通信制高校のスクーリングに行きたくない|オンラインで減らせるのは原則6割【2026】

通信制高校を選んだのに、スクーリング(登校して受ける授業)の日が近づくと気が重くなる。知らない人ばかりの教室や、行き帰りの電車を思い浮かべるだけで、おなかが痛くなる。そんな「スクーリングに行きたくない」「怖い」という気持ちは、あなただけのものではありません。

先に結論を書きます。スクーリング(正式には「面接指導」)は、卒業に必要な単位の一部なので、ゼロにはできません。ただし、国のルールでは、学校が計画したオンラインなどの学習で面接指導の時間を原則6割まで減らせます。心因的な事情で登校が難しい場合などは、例外的に8割まで減らせることもあります。そして、1回に一緒に受ける人数は40人までと決まっています。

この記事は、高等学校通信教育規程(e-Gov)、高等学校学習指導要領の解説、文部科学省の「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」と「令和7年度 通信制高等学校実態調査」を実際に開いて確認した内容で書いています。理由別の対処と、学校に確かめておきたいことも順番に整理しました。

目次

結論:通信制高校のスクーリングに行きたくない・行けないときの早見

  • スクーリングは「面接指導」という授業で、卒業に必要な単位の一部です。高等学校通信教育規程第2条で、通信制の教育は「添削指導・面接指導・試験」で行うと定められています。
  • 時間の目安は1単位あたり国語・数学などで1単位時間(50分で計算)、理科・外国語などで4、体育で5です(学習指導要領の標準)。
  • オンラインや動画の学習で減らせるのは、面接指導の時間の6割まで。いじめや人間関係などで登校が難しいときも、複数のメディアを使って8割までです。オンラインだけで卒業することはできません。
  • 行けない生徒は珍しくありません。レポートは出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒は8,097人(在籍者の2.6%)。理由として最も多くの学校が挙げたのは「心身に関すること」でした。
  • 同時にスクーリングを受ける人数は40人まで(規程第4条の2)。日程や方法は、学校が「通信教育実施計画」で前もって示すことになっています。
  • 感覚の過敏さなどでつらいときは、別室や時間の配慮を学校に相談できます。障害者差別解消法で、学校には合理的配慮が求められています。
  • 一人で行くのが不安なら、スクーリングまでの準備を支えてくれるサポート校(NIJIN高等学院など)を使う方法もあります。ただし、サポート校に入ってもスクーリングそのものは無くなりません。
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「スクーリングが怖い」は通信制ではよくあること。1日も来ていない生徒は8,097人います

不登校・人前が苦手・集団がしんどいといった理由で通信制高校を選んだのに、「スクーリングが怖くて行けない」という声は少なくありません。通信制を選んだ理由そのものが、スクーリングの場面でもう一度出てくるからです。

これは数字でも確かめられます。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、令和6年度の1年間に添削課題(レポート)は出しているのに、面接指導(スクーリング)に1日も来ていない生徒が8,097人いました。2025年3月31日時点の在籍者306,711人の2.6%にあたります。

学校の種類在籍者スクーリングに1日も来ていない生徒割合
公立58,363人2,478人4.2%
私立220,125人5,060人2.3%
株式会社立28,223人559人2.0%
全体306,711人8,097人2.6%

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査に関する調査結果について」(令和7年度開校の29校を除く。2026年9月確認)

同じ調査で、学校にその理由をたずねると(その理由の生徒がいる学校の数・複数回答)、いちばん多かったのは「心身に関すること」の161校でした。調査票では、感覚の敏感さ、体調不良、不安・抑うつ、朝起きられない、夜眠れない、といった例が挙がっています。次が「生活習慣に関すること」81校、「家庭に関すること」80校、「学習に関すること」74校です。

つまり、スクーリングに行けないことの多くは、怠けではなく心と体の状態や、暮らしの事情と結びついています。自分を責める前に、「何がいちばんつらいのか」を分けて考えるところから始めましょう。

