オンライン中心の通信制高校の1日|画面の中で何をしている?5つの場面と家庭の準備【2026】

自宅のテーブルでノートパソコンに向かう高校生。オンライン中心の通信制高校、画面の中の1日の文字

「オンライン中心の通信制高校って、1日じゅうパソコンの前にいるの?」「画面の向こうで、実際には何をしているの?」。部屋のドアの向こうで子どもが何をしているのか見えず、不安になる保護者の方は少なくありません。

この記事は、オンライン中心の通信制高校・サポート校を考えている保護者の方と本人に向けて、画面の中で1日に何が起きているのかを、場面ごとに整理したものです。

先に結論をお伝えすると、オンライン中心の1日は「ずっと画面の前」でも「何もしない自由時間」でもありません。ホームルーム、授業、レポート、面談、仲間との活動といった場面を、本人の状態に合わせて組み合わせていく形です。どんな場面があり、家庭では何を用意すればいいのかを見ていきましょう。時間の使い方やサボらないコツは、通信制高校の1日の過ごし方は?で詳しくまとめています。

目次

結論:オンライン中心の1日の早見

  • 毎日通う形は少数派です。通信制高校の生徒のうち、週5日通うコースは12.5%でした(文部科学省、2025年5月1日現在)。
  • 入学する生徒の57.0%が、中学3年生のときに不登校を経験しています。オンライン中心の1日は、こうした生徒が無理なく始められるように組み立てられていることが多いです。
  • 画面の中の場面は、大きく5つ。ホームルーム、授業(ライブ/録画)、レポート、面談・チャット、仲間との活動です。
  • カメラ・マイクをオフのまま参加できる学校もあります。チャットだけで参加するところから始められます。
  • 画面に向かう時間は、1日じゅうではありません。学習は午前中の数時間などにまとめ、残りは休憩や自分の時間に使う形が一般的です。
  • 家庭で用意したいのは、機器・通信・場所・時間の4つ。高価な機器より、落ち着いて座れる場所の方が大切です。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制サポート校です。全国どこからでも。カメラ・マイクはオフのままで大丈夫です。
ニジ高ってどんな学校? →

数字で見る:毎日通う生徒は1割ほど

文部科学省が2025年度に行った通信制高校の実態調査では、生徒がどの通学頻度のコースに在籍しているかがまとめられています。

通学頻度のコース生徒数割合
週5日通学37,505人12.5%
週3〜4日通学25,725人8.6%
週1〜2日通学50,493人16.8%
集中スクーリング86,961人28.9%
その他99,722人33.2%

※出典=文部科学省「令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果(速報版)」(2025年5月1日現在、合計300,406人)。週3〜4日・週1〜2日は、週ごとの人数を合算して割合を計算しています。2026年10月確認。

毎日通うコースの生徒は1割ほどで、多くの生徒は、登校する日以外を自宅などで過ごしています。オンライン中心の学校やサポート校は、その「自宅で過ごす日」を、画面を通じて支える形だといえます。

同じ調査では、2025年度に入学した生徒77,998人のうち、44,461人(57.0%)が中学3年生のときに不登校だったこともわかっています。オンライン中心の1日が「無理なく始められること」を大切にしているのは、こうした背景があるからです。

2025年度に通信制高校へ入学した生徒のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒の割合が全体で57.0%、公立53.5%、私立56.6%、株式会社立65.4%であることを示した図
入学する生徒の半数以上が、不登校を経験しています。

オンライン中心の1日:モデルの一例

学校によって形は違いますが、オンライン中心の1日は、たとえば次のような流れになります。時間は一例で、本人の状態に合わせて調整できる学校が多いことも覚えておいてください。

オンライン中心の通信制高校の1日の一例として、朝のホームルーム、午前の授業とレポート、昼休み、午後の面談や自習、夕方以降の仲間との活動や自由時間の流れを示した図
画面に向かうのは、1日のうちの一部です。
時間帯(例)画面の中でしていること画面の外でしていること
9:00〜9:30朝のホームルーム(出席の確認、今日の予定)起きて、身支度と朝ごはん
9:30〜12:00授業動画の視聴、レポートに取り組む休憩をはさみながら、ノートに書く
12:00〜13:00—昼ごはん、体を動かす
13:00〜15:00担任との面談やチャット相談、自習わからないところをまとめておく
15:00以降仲間とのオンライン活動(任意)趣味、家の手伝い、外出など

