チャレンジスクールとは何なのか、通信制高校とどこが違うのか。調べても「都立の定時制」「不登校の人向け」といった言葉が並ぶだけで、自分が入れるのか、入ったあとに続けられるのかが分からないままになりがちです。
先に結論を書きます。チャレンジスクールは、小・中学校での不登校や高校の中途退学を経験した人を主に受け入れる東京都立の高校で、学力検査も中学校からの調査書も使わず、志願申告書・作文・面接で選考します。通信制高校といちばん違うのは通学頻度で、チャレンジスクールは午前・午後・夜間から選んだ部に、原則として毎日通います。ここが合うかどうかが、いちばん大きな分かれ目になります。
この記事は、東京都教育委員会の令和9年度チャレンジスクール入学者選抜実施要綱(2026年9月17日公表)、令和8年度入学者選抜の受検状況、令和8年度の都立高校案内、神奈川県・千葉県・愛知県・大阪府の公式ページ、e-Govの学校教育法と同施行規則、文部科学省の通信制高等学校実態調査を実際に開いて確認した内容でできています。公式の資料で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
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結論:チャレンジスクールと通信制高校の違いの早見
- チャレンジスクールは、東京都立の定時制・単位制・総合学科の高校です。令和7年4月1日時点で7校(六本木・大江戸・世田谷泉・稔ヶ丘・桐ヶ丘・小台橋・立川緑)。八王子拓真高校の「チャレンジ枠」が同じ選抜要綱の対象になっています。
- 入試で学力検査は行われず、中学校からの調査書も提出しません。提出するのは学校所定の志願申告書で、当日は作文(50分)と面接を受けます(令和9年度実施要綱)。
- 午前・午後・夜間の三部から選んで入学します。4年間で学ぶのが基本ですが、他の部の科目を履修すれば3年での卒業もできます。
- 令和8年度の受検倍率は、第1学年相当の全体で1.29倍。ただし学校別では0.80倍から2.02倍まで開きがありました。高校を中退した人が対象の第2学年相当以上は0.05倍です。
- 通信制高校との最大の違いは通学頻度です。チャレンジスクールは選んだ部に原則として毎日通い、通信制高校は自宅学習とスクーリングが中心です。
- 単位の修得に出席と成績が関わる点も、通信制高校と違います。基準は学校ごとに決まっているため、志望校の規程で確かめる必要があります。
- 毎日通うことが負担になりそうなときは、通信制高校や、その学びを支えるサポート校(NIJIN高等学院など)も選択肢になります。
チャレンジスクールとは、学力検査も調査書も使わない都立高校です
東京都教育委員会は、チャレンジスクールを次のように説明しています。主に小・中学校で不登校の経験があったり、高校で中途退学を経験したりして、これまで能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、自分の目標を見付け、それに向かってチャレンジする高校です。課程は昼夜間の定時制、学科は総合学科、教育課程は単位制で、午前・午後・夜間の三部から自分に合う時間帯を選んで入学します。
そして、都の案内が特色として最初に挙げているのが入試です。学力検査や中学校からの調査書によらず、生徒の学習や学校生活への意欲を重視した入試を行うと書かれています。ここが、同じ都立高校でも一般的な入試とはっきり違うところです。
出典:東京都教育委員会「令和8年度 東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ」(36ページ)、東京都教育委員会 だから都立高「チャレンジスクール」(2026年9月24日確認)
似た名前の学校が都内にいくつもあるので、先に4つを並べて整理します。
| 学校のタイプ | 課程 | 通い方 | 入試 |
|---|---|---|---|
| チャレンジスクール(7校) | 定時制・単位制・総合学科 | 午前・午後・夜間の三部から選び、原則毎日 | 学力検査なし。調査書も出さない。志願申告書・作文・面接 |
| 昼夜間定時制高校(6校) | 定時制・単位制・普通科 | 三部(新宿山吹高校は四部)から選び、原則毎日 | 学力検査あり(定時制は3教科以上)。面接も実施 |
| エンカレッジスクール(6校) | 全日制・学年制 | 全日制なので毎日 | 学力検査によらない入試。調査書・面接・小論文または作文・実技検査を総合。調査書点は観点別学習状況の評価 |
| 通信制高校 | 通信制 | 自宅学習とスクーリングが中心 | 学校により異なる。全国323校のうち学力検査は91校 |
