インターナショナルスクールに通っていて、「このまま日本の大学を受けられるのか」「高認や通信制高校が必要なのか」と不安になっている方へ。調べると「インター卒では受験資格がない」という記事と「問題ない」という記事の両方が出てきて、どちらを信じればいいか迷うと思います。
先に結論を書きます。答えは「どのインターか」で分かれます。文部科学省が指定する国際的な評価団体(WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBIS)の認定を受けた学校で12年の課程を修了すれば、日本の大学を受ける資格があります。国際バカロレア(IB)などの資格を取った場合も同じです。反対に、認定を受けていない学校だけで学んだ場合は、高卒認定試験(高認)や通信制高校などで資格を補う必要があります。そして、受験資格があっても、帰国生入試や一部の総合型選抜では「日本国内のインター」を別扱いにする大学があることも、あわせて知っておく必要があります。
この記事は、学校教育法と同施行規則(e-Gov)、文部科学省の「大学入学資格について」と「大学入学資格ガイド」、大学入試センターの令和9年度受験案内、東京都教育委員会の転学・編入学の案内、東京大学と早稲田大学の公式の入試情報を実際に開いて確かめた内容でできています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
日本の高校卒業資格をめざしながら、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、相談のうえでNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)の全国の教室に通うこともできます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:インターナショナルスクールから日本の大学を受ける道の早見
- インターナショナルスクールの多くは、学校教育法第1条の「学校(一条校)」ではありません。文部科学省は、多くが各種学校(同法第134条)か無認可だと説明しています。
- WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBISのどれかの認定を受けた学校で12年の課程を修了すれば、日本の大学入学資格があります(昭和23年文部省告示第47号・学校教育法施行規則第150条第4号)。
- 国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCE Aレベルなどの資格を持つ人にも、大学入学資格が認められています。
- どれにも当たらない場合は、高認(年2回・16歳になる年度から受験可)か、通信制高校の卒業で資格を得る道があります。ただし高認は、すでに大学入学資格を持つ人は受けられません。
- 通信制高校に移るときは「高校入学資格」と「単位」が関門です。日本国籍の子がインターの中等部だけを終えた場合、それだけでは高校入学資格になりません(文部科学省Q&A)。
- 入試の種類で扱いが変わります。東京大学の外国学校卒業学生特別選考は、日本国内のインター修了者は出願できないと明記しています。早稲田大学国際教養学部のAO4月入学は、2027年度から高認合格者は出願できません。
- 日本の高校卒業資格をオンライン中心で取る方法として、通信制高校サポート校(NIJIN高等学院など)を組み合わせる形もあります。
最初に確かめるのは成績ではなく、「今の学校が何の認定を受けているか」です
インターに通う家庭の相談で多いのは、「英語力も成績も十分なのに、日本の大学に出願できるか分からない」という不安です。ここで大事なのは、受験資格は本人の学力ではなく、学校の位置づけと修了した課程で決まるということです。
同じ「インターナショナルスクール」という名前でも、法律上の位置づけはばらばらです。文部科学省の就学事務Q&Aは、インターについて「法令上特段の規定はありません」としたうえで、一条校として認められたものもあるが、多くは各種学校として認められているか、無認可のものも少なからずあると説明しています。同じQ&Aは、保護者が日本国籍の子を一条校として認められていないインターに通わせても、小中学校段階の就学義務を果たしたことにはならないとも書いています。
出典:文部科学省 就学事務Q&A「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」(2026年9月確認)
そのため、まず学校に次の3つを聞いてください。答えによって、この先の道がほぼ決まります。
- 学校は一条校か、各種学校か、それ以外か。
- WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBISのどれかの認定を受けているか(受けているなら、その団体名)。
- IBディプロマなど、外国の大学入学資格を取れるプログラムがあるか。
