少人数制の通信制高校・サポート校とは?|人数より先に見る5つの点【2026】

「大人数の教室にいるだけで、ぐったり疲れて帰ってくる」「少人数の学校なら、うちの子も通えるかもしれない」。そう考えて、少人数制の通信制高校やサポート校を調べ始めた保護者の方は多いと思います。ところが学校の案内には「1クラス◯名」「少人数制」と似た言葉が並び、違いが見えにくくなります。

先に結論を書きます。「少人数制」には国が決めた定義がなく、学校によって数えているもの(ホームルームのクラス・授業やスクーリング・担任が受け持つ生徒・施設の在籍者)が違います。数字の小ささを比べるより、「その数字は何を数えたものか」「合わない相手がいたときに距離を取れるか」「人数がつらい日にどう参加できるか」を確かめるほうが、お子さんに合うかどうかを見分けやすくなります。

この記事は、2026年9月27日に e-Gov の高等学校通信教育規程・高等学校設置基準などの条文と、文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」を実際に開いて確認した内容で書いています。公式の資料で確かめられなかったことは、確かめられなかったと書いています。

大人数の教室がつらかった場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:少人数制の通信制高校・サポート校の選び方の早見

  • 「少人数制」に法律上の定義はありません。「1クラス◯名」が、ホームルームの人数なのか、授業の人数なのか、施設全体の在籍者なのかは、学校ごとに違います。
  • 国の基準では、全日制は1学級40人以下(高等学校設置基準第7条)、通信制のスクーリングは「少人数とすることを基本とし、40人を超えてはならない」(高等学校通信教育規程第4条の2)と定められています。
  • 通信制で週5日通うコースの生徒は12.5%で、6割以上は集中スクーリング型か、月1〜2回・自由登校などの形です。「どの場面が少人数か」を分けて考えます。
  • 少人数のよさは、顔と名前が一致し、変化に気づいてもらいやすいことです。一方で、人間関係が固定しやすい、合わない相手と距離を取りにくい、選べる授業や行事が限られることがある、という弱点もあります。
  • 人数より先に見るのは、①数字が何を数えたものか ②担任が何人を受け持ち、どのくらい話すか ③合わないときに関わり方を変えられるか ④人数がつらい日の参加のしかた ⑤相談できる大人と卒業までの仕組みの5つです。
  • スクールソーシャルワーカーに相談できる体制を整えている通信制高校は、全国323校のうち124校(38.4%)でした。少人数かどうかと、相談先があるかどうかは、別々に確かめる必要があります。
  • 家から少人数のクラスに参加する形もあります。オンライン中心のサポート校のNIJIN高等学院は1クラス8人の担任制ですが、高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒

NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制サポート校です。全国どこからでも。カメラ・マイクはオフのままで大丈夫です。

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「少人数制」に国の定義はなく、学校ごとに数えているものが違います

最初に知っておきたいのは、「少人数制」という言葉そのものに、法律や国の通知で決まった人数の線がないことです。「10人以下なら少人数」「20人なら普通」といった基準は、今回確認した法令の中にはありませんでした。つまり、学校が「少人数制」と書くとき、その中身は学校が自分で決めています。

学校案内で見かける「少人数」の数字は、だいたい次の4つのどれかです。

数えているもの どんな場面の人数か 確かめ方の例
ホームルームのクラスの人数 担任と毎回顔を合わせる、いちばん身近な集団 「クラスは何人で、クラス替えはありますか」
授業・スクーリング1回の人数 同じ時間に同じ部屋(画面)で学ぶ人数 「スクーリングは1回に何人くらいですか」
担任1人が受け持つ生徒数 困ったときに気づいてもらえるかに関わる 「担任1人で何人を見ていますか」
学校・施設全体の在籍者数 行事や廊下で会う人の多さ、雰囲気 「この施設に在籍しているのは何人ですか」