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。校数は令和7年4月1日時点(東京都教育委員会「これまで設置してきた多様なタイプの学校」)、通信制高校の数字は文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」によります。
通い方は三部から選びます。4年が基本で、他部履修なら3年でも卒業できます
チャレンジスクールは普通科ではなく総合学科で、学年による教育課程の区分を設けない単位制です。単位制は学校教育法施行規則第103条に根拠があり、学年ごとに進級の可否を判定する仕組みとは考え方が違います。卒業に必要な単位数は、全日制でも定時制でも通信制でも74単位以上(同規則第96条)で変わりません。
修業年限については、学校教育法第56条が全日制の課程は3年、定時制の課程および通信制の課程は3年以上と定めています。チャレンジスクールが4年を基本としているのはこのためで、3年で終えられないわけではありません。都の案内には、4年間かけて学ぶことを基本としつつ、他の部の科目の履修等により3年間での卒業も可能と書かれています。
| 項目 | 4年で卒業する場合 | 3年で卒業する場合 |
|---|---|---|
| 1日の授業 | 自分が所属する部の授業が中心 | 所属する部に加えて他の部の科目も履修する |
| 1日の負担 | 4時間程度が標準 | 他部履修の分だけ時間割が長くなる |
| 決めるタイミング | 入学時の所属部を選ぶだけ | 入学後に履修計画を立てて選ぶ |
出典:e-Gov 学校教育法 第53条・第54条・第56条、e-Gov 学校教育法施行規則 第96条・第103条(2026年9月24日確認)
全日制・定時制・通信制の3つの課程そのものの違いを先に押さえたい場合は、全日制 定時制 通信制 違いの記事にまとめています。

入試は志願申告書・作文・面接の3つ。学力検査はありません
令和9年度(2027年春入学)の東京都立高等学校チャレンジスクール入学者選抜実施要綱は、2026年9月17日に公表されました。そこに書かれている中身は、次のとおりです。
- 調査書の提出は必要としない。自己PRカードに代えて、学校所定の志願申告書を提出する(第1-5-2-1(3))。
- 検査内容は面接および作文。作文は50分(第1-7)。
- 選考は、志願申告書、面接および作文を総合した審査結果、入学願書による志望、校長が必要とする資料により行う(第1-9-1)。
- 出願は1校のみ。1部から3部までの各部に志望の順位を付けて出願できる(第1-4)。
- 入学考査料は950円(第1-5-2-1(4))。全日制へ志願変更する場合は差額1,250円を納める。
- 高等学校等中途退学者を対象とした特別枠を設ける(八王子拓真高校を除く。第1-2)。
応募資格は、第1学年相当が「定時制の応募資格を有する者」または同資格を持つ中途退学者で高校での修得単位数が18単位以下の人、第2学年相当以上が中途退学者で在学期間1年以上かつ修得単位数19単位以上の人です。高校を途中でやめた人が、単位を持ったまま入り直せる道が用意されているということです。
| 事項 | 令和9年度(2027年春入学)の日時 |
|---|---|
| 出願サイトへの入力 | 令和8年12月18日(金)から令和9年2月4日(木)午後5時まで |
| 書類の提出 | 令和9年1月29日(金)から2月4日(木)まで(必着) |
| 志願変更 | 取下げ 令和9年2月10日(水)/再提出 2月12日(金) |
| 検査 | 第1学年相当 令和9年2月21日(日)/第2学年相当以上 2月19日(金) |
| 合格者の発表 | 令和9年3月1日(月)午前8時30分(合否照会サイト) |
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。出典:東京都教育委員会「東京都立高等学校チャレンジスクール入学者選抜実施要綱」(令和9年度)(2026年9月17日公表・2026年9月24日確認)
志願変更は1回だけできますが、これができるのは第1学年相当に出願した人に限られ、第2学年相当以上に出願した人はできません。この点は見落とされやすいところです。

令和8年度の受検倍率は1.29倍。ただし学校によって0.80倍から2.02倍まで開きました
「倍率は例年1.3倍くらい」とだけ書かれていることがありますが、実際の数字を見ると、全体と学校別ではまったく印象が違います。東京都教育委員会が2026年2月21日に公表した令和8年度の受検状況では、チャレンジスクールとチャレンジ枠を合わせた第1学年相当の受検倍率は1.29倍(募集1,460人・最終応募1,967人・受検1,877人)でした。学校別は次のとおりです。
| 学校名 | 所在地 | 募集人員(第1学年相当) | 受検倍率 |