明るい居間のソファで、母親と高校生の子どもが並んで座り、1台のノートパソコンを一緒に見ている様子
スクーリングが怖いと感じたら、まず家族と「何がいちばんつらいか」を話してみましょう。

スクーリングが必要なのは、面接指導が「卒業に必要な単位」の一部だからです

「そもそも、なぜ登校しないといけないの?」という疑問に、制度の側から答えます。

高等学校通信教育規程の第2条は、通信制の課程で行う教育を「添削指導、面接指導及び試験の方法により行う」と定めています。添削指導がレポート、面接指導がスクーリングです。つまりスクーリングは、特別なイベントではなく毎日の授業にあたる部分です。文部科学省の学習指導要領解説も、添削指導と面接指導を「通信教育の基幹的な部分」で「全日制・定時制の課程における授業に相当するもの」と説明しています。

面接指導の時間の標準は、学習指導要領で1単位あたり次のように決まっています。1単位時間は50分として計算します。

教科・科目添削指導(レポート)面接指導(スクーリング)
国語・地理歴史・公民・数学3回1単位時間
理科3回4単位時間
保健体育のうち「体育」1回5単位時間
保健体育のうち「保健」3回1単位時間
芸術・外国語3回4単位時間
家庭・情報・専門教科必要に応じて2〜3回必要に応じて2〜8単位時間

出典:高等学校通信教育規程 第2条(e-Gov)/文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編」(令和6年12月一部改訂。第1章総則第2款5。2026年9月確認)

たとえば数学Ⅰを3単位取るなら、標準では面接指導が3単位時間(50分×3)です。体育は1単位で5単位時間なので、体育のある日はスクーリングの時間が長くなりやすいことが分かります。

さらに卒業には、3年以上の在籍・74単位以上の修得に加えて、ホームルーム活動を含む特別活動を30単位時間以上受ける必要があります。以前この記事では「スクーリングは特別活動の一環」と書いていましたが、正しくは、スクーリングは各教科の単位のための授業で、特別活動はそれとは別の決まりです。

単位の数え方の全体像は、通信制高校 卒業 単位数の記事で詳しく整理しています。

通信制高校の面接指導(スクーリング)の時間は1単位あたり国語・数学などで1単位時間、理科・外国語などで4単位時間、体育で5単位時間が標準で、メディア学習で6割減らしても0.4・1.6・2単位時間、8割減らしても0.2・0.8・1単位時間が残り、ゼロにはならないことを示す比較表
出典:文部科学省 高等学校学習指導要領解説 総則編/高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン(令和5年2月)

オンラインで減らせるのは原則6割。登校が難しい事情があっても8割までです

「オンラインでスクーリングを受けられる学校なら、登校しなくていいのでは」と考える方も多いと思います。以前この記事でも「オンライン対応なら対面への恐怖を乗り越えなくても単位を取得できる」と書いていましたが、これは正確ではありませんでした。国のルールは次のとおりです。

  • 学校が、テレビ・ラジオ放送やインターネットなど多様なメディアを使った学習を計画的・継続的に取り入れ、生徒が報告課題などで成果を出したときは、面接指導の時間の10分の6以内を免除できる。
  • 生徒の実態などから特に必要がある場合は、複数のメディアを使うことで、それぞれ10分の6以内を免除できる。ただし合わせて10分の8を超えることはできない。
  • 文部科学省のガイドラインは、「特に必要がある場合」の例として、病気や事故による入院・自宅療養、「いじめ、人間関係など心因的な事情により登校が困難である場合」、仕事や海外生活で時間の調整がつかない場合などを挙げています。そのうえで、8割まで減らすのは「極めて例外的な取扱い」としています。
  • メディアの使い方は、動画を見るオンデマンド型だけでなく、少人数・同時双方向型(オンラインでつないで先生とやりとりする形)も考えられるとされています。ただし、これも「メディアを利用した学習」として減免の枠の中で扱われます。