画面の中で起きていること:5つの場面

「オンラインで何をしているのか」を、場面ごとに分けてみます。どの場面で、どのくらい顔や声を出す必要があるかを知っておくと、本人の不安も小さくなります。

場面していることカメラ・マイク
ホームルーム出席の確認、連絡、今日の予定の共有オフで、チャットの返事だけでよい学校もある
授業(ライブ)決まった時間に、先生と生徒がつながって学ぶ学校による。質問はチャットでできることが多い
授業(録画・オンデマンド)好きな時間に動画を見て学ぶ不要
レポート単位を取るための課題。オンラインで提出する学校が多い不要
面談・チャット相談担任と、学習の進み具合や困りごとを話すチャットのみから始められる学校もある
仲間との活動生徒会、サークル、オンライン行事など任意のことが多い

このうち、卒業に直接かかわるのはレポートと、登校して受けるスクーリング、試験です。ホームルームや仲間との活動は、学習を続けやすくするための場として用意されていることが多く、参加のしかたは学校によってさまざまです。

自宅のリビングでノートパソコンを開き、ノートに書き込む高校生
動画を見る時間と、ノートに向かう時間を組み合わせて学びます。

ライブ型と録画型、1日の形はどう変わる?

オンラインの授業には、決まった時間につながる「ライブ型」と、好きな時間に動画を見る「録画型(オンデマンド)」があります。どちらが中心かで、1日の形は変わります。

ライブ型が中心録画型が中心
1日の形時間割に沿って、決まった時刻に始まる自分で時間を決めて進める
よいところ生活リズムを整えやすい。先生や仲間の存在を感じられる体調に合わせて、朝が苦手でも進められる
気をつけたい点朝がつらい時期は、参加が負担になることも後回しにすると、レポートの期限前に慌てやすい
向いている人決まった予定がある方が動きやすい人自分のペースを大事にしたい人

多くの学校では、この2つを組み合わせています。説明会では、「ライブの時間に参加できない日はどうなるか」「録画でも出席扱いになるか」を聞いておくと、入学後の1日を具体的に思い描けます。

カメラ・マイクは「オフ」から始めていい

不登校を経験した生徒にとって、画面に顔を映すことや、声を出すことは大きなハードルになりがちです。オンライン中心の学校の中には、カメラ・マイクをオフにしたまま、チャットだけで参加できるところもあります。

  1. まずはログインするだけ。ホームルームに入って、名前が表示されれば十分な日もあります。
  2. 次に、チャットで一言。「おはようございます」や、スタンプでの返事から始めます。
  3. 慣れてきたら、声やカメラを少しだけ。面談など、少人数の場から試すと負担が小さくなります。

大切なのは、段階を本人が選べることです。「そろそろカメラをオンにしたら」と周りが急かすより、本人が「やってみようかな」と思えるまで待つ方が、結果的に長く続きます。

画面の中での、人とのつながり方

「オンラインだと、友達ができないのでは」という心配もよく聞きます。たしかに、教室で隣の席になるような偶然の出会いは少なくなります。そのかわり、オンラインならではのつながり方があります。

  • 同じ「好き」でつながる。ゲーム、イラスト、音楽などのサークルやチャットの部屋では、共通の話題から自然に会話が生まれます。
  • 文字だから話せることがある。顔を合わせると緊張する人でも、チャットなら自分のペースで言葉を選べます。
  • 住んでいる場所に関係なく出会える。全国、ときには海外に住む仲間と、同じ時間を過ごせます。

もちろん、つながりを急ぐ必要はありません。最初は見ているだけでも、同じ場にいることで、少しずつ「ここにいていい」と感じられるようになっていきます。1日の中に、学習とは別の「居場所」の時間があるかどうかも、学校を比べるときの大切な視点です。

