通信制高校の説明会とオープンキャンパス、何が違う?|個別相談との使い分け【2026】

通信制高校を調べはじめると、「学校説明会」「オープンキャンパス」「体験授業」「個別相談会」と、似た名前のイベントがいくつも出てきます。どれに申し込めばいいのか、全部に行かないといけないのか。候補が決まっていない段階ほど、ここで手が止まりやすいものです。

先に結論を書きます。学校説明会は「その学校の全体像を知る場」、オープンキャンパス(体験授業・見学)は「本人がその場の空気を確かめる場」、個別相談は「自分の家の条件に当てはめて答えをもらう場」です。3つは役割が違うので、順番に使い分けると、同じ話を何度も聞かずに済みます。この記事では、3つの違いを表で整理したうえで、卒業資格を出す在籍校、スクーリングの場所と日数、学費の総額と就学支援金、転入の時期、サポート体制、卒業後の進路の6つを、どの場で確かめると答えが出やすいかをチェックリストにしました。

制度については、e-Gov法令検索の「高等学校通信教育規程」「学校教育法施行規則」、文部科学省の「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(令和5年2月一部改訂)、「令和7年度 通信制高等学校実態調査」、就学支援金の資料を実際に開いて確かめています。公式の資料で確かめられなかったことは、確かめられなかったと書きます。

候補を比べる中で、毎日の登校が難しい場合の学び方も見ておきたいときは、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:通信制高校の説明会・オープンキャンパス・個別相談の違いの早見

  • 学校説明会は、学校の仕組み・コース・学費・入学の流れを、決まった順番で聞く場です。候補を2〜3校に絞る前後に向いています。オンラインで開く学校もあります。
  • オープンキャンパス(体験授業・学校見学)は、校舎や授業の雰囲気を本人が体で確かめる場です。「ここなら座っていられそうか」は、説明を聞くだけでは分かりません。
  • 個別相談は、今の単位・出席・体調・費用の上限など、家庭の条件に当てはめて答えをもらう場です。転入を考えている場合は、ここで時期と単位の話をします。
  • 確かめることは6つ:①卒業資格を出す在籍校 ②スクーリングの場所と日数 ③学費の総額と就学支援金 ④転入の時期 ⑤サポート体制 ⑥卒業後の進路の出し方。どれも「どこの高校の、どの建物の話か」を分けて聞くと、答えを比べられます。
  • 通信制高校は、定員・教職員の数・入学や卒業の状況・進学者数と就職者数・授業料などを公表するものと定められています(高等学校通信教育規程第14条)。行く前に公式サイトで見ておくと、当日の質問を絞れます。
  • どの場も、参加したから入学が決まるものではありません。1回で決めず、同じ質問で2〜3校を比べてから決めてかまいません。
  • ニジ高の体験説明会・個別相談は、オンライン(Zoom)で所要30分・無料です。保護者だけで参加することもでき、入学前にはこの個別相談への参加をお願いしています。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒

NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制サポート校です。全国どこからでも。カメラ・マイクはオフのままで大丈夫です。

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3つの場は「広く知る」「肌で感じる」「自分の条件に当てはめる」で役割が分かれます

説明会もオープンキャンパスも個別相談も、「学校のことを知る」という点では同じです。違うのは、誰に向けた話かと、何が分かるかです。説明会は、参加者全員に向けて学校が伝えたいことを順に話します。オープンキャンパスは、話よりも体験が中心で、本人が教室や授業の空気を感じ取ります。個別相談は、あなたの家の事情だけを話題にできる、いちばん細かい場です。

場 分かること 向いている時期 主な参加者
学校説明会 学校の仕組み、コース、学費、スクーリング、入学までの流れの全体像 候補を広げたい・2〜3校に絞りたいとき 保護者だけ、または親子
オープンキャンパス(体験授業・見学) 校舎や教室の雰囲気、授業の進め方、先生や在校生の様子 候補が2〜3校に絞れてきたとき 本人と保護者
個別相談 転入できる時期、引き継げる単位、家庭が払う額、体調に合わせた通い方 出願を考えはじめたとき・転入を急ぐとき 保護者だけ、または親子