出典:高等学校学習指導要領解説 総則編(第1章総則第2款5(5))/文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(令和5年2月一部改訂。2026年9月確認)

標準どおりの時間を定めている学校で計算すると、免除しても少なくとも残る面接指導の時間は次のようになります。

科目(1単位あたり)標準6割免除でも残る8割免除でも残る
国語・数学など1単位時間0.4単位時間0.2単位時間
理科・芸術・外国語4単位時間1.6単位時間0.8単位時間
体育5単位時間2単位時間1単位時間
特別活動(卒業までに)30単位時間12単位時間6単位時間

※学習指導要領の標準と減免の上限から計算した目安です。実際の日数や時間は、学校ごとの計画で決まります。

実際に減免を使っている学校は多数派です。実態調査では、「現代の国語」の面接指導を1単位あたり標準の1単位時間としている学校が323校中292校、メディア学習で6割以内の減免をしている学校が231校、8割以内まで減免している学校は33校でした。体育では6割以内の減免が230校、8割以内が48校です。特別活動の減免は、6割以内が122校(37.8%)、8割以内が24校(7.4%)でした。

ここから分かるのは、「スクーリングを減らす仕組み」はあっても、「ゼロにする仕組み」は無いということです。そして8割まで減らせるかどうかは、学校が事前に決めた基準と、あなたの事情しだいです。入学や転入の前に、その学校が減免をどこまで行っているかを聞いておくと安心です。

スクーリングがまったく無い学校を探している方は、スクーリングがない通信制高校が無い理由を書いた記事もあわせて読んでみてください。

※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・e-Gov・各学校の公式ページでご確認ください。

スクーリングが怖い理由は人それぞれ。理由ごとに、確かめることと頼れる先が違います

「行きたくない」の中身は、人によって違います。理由を分けると、打てる手も見えてきます。

「大人数が怖い」→1回の人数と、クラスの組み方を確かめる

スクーリングの規模は学校によって大きく違います。ただし、あとで説明するとおり、同時に受ける人数は40人を超えてはいけないと規程で決まっていて、少人数が基本です。見学や体験で、実際の教室の雰囲気や人数を確かめてから選ぶと、当日のイメージがつかみやすくなります。

「知らない人と話すのが怖い」→話さなくてよい場面と、誰がそばにいるかを確認する

面接指導は、レポートで分かった一人ひとりの課題をもとに先生が指導する時間で、グループ活動が中心とは限りません。発表や話し合いがあるかどうかは科目や学校によって違うので、事前に聞いておきましょう。サポート校や学習センターの職員が、準備や当日の相談にのってくれる学校もあります。一人で飛び込まなくていい環境かどうかを確かめてください。

「感覚過敏でつらい」→配慮を学校に申し出る

音や光、におい、人の多さがつらい場合は、座る場所、休憩の取り方、別室の利用などの配慮を学校に相談できることがあります。発達障害の診断がある場合も、まだ診断がない場合も、「何がつらいか」を具体的に伝えることが出発点です。配慮の考え方は、このあとの節で説明します。

「朝起きられない・体調に波がある」→日程と、欠席したときの扱いを先に聞く

朝がつらい、日によって体調が大きく変わるという場合は、スクーリングの時間帯、同じ科目の日程が複数あるか、休んだときに振り替えがあるかを先に確かめておきましょう。体調の波が大きいときは、学校と相談するのと並行して、かかりつけの医療機関にも相談してみてください。

「どうしても行けない」→減免の基準と、転校も含めて考える

オンラインのスクーリング(メディア学習)を取り入れている学校なら、登校する時間を減らせます。ただし前の節のとおり、ゼロにはなりません。今の学校でどうしても難しい場合は、登校の形が違う学校への転校も選択肢になります。