|---|---|---|---|
| 立川緑高校 | 立川市 | 170人 | 2.02倍 |
| 六本木高校 | 港区 | 200人 | 1.75倍 |
| 大江戸高校 | 江東区 | 200人 | 1.31倍 |
| 稔ヶ丘高校 | 中野区 | 230人 | 1.23倍 |
| 世田谷泉高校 | 世田谷区 | 170人 | 1.17倍 |
| 八王子拓真高校(チャレンジ枠) | 八王子市 | 60人 | 1.13倍 |
| 桐ヶ丘高校 | 北区 | 170人 | 0.97倍 |
| 小台橋高校 | 足立区 | 260人 | 0.80倍 |
出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況」(2026年2月21日公表・2026年9月24日確認)。※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
読み取れることは3つあります。1つ目は、倍率が1倍を下回る学校もあること。桐ヶ丘高校と小台橋高校は募集人員より受検者が少ない状態でした。2つ目は、立川緑高校のように2倍を超える学校もあること。「チャレンジスクールなら入りやすい」とひとくくりにはできません。3つ目は、高校を中退した人が対象の第2学年相当以上の倍率が0.05倍だったことです。募集105人に対して受検5人で、この枠はほとんど知られていない可能性があります。
倍率は年度によって動きます。志望校を決める段階では、その年度の応募状況を都のページで確かめてください。
都内の7校はすべて都立です。区部に6校、多摩地域に1校あります
チャレンジスクールは東京都が設置する高校だけで、私立にはありません。港区の六本木高校、江東区の大江戸高校、世田谷区の世田谷泉高校、中野区の稔ヶ丘高校、北区の桐ヶ丘高校、足立区の小台橋高校、立川市の立川緑高校の7校です。
これに加えて、八王子市の八王子拓真高校にチャレンジ枠があります。ただし八王子拓真高校は普通科で、要綱の文面でもチャレンジスクール7校とは書き分けられています(「総合学科の六本木高校…及び立川緑高校(以下『チャレンジスクール』という。)並びに普通科の八王子拓真高校(チャレンジ枠)」)。出願できるのも1部と2部の2つで、三部ではありません。チャレンジスクールを8校と数えている情報を見かけますが、都の資料では7校です。
どの学校も、通える範囲かどうかが現実的な判断材料になります。夜間部を選ぶ場合は、帰宅時間も含めて通学経路を確かめておくと安心です。
授業は中学の学び直しから。体験学習とカウンセリングが柱です
都の案内には、チャレンジスクールの学習について次の点が挙げられています。
- 国語・数学・英語などで「わかる国語」といった基礎科目を開設し、少人数のきめ細かい指導で基礎的・基本的な学力の定着を図る。中学校の復習にも対応する。
- 体験的な学習を重視し、ボランティアや福祉活動等を授業の一環として行う。
- 社会生活のルールやマナー、言葉遣いなどに関する学習も行う。
- ホームルーム活動や相談活動を重視する。
- カウンセリングや教育相談の充実など、心のケアに配慮したきめ細かい指導を行う。
総合学科なので、普通科目だけでなく職業系を含めた専門科目も置かれています。中学校での学習が途中で止まっている場合でも、そこから積み直せる設計になっている、という理解でよいと思います。
中学校の出席日数が少ないことが気になっている場合は、出席日数 中学の記事で、高校入試での実際の扱いを整理しています。中学3年生で進路そのものを迷っている場合は、中3 不登校 進路の記事もあわせてご覧ください。
チャレンジスクールと通信制高校の共通点は、学力検査の少なさ・単位制・不登校経験者の多さの3つです
ここから、通信制高校との比較に入ります。まず似ているところからです。
1つ目は、入試で学力検査に頼らない学校が多いことです。文部科学省の令和7年度通信制高等学校実態調査(調査時点2025年5月1日)によると、通信制課程を置く323校の入学者選抜の方法は、面接296校・調査書などの書類230校・作文/小論文154校に対し、学力検査は91校でした。チャレンジスクールは学力検査を行わないと要綱で決まっており、通信制高校も学力検査を課さない学校のほうが多い、という関係です。
2つ目は、どちらも単位制であることです。学年ごとの進級判定ではなく、修得した単位を積み上げて74単位以上で卒業に届きます。中学校や高校でつまずいた時期があっても、そこでやり直しになるわけではありません。
3つ目は、不登校を経験した人が多く在籍していることです。同じ実態調査で、2025年度に通信制高校へ入学した77,998人のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒は44,461人(57.0%)でした。チャレンジスクールも、不登校や中途退学の経験がある生徒を主に受け入れる学校として設置されています。