この表は一般的な傾向で、学校によって中身は違います。説明会のあとに希望者だけ個別相談の時間を取る学校や、体験授業と説明を1回にまとめている学校もあります。案内文を読んで「その回で何をするのか」を確かめるのが先です。

もう1つ知っておきたいのは、3つとも、まずは「あなたが学校を選ぶ場」だということです(個別相談が入学者選抜の面接を兼ねる学校もあるので、その点は申し込みのときに確かめておきます)。文部科学省のガイドラインは、通信教育連携協力施設(いわゆるサテライト施設など)で、適切でない時期に入学が決まったかのような説明がされないようにすることを学校に求めています(高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン 1.(7)③)。その場で申し込みを決めなくてかまいません。

自宅でオンライン説明会に参加する母親と高校生
オンラインの説明会なら、自宅から親子で一緒に聞けます。

名前は学校ごとにばらばら。案内文の「中身」で見分けます

通信制高校のイベントの呼び方について、法令や文部科学省のガイドラインに決まった定義は見当たりません。同じ中身でも「学校説明会」「入学説明会」「オープンスクール」「オープンキャンパス」「体験授業」「体験入学」「学校見学会」「個別相談会」など、学校ごとに名前が違います。名前だけで判断せず、案内文の次の5点を見ると、どの役割の場なのかが分かります。

  • 所要時間と内容:「説明60分+質疑」なら説明会、「模擬授業」「授業見学」があれば体験の場、「30分・1家庭ずつ」なら個別相談に近い
  • 対象:中学生向けか、転入・編入を考えている高校生向けか、保護者向けか
  • 参加の形:校舎か、オンラインか。オンラインならどのアプリを使うか
  • 保護者だけの参加ができるか:本人が外出しにくいときに大事な点です
  • 予約制か:予約が要るか、日程が合わないときに別日の案内があるか

複数の学校がひとつの会場に集まる「合同説明会」もあります。いくつもの学校の資料と概要を一度に集められるので、まだ候補がまったく決まっていないときの入口になります。ただ、1校あたりの時間は短くなるため、気になった学校はあらためて学校説明会や個別相談で聞き直す、という使い方になります。

資料請求も入口の1つです。パンフレットでコースと学費のおおまかな形をつかんでから説明会に行くと、当日は「資料に書いていないこと」に時間を使えます。学校によっては、出願の前に説明会や個別相談への参加を求めていることもあるので、募集要項で確かめておくと安心です。

行く前に、学校が公表している情報を見ておくと質問を絞れます

通信制高校は、どんな情報を出すかを学校の自由に任されているわけではありません。高等学校通信教育規程(e-Gov法令検索)の第14条第1項は、通信制の課程を置く高校に、次のような情報を公表するよう定めています。第4号から第9号は、サテライト施設などの通信教育連携協力施設ごとの状況も含めて公表する対象です。

  • 学科の組織、学科や通信教育連携協力施設ごとの定員(第1号)
  • 通信教育を行う区域(第2号)と、通信教育連携協力施設ごとの名称と位置(第3号)
  • 教員・職員の数などの教職員組織(第4号)
  • 入学・退学・転学・休学・卒業の状況。入学者数、在籍者数、卒業者数、進学者数・就職者数などを含む(第5号)
  • 通信教育実施計画(第6号)
  • 施設・設備などの教育環境(第7号)、授業料・入学料などの費用(第8号)、学習や進路選択、心身の健康の支援(第9号)

このうち「通信教育実施計画」は、第4条の3で、科目ごとの学び方と1年間の計画、単位を認める基準を書いて、生徒にあらかじめ示すものとされています。文部科学省のガイドラインは、この計画に添削課題の提出日、面接指導(スクーリング)の実施日、試験の実施日などの具体的な年間計画を書くよう求めています(2.(1)⑤)。つまり、スクーリングが年に何日あるかは、説明会で聞く前に公開の資料で見られる場合があります。