「1クラス10名」がホームルームの人数で、授業は別の大きな教室、ということもあり得ます。数字を見たら、「それは、どの場面の何人ですか」と聞き返すのが、少人数制の学校選びの出発点です。

通信制高校の全国の生徒数や、1校あたりの在籍規模、スクーリング会場の人数などの統計は、通信制高校 人数の記事で詳しくまとめています。この記事では統計はそちらに任せ、「少人数の学校をどう選ぶか」に絞ります。

また、少人数の場として名前が挙がりやすいのが「サポート校」です。サポート校は高校ではなく、通信制高校の学びを支える民間の施設です。卒業資格は在籍する通信制高校で取るという仕組みは、サポート校とはの記事で整理しています。

自宅のダイニングテーブルで、母親と高校生の子どもが並んでノートパソコンのオンライン授業を見ている様子
少人数のオンラインのクラスなら、自宅から顔ぶれの決まった仲間と学ぶこともできます

国の基準は、全日制が「1学級40人以下」、通信制のスクーリングは「少人数が基本で40人以下」です

国が決めている人数の基準を、条文で確かめました。中学校や全日制と比べると、通信制の特徴が見えてきます。

区分 1回に一緒に学ぶ人数の決まり 根拠
公立の中学校 1学級35人を標準(令和10年3月までは、学年によって40人の経過措置あり) 公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律 第3条・令和8年改正法附則
高校(全日制・定時制) 1学級40人以下(特別の事情があり教育上支障がない場合を除く) 高等学校設置基準 第7条
公立高校(全日制・定時制) 1学級40人を標準 公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律 第6条
通信制高校のスクーリング 少人数とすることを基本とし、40人を超えてはならない 高等学校通信教育規程 第4条の2

出典:e-Gov 高等学校通信教育規程/高等学校設置基準/公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律/公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律(2026年9月27日確認)

通信制の第4条の2は、令和4年4月1日から施行された条文です。上限が40人であることに加えて、「少人数とすることを基本とし」と書かれている点が大事です。ただし、この条文を加えた省令(令和3年文部科学省令第14号)の附則第4条には、「当分の間」、特別の事情があり教育上支障がない場合に限って、以前の扱いによることができるという経過措置も置かれています。条文があるから、どの学校のスクーリングも少人数だ、とまでは言えません。

もう1つ、先生の数の基準も違います。全日制・定時制は、教諭等の数が「収容定員を40で割った数以上」(設置基準第8条)。通信制は「5、または在籍する生徒数を80で割った数の、どちらか大きいほう以上」(通信教育規程第5条)です。数え方の前提が違うので単純には比べられませんが、先生の手厚さは、学校ごとの体制で大きく変わるということです。

中学校の35人は、令和8年4月1日施行の改正(令和8年法律第7号)によるもので、令和10年3月31日までは学年によって40人の経過措置があります。

通信制高校そのものの仕組みは、通信制高校とはの記事で最初から説明しています。

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

全日制・定時制は1学級40人以下、通信制のスクーリングは少人数を基本として40人以下と定められ、教諭等の最低数は全日制が収容定員÷40以上、通信制が在籍者÷80以上(最低5人)であることを比べた表
出典:e-Gov 高等学校設置基準・高等学校通信教育規程(2026年9月27日確認)

通信制は「毎日同じ教室」とは限らないので、どの場面が少人数かを分けて考えます

全日制の高校なら、「少人数のクラス」は毎日同じ顔ぶれで過ごす教室のことです。けれど通信制高校では、通う回数そのものが学校やコースによって大きく違います。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、通学の頻度ごとのコースの生徒数が公表されています(正規の教育課程ではない活動のためのコースも含み、合計300,406人)。

  • 週5日通うコース:37,505人(12.5%)
  • いわゆる集中スクーリング型のコース:86,961人(28.9%)
  • その他(月1〜2回・自由登校など):99,722人(33.2%)
  • このほか、週4日・週3日・週2日・週1日のコースがあります