大学入試センターの令和9年度受験案内も、評価団体に認定されているかどうかは「在学(卒業)している教育施設に確認してください」としています。学校のウェブサイトの「Accreditation」の欄に書かれていることが多いですが、最終的には学校に文書で確かめると安心です。

インターの多くは「高校」ではない。だから卒業しても、それだけでは日本の高校卒業になりません
学校教育法第1条は、「学校」を幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、高等専門学校と定めています。これを一条校と呼びます。第134条は、それ以外で学校教育に類する教育をするものを「各種学校」としています。
| 区分 | 根拠 | 卒業すると | 大学入学資格 |
|---|---|---|---|
| 一条校のインター(高等学校など) | 学校教育法第1条 | 日本の高校卒業 | ある(学校教育法第90条) |
| 各種学校のインター | 学校教育法第134条 | 日本の高校卒業ではない | 認定・指定・資格しだい |
| 無認可のインター | 法令上の規定なし | 日本の高校卒業ではない | 認定・指定・資格しだい |
出典:学校教育法 第1条・第90条・第134条(e-Gov)/文部科学省 就学事務Q&A(2026年9月確認)
ここで誤解しやすいのは、「一条校ではない=日本の大学を受けられない」ではない、という点です。学校教育法第90条は、大学に入学できる人として、高校の卒業者などのほかに「文部科学大臣の定めるところにより、これと同等以上の学力があると認められた者」を挙げています。インター出身者の多くは、この「同等以上の学力」の枠で受験資格を得ます。
ただし、この枠で得られるのは大学入学の資格であって、日本の「高等学校卒業」という学歴ではありません。就職や資格試験で「高校卒業」を条件にする場面を考えるなら、この違いは覚えておいてください。
大学入学資格の道は1つではありません。施行規則第150条と告示で、6つほどに分かれます
学校教育法施行規則第150条は、高校卒業と「同等以上の学力がある」と認められる人を列挙しています。文部科学省の「大学入学資格について」のページと、令和8年5月に一部更新された「大学入学資格ガイド」をもとに、インター出身者に関係するものを抜き出しました。
| 道 | 中身 | 根拠 |
|---|---|---|
| 評価団体の認定校で12年修了 | WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBISの認定を受けた教育施設の12年の課程を修了 | 昭和23年文部省告示第47号第24号 |
| 外国の大学入学資格 | 国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCE Aレベル、国際Aレベル、欧州バカロレア | 同告示第20号〜第23号など |
| 大臣が指定した施設の修了 | 日本にある「外国の高等学校相当」として文部科学大臣が指定した教育施設の課程を修了 | 昭和56年文部省告示第153号 |
| 外国で12年の課程を修了 | その国の正規の学校教育で12年目の課程を修了 | 施行規則第150条第1号 |
| 高卒認定試験に合格 | 高認(旧大検)の合格 | 施行規則第150条第5号 |
| 大学の個別審査 | 大学が個別の入学資格審査で認めた18歳以上の人 | 施行規則第150条第7号 |
出典:学校教育法施行規則 第150条(e-Gov)/文部科学省「大学入学資格について」/文部科学省「大学入学資格ガイド ver.2」(令和8年5月一部更新)(2026年9月確認)
いくつか補足します。
- 評価団体は、個々の学校ではなく「団体」が指定されています。平成15年にWASC・ECIS(平成21年にCISへ名称変更)・ACSIの3団体で始まり、NEASC(令和4年)、Cognia(令和6年)が加わりました。文部科学省の「大学入学資格について」のページと、大学入試センターの令和9年度受験案内には、COBISも含めた6団体が載っています。
- 評価団体の認定校の12年修了や、IB・アビトゥア・バカロレア・GCE Aレベルの資格には、以前は「18歳に達したもの」という年齢の条件がありました。平成31年の告示改正でこの条件はなくなり、18歳未満でも大学入学資格が認められます(大学入学資格ガイドに収録の平成31年2月8日の通知)。一方、大学の個別審査(第7号)には、今も18歳以上という条件があります。
- 「外国で12年」の道は、学校に通った年数の合計ではなく、その国の正規の学校教育で12年目の課程を終えたかで判断すると、大学入学資格ガイドが説明しています。
- 大学の個別審査(第7号)は、大学ごとに行うかどうか、どう審査するかが違います。志望大学に直接問い合わせることになります。
文部科学省のページは、学校が認定を受けているかどうかは各団体に問い合わせるようにとしています。団体の認定は期間や更新があるので、「昔は認定校だった」ではなく、修了の時点で認定を受けているかを確かめてください。