学校の基本情報は、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトでも検索できます。通信教育を行う区域(自分の住む都道府県から入学できるか)や、通信教育連携協力施設の所在地で絞り込めるので、候補を出す段階で使えます。

公式サイトで見つからない情報があれば、それ自体が説明会で聞く質問になります。「公表している卒業者数や進路の数字は、どのページで見られますか」と聞くのは、失礼なことではありません。

通信制高校の学校説明会は全体像、オープンキャンパスは校舎や授業の雰囲気、個別相談は単位や体調や費用など家庭の条件に当てはめた答えが分かる、という3つの場の役割の違いを並べた図
本記事の整理。中身や呼び方は学校ごとに違います

確かめることは6つ。どの場で聞くと答えが出やすいかが違います

卒業資格、スクーリング、お金、転入、サポート、進路。この6つは、どの学校を選ぶ場合でも答えを比べておきたい項目です。ただ、全部を1回の説明会で聞こうとすると時間が足りず、家庭の事情が絡む質問は全員の前では聞きにくいものです。次の表は、それぞれの項目をどの場で聞くと答えが出やすいかをまとめたものです。

確かめること 説明会 オープンキャンパス 個別相談
①卒業資格を出す在籍校 ◎ 学校名と所在地を聞く ○ 看板・案内の名前を見る ○ 在籍の手続きの流れ
②スクーリングの場所と日数 ◎ 年間の日数・会場 ◎ 会場や教室を見る ○ 体調に合わせた受け方
③学費の総額と就学支援金 ○ 費用の内訳 △ ◎ 家庭が払う年額
④転入の時期 ○ 受け入れの時期 △ ◎ 今の単位で何年生になるか
⑤サポート体制 ○ 仕組みの説明 ◎ 先生と生徒の距離を見る ◎ 休みが続いたときの対応
⑥卒業後の進路の出し方 ◎ 卒業生の母数と内訳 ○ 在校生の話 ○ 本人の希望に合う指導

◎は答えが出やすい場、○は補える場、△はあまり向かない場の目安です。家庭の収入、本人の体調、今の学校の欠席日数や単位といった話は、個別相談に回すと落ち着いて話せます。説明会で質問をすべて出し切る必要はありません。

説明会で聞く質問を分野ごとにもっと細かく知りたいときは、通信制高校 説明会で聞くことの記事に、6分野の質問リストと服装・持ち物をまとめています。ここからは、場ごとのチェックリストとして整理します。

説明会では、卒業資格・学費・スクーリングを「どこの高校の、どの建物の話か」に分けて聞きます

通信制高校の説明会でいちばん混ざりやすいのが、卒業資格を出す高校(在籍校)と、日々の学習を支える施設の話です。高等学校通信教育規程第3条第1項は、通信教育連携協力施設を2種類に分けています。スクーリングや試験の実施に協力する「面接指導等実施施設」と、進路や心身の健康の相談、添削指導に付随する事務などの学習の支援に協力する「学習等支援施設」です。いわゆるサポート校や学習センターの多くは、学習等支援施設に当たります。

文部科学省の令和7年度 通信制高等学校実態調査(2025年5月1日時点、323校)では、面接指導等実施施設は2,024施設、学習等支援施設は2,317施設でした(学校ごとに数えた合計)。近くに「〇〇高校の施設」があっても、そこでスクーリングを受けられるとは限らない、ということです。

ガイドラインは、生徒募集の際に、高校が行う通信教育と、施設が独自に行う活動との区別を明確に説明するよう学校に求めています。施設が高校であると誤解させたり、施設独自の活動を受けることが卒業に必要であるかのように説明したりしないこと、授業料と施設独自の費用の区別を適切に説明することも書かれています(1.(4)⑤)。説明会では、この区別を自分から確かめにいくと、話が整理されます。