つらさの中心学校に確かめること相談しやすい先
大人数・知らない人1回の人数、クラス分け、発表の有無在籍校の担任、サポート校の職員
音・光・においなど感覚別室・座席・休憩などの配慮在籍校(配慮の申し出)、医療機関
朝・体調の波時間帯、日程の選び方、振り替え在籍校、かかりつけ医
移動・宿泊会場、宿泊の有無、日数在籍校、転校先の候補校
学校そのものが怖い減免の基準、学校の相談体制スクールカウンセラー、家族

合宿のような泊まりがけのスクーリングが不安な場合は、通信制高校 スクーリング 宿泊なしの記事で、学校選びの確認点をまとめています。

8人ほどの生徒が間隔をあけて座る少人数の教室を後ろから写し、窓際で先生が静かに話している様子
面接指導は1回40人までの少人数が決まりです。雰囲気は学校ごとに確かめられます。

1回に一緒に受けるのは40人まで。日程は「通信教育実施計画」で前もって分かります

「大人数の教室だったらどうしよう」という不安には、ルールの面から答えられます。

  • 高等学校通信教育規程 第4条の2:同時に面接指導を受ける生徒数は、少人数とすることを基本とし、40人を超えてはならない(令和4年4月から。特別の事情があり教育上支障がない場合は、当分の間、以前の扱いを続けることも認められています)。
  • 同 第4条の3:校長は、科目ごとの通信教育の方法・内容と1年間の計画などを書いた「通信教育実施計画」を作り、生徒にあらかじめ示す。
  • ガイドラインは、その計画に面接指導の実施日や試験の実施日などの具体的な年間計画を書くよう求めています。また、合宿などで特定の時期にまとめて行う集中スクーリングは、多くとも1日8単位時間までを目安にするよう示しています。

出典:高等学校通信教育規程 第4条の2・第4条の3・附則(e-Gov)/文部科学省ガイドライン(令和5年2月)(2026年9月確認)

つまり、いつ・どこで・何時間スクーリングがあるかは、入学前や年度の初めに書面で確かめられるということです。見通しが立たないことが不安を大きくしている場合は、まずこの計画を見せてもらうだけでも、気持ちが少し楽になることがあります。

通い方の種類も、学校によって大きく違います。実態調査で通学頻度別のコースの生徒数を見ると、次のとおりです(合計300,406人。正規の教育課程ではないコースを含みます)。

コースの通い方生徒数割合
週5日37,505人12.5%
週1日36,929人12.3%
集中スクーリングを前提としたコース86,961人28.9%
その他(月1〜2回・自由登校など)99,722人33.2%

※週2〜4日のコースは省略しています。出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」

注意したいのは、「週5日」「週1日」といった通学コースは、正規の面接指導とは別の活動であることがある点です。ガイドラインも、いわゆる通学コースと、学習指導要領に基づく面接指導は「明確に区別される」としています。「週に何日通うか」と「スクーリングが何時間あるか」は、別々に確かめてください。日数の目安は通信制高校 スクーリング 日数の記事でも紹介しています。

文部科学省の令和7年度通信制高等学校実態調査で、添削課題は提出しているのに令和6年度に面接指導(スクーリング)へ1日も来ていない生徒が8,097人、在籍者の2.6%いて、その理由として最も多くの学校(161校)が心身に関することを挙げたことを示す図
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査に関する調査結果について」

行けなかった日があっても、すぐに卒業できなくなるわけではありません。まず学校に連絡を

「一度休んだら終わり」と思い詰めてしまう人もいますが、そうではありません。面接指導の時間が足りない科目は、その科目の単位が認められない可能性がありますが、足りなくなりそうな段階で学校と相談すれば、日程の振り替えやメディア学習での対応を検討してもらえることがあります。どこまでできるかは学校の規程によるので、在籍校に確かめてください。ガイドラインも、面接指導を欠席して時間が足りなくなりそうな生徒にメディア学習で減免を行う場合は、ふだんから一人ひとりの出席の状況をつかんでおくよう学校に求めています。