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(調査時点は2025年5月1日。2026年9月27日確認)

集中スクーリング型と「その他」を合わせると、6割を超えます。こうしたコースでは、ふだんは家で学び、決まった時期にまとめて登校します。つまり、「少人数制」とうたう学校でも、その少人数がどの場面の話なのかは、コースによって変わります。

  • 週に何日も通うコース:クラスや授業の人数が、そのまま毎日の環境になります。
  • 集中スクーリング型・自由登校のコース:家での学習を見てくれる人や、定期的に話す相手がいるかのほうが、日々の過ごしやすさに関わります。
  • サポート校を併用する形:サポート校のクラスが少人数でも、高校のスクーリングは別の会場・別の人数になることがあります。

少人数のよさは、顔と名前が一致し、変化に気づいてもらいやすいことです

少人数の環境のよさを、場面ごとに整理します。ここに書くのは「そうなりやすい」という傾向で、少人数なら誰にでも合う、という意味ではありません。

1. 先生がお子さんの変化に気づきやすい

受け持つ人数が少ないと、先生は一人ひとりの表情や、課題の進み具合の変化に気づきやすくなります。「最近元気がない」「提出が止まっている」といった小さなサインを早めに拾ってもらえると、つまずきが大きくなる前に手を打てます。

2. 人の多さや音の刺激が少ない

教室のざわめき、人の視線、休み時間のにぎやかさが負担になるお子さんもいます。人数が少ない場は、こうした刺激そのものが小さくなりやすいのが利点です。文部科学省の実態調査では、2024年度の1年間に、リポートは出しているのにスクーリングに1日も来なかった生徒が全国で8,097人(2025年3月31日時点の在籍者の2.6%)いました。その理由で最も多かったのは「心身に関すること(感覚の敏感さ、体調不良、不安・抑うつ など)」で、この理由の生徒がいる学校は161校でした。心と体の状態や感覚の敏感さが、通い続けることに関わる場合があると分かります。

3. 発言や役割の順番が回ってくる

少人数だと、話し合いで意見を聞かれたり、行事で役割を持ったりする機会が回ってきやすくなります。人前で話すのが苦手な子には負担にもなり得るので、次の節の弱点とあわせて考えます。

4. 人間関係を少しずつ作れる

同じ数人と何度も顔を合わせるほうが、関係をゆっくり作れるお子さんもいます。「久しぶりに人と話すのが不安」という場合、最初の相手が少ないことは安心材料になります。

日当たりのよい部屋で、高校生くらいの生徒たちとスタッフが1つのテーブルを囲んで話している様子
少人数のよさは、一人ひとりの声が届きやすいこと。弱点も合わせて確かめておきましょう

少人数にも弱点があります。関係が固定しやすく、選べる授業や行事が限られることがあります

少人数のよさは、そのまま裏返すと弱点にもなります。学校見学の前に知っておくと、「思っていたのと違った」を減らせます。

弱点 起きやすい場面 確かめておきたいこと
人間関係が固定しやすい 同じ数人と毎回顔を合わせるので、気の合う相手が見つからないと居づらい クラス替えや、クラス以外の集まり(サークル・行事)があるか
合わない相手と距離を取りにくい 大人数なら自然に離れられる相手とも、少人数だと近くなる 困ったときに、担任に相談して席や関わり方を変えてもらえるか
発言を求められる場面が増える 話し合いで順番が回ってくることが、負担になる子もいる 話さずに参加する方法(チャット・見学だけ)が認められているか
選べる授業や行事が限られることがある 学校や施設の規模が小さいと、選択科目・部活動・行事の種類が少ない場合がある 選べる科目や活動の一覧を見せてもらえるか

とくに気をつけたいのが1つ目と2つ目です。大人数なら「合わない人とは話さない」ができますが、少人数では難しくなります。少人数が合うかどうかは、人数よりも「困ったときに関わり方を変えられる仕組みがあるか」で決まることが多いのです。