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年8月31日公表)。※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

いちばん大きな違いは通学頻度です。チャレンジスクールは原則として毎日通います
共通点より、こちらのほうが進路の決め手になります。チャレンジスクールは、選んだ部の授業に原則として毎日通う学校です。1日4時間程度が標準で、これを4年間続けると卒業に届く設計になっています。通信制高校は、添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験で単位を修得する仕組みで、自宅での学習が中心です。
通信制高校の通学頻度が実際にどうなっているかも、実態調査に出ています。通学頻度別コースの生徒300,406人のうち、集中スクーリング型が86,961人(28.9%)、月1〜2回や自由登校などが99,722人(33.2%)で、この2つで6割を超えます。週5日のコースも37,505人(12.5%)いますが、少数派です。
| 項目 | チャレンジスクール | 通信制高校 |
|---|---|---|
| 設置者 | 東京都(都立のみ・7校) | 公立81校・私立227校・株式会社立15校 |
| 通う頻度 | 選んだ部に原則として毎日 | 集中スクーリング型や月1〜2回が6割超 |
| 時間帯 | 午前・午後・夜間から選ぶ | 学校・コースにより異なる |
| 入試 | 志願申告書・作文・面接 | 面接296校・書類230校・作文154校・学力検査91校 |
| 卒業までの年数 | 4年が基本。他部履修で3年も可能 | 3年以上。2024年度卒業生の47.0%が3年間 |
| 住んでいる場所 | 都内に住所か勤務先が必要 | 広域通信制なら他県からも入学できる |
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」、東京都教育委員会 令和9年度チャレンジスクール入学者選抜実施要綱(2026年9月24日確認)
通信制高校そのものの選び方や、通信制高校の入試で落ちることがあるのかは、通信制高校 落ちるの記事で扱っています。
注意点は、毎日通うことと、単位が出席や成績で決まることです
チャレンジスクールで実際に負担になりやすいのは、次の2つです。どちらも、入学前に知っておいたほうがよい点です。
1つ目は、定時制であっても毎日通う学校だということです。チャレンジスクールは定時制・単位制の高校で、全日制ではありません。ただし通学頻度という点では、全日制と同じく「毎日どこかへ行く」形になります。体調に波がある場合、入学後にここが壁になることがあります。
2つ目は、単位を修得する条件に出席状況や成績が関わることです。年間の授業に一定以上出られなかったり、試験の点が基準に届かなかったりすると単位が出ず、卒業が遠のきます。この基準は学校ごとに決められています。「◯分の1まで休める」といった一般論ではなく、志望校の規程や説明会で確かめてください。
逆に言えば、朝が難しくても午後部や夜間部という選択肢があるのがチャレンジスクールの強みです。三部制は、生活リズムに合わせて通学時間帯を選ぶための仕組みです。まずは午後部や夜間部の時間割を見てから判断する、という順番でよいと思います。
なお、チャレンジスクールの卒業生の進学状況について「大学進学率は4割弱」といった数字を見かけることがありますが、各校の公式サイトや都の公表資料で、この数字の出どころを確認できませんでした。進路実績は学校ごとに公表の形が違い、画像で掲載されている場合もあります。気になる学校があれば、その学校の進路状況のページを直接ご覧ください。

エンカレッジスクールは全日制。チャレンジスクールとは課程も入試も別ものです
チャレンジスクールと混同されやすいのがエンカレッジスクールです。都の案内によると、エンカレッジとは「励ます」「力づける」を意味し、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、応援する全日制の高校です。令和7年4月1日時点で6校(蒲田・中野工科・練馬工科・足立東・東村山・秋留台)が指定されています。
特色として挙げられているのは、二人担任制、1年次の30分授業、少人数制・習熟度別授業、キャリアガイダンス、体験学習です。入試については、都の案内が「エンカレッジスクールやチャレンジスクールのように学力検査によらない入試を行う学校もあります」と書いており、学力検査によらない点は共通です。
