒業には、次の3つが必要です。
- 3年以上の在籍(学校教育法 第56条)
- 74単位以上の修得(学校教育法施行規則 第96条)
- 特別活動を卒業までに30単位時間以上(高等学校学習指導要領 第1章総則 第2款5(7))
3つ目の特別活動について、学習指導要領は、ホームルーム活動を含めて、それぞれの生徒の卒業までに30単位時間以上指導すると定めています。学習指導要領の解説では、その理由として、通信制は登校日数に限りがあるものの、年齢も職業もさまざまな生徒が集まって交流することには、全日制では得にくい教育効果があると説明しています。
全日制と比べると、違いがはっきりします。
| 項目 | 全日制 | 通信制 |
|---|---|---|
| 特別活動の中身 | ホームルーム活動・生徒会活動・学校行事 | 同じ3つ |
| 時間の決まり | ホームルーム活動は原則として年間35単位時間以上 | ホームルーム活動を含めて、卒業までに合計30単位時間以上 |
| 単位になるか | 単位の計算はしない | 同じ(単位ではなく時間で数える) |
| 卒業との関係 | 成果が目標からみて満足できると認められることが卒業の要件 | 同じ。ガイドラインは、特別活動を履修し成果が満足できる生徒の卒業を認定すると明記 |
| 内容を減らせるか | この特例は無い(定時制・通信制の課程にある特例) | 特別の事情があれば、ホームルーム活動と生徒会活動の内容の一部を行わないことができる |
出典:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編」/文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」(学習指導要領 第1章第2款5と「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」を収録。2026年9月確認)
学習指導要領では、1単位時間を50分として計算します。つまり30単位時間は、合計1,500分(25時間)です。3年で卒業するなら、1年あたり10単位時間ほどになります。実際に、兵庫県立網干高校の通信制はQ&Aのページで「10時間×年次以上(3年で卒業する場合は30時間以上)」、東京都立新宿山吹高校の通信制課程は「年間10時間以上の特別活動を選び、出席」と案内しています。
全日制はホームルームだけで3年間に105単位時間以上になるので、時間の量だけで見れば、通信制はかなり少なく設定されています。そのぶん、限られた時間をどんな活動で満たすのかが、学校ごとの個性になります。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
学校行事は国の分類で5種類。修学旅行も文化祭も、その1つとして位置づけられています
学習指導要領は、学校行事を次の5種類に分けています。どれも全校や学年など、ふだんより大きな集団で協力する体験的な活動です。
| 種類 | ねらい(要約) | 通信制高校での例(各校の公式サイトの行事名から) |
|---|---|---|
| 儀式的行事 | 学校生活に節目をつけ、新しい生活への動機付けにする | 入学式・卒業式(各校)、N高等学校のVR入学式 |
| 文化的行事 | 学習の成果を発表し、文化や芸術に親しむ | 山吹祭(新宿山吹)、長尾谷祭、磁石祭(N高等学校)、芸術鑑賞 |
| 健康安全・体育的行事 | 心身の健康や安全な行動、運動に親しむ態度を育てる | 防災行事(網干)、バーチャル体育祭(N高等学校)、避難訓練やスケート実習(長尾谷) |
| 旅行・集団宿泊的行事 | ふだんと違う環境で見聞を広め、集団生活を体験する | 修学旅行(網干・長尾谷)、交流旅行と遠足(横浜修悠館) |
| 勤労生産・奉仕的行事 | 働くことの意味や職業観を育て、ボランティアを体験する | インターンシップ(希望者)や地域貢献デー(横浜修悠館) |
出典:文部科学省「高等学校学習指導要領比較対照表【特別活動】」(第5章 特別活動〔学校行事〕)。各校の行事名は次の節の表の出典を参照。どの種類に当たるかの振り分けは、この記事での整理です。
学習指導要領は、学校や地域、生徒の実態に応じて、行事の種類ごとに内容を重点化し、精選して行うよう求めています。同じ通信制高校でも行事の顔ぶれがまったく違うのは、このためです。「通信制高校には修学旅行がある」「ない」と一言で言えないのも、ここから来ています。

8校の公式サイトで見ると、行事の数も参加の扱いも学校ごとにまったく違います
実際に、公立3校・私立5校の公式サイトで、行事の種類と参加の扱いを確かめました。表の内容は、それぞれの学校が公式に書いている範囲だけで、行事は主なものです。
| 学校(設置) | 主な行事 | 参加・特別活動の扱い |
|---|---|---|