スクーリングの日は、1日の形が変わる

オンライン中心の学校でも、卒業には、在籍する通信制高校でのスクーリング(面接指導)が必要です。スクーリングの日は、会場に出かけて授業を受けるため、1日の形がふだんと大きく変わります。

集中スクーリングのように、数日間まとめて通う形もあります。ふだんオンラインで過ごしている生徒にとっては、久しぶりに外に出て、人と顔を合わせる日になります。前の週から起きる時刻を少しずつ早める、会場までの道を一度確かめておくといった準備をしておくと、当日の負担が軽くなります。スクーリングの翌日は、疲れが出やすい日です。オンラインの予定を軽くしておく、しっかり休む日にするなど、前後の1日もあわせて計画しておくと安心です。不安が強い場合は、初回に担任やスタッフが付き添ってくれるかどうかも確かめておきましょう。スクーリングの費用については通信制高校のスクーリング費用は学費の外で整理しています。

家庭で用意したい4つのこと

オンライン中心の1日を支えるのは、家庭の環境です。とはいえ、高価な機器をそろえる必要はありません。

用意するものポイント
機器パソコンが基本。スマホだけではレポートの作成がしにくいことも。学校の推奨を確認する
通信動画やライブ授業が途切れない程度の回線。家族の利用が重なる時間帯も考えておく
場所机と椅子があり、落ち着いて座れるところ。自分の部屋でなくリビングでもよい
時間学習の時間と、休む時間の区切り。家族にも共有しておく

場所については、本人が安心できるところを優先してください。自分の部屋にこもりがちな時期は、あえてリビングの一角で学ぶと、家族の気配が支えになることもあります。反対に、ひとりの方が集中できる子もいます。どこで学ぶかも、本人と相談して決めて大丈夫です。

窓辺の机でノートパソコンに向かう高校生と、少し離れて見守る母親
学ぶ場所は、本人が落ち着けるところを一緒に探しましょう。

画面を見続ける疲れに気をつける

オンライン中心の学び方では、どうしても画面を見る時間が長くなります。文部科学省が児童生徒向けに作った啓発リーフレットでも、30分に1回は画面から目を離すこと、寝る前は端末を使わないことがすすめられています。高校生にとっても、目安として役立ちます。

  • 授業動画が1本終わったら、立ち上がって水を飲む
  • レポートは、画面で調べる時間と、紙に書く時間を分ける
  • 昼休みには画面から離れ、できれば外の光を浴びる
  • 寝る前の1時間は、画面を見ない時間にしてみる

学習が終わったあとも、ゲームや動画で画面を見続けることはよくあります。取り上げるより、「学習の画面」と「遊びの画面」の時間を一緒に決める方が、本人も納得しやすくなります。

※出典=文部科学省「端末利用に当たっての児童生徒の健康への配慮等に関する啓発リーフレット」。

よくある誤解

誤解1:「オンラインだから、1日じゅう画面の前にいる」

学習時間は学校や本人の状態によって違いますが、画面に向かうのは1日のうちの一部です。残りの時間を、体を休めたり、好きなことをしたりする時間に使えます。

誤解2:「オンラインでは、人とつながれない」

ホームルームや面談、仲間との活動など、人と関わる場面は意外と多くあります。チャットのやり取りから、少しずつ関係ができていく生徒もいます。

誤解3:「家にいるから、楽をしている」

自分で時間を決め、レポートを期限までに出すには、全日制とは違う力が必要です。楽なのではなく、本人に合った形で頑張っていると考えてみてください。

保護者の見守り方

子どもが画面に向かっている姿は、外から見ると「何をしているのかわからない」ものです。見守り方を少し工夫するだけで、親子ともに気持ちが楽になります。子どもにとって、家は学ぶ場所であると同時に、休む場所でもあります。見守りが「見張り」にならないように、距離のとり方を意識してみてください。

避けたい関わり方代わりにできること
部屋に入って、画面をのぞき込む「今日はどんな授業だった?」と、あとで聞く
学習時間の長さで評価する「今日できたこと」を1つ聞く
カメラをオンにするよう促すオフで参加できていることを認める
進み具合を毎日確かめる担任との面談の内容を、本人が話したいときに聞く