ただし、調査書の扱いが違います。チャレンジスクールは調査書を提出しません。一方エンカレッジスクールについて、都の案内は学力検査を行わず、調査書、面接、小論文又は作文及び実技検査の各得点を総合した成績で選考を行うと書いています(47ページ)。その調査書点は「エンカレッジスクールとして指定された都立高校は、観点別学習状況の評価を用います」とされています(46ページ・54ページ)。評定(9教科の成績)ではなく観点別の評価を使うという形で、調査書そのものは選考の資料になります。
課程も違います。エンカレッジスクールは全日制・学年制で3年間、チャレンジスクールは定時制・単位制で4年間が基本です。「学び直しができる都立高校」という点では近いのですが、入るときの書類も、入ってからの仕組みも別ものだと考えたほうが正確です。
出典:東京都教育委員会「令和8年度 東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ」(36〜37ページ・46〜47ページ・54ページ)、東京都教育委員会「これまで設置してきた多様なタイプの学校」(2026年9月24日確認)
東京都以外に「チャレンジスクール」はありません。似た枠組みは県ごとに中身が違います
チャレンジスクールという名前の学校は東京都立だけです。他の道府県にも似た趣旨の学校はありますが、入試の方法まで同じとは限りません。ここを混同すると、「学力検査がないと思っていたのに3教科あった」ということが起こります。実際に各県の公式ページで確かめた結果が次の表です。
| 都府県 | 名称と学校 | 入試(公式で確認した内容) |
|---|---|---|
| 東京都 | チャレンジスクール(7校) | 学力検査なし。調査書も提出しない。志願申告書・作文・面接 |
| 神奈川県 | クリエイティブスクール(釜利谷・横須賀南・小田原北・大和東・青葉総合) | 学力検査は行わず、特色検査(面接)を実施。調査書の観点別学習状況を資料にする |
| 千葉県 | 地域連携アクティブスクール(泉・船橋古和釜・行徳・流山北・天羽・市原) | 国語・数学・英語の3教科の学力検査を実施。調査書も提出する |
| 大阪府 | エンパワメントスクール(淀川清流・和泉総合・布施北・成城・岬・西成・長吉・箕面東) | 府のページには基礎学力・考える力・生き抜く力を育てる学校とある(選抜方法は各校の募集要項による) |
神奈川県にはもう1つ、時間帯を選んで学べるフレキシブルスクール(川崎・厚木清南)があります。愛知県のフレキシブルハイスクールは、2025年4月に開設された、全日制・昼間定時制・通信制の3課程を1つの学校に置いて課程間を行き来できる新しいタイプの高校で、佐屋・武豊・豊野・御津あおばの4校です。不登校や中退の経験がある人を主な対象とするチャレンジスクールとは、ねらいが別のしくみなので、同じものとして比べないほうが安全です。
出典:神奈川県「新しい学びのかたちから高校をさがす」、神奈川県「公立高校入学者選抜制度の概要」、千葉県「令和8年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項 8 地域連携アクティブスクールの入学者選抜」、大阪府「エンパワメントスクールに関すること」、愛知県「『愛知県初』フレキシブルハイスクール」(いずれも2026年9月24日確認)
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。大阪府のページは2018年11月12日更新のため、現在の指定校は府の最新資料でお確かめください。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
チャレンジスクールを調べている人の多くは、「毎日通えるか」を心配しています。通えそうなら、都立で学費の負担が軽く、カウンセリング体制もあるチャレンジスクールは有力な選択肢です。一方で、毎日の通学そのものが難しそうなら、通信制高校と、その学びを支えるサポート校という道があります。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも通えます。担任制で、カメラとマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるように、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。途中入学(転入・編入)もでき、出願費用はかかりません。不登校の生徒を650名以上サポートしてきた実績があります(グループ全体)。小学生・中学生の場合は、姉妹事業のNIJINアカデミーがあります。