説明会でよく出る言い方 確かめる問い なぜ聞くか
「提携の高校で卒業できます」 在籍する高校の名前と所在地はどこですか 卒業証書を出すのは在籍校。通信教育を行う区域や授業料もその高校で決まる
「近くのキャンパスで学べます」 その建物でスクーリングは受けられますか 学習等支援施設ではスクーリングを行わない
「年間〇万円〜」 高校の授業料、高校のその他の費用、施設の費用に分けるといくらですか 就学支援金が使えるのは授業料だけ
「就学支援金で授業料が安くなります」 支援金を引いたあと、家庭が払う年額はいくらですか 国の制度で、学校独自の割引ではない

就学支援金は、2026年度(令和8年度)から所得制限がなくなりました。文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」によると、私立の通信制高校の支給上限は年33万7,200円(単位ごとの授業料なら1単位13,668円)です。公立の通信制の授業料は都道府県の条例で決まり、東京都の場合は1単位336円です。いずれも対象は授業料だけで、サポート校など施設独自の費用には使えません。ガイドラインも、就学支援金を学校独自の特典や授業料の割引であるかのように表示しないよう求めています(1.(7)⑥)。費用の全体像は通信制高校 学費の記事で、支援金の申請の流れは通信制高校 就学支援金の記事で整理しています。

説明会のチェックリスト

  • 卒業資格を出す在籍校の名前・所在地・通信教育を行う区域を聞いた
  • スクーリングの年間日数、会場(本校か、面接指導等実施施設か)、泊まりがあるかを聞いた
  • 1年目の費用を「高校の授業料/高校のその他の費用/施設の費用」に分けて聞いた
  • 就学支援金を引いたあとの年額と、2年目以降の見通しを聞いた
  • 卒業生の数と、進学・就職・その他の内訳を、母数といっしょに聞いた
  • 公表している情報(第14条の項目)が、どのページで見られるかを聞いた

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

オープンキャンパス・体験授業では、説明より「本人がそこで過ごせそうか」を見ます

オープンキャンパスや体験授業の価値は、数字では分からないことを本人が確かめられる点にあります。通信制高校は、コースによって通い方が大きく違います。実態調査で通学頻度別のコースの生徒数(合計300,406人、正規外のコースを含む)を見ると、週5日のコースが37,505人(12.5%)、決まった時期にまとめて通う集中スクーリング型が86,961人(28.9%)、月1〜2回や自由登校などの「その他」が99,722人(33.2%)でした。同じ「通信制高校」でも、週5日通う生徒と、年に数日まとめて通う生徒がいるということです。

だからこそ、見学では「自分が実際に通う形」の場所を見ることが大事です。週1日コースを考えているなら、その曜日の教室の様子。集中スクーリングを考えているなら、スクーリングの会場です。説明会で聞いた会場と、見学している建物が同じかどうかも確かめておきましょう。スクーリングの日数や頻度の実例は、通信制高校 スクーリング 日数の記事で5校の例を紹介しています。

オープンキャンパス・体験授業のチェックリスト

  • 見学している建物が、在籍校の本校か、面接指導等実施施設か、学習等支援施設かを確かめた
  • 入口の看板や案内に、在籍校の名前がどう書かれているかを見た(ガイドライン1.(4)⑥は、施設が高校であるかのような誤解を招かないよう求めています)
  • 教室の明るさ、席の間隔、ひとりで過ごせる場所があるかを見た
  • 先生が生徒にどう声をかけているか、在校生がどう過ごしているかを見た
  • 体験授業の進み方が、本人にとって速すぎないかを本人に聞いた
  • 自宅から会場までの時間と乗り換えを、実際に移動して確かめた

帰り道に「どうだった?」と聞くと、本人は答えにくいことがあります。「あの教室なら座っていられそう?」「先生の話し方はどうだった?」と、具体的に1つずつ聞くほうが言葉にしやすくなります。本人が見学に行きたがらないときは、保護者が先に説明会に出て様子を伝えるところから始める家庭もあります。声のかけ方は説明会に子どもが行きたがらないときの記事も参考にしてください。