人数より先に見る5つの点は、数え方・担任・逃げ道・参加のしかた・相談先です

ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。数え方が学校ごとに違う以上、人数の比較はあまり役に立ちません。代わりに、次の5つを確かめてください。

1. その数字は「何を」数えたものか

最初の節の表のとおり、「1クラス◯名」がホームルームなのか、授業なのか、施設の在籍者なのかを聞きます。サポート校を併用する場合は、サポート校のクラスの人数と、在籍する通信制高校のスクーリングの人数を分けて聞くのがポイントです。

2. 担任は何人を受け持ち、どのくらいの頻度で話すか

クラスが小さくても、担任が複数のクラスを掛け持ちしていれば、一人ひとりと話す時間は限られます。「担任1人あたり何人か」「面談や声かけの頻度」「連絡の手段」を聞くと、実際の手厚さが見えてきます。

3. 合わないときに、関わり方を変えられるか

少人数の弱点をやわらげるのが、この「逃げ道」です。クラス替えの有無、クラス以外の居場所(サークル・行事・自習の場)の有無、担任に相談したときにどこまで調整してもらえるかを確かめます。

4. 人数がつらい日に、どう参加できるか

体調や気分に波があるお子さんには、「今日はオンラインで」「今日は見ているだけ」「今日はチャットだけ」が選べる学校のほうが続けやすいことがあります。欠席したときの扱いと、あとから学び直す方法(授業の録画など)も聞いておくと安心です。

5. 相談できる大人と、卒業までの仕組みがあるか

文部科学省の実態調査(2025年5月1日時点)では、全国323校の通信制高校のうち、スクールカウンセラーに相談できる体制を整えている学校は273校(84.5%)、スクールソーシャルワーカーに相談できる体制を整えている学校は124校(38.4%)でした。少人数のクラスであることと、専門の相談先があることは別の話です。あわせて、卒業に必要なリポート・スクーリング・試験を、誰がどう支えてくれるのかも確かめます。

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」「スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの状況」(2026年9月27日確認)

全国323校の通信制高校のうち、スクールソーシャルワーカーに相談できる体制を整えているのは124校・38.4%、スクールカウンセラーは273校・84.5%であることを示す図
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」

お子さんの様子によって、合いやすい「少人数」の形は変わります

同じ「大人数がつらい」でも、その理由はお子さんによって違います。理由が違えば、合いやすい環境も変わります。次の表は、よくある様子ごとの目安です。医学的な判断ではなく、学校を比べるときの見方の1つとして使ってください。

お子さんの様子 合いやすい形の例 気をつけたい点
人の多さや音で疲れやすい 1回の人数が少ない授業・オンラインでの参加 行事やスクーリングで人が多い日がないか
人と話すこと自体に不安が強い 話さずに参加できる形(チャット・カメラオフ)から始められる場 少人数で毎回発言を求められると負担になる
友達がほしいが、きっかけが作れない 同じ顔ぶれで話し合いや共同作業をする少人数のクラス 気の合う相手がいないときの別の居場所
前の学校の人間関係から離れたい 新しい少人数の集団で、ゆっくり関係を作る形 関係が固定したときに調整してもらえるか
勉強の遅れが心配 少人数の授業や個別の時間で質問しやすい形 学び直しの教材や、進み具合を見てくれる人がいるか

中学校で不登校の時期があったお子さんは、通信制高校ではめずらしくありません。同じ実態調査では、2025年度の通信制高校の入学者77,998人のうち44,461人(57.0%)が、中学3年生のときに不登校でした。

まだ中学生で、高校選びの前に今の居場所を探している場合は、小中学生のためのオルタナティブスクールNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のような場もあります。

発達特性のある子の場合は、人数に加えて「環境を変えてもらえるか」を確かめます

発達特性のあるお子さんにとって、大人数の教室は、音・光・人の動きなどの刺激が多すぎる場所になることがあります。少人数が合う場合もありますが、人数だけでは決まりません。