| 東京都立新宿山吹高校 通信制課程(公立) | 年間50回以上の特別活動・学校行事。12月に定時制と合同の山吹祭(文化祭)、校外学習、芸術鑑賞、百人一首大会など | 入学式や卒業式など一部の行事を除き、自由参加。この中から年間10時間以上を選んで出席 |
| 神奈川県立横浜修悠館高校(公立) | 入学式、文化祭(毎年)、遠足(希望者)、交流旅行(隔年・1泊2日)、卒業式。体育祭・球技大会などの運動系の行事は無し | 交流旅行・遠足は任意。特別活動に30時間以上出席することが卒業の条件 |
| 兵庫県立網干高校 通信制(公立) | 入学式・開講式、新入生歓迎交流会、生徒総会、校内生活体験発表大会、文化教育活動、修学旅行、探究活動発表会、卒業式など | 特別活動やホームルーム活動に規定の時間数以上出席すると卒業が認定される(Q&Aのページでは10時間×年次以上、3年で卒業なら30時間以上)。行事ごとの参加の扱いは公式では確認できませんでした |
| 長尾谷高校(私立) | 各校舎で年170時間以上の行事。修学旅行(9月)、長尾谷祭(11月)、校外学習、スキー&スノーボード実習など | 出たい行事を選んで参加。ホームルームや修学旅行などに通算30時間以上出席が卒業認定の条件 |
| N高等学校(私立) | VR入学式、磁石祭(文化祭)、ネット遠足、バーチャル体育祭(普通科)、卒業式 | イベントの参加は任意と明記。特別活動の時間との関係は、このページでは確認できませんでした |
| ルネサンス高校(私立) | グループ3校合同の海外への修学旅行(2025年度は台湾で実施)、文化祭 | 修学旅行の参加は任意で、学年に関係なく何度でも参加できる。修学旅行は特別活動には含まない |
| NHK学園高校(私立) | スクーリングで、ホームルームや学校行事のような特別活動を行う | 3年間で30時間以上の特別活動への参加が必要(前籍校での活動も考慮) |
| 四谷学院高校(私立) | キャンパススクーリング、オンライン、年1回の本校スクーリング(芸術鑑賞など)で特別活動にあたるものを実施 | 各種ガイダンスはオンラインで参加できる |
出典(いずれも2026年9月確認):新宿山吹高校 通信制課程 学校案内(令和7年度の行事)/横浜修悠館高校 よくある質問・主な年間行事/網干高校 通信制課程 学校案内パンフレット(多彩な行事)・通信制Q&A/長尾谷高校 豊富な特別活動/N高等学校 年間イベント/ルネサンス高校グループ 修学旅行・イベント・文化祭/NHK学園高校 1日の過ごし方/四谷学院高校ブログ
8校を並べると、特別活動の時間の積み方は大きく3つの型に分かれます。
- 行事の一覧から選ぶ型:新宿山吹(年50回以上から選んで年10時間以上)や長尾谷(年170時間以上から選んで通算30時間以上)。行事が好きな人はたくさん出られ、苦手な人は出やすいものを選べます。
- スクーリングの日に組み込む型:NHK学園や四谷学院のように、スクーリングの日のホームルームや本校スクーリングで特別活動を行う形。登校日に来ていれば、時間が積み上がっていきます。
- 行事を任意のイベントとして別に置く型:N高等学校の年間イベントや、ルネサンス高校の修学旅行のように、参加は任意と明記されている行事。ルネサンス高校は、修学旅行を特別活動に含めないと書いています。
1つの学校の中で、これらが組み合わさっていることもあります。「行事が多い学校」と「特別活動の時間を積みやすい学校」は同じとは限らないので、両方を分けて確かめるのがおすすめです。
修学旅行は学校によって「ある・隔年で任意・数えない」に分かれ、入学式・卒業式はほとんどの学校にあります
修学旅行:ある学校・任意の学校・特別活動に数えない学校
「通信制高校 修学旅行」と調べる人が一番知りたいのは、「あるのか」「行かないといけないのか」の2つだと思います。確認できた範囲では、次のように分かれました。
- 行事の一覧に修学旅行がある:兵庫県立網干高校(通信制。学校案内パンフレットの「多彩な行事」に記載)、長尾谷高校(9月)。長尾谷高校は、修学旅行をホームルームや校外学習と並ぶ特別活動の1つとして挙げています。
- 隔年で、任意:神奈川県立横浜修悠館高校は、修学旅行にあたるものとして、体験活動を重視した交流旅行を隔年・1泊2日で行い、参加は任意です。公式サイトには、他校のように全員が参加する行事ではないと書かれています。
- 任意で、特別活動には含まない:ルネサンス高校は、グループ3校合同で海外への修学旅行を行っています(2025年度は台湾)。参加は任意で、学年に関係なく何度でも参加でき、修学旅行は特別活動には含まないとしています。
- オンラインで行った例:N高等学校は2022年に、普通科プレミアムの生徒を対象に、申し込み制で、VRのヘッドマウントディスプレイを使うバーチャル修学旅行を行うと公式ブログで案内していました。