学校見学で教室を見て回る親子
見学では、教室の雰囲気や通う場所を自分の目で確かめられます。

個別相談では、転入の時期と単位を「今の書類」をもとに確かめます

個別相談の強みは、家庭の条件をそのまま出して答えを聞けることです。特に今の高校から移る場合は、転入の時期と単位の引き継ぎで、卒業の時期が変わります。

学校教育法施行規則第92条第1項は、転学のときは今の学校の校長が在学証明書などの書類を転学先の校長に送り、転学先の校長は教育上支障がない場合に転学を許可できる、と定めています。同条第2項は、全日制・定時制・通信制の課程の間の転学では、修得した単位に応じて相当学年に転入できるとしています。ガイドラインも、学期の途中に転入学・編入学を受け入れる際には、前の学校での学習状況を十分に確認するよう求めています(1.(7)②)。つまり、何年生として入れるかは、今の学校で修得した単位を見ないと決まりません。

通信制高校の卒業には、3年以上の在籍、74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上が必要です。前の学校の在籍期間は通算できるため、実態調査では、2024年度の卒業生90,872人(2022年度以降に開校した73校を除く)のうち、在籍1年未満が6.4%、1〜3年未満が42.0%でした。途中から入って卒業している人が少なくないことが分かります。

お金の面では、就学支援金の支給期間に注意が必要です。文部科学省の就学支援金Q&Aによると、転校したときに通算されるのは、前の学校で「受け取った月数」ではなく「在学した月数」です。転校先で申請し直す必要もあります。転入の手順全体は高校 転入の記事にまとめています。

個別相談のチェックリスト

  • 今の学校の通知表や、修得した単位が分かるものを用意した
  • 転入できる時期(学期の途中も受け入れているか)と、手続きにかかる日数を聞いた
  • 今の単位で何年生に入れるか、卒業はいつになりそうかを聞いた
  • 就学支援金を引いたあと、家庭が払う額を年ごとに出してもらった
  • 体調に波があるとき、スクーリングやレポートの期限にどう対応しているかを聞いた
  • 本人の進路の希望(大学・専門学校・就職)に合わせた指導があるかを聞いた

個別相談でさらに深く聞くときの質問と、家庭で先に整理しておくことは、通信制高校 個別相談 質問の記事に詳しくまとめています。

サポート体制と進路は、「手厚い」ではなく人数と母数で聞きます

どの学校も、説明会では「一人ひとりに寄り添います」「進路指導が手厚いです」と話します。言葉では違いが分からないので、数で聞くのがいちばん比べやすい方法です。

国の基準は最低ラインを決めています。高等学校通信教育規程第5条第1項は、通信制の課程の教諭などの数を「5」と「在籍する生徒数を80で割った数」の大きいほう以上としています。これは高校(在籍校)の先生の数の決まりで、サポート校などの施設のスタッフは別です。実際の手厚さは、この基準より細かく「担任1人で何人の生徒を見ていますか」「2週間レポートが出ていないとき、誰から連絡がありますか」と聞くと見えてきます。

進路は、合格者の数だけでなく、卒業生の総数(母数)とセットで聞きます。規程第14条第1項第5号は、卒業者数や進学者数・就職者数などを公表の対象にしています。全国の目安として、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイト よくある質問では、令和6年度間に通信制高校を卒業した人の約29%が大学等へ進学していると説明されています。

  • 「昨年度の卒業生は何人で、大学・短大、専門学校、就職はそれぞれ何人ですか」
  • 「入学した人のうち、卒業までたどり着いた人はどのくらいですか」
  • 「通う予定の施設だけの数字はありますか」
  • 「推薦入試や総合型選抜の準備は、誰がどう支えますか」

答えが具体的な学校ほど、その仕組みが実際に動いていると考えやすくなります。答えられない項目があっても、それだけで良し悪しは決まりません。「あとで資料を送ってもらえますか」と頼んで、候補の学校と同じ形で並べて比べましょう。

オンラインの説明会・個別相談は、準備を3つしておけば家から参加できます

外出に不安があるときや、遠方の学校・オンライン中心の学校を比べたいときは、オンラインの説明会や個別相談が使えます。移動がない分、本人も参加しやすく、保護者が仕事の合間に参加することもできます。流れの一例は、申し込みフォームから日程を選ぶ→参加用のURLがメールで届く→当日URLを開く、という形です。