自分がどれに当たるかは、4つのケースでほぼ見分けられます
ここまでの制度を、よくある状況に当てはめました。あくまで制度から見た目安で、最後は志望大学の出願資格の確認で決まります。
| 今の状況 | 日本の大学入学資格 | 次にすること |
|---|---|---|
| 評価団体の認定校で12年生まで修了する見込み | ある(修了時点) | 志望大学の入試区分ごとの出願資格を確かめる |
| IBディプロマなどを取る見込み | ある(資格の取得時点) | 取得が間に合わない場合の扱いを大学に聞く |
| 認定のない学校で学んでいる | 学校の修了だけでは無い可能性が高い | 高認・通信制高校・大学の個別審査のどれで補うか決める |
| 途中で学校をやめた・移りたい | まだ無い | 高認か、日本の高校(通信制を含む)への入学・編入学を検討 |
3つ目のケースで大事なのは、早めに気づくことです。高認は年2回しかなく、日本の高校の卒業には3年以上の在籍が必要です。高3の秋に気づくと、選べる道が少なくなります。
なお、大学入試センターの受験案内には、外国にある学校(インターナショナルスクール等)の課程を修了した人は「我が国における大学入学資格が認められない場合があります」という注記もあります。海外のインターから帰国する場合も、同じ確認が必要です。
高認は受験資格の「保険」になる。ただし資格がすでにある人は受けられず、高認では出願できない入試もあります
認定のない学校で学んでいる人にとって、いちばん身近な補い方が高卒認定試験です。文部科学省の公式ページと概要資料で確かめた基本は次のとおりです。
- 受験できるのは、受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人。高校に在籍している人も受けられます。
- 高校卒業者や、すでに大学入学資格を持っている人は受験できません。評価団体の認定校を修了した人やIB資格を持つ人は、原則として高認の対象外です。
- 試験は年2回。2026年度は第1回が8月6日・7日、第2回が11月7日・8日です。第2回の出願は9月11日で終わっているため、これから準備する人の次の機会は2027年度の第1回(例年8月)になります。2027年度の日程は公式では確認できませんでした。
- 合格に必要なのは9〜10科目で、受験料は1〜3科目4,500円、4〜6科目6,500円、7〜10科目8,500円です。
- 合格した人が18歳未満のときは、18歳の誕生日から合格者になります。
出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」/同「高等学校卒業程度認定試験の概要」(2026年9月確認)
インターの授業は英語で進むことが多いため、高認の国語・地理・歴史・公共などは、日本語で別に準備することになります。英語が得意でも、日本語の教科の対策に時間がかかることは見込んでおきましょう。
もう1つの注意は、高認で受験資格があっても、出願できない入試があることです。早稲田大学国際教養学部の公式FAQは、2027年度入試からAO入試で出身学校長が作成する調査書の提出を必須にし、高卒認定試験の合格者はAO入試に出願できない(一般選抜とAO9月入学は出願可)と書いています。4月入学のAO入試では、高認では出願できなくなったということです。
出典:早稲田大学国際教養学部「入学試験」FAQ(2026年9月確認)
総合型選抜を考えているなら、「高認で資格を取ればどこでも同じ」とは限りません。志望大学の募集要項で、高認合格者が出願できる区分を先に確かめてください。高認と通信制高校の違いは高卒認定と通信制高校どっちの記事で詳しく比べています。

通信制高校に移るなら、「高校入学資格」と「前の学校の単位」の2つを先に確かめます
海外に住んだまま日本の通信制高校に在籍できるか、スクーリングの場所や就学支援金の住所の条件は「インターナショナル 通信制高校」の記事で整理しています。
「インターから日本の通信制高校に移って、高校卒業の学歴を取りたい」という相談もあります。通信制高校は学校教育法上の高等学校なので、卒業すれば全日制と同じ高校卒業です。ただ、インターからの移り方には、日本の高校どうしの転校とは違う関門があります。
関門1:日本国籍の子は、インターの中等部修了だけでは高校入学資格になりません
文部科学省の高等学校入学資格Q&Aは、日本にある外国人学校の中等部は中学校ではないため、卒業しても高校入学資格を持つことにはならないと答えています。この場合は、中学校卒業程度認定試験(中卒認定)に合格してから高校の入学者選抜を受ける道が示されています。
一方で、保護者が日本国籍を持たない場合は、そもそも就学義務がないため、校長の判断で中学校卒業者と同等以上の学力があると認められれば、高校を受験できるとされています(学校教育法施行規則第95条第5号)。