修学旅行の費用が学費に含まれるのか、別に集めるのかも学校ごとに違います。なお、国の就学支援金は授業料だけが対象なので、行事や旅行の費用には使えません。費用の全体像は通信制高校 学費の記事で整理しています。
入学式・卒業式:自由参加の学校でも「一部の行事」として別扱い
入学式と卒業式は、今回確認した学校のほとんどで行事の一覧に入っていました。新宿山吹高校は、入学式や卒業式などの一部の行事を除けば全て自由参加と書いていて、節目の式だけは別扱いにしていることがわかります。
形も学校によってさまざまです。長尾谷高校は4月と10月に入学式、9月と3月に卒業式があり、半年ごとに節目があります。N高等学校は入学式をバーチャル空間で行い、卒業式は配信もして全国から参加できる形にしています。
文化祭・体育祭:あっても形はさまざま
文化祭は、新宿山吹の山吹祭(定時制と合同)、横浜修悠館の文化祭(毎年実施。例年10月下旬の日曜日)、長尾谷祭など、今回確認した学校の多くで行われていました。一方で体育祭は、横浜修悠館のように運動系の行事は無いと明記している学校もあれば、N高等学校のようにバーチャル空間で行う学校もあります。文化祭と体育祭の雰囲気や選び方は、通信制高校 文化祭 体育祭の記事で詳しく書いています。

行事に出られなくても、特別活動の時間をメディア学習で減らせる仕組みがあります
「体調の波があって、行事の日に行けるかわからない」「大人数の場にいるのが、どうしてもつらい」。そういう人のために、国の決まりには2つの仕組みがあります。
1. メディアを使った学習による時間数の免除
学校が、放送やインターネットなど多様なメディアを使った学習を計画的に取り入れ、生徒が報告課題などで成果を出したときは、特別活動の時間数の10分の6以内を免除できます。生徒の実態から特に必要がある場合は、複数のメディアを使うことで合わせて10分の8まで免除できます(学習指導要領 第1章第2款5(5))。
学習指導要領の解説は、「特に必要がある場合」の例として次を挙げています。
- 病気や事故で、入院や自宅療養が必要な場合
- いじめや人間関係など、心因的な事情で登校が難しい場合
- 仕事をしていたり、海外での生活が長かったりして、時間の調整がつかない場合
あわせて解説は、各学校が「特に必要がある場合」の基準を前もって定める必要があり、それを生徒や保護者に示しておくことが望ましいとしています。免除される分は、報告課題などで学習の量と質を補う形になります。
文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、特別活動について、この減免を10分の6以内で行う学校が323校中122校(37.8%)、10分の8以内で行う学校が24校(7.4%)でした。減免を行っている学校は全体の一部なので、学校を選ぶときの確認項目になるということです。
計算で見ると、30単位時間を求める学校で10分の6が免除されれば、出席が必要なのは12単位時間、10分の8なら6単位時間になります。実際の扱いは学校が決めるので、あくまで目安です。
2. ホームルーム活動・生徒会活動の内容の一部を行わない
特別の事情がある場合は、ホームルーム活動と生徒会活動について、学習指導要領が示す内容の一部を行わないことができます。これは学校の教育課程としての扱いで、学校行事はこの対象に入っていません。
状況ごとに、考えられる方法と確かめたいことを表にしました。
| 今の状況 | 考えられる方法 | 学校に確かめること |
|---|---|---|
| 大人数の行事が苦手 | 行事の一覧から選べる学校で、少人数の活動やホームルームを中心に時間を積む | 行事の一覧と、1回あたり何時間になるか |
| 体調の波で、当日行けるかわからない | 年間の回数が多い学校で、別の日の活動で時間を積む | 年間の回数と、欠席した回の扱い |
| 入院や自宅療養をしている | メディアを使った学習による時間数の免除(10分の6、特に必要なら10分の8まで) | 減免を行っているか、その基準と報告課題 |
| 本校や会場が遠い | 近くの会場やオンラインで行う特別活動に出る | 会場の場所、オンラインでの参加を時間に数えるか |
| 修学旅行だけは行きたくない | 参加が任意の学校なら、行かずに別の活動で時間を積む | 修学旅行を特別活動に数えるかどうか |
出典:文部科学省「高等学校学習指導要領解説 総則編」/文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(9.通信教育の状況(特別活動)。2026年9月確認)
オンラインで行事を開く学校もありますが、特別活動の時間に数えるかは学校が決めます
