通信制高校のオープンキャンパスはいつ行く?|中3は夏から春まで時期別に【2026】

通信制高校のオープンキャンパスに、中3のいつ行けばいいのか。夏休みに行くのが定番と聞くけれど、もう秋になってしまった、冬や春からでも間に合うのか。そんな不安を抱えて検索された方が多いと思います。

先に結論を書くと、オープンキャンパスは中3の夏・秋・冬・春のどの時期でも行けて、それぞれに役割が違います。夏は「候補を広げて比べる」、秋は「学校を絞って体験する」、冬は「出願の前の最終確認」、春は「卒業後からでも間に合う道の確認」です。通信制高校の出願の窓は全日制より広く、たとえば東京都立の通信制課程には4月に出願する後期選抜があります。夏に行けなかったからといって、選択肢が閉じるわけではありません。

この記事は、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトと令和7年度通信制高等学校実態調査、令和6年度の不登校に関する調査、東京都教育委員会の令和9年度入学者選抜の日程、東京都立一橋高校・ルネサンス高校・飛鳥未来高校の公式サイトを、2026年10月23日に実際に開いて確認した内容で書いています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。

毎日通う高校に自信が持てない場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:通信制高校のオープンキャンパスの早見

  • 中3の夏に行く一番の理由は「比べる時間があること」です。秋以降は候補を絞る時期になるので、候補を広げられるのは夏までです。
  • 夏に行けなくても遅くありません。私立の通信制高校は秋〜冬に回数が多く、東京都立の通信制課程は2027年2月の前期選抜のほかに、4月1日・2日に出願する後期選抜があります(東京都教育委員会・令和9年度)。
  • オープンキャンパスの中身は、おおむね「学校の説明」「体験(授業・レポート)」「個別相談」の3つです。学校によって来校型とオンライン型があり、保護者だけの参加や、本人だけの参加ができる学校もあります。
  • 回数の目安は「2校以上を見る」「本命は2回行く」です。1回目は雰囲気、2回目は出願の条件と費用の確認、と役割を分けると迷いが減ります。
  • 通信制高校に入った生徒の57.0%は中3のとき不登校でした(文部科学省・令和7年度実態調査)。学校側もそれを前提に、オンラインの相談や、保護者だけの相談を用意しています。
  • 「見学で確かめること」「個別相談の前の準備」は別の記事に分けています。この記事はなぜ・いつ・何回行くかに絞ります。
  • オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)は、体験説明会・個別相談がオンライン・無料で、保護者だけでも参加できます。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒

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中3の夏にオープンキャンパスへ行く意味は、「候補を広げたまま比べられる」ことにあります

中学3年生の夏休みが高校選びの区切りとして語られるのは、全日制の入試の日程が秋から動き出すからです。たとえば東京都立高校の令和9年度(2027年春入学)の入学者選抜は、推薦に基づく選抜の志願者情報入力が2026年12月18日に始まり、検査は2027年1月26日・27日、第一次募集の検査は2月21日です(東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について」、2026年10月23日確認)。秋になると中学校の三者面談で志望校を固める話が出てくるので、候補を広げて見て回れるのは、実質的に夏までということになります。

通信制高校を候補に入れている場合、夏に行く意味はもう1つあります。通信制高校は学校ごとに通い方がまったく違うため、2校以上を見ないと「通信制とはこういうもの」という基準そのものができないのです。文部科学省の令和7年度通信制高等学校実態調査では、通学頻度別のコースに在籍する生徒のうち、週5日通うコースは12.5%、集中スクーリング型は28.9%、月1〜2回や自由登校などその他の形が33.2%でした(文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」、2026年10月23日確認)。毎日通う学校から、年に数日だけ登校する学校まで、同じ「通信制」の中に並んでいます。1校だけ見て決めると、ほかの通い方を知らないまま3年間が始まります。

もう1つ、夏に動くと得をするのが公立の通信制高校の見学会です。公立は私立のように毎週説明会を開いてはいません。東京都立一橋高校の通信制課程では、中学3年生を対象にした学校見学会が2026年8月4日(火)14時から15時30分に本校で開かれ、申し込みはWebの予約で7月1日9時から7月24日15時30分までの受け付けでした(東京都立一橋高等学校 通信制課程「学校説明会」、2026年10月23日確認)。申し込みの期間が約3週間しかなく、夏休みに入ってから探すと間に合わないことがあります。公立を候補に入れるなら、6〜7月に学校のサイトを見ておくのが安全です。