学習の進み具合が心配なときは、本人を問い詰めるより、担任や学校の相談窓口に保護者から相談する方がうまくいくことが多いです。保護者向けの面談がある学校もあるので、入学前に確かめておきましょう。

説明会で確かめたい5つのこと

オンライン中心といっても、1日の形は学校ごとに大きく違います。説明会や個別相談では、次のことを確かめておくと、入学後の1日を具体的に思い描けます。

  1. 毎日決まった時刻の予定はあるか。ホームルームやライブ授業の時間と、参加できない日の扱い。
  2. カメラ・マイクはオフでも参加できるか。ホームルーム、授業、面談のそれぞれで確認します。
  3. 担任とはどのくらいの頻度で話せるか。面談の回数と、チャットで相談できる時間帯。
  4. レポートの提出と、わからないときの質問の方法。オンラインで完結するか、紙で郵送するか。
  5. スクーリングはどこで、年に何日か。オンラインの学校でも、登校が必要な日の場所と日数。

可能なら、本人が体験授業やオンラインの説明会に参加してみるのがいちばんです。画面の向こうの雰囲気は、実際に入ってみないとわかりません。

ニジ高という選択肢と、正直な注意点

私たちNIJIN高等学院(ニジ高)は、通信制高校と連携して学びを支える通信制サポート校です。「オンラインで青春」を合言葉に、全国どこからでも、海外からでも自宅から参加できます。

カメラやマイクをオフにしたまま、チャットだけで参加するところから始められます。学習のサポートに加えて、一人ひとりの「好き」から始めるマイプロジェクトや、生徒会・サークル・学園祭などの活動もあり、画面の中に「居場所」をつくれるようにしています。不登校の小中学生のためのオンラインオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の高等部です。

正直な注意点も書いておきます。ニジ高そのものは高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校に在籍して取り、学院内でのスクーリングはないため、提携校のスクーリングへの参加が必要です。費用は提携校の分とニジ高の分がかかり、ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内で公開しています。

ノートパソコンの画面を一緒に見て笑顔で話す母と息子
画面の中の様子を、親子で一緒に見てみるのもおすすめです。
丸いテーブルで先生に進路を相談する保護者と生徒

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よくある質問

Q. オンライン中心の通信制高校では、1日何時間くらい勉強しますか?

学校や本人の状態によって違います。午前中の数時間に学習をまとめ、午後は面談や自習、自分の時間に使う形が一例です。最初から長時間を目指さず、続けられる量から始めることが大切です。

Q. カメラやマイクをオンにしないといけませんか?

学校によります。カメラ・マイクをオフにしたまま、チャットだけで参加できる学校もあります。説明会で、ホームルームや面談での参加のしかたを確かめておきましょう。

Q. 毎日通う通信制高校の生徒は、どのくらいいますか?

文部科学省の調査(2025年5月1日現在)では、週5日通学のコースの生徒は12.5%でした。集中スクーリングのコースが28.9%で、多くの生徒は登校日以外を自宅などで過ごしています。

Q. オンラインだと、生活リズムが崩れませんか?

崩れやすい時期はあります。朝のホームルームやライブ授業など、決まった時刻の予定があると整えやすくなります。起きる時刻の決め方は、関連記事「通信制高校の1日の過ごし方は?」で詳しく紹介しています。

Q. 家庭では、何を用意すればいいですか?

パソコンなどの機器、途切れにくい通信、落ち着いて座れる場所、学習と休みの時間の区切りの4つです。機器は、学校が推奨するものを確認してからそろえると安心です。

画面の向こうの1日を、知ることから

オンライン中心の1日は、外から見ると「何をしているのかわからない」ものです。けれども中身を分けてみると、ホームルーム、授業、レポート、面談、仲間との活動という、学校らしい場面が並んでいます。

やることはシンプルです。どんな場面があるかを知ること。家庭の環境を整えること。そして、本人が選べる段階を用意すること。わからないことは、説明会で遠慮なく聞いてください。

オンラインの1日を実際に見てみたくなったときのために、入口だけ置いておきます。

テーブルで向かい合って話す保護者と高校生
画面の中に、居場所をつくる。

オンライン中心の通信制サポート校、NIJIN高等学院

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