通信制高校の中には、行事そのものをオンラインで開く学校もあります。N高等学校の年間イベントのページには、バーチャル空間で行う入学式、オンラインゲームの中に集まるネット遠足、バーチャル空間で行う体育祭(普通科)、配信もする卒業式が並んでいます。四谷学院高校は、各種ガイダンスにオンラインで参加できると書いています。
家から出にくい時期でも、仲間と同じ時間を過ごせるのは、オンラインの行事の大きな良さです。一方で、次の2点は分けて考える必要があります。
- オンラインの行事が、特別活動の時間になるか:これは学校が教育課程の中でどう位置づけるかで決まります。公式サイトに書かれていないことが多いので、説明会で聞くのが確実な方法です。
- 学習の大半を自宅でするコースでも、特別活動は別に必要なことがある:新宿山吹高校の夏季集中スクーリングコース(Web学習コース)は、ふだんの土曜日のスクーリングには出ない代わりに、自宅でメディアを使った学習をします。それでも、レポート・試験・特別活動への取り組みは土曜日のコースと同じだと案内しています。
文部科学省のガイドラインは、特別活動や総合的な探究の時間について不適切な運用も多く見られるとして、学習指導要領の目標と内容に沿って行うよう求めています。オンラインの行事は楽しい機会ですが、それで卒業に必要な時間が満たせるかどうかは、学校の説明で確かめてから考えると安心です。

見落としやすいのは「行事が任意なら、特別活動も自由」という思い込みです
行事と特別活動の関係で、入学後に「そうだったのか」となりやすい点をまとめます。
- 任意の行事に出なければ、別の活動で時間を積む必要がある:行事の参加が任意でも、卒業までに30単位時間以上という決まりは変わりません。行事に出ない場合は、ホームルームなど別の特別活動で時間を満たすことになります。
- サポート校やコースのイベントは、在籍校の特別活動と別のことがある:特別活動は、在籍する高校の教育課程の一部です。文部科学省のガイドラインは、正規の教育課程ではない教育活動(いわゆる通学コース)と、高校の通信教育として行う面接指導(スクーリング)は明確に区別されるものだとしています。サポート校や学習センターのイベントが、在籍校の特別活動の時間に数えられるとは限りません。
- 転入すると、前の学校での特別活動の扱いを確かめる必要がある:NHK学園高校は前籍校での活動も考慮すると書いていますが、扱いは学校ごとです。転入の流れは高校 転入の記事を参考にしてください。
- 行事の費用は就学支援金の対象外:修学旅行や校外学習の費用は授業料ではないので、就学支援金は使えません。
- 全日制の出席日数の考え方とは別物:全日制では、多くの学校が授業時数の3分の2以上の出席を進級の目安にしています(高校 欠席日数の記事で詳しく説明しています)。通信制は出席日数ではなく、レポート・スクーリング・試験と、特別活動の時間で卒業が決まります。
説明会では「特別活動を何で何時間満たすか」を聞くと、行事の実態が見えます
公式サイトの行事の写真は楽しそうでも、それが卒業に必要な時間とどう結びつくかは、書かれていないことがほとんどです。説明会や個別相談では、次の質問をそのまま使ってみてください。
| 聞くこと | なぜ聞くか |
|---|---|
| 特別活動の30単位時間は、何で、年に何時間ずつ満たしますか | 行事から選ぶ型か、スクーリングの日に組み込む型かがわかる |
| 行事は全員参加ですか。自分で選べますか | 集団が苦手な場合に、無理なく時間を積めるかがわかる |
| 修学旅行はありますか。費用は学費に含まれますか | 有無と任意かどうか、別にかかるお金がわかる |
| 行事に出られないときの減免や代わりの方法はありますか。基準は示されていますか | 体調や心の事情があるときの見通しが立つ |
| オンラインの行事やホームルームは、特別活動の時間に数えますか | 家から参加できる活動で、どこまで満たせるかがわかる |
| 転入の場合、前の学校の特別活動はどう扱いますか | 途中から入るときに、残りの時間がわかる |
行事だけでなく、学費やスクーリングも含めて学校を比べたいときは、通信制高校 選び方のページから関連する記事をたどれます。
選択肢の1つとしてのNIJIN高等学院(正直な注意点)
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも通え、担任がつきます。「オンラインで最高の青春を」を掲げ、生徒会・サークル・学園祭・企業コラボがあります。行事も、用意されたものに参加するだけでなく、種目も、集める人も、場所も、生徒が自分たちで決めて企画・運営する側に回れることを大切にしています。メタバースの校舎で、担任や同級生と集まるクラス会議の時間もあります。
行事が苦手な人も、カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べる設計で、授業のアーカイブ視聴や、中学内容の学び直しにも対応しています。転入・編入での途中入学もでき、出願費用は無料です。