台所の机でタブレットの予定表を見ながら、オープンキャンパスに行く時期を相談する母親と中学3年生の娘(Japanese)
夏・秋・冬・春のどの時期に行くかは、家で予定表を見ながら決めると動きやすくなります

夏に行けなくても、秋・冬・春のそれぞれに役割があります

ここからが、この記事でいちばん伝えたいことです。夏に行けなかった人にとって、秋以降のオープンキャンパスは「遅れを取り戻すもの」ではなく、別の役割を持った回です。中3の1年間を4つに分けると、次のようになります。

時期 主な役割 公式で確認できた動き
夏(7〜8月) 候補を広げて比べる。公立の見学会に行く 都立一橋高校の中3向け見学会は8月4日、申し込みは7月1日〜24日
秋(10〜12月) 2〜3校に絞って体験する。本命は2回目へ ルネサンス高校は10〜12月に各キャンパスで複数回。オンライン回もある
冬(12〜2月) 出願条件・費用の最終確認。個別相談 都立一橋高校の説明会は12月25日。都立通信制の前期選抜の検査は2027年2月22日
春(3〜4月) 卒業後からでも間に合う道を確かめる 都立一橋高校の説明会は3月20日。都立通信制の後期選抜は4月1日・2日に出願

出典:東京都立一橋高等学校 通信制課程「学校説明会」/ルネサンス高等学校「中学3年生向けオープンキャンパス」/東京都教育委員会「令和9年度 入学者選抜の日程」(いずれも2026年10月23日確認)

秋:私立の通信制高校は、この時期がいちばん回数が多い

私立の広域通信制高校は、秋に各地のキャンパスでオープンキャンパスを集中して開いています。ルネサンス高等学校の公式サイトでは、2026年10月から12月にかけて、池袋・横浜・名古屋・大阪・博多などの各キャンパスで複数回、オンライン(Microsoft Teams)でも10月28日、11月7日、11月18日、11月29日の回(プログラミングコース向けは11月14日・12月19日)が案内されています(2026年10月23日確認)。内容は学校説明(通信制の仕組み・入学から卒業までの流れ・卒業後の進路)、レポート体験や授業体験、在校生座談会、希望者の個別相談で、時間は回ごとに違い(たとえば14時から16時)、服装は制服でも私服でもよいとされています。

秋の回は、夏のように「広く見る」のではなく、候補を2〜3校に絞ってから体験する回として使うのが向いています。レポートを実際に書いてみる、在校生に聞く、という中身は、1校に時間をかけたほうが得られるものが多いからです。

冬:出願の条件と費用を、個別相談で一つずつ確かめる

12月から2月は、都立の通信制課程なら前期選抜の出願入力(2026年12月18日〜2027年2月4日)と検査(2月22日)、私立なら各校の出願期間が重なります。この時期のオープンキャンパスや説明会は、雰囲気を見る回ではなく、出願書類・選抜の方法・学費と就学支援金の対象を確かめる回です。都立一橋高校の通信制課程では、12月25日の学校説明会から過去の問題の配布が始まり、それより前や郵送での配布は行っていないと案内されています。

個別相談で何を聞くかは、家庭で先に整理しておくと短い時間で済みます。聞くことの一覧は通信制高校 個別相談 準備の記事にまとめています。

春:3月に卒業してからでも、通信制高校には道があります

全日制の合格発表が終わってから通信制を考え始める家庭も少なくありません。東京都立の通信制課程(一橋・新宿山吹・砂川)には後期選抜があり、令和9年度は2027年4月1日・2日に出願、検査は4月4日〜6日、発表は4月9日です。都立一橋高校の通信制課程は3月20日にも学校説明会を予定しています。私立の通信制高校は、入学の時期や出願の期間が学校ごとに違うので、候補の学校の公式サイトで確かめてください。

オープンキャンパスの中身は「説明・体験・個別相談」の3つで、学校ごとに組み合わせが違います

「オープンキャンパス」「学校説明会」「オープンスクール」「個別相談会」と、学校によって呼び方が違いますが、中身を分けると次の3つです。

  • 学校の説明:通信制高校の仕組み(レポート・スクーリング・試験で単位を取る)、その学校の通い方のコース、卒業までの流れ、進路、学費
  • 体験:授業の体験、レポートを実際に書く体験、教室や自習室の見学、在校生と話す時間
  • 個別相談:家庭ごとの事情(不登校の経験・持病・転入の時期・費用)を、職員と1対1で話す時間