中卒認定は年1回で、2026年度は出願が6月22日〜8月21日(すでに終了)、試験日が10月15日です。受験資格には「2027年3月31日までに満16歳以上になる人」や「日本の国籍を持たず、同日までに満15歳以上になる人」などがあります。
出典:文部科学省「高等学校入学資格 Q&A」/文部科学省「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」/学校教育法施行規則 第95条(2026年9月確認)
日本の中学校を卒業してからインターの高校段階に進んだ人は、中学校の卒業で高校入学資格を持っています。どこで中学段階を終えたかで、最初の関門があるかどうかが変わります。
関門2:インターでの学習が、高校の単位や在籍期間として数えられるとは限りません
東京都教育委員会の都立高校の転学・編入学の案内は、専修学校や各種学校から高校への編入学は「原則としてできません」と書いています。外国の学校からの編入学についても、年齢、外国の学校で何年の課程を修了したか、修得単位数で出願できるかが決まり、単位が少なく認められて出願できなかったり、希望学年を受けられなかったりする可能性があるため、事前の相談を求めています。
出典:東京都教育委員会「都立高等学校の転学・編入学について」(2026年9月確認)
これは都立高校についての案内で、私立の通信制高校が同じ扱いとは限りません。ただ、考え方の出発点としては参考になります。整理すると次のようになります。
| 前にいた学校 | 日本の高校への移り方 | 確かめること |
|---|---|---|
| 日本の高校(一条校) | 転入学・編入学。単位と在籍期間を引き継げる | 単位修得証明書と在籍期間 |
| 一条校のインター | 日本の高校どうしの転入学・編入学と同じ | 学校が一条校であることの確認 |
| 各種学校・無認可のインター | 都立は各種学校からの編入学を原則不可としている。1年次からの入学になることがある | 志望校で単位・学年の扱いを事前相談 |
| 外国の正規の学校 | 課程の年数と修得単位で出願学年が決まる | 成績証明書・在学証明書と事前相談 |
日本の高校の全日制・定時制・通信制の間の転学なら、施行規則第92条第2項で「修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」とされています。通信制高校の卒業には3年以上の在籍、74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上が必要なので、インターでの期間が数えられない場合は、同級生より卒業が遅くなることもあります。転入学と編入学の違いは転入学と編入学の違いの記事で説明しています。
また、インターに通いながら通信制高校にも在籍する「ダブルスクール」を紹介する情報もありますが、受け入れるかどうか、スクーリングや特別活動をどうこなすかは通信制高校ごとに違います。この形を公式に明記した一次資料は、今回は確認できませんでした。入学前に、候補の学校にこの形で在籍できるかを聞いてください。
帰国生入試・総合型選抜では、「日本国内のインター」を別扱いにする大学があります
インター出身者が狙いやすい入試として、帰国生入試や英語で書類を出せる総合型選抜があります。ところが、受験資格があっても、入試区分ごとに「どこで学んだか」を別に見ている大学があります。公式の入試情報で確かめた2つの例です。
| 大学・入試 | 国内のインター修了者の扱い | 出典 |
|---|---|---|
| 東京大学 外国学校卒業学生特別選考 | 地理的に日本にあるインターを修了した場合は出願できない。一般選抜には地理的な制限はない | 東京大学 外国学校卒業学生特別選考Q&A(Q2-5) |
| 早稲田大学 国際教養学部 AO入試 | 評価団体の認定を受けたインターの卒業(見込)者は、4月入学の国外選考と9月入学選考に出願できる | 早稲田大学 国際教養学部 入学試験FAQ |
| 早稲田大学 国際教養学部 AO4月入学 | 2027年度から調査書が必須。高卒認定試験の合格者は出願できない | 同上 |
出典:東京大学「外国学校卒業学生特別選考Q&A」/早稲田大学国際教養学部「入学試験」FAQ(2026年9月確認)
東京大学のQ&Aは、海外のインターについては、WASC、CIS、ACSI、NEASC、Cognia、COBISなどの評価団体の認定を受けた施設を修了していれば、他の要件を満たすことで出願資格があるとしています。つまり、同じ認定校でも、海外にあるか日本にあるかで、使える入試が変わるということです。
早稲田大学国際教養学部のFAQには、海外の高校から日本の高校に編入学した人について、最終的に日本の高校を卒業する場合は4月入学の国内選考と9月入学選考に出願できる、とも書かれています。国内のインターから日本の高校に移った場合の扱いは明記されていませんが、最後にどの学校を卒業するかで、使える入試区分が変わる可能性があるということです。