当日あわてないために、次の3つを準備しておくと安心です。

  1. 機器と通信を前日に確かめる。案内に書かれたアプリ(Zoomなど)が入っているか、音が出るか、マイクが使えるかを試しておきます。スマートフォンで参加できることもありますが、資料を画面で見せる説明会では、画面の大きいパソコンやタブレットのほうが見やすいことがあります。
  2. カメラ・表示名・参加する人を決めておく。カメラやマイクをオンにする必要があるか、表示名は本名か、本人が途中から参加してよいかは、学校によって違います。分からなければ申し込みのときに聞いておきます。
  3. 質問メモを画面の横に置く。この記事の6つの項目を書き出しておき、答えをその場で書き込みます。オンラインでは質問のタイミングを逃しやすいので、チャットで質問できるかも最初に確かめておきます。

本人が人と話すのが苦手な場合は、最初は保護者だけで参加し、あとで内容を伝えるという方法もあります。ただ、保護者だけの参加を受け付けているかは学校によるので、案内で確かめてください。録画や録音をしてよいかも、学校に確認してから行いましょう。

ニジ高の体験説明会・個別相談はオンライン(Zoom)で所要30分、参加も出願も無料で、保護者だけでも参加でき、入学前の必須ステップであることを示す図
出典:NIJIN高等学院「体験説明会・個別相談」ページ(2026年9月27日確認)

選択肢の1つとしてのニジ高の体験説明会・個別相談(正直な注意点)

この記事を読んで、ニジ高の体験説明会・個別相談への申し込みを考えている方もいると思います。体験説明会・個別相談のページに書かれている内容をもとに、何ができるかを具体的にお伝えします。

  • オンライン(Zoom)で、所要30分です。ご自宅から参加でき、地方や海外にお住まいの方もそのまま相談できます。
  • 参加は無料で、出願にも費用はかかりません。
  • 保護者の方だけでも参加できます。お子さんが同席できない場合も、本人の様子に合わせて進め方を相談できます。
  • 入学するつもりがまだ無くても、他校と比べている段階でも参加できます。参加したから入学が決まるわけではなく、「入学するかどうかを判断するための場」と案内しています。
  • 入学前の必須ステップです。ニジ高では、入学にあたって事前に個別相談会への参加をお願いしています。
  • 今の高校に在籍したままでも相談できます。転入・編入の相談も、今の学校に通いながらニジ高で学ぶ相談も受け付けています。

相談できることとして挙げているのは、「普通の高校と何が違うのか、通信制高校とは別なのか」「転入や編入はできるか、今の学校を続けながら通えるか」「どんなカリキュラムがあり、自分の学び方に合うか」「メタバース空間がどんな雰囲気か」「学費や就学支援金のこと、連携する通信制高校の選び方」「卒業後の進路やキャリアのこと」です。この記事の6つの項目のうち、卒業資格の在籍校、学費と就学支援金、転入、進路は、そのまま質問できます。「何を聞けばいいか分からない」状態での参加でもかまわないと案内しています。

申し込みから当日までは、①カレンダーから日程を選んで予約する ②登録したメールアドレスにZoomの参加URLが届く ③当日そのURLを開いて30分ほど話す ④入学を希望する場合は、相談会後に届くメールから申込フォームに進む、の4ステップです。カレンダーがうまく表示されないときは、お問い合わせフォームから連絡すれば担当者が日程を調整します。先に資料を見たい場合は、学費・カリキュラム・入学までの流れをまとめた資料を無料で請求できます。

そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。

  • ニジ高そのものは高校ではありません。通信制高校サポート校で、卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
  • ニジ高の中でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要で、ニジ高は日程の調整や準備を支援します。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
  • 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金が使えるのは通信制高校の授業料で、ニジ高の分には使えません。ニジ高の費用は学費のご案内でご確認ください。