正直な注意点も書きます。ニジ高は高校そのものではありません。高校卒業の資格は提携する通信制高校で取る形になり、その高校のスクーリングには参加が必要です(学院の中でのスクーリングはありません)。費用も、提携する高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金は高校の授業料が対象なので、サポート校の費用には使えません。金額は学費のご案内のページをご覧ください。
サポート校という仕組み自体がよく分からない場合は、通信制サポート校とはの記事で先に確かめてから読み進めても大丈夫です。
迷ったときの進め方(3ステップ)
チャレンジスクールにするか、通信制高校にするか。決める前に、次の3つだけ確かめてみてください。順番に意味があります。
- 午後部・夜間部の時間割を見る。「毎日通えない」と思っていても、始まりが午後や夕方なら通えることがあります。各校の公式サイトに時間帯が載っています。ここで通えそうかどうかが、いちばん大きな分かれ目です。
- 単位修得の基準を、志望校に直接聞く。何日休むと単位が出なくなるのか、遅刻はどう数えるのか。学校ごとに違うので、学校説明会か電話で聞くのが確実です。入学後につまずきやすいのはここです。
- 同じ時期に、通信制高校とサポート校も1つずつ見ておく。比べる相手があると、チャレンジスクールの良し悪しも判断しやすくなります。倍率が2倍を超える学校もあるので、進路をひとつに絞らないほうが気持ちも楽です。
この3つは、志望校を決めていなくても進められます。話を整理しながら考えたい場合は、体験説明会・個別相談で状況を聞かせてください。


毎日通えるかどうかで迷ったときに、別の通い方も聞いてみる
チャレンジスクールは選んだ部に原則として毎日通う学校です。そこが不安なら、オンライン中心の通い方もあります。ニジ高は通信制高校サポート校で、高校そのものではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。決める前の段階のご相談から受け付けています。
よくある質問
Q. チャレンジスクールとは、結局どんな学校ですか?
A. 東京都立の定時制・単位制・総合学科の高校で、小・中学校での不登校や高校の中途退学を経験した生徒を主に受け入れています。午前・午後・夜間の三部から選んで入学し、4年間で学ぶのが基本です。令和7年4月1日時点で7校あります。
Q. チャレンジスクールと通信制高校の違いは何ですか?
A. いちばん大きな違いは通学頻度です。チャレンジスクールは選んだ部の授業に原則として毎日通い、通信制高校は自宅学習とスクーリングが中心です。設置者も違い、チャレンジスクールは東京都立のみ、通信制高校は公立・私立・株式会社立があります。
Q. 内申点や出席日数が足りなくても受けられますか?
A. チャレンジスクールの入学者選抜では、調査書の提出が必要とされていません。提出するのは学校所定の志願申告書で、当日は作文と面接を受けます。令和9年度の実施要綱にそう書かれています。
Q. 高校を中退していても入れますか?
A. 高等学校等中途退学者を対象とした特別枠が設けられています(八王子拓真高校を除く)。在学期間が1年以上で修得単位数が19単位以上あれば第2学年相当以上、修得単位数が18単位以下なら第1学年相当への出願になります。令和8年度は第2学年相当以上の受検倍率が0.05倍でした。
Q. チャレンジスクールは東京都以外にもありますか?
A. チャレンジスクールという名前の学校は東京都立だけです。神奈川県のクリエイティブスクール、千葉県の地域連携アクティブスクール、大阪府のエンパワメントスクールなど似た趣旨の学校はありますが、入試の内容は県ごとに違います。千葉県の地域連携アクティブスクールは3教科の学力検査を実施します。
Q. 3年で卒業することはできますか?
A. できます。4年間かけて学ぶのが基本ですが、他の部の科目を履修するなどして必要な単位を修得すれば、3年での卒業も可能だと都の案内に書かれています。ただし1日の授業時間は長くなります。
どの道を選んでも、やり直せる仕組みは用意されています
チャレンジスクールも、通信制高校も、途中でつまずいた人が学び直せるように後からつくられた仕組みです。制度のほうが、あなたに合わせて増えてきた、という言い方のほうが近いかもしれません。
今日中に決める必要はありません。まずは午後部や夜間部の時間割を見て、通えそうかどうかを確かめるところからで十分です。そこで「難しそうだ」と思えたなら、それも大事な情報です。
一人で比べるのがしんどいときは、話を聞くだけの相談から始めてもかまいません。進路がまだ決まっていない段階のご相談も受け付けています。
進路がまだ決まっていない段階のご相談も受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