この2校以外の大学は、今回は確認していません。帰国生入試の出願資格は「外国の学校に2年以上在学」などの条件を置くことが多く、国内のインターを含むかどうかは大学によって書き方が違います。志望校ごとに、入試区分の単位で出願資格を読むことが欠かせません。総合型選抜の全体像は総合型選抜に強い通信制高校の記事でも整理しています。

共通テストと一般選抜は、資格があれば受けられます。2027年入試の共通テストは9月15日〜10月2日が出願です
国公立大学の多くが使う大学入学共通テストは、出願資格を大学入学資格と同じ枠で定めています。大学入試センターの令和9年度受験案内では、評価団体(WASC、ACSI、NEASC、CIS、Cognia、COBIS)の認定を受けた教育施設の12年の課程を修了した人、または2027年3月31日までに修了見込みの人が出願できるとされています。IBなどの資格の取得者、高認の合格者(合格見込みを含む)も出願資格の表に載っています。
| 項目 | 令和9年度(2027年入学) | インター出身者の注意 |
|---|---|---|
| 出願(Web登録) | 2026年9月15日10時〜10月2日17時 | 修了見込みでも、資格の区分に当たるかを先に確認 |
| 試験日 | 2027年1月16日・17日 | 国語・地歴公民などは日本語で出題 |
| 評価団体の認定 | 6団体。今後追加されることがある | 認定の有無は在学校に確認するよう案内 |
| 海外の学校の修了者 | 資格が認められない場合がある | 志望大学に出願資格を問い合わせる |
出典:大学入試センター「令和9年度 受験案内」(出願期間・出願資格。2026年9月確認)
この記事を書いている2026年9月22日の時点で、2027年入学の共通テストは出願期間の途中です。ここで初めて資格の問題に気づいた場合は、慌てて決めずに、まず在学校と志望大学に資格の確認をしてください。
私立大学の一般選抜も、出願資格は多くの場合、大学入学資格と同じ枠で書かれています。ただ、英語外部試験の扱いや、日本語の教科の配点は大学ごとに違います。インター出身者にとっては、英語は強みになりやすく、国語や地歴公民の日本語での対策が課題になりやすいという構図です。通信制高校からの大学進学全体の流れは通信制高校から大学進学の記事で紹介しています。
※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・大学入試センター・各大学の公式ページでご確認ください。
よくある誤解は3つ。「インター卒は受験できない」「高認さえ取れば同じ」「帰国生入試なら有利」
誤解1:インターを卒業しても、日本の大学は受けられない
一律にそうではありません。評価団体の認定校で12年の課程を修了した人や、IBなどの資格を持つ人には大学入学資格があります。この記事の元になった以前の版でも「ごく少数の学校だけ」と書いていましたが、評価団体は大臣が団体として指定しており、学校ごとの確認が正確です。
誤解2:高認に受かれば、どの入試でも同じように出願できる
受験資格はそろいますが、早稲田大学国際教養学部のAO4月入学のように、2027年度から高認合格者は出願できない入試もあります。さらに高認は、すでに大学入学資格を持っている人は受けられません。
誤解3:インター出身なら帰国生入試で有利になる
東京大学の外国学校卒業学生特別選考のように、日本国内のインターの修了者は出願できないと明記している入試があります。帰国生の枠は、海外で学んだ期間を条件にしていることが多いので、国内のインターが対象かどうかは入試ごとに確かめる必要があります。
このほか、「インターに通いながら通信制高校に籍を置けば簡単に両立できる」という情報も見かけます。受け入れの可否やスクーリングの負担は学校ごとに違い、今回は公式な一次資料で確認できませんでした。英語を伸ばしながら日本の高校で学ぶ方法は通信制高校で英語は学べる?の記事でも紹介しています。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまで読んで、「日本の高校卒業の学歴を持っておきたい」「日本語の教科や総合型選抜の準備を、誰かと一緒に進めたい」と感じた方もいると思います。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任がつきます。カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応しています。総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座に力を入れているほか、企業や地域と関わる社会共創プロジェクト、生徒会・サークル・学園祭などの活動もあります。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。
そのうえで、インターから考える方にこそ、正直にお伝えしたいことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。学院の中でのスクーリングはなく、提携校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高は日程の調整と準備を支えます。