公式サイトで日程と内容を確認できた3校の例を並べます。同じ「オープンキャンパス」でも、組み合わせがかなり違うことが分かります。

学校(課程) 形 公式で確認できた内容
東京都立一橋高校(通信制) 来校のみ・予約制 中3対象の見学会(8月)と学校説明会(12月・3月)。8月の見学会は校内見学なし
ルネサンス高校 来校とオンラインの両方 学校説明・レポート体験・授業体験・在校生座談会・希望者の個別相談。本人だけ、保護者だけの参加もできる
飛鳥未来高校 来校が中心・一部オンライン キャンパスごとの説明会と個別相談会。「中学3年生と転入学・編入学対象」の回、夜の説明会、中学生向けの授業見学の回がある

出典:東京都立一橋高等学校 通信制課程「学校説明会」/ルネサンス高等学校「中学3年生向けオープンキャンパス」/飛鳥未来高等学校「学校説明会・個別相談会」(いずれも2026年10月23日確認。日程・内容は年度や回で変わります)

この表から読み取れるのは、「行けば何でも分かる」わけではないということです。公立の見学会のように校内見学が無い回もあれば、私立のように体験が中心の回もあります。参加の前に公式ページで「その回で何をするか」を読み、自分が知りたいこと(雰囲気なのか、費用なのか、先生の様子なのか)と合っているかを見てから申し込むと、1回の価値が上がります。説明会とオープンキャンパスで分かることの違いは、通信制高校 説明会 オープンキャンパス 違いの記事で詳しく書いています。

文部科学省の令和7年度通信制高等学校実態調査で、2025年度に通信制高校へ入学した77,998人のうち中学3年生のとき不登校だった生徒が44,461人・57.0%であることを示す図
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年10月23日確認)

「いつ行くか」は、出願の日から逆算すると自然に決まります

オープンキャンパスの時期で迷ったら、カレンダーを出願の日から逆にたどってみてください。通信制高校の出願の窓は、全日制よりも広く、時期も学校によって違います。公式で確認できた東京都立の通信制課程の日程を、全日制と並べます。

区分 出願(入力・書類) 検査日 合格発表
全日制・推薦に基づく選抜 入力 2026年12月18日〜2027年1月18日 2027年1月26日・27日 2027年2月2日
全日制・第一次募集 入力 12月18日〜2月4日、書類 1月29日〜2月4日 2月21日 3月1日
通信制・前期選抜 入力 12月18日〜2月4日、書類 1月29日〜2月4日 2月22日 3月1日
通信制・後期選抜 4月1日・2日 4月4日〜6日 4月9日

出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について」(2026年10月23日確認)。後期選抜の日程は同委員会の令和9年度入学者選抜実施要綱(PDF)で確認しました。都立高校では、このほかに在学中の高校から移る転学・編入学の募集が年3回(学期ごと。受付と検査は3月・8月・12月)あり、通信制課程もその対象です(東京都教育委員会「都立高等学校の転学・編入学について」、2026年10月23日確認)。

この表で見ると、通信制の前期選抜は全日制の第一次募集とほぼ同じ日程で、後期選抜はその1か月以上あとにあります。つまり、「全日制の結果を見てから通信制を考える」という順番でも、制度の上では間に合います。ただし、4月に入ってから学校を初めて見るのは時間が足りません。全日制が本命でも、通信制を候補に入れる可能性が少しでもあるなら、秋か冬に1回は見ておくことをすすめます。

私立の通信制高校の出願は、学校ごとに期間が違います。文部科学省の実態調査では、入学者選抜の方法として面接を行う学校が323校中296校、調査書などの書類が230校、作文や小論文が154校、学力検査が91校でした(複数回答。令和7年度実態調査、2026年10月23日確認)。面接が中心の学校が多いぶん、オープンキャンパスや個別相談で職員と話した経験が、そのまま出願の準備になります。