ほかの学校に聞くのと同じ質問メモを、そのままニジ高の相談にも持ってきてください。同じ質問で比べることが、いちばん公平な比べ方です。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 公表情報と資料で、候補を2〜3校に絞る。通信制高等学校情報発信サイトで、住んでいる都道府県から入学できる学校を確かめ、公式サイトで費用・スクーリングの会場・進路の数字が公表されているかを見ます。候補がまったく無いときは、合同説明会や資料請求から始めます。学校選び全体の考え方は通信制高校 選び方のページから探せます。
  2. 説明会と見学で、全体像と雰囲気を確かめる。説明会では6つの項目を「どこの高校の、どの建物の話か」に分けて聞き、見学では本人が過ごせそうかを見ます。答えは1枚の表に、学校ごとに同じ形で書き込みます。
  3. 気になる学校の個別相談で、家庭の条件に当てはめる。今の単位が分かるもの、家庭の費用の上限、本人の体調のことを持って行き、転入の時期と払う額を具体的に出してもらいます。そのあとで、本人の感じ方を聞いてから決めます。

途中で本人の気持ちが追いつかない時期があっても、止まってかまいません。ステップ1に戻れば、また進められます。

相談室で担当者の話を聞く母親と息子
個別相談では、自分の状況に合わせた質問ができます。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

説明会の質問メモを、そのままニジ高の相談でも

ニジ高の体験説明会・個別相談は、Zoomで30分・無料です。保護者の方だけでも参加できます。ただしニジ高は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。在籍校や費用のことも、ほかの学校と同じ質問で比べてください。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 説明会とオープンキャンパスは、両方行ったほうがいいですか?

A. 候補が絞れてきた学校なら、両方に参加すると判断しやすくなります。説明会で仕組みと費用をつかみ、オープンキャンパスや体験授業で本人が過ごせそうかを確かめる、という順番です。候補がまだ多い段階では、説明会や資料請求で絞ってから見学に行くと、負担が少なく済みます。

Q. 個別相談は、入学試験の面接とは違いますか?

A. 個別相談が入学者選抜の面接を兼ねるかどうかは学校ごとに違うので、申し込みのときに確かめてください。実態調査では、入学者選抜の方法として323校中296校が面接を行っていました。ニジ高の個別相談会は、入学するかどうかを判断するための場と案内しており、参加したから入学が決まるわけではありません。

Q. 子どもが行きたがりません。保護者だけで参加してもいいですか?

A. 保護者だけの参加を受け付けている学校もあります。対応は学校によって違うので、申し込みの前に問い合わせてみてください。保護者が先に話を聞き、本人には資料や感想を短く伝えるところから始める方法もあります。ニジ高の体験説明会・個別相談は、保護者の方だけでも参加できます。

Q. オンラインの説明会だけで決めてもいいですか?

A. オンラインでも、仕組みや費用、転入の時期はしっかり確かめられます。一方で、スクーリングの会場は実際に通う場所なので、校舎に通うコースや集中スクーリングがある学校なら、会場の場所と移動時間は別に確かめておくと安心です。オンライン中心の学校なら、授業の雰囲気を画面ごしに見られるかを聞いてみてください。

Q. 説明会で学費を細かく聞くのは失礼になりませんか?

A. 失礼にはなりません。授業料や入学料などの費用は、高等学校通信教育規程第14条で公表の対象になっています。ガイドラインも、高校の授業料と施設独自の費用の区別を、生徒・保護者に適切かつ明確に説明するよう学校に求めています。「就学支援金を引いたあと、家庭が払う年額はいくらですか」と聞くと、答えを比べやすくなります。

説明会も相談も、あなたが学校を選ぶための時間です

説明会、オープンキャンパス、個別相談。名前が違っても、どれも「この学校で続けられそうか」を確かめるための場です。うまく質問できなくても、1回で決められなくてもかまいません。聞けなかったことは、次の場で聞けばいいのです。

6つの項目を書いたメモを1枚持って、まずは気になる学校の説明会を1つ選んでみてください。同じメモで2〜3校の話を聞くうちに、本人の「ここなら行けそう」という言葉が、少しずつ出てくることがあります。

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