  • 参加のしかたを選べるか:カメラ・マイクのオン・オフ、チャットでの発言、途中の休憩などが認められているか。
  • 配慮を頼む窓口がはっきりしているか:誰に、どう伝えればよいか。高校とサポート校を併用する場合は、それぞれの窓口。
  • スクーリングの日の環境:ふだんのクラスが少人数でも、スクーリングは別の会場で人数が増えることがあります。日程や会場を早めに知らせてもらえるか。

サポート校が発達特性のある子に対して何をしてくれるのか、配慮をどこに頼めばよいのかは、サポート校 発達障害の記事で詳しく整理しています。

なお、診断や服薬、療育などの判断は、主治医や専門機関に相談してください。主治医から「合いやすい環境」の意見をもらっておくと、見学で確かめる点がはっきりします。

見学や体験では、聞きたいことを先にメモして、同じ質問をすべての学校にします

候補の学校には、同じ質問を同じ順番でしてみてください。答えを並べると、違いがはっきりします。

  1. 「少人数」とあるのは、ホームルーム・授業・施設の在籍者のどれの人数ですか。
  2. 担任1人で何人の生徒を受け持っていますか。面談や声かけはどのくらいの頻度ですか。
  3. クラス替えや、クラス以外の居場所(サークル・行事など)はありますか。
  4. 人間関係で困ったとき、どこまで調整してもらえますか。
  5. 体調が悪い日や人に会うのがつらい日は、オンラインや見学だけで参加できますか。
  6. スクーリングは、どこで、1回に何人くらいで、年に何日ありますか。
  7. スクールカウンセラーなど、専門の相談先はありますか。
  8. 年間の総額はいくらで、高校に払う分とサポート校に払う分はそれぞれいくらですか。

答え方にも学校の姿勢が表れます。具体的に話してくれる学校なら、入学後も相談しやすいはずです。人数以外の比べ方も含めた学校選びの全体像は、通信制高校 選び方のページでテーマ別にまとめています。

見学のあとは、お子さんに「どの場面が楽そうだったか」「どこが疲れそうだったか」を聞いてみてください。本人の感覚が、いちばん確かな判断材料になります。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。少人数の学校を探しているご家庭に向けて、公式に紹介している特色を書きます。

  • 1クラス8人の担任制です。毎週、8人のクラスで行事やプロジェクトの企画・ふりかえりを話し合う「クラス会議」があります。
  • クラス会議は、オンライン上の仮想空間であるメタバースの校舎で、担任や同級生と集まって行います。
  • 毎週火曜日の12:30からは、NIJINアカデミーの小中学生とニジ高生が集まる全校ホームルームがあります。YouTubeのLIVE配信を見るだけの参加もできます。
  • カメラ・マイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。対人不安が強い場合など、希望する生徒には、スタッフが1対1で伴走する支援もあります。
  • 公式サイトでは、教員の採用倍率は60倍と紹介されています。

発達特性や障害については、本人を変えるのではなく、学びの構造や環境を変えることで支援するという新しいアプローチを取っています。いまできることの少し先に合う課題を置き、学び方そのものを変えることで、その子の個性が輝くように支えます。行事の様子は年間イベントのページで紹介しています。