※2026年10月時点の情報です。最新は各校・各教育委員会の公式でご確認ください。

回数の目安は「2校以上」と「本命は2回」です

何校・何回行くべきかに決まりはありませんが、迷ったときの目安として「2校以上を見る」「本命の学校には2回行く」をすすめています。理由は3つあります。

  1. 比べる基準は2校目で初めてできる。通信制高校は通学の頻度もスクーリングの形も学校ごとに違います。1校だけでは「この学校が合っているのか」を判断する材料がありません。
  2. 1回目と2回目で見えるものが違う。1回目は雰囲気・先生の様子・通いやすさを見る回、2回目は出願の条件・学費と就学支援金・スクーリングの日程を確かめる回、と分けると、1回で全部を聞こうとして何も残らない失敗を防げます。
  3. 本人の反応が、日によって変わる。体調や気分で、同じ学校でも印象が変わります。2回見て2回とも「ここなら」と思えたら、それは信じてよい材料です。

一方で、「全部の学校に行く」のは向いていません。候補が5校も6校もあると、本人が疲れて最後のほうは何も頭に入らなくなります。資料請求やオンラインの説明会で候補を3校ほどに絞り、来校するのはそのうち2〜3校、という流れが現実的です。見学の当日に何を確かめるかは通信制高校 見学 チェックポイントの記事に、保護者が聞いておきたい項目は通信制高校 学校見学 保護者 確認ポイントの記事にまとめています。

オープンキャンパスの日に、学校の明るい玄関ホールで職員に迎えられる中学生と保護者の一行(Japanese)
当日は本人と保護者がそろって、校舎の雰囲気や在校生の様子を感じられます

全日制との違いは、行ってみて初めて体で分かります

オープンキャンパスに参加して初めて「こんな学び方があったのか」と気づく生徒・保護者は多くいます。「高校は毎日通うもの」という前提を、中3のうちに一度ほぐしておくことには意味があります。文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトでは、通信制高校の学び方を次のように説明しています(文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト「通信制高校とは?」、2026年10月23日確認)。

項目 全日制・定時制 通信制
学び方 決まった時間に登校して、教室で授業を受ける レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験で単位を取る。動画などのメディアで学ぶ部分もある
登校 原則として毎日 スクーリングや試験の日以外は、自宅などでの自学自習が中心
卒業の条件 74単位以上の修得など 74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上など
最終学歴 高等学校卒業 全日制・定時制と同じ「高等学校卒業」

出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト「通信制高校とは?」「よくある質問」(2026年10月23日確認)

表にすると簡単に見えますが、「スクーリングは何日あるのか」「レポートはどのくらい大変なのか」は、学校によって、またコースによって違います。同じサイトには、動画などのメディアを使った学習で面接指導の時間の10分の6以内を免除できる仕組みが書かれていて、どこまで使うかも学校次第です。だからこそ、オープンキャンパスでレポートを実際に書いてみる体験や、スクーリングの会場を見ることに価値があります。全日制の校舎を見るのとは、確かめる中身が違います。

卒業後の進路についても、文部科学省のよくある質問には、令和6年度に通信制高校を卒業した人のうち約29%が大学等へ進学したと書かれています。「通信制だと進学できない」という思い込みがあるなら、オープンキャンパスの説明で、その学校の進路の実績を聞いてみてください。

当日に見るポイント5つは、「どの回で見るか」を先に決めておきます

この記事の以前の版で挙げていた「見るべき5つのポイント」は、今も有効です。ただし、1回のオープンキャンパスで5つ全部を確かめようとすると、どれも中途半端になります。どのポイントを、どの時期の、どの回で見るかを先に決めておくことをすすめます。

見るポイント その場で確かめたいこと 向いている回
先生と生徒の距離感 名前を呼ぶか、目を合わせて話すか。少人数と書いてある学校ほど実際を見る 来校型の体験・授業見学(夏〜秋)
不登校・発達特性への支え 「対応可」の中身。誰が、どの頻度で、何をするのか 個別相談(秋〜冬)
通学の頻度の選択肢 週1〜5日、集中スクーリング型、オンライン中心など、どのコースがあるか。途中で変えられるか 学校説明(夏〜秋)
卒業後の進路 大学受験の支えがあるか。進学・就職の実績をどう公表しているか 学校説明・個別相談(秋〜冬)
保護者への連絡の形 定期の面談があるか、欠席やレポートの遅れをどう伝えてくれるか 個別相談(冬)

とくに2つ目の「不登校・発達特性への支え」は、パンフレットの言葉ではなく、個別相談で具体的に聞くのが確実です。「個別の学習計画を立てていますか」「相談できる専門の職員はいますか」「スクーリングに行けなかったときはどうなりますか」のように、場面を決めて聞くと答えが具体的になります。