学校の側も、来られない生徒を放っておくわけではありません。実態調査では、スクーリングに1日も来ていない生徒の状況を知るために、165校が教師による定期的な連絡をしていました。出席を促すための取り組みとしては、スクールカウンセラーによるカウンセリングの機会の充実が121校、キャリア教育や進路相談の充実が87校、養護教諭の配置が78校です。ガイドラインも、面接指導への参加が難しい生徒には面談や電話などで、個々の実情に応じた指導や支援をするよう学校に求めています。

ですから、行けないときにいちばん避けたいのは、連絡をしないまま時間がたつことです。「行けない」と一言伝えるだけでも、選べる手は増えます。本人が連絡しにくいときは、保護者が代わりに連絡してもかまいません。

スクーリングに行かなかった場合の単位や卒業への影響は、通信制高校のスクーリングに行かないとどうなるかを書いた記事で、もう少し詳しく説明しています。

よくある誤解:「サポート校に入ればスクーリングは無い」わけではありません

スクーリングについては、思い込みで学校を選んでしまうケースがあります。代表的な誤解を3つ挙げます。

  • 誤解1「オンライン対応の学校なら、一度も登校しなくていい」
    メディア学習で減らせるのは6割まで、例外でも8割までです。面接指導の時間は、どの通信制高校でもゼロにはなりません。
  • 誤解2「サポート校に入れば、スクーリングはサポート校でできる」
    スクーリングを行えるのは、通信制高校の本校や、規程でいう「面接指導等実施施設」です。実態調査では、面接指導等実施施設が2,024か所、スクーリングを行わない学習等支援施設(いわゆるサポート校や学習センターの多くが該当)が2,317か所ありました。サポート校の多くは学習や生活を支える場で、スクーリングは提携する通信制高校(本校や、その学校が定めた面接指導等実施施設)で受けます。
  • 誤解3「週1日コースなら、スクーリングの負担も週1日分」
    前の節のとおり、通学コースと正規の面接指導は別のことがあります。スクーリングの日程と会場は、通信教育実施計画で確かめてください。

サポート校と通信制高校の関係は、サポート校とはの記事で図を使って説明しています。

配慮は「お願いしていい」もの。障害者差別解消法で、学校には合理的配慮が求められています

感覚の過敏さや、強い不安で教室にいるのがつらいとき、「わがままだと思われそう」と言い出せない人もいます。けれども、配慮を求めることは、法律に基づいて用意された仕組みです。

障害者差別解消法は、障害のある人から「社会的障壁を取り除いてほしい」という意思の表明があったとき、負担が過重でない範囲で、必要かつ合理的な配慮をしなければならないと定めています。公立学校は「行政機関等」として第7条で、私立学校は「事業者」として第8条で対象になります。事業者の合理的配慮は、2024年4月1日から義務になりました。

この法律でいう「障害者」には、発達障害を含む精神障害が入ります。定義の中に障害者手帳の有無は書かれていません。ただ、どんな配慮がどこまでできるかは、学校や状況によって違います。

出典:障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律 第2条・第7条・第8条(e-Gov)/内閣府「障害を理由とする差別の解消の推進」(2026年9月確認)

学校に相談するときは、次の3点を紙に書いて持っていくと、話が早く進みます。

  1. 何がつらいか(例:チャイムや話し声が重なると集中できない、人が多い部屋に長くいると気分が悪くなる)
  2. どうなると楽か(例:出入り口に近い席、途中で休める場所、耳栓の使用)
  3. これまでに役立った工夫(例:中学校で別室を使えた、事前に教室を見ておくと落ち着けた)

診断の有無や医療的な判断が必要なことは、学校だけで決めず、主治医や専門の相談機関にも相談してください。この記事では、特定の症状についての判断はしません。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