- 入学できるか、インターでの学習を単位や在籍期間として数えるかは、在籍する通信制高校が決めます。この記事で書いた「高校入学資格」と「単位」の関門は、ニジ高を使う場合も同じです。個別の状況は相談の場で確かめてください。
- インターに通いながらニジ高と提携校を併用できるかは、この記事では確認できていません。希望する場合は、相談の場で具体的に聞いてください。
- 総合型選抜の講座はありますが、総合型選抜の合格実績は、まだありません。
- 費用は、通信制高校の分とニジ高の分がかかります。国の就学支援金が使えるのは通信制高校の授業料だけで(私立の通信制は1単位13,668円・年337,200円まで、2026年度から所得制限なし)、ニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
インターでの学びを大切にしてきた方にとって、日本の高校に移ることは小さな決断ではありません。比べる候補の1つとして、話を聞いてみるところから考えていただければうれしいです。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 学校の位置づけと認定を文書で確かめる。一条校か各種学校か、評価団体の認定はどこか、IBなどの資格が取れるか。この3つで、この記事の4つのケースのどれかが決まります。
- 志望大学を2〜3校に絞り、入試区分ごとの出願資格を読む。一般選抜・総合型選抜・帰国生入試で条件が違うことがあります。国内のインター修了者や高認合格者が出願できるかは、募集要項やFAQで区分ごとに確かめます。分からなければ大学の入試担当に問い合わせます。
- 資格が足りない場合だけ、補う方法を選ぶ。高認で受験資格だけを補うのか、通信制高校に移って高校卒業の学歴まで取るのか。通信制高校なら、高校入学資格と単位・在籍期間の扱いを、入学前に候補校へ相談します。
3つとも、どの学校に移るか決まっていなくても進められます。日本の高校に移る場合の流れを整理したいときは、体験説明会・個別相談で状況を聞かせてください。


日本の高校卒業の学歴を、オンラインでめざす形もあります
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、海外からも参加できます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。インターからの入学資格や単位の扱いは在籍校が決めるため、状況を個別にご相談ください。
よくある質問
A. 学校によります。WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBISのどれかの認定を受けた学校で12年の課程を修了した場合や、IBなどの資格を取った場合は、日本の大学入学資格があります。認定がない学校の修了だけでは、資格が認められない可能性があります。
A. 文部科学省は各評価団体に問い合わせるよう案内し、大学入試センターは在学(卒業)している学校に確認するよう案内しています。まずは学校に、どの団体の認定を受けているかを文書で聞くのが確実です。
A. 受験する年度の終わりまでに満16歳以上になれば受けられます。ただし、すでに大学入学資格を持っている人(評価団体の認定校の修了者やIB資格の取得者など)は受験できません。
A. 学校ごとに判断されます。日本国籍の子がインターの中等部だけを終えた場合は、中卒認定の合格などで高校入学資格を得る必要があります。インターでの学習を単位として認めるかも学校次第で、東京都の都立高校は各種学校からの編入学を原則として認めていません。候補校に事前に相談してください。
A. 大学と入試によって違います。東京大学の外国学校卒業学生特別選考は、日本国内のインターの修了者は出願できないと明記しています。早稲田大学国際教養学部は、評価団体の認定校の卒業者に4月入学の国外選考と9月入学選考の出願を認めています。志望校の募集要項で確かめてください。
インターで学んだ時間は、日本の大学に進む道を閉ざすものではありません
インターから日本の大学をめざす道は、学校の認定、持っている資格、選ぶ入試によっていくつにも分かれます。複雑に見えますが、確かめる順番を守れば、自分に使える道ははっきりしてきます。
英語で学んできた経験は、多くの入試で強みになります。足りないのが資格だけなら、補う方法はあります。今日すべてを決めなくて大丈夫です。まずは学校に「どの認定を受けているか」を聞くところから始めてみてください。
日本の高校卒業の学歴も視野に入れたいときは、オンラインで学ぶ形も含めて、決める前の段階の相談から受け付けています。

インターから日本の高校へ移るか、決める前の相談から受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