中3の夏は都立一橋高校の8月4日の見学会で候補を広げ、秋はルネサンス高校のように10〜12月の回で絞って体験し、冬は都立通信制の前期選抜(検査2月22日)前に確認し、春は4月1日・2日出願の後期選抜という、時期ごとのオープンキャンパスの役割を4枚のカードで示した図
出典:東京都立一橋高等学校 通信制課程・ルネサンス高等学校・東京都教育委員会の公式サイト(2026年10月23日確認)

不登校や発達特性があっても、「行かずに分かる形」から始められます

「オープンキャンパスに行きたがらない」「人の多い場所に入れない」という場合、行かないことを責める必要はありません。文部科学省の令和7年度通信制高等学校実態調査では、2025年度に通信制高校へ入学した77,998人のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒は44,461人で、57.0%にのぼります(2026年10月23日確認)。実際に、オンラインの個別相談や、保護者だけの参加を受け付けている学校があります。先ほどの表のルネサンス高等学校は「保護者のみ」「本人のみ」の参加ができると公式サイトに書いていますし、飛鳥未来高等学校の一部のキャンパスはオンラインの個別相談会を案内しています。発達特性のある子の夏の動き方(確かめる順番と配慮の聞き方)は、発達障害 中3 夏休み 通信制高校にまとめています。

中学校の不登校も、令和6年度で216,266人(文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」、文部科学省の調査ページ、2026年10月23日確認)と、決して少ない数ではありません。「行けないからこの子は進学できない」ではなく、「行かない形で情報を取り、行ける日に1回だけ行く」という順番で考えてください。

すすめる順番は次のとおりです。

  1. 保護者だけでオンラインの説明会か個別相談に参加する。本人には「こんな学校があった」と、事実だけを短く伝える。
  2. 本人が見てもいいと言った学校だけ、公式サイトの動画や在校生の声を一緒に見る。行く・行かないはまだ決めない。
  3. 来校するなら、人の少ない個別相談の回を選ぶ。体験授業のような人が集まる回は、本人が望んだときだけにする。

小中学生の不登校については、姉妹校のNIJINアカデミー(オンラインのオルタナティブスクール)でも相談を受けています。

よくある誤解:「夏に行かないと遅い」「参加すると入学に有利」「全部に行くべき」

オープンキャンパスをめぐって、よくある思い込みを挙げます。

「夏に行かなかったから、もう遅い」は誤解です

ここまで書いたとおり、通信制高校の出願の窓は全日制より広く、東京都立の通信制課程には4月に出願する後期選抜があります。私立の通信制高校は秋〜冬にオープンキャンパスの回数が多く、オンラインの回もあります。夏を逃したら、秋からは「比べる」ではなく「絞って確かめる」回として使えばよいだけです。

「参加すると入試で有利になる」は確認できませんでした

公式サイトで、オープンキャンパスへの参加を出願の条件や加点にすると明記した学校は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。参加の意味は「有利になる」ことではなく、「合わない学校を早く外せる」ことにあります。逆に、参加していない学校に出願してはいけない、という決まりもありません。

「候補の学校には全部行くべき」は、本人が疲れます

候補が多いときは、資料請求とオンラインの説明会で3校ほどに絞ってから来校するのが現実的です。来校は本人の体力を使います。1回ごとに「今日はこれだけ確かめる」と目的を1つにしておくと、行ったあとの疲れが違います。

「サポート校のオープンキャンパス」は、高校のものとは別です

通信制高校と提携して学習を支える「サポート校」(文部科学省のデータでは「学習等支援施設」として届け出られ、令和7年度の実態調査では2,317施設)も、説明会や体験会を開いています。ただし、サポート校は高校ではないため、卒業資格はその提携する通信制高校で取ります。サポート校の説明会に行くときは、「提携する通信制高校はどこで、そのスクーリングはどこで何日あるか」「費用は高校の分とサポート校の分の両方かかるか」を、同じ場で聞いてください。サポート校と通信制高校の違いは通信制サポート校とはの記事で詳しく書いています。

選択肢の1つとしてのNIJIN高等学院(正直な注意点)

NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からでも参加でき、担任制で、カメラとマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても続けられる設計で、中学の内容の学び直しや、授業のアーカイブ視聴にも対応しています。生徒が自分たちで行事を企画し、企業や地域と関わるプロジェクトに取り組むことを大事にしていて、学校の理念は「Be HAPPY, Do HAPPY」です。