ここまで読んで、「スクーリングがゼロにならないのは分かった。でも、そこまでの毎日を一人で乗り切れるか不安」と感じた方もいると思います。

NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。担任制で、生活リズムに波があっても学べるように、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。

そのうえで、スクーリングについては正直にお伝えします。

  • ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
  • ニジ高の中でのスクーリングはありません。ただし、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。この記事で説明したとおり、通信制高校である以上、面接指導はゼロになりません。ニジ高は、そのスクーリングに参加するための支援をします。
  • スクーリングの日数・会場・時期は、提携する通信制高校の計画で決まります。入学前の相談で、具体的に確かめてください。
  • 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内に載せています。

スクーリングや手続きについてよく寄せられる質問は、よくある質問のページにもまとめています。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 「何がいちばんつらいか」を1つ書き出す。人数、会話、音、朝、移動、泊まり。理由別の表のどこに近いかが分かると、確かめることが決まります。
  2. 在籍校(または候補の学校)に、通信教育実施計画と減免の基準を聞く。スクーリングの日程・会場・1回の人数、メディア学習でどこまで減らせるか、休んだときの振り替え、配慮の申し出の窓口。この4つが分かれば、見通しが立ちます。
  3. それでも難しければ、学び方や学校を変える相談をする。今の学校のままで工夫できるか、スクーリングの形が違う学校に移るか。どちらを選ぶ場合も、在籍校の単位と在籍期間を引き継げる「転入」という方法があります。決める前の段階の相談で大丈夫です。
自宅の机でヘッドホンをつけてノートパソコンのオンライン授業に参加する生徒と、後ろで本を読む母親の様子
オンラインで学ぶ時間を増やしても、スクーリングはゼロにはなりません。
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スクーリングが不安なままでも、学び方の相談はできます

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。スクーリングが不安なことも含めて、決める前の段階からご相談ください。

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よくある質問

Q. 通信制高校のスクーリングに一度も行かずに卒業できますか?

A. できません。スクーリング(面接指導)は、高等学校通信教育規程で通信制の教育の方法の1つと定められ、卒業に必要な単位の一部です。オンラインなどのメディア学習で減らせるのは原則6割まで、特に必要がある場合でも8割までです。

Q. オンラインでスクーリングを受けられる学校なら、登校しなくていいですか?

A. 登校の回数は減らせますが、ゼロにはなりません。文部科学省のガイドラインは、少人数・同時双方向型のオンライン学習も考えられるとしていますが、それもメディア学習として減免の上限の中で扱われます。

Q. スクーリングはどれくらいの人数で受けるのですか?

A. 高等学校通信教育規程第4条の2で、同時に受ける生徒数は少人数を基本とし、40人を超えてはならないと決まっています。実際の人数は学校や科目によって違うので、見学や体験で確かめてください。

Q. スクーリングを休んでしまいました。もう卒業できませんか?

A. 1回休んだだけで、すぐに卒業できなくなるわけではありません。時間が足りなくなりそうな科目があれば、早めに在籍校へ連絡して、振り替えやメディア学習での対応ができるか相談してください。扱いは学校の規程によります。

Q. 発達障害の診断がなくても、配慮をお願いできますか?

A. 相談することはできます。障害者差別解消法の障害者の定義に、障害者手帳の有無は書かれていません。まずは何がつらく、どうなると楽かを具体的に伝えてください。医療的な判断が必要なことは、主治医や専門機関にも相談しましょう。

スクーリングが怖いのは、あなたが弱いからではありません

スクーリングが怖いと感じるのは、それだけ今まで、教室や人の中でがんばってきたからかもしれません。怖さを感じる自分を責める必要はありません。

スクーリングはゼロにはできませんが、減らす仕組みも、配慮をお願いする仕組みも、人数の上限もあります。何がつらいのかを言葉にして、学校に一つずつ確かめていけば、「行けるかもしれない形」が見つかることがあります。

今日すべてを決めなくて大丈夫です。一人で抱えずに、まずは話せる人に話してみてください。

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