そのうえで、正直な注意点があります。
- ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
- 卒業に必要な特別活動の時間は、在籍する通信制高校の決まりで数えます。ニジ高の行事が、在籍校の特別活動とどう関わるかは、個別相談会でご確認ください。
- ニジ高の中でのスクーリングは無く、提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかり、ニジ高の分には就学支援金を使えません。金額は学費のご案内をご覧ください。
「行事を楽しみたいけれど、毎日の登校は難しい」という人にとっては、選択肢の1つになると思います。よくある疑問はよくある質問のページにもまとめています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 行事に何を求めるかを書き出す:「友達と思い出をつくりたい」「大人数は苦手なので最小限にしたい」「修学旅行には行きたい」など、自分の希望を1〜2行で書きます。保護者の方は、本人の希望と心配を分けて聞いてみてください。
- 候補の学校の公式サイトで、行事の一覧と「任意」の記載を確かめる:行事の種類、修学旅行の有無、参加が任意かどうか、特別活動の時間数の書き方を見ます。書かれていないことはメモしておきます。
- 説明会や個別相談で「特別活動を何で何時間満たすか」を聞く:上の表の質問を使って、行事に出られないときの代わりの方法や、オンラインの扱いまで確かめます。答えを並べれば、自分に合う学校が見えてきます。


行事もオンラインで、自分たちでつくる高校生活
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。生徒会・サークル・学園祭があり、生徒が企画する側にも回れます。カメラオフ・チャット参加から始められます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。特別活動の扱いも含めて、個別にご相談ください。
よくある質問
Q. 行事に1回も出なくても、通信制高校は卒業できますか?
A. 行事への参加を任意にしている学校は多く、行事に出ないこと自体で卒業できなくなるとは限りません。ただし、特別活動を卒業までに30単位時間以上という決まりはどの通信制高校にもあるので、ホームルームなど別の特別活動で時間を満たす必要があります。何で満たすかは学校ごとに違うので、入学前に確かめてください。
Q. 修学旅行に行かないと卒業できませんか?
A. 今回確認した学校では、横浜修悠館高校の交流旅行やルネサンス高校の修学旅行のように、参加を任意と明記している例がありました。一方で、長尾谷高校のように修学旅行を特別活動の1つとして数える学校もあります。その場合も、ほかの行事で時間を積める仕組みかどうかを学校に確認すると安心です。
Q. 途中で転入しても、行事や特別活動は大丈夫ですか?
A. 転入した学校の行事には、転入後から参加していくことになります。前の学校で積んだ特別活動の時間の扱いは学校ごとで、NHK学園高校のように前籍校での活動も考慮すると書いている学校もあります。転入の相談のときに、残りの時間数を確かめておきましょう。
Q. オンラインの行事だけで、特別活動を満たせますか?
A. オンラインの行事やホームルームを特別活動の時間に数えるかは、学校が決めます。また、メディアを使った学習による免除には10分の6(特に必要な場合でも10分の8)という上限があり、全てをメディア学習による免除で置き換えることはできません。オンラインでどこまで満たせるかは、説明会で具体的に聞いてください。
Q. ニジ高の行事に出ると、提携校の特別活動の時間になりますか?
A. 卒業に必要な特別活動は、在籍する通信制高校の教育課程の一部で、数え方もその高校が決めます。ニジ高の行事が在籍校の特別活動とどう関わるかは、個別相談会でご確認ください。
行事に出られるかどうかより、「自分のペースで30単位時間を積めるか」で選んでください
行事は、高校生活の楽しい思い出になるものです。同時に、人の多い場所がつらい人にとっては、学校選びをためらう理由にもなります。どちらの気持ちも、おかしなことではありません。
通信制高校には、行事をたくさん選んで楽しめる学校も、少ない参加で卒業をめざせる仕組みを持つ学校もあります。大切なのは、自分の体調や気持ちに合うやり方で、特別活動の時間を無理なく積めるかどうかです。急いで決める必要はありません。気になる学校に1つずつ質問していけば、安心して通える場所が見えてきます。
行事が不安な段階の相談から、個別にお受けしています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