そのうえで、正直にお伝えしておきたいことがあります。

  • ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
  • 提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。スクーリングはニジ高の8人のクラスとは別の場で、人数や形はその高校によります。ニジ高のスタッフはスクーリングに付き添いません。ニジ高がするのは、日程の調整と準備の支援です。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
  • 今の通信制高校に在籍したまま、ニジ高を併用することもできます。N高等学校・ルネサンス高等学校・クラーク記念国際高等学校など、提携校以外の通信制高校に在籍している生徒も、在籍校はそのままでニジ高に通えます。その場合、卒業資格・スクーリング・単位・評定は在籍する学校のものです。
  • 費用は、在籍する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に国の就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
  • オンライン中心の学校です。毎日決まった場所に通って、対面の少人数クラスで過ごしたい場合には、合わないことがあります(全国にNIJINアカデミーのリアルの教室もあり、通学の相談もできます)。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. ステップ1:「大人数の何がつらかったか」を言葉にする。人の多さ・音・視線・話し合い・特定の人間関係など、お子さんと一緒に書き出します。理由が分かると、必要な「少人数」の形が見えてきます。
  2. ステップ2:候補を2〜3校に絞り、同じ質問をする。上の8つの質問を使い、人数の数え方・担任・逃げ道・参加のしかた・相談先を並べて比べます。サポート校を併用するなら、高校とサポート校の両方について聞きます。
  3. ステップ3:お子さん本人に、体験や見学で確かめてもらう。オンラインの体験や見学だけの参加から始められる学校なら、負担を小さくして雰囲気を確かめられます。決めるのは、そのあとでかまいません。

どの学校にするか決まっていない段階でも、話を整理するだけで見えてくることがあります。オンラインの体験説明会・個別相談には、保護者の方だけでも参加できます。

相談室のソファに並んで座る保護者と高校生が、向かいに座るスタッフの説明を聞いている様子
人数の数え方や相談先は、見学や個別相談で直接たずねると確かめやすくなります
オンラインで学ぶニジ高の生徒

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ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、1クラス8人の担任制です。体験説明会・個別相談はオンラインで、日程を選ぶだけで申し込めます。保護者の方だけでも参加できます。ニジ高は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。

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よくある質問

Q. 少人数制の通信制高校は、何人くらいのクラスですか?

A. 決まった人数はありません。「少人数制」には法律上の定義がなく、数え方も学校ごとに違います。国の基準では、通信制のスクーリングは「少人数とすることを基本とし、40人を超えてはならない」(高等学校通信教育規程第4条の2)とされています。学校の数字を見たら、ホームルーム・授業・施設の在籍者のどれの人数かを確かめてください。

Q. 少人数だと、人間関係がうまくいかなかったときに逃げ場がなくなりませんか?

A. その心配はもっともです。少人数は関係が固定しやすく、合わない相手と距離を取りにくいという弱点があります。クラス替えの有無、クラス以外の居場所(サークル・行事など)、担任に相談したときの調整のしかたを、入学前に聞いておくと安心です。

Q. 少人数制のサポート校に通えば、通信制高校の卒業は楽になりますか?

A. 卒業の条件そのものは変わりません。卒業資格を出すのは在籍する通信制高校で、3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上が必要です。サポート校は、リポートの計画や生活のリズムづくりなど、続けにくい部分を支える場所です。

Q. 今の通信制高校に在籍したまま、少人数の場だけを足せますか?

A. 在籍校はそのままで、サポート校などを併用する形があります。卒業資格・スクーリング・単位は在籍校のもので、費用は両方にかかります。就学支援金は高校の授業料が対象で、サポート校の費用には使えません。

Q. 大人数が苦手な子なら、少人数の学校を選べば安心ですか?

A. 合う子もいますが、少人数なら誰にでも合うとは言い切れません。話し合いで発言を求められることが負担になる子もいます。人数に加えて、話さずに参加できるか、つらい日の参加のしかたを選べるかを確かめ、発達特性がある場合は主治医の意見も参考にしてください。

「何人か」より「どう過ごせるか」で選ぶと、合う場所の形が見えてきます

大人数の教室がつらかったお子さんにとって、少人数の学校は大事な選択肢です。ただ、その「少人数」が何を指し、合わないときにどうなるのかは、学校ごとに違います。

数字の小ささに安心するのではなく、お子さんが「ここならやっていけそう」と感じられるかを、一緒に確かめていってください。焦って決める必要はありません。1つずつ質問を重ねていけば、お子さんが自分らしく過ごせる場所の形が、少しずつ見えてきます。

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