この記事の主題であるオープンキャンパスに当たるものとして、ニジ高では体験説明会・個別相談をオンライン・無料で行っています。ご本人が同席できなくても保護者の方だけで参加でき、カメラ・マイクはオフのままで構いません。「行けない」ことで情報が止まってしまう家庭に向いた形です。

正直な注意点も書いておきます。

  • ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングへの参加が必要です(地元の会場で受けられる場合もあります)。ニジ高の中でのスクーリングはありません。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
  • 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。実額は学費のご案内をご覧ください。
  • オンライン中心なので、毎日通う場所を求める人には合わない場合があります。全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、相談のうえで通学もご検討いただけます。
  • 転入・編入(途中からの入学)もでき、出願の費用は無料です。中3からの新入学だけでなく、高校に入ってから合わなかった場合の選択肢にもなります。

NIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)全体では、在籍は500名超、累計の入学者は約1,000名です。不登校の生徒を650名以上支えてきた実績があります(グループ全体)。

迷ったときの進め方(3ステップ)

今が中3のどの時期であっても、次の3つの順で動けば、オープンキャンパスを使い切れます。

  1. 今の時期の「役割」を決める。夏なら候補を広げる、秋なら絞って体験する、冬なら出願の条件を確かめる、春なら間に合う道を探す。この記事の時期別の表を、カレンダーに当てはめてください。
  2. 候補を3校ほどに絞り、公式サイトで「その回で何をするか」を読んでから申し込む。公立は申し込みの期間が短いので、先に確認します。体験が中心の回か、説明が中心の回か、個別相談ができるかで、行く回を選びます。
  3. 本命には2回行き、2回目は個別相談で出願の条件・学費・スクーリングの日程を一つずつ確かめる。家庭で先に質問を書き出しておくと、短い時間で済みます。
相談室で学校の職員から説明を受ける中学3年生の男子生徒と父親(Japanese)
個別相談では、通う日数やスクーリングの形など、自分の条件に合わせて聞けます
オンラインで学ぶニジ高の生徒

来校が難しい日は、オンラインの体験説明会から始められます

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。体験説明会・個別相談はオンライン・無料で、保護者の方だけの参加もできます。ただしニジ高は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。時期や回数の迷いも含めてご相談ください。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 中3の夏にオープンキャンパスに行けませんでした。秋からでも間に合いますか。

A. 間に合います。私立の通信制高校は秋〜冬にオープンキャンパスの回数が多く、オンラインの回もあります。東京都立の通信制課程は2027年2月22日に前期選抜の検査、4月1日・2日に後期選抜の出願があります。秋からは「候補を絞って確かめる」役割として使ってください。

Q. 保護者だけで参加してもいいですか。

A. 学校によります。公式サイトで「保護者のみの参加ができる」と書いている学校(たとえばルネサンス高等学校)があり、オンラインの個別相談を案内している学校もあります。申し込みの前に、その回の案内で対象を確かめてください。

Q. 何校・何回行けばいいですか。

A. 決まりはありませんが、目安は「2校以上を見る」「本命には2回行く」です。1回目は雰囲気、2回目は出願の条件・費用・スクーリングの確認と役割を分けると、1回ごとに得るものがはっきりします。

Q. オープンキャンパスに参加すると、入試で有利になりますか。

A. 今回確認した公式サイトの範囲では、参加を加点や出願の条件にすると明記した学校は見つかりませんでした。参加の意味は「合わない学校を早く外せる」ことにあります。

Q. 服装や持ち物はどうすればいいですか。

A. ルネサンス高等学校の公式サイトには、制服でも私服でも構わないと書かれています。学校によって案内が違うので、申し込みのあとに届く案内を確かめてください。持ち物は、質問を書いたメモと筆記用具があれば十分です。当日に確かめる項目は、見学のチェックポイントの記事にまとめています。

行けた日も、行けなかった日も、その日の情報は残ります

オープンキャンパスは「行かなければならない行事」ではなく、通信制高校という選択肢を、自分の目で確かめるための道具です。夏に行けた人は秋に絞り、夏に行けなかった人は秋から始め、冬から始めた人は個別相談で確かめ、春になってから考え始めた人には後期の道があります。どの時期からでも、始められる形があります。

本人が行きたがらない日は、保護者がオンラインで話を聞いておくだけでも、家庭の中に情報は残ります。その情報が、本人が「見てもいい」と言う日の準備になります。焦らずに、今の時期にできる1つだけを進めてください。

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